JPH0613744Y2 - 穿刺針 - Google Patents
穿刺針Info
- Publication number
- JPH0613744Y2 JPH0613744Y2 JP1991001181U JP118191U JPH0613744Y2 JP H0613744 Y2 JPH0613744 Y2 JP H0613744Y2 JP 1991001181 U JP1991001181 U JP 1991001181U JP 118191 U JP118191 U JP 118191U JP H0613744 Y2 JPH0613744 Y2 JP H0613744Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer needle
- needle
- needle hub
- hub
- valve body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/06—Body-piercing guide needles or the like
- A61M25/0693—Flashback chambers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/06—Body-piercing guide needles or the like
- A61M25/0606—"Over-the-needle" catheter assemblies, e.g. I.V. catheters
Description
【０００１】
本発明は、輸血、輸液などするときに血管内に一時的に
留置される穿刺針に関する。
留置される穿刺針に関する。
【０００２】
従来、例えば、血管内に輸血・輸液等する場合、まず内
外針を一体にした状態の穿刺針を血管内に穿刺し、つい
で内針のみを引き抜き輸血セット（または輸液セット）
等のコネクタを外針ハブに接続して行われるが、内針を
引き抜き、コネクタを接続する際の操作において血液が
外針ハブから漏れる恐れがあり、これを防止するため外
針ハブ内に弁体を設けたものが従来提案されている（特
開昭第６０−８８５６２号公報、同第６３−１９７４６
３号公報等）。
外針を一体にした状態の穿刺針を血管内に穿刺し、つい
で内針のみを引き抜き輸血セット（または輸液セット）
等のコネクタを外針ハブに接続して行われるが、内針を
引き抜き、コネクタを接続する際の操作において血液が
外針ハブから漏れる恐れがあり、これを防止するため外
針ハブ内に弁体を設けたものが従来提案されている（特
開昭第６０−８８５６２号公報、同第６３−１９７４６
３号公報等）。
【０００３】しかしながら、このような従来の弁体を備
える穿刺針においては、弁体自体が有するシール性によ
って、手技中に内針を抜いた時に外針ハブ中の貯留エア
が抜けない。そのため、外針ハブ内に血液を満たすこと
ができず、特別に繁雑な手技を行う場合を除いては、外
針ハブ内でのいわゆるフラッシュバックの確認ができな
いという問題が生じていた。
える穿刺針においては、弁体自体が有するシール性によ
って、手技中に内針を抜いた時に外針ハブ中の貯留エア
が抜けない。そのため、外針ハブ内に血液を満たすこと
ができず、特別に繁雑な手技を行う場合を除いては、外
針ハブ内でのいわゆるフラッシュバックの確認ができな
いという問題が生じていた。
【０００４】このような問題点を解決するために、特開
昭第６３−１９７４６３号公報にはいわゆる外針ハブに
相当する連結手段の側壁に通気手段を設け、連結手段室
内のエアを逃がすとともに液体の逃げるのを阻止する注
入装置の提案がなされている。
昭第６３−１９７４６３号公報にはいわゆる外針ハブに
相当する連結手段の側壁に通気手段を設け、連結手段室
内のエアを逃がすとともに液体の逃げるのを阻止する注
入装置の提案がなされている。
【０００５】
