JP2017124866A - 包装用厚紙、包装箱及び緩衝材 - Google Patents

包装用厚紙、包装箱及び緩衝材 Download PDF

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Abstract

【課題】折り方、切断位置等を変えることにより、複数の形状の包装箱を形成することのできる単一の包装用厚紙を提供する。【解決手段】上下の湾曲片11,11’及び38,38’を互いに対向方向に折り曲げることによりピロー型の包装箱を形成することができ、縦方向二つ折線2に隣接する縦長面(へ)を水平に広げ、縦方向端縁3に隣接する縦長面(ニ)を水平に広げ、縦長面(ホ)を側面として上下蓋片により上下開口を閉鎖することにより直方体形状の包装箱を形成することができ、上下蓋片を内側に折り畳み、縦長面により三角柱を作ることにより上下開口の三角柱形状の包装箱を形成することができる。このように単一の包装用厚紙に基づいて収納物に応じた最適の形状の包装箱を形成することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の折目線及びミシン目を入れることで、単一の厚紙に基づいて、折り方等を変えることで複数種の包装箱・緩衝材を形成することができる包装用厚紙、及びその包装用厚紙により形成した包装箱及び緩衝材に関するものである。
従来、単一の紙材からなり、折り方を変えることで包装箱の形状を四角柱と三角柱に変化させることができ、内容物によって包装箱の形状を何れかに選択可能な変形包装箱が提案されている(特許文献1)。
また、単一の紙材の折り方を変えることにより、包装用の薄型の箱形状と、上面開口の深い収納箱形状とに変更可能であり、薄型の箱形状の用途が終了した後、変形することで別の用途に再利用可能な収納箱が提案されている(特許文献2)。
また、単一の紙材に複数の折線と、複数の切断線を設け、包装物の大きさに合わせて折り曲げ、切断を行うことにより、包装物の大きさに合わせて箱体の容積を変化させることができる包装箱が提案されている(特許文献3)。
特開2008−297006号公報 特開2012−30827号公報 実開平5−54274号公報
ところで、特許文献1の変形包装箱は、四角柱と三角柱の2種類に変化するだけであるため、変形のバリエーションがいま一つ少ないという課題がある。
特許文献2の収納箱は、薄型の収納箱としての用途が終了した後に別の用途に再利用するものであり、薄型の収納箱として複数の形状に変形することはできず、同様に変形のバリエーションが少ないという課題がある。
特許文献3の包装箱は、折り目線と切断線を設けることで箱体の容積を変化し得るものであるが、複数の折線と切断線を設け、主に直方体形状の内容物の大きさに応じた位置で折り曲げて包装する構成のものであり、予め定められた複数種の形状の箱を形成し得るものではない。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、内容物或いは用途に応じて3種類以上の包装箱に変化することができる単一の包装用厚紙を提供することを目的とする。
また、本発明は、単に包装箱の容積だけではなく、形状も変化させることができる包装用厚紙を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記単一の包装用厚紙を使用した包装箱及び緩衝材を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、
第1に、方形の厚紙が中央の縦方向二つ折線(2)を中心に二つ折り状に重合され、対向する縦方向端縁(3)のみが接着された上下開口の包装用厚紙(4)であって、上記包装用厚紙の上半部(4’)は、表裏共に、上辺(5,5)が上向湾曲形状に形成され、上記上辺(5,5)の上記上向湾曲形状と線対称形状の下向湾曲折目線(6,6’)が上記包装用厚紙の上部側の表裏の対応位置にプレス形成され、上記下向湾曲折目線(6,6’)の下方に上下2本の左右方向の横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)が表裏の対応位置にプレス形成され、かつ上記上部側を左右方向に3分割する2本の縦方向ミシン目(9,10及び9’,10’)が上記上辺(5,5’)から上記下の横方向直線状折目線(8,8’)に至るまで表裏の対応位置に形成され、上記包装用厚紙の下半部(4”)は、表裏共に、下辺(12,12)が下向湾曲形状に形成され、上記下辺(12,12)の上記下向湾曲形状と線対称形状の上向湾曲折目線(13,13’)が上記包装用厚紙の下部側の表裏の対応位置にプレス形成され、上記上向湾曲折目線(13,13’)の上方に上下2本の左右方向の横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)が表裏の対応位置にプレス形成され、かつ上記下部側を左右方向に3分割する2本の縦方向ミシン目(16,17及び16’,17’)が上記下辺(12,12)から上記下半部(4”)の上記上の横方向直線状折目線(14,14’)に至るまで表裏の対応位置に形成されており、かつ、上記包装用厚紙の中央に上下を2分割可能な横方向ミシン目(18,18’)が表裏の対応位置に形成され、上記上半部(4’)の上記縦方向ミシン目(9,10及び9’,10’)と上記下半部(4”)の上記縦方向ミシン目(16,17及び16’,17’)を各々上下方向に結ぶ2本の縦方向直線状折目線(19,20及び19’,20’)が設けられた包装用厚紙により構成される。
このように構成すると、単一の包装用厚紙により、折り方及び切断位置を変えることにより、図6の幅広のピロー型の包装箱、図7の幅狭のピロー型の包装箱(28)、図8の幅広の小型変形ピロー型の包装箱(27’、2個)、図9の幅狭の小型変形ピロー型の包装箱(28’、2個)、直方体形状の包装箱(大29(図11)、中30(図12)、小31(図13))、三角形筒状の包装箱(33)(図15)、六角形筒状の包装箱(32)(図14)、2列の三角注が隣接した2種の緩衝材(34,35)(図16、図17)、断面十字状の仕切部材(36)(図18)、断面T字状の仕切部材(37)(図19)を形成することができる。
