JPH06136761A - 面状体の設置工法とその装置 - Google Patents

面状体の設置工法とその装置

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JPH06136761A
JPH06136761A JP29045792A JP29045792A JPH06136761A JP H06136761 A JPH06136761 A JP H06136761A JP 29045792 A JP29045792 A JP 29045792A JP 29045792 A JP29045792 A JP 29045792A JP H06136761 A JPH06136761 A JP H06136761A
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JP
Japan
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planar body
excavation
connecting member
endless chains
ground
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JP29045792A
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English (en)
Inventor
Shohei Senda
昌平 千田
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DOBOKU KENKYU CENTER
Original Assignee
DOBOKU KENKYU CENTER
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】崩壊性の地盤に対しても円滑に面状体を挿入で
きるとともに、作業能率が高いものとする。 【構成】一対の無端チェーン10A、10Bを所定の間
隔を置いて平行に配設するとともに、隣接する無端チェ
ーン10A、10B間を掘削刃11を有する連結材で繋
いだ掘削装置を用い、無端チェーン間に面状体Pを配設
し、掘削装置により地盤に対する押圧力を与えながら無
端チェーン10A、10Bおよび連結材を移動させて横
断面ほぼ矩形の掘削を所定深度まで行い、掘削装置のみ
を地盤から撤去し、その過程で面状体Pを地盤中に残
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土止め用などのパネル
や遮水膜などの面状体の設置工法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】堤防や貯水池などの遮水膜を対象地盤中
に設置する場合、対象地盤が比較的硬い場合には、掘削
が充分になされないと、その遮水膜を挿入する際に破断
する危険性が高い。したがって、広い幅の掘削溝を予め
形成するおく必要がある。
【0003】他方で、土止め用パネルを設置する場合に
おいても、通常は、予め広幅の掘削溝を形成することが
必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の面状
体を地中に設置する際には、通常、予め広幅の掘削溝を
形成しておき、後に面状体を挿入する方式であるので、
崩壊性の地盤に対しては設置が困難である。また、掘削
溝の形成と、面状体の挿入との2工程となり、作業性が
悪い。
【0005】したがって、本発明の課題は、崩壊性の地
盤に対しても円滑に面状体を挿入できるとともに、作業
能率が高いものとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の面状体の設置工法は、一対の無端チェーンを所定の
間隔を置いて平行に配設するとともに、隣接する無端チ
ェーン間を掘削刃を有する連結材で繋ぎ、さらに面状体
の幅より広い長さをもって前記連結材を設けない無掘削
刃領域を構成し、各無端チェーンを巻き掛けたスプロッ
ケットを駆動回転させて同期して移動させるように構成
した掘削装置を用い、前記掘削装置の無端チェーン間に
面状体を配設し、かつその面状体の下端を連結材の下方
移動路上方に位置させた状態で、掘削装置により地盤に
対する押圧力を与えながら無端チェーンおよび連結材を
移動させて横断面ほぼ矩形の掘削を所定深度まで行い、
前記無掘削刃領域が下端に位置させた状態で、掘削装置
のみを地盤から撤去し、その過程で面状体を相対的に無
掘削刃領域を通して地盤中に残すことを特徴とするもの
である。