しかしながら、この提案に開示されている通気手段は、
連結手段の側壁に円筒状の穴を穿設し、この穴の中に円
筒状のフィルタを埋め込み嵌合させた形態を採択してい
る。このため、製造が繁雑になりコスト高となり、また
製造中にフィルタが外れる危険性もある。さらに、血管
穿刺操作時に、フィルタ部分を手指で閉塞させてフラシ
ュバックが確実に確認できないおそれも生じる。また、
この提案に開示されている通気手段は、フィルタを介し
て血液が空気に触れることを防止するためのサドルが設
けられている。このサドルは前記連結手段の外部にスラ
イド移動可能に設けられ、前記フィルタを覆うことがで
きるようになっている。しかし、このサドル機構もやは
り複雑な構成をしており、製造面の煩雑性や、手技中の
操作が複雑で操作の確実性および簡易性に欠けるという
問題がある。
連結手段の側壁に円筒状の穴を穿設し、この穴の中に円
筒状のフィルタを埋め込み嵌合させた形態を採択してい
る。このため、製造が繁雑になりコスト高となり、また
製造中にフィルタが外れる危険性もある。さらに、血管
穿刺操作時に、フィルタ部分を手指で閉塞させてフラシ
ュバックが確実に確認できないおそれも生じる。また、
この提案に開示されている通気手段は、フィルタを介し
て血液が空気に触れることを防止するためのサドルが設
けられている。このサドルは前記連結手段の外部にスラ
イド移動可能に設けられ、前記フィルタを覆うことがで
きるようになっている。しかし、このサドル機構もやは
り複雑な構成をしており、製造面の煩雑性や、手技中の
操作が複雑で操作の確実性および簡易性に欠けるという
問題がある。
【０００６】また、フィルタ位置と弁の位置が離れてい
るため、ハブ内のエアがフィルタと弁体との間に残留す
るおそれもある。このような課題を解決するために本考
案は創案されたものであって、その目的は、簡易な構造
でかつ確実なフラッシュバックの確認ができ、ハブ内に
エアが残留せず、しかもフィルタを介して血液が外気の
空気に触れることがなく安全性に優れた穿刺針を提供す
ることにある。
るため、ハブ内のエアがフィルタと弁体との間に残留す
るおそれもある。このような課題を解決するために本考
案は創案されたものであって、その目的は、簡易な構造
でかつ確実なフラッシュバックの確認ができ、ハブ内に
エアが残留せず、しかもフィルタを介して血液が外気の
空気に触れることがなく安全性に優れた穿刺針を提供す
ることにある。
【０００７】
このような課題を解決するために、本考案は筒状の外針
と、該外針の基端に固着され前記外針と連通する内腔部
を有する外針ハブと、該外針ハブを介して前記外針内に
挿脱自在に設けられ、前記外針の先端から刃先部分が突
出するようにして前記外針内に嵌挿される内針と、該内
針の基部に固着され前記外針ハブに嵌着しうる内針ハブ
と、前記外針ハブの内腔部を閉塞するように張設され、
棒状体を挿通可能とする弁体とを有する穿刺針であっ
て、前記外針の先端部分には側孔が穿設され、この側孔
は外針と内針との隙間および前記外針ハブの内腔部とが
連通されており、前記外針ハブは、該外針ハブの内腔部
と外部雰囲気とを連通する通気フィルタを備え、該通気
フィルタは前記弁体に隣設しているように構成した。
と、該外針の基端に固着され前記外針と連通する内腔部
を有する外針ハブと、該外針ハブを介して前記外針内に
挿脱自在に設けられ、前記外針の先端から刃先部分が突
出するようにして前記外針内に嵌挿される内針と、該内
針の基部に固着され前記外針ハブに嵌着しうる内針ハブ
と、前記外針ハブの内腔部を閉塞するように張設され、
棒状体を挿通可能とする弁体とを有する穿刺針であっ
て、前記外針の先端部分には側孔が穿設され、この側孔
は外針と内針との隙間および前記外針ハブの内腔部とが
連通されており、前記外針ハブは、該外針ハブの内腔部
と外部雰囲気とを連通する通気フィルタを備え、該通気
フィルタは前記弁体に隣設しているように構成した。