第2に、上記第1記載の包装用厚紙(4)を用いて形成される幅広のピロー型の包装箱及びその包装箱を形成する方法であって、上記上辺(5,5)と上記下向湾曲折目線(6,6’)により形成される表裏の湾曲片(11,11’)を、互いに対向方向に直角に折り曲げて各湾曲片(11,11’)の端縁(5’,5’)同士を突き合わせて2枚の上記湾曲片(11,11’)を水平に位置させることにより幅広上蓋を形成し、上記下辺(12,12)と上記上向湾曲折目線(13,13’)により形成される表裏の湾曲片(38,38’)を、互いに対向方向に直角に折り曲げて各湾曲片(38,38’)の端縁(12’,12’)同士を突き合わせて2枚の上記湾曲片(38,38’)を水平に位置させることにより幅広下蓋を形成し、上記表面(A)と裏面(B)は、上記幅広上蓋と上記幅広下蓋の上記上向及び下向湾曲折目線(6,6’及び13,13’)の形状に合わせて、前後方向に膨出させることにより形成される幅広のピロー型の包装箱(27)、及び上記包装箱(27)を形成する方法により構成される。
このように構成すると、湾曲片を重合させる従来のピロー型の包装箱より幅の広い包装箱を形成することができ、厚みのある内容物を適切に収納することができる。また、表面と裏面は、縦方向直線状折目線(19,20及び19’,20’)によって各々3分割(表面と裏面全体では6分割)されているので、例えば、包装用厚紙が段ボール製であっても、湾曲片を対向方向に折り曲げることにより、中央の面(ホ、ホ’)が前後方向に容易に膨出し、全体として横断面六角形状(全体としては六角柱形状)のピロー型の包装箱を容易に形成することができる。
第3に、上記第1記載の包装用厚紙(4)を用いて形成される直方体形状の包装箱及びその包装箱を形成する方法であって、上記上半部(4’)の上記各縦方向ミシン目(9,10及び9’,10’)を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の上側の表裏に複数の上蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記下半部(4”)の上記各縦方向ミシン目(16,17及び16’,17’)を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)の下側の表裏に複数の下蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記縦方向二つ折線(2)を中心として該縦方向二つ折線(2)に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線(20,20’)までの表裏の面((へ)、(へ’))を水平に広げることにより前面(C)を形成し、上記縦方向端縁(3)を中心として該縦方向端縁(3)に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線(19,19’)までの表裏の面((ニ)、(ニ’))を水平に広げることにより後面(D)を形成し、上記前面(C)と上記後面(D)間に設けられ上記縦方向直線状折目線(19,20及び19’,20’)間の側面((ホ)、(ホ’))とから上下開口の四角柱形状を形成し、上記上蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)から内側方向に直角に折り曲げることにより上開口を閉鎖すると共に、上記下蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)から内側方向に直角に折り曲げることにより下開口を閉鎖することにより形成される直方体形状の包装箱(29,30,31)及びその包装箱(29,30,31)を形成する方法により構成される。
このように単一の包装用厚紙に基づいて、ピロー型ではなく、直方体形状の包装箱をも製造することができる。また、上下側蓋片を折り曲げる位置を上下の横方向折目線(7,7’及び15,15’)とすることにより大きさが大の包装箱(29)を形成することができ、上記上下側蓋片を折り曲げる位置を上半部は上の横方形折目線(7,7’)とし、下半部は上の横方向折目線(14,14’)とすることにより大きさが中の包装箱(30)を形成することができ、上下側蓋片を折り曲げる位置を上半部は下の横方向折目線(8,8’)、下半部は上の横方向折目線(14,14’)とすることにより大きさが小の包装箱(31)を形成することができる。
第4に、上記第1記載の包装用厚紙(4)を用いて形成される多角形筒状の包装箱及びその包装箱を形成する方法であって、上記上半部(4’)の上記各縦方向ミシン目(9,10及び9’、10’)を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の上側の表裏に上蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記下半部(4”)の上記各縦方向ミシン目(16,17及び16’,17’)を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)の下側の表裏に複数の下蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記2本の縦方向ミシン目及びそれに引き続く2本の縦方向直線状折目線(19,20及び19’、20’)によって分割される前面側の3つの縦長面((ニ)、(ホ)、(へ))、及び後面側の3つの縦長面((ニ’)、(ホ’)、(へ’))を外側面とする多角形筒状体を形成し、上記上蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)から内側方向に折り畳むと共に、上記下蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)から内側方向に折り畳むことにより形成される上下開口の多角形筒状の包装箱(32,33)、及びその包装箱を形成する方法により構成される。
このように単一の包装用厚紙に基づいて、例えば多角形として、三角形筒状の包装箱(33)、又は六角形筒状の包装箱(32)を形成することができる。