【0007】また、一対の無端チェーンを所定の間隔を
置いて平行に配設するとともに、隣接する無端チェーン
間を掘削刃を有する連結材で繋ぎ、各無端チェーンを巻
き掛けたスプロッケットを駆動回転させて同期して移動
させるように構成した掘削装置を用い、前記掘削装置の
無端チェーン間に面状体を配設し、かつその面状体の下
端を連結材の下方移動路上方に位置させた状態で、掘削
装置により地盤に対する押圧力を与えながら無端チェー
ンおよび連結材を移動させて横断面ほぼ矩形の掘削を所
定深度まで行い、面状体の幅より広い長さをもって前記
連結材を地上で取り外して無掘削刃領域を構成し、この
無掘削刃領域が下端に位置させた状態で、掘削装置のみ
を地盤から撤去し、その過程で面状体を相対的に無掘削
刃領域を通して地盤中に残すことでもよい。
【0008】この場合、ある位置での掘削および面状体
の挿入設置を行った後、隣接する位置で掘削および面状
体の挿入設置を行い、その後、両面状体の対向する側縁
間を包む深さ方向通しの連結材を設けて、両面状体の対
向する側縁間を遮断すると遮水壁を構築できる。
【0009】また、面状体は可撓性材料からなり、ある
位置での掘削および面状体の設置を行った後、隣接する
位置で予め面状体をガイド板に添設し、かつ面状体の既
設面状体側の側縁をガイド板の他面に折り返した状態
で、掘削、ならびにガイド板と共に面状体の挿入設置を
行い、次いで、面状体の折り返し部分を既設面状体側の
側縁に展開してラップさせることでも遮水壁を構築でき
る。
【0010】他方、本発明の装置は、移動車両に立設さ
れたガイドポストと、このガイドポストに沿って移動自
在の板状の支持体と、所定の間隔を置いて平行に配設さ
れた一対の無端チェーンと、隣接する無端チェーン間を
繋いで掘削刃を有する連結材と、各無端チェーンを巻き
掛けたスプロッケットを駆動回転させて同期して移動さ
せる駆動手段と、下端を連結材の下方移動路上方に位置
させた状態で配設さた面状体と、前記支持体に設けられ
かつ面状体を着脱自在にチャックするチャック手段とを
有することを特徴とするものである。
【0011】また、移動車両に立設されたガイドポスト
と、このガイドポストに沿って移動自在の板状の支持体
と、所定の間隔を置いて平行に配設された一対の無端チ
ェーンと、隣接する無端チェーン間を繋ぎ、かつ面状体
の幅より広い長さをもって前記連結材を設けない無掘削
刃領域を残して設けられた掘削刃を有する連結材と、各
無端チェーンを巻き掛けたスプロッケットを駆動回転さ
せて同期して移動させる駆動手段と、下端を連結材の下
方移動路上方に位置させた状態で配設さた面状体と、前
記支持体に設けられかつ面状体を着脱自在にチャックす
るチャック手段とを有することでもよい。
【0012】この場合、支持体の下部の両角部に、無端
チェーンの側面より掘削幅方向に関して突出して回転す
る掘削ローターを設けることが有効である。さらに、掘
削ローターの支持軸は無端チェーンが巻き掛けられたス
プロッケット軸と共通化し、無端チェーンの移動により
掘削ローターが従回転するようにすることができる。
【0013】
【作用】本発明では、一対の無端チェーンを所定の間隔
を置いて平行に配設するとともに、隣接する無端チェー
ン間を掘削刃を有する連結材で繋いだので、各無端チェ
ーンを移動させるとき、無端チェーンの両側幅の長さを
有し、かつ隣接する無端チェーンの離間幅に相当する幅
の細長い矩形の掘削溝を形成することができる。
【0014】この掘削に対して、予め無端チェーン間に
面状体を配設しておくことにより、面状体を地盤中に設
置できる。そして、当初から面状体の幅より広い長さを
もって前記連結材を設けない無掘削刃領域を構成しおく
ことにより、あるいは掘削装置を所定の深度まで設置し
た後、面状体の幅より広い長さをもって前記連結材を地
上で取り外して無掘削刃領域を構成しおくことにより、
掘削装置のみを地盤から撤去したとき、面状体が相対的
に無掘削刃領域を通るので、面状体のみを盤中に残すこ
とができる。
【0015】このように、掘削とともに地盤中への面状
体の設置が可能であるために、工程が基本的に1工程の
みとなり、掘削後に面状体の設置を行う場合に比較して
作業能率が高いものとなる。さらに、地盤が崩壊性であ
るか否かを問わずに面状体の設置ができ、汎用性が高
い。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。まず、図1〜図8は本発明の装置例
を示したもので、クローラーなどの移動車両1にガイド
ポスト2が立設されている。このガイドポスト2に沿っ
てスライダー3を介して板状の縦長家形の支持体4が移
動自在に設けられている。支持体4の中央部は切欠部4
