JP2994588B2 - 採血針 - Google Patents

採血針

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JP2994588B2
JP2994588B2 JP8118419A JP11841996A JP2994588B2 JP 2994588 B2 JP2994588 B2 JP 2994588B2 JP 8118419 A JP8118419 A JP 8118419A JP 11841996 A JP11841996 A JP 11841996A JP 2994588 B2 JP2994588 B2 JP 2994588B2
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hole
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採血針、特に、一
検体源と予め陰圧にされた検体貯留室とを連通させて一
または複数回の検体採取を可能ならしめる採血針に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床検査を行うにあたり、1回の
穿刺で複数回の血液採取を可能ならしめる採血ユニット
が頻繁に使用されている。このユニットは、例えば、第
5図に示されるようにハブ110の両端にそれぞれ設け
られたカヌラ120,130およびカヌラ130を包囲
するようにとりつけられた弾性チップを備える採血針1
00と、この採血針100を固着する筒状のホルダ20
0と、このホルダ200の内部に挿着される予め陰圧に
された採血管300で構成される。そして、採血に際し
て、まず、ホルダ200と採血針100とを予め組み立
てて一体化し、カヌラ120側を静脈血管内に穿刺静脈
血管を確保する。しかる後、ホルダ内部に採血管300
を押し込み、カヌラ130によりゴム栓310を貫通せ
しめることにより、採血が開始され、採血管300内部
の圧力と静脈圧とがバランスされた状態で採血が完了す
る。
【0003】しかしながら、このような従来の真空採血
システムでは、静脈穿刺時にカヌラ内部および弾性チッ
プ内部の気体の逃げ場所がなく、いわゆるフラッシュバ
ック確認することが不可能である。そのため、時とし
て、静脈を外れてカヌラが体内に入った状態のままで採
血を開始してしまうという危険性がある。
【0004】このような問題を解決するために、特公平
1−27749号公報、特公平1−31391号公報、
特公平2−21809公報などには、すでにフラッシュ
バックを確認できる機構をそなえた針組立体が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、特公平1−
27749号公報や特公平1−31391号公報には、
ゴムさやを透明または半透明とし、ハブの後部に形成さ
れたゴムさや被嵌係止部の少なくとも一箇所に液密通気
性部材を設け、この液密通気性部材を介してのみゴムさ
やの内部と外部との通気が図れるように液密通気性部材
の外側にゴムさやを被嵌させるという構成を採択してい
る。しかしながら、これらの公報に開示されている液密
通気性部材は、構造が複雑であり、製造しかつ組み立て
るのに時間とコストがかかり、決して量産性に優れるも
のとは言えない。
【0006】また、特公平2−21809公報には、ハ
ブ内部に設けられた連通路としての通気装置と、該装置
内の連通路に挿入され、水分により膨潤する材質特性を
有する環状の圧縮されたスリーブなどを備える採血針が
開示されているが、このものもやはりその構成が極めて
複雑であり、廉価に量産できないという問題がある。ま
た、このものは、分離した針をそれぞれ持つ2つの部材
を組み合わせることにより、その内部に血液試料を収納
するハウジング室および通気孔を形成する構造を採択し
ているため、血液採取時にハウジング室内に収納された
スリーブに陰圧がかかり外部とシールが不十分となり安
全性に欠ける。また、デッドボリュームも大きい。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は極めて簡単な構成で、製造
が容易で、しかも確実にフラッシュバックが確認できる
機構を有する採血針を提供することにある。
【0008】このような問題を解決するために、本発明
は、略筒状のハブと、該ハブの軸方向両端からそれぞれ
延出し、かつ内部通路が連通した鋭利な先端を有する連
続・一体化されたカヌラと、該カヌラの一方の延出端を
包囲するように前記ハブに液密に嵌着された有底筒状の
弾性チップとを有し、前記弾性チップは、透明ないし半
透明の材質で形成されており、前記ハブは、カヌラを挿
入し固定するための軸方向連通孔と、前記有底筒状の弾
性チップの内腔部と外部雰囲気とを連通させる通気孔を