第5に、上記第1記載の包装用厚紙を用いて形成される緩衝材及びその緩衝材を形成する方法であって、上記上半部(4’)の上記各縦方向ミシン目(9,10及び9’,10’)を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)の上側の表裏に上蓋片((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記下半部(4”)の上記各縦方向ミシン目(16,17及び16’、17’)を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の下側の表裏に複数の下蓋片(((イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’))を形成し、上記縦方向二つ折線(2)を中心として該縦方向二つ折線(2)に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線(20,20’)までの表裏の面((へ)、(へ’))を水平に広げることにより前面(C)を形成し、上記縦方向端縁(3)を中心として該縦方向端縁(3)に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線(19,19’)までの表裏の面((ニ)、(ニ’))を水平に広げることにより後面(D)を形成し、上記前面と上記後面間に設けられ上記縦方向直線状折目線(19,20及び19’,20’)間の側面((ホ)、(ホ’))とから上下開口の四角柱形状を形成し、上記上蓋片を上記横方向直線状折目線(7,8及び7’,8’)から内側方向に折り畳むと共に、上記下蓋片を上記下半部(4”)の上記横方向直線状折目線(14,15及び14’,15’)から内側方向に折り畳むことにより、上下開口の直方体を形成し、かつ、上記前面(C)及び後面(D)の中央に位置する縦方向二つ折線(2)と上記縦方向端縁(3)を互いに接続することにより形成される左右に三角柱(E、F又はG、H)が隣接する緩衝材(34,35)、及びその緩衝材(34,35)を形成する方法により構成される。
第6に、上記第2〜5の何れかに記載の包装箱又は緩衝材を形成することが可能な上記第1記載の包装用厚紙により構成される。
このように単一の包装用厚紙の折り方及び切断位置を変えることにより、少なくとも幅広及び幅狭のピロー型の包装箱、幅広及び幅狭の変形ピロー型の包装箱、大きさが大中小の直方体形状の包装箱、2種類の緩衝材を形成することができ、極めて汎用性の高い包装用厚紙を実現し得る。
本発明は上述のように構成されるものであるから、単一の包装用厚紙により、折り方及び切断位置を変えることにより、複数の形状の包装箱を形成することができるので、例えば宅配便用の包装箱として、各種形状、大きさの配送物に応じた適切な形状、大きさ、厚みの包装箱を選択的に形成することができる極めて汎用性の高い包装用厚紙を実現し得る。
また、表面と裏面は、縦方向直線状折目線によって各々3分割され、横断面六角形状が形成できるように構成されているので、例えば、包装用厚紙が段ボール製であっても、全体として横断面六角形状(全体としては六角柱形状)のピロー型の包装箱を容易に形成することができる。
また、本発明は、単一の包装用厚紙に基づいて、包装箱以外にも、緩衝材、仕切部材をも形成することができ、宅配便用の包装箱に限らず、用途を飛躍的に拡大することができる。
本発明に係る包装用厚紙を示すものであり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は右側面図である。 同上包装用厚紙の背面斜視図である。 同上包装用厚紙の展開図であり、(a)は展開正面図、(b)は底面図、(c)は右側面図である。 同上包装用厚紙を2分割した状態の上半部の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した幅広のピロー型の包装箱であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は右側面図である。 同上幅広のピロー型の包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した幅狭のピロー型の包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した幅広の変形ピロー型の包装箱であり、(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は側面図である。 同上包装用厚紙から形成した幅狭の変形ピロー型の包装箱であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同上包装用厚紙から形成した直方体形状の包装箱(大)であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。 (a)〜(c)は同上直方体形状の包装箱(大)の形成過程を示す同上包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した直方体形状の包装箱(中)であり、(a)〜(c)は同上包装箱(中)の形成過程を示す同上包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した直方体形状の包装箱(小)であり、(a)〜(c)は同上包装箱(小)の形成過程を示す同上包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した六角柱形状の包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した三角柱形状の包装箱であり、(a),(b)はその形成過程を示す包装箱の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した緩衝材であり、(a)はその緩衝剤の形成過程の斜視図、(b)は同上緩衝材の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した緩衝材の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した仕切部材の斜視図である。 同上包装用厚紙から形成した仕切部材の斜視図である。 (a)は同上包装用厚紙の折目線の断面図、(b)は同上折目線の他の実施形態の断面図である。