【０００８】また、前記弁体は円板状部を有し、この円
板状部には切り込み部を備え、この薄肉部に前記棒状体
を挿通させることによって弁体の中央部が外方に捲り揚
がり、この捲り揚がった弁体の一部によって前記通気フ
ィルタの内周面を覆うように構成した。
板状部には切り込み部を備え、この薄肉部に前記棒状体
を挿通させることによって弁体の中央部が外方に捲り揚
がり、この捲り揚がった弁体の一部によって前記通気フ
ィルタの内周面を覆うように構成した。
【０００９】
内針ハブを外針ハブに嵌合させた状態で血管内に穿刺す
る。この時、本考案の外針ハブ内には弁体に隣設して通
気フィルタを備えているので、外針ハブ内に予め貯留す
る気体は、このフィルタ部分から、外針に穿設された側
孔から流入する血液の血圧により追い出され、最もエア
の残りやすい外針ハブ内周面の弁体に近い位置のエアも
除去されつつ血液で置換される。
る。この時、本考案の外針ハブ内には弁体に隣設して通
気フィルタを備えているので、外針ハブ内に予め貯留す
る気体は、このフィルタ部分から、外針に穿設された側
孔から流入する血液の血圧により追い出され、最もエア
の残りやすい外針ハブ内周面の弁体に近い位置のエアも
除去されつつ血液で置換される。
【００１０】また外針ハブに棒状体としてのコネクタを
接続することにより、切り込み部を備える弁体の中央部
は外方に捲り揚がり、この捲り揚がった弁体の一部によ
って前記リング状の通気フィルタの内周面が覆われる。
接続することにより、切り込み部を備える弁体の中央部
は外方に捲り揚がり、この捲り揚がった弁体の一部によ
って前記リング状の通気フィルタの内周面が覆われる。
【００１１】
以下、本考案の穿刺針の一実施例を図１乃至図１０を参
照して説明する。図１は本考案に係る穿刺針の半片断面
図である。この図に示されるように本考案の穿刺針１
は、筒状の外針１０と、該外針１０の基端１１に固着さ
れ外針１０と連通する内腔部２５を有する外針ハブ２０
と、該外針ハブ２０を介して前記外針１０内に挿脱自在
に設けられ、前記外針１０の先端１２から刃先部分が突
出するようにして前記外針１０内に嵌挿される内針５０
と、該内針５０の基部５１に固着され前記外針ハブ２０
に嵌着しうる内針ハブ６０と、前記外針ハブ２０の内腔
部２５を閉塞するように張設され、図示しない棒状体を
挿通可能とする弁体７０とを有する。さらに、前記外針
ハブ２０は、該外針ハブ２０の内腔部２５と外部雰囲気
とを連通するエアー抜き孔２７（図２に示される）を有
し、該エアー抜き孔２７の内腔部側端部位置にリング状
の通気フィルタ８０を備えている。
照して説明する。図１は本考案に係る穿刺針の半片断面
図である。この図に示されるように本考案の穿刺針１
は、筒状の外針１０と、該外針１０の基端１１に固着さ
れ外針１０と連通する内腔部２５を有する外針ハブ２０
と、該外針ハブ２０を介して前記外針１０内に挿脱自在
に設けられ、前記外針１０の先端１２から刃先部分が突
出するようにして前記外針１０内に嵌挿される内針５０
と、該内針５０の基部５１に固着され前記外針ハブ２０
に嵌着しうる内針ハブ６０と、前記外針ハブ２０の内腔
部２５を閉塞するように張設され、図示しない棒状体を
挿通可能とする弁体７０とを有する。さらに、前記外針
ハブ２０は、該外針ハブ２０の内腔部２５と外部雰囲気
とを連通するエアー抜き孔２７（図２に示される）を有
し、該エアー抜き孔２７の内腔部側端部位置にリング状
の通気フィルタ８０を備えている。
【００１２】さらに詳述すると、前記外針１０は、その
先端部分に少なくとも１つの側孔が穿設され（本実施例
の場合は３個の側孔１５が示される）、この側孔１５に
より外針１０と内針５０とが組み合わされた状態であっ
ても、側孔１５を介して外部雰囲気と前記外針ハブ２０
の内腔部２５とが連通されるようになっている。すなわ
ち、外針１０の先端１２は内針５０上に密着されている
が、それ以外の外針１０と内針５０との組み合わせ部分