有し、該通気孔の外部口部には、気体を通過させ、液体
を通過させない細孔を有する通気性フィルタが固着され
ており、前記通気孔の外部雰囲気と連通する外部口部
は、採血ユニットの1ユニットであるホルダーとの接続
部よりも先端側に形成されているように構成した。
【0009】
【実施例】以下、本発明の採血針の第1実施例を第1図
に基づいて説明する。
【0010】本発明の採血針1は略筒状のハブ10と、
このハブ10の軸方向両端からそれぞれ延出したカヌラ
41,45と、カヌラ45の一方の延出端を包囲するよ
うに前記ハブ10の一端部に嵌着された有底筒状の弾性
チップ50とを有している。前記ハブ10は、略筒状形
状をなし、その内部には中心軸方向に貫通された連通孔
13と、前記有底筒状の弾性チップ50の内腔部Eと外
部雰囲気とを連通させる通気孔19とを有している。
【0011】連通孔13は、カヌラ41,45を挿入し
固定するための孔であり、カヌラ41,45の外径より
やや大きめの内径とされる。通常は、カヌラの径差が0
〜0.3mm程度である。
【0012】通気孔19はその一端19aがハブ10の
後端部に位置し、弾性チップ50の内腔部Eと連通する
ように設置され、通気孔19の他端19bである外部口
部は、外部雰囲気に連通するように形成されるととも
に、採血ユニットの1ユニットであるホルダーとの接続
部よりも先端側(カヌラ41方向を先端側とする)のハ
ブ10の胴部外周に形成される。すなわち、本実施例に
おいて、通気孔19は、前記軸方向連通孔13と一定の
隔壁21を隔てた状態で一端19aから軸方向に向けて
所定長さ穿設された後、外周方向に向きを変えて外部に
穿設されたL形状をなしている。
【0013】通気孔19の断面形状は、通常、円形形状
であるが、これに限らず、種々の形状が採択可能であ
る。通気孔19の径は、0.2〜2mm程度である。
【0014】このような通気孔19の外部雰囲気に連通
する他端19bには通気性フィルタ7が超音波融着、熱
融着等によって被着される。この通気性フィルタ7は、
気体を通過させ、液体を通過させない細孔を有するもの
であり、このものは、撥水性を有するものが良く、テフ
ロン等のフッソ系樹脂またはPP,PE等のオレフィン
系樹脂を含有して構成される。
【0015】さらに、ハブ10は、その本体胴部の略中
央部外周にねじ部15が設けられ、このねじ部15に採
血ユニットの1ユニットであるホルダ200の口部が螺
合されるようになっている。さらに、ハブ10の後端部
には弾性チップ50を係止させるための係止部17が形
成されている。係止部17は、弾性チップ50が容易に
離脱できないような形状であれば、特に限定されるもの
ではなく、本実施例の場合、その一例として顎状に突出
した係止突起17aを備えている。
【0016】このような係止部に係合される弾性チップ
50は、底部51を有する筒状形状をなし、一方のカヌ
ラ45の延出端を包囲するスペースとしての内腔部Eを
有する。この弾性チップ50は、採血時にカヌラ45に
よって、一時的に穿孔された後も、再び、再シールでき
るような適度な弾性が要求される。弾性チップ50は、
フラッシュバックが確認できるように透明ないし半透明
な特性を有するものを用いる。用いられる材質として
は、合成ゴム、エラストマー等が挙げられる。このよう
な弾性チップの寸法は、通常、長さ10〜30mm程
度、外径1〜3mm程度である。
【0017】ところで、前記ハブ10の連通孔13に挿
入されるカヌラ41の鋭利な先端部およびカヌラ45の
鋭利な先端部は、検体採取時に、それぞれ、静脈血管内
の血液等の一検体源およびいわゆる真空採血管等の検体
貯留室に穿刺される。カヌラ41およびカヌラ45は、
図示のごとく連続・一体化されているものを用いる。こ
のようなカヌラ41,45は、連通孔13に挿入された
状態で各種接着剤によって固着される。なお、前記ハブ
10は、通常、射出成形によって成形される材質からな
る。本発明では、フラッシュバックの確認を前記弾性チ
ップ50のところで可能としているが、さらにハブ10
のところでもフラッシュバックの確認を行う場合には、
ハブ10を透明ないし半透明の材質とする。具体的には
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、ポリカー
ボネート、ポリアクリロニトリル、ABS等の樹脂材料
が挙げられる。ハブ10の寸法は、長さ10〜30m
m、外径5〜15mm程度である。
【0018】次いで、本発明の採血針の第二実施例を第
2図に基づいて説明する。
【0019】第2実施例の採血針2が前記第1実施例の
それと根本的に異なるのは、ハブ内部に穿設された通気
孔の構成である。すなわち、第2実施例の通気孔69
は、その一部、特に、軸方向に穿設された部分が軸方向
