JPH0614023U

JPH0614023U - 包装用箱

Info

Publication number: JPH0614023U
Application number: JP5231292U
Authority: JP
Inventors: 勇司高橋
Original assignee: 株式会社東包
Priority date: 1992-07-24
Filing date: 1992-07-24
Publication date: 1994-02-22

Abstract

(57)【要約】【目的】一枚のシート材料から組み立てられる、斜めの
段状の仕切隆起板を有する包装用箱を提供すること。【構成】底板Ａと、縦側壁Ｂ，Ｂ’と、横側壁Ｃ，Ｃ’
とでそれぞれの縦折目１，１’，横折目２，２’とで箱
状包装用箱を形成し、前記縦側壁Ｂからは縦折目３と４
を介してそれぞれ重ね側壁Ｄと仕切隆起板Ｇを連設し、
前記仕切隆起板Ｇには前記縦折目４に対し斜めに交差す
る上下の端辺１５，１６を含む交差切目ｘ，ｘ”，・・
・と、この交差切目ｘ，ｘ”，・・・と端辺１５，１６
間の両側に互いに平行する山折目ｙ，ｙ”，・・・と谷
折目ｚ，ｚ’，・・・を設けた一枚の基板を用い、前記
各折目を折り曲げて箱状にすると共に、前記山折目ｙ，
ｙ”，・・・と谷折目ｚ，ｚ’，・・・とによって山折
と谷折をして箱の底板Ａ上に段状の仕切板を形成した包
装用箱。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一枚のシート材料から組み立てられる包装用箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最中、まんじゅう、石鹸等の商品を入れる包装用箱は多数見られるが、特に箱の底板上に斜めの段状の仕切隆起板を有するものは、商品が斜めに設けた隆起板により少し立ち上がるので、商品を展示陳列する際に箱を傾けなくとも消費者から商品がとてもよく見えるディスプレイ効果、及び見かけを良くして商品価値を高めるとゆう利点等から、現在多用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記仕切隆起板を有する包装用箱を形成するには、箱枠とは別に仕切隆起板を形成するためのシート材料を用いているため、シート材料から型を取る打ち抜き加工等の製造工程を箱枠と別々にしなければならず、シート材料の運搬納入等にも一枚のシート材料の場合に比べ倍の手間がかかった。また打ち抜かれたシート材料から包装用箱を組み立てるにも手間と時間がかかった。

【０００４】本考案の目的は、上記課題を解決する一枚のシート材料から容易に組み立てることのできる斜め段状の仕切隆起板を有する包装用箱を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、底板Ａと、該底板Ａに縦折目１，１’と横折目２，２’を介して縦側壁Ｂ，Ｂ’と横側壁Ｃ，Ｃ’をそれぞれ形成し、前記縦側壁Ｂの側には縦折目３と縦折目４を介して該縦側壁Ｂと折り重なる重ね側壁Ｄ及び仕切隆起板Ｇを順次連設し、該仕切隆起板Ｇには前記縦折目４に対し斜めに上下の端辺１５，１６を含む交差切目ｘ，ｘ’，・・・を設けると共に、該交差切目と端辺間の両側に互いに並行する山折目ｙ，ｙ’，・・・と谷折目ｚ，ｚ’，・・・を設けてなる一枚の基板を用い、底板Ａに対し縦折目１，１’と横折目２，２’より縦側壁Ｂ，Ｂ’と横側壁Ｃ，Ｃ’を鉛直に立て箱状にし、これと前後して重ね側壁Ｄと仕切隆起板Ｇを縦折目３により縦側壁Ｂと底板Ａに重ね、山折目ｙ，ｙ’，・・・と谷折目ｚ，ｚ’，・・・をそれぞれ山折と谷折にすることで底板Ａ上に斜めの段状の仕切りを形成するようにしたことを特徴とする包装用箱が提供される。