はわずかに隙間がある状態になっている。このような外
針１０は、通常、テフロン等のフッ素系樹脂、ポリプロ
ピレンン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂等からな
るプラスチック針が用いられる。
先端部分に少なくとも１つの側孔が穿設され（本実施例
の場合は３個の側孔１５が示される）、この側孔１５に
より外針１０と内針５０とが組み合わされた状態であっ
ても、側孔１５を介して外部雰囲気と前記外針ハブ２０
の内腔部２５とが連通されるようになっている。すなわ
ち、外針１０の先端１２は内針５０上に密着されている
が、それ以外の外針１０と内針５０との組み合わせ部分
はわずかに隙間がある状態になっている。このような外
針１０は、通常、テフロン等のフッ素系樹脂、ポリプロ
ピレンン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂等からな
るプラスチック針が用いられる。
【００１３】このような外針１０の基部１１に固着され
る外針ハブ２０は、図２に示されるように外針ハブ２０
の内腔部２５と外部雰囲気とを連通するエアー抜き孔２
７を有している。本実施例では外針ハブ２０を２部品で
形成し、エアー抜き孔２７の形成を容易にするととも
に、後述する通気フィルタ８０および弁体７０の外針ハ
ブ２０内への装入設置を容易ならしめている。すなわ
ち、外針ハブ２０は第１の外針ハブ体３０と第２の外針
ハブ体４０との２部品で形成され、第１の外針ハブ体３
０は略円筒形状をなし、その内腔部に前記外針１０をか
しめて固定するためのテーパ部３１を有している。さら
に第１の外針ハブ体３０は後部外周に凸部３３および平
坦部３５を有し、この平坦部３５の後端部３５ａはテー
パ状に面取りがなされており、後述する通気フィルタ８
０と当接している（図３）。またさらに、第１の外針ハ
ブ体３０の凸部３３および平坦部３５の外周には図４お
よび図５に示されるようにエアー抜き孔２７を形成すべ
く連続した溝が設けられる。この溝（エアー抜き孔２
７）は特に円周方向に均等割りに複数個設けられること
が好ましい。この一方で、第２の外針ハブ体４０も、や
はり円筒形状をなし、その内腔部後部には後述するコネ
クタ等の棒状体を嵌合するテーパ面４１、より好ましく
はルアーテーパ面が設けられ、さらに後述する弁体７
０、通気フィルタ８０を装入するための凹部４２が設け
られる。さらに第２の外針ハブ体４０の内腔部前部は、
前記第１の外針ハブ体３０の凸部３３および平坦部３５
が内嵌合できるような形状となっており、この嵌合によ
ってエアー抜き孔２７が形成される。この結果、外針ハ
ブ２０は外周面円周方向に突部を有し、この突部の側面
に前記エアー抜き孔の外部雰囲気側端部２７ｂが位置す
るようになる。こうすることによって、穿刺時に外針ハ
ブ２０の外周を持って操作しても、手指で閉塞させるこ
とがない。なお、エアー抜き孔２７を形成するにあたっ
ては、第１の外針ハブ体３０の外周面に溝を設ける代わ
りに、第２の外針ハブ体４０の内周面に溝を形成しても
よいことは勿論である。
る外針ハブ２０は、図２に示されるように外針ハブ２０
の内腔部２５と外部雰囲気とを連通するエアー抜き孔２
７を有している。本実施例では外針ハブ２０を２部品で
形成し、エアー抜き孔２７の形成を容易にするととも
に、後述する通気フィルタ８０および弁体７０の外針ハ
ブ２０内への装入設置を容易ならしめている。すなわ
ち、外針ハブ２０は第１の外針ハブ体３０と第２の外針
ハブ体４０との２部品で形成され、第１の外針ハブ体３
０は略円筒形状をなし、その内腔部に前記外針１０をか
しめて固定するためのテーパ部３１を有している。さら
に第１の外針ハブ体３０は後部外周に凸部３３および平
坦部３５を有し、この平坦部３５の後端部３５ａはテー
パ状に面取りがなされており、後述する通気フィルタ８