以下、本発明に係る包装用厚紙、包装用厚紙を用いて形成される包装箱及び緩衝材、及びその包装箱及び緩衝材を形成する方法について詳細に説明する。
図3に示すように、例えば段ボール製の横長の方形の厚紙1(厚みは例えば約2mm)が、中央の縦方向二つ折線2を中心に2つ折り状に重合され、一方の縦方向端縁3に形成されたのりしろ片3’を折り曲げ、該のりしろ片3’に接着剤を塗布し、該のりしろ片3’を対向する縦方向端縁3に接着し、対向する縦方向端縁3,3のみが接着された上下開口の図1、図2に示す包装用厚紙4を形成する。
上記包装用厚紙4の上半部4’は、表裏共に(表面A、裏面B)、上辺5が上向湾曲形状に形成され、上記上辺5の上記上向湾曲形状と線対称形状の下向湾曲折目線6,6’が上記包装用厚紙4の上部側の表裏の対応位置にプレス形成されている。尚、「対応位置」とは、表面A側の形成位置と裏面B側の形成位置が表裏間で同一位置であることをいう。また、表面A側と裏面B側は同一符号であるが、表裏の対応位置の部材の符号については、裏面B側のみ「’(ダッシュ)」を付けて表す。また、図1において、紙面に対して上下、左右を上下方向、左右方向とし、表面A側を前面、裏面B側を後面(又は背面)と定義して以下説明する。
より具体的には、上記下向湾曲折目線6,6’は、上記上辺5の左右端点S,Sから下向きに線対称形状に形成されている。そして、上記上辺5及び上記下向湾曲折目線6,6’により囲まれる片を湾曲片11,11’という。
また、上記下向湾曲折目線6,6’の下方に上下2本の左右方向に包装用厚紙4を横切る横方向直線状折目線7,8及び7’,8’が表裏の対応位置にプレス形成されている。さらに、上記上部側を左右方向に略均等に3分割する2本の縦方向ミシン目9,10及び9’,10’が上記上辺5から上記下の横方向直線状折目線8,8’に至るまで表裏の対応位置に形成されている。
より具体的には、表面A側は、上記2本の縦方向ミシン目9,10により、左側の上蓋片(イ)、中央部の上蓋片(ロ)、右側の上蓋片(ハ)に略均等幅で分割され、裏面B側は、上記2本の縦方向ミシン目9’,10’により、上記上蓋片(イ)に連続する上蓋片(イ’)、中央部の上蓋片(ロ’)、上記上蓋片(ハ)に連側する上蓋片(ハ’)に略均等に分割されている。
上記包装用厚紙4の下半部4”は、表裏共に(表面A,裏面B)、下辺12が下向湾曲形状に形成され、上記下辺12の上記下向湾曲形状と線対称形状の上向湾曲折目線13,13’が上記包装用厚紙4の下部側の表裏の対応位置にプレス形成されている。
より具体的には、上記上向湾曲折目線13,13’は、上記下辺12の左右端点S,Sから上向きに線対称形状に形成されている。そして、上記下辺12及び上記上向湾曲折目線13,13’により囲まれる片を湾曲片38,38’という。
上記上向湾曲折目線13,13’の上方に上下2本の左右方向の横方向直線状折目線14,15及び14’,15’が表裏の対応位置に、上記包装用厚紙4を左右方向に横切るようにプレス形成されている。
さらに、上記下部側を左右方向に略均等に3分割する2本の縦方向ミシン目16,17,16’,17’が上記下辺12から上記下半部4”の上記上の横方向直線状折目線14,14’に至るまで表裏の対応位置に形成されている。
より具体的には、表面A側は、上記2本の縦方向ミシン目16,17により、左側の上蓋片(イ)、中央部の下蓋片(ロ)、右側の下蓋片(ハ)に略均等幅で分割され、裏面B側は、上記2本の縦方向ミシン目16’,17’により、上記下蓋片(イ)に連続する下蓋片(イ)’、中央部の下蓋片(ロ’)、上記下蓋片(ハ)に連側する下蓋片(ハ’)に略均等に分割されている。
そして、上記包装用厚紙4の中央に上下を2分割可能な横方向ミシン目18,18’が表裏の対応位置に形成され、上記上半部4’の上記縦方向ミシン目9,10及び9’、10’と上記下半部4”の上記縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を各々上下方向に結ぶ2本の縦方向直線状折目線19,20(裏面側は19’,20’)が、表裏の対応位置に設けられている。
また、上記2本の縦方向直線状折目線19,20(裏面側は19’,20’)にて略均等に3分割される表面A側の面を左側の面(縦長面)(ニ)(裏面B側は面(縦長面)(ニ’))、中央側の面(縦長面)(ホ)(裏面B側は面(縦長面)(ホ)’)、右側の面(縦長面)(へ)(裏面側は面(縦長面)(へ’))とする。このように表裏面A,B全体としては、表面A側3分割、裏面B側3分割の計6分割しており(面(ニ)、(ホ)、(へ)及び面(ニ’)、(ホ’)、(へ’))、上記表裏面A,Bを前後に開くと、各縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’、及び、縦方向二つ折線2、縦方向端縁3の各折線を境(折目線)として、容易に横断面が六角形状の立体(六角柱形状の立体)を形成することができるように構成している。
上記各折目線6等は、表面A又は裏面Bの面(片面)にプレスして横断面凹状にプレス成型(形成)したものであり(図20(a)参照、他の折目線も同じ)、厚紙を折り曲げる際の基準線となるものである。この折目線は、段ボール等に形成する場合は、図20(b)に示すように、近接する2か所をプレス成型して近接する2本の折目線として形成しても良い。また、上記折目線は、図3の展開状態においては、表側(片面)にプレス成型した状態を示しているが、この展開状態において、表側に対応する裏側(一方の片面)の対応位置にも同様のプレス成型による折目線を設けても良い。また上記ミシン目は、表面A及び裏面B共に、厚紙を貫通するものであり、当該厚紙を切断するためのものである。
上記表面Aの上半部4’の右側、及び上記裏面Bの下半部4”の右側には小窓用方形ミシン目21,22が形成されており、このミシン目21,22に沿って切り取って内側の厚紙を除去することで、内部に収納された内容物の一部が見えるように構成されている。
次に、上記包装用厚紙4を用いて各種包装箱等を形成する方法を説明する。
(1)ピロー型の包装箱(図6、図7等参照)
上記上辺5と上記下向湾曲折目線6,6’により形成される表裏の湾曲片11,11’を、上記下向湾曲折目線6,6’を折目線として互いに対向方向に直角に折り曲げて、各湾曲片11,11’の端縁5’,5’同士を突き合わせて、2枚の上記湾曲片11,11’を水平に位置させることにより、幅広上蓋23を形成する(図5参照)。
