JPS5855733B2 - 極数切換単相誘導モ−タの運転制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極数切換単相誘導モータの回転速度を制御する
運転制御装置に関するものである。

極数切換単相誘導モータを冷媒圧縮機の駆動モータとし
た能力制御可能な空気調和機が従来より種々考案されて
いるが、空気調和機の負荷の変動は非常に広範囲にわた
り、特に圧縮機を駆動しているモータの負荷変動は大き
く、しばしばモータに過負荷がかかるために、焼損を生
じる恐れが多分にあったが、極数切換単相誘導モータで
は、その極数に応じた最大許容電流が異なり、過電流防
止制御回路が複雑なものにならざるを得なかった。

例えば極数の切換に応じて過電流継電器を切換えてモー
タの焼損を防止する制御回路が考えられるが、過電流継
電器の切換用に切換器をｌ極端さなければならないとい
う欠点がある。

そこで、本発明は何らの部品を追加することなくモータ
の極数切換に応じてモータの過電流を検出して通電を停
止させ、極数切換単相誘導モータの焼損を防止すること
を目的とする運転制御装置を提供するものである。

そのための構成として、本発明は、バイメタルよりなる
接点に対して二つのヒーターを並列接続し、各ヒーター
に許容電流以上の通電があると接点をヒーターから開放
する過電流継電器と、第１、第２の主コイルと第１、第
２の補助コイルを有する極数切換単相誘導モータの上記
第１、第２主コイルを直列に、上記第１、第２補助コイ
ルを直列に接続し４極モータとなし、上記第１、第２主
コイルを並列に、上記第１、第２補助コイルを並列に接
続し２極モータとなす極数切換器を設け、少なくとも上
記ヒーターの一つで上記４極モ一タ時に上記第１、第２
主コイルの直列回路と上記第１゜第２補助コイルの直列
回路の並列回路に直列な回路に流れる電流を検知し、上
記２極モ一タ時に上記第１主コイルと上記補助コイルの
並列回路に直列な回路に流れる電流を検知するように上
記過電流継電器と上記単相誘導モータのコイルを上記極
数切換器にて接続したものである。

以下に本発明の一実施例を図面を参考に説明する。

図において、１は極数切換単相誘導モータであり、この
モータ１の極数を２極と４極に切換える極数切換器に電
磁開閉器２を用いている。

３は電源プラグであり、一方が操作スイッチ４に接続さ
れている。

この操作スイッチ４にはモータ開閉器５及び、コイル開
閉器６が並列に設けられ、モータ開閉器５は、過電流継
電器７を介してモータ１に接続される。

又、コイル開閉器６は上記電磁開閉器２を駆動するコイ
ル８を介して電源プラグ３の他方に接続されている。

モータ１には第１主コイル９、第２主コイル１０、第１
補助コイル１１．第２補助コイル１２が設けられ、第１
主コイル９、第２主コイル１０が、又第１補助コイル１
１、第２補助コイル１２が夫々並列接続するか直列接続
するかによって２極モータと、４極モータに切換わる。

すなわち電磁開閉器２は極数が４個の開閉器であり、第
１主コイル９と第２主コイル１０の接続端子１３は電磁
開閉器２のａ接点１４を介し、又第２主コイル１０の他
方の端子１５はｂ接点１６を介して連絡し進相コンデン
サ１７の電源プラグ３への接続側１８に接続されている
。

第１補助コイル１１と第２補助コイル１２の接続端子１
９はａ接点２０を介し、又、第２補助コイル１２の他方
の端子２１はｂ接点２２を介して連絡し上記進相コンデ
ンサ１７の非電源側２３に接続されている。

又、一方、第２主コイル１０の端子１５はａ接点２４を
介して、第２補助コイル１２の端子２１はａ接点２５を
介して結合され配線２６によって上記過電流継電器７の
ヒータ２７に接続されている。

又、第１主コイル９と第１補助コイル１１を接続した端
子２８は配線２９によって上記過電流継電器７のもう一
つのヒータ３０に接続されている。

ヒータ２７及びヒータ３０はこのヒータ２７及び３０に
よって加熱され開閉されるバイメタル等で構成された接
点３１に接続され、ヒータ２７及びヒータ３０は電源に
対し並列に接続されている。