【０００６】また、本考案の包装用箱には、上記構成に加えて、前記横側壁Ｃ，Ｃ’に横折目５，５’を介して該横側壁Ｃ，Ｃ’に折りかさなる重ね側壁Ｆ，Ｆ’を連設し、該重ね側壁Ｆ，Ｆ’の上下両端にそれぞれ突起部１２，２２，１２’，２２’ を設け、前記縦側壁Ｂ’に縦折目６を介し該縦側壁Ｂ’に折り重なる重ね側壁Ｄ ’を連設し、該重ね側壁Ｄ’に重なる前記仕切隆起板Ｇに連設する重ね側壁Ｅには前記突起部１２，１２’と係合する切欠部１４，１４’を前記端辺１５，１６の両端部に設けると共に、前記重ね側壁Ｄの縦折目４の両端部に前記突起部２２，２２’と係合する切欠部２３，２３’をそれぞれ設けてもよい。

【０００７】

【作用】

本考案の斜めの段状の仕切隆起板を有する包装用箱は、一枚のシート材料からなるので、打ち抜きと折目加工を全体として一度で行ない、運搬時も折重ねて平坦にでき、組み立てについても底板等の本体に仕切隆起板等の仕切部を分離することなく、折り重ねることによって容易に作業を行なう。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の包装用箱を添付図面に沿って説明する。図１は一枚のシート材料の基板を打ち抜き加工した本考案の展開図であり、図２乃至図５は箱状に組立るまでの過程を示す説明図である。

【０００９】図１において、底板Ａの周囲にはその左右と前後に縦折目１，１’と横折目２，２’を介して縦側壁Ｂ，Ｂ’と横側壁Ｃ，Ｃ’が、また該縦側壁Ｂに縦折目３と縦折目４を介して重ね側壁Ｄ及び仕切隆起板Ｇが、さらに該仕切り隆起板Ｇの端部に重ね側壁Ｅがそれぞれ一連に連設されている。ここで、上記仕切隆起板Ｇには前記縦折目４に対し右２０度斜めの上下端辺１５，１６と、これらと平行に交差切目ｘ，ｘ’，ｘ”，ｘ"'を設けると共に、該交差切目ｘ，ｘ’，ｘ”,ｘ" 'と端辺１５，１６とのそれぞれの間の両側に、これらと直行して互いに平行する山折目ｙ，ｙ’，ｙ”，ｙ"'と谷折目ｚ，ｚ’，ｚ”，ｚ"'をそれぞれ設けることにより仕切隆起板ｇ，ｇ’，ｇ”，ｇ"'が形成されている。なお、仕切隆起板の数は交差切目の数で自由に設定でき、交差切目をいれる上記角度とこれと直行する山折目と谷折目により仕切隆起板の傾斜度も任意に選択できる。なお、上記端辺１６から延長する上記交差切目ｘ"'と後述する切欠部１４間に三角域Ｖを形成する。

【００１０】また、前記横側壁Ｃ，Ｃ’と縦側壁Ｂ’には横折目５，５’、縦折目６を介し重ね側壁Ｆ，Ｆ’，Ｄ’が連設され、縦側壁Ｂ，Ｂ’，横側壁Ｃ，Ｃ’の各々両端に側壁連結板Ｈ，Ｈ’，Ｈ”，Ｈ"'が設けられ、各側壁連結板Ｈには斜めに内折目１７が入れられている。

【００１１】さらに、前記重ね側壁Ｆ，Ｆ’の両端部には突起部１２，２２，１２’，２２ ’が形成され、前記重ね側壁Ｄ，Ｄ’の両端上下及び前記重ね側壁Ｅの谷折目ｚ，ｚ’，ｚ”，ｚ"'側の上下両端にはそれぞれ切欠部２３，２３’，１３，１３ ’，１４，１４’が形成されている。

