JP3610568B2 - 採血針 - Google Patents

採血針 Download PDF

Info

Publication number
JP3610568B2
JP3610568B2 JP31714998A JP31714998A JP3610568B2 JP 3610568 B2 JP3610568 B2 JP 3610568B2 JP 31714998 A JP31714998 A JP 31714998A JP 31714998 A JP31714998 A JP 31714998A JP 3610568 B2 JP3610568 B2 JP 3610568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle tube
needle
blood collection
hole
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31714998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000139879A (ja
Inventor
宏昌 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Priority to JP31714998A priority Critical patent/JP3610568B2/ja
Publication of JP2000139879A publication Critical patent/JP2000139879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3610568B2 publication Critical patent/JP3610568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は採血針に関し、さらに詳細には一端を被検者の血管に穿刺し、他端を真空採血管内に連通させて、真空採血管内の負圧に応じた量の血液を採取できるようにした採血針に関する。本発明の採血針によれば、他端を真空採血管に連通させる前に一端が被検者の静脈に穿刺されたことを確認できる。
【0002】
【従来の技術】
従来から真空採血管による採血に際して、真空採血管を取り付けなくても針が確実に被検者の静脈に穿刺されたこと、いわゆるフラッシュバックを確認できるような採血針が提案されている。
このような従来の採血針としては、例えば、特開昭61−64234号公報には、前端部と後端部および外気と流通する通路を備えた試料収集室を有するハウジングと、その前端部および後端部から延設されたカニューレと、血液と接触して膨張し外気との流通を遮断するタブレットを備えた採血針が開示されている。しかし、この採血針は、真空採血管を取り付けた時、タブレットに陰圧がかかるため、採血針内部を外気から完全に遮断できないことがある。
【0003】
また、特開平4−132541号公報には、弾性チップ内腔部と外部雰囲気とを連通させる通気孔を有し、該通気孔の外部口部に通気性フィルタを備えており、透明ないし半透明のハブまたは弾性チップによりフラッシュバックを確認できる採血針が開示されている。しかしながら、この採血針の弾性チップは、採血針ホルダー内部に収納され、しかも、その上から手で保持されるため、弾性チップによるフラッシュバックの確認は非常に困難である。また、一端を被検者の静脈に穿刺したときに静脈圧により針管内部に侵入した血液は、弾性チップ内腔部に充満したあと、通気孔に侵入する構造を有しているため、ハブによりフラッシュバックを確認するまでに時間を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、真空採血管取り付け時、フィルタ部(以下、空気透過性血液不透過性部材と呼ぶ)に陰圧がかからず、採血針の一端が静脈に穿刺された後、直ちにフラッシュバックを確認できる採血針を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは種々鋭意検討の結果、針管の側壁に孔を設け、その孔を通じて針管内部と外部とを連通させるような通路を設け、さらに真空採血管取り付け時に、針管内部を外部から遮断するような機構を設けた採血針が、上記課題を解決するものであることを見出し、本発明に到達した。
【0006】
すなわち本発明は、側壁の少なくとも一部に孔を有し、両端が刃面である針管、該孔を覆うように設けられ、該孔を通じて針管の内部と外部とを連通した通路を備え、該通路の針管外部への開放端に空気透過性血液不透過性部材が係止された透明または半透明の針管支持体、針管の一方の端を密封するように、前記針管支持体に係止されてなるゴム弾性キャップ、および該針管の外周に沿って針管の長手方向に移動可能に設けられ、該ゴム弾性キャップの収縮とともに摺動して前記孔を塞ぎ得る摺動部材とを有する採血針である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の採血針の一実施例を示す断面図である。針管1はステンレス製である。その一端1aは刃面であり被検者の血管を刺すように形成されており、他端1bも刃面であり、真空採血管6(図2に示す)に差し込むように形成される。