aとなっている。
【0017】この支持体4の下部コーナー部に角部スプ
ロッケット5A、5B、6A、6Bが、頂部に駆動スプ
ロッケット7A、7Bが、上部の角部に案内用スプロッ
ケット8A、8B、9A、9Bが軸支されている。これ
らのA系統の各スプロッケットに無端チェーン10A
が、B系統の各スプロッケットに無端チェーン10Bが
巻き掛けられている。
【0018】これらの平行に配設された一対の無端チェ
ーン10A、10B間を繋いで、掘削刃11を有する連
結材12が設けられている。実施例では、図6および図
7に示すように、連結材12はリンクプレート間に跨設
され、かつ掘削刃11は、一つの連結材12の長手方向
に沿って間隔を置いて4個突設されている。また、この
4個の掘削刃11の配設態様は、図6に明瞭に示されて
いるように、隣接する連結材12、12間において、掘
削刃11が千鳥状に配置され、連結材12の長さ分の幅
をもって掘削刃11、11…群がカバーしている。
【0019】さらに、チェーン10A、10Bの移動方
向に関して、面状体Pの幅Wより広い長さをもって連結
材12を設けない無掘削刃領域Lが確保されている。
【0020】一方、駆動スプロッケット7A、7Bに対
しては、支持体4に固定された本発明の駆動手段を構成
する油圧モーター13が連結されており、これによって
各無端チェーン10A、10Bが同期して移動するよう
になっている。
【0021】他方、図2に示されているように、コンク
リートパネルなどの面状体Pは、支持体4に固定された
チャック用シリンダー14、14のチャック14a、1
4aにより把持されている。15は各無端チェーン10
A、10Bの移動に対する防護柵である。
【0022】図3〜図8に明瞭に示されているように、
支持体4に軸支された角部スプロッケット5A、5B、
6A、6Bを保持する軸の外方に円盤状の切削ローター
16A、16B、17A、17Bが一体化されている。
これら各切削ローターの周囲には間隔を置いて切削ビッ
ト18が一体化されている。図8に示されているよう
に、切削ビット18を有する各切削ローター16A、1
6B、17A、17Bは、無端チェーン10A、10B
より外方に突出した状態で位置しているために、無端チ
ェーン10A、10Bの切削領域より外方部分の切削を
担う。
【0023】このように構成された装置において、無端
チェーン10A、10B間に面状体9を配設し、かつそ
の面状体Pの下端を連結材12の下方移動路、すなわち
無端チェーンの移動路の最下部より上方に位置させて、
その上端部をチャック用シリンダー14、14のチャッ
ク14a、14aにより把持する。かかる状態で、掘削
装置により地盤に対する押圧力を、スライダー3を下降
駆動させて強制的にまたは掘削装置の自重により与えな
がら無端チェーン10A、10B、したがって連結材1
2,12…を移動させて、さらに切削ローター16A、
16B、17A、17Bを回転させながら、図10に示
すように、横断面ほぼ矩形の掘削(この掘削領域を符号
Zで示す)を所定深度まで行う。このとき、排土された
部分に面状体Pも同時挿入される。
【0024】この掘削および面状体Pの挿入が終了した
ならば、無端チェーン10A、10Bを移動させて前記
無掘削刃領域Lが下端に位置した状態とする。次いで、
チャック用シリンダー14、14のチャック14a、1
4aによる面状体Pの把持を解放して、ワイヤー19を
巻取ウインチ20により巻き取り、掘削装置のみを引き
上げ、地盤から撤去する。この過程で面状体Pは相対的
に無掘削刃領域Lを通るので、図10に示すように、地
盤中にそのまま残置される。
【0025】無掘削刃領域Lを構成するに際して、前述
のように予め構成しておくほか、掘削および挿入設置が
終了した後に、地上で対応する部分の連結材12…群を
取り外すことにより構成してもよい。
【0026】一方、連続壁とする場合には、図11に示
すように、端部をラップして(ラップ範囲をRで示す)
新たな掘削Znを行うとともに、隣接する面状体Pnの
挿入を行う。この場合、既設の面状体Pをガイドとしな
がら、掘削および面状体Pnの挿入を行うことができ
る。さらに必要により、ラップ部分Rに、図12に示す
ように、H形鋼などの応力材21を吊り下げてそのまま
挿入するあるいは適宜の手段により圧入する。また、予
め支持体4の長手方向に沿ってセメント系材料の圧送管
(図示せず)を沿わせておき、前記掘削の過程でその圧
送管を介してセメント系材料を吐出させることにより、
掘削部分Zにおいてソイルセメント固化体を造成するよ
うにしてもよい。
【0027】単に無端チェーン10A、10Bによる掘
削の場合に比較して、切削ローター16A、16B、1