０と当接している（図３）。またさらに、第１の外針ハ
ブ体３０の凸部３３および平坦部３５の外周には図４お
よび図５に示されるようにエアー抜き孔２７を形成すべ
く連続した溝が設けられる。この溝（エアー抜き孔２
７）は特に円周方向に均等割りに複数個設けられること
が好ましい。この一方で、第２の外針ハブ体４０も、や
はり円筒形状をなし、その内腔部後部には後述するコネ
クタ等の棒状体を嵌合するテーパ面４１、より好ましく
はルアーテーパ面が設けられ、さらに後述する弁体７
０、通気フィルタ８０を装入するための凹部４２が設け
られる。さらに第２の外針ハブ体４０の内腔部前部は、
前記第１の外針ハブ体３０の凸部３３および平坦部３５
が内嵌合できるような形状となっており、この嵌合によ
ってエアー抜き孔２７が形成される。この結果、外針ハ
ブ２０は外周面円周方向に突部を有し、この突部の側面
に前記エアー抜き孔の外部雰囲気側端部２７ｂが位置す
るようになる。こうすることによって、穿刺時に外針ハ
ブ２０の外周を持って操作しても、手指で閉塞させるこ
とがない。なお、エアー抜き孔２７を形成するにあたっ
ては、第１の外針ハブ体３０の外周面に溝を設ける代わ
りに、第２の外針ハブ体４０の内周面に溝を形成しても
よいことは勿論である。
【００１４】さらに、外針ハブ２０の内腔部のエアー抜
き孔２７の内腔部側端部２７ａの位置にはリング状の通
気フィルタ８０が設けられる。この通気フィルタ８０は
気体を通過させ、血液等の液体を通させない細孔を有す
るものであり、このものは、ポリプロピレン、ポリエチ
レン製の不織布や、ポリプロピレンの多孔質膜や、フッ
ソ系樹脂またはポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オリフィン系樹脂の焼結体フィルタや、デンプンアクリ
ル酸ナトリウムグラフト重合体とポリエチレンを含む膨
潤フィルタ等から構成される。
き孔２７の内腔部側端部２７ａの位置にはリング状の通
気フィルタ８０が設けられる。この通気フィルタ８０は
気体を通過させ、血液等の液体を通させない細孔を有す
るものであり、このものは、ポリプロピレン、ポリエチ
レン製の不織布や、ポリプロピレンの多孔質膜や、フッ
ソ系樹脂またはポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オリフィン系樹脂の焼結体フィルタや、デンプンアクリ
ル酸ナトリウムグラフト重合体とポリエチレンを含む膨
潤フィルタ等から構成される。
【００１５】このような通気フィルタ８０の後方には隣
設して弁体７０が設けられる。この弁体７０は手技中、
内針を引き抜き、棒状体としてのコネクタ等を接続する
際の操作において、血液が外針ハブ２０から漏れるのを
防止する機能、およびこの弁体７０に前記棒状体を挿通
させることによって弁体の中央部が外方に捲り揚がり、
この捲り揚がった弁体の一部によって前記リング状の通
気フィルタ８０の内周面８２（図２）を覆うような機能
（図１０）を有することが特に好ましい。このような機
能（特に後者）を備えることによって、コネクタ等を接
続して血液ポンプにより外針１０を介して血液を導出さ
せる際、外針が閉塞した場合において、内腔部２５に負
荷がかかっても通気フィルタ８０よりエアが内腔部２５
に流入するのを防止でき、通気フィルタ８０を介して血
液が外気の空気に触れるを防止できる。このような機能
を有する弁体７０としては、いわゆるＹカットや十字カ
ット等が使用できるが、特に好ましい具体的例として
は、特開昭第６０−８８５６２号公報に開示されている
ものと同様の構造のもの、すなわち、図６および図７に
示されるように、例えばシリコーンゴム等の柔軟性物質
からなる円板状部を上下両面から直線状に切り込み、互
いに中央部にて交叉する第一の切り込み部７１と第二の
切り込み部７２を設けたものが挙げられる。
設して弁体７０が設けられる。この弁体７０は手技中、