前記針管1の側壁には孔11が設けられている。該孔11は、真空採血管6取り付け時に摺動部材5によって密封されるものであればよく、その大きさや形状は特に限定されない。また、該孔11は針管支持体2内であれば、針管1のどの部分に設けられていてもよいが、通路22内に設けられているのが、摺動部材5の長手方向の長さを短く形成できるため、製造上好ましい。
【0008】
該針管1には針管1の前記孔11を覆うように、透明または半透明の針管支持体2が設けられる。該針管支持体2は針管1の一端1a側で、針管1と例えば接着剤3により密封的に固着されている。また、この針管支持体2内には、前記孔11を通じて針管1の内部と外部とを連通した通路21と、摺動部材5を挿入するための通路22が形成されている。該通路21は、外部と連通していれば、その外部への開放端はどこに設けられていてもよい。また、該通路22は、その断面が針管1と同心円であり、針管1と摺動部材5を密封的に、しかも摺動部材5を摺動可能に保持できる半径を有するものが好ましい。
前記通路21により、針管1の一端1aの刃面を被検者の静脈に穿刺したとき、針管1内部に侵入した血液は、孔11を通って前記通路21に侵入し、侵入した血液を針管支持体2の側面から目視することで、フラッシュバックを確認することができる。
【0009】
前記通路21の針管外部への開放端には、空気透過性血液不透過性部材23が密封的に係止されている。この部材23により通路21内の通気性を保ちながら、採血時に流入した血液を外部へ漏らさない。空気透過性血液不透過性部材23としては、通常、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリマー焼結体からなる層状のフィルターが好適に使用されるが、ポリプロピレンやポリエチレンなどの疎水性樹脂からなる膜状のいわゆるメンブレンフィルターであってもよい。
【0010】
針管支持体2の他端1b側には、針管1の刃面を密閉的に覆うゴム弾性キャップ4がフランジ24により係止されている。ゴム弾性キャップ4はその内径が、真空採血管6取り付け時に収縮した状態で、摺動部材5を押動し得る大きさであればよい。このゴム弾性キャップ4の材料としては、合成イソプレンゴムやシリコンゴムなどが採用される。
また、この針管支持体2にはねじ部25が形成されており、ホルダーの口部(図示せず)に螺合されることで、採血針とホルダーを一体化させることができる。
【0011】
針管1はその外周に沿って針管1の長手方向に移動可能な摺動部材5を備えている。該摺動部材5は針管1の孔11を塞ぎ得る形状であればよいが、密封性を
考慮すると、針管の半径より大きい半径を有する円筒状であるのが好ましい。該摺動部材5は、真空採血管6取り付け前は摺動しないように固定されている必
要がある。この固定手段としては、摺動部材5内面にシリコンを塗布する手段や、通路22を他端1b側へと広がるテーパー状にする手段、またはゴム弾性キャ
ップ4の内径を摺動手段5を固定しうる大きさにする手段などが使用できる。中でも、摺動部材5内面にシリコンを塗布する手段を用いると、通路22の密封性
も向上するため好ましい。
図2に示すように、真空採血管6に採血針を取り付けた時、該摺動部材5はゴム弾性キャップ4の収縮とともに孔11を塞ぐ位置まで摺動する。孔11が塞が
れることにより、針管1の他端1bの刃面を真空採血管6内に貫通させる際、針管1内にかかる陰圧が空気透過性血液不透過性部材23にはかからないので、通
路21内の密封性を保持することができる。
摺動部材5としては、ポリプロピレンやテフロン(登録商標)など硬質のプラスチックを使用することができるが、ステンレスなどの金属であっても構わない。
【0012】
【発明の効果】
本発明の採血針は側壁の一部に孔を設けることにより、採血針の一端が静脈に穿刺された後、直ちにフラッシュバックを確認することができる。また、摺動部材を有しているため、真空採血管取り付け時に、空気透過性血液不透過性部材に陰圧がかかるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採血針を示す断面図である。
【図2】本発明の採血針を、真空採血管に取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 針管
11 孔
2 針管支持体
21 通路
23 空気透過性血液不透過性部材
4 ゴム弾性キャップ
5 摺動部材
6 真空採血管

Claims (2)