7A、17Bにより両端部の掘削幅を厚くし、かつ両端
面に溝を形成しておくと、図11および図12から明ら
かなように、H形鋼などの応力材21の挿入に際して便
利である。逆に、切削ローター16A、16B、17
A、17Bを設けない場合には、図13および図14に
示すように、壁厚が同一となる。
【0028】他方、本発明のおける面状体としては、前
述の例のように、剛性パネルのほか、遮水膜用などの可
撓性の薄膜を布設する際にも有効である。以下にこの薄
膜設置例について説明する。
【0029】この第1の態様としては、薄膜自体が形状
保持性に欠けるので、図14に示すように、薄膜Sの両
端に予め鋼棒30などを取り付けたものを用いるのが好
ましい。必要ならば、上下端にも鋼棒を設けて、各鋼棒
を四角に連結したものも用いることができる。この例で
は、図15に示すように、既設の薄膜Sの鋼棒30と新
設の薄膜Snの鋼棒30とを包んで鋼材などからなる連
結材31を圧入することにより連結できる。
【0030】図16は剛性のガイド板32に添設すると
ともに、両側部をガイド板32の他面に巻き込んだもの
である。薄膜Sはガイド板32に適宜の手段により仮止
めしておき、地中の設置後は、ガイド板32を掘削装置
とともに引き上げ撤去するようにしてもよい。
【0031】遮水膜を構成する場合には、図17に示す
ように、隣接する薄膜S、Sをラップさせるのが遮水性
の点で望ましい。このための薄膜展開手段としては、図
18および図19のものを用いることができる。すなわ
ち、本体ガイド板40の片側部に操作用スライド板41
をリンク42および展開板43を介して取り付ける。
【0032】リンク42および展開板43は、それぞれ
一端は本体ガイド板40に回転軸44A、44Bにより
連結され、他端は案内長孔を介してピン45A、45B
に係合している。また、スライド板41にはシリンダー
などからなる引き上げ展開手段46が連結されている。
【0033】かかる薄膜展開手段に対して、予め薄膜S
が添設されるとともに、図19に示すように、一側部が
スライド板41の他面に折り返される。この状態で、前
述の掘削装置に面状体として設置され、地中への挿入が
行われる。所定の深度に達した後、引き上げ展開手段4
6によって、スライド板41が図18から図19の状態
に引き上げられる。これによって、展開板43が回転軸
44Bを介して回転し、側方に跳ね上げられ、もって薄
膜Sの折り返し部分を展開するようになる。この展開状
態を維持したまま、薄膜Sを地中に残しながら、本体ガ
イド板40およびスライド板41を引き上げる。その引
き上げ過程において、展開板43によって、薄膜Sの折
り返し部分が順次展開される。最終的に展開された状態
が、図17に示されている。
【0034】第2の薄膜展開手段は図21および図22
に示されている。この場合における本体ガイド板40の
下端部には錨状の先端シュー47が設けられ、さらに操
作板48の下部には、ピン49により軸支されたリンク
板50が設けられ、その本体ガイド板40側にはカムロ
ーラ51が自由回転自在に設けられている。このカムロ
ーラ51は、本体ガイド板40の側面をカム面としてい
る。なお、図示しないが、操作板48が左右に振れるこ
となく鉛直に移動させるためのガイド手段が前述の支持
体4に設けられている。
【0035】この例においては、操作板48が最下端に
あるときは、図21に示すように、カムローラ51は本
体ガイド板40の凹部に位置しているので、リンク板5
0は側方に突出していない。この状態で薄膜Sの添設が
行われ、地中への挿入設置が行われる。所定の深度ま
で、薄膜Sおよび本体ガイド板40ならびに操作板48
の設置が行われた後、操作板48のみを引き上げる。こ
の引き上げに伴って、カムローラ51が本体ガイド板4
0の凹部を抜ける段になると、リンク板50はピン49
を中心にして側方に跳ね上げられ、結果として、図22
に示すように、薄膜Sを側方に展開する。この操作板4
8の引き上げを最後まで行うことにより、薄膜Sの折り
返し部分が順次下方から拡げら展開される。先端シュー
47は操作板48の引き上げ時において、本体ガイド板
40が共に引き上げられることを防止するアンカーとし
ての効果がある。なお、先端シュー47を設けないで、
操作板48の引き上げが完了した時点で、本体ガイド板
40を地上に引き上げることもできる。薄膜Sの周囲の
掘削溝壁との間は、適宜ソイルセメントなどとすること
ができる。
【0036】一方、前述のように、支持体4に切削ロー
ター16A、16B、17A、17Bにより両端部の掘
削幅を無端チェーン10A、10Bによる切削幅より大
きくしておくことにより、その部分が掘削により弛緩さ