尚、上記接点３１は前記モータ開閉器５に接続され電源
に接続されている。

次に操作方法を説明する。

操作スイッチ４のコイル開閉器６が開放されている時は
、電磁開閉器２のｂ接点１６，２２は閉成されており、
第１主コイル９と第２主コイル１０の直列回路と、第１
補助コイル１１と第２補助コイル１２の直列回路が進相
コンデンサー７を介して並列に接続されモータ１は４極
のモータとなっている。

この時、モータ開閉器５を閉成すれば、電源は過電流継
電器Ｉの接点３１．ヒータ３０を介してモーターに接続
される。

ヒータ３０の抵抗がＲ１であり、そ−タ１に過負荷がか
かり、ヒータ３０に電流■１が流れた時、接点３１が開
放となる。

すなわちヒータ３０の発熱量がｗ、＝■１ｘＲ１の時に
モーターへの通電が停止し、モーターの焼損を防止する
。

コイル開閉器６が閉成された場合は、電磁開閉器２のコ
イル８へ通電され、ｂ接点１６．２２が開放となり、ａ
接点１４，２０，２４，２５が閉成され、上記モーター
の端子１３、端子１９が進相コンデンサー７に接続され
、第１主コイル９及び第１補助コイル１１が過電流継電
器７のヒータ３０を介し、第２主コイル１０及び第２補
助コイル１２がヒータ２１を介して接点３１に接続され
る。

すなわち、ヒータ３０、ヒータ２７を介して夫々第１主
コイル９と第２主コイル１０が並列に、また、第１補助
コイル１１と第２補助コイル１２が並列に接続され、モ
ーターは２極モータとなっでいる。

この時過電流継電器Ｔの接点３１を流れる電流■は、は
ぼ二分され、ヒータ３０にＸＩ。

ヒータ２７に￥Ｉの電流が流れる。

今、ヒータ２７の抵抗をＲ２とすれば、ヒータ３０，２
７の総発熱量ＷはＷ＝（ＸＩ）２×Ｒ１＋（ＸＩ）２×
Ｒ２−一と■２（Ｒ１＋Ｒ２）となる。

２極運転時に、そ−り１に流れる総合電流が■２の値の
時に過電流継電器７を作動させモーターの焼損を防止す
るとすれば、前記４極時の過電流継電器７を作動させる
電流値■２との関係は となる。

この関係を満足する様にヒータ３０及び ヒータ２７の抵抗Ｒ，、Ｒ２を選択しておけば、モータ
１の極数切換に応じ、２極運転時、４極運転時に応じて
、設定した電流値で過電流継電器７の接点３１が開放と
なりモータ１への通電を停止し、モータ１の過電流を防
止し、焼損を防止することができる。

以上の実施例では過電流継電器で直接モータの通電を制
御したが、他の電磁開閉器を用い間接的に制御してもよ
い。

以上のように、本発明によれば、上記過電流継電器によ
って極数に応じたモータの許容電流以上の通電を検出し
、上記モータの通電を停止させて、モータの焼損を防止
するものであり、他に伺ら部品を追加することなく極数
切換モータの保護ができる優れた効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における極数切換単相誘導モータ
の運転制御装置の電気回路図である。 １・・・・・・極数切換単相誘導モータ、２・・・・・
・電磁開閉器（極数切換器）、７・・・・・・過電流継
電器、９・・・・・・第１主コイル、１０・・・・・・
第２主コイル、１１・・・・・・第１補助コイル、１２
・・・・・・第２補助コイル、２７゜３０・・・・・・
ヒータ、３１・・・・・・接点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バイメタルよりなる接点に対して二つのヒーターを
   並列接続し、各ヒーターに許容電流以上の通電があると
   接点をヒーターから開放する過電流継電器と、第１、第
   ２の主コイルと第１、第２の補助コイルを有する極数切
   換単相誘導モータの上記第１、第２主コイルを直列に、
   上記第１１第２補助コイルを直列に接続し４極モータと
   なし、上記第１、第２主コイルを並列に、上記第１、第
   ２補助コイルを並列に接続し２極モータとなす極数切換
   器を設け、少なくとも上記ヒーターの一つで上記４極モ
   一タ時に上記第１、第２主コイルの直列回路と上記第１
   、第２補助コイルの直列回路の並列回路に直列な回路に
   流れる電流を検知し、上記２極モ一タ時に上記第１主コ
   イルと上記第１補助コイルの並列回路に直列な回路に流
   れる電流を検知するように上記過電流継電器と上記単相
   誘導モータのコイルを上記極数切換器にて接続した極数
   切換単相誘導モータの運転制御装置。