連通孔63に連接して形成されている。従って、カヌラ
を連通孔63に挿入した時にカヌラの外周の一部が連通
孔69の一部を構成する。このような構成とすることに
より、弾性チップ50を係止させるための係止部67の
外径を小さくすることが出来るとともに、連通孔を射出
成形で形成するのが容易になる。
【0020】
【本発明の作用および効果】上述してきた本発明の採血
針の作用を説明する。第3図に示されるように、採血針
1のハブ10の外周に設けられたねじ部15がホルダ2
00の口部に螺合され、採血針とホルダ200とが一体
化される。この状態で採血針の第一のカヌラ41が血管
V内に穿刺される。すると、血管V内の血液はカヌラ4
1の内孔部からカヌラ45の内孔部を経て、弾性チップ
の内腔部E内に流入する。このとき、弾性チップは透明
ないし半透明の材質で形成されているので、フラッシュ
バックの確認が行える。しかる後、弾性チップの内腔部
E内の血液は、さらに通気孔の内部に上昇していき、通
気性フィルタ7の所で止まる。
【0021】本発明者らが実際にフラッシュバックの確
認実験をしたところ、5cm aq.程度の低い静脈圧
でもフラッシュバックが確認された。
【0022】本発明では、弾性チップ50内腔部の気体
の逃げ場所を設けることによって、血液の流入を確実な
らしめ、このものを目視にて確認しようとするために、
特に、創意工夫されたハブの構造を採択している。すな
わち、本発明に用いられるハブは、カヌラを挿入し固定
するための軸方向連通孔と、前記有底筒状の弾性チップ
の内腔部と外部雰囲気とを連通させる通気孔を有し、該
通気孔の外部口部には、気体を通過させ、液体を通過さ
せない細孔を有する通気性フィルタが固着されており、
前記通気孔の外部雰囲気と連通する外部口部は、採血ユ
ニットの1ユニットであるホルダーとの接続部よりも先
端側に形成するように構成しているので、極めてシンプ
ルかつ成形容易な構造となり、簡易に製造できる。
【0023】従って、本発明の採血針は、極めて簡単な
構成でしかも確実にフラッシュバックが確認できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例としての採血針の部
分断面図を示す。
【図2】図2は本発明の第二実施例としての採血針の部
分断面図を示す。
【図3】図3は本発明の採血針の作用を説明するための
概略図を示す。
【図4】図4は採血時の状態を説明するための断面図を
示す。
【図5】図5は採血ユニットの分解斜視図を示す。
【符号の説明】
1,2…採血針 7…通気性フィルタ 10,60…ハブ 13,63…連通孔 19,69…通気孔 41…第一のカヌラ 45…第二のカヌラ 50…弾性チップ E…内腔部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒状のハブと、該ハブの軸方向両端か
    らそれぞれ延出し、 かつ内部通路が連通した鋭利な先端を有する連続・一体
    化されたカヌラと、該カヌラの一方の延出端を包囲する
    ように前記ハブに液密に嵌着された有底筒状の弾性チッ
    プとを有し、 前記弾性チップは、透明ないし半透明の材質で形成され
    ており、 前記ハブは、カヌラを挿入し固定するための軸方向連通
    孔と、前記有底筒状の弾性チップの内腔部と外部雰囲気
    とを連通させる通気孔を有し、該通気孔の外部口部に
    は、気体を通過させ、液体を通過させない細孔を有する
    通気性フィルタが固着されており、 前記通気孔の外部雰囲気と連通する外部口部は、採血ユ
    ニットの1ユニットであるホルダーとの接続部よりも先
    端側に形成されていることを特徴とする採血針。
  2. 【請求項2】 前記通気孔は、軸方向に向けて所定長さ
    に形成された後、外周方向に向きを変えて外部に穿設さ
    れたL形状をなしてなる請求項1記載の採血針。
  3. 【請求項3】 前記通気孔は、軸方向に穿設された部分
    を備えており、当該軸方向に穿設された部分が、前記カ
    ヌラを挿入し固定するための軸方向連通孔に連接して形
    成されてなる請求項1または請求項2記載の採血針。
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US6712792B2 (en) 2001-05-02 2004-03-30 Becton, Dickinson And Company Flashback blood collection needle
WO2014033911A1 (ja) * 2012-08-31 2014-03-06 テルモ株式会社 採血器具及び血液バッグシステム

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