JPH06140278A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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Publication number
JPH06140278A
JPH06140278A JP30966392A JP30966392A JPH06140278A JP H06140278 A JPH06140278 A JP H06140278A JP 30966392 A JP30966392 A JP 30966392A JP 30966392 A JP30966392 A JP 30966392A JP H06140278 A JPH06140278 A JP H06140278A
Authority
JP
Japan
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ceramic capacitor
external electrode
outer electrode
ceramic
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP30966392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Ueno
亨 上野
Shinichi Iwata
伸一 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Publication of JPH06140278A publication Critical patent/JPH06140278A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コンデンサのセラミック部と外部電極下地層
の間に空洞もなく、ち密かつ強固な層を形成させること
により、絶縁性の劣化を防止し、耐久性のある構造の外
部電極下地層より成る外部電極を持つ積層セラミックコ
ンデンサを供給する。 【構成】 積層セラミックコンデンサの外部電極の形成
において、積層セラミックコンデンサ素子2と最外層の
外部電極との間に形成する外部電極下地層8として、積
層セラミックコンデンサ素子2のセラミック部7と同一
組成のセラミック粉末を5重量%から20重量%混合し
たガラス粉入り導電材を焼結することで、ガラス質とセ
ラミック粉による高密度な層を内部電極取出し部分と外
部電極下地層8との間に形成するよう構成して、積層セ
ラミックコンデンサの絶縁性の劣化を防止した、耐久性
のよい積層セラミックコンデンサを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサに係り、特にその外部電極の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の積層セラミックコンデン
サは対向電極構造となる様に、内部電極を印刷したセラ
ミックシートを積層し、熱圧着したものを焼成し、図2
に示す積層セラミックコンデンサ素子2を形成してい
た。外部電極の形成は、該積層セラミックコンデンサ素
子2の内部電極1と接合し、かつセラミック部7への十
分な固着力を持つよう、図3(a)に示すように、該積
層セラミックコンデンサ素子2の内部電極1の露出する
側面に、導電性のペースト等を塗布、焼付けする方法で
外部電極下地層3を形成していた。この外部電極下地層
3上に、さらに基板のプリント回路への安定した半田付
特性を持つように、外部電極最外層4をニッケルメッキ
層と半田メッキ層等とから成るメッキ電極層や、白金入
り銀ペースト等の焼付けによる焼付電極層を外部電極最
外層4として形成した構造のものが用いられていた。し
かし、図3に示すような、従来の方法で作成された外部
電極下地層3に外部電極最外層4を加工した積層セラミ
ックコンデンサでは、内部電極1の取出し部分と外部電
極下地層3との間に、図3(b)に示す空洞6が発生
し、その為に外部からのメッキ液あるいは、水分の侵入
による侵食や、内部電極層のセラミック層へのマイグレ
ーション、又はセラミック粒侵食による絶縁不良等の不
具合を発生するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、これ
らの問題点を除去する為、外部電極下地層の構造を改
め、積層セラミックコンデンサのセラミック部と外部電
極下地層の間に空洞もなく、ち密かつ強固な層を形成さ
せることにより、絶縁性の劣化を防止し、耐久性のある
構造の外部電極下地層より成る外部電極を持つ積層セラ
ミックコンデンサを供給することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層セラミッ
クコンデンサの外部電極の形成において、積層セラミッ
クコンデンサ素子と最外層の外部電極との間に形成する
外部電極下地層として、積層セラミックコンデンサ素子
のセラミック部と同一組成のセラミック粉末を5重量%
から20重量%混合したガラス粉入り導電材を焼結する
ことで、ガラス質とセラミック粉による高密度な層を内
部電極取出し部分と外部電極下地層との間に形成するよ
う構成したもので、導電性を確保した状態で空洞発生を
無くし、メッキ液や水分等の外部からのセラミック内部
への侵入を防止することにより、積層セラミックコンデ
ンサの絶縁性の劣化を防止した、耐久性のよい積層セラ
ミックコンデンサを得ようとするものである。
【0005】即ち本発明は、積層セラミックコンデンサ
外部電極最外層と内部電極の間に外部電極下地層が形成
された構造の外部電極を有する積層セラミックコンデン
サにおいて、積層セラミックコンデンサのセラミック部
と同一組成のセラミック粉末を5重量%から20重量%
の範囲で混合したガラス粉入り導電材を用いて外部電極
下地層を形成して成る外部電極を有することを特徴とす
る積層セラミックコンデンサである。
【0006】
【作用】積層セラミックコンデンサ素子のセラミック部
と同一組成のセラミック粉末を5重量%から20重量%
混合させたガラス粉入り導電材を積層セラミックコンデ
ンサ素子の内部電極取出し部分に外部電極下地層として
塗布焼付けすることにより、積層セラミックコンデンサ
素子の内部電極取出し部分と外部電極下地層の間にガラ
ス質とセラミック粉によるち密かつ空洞のない層が得ら
れ、絶縁不良の発生を抑え、耐久性を増した積層セラミ
ックコンデンサが得られる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について、図面および本発明
の積層セラミックコンデンサと、従来の外部電極構造積
層セラミックコンデンサを比較しながら説明する。図1
は、本発明の一実施例の積層セラミックコンデンサを示
し、図1(a)は、外部電極形成後の断面を示す正面断
面図、図1(b)は、図1(a)に示す積層セラミック
コンデンサの外部電極下地層の周辺を拡大して示す拡大
断面図。図2は、焼成上り積層セラミックコンデンサ素
子を示す外観斜視図。図3は、従来の積層セラミックコ
ンデンサを示し、図3(a)は、外部電極形成後の断面
