JPH04141151A

JPH04141151A - 採血針

Info

Publication number: JPH04141151A
Application number: JP2264219A
Authority: JP
Inventors: Katsutoshi Kurose; 勝俊黒瀬
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1990-10-02
Filing date: 1990-10-02
Publication date: 1992-05-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、採血針、特に、−検体源と予め除圧にされた
検体貯留室とを連通させて検体採取を可能ならしめる採
血針に関する。

〔従来の技術〕

従来、臨床検査を行うにあたり、血液採取を迅速かつ効
率的にならしめる採血ユニットが頻繁に使用されている
。このユニットは、例えば、第３図に示されるように、
ハブ１１０の両端にそれぞれ設けられたカヌラ１２０．
１３０とを備えるいわゆるシングルタイプの採血針１０
０と、この採血針１００を固着する筒状のホルダ２００
と、このホルダ２００の内部に挿着される予め除圧にさ
れた採血管３００で構成される。そして、採血に際して
、まず、ホルダ２００と採血針１００とを予め組み立て
て一体化し、カヌラ１２０側を静脈血管内に穿刺し静脈
血管を確保する。しかる後、ホルダ内部に採血管３００
を押し込み、カヌラ１３０によりゴム栓３１０を貫通せ
しめることにより、採血が開始され、採血管３００内部
の圧力と静脈圧とがバランスされた状態で採血が完了す
る。

しかしながら、このような従来の真空採血システムでは
、カヌラが静脈を確実に確保したかどうかの判断は、採
血を行う者のカンと経験に頼っているのが現状である。

従って、時として静脈を外れてカヌラが体内に入った状
態のままで採血を開始してしまうという危険性がある。

このような問題を解決するために、特公平２−２１８０
９公報には、すでにフラッシュバックを確認できる機構
をそなえた針組立体が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、このものはハブ内部に設けられた連通路
としての通気装置と、該装置内の連通路に挿入され、水
分により膨潤する材質特性を有する環状の圧縮されたス
リーブを備える等、その構成が極めて複雑であり、廉価
に量産できないという問題がある。また、特に本発明が
対象としているいわゆるシングルタイプの採血針（−回
の静脈刺通により、採血管−本の採血のみをおこなう）
には、いわゆるマルチタイプの採血針（−回の静脈刺通
により、採血管数本の採血をおこなう）に装備されてい
るようなゴムチップがなく、静脈にカヌラを刺通する前
に、採血管側のカヌラ端に採血管のゴム栓を確実に押し
付けなければならないという手技が必要となる。万一　
この手技中にカヌラ端と押し付けられたゴム栓との間か
ら血液漏れが生じると、採血ホルダや手を血液で汚して
しまい、院内感染という問題が生じる。

本発明は上記課題を解決するためになされたものであっ
て、その目的は極めて簡単な構成でしかも静脈確保のフ
ラッシュバックが確認でき、院内感染を防止するととも
に手技が容易に行える採血針を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

このような課題を解決するために、本発明は、略筒状の
ハブと、該ハブの軸方向両端からそれぞれ延出し、かつ
内部通路が連通した鋭利な先端を有するカヌラと、該カ
ヌラの一方を包囲するように該ハブに液密に被着された
軟質キャップを備え、前記フィルタは、気体を通過させ
、液体を通過させない細孔を有するフィルタ部分を有す
るように構成した。

〔実施例〕

以下、本発明の採血針の第１実施例を第１図に基づいて
説明する。

本発明の採血針１は略筒状のハブ１０と、該ハブ１０の
軸方向両端からそれぞれ延出したカヌラ４１．４５と、
該カヌラの一方４５を包囲するように前記ハブ１０の後
部に液密に被着された軟質キャップ５０を備えている。

前記ハブ１０内に挿着されるカヌラ４１，４５は、本実
施例の場合、一体化されており、その内部は内部通路４
０が軸方向に連通され、その両端部は鋭利な先端形状と
なっている。このようなカヌラ４１，４５は、後述する
ハブ１０の連通孔１３に挿入された状態で各種接着剤Ｓ
等によって固着される。

このようなカヌラが挿着されるノ１ブ１０は、略筒状形
状をなし、その内部には中心軸方向に貫通された連通孔
１３を有している。

連通孔１３は、前述したようにカヌラ４１および４５を
挿入し固定するための孔であり、カヌラ４１．４５の外
径よりやや大きめの内径とされる。

通常は、径差で０〜０．３ｍ程度である。

さらに、ハブ１０は、その本体胴部の略中央部外周に、
通常、ねじ部１５が設けられ、このねじ部１５に採血ユ
ニットの１ユニツトであるホルダ２００の口部が螺合さ
れるようになっている。さらに、ハブ１０の後端部には
軟質キャップ５０を液密に被着係止させるための係止部
１７が形成されている。係止部１７は、軟質キャップ５
０が容易に離脱出来ないような形状であれば、特に限定
されるものではなく、本実施例の場合、その−例として
顎状に突出した係止突起１７ａを備えている。なお、ハ
ブ１０は、通常、射出成形によって成形され、その具体
的材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルペ
ンテン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、Ａ
ＢＳ樹脂等の樹脂材料が挙げられる。ハブ１０の寸法は
、長さ１０〜３０１１１１１外径５〜１５ｍ＋＋程度で
ある。

このようなハブ１０の後部係止部に液密に被着される軟
質キャップ５０は、底部５１を有する筒状形状をなし、
カヌラ４５を包囲するスペースとしての内腔部Ｅを有す
る。この軟質キャップ５０は、カヌラの先端を刺通する
部分、すなわち底部付近が透明または半透明な部分５７
と、残部のフィルタ部分５５とに大別される。フィルタ
部分５５は、気体を通過させ、液体を通過させない細孔
を有し、このものの具体的材質としては、例えば、テフ
ロン等のフッソ系樹脂またはＰＰ、ＰＥ等のオレフィン
系樹脂等が挙げられる。このようなフィルタ部分５５は
、軟質キャップ５０内に予め貯留されていた空気を抜く
ためのものであるから、その設定位置は本発明の実施例
に限定されることなく適宜、設定される。一方、透明ま
たは半透明な部分５７は、例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、ポリアク
リロニトリル、ＡＢＳ樹脂等の材質から形成される。ま
た、フィルタ部分５５と透明または半透明な部分５７と
の接合は、例えば、熱融着、超音波融着等の方法で行え
ばよい。また、フィルタ部分５５と透明または半透明な
部分５７の両方の機能を備える材質を用いて、一つの材
料で一体に軟質キャップ５０を形成してもよい。このよ
うな軟質キャップ５０の寸法は、通常、外径１〜３■程
度である。

なお、軟質キャップ５０は、ハブ１０の係止部に、通常
、接着もしくは熱融着により固着される。

ところで、前記ハブ１０の連通孔１３に挿入されるカヌ
ラ４１の先端およびカヌラ４５の先端は、検体採取時に
、それぞれ、静脈血管内の血液等の一検体源およびいわ
ゆる真空採血管等の検体貯留室に穿刺される。

次いで、本発明の採血針の第２実施例を第２図に基づい
て説明する。

第２実施例の採血針２が前記第１実施例のそれと根本的
に異なるのは以下の３点である。すなわち、■ハブ６０
の材質が透明または半透明の材質で形成されていること
、具体的にはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルペンテ
ン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ＡＢＳ
樹脂等の樹脂材質で形成される。

■カヌラ４７．４９は２部材からなり、鋭利な先端を外
側にして対向する基端部４７ａ、４９ａを間隔！を隔て
てハブ１０内に固定したこと、間隔ｌの具体的寸法は１
〜５ｍｍ程度である。

■軟質キャップ７０はハブにフラッシュバック確認機能
を設けているので、フィルタ機能されあればよいの３点
である。すなわち、策二実施例におけるフラッシュバッ
クの確認は透明または半透明のハブを通して距離１間の
血液溜りで目視される。

〔本発明の作用および効果〕

静脈内にカヌラが穿刺されると、静脈圧によってカヌラ
内の空気は軟質キャップから抜け、替わりに血液が入っ
てくる。このとき血液は軟質キャップ内に貯留され、血
液でホルダーや手を汚す危険性はない。カヌラを２部材
とし、鋭利な先端を外側にして対向する基端部を間隔ｌ
を隔てて透明なハブ１０内に固定することにより、間隔
ｌの部分からフラッシュバックが確認できる。また、採
血管側のカヌラを覆う軟質キャップの一部を透明にして
おくことで同様の効果が得られる。また、本発明によれ
ば、従来のように採血管側のカヌラ端を常に採血管のゴ
ム栓で押さえていなくても血液の流出がないため手技を
簡単にすることができる。また、院内感染の防止にもな
る。

本発明者らが実際にフラッシュバックの確認実験をした
ところ、５ａｎａｑ、程度の低い静脈圧でもフラッシュ
バックが確認された。すなわち、本発明の採血針は、極
めて簡単な構成でしかも確実にフラッシュバックが確認
できた。さらにフィル夕からの血液漏れもなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例としての採血針の半片断面
図、第２図は本発明の第二実施例としての採血針の半片
断面図、第３図は採血ユニットの分解斜視図を示す。１．２・・・採血針、１０．６０・・・ハブ、１３・・
・連通孔、１９．６９・・・通気孔、４１．４５・・・
カヌラ、５０・・・軟質キャップ、５５・・・フィルタ
部分、Ｅ・・・内腔部。出願人代理人　　石　　川　　泰　　男第３図

Claims

【特許請求の範囲】１、略筒状のハブと、該ハブの軸方向両端からそれぞれ
延出し、かつ内部通路が連通した鋭利な先端を有するカ
ヌラと、該カヌラの一方を包囲するように該ハブに液密
に被着された軟質キャップを備え、前記軟質キャップは、気体を通過させ、液体を通過させ
ない細孔を有するフィルタ部分を有することを特徴とす
る採血針。２、前記軟質キャップは、カヌラの先端を刺通する付近
が透明または半透明であることを特徴とする請求項１記
載の採血針。３、前記カヌラは２部材からなり、鋭利な先端を外側に
して間隔をおいて透明または半透明のハブ内で固定され
ていることを特徴とする請求項１記載の採血針。