れているので、図12のようにH形鋼などの応力材21
の挿入に際して便利である。しかるに、たとえば図9に
示すように、無端チェーン10A、10Bを反時計方向
に回転させるとき、掘削の反力Fが左方に向かって生じ
る。いま、現掘削位置の左方が掘削および面状体の設置
が既に行われている場合には、掘削装置が左方に振れた
り、極端な場合には、既設の面状体Pを損傷させる虞れ
がある。そこで、図23に示すように、支持体4に、掘
削ガイド60を設けるのが望ましい。この掘削ガイド6
0の幅Qは、切削ローター16A、16Bによる掘削幅
と実質的に同一とし、掘削ガイド60の長さRは、切削
ローター16A、16Bの直径と同一とするのがよい。
また、掘削ガイド60は、高さ方向に複数支持体4に一
体化させることができる。
【0037】これによって、掘削装置の位置決めを正確
に行うことができる。60aは既設面状体Pに対する位
置決め片である。
【0038】なお、切削ローターの設置は、掘削幅の片
面側、あるいは掘削長さの一方側でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、崩壊性の
地盤に対しても円滑に面状体を挿入できるとともに、作
業能率が高いものとなるなどの利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削装置の吊り上げ状態側面図であ
る。
【図2】その正面図である。
【図3】拡大正面図である。
【図4】拡大側面図である。
【図5】チェーンの正面図である。
【図6】チェーンに対する連結材の配設態様を示す側面
図である。
【図7】図4の要部拡大正面図である。
【図8】その一部破断側面図である。
【図9】掘削状態の説明図である。
【図10】掘削および面状体の挿入設置例の平面図であ
る。
【図11】壁の連続例の平面図である。
【図12】連続壁の完成状態平面図である。
【図13】他の例の掘削および面状体の挿入設置例の平
面図である。
【図14】他の例の連続壁の完成状態平面図である。
【図15】薄膜の連結例の平面図である。
【図16】薄膜の挿入設置例の平面図である。
【図17】薄膜の挿入設置の連続例の平面図である。
【図18】薄膜の展開手段の例の正面図である。
【図19】薄膜の展開状態正面図である。
【図20】薄膜の展開手段の要部断面図である。
【図21】他の薄膜の展開手段の例の斜視図である。
【図22】その薄膜の展開状態斜視図である。
【図23】位置決め用掘削ガイドの取付例の水平断面図
である。
【符号の説明】
2…ガイドガイドポスト、3…スライダー、4…支持
体、5A、5B、6A、6B…角部スプロッケット、7
A、7B…駆動スプロッケット、8A、8B、9A、9
B…案内用スプロッケット、10A、10B…無端チェ
ーン、11…掘削刃、12…連結材、13…油圧モータ
ー、14…チャック用シリンダー、14a…チャック、
16A、16B、17A、17B…切削ローター、18
…切削ビット、P…面状体、L…無掘削刃領域。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の無端チェーンを所定の間隔を置いて
    平行に配設するとともに、隣接する無端チェーン間を掘
    削刃を有する連結材で繋ぎ、さらに面状体の幅より広い
    長さをもって前記連結材を設けない無掘削刃領域を構成
    し、各無端チェーンを巻き掛けたスプロッケットを駆動
    回転させて同期して移動させるように構成した掘削装置
    を用い、 前記掘削装置の無端チェーン間に面状体を配設し、かつ
    その面状体の下端を連結材の下方移動路上方に位置させ
    た状態で、掘削装置により地盤に対する押圧力を与えな
    がら無端チェーンおよび連結材を移動させて横断面ほぼ
    矩形の掘削を所定深度まで行い、 前記無掘削刃領域が下端に位置させた状態で、掘削装置
    のみを地盤から撤去し、その過程で面状体を相対的に無
    掘削刃領域を通して地盤中に残すことを特徴とする面状
    体の設置工法。
  2. 【請求項2】一対の無端チェーンを所定の間隔を置いて
    平行に配設するとともに、隣接する無端チェーン間を掘
    削刃を有する連結材で繋ぎ、各無端チェーンを巻き掛け
    たスプロッケットを駆動回転させて同期して移動させる
    ように構成した掘削装置を用い、 前記掘削装置の無端チェーン間に面状体を配設し、かつ
    その面状体の下端を連結材の下方移動路上方に位置させ
    た状態で、掘削装置により地盤に対する押圧力を与えな
    がら無端チェーンおよび連結材を移動させて横断面ほぼ