さらに、下辺側も同様に、上記下辺12と上記上向湾曲折目線13,13’により形成される表裏の湾曲片38,38’を、上記上向湾曲折目線13,13’を折目線として互いに対向方向に直角に折り曲げて、各湾曲片38,38’の端縁12’,12’同士を突き合わせて2枚の上記湾曲片38,38’を水平に位置させることにより、幅広下蓋24を形成する(図5参照)。
そして、上記表面Aと裏面Bは、上記幅広上蓋23と上記幅広下蓋24の上記上向湾曲折目線6,6’及び下向湾曲折目線13,13’の形状に合わせて、前後方向に膨出させることにより横断面が六角形状(全体は横長の略六角柱形状)の幅広のピロー型の包装箱27を生産することができる(図5、図6参照)。
上記幅広上蓋23の端縁5’,5’の接続部、と上記幅広下蓋24の端縁12’,12’の接続部はテープ等により閉鎖すれば良い。
上記湾曲形状の端縁5’,5’及び12’,12’を突き合わせることにより、中央部が前後の外方向に押されて面(ホ)、(ホ)’が前後に膨出して互いに平行な面を形成し(図5(d)参照)、それに隣接する左右の面(ニ)(へ)、(裏面側は面(ニ’)(へ’))は上記面(ホ)、(ホ’)に向かう傾斜面を形成することになる。従って、包装箱27は、横断面が六角形状のピロー型の包装箱となる(図5(a)(c)参照)。
このように構成することにより、湾曲片11,11’及び38,38’の表裏の2枚分の厚みを有するピロー型の包装箱27を形成することができる。
従来、段ボール紙を使用してピロー型の包装箱を形成する場合、表面Aと裏面Bの前後方向の膨らみを形成することが容易ではなかった。本発明に係る包装用厚紙4は、表面A及び裏面Bの対応位置に縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’を設け、表面A及び裏面Bを3分割(実施形態では均等に3分割)しているため、表面Aと裏面Bを、平らな状態から、互いに反対方向に広げることにより容易に図14に示す六角柱形状を形成することができる。
この性質を利用することにより、包装用厚紙4を平らな状態から、上記湾曲片11,11’、及び湾曲片38,38’を各々内側方向に折り曲げると、上記湾曲片11,11’及び38,38’の中央部が前後方向に突出することになるので、3分割された面の内、容易に中央の面(ホ)、(ホ’)が前後方向に膨出し、即ち、表面Aと裏面Bを平らな状態から容易に膨らませることができる。
このように上記包装用厚紙4は、表面Aと裏面Bとを上記縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’にて縦方向に3分割すること、即ち、上記縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’によって(六面の折線としては、縦方向二つ折線2及び縦方向端縁3も加えて)全体として面(ニ)、(ホ)、(へ)及び(ニ’)、(ホ’)、(へ’)の六面(全体としては6分割)を形成し得るように構成することにより、段ボール製でありながら、平らな状態から表面Aと裏面Bとを容易に膨らませて、図6示すに横断面が六角形状のピロー型の包装箱27(図7、図8、図9も同じ)を形成することができる。
尚、上記上側の湾曲片11,11’を下向湾曲状折目線6,6’で直角に対向方向に折り曲げ、上記下側の湾曲片38,38’を上記上向湾曲状折目線13,13’で直角に対向方向に折り曲げ、上下の湾曲片11,11’及び38,38’を互いに重合することにより、図7に示す公知のピロー型の包装箱28を形成することもできる。この包装箱28においても、前面Aと裏面Bに、上記縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’が形成されており、全体として横断面六角形(六角柱)が形成されるように6分割されているため、同様に湾曲片11,11’及び38,38’を折り曲げることにより、表面Aの面(ホ)、裏面Bの面(ホ’)が前後方向に容易に膨出し、段ボール製でありながら、図7に示すピロー型の包装箱28を容易に形成することができる。
このように本発明の包装用厚紙4は、従来の薄型のピロー型の包装箱28を形成することもできるし、図6に示すように、従来に比較して幅広のピロー型の包装箱27を形成することもでき、内容物の厚み、形状によってピロー型の包装箱の幅(厚み)を任意に選択することができるものである。
(2)小型の変形ピロー型の包装箱(図8、図9等参照)
包装用厚紙4を上記横方向ミシン目18,18’にて切断して2つに分割し(図4参照)、ミシン目18,18’の切断部をテープT等で閉止し、各々の湾曲片11,11’及び38,38’を同様に折り曲げて、その端縁5’,5’及び12’,12’を突き合わせることにより、図8に示す、幅広の小型の変形ピロー型の包装箱27’を2個形成することができる。
同様に、上記湾曲片11,11’及び38,38’を折り曲げて互いに重合させることにより、図9に示す、幅狭の小型の変形ピロー型の包装箱28’を2個形成することができる。
このように、内容物が小さい場合、或いは小さいが幅がある物の場合等は、上記変形ピロー型の包装箱27’,28’にて包装することにより、内容物に適した大きさの最適の包装箱を形成することができる。
(3)直方体形状の包装箱(図11、図12、図13等参照)
包装用厚紙4の上記上半部4’の上記各縦方向ミシン目9,10及び9’,10’を、上の上記横方向直線状折目線7,7’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線7,7’の上側の表裏に複数の上蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ)’、(ロ)’、(ハ’)を形成する(図1、図2参照)。
さらに、包装用厚紙4の上記下半部4”の上記各縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を上記下半部4”の下の上記横方向直線状折目線15,15’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線15,15’の下側の表裏に複数の下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を形成する(図1、図2参照)。