内針を引き抜き、棒状体としてのコネクタ等を接続する
際の操作において、血液が外針ハブ２０から漏れるのを
防止する機能、およびこの弁体７０に前記棒状体を挿通
させることによって弁体の中央部が外方に捲り揚がり、
この捲り揚がった弁体の一部によって前記リング状の通
気フィルタ８０の内周面８２（図２）を覆うような機能
（図１０）を有することが特に好ましい。このような機
能（特に後者）を備えることによって、コネクタ等を接
続して血液ポンプにより外針１０を介して血液を導出さ
せる際、外針が閉塞した場合において、内腔部２５に負
荷がかかっても通気フィルタ８０よりエアが内腔部２５
に流入するのを防止でき、通気フィルタ８０を介して血
液が外気の空気に触れるを防止できる。このような機能
を有する弁体７０としては、いわゆるＹカットや十字カ
ット等が使用できるが、特に好ましい具体的例として
は、特開昭第６０−８８５６２号公報に開示されている
ものと同様の構造のもの、すなわち、図６および図７に
示されるように、例えばシリコーンゴム等の柔軟性物質
からなる円板状部を上下両面から直線状に切り込み、互
いに中央部にて交叉する第一の切り込み部７１と第二の
切り込み部７２を設けたものが挙げられる。
【００１６】このような外針ハブ２０と外針１０の組立
体の中には、前記内針ハブ６０と内針５０との組立体が
挿入され得る。なお、図１に示されるように、内針ハブ
６０の後端部には通気性を有するフィルタキャップ９０
を設けてもよいし、また、外針ハブ２０の下面には固定
を容易にするためのウイング９５を設けてもよい。ま
た、内針ハブ６０と外針ハブ２０との嵌着部近傍には、
内針５０の刃先面を合わせるための回り止め機構（図示
しない）が、通常、設けられる。
体の中には、前記内針ハブ６０と内針５０との組立体が
挿入され得る。なお、図１に示されるように、内針ハブ
６０の後端部には通気性を有するフィルタキャップ９０
を設けてもよいし、また、外針ハブ２０の下面には固定
を容易にするためのウイング９５を設けてもよい。ま
た、内針ハブ６０と外針ハブ２０との嵌着部近傍には、
内針５０の刃先面を合わせるための回り止め機構（図示
しない）が、通常、設けられる。
【００１７】なお、前記外針ハブ２０を構成する第１お
よび第２の外針ハブ体３０，４０はフラッシュバックが
目視にて確認できるように、通常、透明または半透明の
プラスチック材料から形成される。 次に、上述してきた穿刺針の操作について説明する。 まず、使用前の状態として、図１に示されるように内針
５０が外針ハブ２０を介して外針１０内に挿通されてい
る。内針ハブ６０が外針ハブ２０の基端部に完全に挿嵌
されたとき、内針５０の刃先部分５０ａは外針１０の先
端から突出した状態になり、血管等への円滑な穿刺を可
能にする。このとき、内針５０と弁体７０との関係は図
８に示されるように密着されている。この状態で例えば
血管に穿刺し、外針１０を内針５０と一体的に血管内に
導入する。このとき、外針１０の先端部分に穿設された
側孔１５により外針ハブ２０の内腔部２５に血液が流入
し、図３に示されるごとく外針ハブ２０内の気体は通気
フィルタ８０から血圧により追い出され、血液で置換さ
れフラッシュバックが確認される。次に、内針５０が外
針ハブ２０から抜去される（図９）。このとき弁体７０
は自然に閉塞し、血液の外針ハブ２０からの漏出が防止
される。ついで図１０に示される如く輸血または輸液セ
ット（図示しない）の棒状体としてのコネクタ１００を
外針ハブ２０内に嵌挿させ、コネクタ１００の先端部が
弁体７０を貫通するように挿着させる。
よび第２の外針ハブ体３０，４０はフラッシュバックが
目視にて確認できるように、通常、透明または半透明の
プラスチック材料から形成される。 次に、上述してきた穿刺針の操作について説明する。 まず、使用前の状態として、図１に示されるように内針
５０が外針ハブ２０を介して外針１０内に挿通されてい
る。内針ハブ６０が外針ハブ２０の基端部に完全に挿嵌