    矩形の掘削を所定深度まで行い、 面状体の幅より広い長さをもって前記連結材を地上で取
    り外して無掘削刃領域を構成し、この無掘削刃領域が下
    端に位置させた状態で、掘削装置のみを地盤から撤去
    し、その過程で面状体を相対的に無掘削刃領域を通して
    地盤中に残すことを特徴とする面状体の設置工法。
  3. 【請求項3】ある位置での掘削および面状体の挿入設置
    を行った後、隣接する位置で掘削および面状体の挿入設
    置を行い、その後、両面状体の対向する側縁間を包む深
    さ方向通しの連結材を設けて、両面状体の対向する側縁
    間を遮断する請求項1または2記載の面状体の設置工
    法。
  4. 【請求項4】面状体は可撓性材料からなり、ある位置で
    の掘削および面状体の設置を行った後、隣接する位置で
    予め面状体をガイド板に添設し、かつ面状体の既設面状
    体側の側縁をガイド板の他面に折り返した状態で、掘
    削、ならびにガイド板と共に面状体の挿入設置を行い、 次いで、面状体の折り返し部分を既設面状体側の側縁に
    展開してラップさせる請求項1または2記載の面状体の
    設置工法。
  5. 【請求項5】移動車両に立設されたガイドポストと、こ
    のガイドポストに沿って移動自在の板状の支持体と、所
    定の間隔を置いて平行に配設された一対の無端チェーン
    と、隣接する無端チェーン間を繋いで掘削刃を有する連
    結材と、各無端チェーンを巻き掛けたスプロッケットを
    駆動回転させて同期して移動させる駆動手段と、下端を
    連結材の下方移動路上方に位置させた状態で配設さた面
    状体と、前記支持体に設けられかつ面状体を着脱自在に
    チャックするチャック手段とを有することを特徴とする
    面状体の設置装置。
  6. 【請求項6】移動車両に立設されたガイドポストと、こ
    のガイドポストに沿って移動自在の板状の支持体と、所
    定の間隔を置いて平行に配設された一対の無端チェーン
    と、隣接する無端チェーン間を繋ぎ、かつ面状体の幅よ
    り広い長さをもって前記連結材を設けない無掘削刃領域
    を残して設けられた掘削刃を有する連結材と、各無端チ
    ェーンを巻き掛けたスプロッケットを駆動回転させて同
    期して移動させる駆動手段と、下端を連結材の下方移動
    路上方に位置させた状態で配設さた面状体と、前記支持
    体に設けられかつ面状体を着脱自在にチャックするチャ
    ック手段とを有することを特徴とする面状体の設置装
    置。
  7. 【請求項7】支持体の下部の両角部に、無端チェーンの
    側面より掘削幅方向に関して突出して回転する掘削ロー
    ターを設けた請求項5または6記載の面状体の設置装
    置。
  8. 【請求項8】掘削ローターの支持軸は無端チェーンが巻
    き掛けられたスプロッケット軸と共通化し、無端チェー
    ンの移動により掘削ローターが従回転するようにした請
    求項7記載の面状体の設置装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012207446A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Shimizu Corp 遮水壁の構築方法およびその方法に用いる施工装置
CN107386295A (zh) * 2017-07-24 2017-11-24 能诚集团有限公司 一种地下建筑物的沉降施工装置
KR102262495B1 (ko) * 2020-08-04 2021-06-09 주식회사 지엠에스 선단 절삭부재와 교반 비트날을 이용하여 지반의 절삭과 교반이 동시에 가능한 원지반 종방향 교반장치

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JP2012207446A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Shimizu Corp 遮水壁の構築方法およびその方法に用いる施工装置
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KR102262495B1 (ko) * 2020-08-04 2021-06-09 주식회사 지엠에스 선단 절삭부재와 교반 비트날을 이용하여 지반의 절삭과 교반이 동시에 가능한 원지반 종방향 교반장치

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