そして、上記縦方向二つ折線2を中心として、該縦方向二つ折線2に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線20,20’までの表裏の面(へ)、(へ’)を水平に広げることにより前面Cを形成する。
さらに、上記縦方向端縁3を中心として、該縦方向端縁3に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線19,19’までの表裏の面(ニ)、(ニ’)を水平に広げることにより後面Dを形成する(図11参照)。
そして、上記前面Cと上記後面D間に設けられ、上記縦方向直線状折目線19,20間及び19’,20’間の側面(ホ)、(ホ’)により、上下開口の四角柱形状を形成する(図11(a)参照)。
その後、上記上蓋片の内、上蓋片(ロ)、(ロ’)を内側方向に直角に折り曲げ(図11(b)参照)、次に、上蓋片(イ)、(イ’)及び(ハ)、(ハ’)を内側方向に直角に折り曲げることにより、上記上開口を閉鎖する(図11(c)参照)。
同様に、上記下蓋片の内、下蓋片(ロ)、(ロ’)を内側方向に直角に折り曲げ、次に、下蓋片(イ)、(イ’)及び(ハ)、(ハ’)を内側方向に直角に折り曲げることにより、上記下開口を閉鎖することにより直方体形状の包装箱29を形成することができる(図11(c)参照)。尚、上記上蓋片と下蓋片の閉鎖部はテープ等で閉鎖固定する。
この方法で形成される直方体形状の包装箱29は大きさが最も大きいものであり(高さT1)、以下、大きさが中の直方体形状の包装箱30、大きさが小の直方体形状の包装箱31をも形成することができる。
(4)大きさが中の直方体形状の包装箱30(図12参照)
上半部4’においては、縦方向ミシン目9,10及び9’,10’を上の横方向直線状折目線7,7’まで切断し、下半部4”においては、縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を上の横方向直線状折目線14,14’まで切断する。
そして、上記(3)と同様の方法により、上下開口の直方体形状の箱を形成し(図12(a)参照)、上半部4’においては、上蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を、上の上記横方向直線状折目線7,7’の位置から同様に内側に折り曲げ、上開口を閉鎖し、下半部4”においては、下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(へ’)を上記横方向折目線14,14’の位置から内側に折り曲げて、下開口を閉鎖することにより、大きさが中の直方体形状の包装箱30を形成することができる(図12(c)参照)。上記上蓋片及び下蓋片の閉鎖部はテープ等で閉鎖固定する。
この包装箱30の高さは、上記横方向直線状折目線7から横方向直線状折目線14までの高さT2(<T1)であり、大きさは中となる。
(5)大きさが小の直方体形状の包装箱31(図13参照)
上半部4’においては、縦方向ミシン目9,10及び9’,10’を下の横方向直線状折目線8,8’まで切断し、下半部4”においては、縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を上の横方向直線状折目線14,14’まで切断する。
そして、上記(3)と同様の方法により、上下開口の直方体形状の箱を形成し(図13(a)参照)、上半部4’においては、上蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を、上記横方向直線状折目線8,8’の位置から同様に内側に折り曲げ、上開口を閉鎖し、下半部4”においては、下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を上記横方向折目線14,14’の位置から内側に折り曲げて、下開口を閉鎖することにより、大きさが小の直方体形状の包装箱31を形成することができる(図13(c)参照)。上記上蓋片及び下蓋片の閉鎖部はテープ等で閉鎖固定する。
この包装箱31の高さは、上記横方向直線状折目線8から横方向直線状折目線14までの高さT3(<T2<T1)であり、大きさは小となる。このように、単一の包装用厚紙4から直方体形状の大中小の包装箱29,30,31を形成することができる。
(6)多角形筒状(六角形筒状)の包装箱(図14参照)
上記包装用厚紙4の上記上半部4’の上記各縦方向ミシン目9,10及び9’,10’を上の上記横方向直線状折目線7,7’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線7,7’の上側の表裏に上蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を形成する(図1、図2参照)。
また、上記下半部4”の上記各縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を上記下半部4”の下の上記横方向直線状折目線15,15’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線15,15’の下側の表裏に複数の下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を形成する(図1、図2参照)。
そして、上記2本の縦方向ミシン目9,10及び9’,10’、縦方向ミシン目16,17及び16’,17’)、及びそれに引き続く2本の縦方向直線状折目線19,20及び19’,20’によって分割される前面側の3つの縦長面(ニ)、(ホ)、(へ)、及び背面側の3つの縦長面(ニ’)、(ホ’)、(へ’)を外側面とする六面体筒状体(多角形筒状体)、を形成する。
そして、上記上蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を上記横方向直線状折目線7,7’から内側方向に折り畳むと共に、上記下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を上記下半部4”の上記横方向直線状折目線15,15’から内側方向に折り畳むことにより、上下開口の六角形筒状の包装箱32を形成することができる。