されたとき、内針５０の刃先部分５０ａは外針１０の先
端から突出した状態になり、血管等への円滑な穿刺を可
能にする。このとき、内針５０と弁体７０との関係は図
８に示されるように密着されている。この状態で例えば
血管に穿刺し、外針１０を内針５０と一体的に血管内に
導入する。このとき、外針１０の先端部分に穿設された
側孔１５により外針ハブ２０の内腔部２５に血液が流入
し、図３に示されるごとく外針ハブ２０内の気体は通気
フィルタ８０から血圧により追い出され、血液で置換さ
れフラッシュバックが確認される。次に、内針５０が外
針ハブ２０から抜去される（図９）。このとき弁体７０
は自然に閉塞し、血液の外針ハブ２０からの漏出が防止
される。ついで図１０に示される如く輸血または輸液セ
ット（図示しない）の棒状体としてのコネクタ１００を
外針ハブ２０内に嵌挿させ、コネクタ１００の先端部が
弁体７０を貫通するように挿着させる。
【００１８】この時、弁体７０は変形するがその変形部
分は図１０に示されるように弁体の中央部は外方に捲り
揚がり、この捲り揚がった弁体の一部によって前記リン
グ状の通気フィルタの内周面８２が覆われる。
分は図１０に示されるように弁体の中央部は外方に捲り
揚がり、この捲り揚がった弁体の一部によって前記リン
グ状の通気フィルタの内周面８２が覆われる。
【００１９】
本考案の穿刺針の外針ハブは、外針ハブの内腔部と外部
雰囲気とを連通するエアー抜き孔を有し、該エアー抜き
孔の内腔部側端部位置に通気フィルタを備えているの
で、内針ハブを外針ハブに嵌合させた状態で血管内に穿
刺した時、外針ハブ内の気体はこのフィルタ部分から血
圧により追い出され、血液で置換され、フラシュバック
の確認が簡易かつ確実にできる。製造も容易である。ま
た、通気フィルタは外針ハブに張設される弁体に隣設し
ているので、外針ハブ内周面の弁体に近い位置のエアを
効果的に除去できる。また、外針ハブは外周面円周方向
に突部を有し、この突部の側面に前記エアー抜き孔の外
部雰囲気側端部が設けられているので、血管穿刺時に外
針ハブの外周を持っておこなっても、手指でエアー抜き
孔を閉塞させることがない。また、外針ハブに棒状体と
してのコネクタを接続することにより、切り込み部を備
える弁体の中央部は外方に捲り揚がり、この捲り揚がっ
た弁体の一部によって前記リング状の通気フィルタの内
周面が覆われるようになっているので、通気フィルタを
介して血液が外気の空気に触れるを防止できる。
雰囲気とを連通するエアー抜き孔を有し、該エアー抜き
孔の内腔部側端部位置に通気フィルタを備えているの
で、内針ハブを外針ハブに嵌合させた状態で血管内に穿
刺した時、外針ハブ内の気体はこのフィルタ部分から血
圧により追い出され、血液で置換され、フラシュバック
の確認が簡易かつ確実にできる。製造も容易である。ま
た、通気フィルタは外針ハブに張設される弁体に隣設し
ているので、外針ハブ内周面の弁体に近い位置のエアを
効果的に除去できる。また、外針ハブは外周面円周方向
に突部を有し、この突部の側面に前記エアー抜き孔の外
部雰囲気側端部が設けられているので、血管穿刺時に外
針ハブの外周を持っておこなっても、手指でエアー抜き
孔を閉塞させることがない。また、外針ハブに棒状体と
してのコネクタを接続することにより、切り込み部を備
える弁体の中央部は外方に捲り揚がり、この捲り揚がっ
た弁体の一部によって前記リング状の通気フィルタの内
周面が覆われるようになっているので、通気フィルタを
介して血液が外気の空気に触れるを防止できる。
【図１】本考案に係る穿刺針の半片断面図である。
【図２】本考案に係る穿刺針の構成部材である外針ハブ
の半片断面図である。
の半片断面図である。
【図３】図２の通気フィルタ近傍の部分拡大図である。
【図４】図２のIV−IV断面矢視図である。
【図５】図２のＶ−Ｖ断面矢視図である。
【図６】弁体の一例を示す斜視図である。