を示す正面断面図、図3(b)は、図3(a)に示す積
層セラミックコンデンサの外部電極下地層周辺を拡大し
て示す拡大断面図。図4は、本発明の実施例と、従来の
例の積層セラミックコンデンサの耐溶剤性試験のショー
ト不良発生状況を示す図である。
【0008】用いた試料は鉛ペロブスカイト系セラミッ
クスコンデンサで、内部電極にはAg−Pd系を用い
た。図2に示す形状の焼成上り積層セラミックコンデン
サ素子2に、図1(a)の断面図で示すように外部電極
下地層8を形成した。外部電極下地層用導電材として、
積層セラミックコンデンサ素子のセラミック部7と同一
組成のセラミック粉末を混合させたガラス粉入り銀ペー
スト(セラミック粉含有率30%、20%、10%、5
%、1%の5水準)を用い、これを塗布後乾燥し、65
0ないし700℃にて焼結し、外部電極下地層8を形成
した。この様にセラミック粉を混合させたガラス粉入り
銀ペーストを塗布焼付けした積層セラミックコンデンサ
の外部電極下地層8の周辺を拡大して見ると、図1の
(b)に示すように積層セラミックコンデンサ素子2の
セラミック部7の表面に50μmないし300μmのガ
ラス浸透層5が見られ、又、図3(b)に示すような従
来品に見られた空洞6も、内部電極取出し部分と外部電
極下地層8との間には確認されなかった。
【0009】次に従来の外部電極下地層を形成した積層
セラミックコンデンサと、本発明のセラミック粉末を混
合した導電材で外部電極下地層を形成した試料につい
て、同一条件にてNi電解メッキ及び半田メッキを施し
外部電極を形成したものについて各1000個の特性を
比較したところ、表1に示すように、初期特性において
絶縁性劣化によるショート不良発生率は0%に改善さ
れ、又、端子強度で従来法によるものが550±30g
に対し最大750±30gの値が得られ、ショート不良
発生の改善、端子強度増加に効果のあることがわかる。
【0010】
【表1】
【0011】又、前記試料で耐溶剤性試験を行い、その
時の絶縁不良の発生状況を図4に示す。図4において曲
線12、曲線13、曲線14は本発明の実施例の外部電
極下地層を形成したもの、曲線11、曲線15は本発明
範囲外の外部電極下地層を形成したもの、曲線10は従
来法にて外部電極下地層を形成したものである。ガラス
粉入り銀ペーストにセラミック粉を5、10、20%と
混合させた本発明の積層セラミックコンデンサの試料の
ショート不良発生状況を示す曲線12、曲線13、曲線
14が最も長時間外部からのメッキ液等の侵入に対して
安定であることがわかる。
【0012】
【発明の効果】以上実施例で説明したように、本発明に
よれば、外部電極下地層をセラミック粉を混合させたガ
ラス粉入り銀ペースト等の同材質セラミック粉混合ガラ
ス入り導電材を塗布焼付けた構造とすることにより、外
部からの侵食による特性劣化を防止でき、信頼性の高い
積層セラミックコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層セラミックコンデンサ
を示し、図1(a)は、外部電極形成後の断面を示す正
面断面図、図1(b)は、図1(a)に示す積層セラミ
ックコンデンサの外部電極下地層の周辺を拡大して示す
拡大断面図。
【図2】焼成上り積層セラミックコンデンサ素子を示す
外観斜視図。
【図3】従来の積層セラミックコンデンサを示し、図3
(a)は、外部電極形成後の断面を示す正面断面図、図
3(b)は、図3(a)に示す積層セラミックコンデン
サの外部電極下地層周辺を拡大して示す拡大断面図。
【図4】本発明の実施例と、従来の例の積層セラミック
コンデンサの耐溶剤性試験のショート不良発生状況を示
す図。
【符号の説明】
1 内部電極 2 積層セラミックコンデンサ素子 3 (従来の)外部電極下地層 4 外部電極最外層 5 ガラス浸透層 6 空洞 7 (積層セラミックコンデンサの)セラミック部 8 (本発明の)外部電極下地層 9 (本発明の)ペースト内に混合したセラミック粉
末とセラミック部との反応層 10 (ショート不良発生率を示す)曲線 11 (ショート不良発生率を示す)曲線 12 (ショート不良発生率を示す)曲線 13 (ショート不良発生率を示す)曲線 14 (ショート不良発生率を示す)曲線 15 (ショート不良発生率を示す)曲線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電極最外層と内部電極の間に外部電
    極下地層が形成された構造の外部電極を有する積層セラ
    ミックコンデンサにおいて、積層セラミックコンデンサ
    のセラミック部と同一組成のセラミック粉末を5重量%
    から20重量%の範囲で混合したガラス粉入り導電材を
    用いて外部電極下地層を形成して成る外部電極を有する
    ことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
JP30966392A 1992-10-23 1992-10-23 積層セラミックコンデンサ Pending JPH06140278A (ja)

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JP30966392A JPH06140278A (ja) 1992-10-23 1992-10-23 積層セラミックコンデンサ

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JPH06140278A true JPH06140278A (ja) 1994-05-20

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JP (1) JPH06140278A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6344963B1 (en) 1999-03-29 2002-02-05 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multi layer ceramic electronic parts
JP2010245095A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Tdk Corp セラミック積層電子部品およびその製造方法
JP2014107540A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミック電子部品
US9230718B2 (en) 2012-11-06 2016-01-05 Tdk Corporation Chip thermistor

Cited By (4)

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US9230718B2 (en) 2012-11-06 2016-01-05 Tdk Corporation Chip thermistor
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