この筒状の包装箱32は瓶類等の外側に被覆することにより、上下開口の包装箱として使用することができる。
(7)多角形筒状(三角形筒状)の包装箱(図15参照)
上記(6)と同様に、図15(a)に示す、上下開口の筒状体を形成し、縦長面(へ)、(へ’)を水平面とし、縦長面(ニ)、(ホ)を水平面とし、縦長面(ニ’)、(ホ’)を水平面とすることにより、3角柱を形成し(図15(a)参照)、上記(6)と同様に上下蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を内側に折畳むことにより、図15(b)に示す三角柱筒状の包装箱33を形成することができる。この三角柱筒状の上下開口の包装箱33も、瓶等のように細長い部材の包装箱として用いることができる。
(8)緩衝材(図16、図17参照)
上記包装用厚紙を用いて緩衝材34を形成する方法であって、上記上半部4’の上記各縦方向ミシン目9,10及び9’,10’を上の上記横方向直線状折目線7,7’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線7,7’の上側の表裏に上側蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を形成する。
また、上記下半部4”の上記各縦方向ミシン目16,17及び16’,17’を上記下半部4”の下の上記横方向直線状折目線15,15’の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線15,15’の下側の表裏に複数の下側蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を形成する。
上記縦方向二つ折線2を中心として該縦方向二つ折線2に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線20,20’までの表裏の面(へ)、(へ’)を水平に広げることにより前面Cを形成する。さらに、上記縦方向端縁3を中心として該縦方向端縁3に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線19,19’までの表裏の面(ニ)、(ニ’)を水平に広げることにより後面Dを形成する。
そして、上記前面Cと上記後面D間に設けられ、上記縦方向直線状折目線間19,20の側面(ホ)及び上記縦方向折目線19’,20’間の側面(ホ’)とから上下開口の四角柱形状を形成し(図16(a)参照)、上記上下側蓋片(イ)、(ロ)、(ハ)及び(イ’)、(ロ’)、(ハ’)を上記横方向直線状折目線7,7’及び15,15’から内側方向に折り畳むことにより、上下開口の直方体を形成する。
さらに、上記前面C及び後面Dの中央に位置する縦方向二つ折線2と上記縦方向端縁3を互いに内側方向に接近させて互いに接続することにより、左右に三角柱E,F(図16(b))、又は三角柱G,H(図17)が隣接する緩衝材34,35を形成することができる。
この際、前面Cを平面の状態のまま、後面Dの中央の縦方向端縁3を内側に押し込んで、その内側を上記前面Cの裏面側に接着することにより、一方が平面の図16(b)に示す緩衝材34を形成することができる。
また、前面Cの縦方向二つ折線2と後面Dの縦方向端縁3を共に内側に押し込んで、両内側を互いに接着することにより、前面Cと後面Dの何れもが内側に入り込み、三角柱GとHからなる図17に示す緩衝材35を形成することができる。
これらの緩衝材34,35は、例えば包装箱の内部に収納された収納物と包装箱内壁との間の空間に収納することにより、収納物を緩衝する緩衝材として使用することができる。
(8)仕切部材(図18、図19参照)
上記(6)に記載した方法により、三角柱筒状の包装箱33(図15(b)参照)を形成し、その後、各面の中央の線、即ち、縦方向二つ折線2、縦方向直線状折目線19,19’を内側方向に押して、中央位置で接合し、各面の内側を接着することにより図18に示す横断面十字状の仕切部材36を形成することができる。
さらに、上記仕切材36の面(ホ)、(ニ)を水平面とし、さらに面(へ’)、(ホ’)にて形成される片を上記水平面に対して直立させることにより、図19に示す断面T字状の仕切部材37を形成することができる。これら仕切部材36,37は包装箱内において内容物を仕切る仕切板として使用することができる。
本発明は上述のように構成されたものであるから、単一の包装用厚紙4により、折り方及び切断位置を変えることにより、複数の形状の包装箱を形成することができるので、例えば宅配便用の包装箱として、各種形状、大きさの配送物に応じた適切な形状、大きさ、厚みの包装箱を選択的に形成することができる極めて汎用性の高い包装用厚紙を実現したものである。
また、表面Aと裏面Bは、縦方向直線状折目線によって各々3分割され、横断面六角形状が形成できるように構成されているので、例えば、包装用厚紙が段ボール製であっても、全体として横断面六角形状(全体としては六角柱形状)のピロー型の包装箱等を容易に形成することができる。
また、本発明は、単一の包装用厚紙4に基づいて、包装箱以外にも、緩衝材、仕切部材をも形成することができ、宅配便用の包装箱に限らず、用途を飛躍的に拡大することができる。
本発明に係る包装用厚紙によると、単一の包装用厚紙により複数種の包装箱を形成することができ、特に宅配便用の包装箱として好適に用いることができる。
2 縦方向二つ折線
3 縦方向端縁
4 包装用厚紙
4’ 上半部
4” 下半部
5 上辺
6,6’ 下向湾曲折目線
7,8 横方向直線状折目線
7’,8’ 横方向直線状折目線
9,10 縦方向ミシン目
9’,10’ 縦方向ミシン目
11,11’ 湾曲片
12 下辺
13,13’ 上向湾曲折目線
14,15 横方向直線状折目線
14’,15’ 横方向直線状折目線
16,17 縦方向ミシン目
16’,17’ 縦方向ミシン目
18,18’ 横方向ミシン目
19,20 縦方向直線状折目線
19’,20’ 縦方向直線状折目線
38,38’ 湾曲片
A 表面
B 裏面
イ、ロ、ハ 上蓋片(下蓋片)