【００１２】次に、上記構成からなる一枚の基板から本考案の包装用箱に組み立てるには、前記縦折目６より重ね側面Ｄ’を重ね側面Ｂ’に重ね、また縦折目３から側壁Ｄと仕切隆起板Ｇを縦側壁Ｂと底板Ａとに折り曲げ（図２）、ついで縦側壁Ｂ，Ｂ ’、横側壁Ｃ，Ｃ’と重ね側壁Ｄ，Ｅをそれぞれ縦折目１，１’，縦折目４，谷折目ｚ，ｚ’，ｚ”，ｚ"'により立ち上げ、同時に山折目ｙ，ｙ’，ｙ”，ｙ"' を山折にする（図３）。ついで、各側壁連結板Ｈを各内折目１７より内側に曲げ、同時に横側壁Ｃ，Ｃ’を横折目２，２’より立ち上げ、最後に前記重ね側壁Ｆ，Ｆ’を横折目５，５’より内側に曲げ横側壁Ｃ，Ｃ’に重ね、突起部１２，２２，１２’，２２’をそれぞれ切欠部１３，１４，２３，１３’，１４’，２３ ’に係合する（図５）。なお、上記三角域Ｖの先端は底板Ａに当接することにより、重ね側壁Ｅ、すなわち段状の仕切隆起板を安定させて、この上の品物を確実に保持するようにしている。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、商品が消費者に見やすい等の利点がある斜めの段状の仕切隆起板を有する包装用箱を一枚のシート材料から組み立ることができるので、シート材料の打ち抜き加工、運搬納入等の諸作業が容易で、しかも組み立ても簡易である等の諸効果がある。また、本考案を組み立てるには接着剤等の使用も不要である。なお、隆起板の下の隙間に脱酸素剤や防湿剤等を置けば、商品展示の美観を損なうこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の包装用箱を組み立てる一枚の基板であ
る展開図である。

【図２〜図４】本考案を組立る過程を示した説明図であ
る。

【図５】本考案の完成斜視図である。

【符号の説明】

Ａ底板Ｂ，Ｂ’，Ｃ，Ｃ’ 側壁板Ｄ，Ｄ’，Ｅ，Ｆ，Ｆ’重ね側壁Ｇ仕切隆起板１，１’，３，６縦折目２，２’，５，５’ 横折目ｘ，・・・交差切目ｙ，・・・山折目ｚ，・・・谷折目１２，１２’，２２，２２’ 突起部１３，１３’，１４，１４’，２３，２３’ 切欠部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】底板Ａと、該底板Ａに縦折目１，１’と
横折目２，２’を介して縦側壁Ｂ，Ｂ’と横側壁Ｃ，
Ｃ’をそれぞれ形成し、前記縦側壁Ｂの側には縦折目３
と縦折目４を介して該縦側壁Ｂと折り重なる重ね側壁Ｄ
及び仕切隆起板Ｇを順次連設し、該仕切隆起板Ｇには前
記縦折目４に対し斜めに上下の端辺１５，１６を含む交
差切目ｘ，ｘ’，・・・を設けると共に、該交差切目と
端辺間の両側に互いに並行する山折目ｙ，ｙ’，・・・
と谷折目ｚ，ｚ’，・・・を設けてなる一枚の基板を用
い、底板Ａに対し縦折目１，１’と横折目２，２’より
縦側壁Ｂ，Ｂ’と横側壁Ｃ，Ｃ’を鉛直に立て箱状に
し、これと前後して重ね側壁Ｄを縦折目３により縦側壁
Ｂに重ね、山折目ｙ，ｙ’，・・・と谷折目ｚ，ｚ’，
・・・をそれぞれ山折と谷折にすることで底板Ａ上に斜
めの段状の仕切りを形成するようにしたことを特徴とす
る包装用箱。
【請求項２】前記横側壁Ｃ，Ｃ’に横折目５，５’を
介して該横側壁Ｃ，Ｃ’に折りかさなる重ね側壁Ｆ，
Ｆ’を連設し、該重ね側壁Ｆ，Ｆ’の両端部にそれぞれ
突起部１２，２２，１２’，２２’を設け、前記縦側壁
Ｂ’に縦折目６を介し該縦側壁Ｂ’に折り重なる重ね側
壁Ｄ’を連設し、該重ね側壁Ｄ’に重なる前記仕切隆起
板Ｇに連設する重ね側壁Ｅには前記突起部１２，１２’
と係合する切欠部１４，１４’を前記端辺１５，１６の
両端部に設けると共に、前記重ね側壁Ｄの縦折目４の両
端部に前記突起部２２，２２’と係合する切欠部２３，
２３’をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項１記載
の包装用箱。