【図７】図６の側面図である。
【図８】本考案に係る穿刺針の操作を説明するための半
片断面図である。
片断面図である。
【図９】本考案に係る穿刺針の操作を説明するための半
片断面図である。
片断面図である。
【図１０】本考案に係る穿刺針の操作を説明するための
半片断面図である。
半片断面図である。
１ 穿刺針 １０ 外針 ２０ 外針ハブ ２７ エアー抜き孔 ４５ 突部 ７０ 弁体 ８０ フィルタ
Claims (4)
- 【請求項１】 筒状の外針と、該外針の基端に固着され
前記外針と連通する内腔部を有する外針ハブと、該外針
ハブを介して前記外針内に挿脱自在に設けられ、前記外
針の先端から刃先部分が突出するようにして前記外針内
に嵌挿される内針と、該内針の基部に固着され前記外針
ハブに嵌着しうる内針ハブと、前記外針ハブの内腔部を
閉塞するように張設され、棒状体を挿通可能とする弁体
とを有する穿刺針であって、前記外針の先端部分には側
孔が穿設され、この側孔は外針と内針との隙間および前
記外針ハブの内腔部とが連通されており、前記外針ハブ
は、該外針ハブの内腔部と外部雰囲気とを連通する通気
フィルタを備え、該通気フィルタは前記弁体に隣設して
いることを特徴とする穿刺針。 - 【請求項２】 前記外針ハブは外周面に突部を有し、こ
の突部の側面に前記エアー抜き孔の外部雰囲気側端部が
設けられていることを特徴とする請求項１記載の穿刺
針。 - 【請求項３】 前記通気フィルタはリング状であること
を特徴とする請求項１または請求項２記載の穿刺針。 - 【請求項４】 筒状の外針と、該外針の基端に固着され
前記外針と連通する内腔部を有する外針ハブと、該外針
ハブを介して前記外針内に挿脱自在に設けられ、前記外
針の先端から刃先部分が突出するようにして前記外針内
に嵌挿される内針と、該内針の基部に固着され前記外針
ハブに嵌着しうる内針ハブと、前記外針ハブの内腔部を
閉塞するように張設され、棒状体を挿通可能とする弁体
とを有する穿刺針であって、前記外針の先端部分には側
孔が穿設され、この側孔により外針と内針とが組み合わ
された状態であっても、側孔を介して外部雰囲気と前記
外針ハブの内腔部とが連通されており、前記外針ハブ
は、該外針ハブの内腔部と外部雰囲気とを連通するエア
ー抜き孔を有し、該エアー抜き孔の内腔部側端部位置と
前記弁体との間に通気フィルタが介在されており、前記
弁体は円板状部を有し、この円板状部には切り込み部を
備え、この弁体に前記棒状体を挿通させることによって
弁体の中央部が外方に捲り揚がり、この捲り揚がった弁
体の一部によって前記通気フィルタの内周面を覆うよう
にしたことを特徴とする穿刺針。
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| JP1991001181U JPH0613744Y2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 穿刺針 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP1991001181U JPH0613744Y2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 穿刺針 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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Country Status (5)
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| JP (1) | JPH0613744Y2 (ja) |
| AU (1) | AU641838B2 (ja) |
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