イ’、ロ’、ハ’ 上蓋片(下蓋片)
ニ、ホ、へ 縦長面
ニ’、ホ’、へ’ 縦長面

Claims (6)

  1. 方形の厚紙が中央の縦方向二つ折線を中心に二つ折り状に重合され、対向する縦方向端縁のみが接着された上下開口の包装用厚紙であって、
    上記包装用厚紙の上半部は、表裏共に、上辺が上向湾曲形状に形成され、上記上辺の上記上向湾曲形状と線対称形状の下向湾曲折目線が上記包装用厚紙の上部側の表裏の対応位置にプレス形成され、
    上記下向湾曲折目線の下方に上下2本の左右方向の横方向直線状折目線が表裏の対応位置にプレス形成され、
    かつ上記上部側を左右方向に3分割する2本の縦方向ミシン目が上記上辺から上記下の横方向直線状折目線に至るまで表裏の対応位置に形成され、
    上記包装用厚紙の下半部は、表裏共に、下辺が下向湾曲形状に形成され、上記下辺の上記下向湾曲形状と線対称形状の上向湾曲折目線が上記包装用厚紙の下部側の表裏の対応位置にプレス形成され、
    上記上向湾曲折目線の上方に上下2本の左右方向の横方向直線状折目線が表裏の対応位置にプレス形成され、
    かつ上記下部側を左右方向に3分割する2本の縦方向ミシン目が上記下辺から上記下半部の上記上の横方向直線状折目線に至るまで表裏の対応位置に形成されており、
    かつ、上記包装用厚紙の中央に上下を2分割可能な横方向ミシン目が表裏の対応位置に形成され、
    上記上半部の上記縦方向ミシン目と上記下半部の上記縦方向ミシン目を各々上下方向に結ぶ2本の縦方向直線状折目線が設けられた包装用厚紙。
  2. 請求項1記載の包装用厚紙を用いて形成される幅広のピロー型の包装箱であって、
    上記上辺と上記下向湾曲折目線により形成される表裏の湾曲片を、互いに対向方向に直角に折り曲げて各湾曲片の端縁同士を突き合わせて2枚の上記湾曲片を水平に位置させることにより幅広上蓋を形成し、
    上記下辺と上記上向湾曲折目線により形成される表裏の湾曲片を、互いに対向方向に直角に折り曲げて各湾曲片の端縁同士を突き合わせて2枚の上記湾曲片を水平に位置させることにより幅広下蓋を形成し、
    上記表面と裏面は、上記幅広上蓋と上記幅広下蓋の上記上向及び下向湾曲折目線の形状に合わせて、前後方向に膨出させることにより形成される幅広のピロー型の包装箱。
  3. 請求項1記載の包装用厚紙を用いて形成される直方体形状の包装箱であって、
    上記上半部の上記各縦方向ミシン目を上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の上側の表裏に複数の上蓋片を形成し、
    上記下半部の上記各縦方向ミシン目を上記下半部の上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の下側の表裏に複数の下蓋片を形成し、
    上記縦方向二つ折線を中心として該縦方向二つ折線に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線までの表裏の面を水平に広げることにより前面を形成し、
    上記縦方向端縁を中心として該縦方向端縁に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線までの表裏の面を水平に広げることにより後面を形成し、
    上記前面と上記後面間に設けられ上記縦方向直線状折目線間の側面とから上下開口の四角柱形状を形成し、
    上記上蓋片を上記横方向直線状折目線から内側方向に直角に折り曲げることにより上開口を閉鎖すると共に、
    上記下蓋片を上記下半部の上記横方向直線状折目線から内側方向に直角に折り曲げることにより下開口を閉鎖することにより形成される直方体形状の包装箱。
  4. 請求項1記載の包装用厚紙を用いて形成される多角形筒状の包装箱であって、
    上記上半部の上記各縦方向ミシン目を上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の上側の表裏に上蓋片を形成し、
    上記下半部の上記各縦方向ミシン目を上記下半部の上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の下側の表裏に複数の下蓋片を形成し、
    上記2本の縦方向ミシン目及びそれに引き続く2本の縦方向直線状折目線によって分割される前面側の3つの縦長面、及び後面側の3つの縦長面を外側面とする多角形筒状体を形成し、
    上記上蓋片を上記横方向直線状折目線から内側方向に折り畳むと共に、上記下蓋片を上記下半部の上記横方向直線状折目線から内側方向に折り畳むことにより形成される上下開口の多角形筒状の包装箱。
  5. 請求項1記載の包装用厚紙を用いて形成される緩衝材であって、
    上記上半部の上記各縦方向ミシン目を上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の上側の表裏に上蓋片を形成し、
    上記下半部の上記各縦方向ミシン目を上記下半部の上記横方向直線状折目線の位置まで切断することにより、上記横方向直線状折目線の下側の表裏に複数の下蓋片を形成し、
    上記縦方向二つ折線を中心として該縦方向二つ折線に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線までの表裏の面を水平に広げることにより前面を形成し、
    上記縦方向端縁を中心として該縦方向端縁に隣接する表裏の上記縦方向直線状折目線までの表裏の面を水平に広げることにより後面を形成し、
    上記前面と上記後面間に設けられ上記縦方向直線状折目線間の側面とから上下開口の四角柱形状を形成し、
    上記上蓋片を上記横方向直線状折目線から内側方向に折り畳むと共に、上記下蓋片を上記下半部の上記横方向直線状折目線から内側方向に折り畳むことにより、上下開口の直方体を形成し、
    かつ、上記前面及び後面の中央に位置する縦方向二つ折線と上記縦方向端縁を互いに接続することにより形成される左右に三角柱が隣接する緩衝材。
  6. 請求項2〜5の何れかに記載の包装箱又は緩衝材を形成することが可能な請求項1記載の包装用厚紙。
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