JPH0613727U

JPH0613727U - 製パン装置

Info

Publication number: JPH0613727U
Application number: JP059072U
Authority: JP
Inventors: 崎義昭松
Original assignee: 船井電機株式会社
Priority date: 1992-07-29
Filing date: 1992-07-29
Publication date: 1994-02-22
Also published as: CN1079656C; US5351606A; CN1081605A

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、製パン器に関し、駆動モータの駆
動軸に取り付けられた駆動プーリと一体に冷却用ファン
を形成して、駆動モータの回転時に空気流を生ぜしめて
駆動モータ及びベルト摩擦の熱を効率よく冷却すると共
に、別部品として冷却ファンを取り付ける必要がなく低
コストで製造できるようにする弧とを目的とする。【構成】駆動モータ軸の駆動プーリから駆動力を動力
伝達部材を介してパン焼成ケース内のこね羽根に伝達す
る製パン装置において、前記駆動プーリの軸方向端部に
一体に形成された冷却ファンと、前記駆動モータの下方
の底板と上方の側壁とに形成された通気孔を有する外ハ
ウジングと、を備えるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、製パン装置に関し、例えば、駆動モータによってパン生地を撹拌した後、パンを焼成する製パン装置において、該駆動モータを直接に冷却するようにした製パン装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、この種の製パン装置はパン焼成ケース内に回転自在に設けられたこね羽根の駆動軸に大プーリを設け、ボンネット内に設置された駆動モータの軸に駆動プーリを設け、この両プーリ間に懸架したベルトによって駆動モータの回転を減速してこね羽根に伝達している。そして、製パン装置は、この駆動力によりパン焼成ケース内のパン生地をこねた後、ヒータ等の加熱手段でパン生地を焼成するようにしている。このような製パン装置においては、パン生地をこねる際、駆動モータに大きな負荷がかかるため、駆動モータの回転による発熱も大きく、かつベルトとプーリとの摩擦による発熱も大きい。このため、駆動モータの冷却手段が必要とされる。

【０００３】従来、このような駆動モータの冷却手段として、別途に冷却専用のモータファンを取り付けたものがある。また、別の手段として駆動モータの周囲に断熱板等を設けて連続パン焼成時の余熱伝達を防ぐように考慮したものもある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の製パン装置にあっては、専用のモータファンを用いたものは、冷却専用ファンを別途に取り付ける必要があるため、それだけ部品も多くなり構成が複雑、大型化するばかりでなく、コスト高になるという問題点がある。また、この専用のモータファンは通常プーリより離れた位置にあるため、ベルトの摩擦による発熱に対しては効果が少ないという問題点があった。また、断熱板等を用いたものは、自然対流による冷却効果しか期待できないため、冷却効率は悪いという問題点があった。

【０００５】本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、駆動モータの駆動軸に取り付けられた駆動プーリと一体に冷却用ファンを形成して、駆動モータの回転時に空気流を生ぜしめて駆動モータ及びベルト摩擦の熱を効率よく冷却すると共に、別部品として冷却ファンを取り付ける必要がなく低コストで製造できる製パン装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、駆動モータ軸の駆動プーリから駆動力を動力伝達部材を介してパン焼成ケース内のこね羽根に伝達する製パン装置において、前記駆動プーリの軸方向端部に一体に形成された冷却ファンと、前記駆動モータの下方の底板と上方の側壁とに形成された通気孔を有する外ハウジングと、を備えたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案では、駆動モータの動作時、駆動プーリと一体の冷却ファンも回転し、これによって外ハウジングの底板と側板の各通気孔間に空気流が生じ、駆動モータ及びベルト摩擦の発熱は空気流によって外部に放出され効率よく冷却される。冷却ファンは駆動プーリと一体であるので、別部品としてのファンを用意する必要がない。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１及び図２は本考案に係る製パン装置の第１実施例を示す図であり、図３は第２実施例を示す図である。まず、構成を説明する。図１において、１は外ハウジングであるボンネット、２は該ボンネット１の天蓋、３は該ボンネット１内に設けた焼成室外ケース、４は焼成室外ケース３内に着脱自在に配設したパン焼成ケースである。パン焼成ケース４の底面にはピン５が突設され、ピン５は係止部材６に係合され、係止部材６は前記ボンネット１の下部に取り付けられた受け部材７に着脱自在に係合されている。パン焼成ケース４の下部には軸８に着脱自在に取り付けられたこね羽根９が配置され、軸８の下端には大プーリ１０が取り付けられている。１１はパン焼成ケース４の側部に取り付けられたパン生地つれ回り防止用のピン、２２はパン焼成ケース４の外側に配設された加熱手段である。

【０００９】ボンネット１の下部に配置された駆動源である駆動モータ１２の軸１３には動力伝達部材である駆動プーリ１４が取り付けられ、この駆動プーリ１４と前記大プーリ１０間にはベルト１５が懸架されている。図２に示すように駆動プーリ１４の下端部には冷却用ファン１６が一体成形により形成されている。前記ボンネット１の底板１７には駆動モータ１２の下部及び大プーリ１０の下部に位置して通気孔１８，１９が形成され、かつボンネット１の側壁にも駆動モータ１２より上の箇所にルーバー状の通気孔２０が形成されている。尚、２１は操作部を示している。

【００１０】次に上記製パン装置の動作を説明する。駆動モータ１２の回転により、駆動プーリ１３からベルト１５を介して大プーリ１０に回転が減速して伝達され、軸８を介してこね羽根９が回転し、パン生地はパン焼成ケース４内で撹拌される。パン生地はつれ回り防止ピン１１に当ることによりこね羽根９と一緒に回ることが防止され、パン焼成ケース４内で効果的にこねられる。

【００１１】駆動プーリ１４の回転により冷却ファン１６も回転するため、ボンネット１内に図１に矢印で示すような空気流が生ずる。即ち、ルーバー状の通気孔２０から吸気し駆動モータ１２内を通ってボンネット底板１７の通気孔１８から排気する空気流が生じ、これにより駆動モータ１２及びベルト摩擦の発熱は冷却される。

【００１２】上述の空気流は、図３の実施例では、ボンネット底板１７の通気孔１８から吸気、ルーバー状通気孔２０から排気とするように構成している。空気流の方向は冷却ファン１６の羽根の向きと回転方向の関係で決定されるもので、冷却ファン１６としては一種類製作すれば良い。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、駆動プーリと一体に冷却ファンを形成し、ボンネットの底板と側壁に通気孔を形成することにより、駆動モータの動作時に各通気孔間に空気流が生じ駆動モータ及びベルト摩擦による発熱は空気流によって外部に放出され、効率良く冷却ができる。また、冷却ファンは駆動プーリと一体であるので、別部品としてのモータファンを必要とせず、取付が簡略化し、コストの低減も図れるばかりでなく、冷却ファンがベルトに近接しているため、ベルト発熱に対しても有効に作用する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る製パン装置の一実施例を示す側面
側面図である。

【図２】図１に示す第１実施例の冷却ファン及び駆動プ
ーリの

【図３】本考案に係る第２実施例を示す要部側面図であ
る。

【符号の説明】

１ボンネット（外ハウジング）１ａ側壁１４駆動プーリ１６冷却ファン１７底板１８通気孔２０通気孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】駆動モータ軸の駆動プーリから駆動力を
動力伝達部材を介してパン焼成ケース内のこね羽根に伝
達する製パン装置において、前記駆動プーリの軸方向端
部に一体に形成された冷却ファンと、前記駆動モータの
下方の底板と上方の側壁とに形成された通気孔を有する
外ハウジングと、を備えたことを特徴とする製パン装
置。