  1. 側壁の少なくとも一部に孔を有し、両端が刃面である針管、該孔を覆うように設けられ、該孔を通じて針管の内部と外部とを連通した通路を備え、該通路の針管外部への開放端に空気透過性血液不透過性部材が係止された透明または半透明の針管支持体、針管の一方の端を密封するように、前記針管支持体に係止されてなるゴム弾性キャップ、および該針管の外周に沿って針管の長手方向に移動可能に設けられ、該ゴム弾性キャップの収縮とともに摺動して前記孔を塞ぎ得る摺動部材とを有する採血針。
  2. 摺動部材が針管の半径より大きい半径を有する円筒状である請求項1記載の採血針。
JP31714998A 1998-11-09 1998-11-09 採血針 Expired - Fee Related JP3610568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31714998A JP3610568B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 採血針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31714998A JP3610568B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 採血針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000139879A JP2000139879A (ja) 2000-05-23
JP3610568B2 true JP3610568B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=18084999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31714998A Expired - Fee Related JP3610568B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 採血針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3610568B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6533760B2 (en) 2000-05-02 2003-03-18 Becton, Dickinson And Company Flashback blood collection needle
JP3674946B2 (ja) * 2001-03-01 2005-07-27 ニプロ株式会社 採血針
JP3644405B2 (ja) * 2001-05-01 2005-04-27 ニプロ株式会社 採血針
JP3674949B2 (ja) * 2001-05-02 2005-07-27 ニプロ株式会社 採血針
US6712792B2 (en) 2001-05-02 2004-03-30 Becton, Dickinson And Company Flashback blood collection needle
SG121744A1 (en) 2002-11-06 2006-05-26 Becton Dickinson Co Flashback blood collection needle with needle shield
JP4007218B2 (ja) * 2003-03-20 2007-11-14 ニプロ株式会社 採血針
WO2006022716A1 (en) 2004-08-16 2006-03-02 Becton, Dickinson And Company Flashback blood collection needle
CN101926649A (zh) * 2010-09-03 2010-12-29 威海鸿宇医疗器械有限公司 可见回血采血针
CN105816189B (zh) * 2015-01-04 2018-12-25 上海金塔医用器材有限公司 防针刺安全采血针

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4679571A (en) * 1984-08-31 1987-07-14 Becton, Dickinson And Company Blood sample needle assembly with vein indicator
JPH0732766B2 (ja) * 1990-09-26 1995-04-12 テルモ株式会社 採血針
JPH07379A (ja) * 1993-02-22 1995-01-06 Issei Suzuki 真空採血針
JPH08150134A (ja) * 1994-09-26 1996-06-11 Issei Suzuki 採血針
JP2000166903A (ja) * 1998-12-01 2000-06-20 Issei Suzuki 真空採血針

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000139879A (ja) 2000-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3886930A (en) Blood collecting assembly
US4436098A (en) Needle assembly with vein entry indicator
US4312362A (en) Single sample needle with vein entry indicator
US5242411A (en) Piercing needle having hydrophobic filter vent
EP3011903B1 (en) Blood collection device
US4160383A (en) Unitary sample-vent-valve assembly
US7267653B2 (en) Blood collection needle
JP4229908B2 (ja) サンプラーキャップ
JPS649011B2 (ja)
JP3610568B2 (ja) 採血針
EP0060385B1 (en) Needle assembly with vein entry indicator
JP2001000424A (ja) 採血針
JP3674946B2 (ja) 採血針
JP3723972B2 (ja) 採血針
JPH04364831A (ja) 採血針
JP3799953B2 (ja) 採血器具
JP3674949B2 (ja) 採血針
JP3644405B2 (ja) 採血針
BR112016024175B1 (pt) Montagem de agulha para coletar sangue ou outras amostras de líquido
JP4007351B2 (ja) 採血針
JP3981978B2 (ja) 採血針
JP4007218B2 (ja) 採血針
JPS642723Y2 (ja)
JP2000023948A (ja) 真空採血針

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees