JPH06134666A - 研磨方法および研磨装置 - Google Patents

研磨方法および研磨装置

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JPH06134666A
JPH06134666A JP28635892A JP28635892A JPH06134666A JP H06134666 A JPH06134666 A JP H06134666A JP 28635892 A JP28635892 A JP 28635892A JP 28635892 A JP28635892 A JP 28635892A JP H06134666 A JPH06134666 A JP H06134666A
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JP
Japan
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polishing
axis
polishing tool
moving
movement
Prior art date
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Pending
Application number
JP28635892A
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English (en)
Inventor
Masafumi Takimoto
雅文 瀧本
Akinobu Deguchi
明信 出口
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH06134666A publication Critical patent/JPH06134666A/ja
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  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨工具の揺動により発生する不要な振動を
防止できる研磨装置を提供する。 【構成】 リニアモータテーブル10bには定圧機構
2、工具保持機構3および工具4の質量の総和と総和と
等価のカウンターマス11がネジにより固定されてい
る。リニアモータテーブル10bはリニアモータテーブ
ル10aに対して、反対方向に移動するように駆動さ
れ、揺動による振動の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラーやレンズ等の光
学素子や金型等の被加工物(ワーク)を研磨加工する研
磨方法および研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研磨装置は、研磨工具を
往復移動(揺動)させることにより研磨加工を行ってい
る。しかしながら、従来の研磨装置では、加工中の研磨
工具の揺動により不要な振動が発生し、精密な加工が困
難である。そこで、上記不要な振動の発生を防止するた
めの研究が行われている。
【0003】図9は上記振動の発生を防止できる研磨ヘ
ッドの一例を示す図である。
【0004】研磨ヘッド50は、被加工物63を研磨加
工する研磨工具62を保持する研磨工具保持装置61、
研磨荷重を発生する加圧装置60、およびこれらを矢印
D方向に揺動させる揺動装置51からなっている。
【0005】揺動装置51の本体52の上部に固定され
た駆動モータ53の出力軸53aは、本体52に複数個
の軸受を介して支持されたクランク54の一端部の穴に
嵌入されて、不図示のネジによりクランク54に固定さ
れている。クランク54の図示右側には、加圧装置60
がネジなどの固着手段により取り付けられた揺動スライ
ダ57が、第2スライド軸58に矢印D方向およびその
逆方向に揺動自在に取り付けられており、クランク54
と揺動スライダ57とは第2コンロッド55により連結
されている。
【0006】前記駆動モータ53の駆動によりクランク
54が回転し、この回転運動が第2コンロッド55を介
して揺動スライダ57に伝わり、揺動スライダ57が矢
印D方向およびその逆方向に揺動(往復移動)する。そ
のときの揺動幅(往復移動量)はクランク54の偏心量
によって唯一決まる。このようにして揺動装置51は、
揺動スライダ57に取り付けられた加圧装置60を矢印
D方向およびその逆方向に揺動させることにより、研磨
工具保持装置61に保持された研磨工具62を矢印D方
向およびその逆方向に揺動させる構成である。
【0007】被加工物63の研磨加工に際しては、一種
類の径の研磨工具62を用い、一種類の揺動幅、一種類
の速度パターンで加工が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図9に示す研
磨ヘッドを用いた研磨装置では、所定の研磨工具を用い
るときには不要な振動を十分防止できる。しかしなが
ら、揺動幅が固定されているため、1個の研磨ヘッドで
数種の口径、曲率の被加工物を加工する際には、使用で
きる研磨工具径が唯一つであり、研磨工具径により決定
される最適な揺動幅を実現できない。また、大口径被加
工物の加工においては、加工能率を上げることができな
い。例えば平面、球面被加工物では、研磨工具径が大き
いほうが能率的である。
【0009】本発明の目的は、研磨工具の揺動により発
生する不要な振動を防止できる研磨方法および研磨装置
を提供することにある。本発明の他の目的は、上記研磨
工具の揺動により発生する不要な振動を防止でき、かつ
揺動幅を変えることができる研磨装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨方法は、被
加工物の被研磨面の加工すべき情報に基づいて研磨工具
の移動操作を行って前記被研磨面の研磨加工を行う研磨
方法であって、前記研磨工具は前記被研磨面上をX軸、
Y軸、および、Z軸上を移動制御を受けるとともに、前
記X軸、Y軸上の移動に伴う移動方向の慣性力を打ち消
す作用を伴って移動操作が行われるようにしたことを特
徴とする。
【0011】また、本発明の研磨方法は、被加工物の被
研磨面の加工すべき情報に基づいて研磨工具の移動操作
を行って前記被研磨面の研磨加工を行う研磨方法であっ
て、前記研磨面上のX軸、Y軸、Z軸上を移動するよう
に前記研磨工具を移動制御するとともに、前記研磨工具
の前記X軸、Y軸上の移動に伴う移動方向の慣性力を打
ち消す作用をする方向に、前記研磨工具に対応する物体
を動かし、加工移動動作を行うことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の研磨方法は、被加工物の
被研磨面の加工すべき情報に基づいて研磨工具の移動操
作を行って前記被研磨面の研磨加工を行う研磨方法であ
って、前記研磨工具を弾性部材により弾性支持して被研
磨面に圧接し、前記研磨工具は前記被研磨面上をX軸、
Y軸、および、Z軸上を移動制御を受けるとともに、前
記Z軸上の加工量を定めたメモリからの情報と、或る
X、Y軸座標地点のZ軸における前記研磨工具のZ軸方
向の移動量の情報を補正して前記メモリからの情報に基
づいて加工することを特徴とする。この場合、前記研磨
工具をZ軸上に支持して該軸を電磁駆動手段にてZ軸方
向に移動制御するとともに、前記研磨工具のZ軸方向の
移動位置をセンサによって検出して、その検出信号およ
び、前記メモリの情報に基づいて前記研磨工具のZ軸方
向の補正を行うことができる。
【0013】本発明の研磨装置は、被加工物の被研磨面
の加工すべき情報に基づいて研磨工具の移動操作を行っ
て前記被研磨面の研磨加工を行う研磨装置であって、前
記研磨工具を前記被研磨面上のX軸、Y軸、および、Z
軸上を移動制御する手段と、前記X軸、および、Y軸上
を移動する際に、前記研磨工具の移動方向の慣性力を打
ち消す手段とを備えたことを特徴とする。この研磨装置
においては、前記慣性力を打ち消す手段はモータである
ことが可能である。また、前記研磨工具は電磁制御手段
によって移動されることができる。この電磁制御手段に
よって移動される研磨装置においては、前記慣性力を打
ち消す手段は前記電磁制御される研磨工具の制御信号に
同期して制御されるモータであることが可能である。
【0014】さらに、本発明の研磨装置においては、前
記研磨工具と前記慣性力を打ち消す手段の移動を規定す
る情報を記憶するメモリと、前記研磨工具および慣性力
を打ち消す手段の移動量を制御する駆動制御手段とを有
し、前記駆動制御手段は前記メモリの情報に基づいて移
動制御が行われることができる。
【0015】また、本発明の研磨装置は、被加工物を研
磨剤あるいは研磨液中に設置し、前記被加工物の外径よ
りも小さい径を持つ研磨工具を前記被加工物に任意の荷
重で押し付け、かつ前記被加工物と研磨工具とを相対運
動させて前記被加工物を除去する研磨加工に使用し、前
記研磨工具、該研磨工具の保持手段および前記荷重を発
生する手段が固定された、アクチュエータを駆動源とす
る第1の移動軸と、前記研磨工具、該研磨工具の保持手
段および前記荷重を発生する手段の質量の総和と等価な
カウンターマスが固定された、アクチュエータを駆動源
とする第2の移動軸とを有し、第1の移動軸の現在位置
を検出する第1の位置検出手段と、目標位置のインデッ
クスと、第1の移動軸を駆動する第1の制御手段とを有
し、第1の位置検出手段からの位置信号と前記インデッ
クスの値とを比較し、この比較結果に基づいて第1の移
動軸の目標位置を演算し、この演算結果により第1の制
御手段へ制御信号を送る第1の演算器を有し、第2の移
動軸の現在位置を検出する第2の位置検出手段と、目標
位置のインデックスと、第2の移動軸を駆動する第2の
制御手段とを有し、第2の位置検出手段からの位置信号
と前記インデックスの値とを比較し、この比較結果に基
づいて第2の移動軸の目標位置を演算し、この演算結果
により第2の制御手段へ制御信号を送る第2の演算器を
有し、第1の移動軸および第2の移動軸が同期して駆動
されることを特徴とする。この研磨装置では、前記第1
の移動軸、第2の移動軸は反対方向に同期駆動され、慣
性力を相殺することができる。そしてこの研磨装置で
は、前記インデックスには複数種の波形の、単位時間毎
の位置を記憶してあり、使用するインデックスを変更す
ることで、前記第1の移動軸および第2の移動軸の運動
パターンを変更することができる。
【0016】さらに、本発明の研磨装置は、前記荷重を
発生する手段においてはアクチュエータを駆動源とする
移動機構を有し、該移動機構の位置を検出し、位置信号
を出力する検出器と、該アクチュエータを駆動する制御
手段とを有し、前記検出器からの位置信号をもとに前記
移動機構の出力を演算し、前記制御手段へ制御信号を送
る演算器を有することが可能である。
【0017】なお、本発明は、研削方法および研削装置
にも適用できる。
【0018】
【作用】本発明は、研磨面上のX軸、Y軸、Z軸上を移
動するように研磨工具を移動制御するとともに、研磨工
具のX軸、Y軸上の移動に伴う移動方向の慣性力を打ち
消すように加工移動動作を行うことで、研磨工具の揺動
により発生する不要な振動を防止する。
【0019】また、本発明は、アクチュエータを駆動源
とした移動軸を使用し、この移動軸の現在位置を検出し
た検出器から出力される位置信号と位置のインデックス
の値とを比較し、この比較結果に基づいて移動軸の移動
量を演算することで、移動軸の運動(揺動幅、周波数、
速度パターン)について、自由度を大きくする。すなわ
ち、目標位置のインデックスを変更することで、上記移
動軸の運動を変えることができる。
【0020】さらに、本発明は、アクチュエータを駆動
源とした加重のための移動機構を有し、この移動機構の
現在位置を検出した検出器から出力される位置信号をも
とに移動機構の移動量を演算することで、移動機構の移
動方向に発生する力を一定に保つ。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は本発明の研磨装置の一実施例を示す
斜視図、図2は図1中の研磨ヘッド1を示す図であり、
(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線に沿った
横断面図、図3は図2中のリニアモータ5aを示す説明
図である。
【0023】図1に示すように、本実施例の研磨装置1
00のXテーブル102およびYテーブル103は、被
加工物101を矢印X方向、矢印Y方向にそれぞれ移動
させる移動軸である。Zチルティング装置104は、後
述する工具(図2参照)が装着される研磨ヘッド1を自
由に傾斜させながら上下動させることができる移動軸で
ある。また、研磨装置100は、ワークを時計回りまた
はその逆方向に回転させることもできるように構成され
ている。研磨装置100は研削も可能である。
【0024】図2(a),(b)に示すように、研磨ヘ
ッド1の基準フレーム18はアングル形状で上部は研磨
アーム取付部33で、研磨装置100(図1に示す)に
ネジなどの固着手段によって取り付けられる。研磨アー
ム取付部33に垂直な面には、その内側にリニアモータ
5aおよびリニアモータ5bがネジなどの固着手段によ
って取り付けられている。
【0025】リニアモータ5aについて説明する。
【0026】図2に示すように、基準フレーム18にテ
ーブルベース34が固定されている。テーブルベース3
4には、図3に示すように、矩形の板のヨーク23aが
固定されている。ヨーク23aにはテーブルガイド19
aのレール部が固定され、テーブルガイド19aの可動
部とコイル20aがリニアモータテーブル10aに固定
されている。コイル20aは、通電時には、ヨーク23
aに固定されたマグネット22aと磁気回路を形成す
る。ヨークバー21aは、角柱形状の磁性体で、ヨーク
23aの内側に固定され、コイル20aを貫通してい
る。コイル20aに流す電流によって、リニアモータテ
ーブル10aは図中B方向およびその逆方向に移動可能
である。光学式のリニアスケールヘッド12aは、リニ
アモータテーブル10aに、ブラケット46を介して装
着され、また、スケール13aはヨーク23aに固定さ
れ、リニアモータテーブル10aの位置を検出する。リ
ニアモータテーブル10aには原点リファレンス14a
およびリミットリファレンス16aが装着されている。
原点検出器15aおよびリミット検出器17aは公知の
フォトスイッチで、テーブルベース34の側面に装着さ
れたセンサプレート45に固定されており、リニアモー
タテーブル10aの原点およびリミットを検出する。リ
ニアモータテーブル10aには、荷重を発生する定圧機
構2が固定されている。また、定圧機構2にはその下方
に、工具4を保持する工具保持機構3が装着されてい
る。
【0027】定圧機構2において、定圧ベース36はリ
ニアモータテーブル109にネジで固定され、さらに加
重軸ガイド(公知のリニアガイド)32のレール、ブロ
ック37が固定されている。加重軸28は加重軸ガイド
32の可動部が固定され、ブロック37に設けられた穴
を貫通し、図中C方向およびその逆方向に移動可能であ
る。
【0028】定圧ベース36にはボイスコイルモータ
(VCM)27のマグネット29、および変位計ブラケ
ット47が固定されている。変位計リファレンス26が
マグネット29を貫通して加重軸28に固定され、変位
計ブラケット47に固定された変位計25が、加工中に
生じる加重軸28の上下方向変位を検出する。加重軸2
8には、一端をブロック37に固定された加重スプリン
グ31が圧縮装着されている。さらに加重軸28上部に
はVCM27のボビン30が固定され、VCM27に通
電することにより、スプリング31とともに研磨荷重を
発生する。
【0029】工具4において保持部は磁性材で構成さ
れ、工具保持機構3に設けられたマグネットにより吸引
され固定される。
【0030】リニアモータテーブル10bには前記定圧
機構2、工具保持機構3および工具4の質量の総和と総
和と等価のカウンターマス11がネジにより固定されて
いる。リニアモータテーブル10bはリニアモータテー
ブル10aに対して、反対方向に移動するように駆動さ
れ、揺動による振動の発生を防止している。
【0031】次に、揺動運動の制御について説明する。
【0032】図4は本実施例中の研磨ヘッドの揺動を制
御する制御部を示すブロック図、図5は揺動の制御を説
明するための図であり、(a)は揺動幅を示す説明図、
(b)は位置および時刻を示す説明図、(c)はインデ
ックス42の内容を示す説明図である。
【0033】図4に示すように、リニアモータ5a,5
bはコントロールボックス40のアンプ41a,41b
によりそれぞれ電流I1a,I1bが与えられて移動す
る。図5(b)に示すように、リニアモータテーブル1
0aの位置P1 ,P2 は、単位時間(2ms)毎に、す
なわち時刻t1 ,t2 ,・・・でリニアスケールヘッド
12aによって検出される。時刻t1 ,t2 ,・・・で
のリニアモーターテーブル10aの位置P1 ,P2 ・・
・は、それぞれ位置信号P1aとしてコントローラ40
aに入力される。コントローラ40aは、駆動前に予め
算出した単位時間毎の目標位置のインデックス42(メ
モリ)の値と、位置信号P1aとを比較し、その差がゼ
ロになるように、アンプ41aに制御信号C1aを入力
することにより、PID制御を行う。アンプ41aが制
御信号C1aに基づき、リニアモータ5aに電流I1a
を与えて、リニアモータ5aの軌跡が制御される。これ
により、加重軸28および工具4は、図5(a),
(b)に示すように、揺動幅W、周期Tで揺動する。
【0034】ただし、揺動動作前には、原点を検出する
よう、リニアモータテーブル10aを駆動する。原点を
検出する(原点検出器15aのスリットを原点リファレ
ンス14aが通過する)と同時に、スケールの現在値カ
ウンタ43aをリセットし、ゼロとする。
【0035】リニアモータ5bにおいては、インデック
ス42の目標位置の値を正負逆に認識することで、リニ
アモータ5aと反対方向に同期して同期して駆動され
る。インデックス42には、揺動周波数(周期T)、揺
動幅W、一揺動中の速度(例えば、正弦波、矩形波、台
形波、三角波等)から算出された単位時間毎の、図5
(c)に示す時刻t1 ,t2 ,・・・とその目標位置P
1 ,P2 ・・・が記憶されている。
【0036】次に、荷重の制御について説明する。
【0037】図6は本実施例中の研磨ヘッドの荷重を制
御する制御部を示すブロック図である。図6に示すよう
に、VCM27はコントロールボックス40のアンプ4
1cにより電流I1cが与えられて、推力を発生する。
変位計25で検出された加重軸28の位置は、位置信号
P1cとしてバッファ43cを介してコントローラ40
cに入力される。コントローラ40cでは位置信号P1
cから加重スプリング31の反力の変化を演算し、予め
設定された荷重との差がゼロになるように、アンプ41
cに制御信号C1cを入力することにより、PID制御
を行う。アンプ41cが制御信号C1cに基づき、VC
M27に電流I1cを与えて、VCM27により発生さ
れる推力が制御され、常に設定された荷重に保たれる。
なお、変位センサ25に代えて、荷重センサを用いても
よい。
【0038】次に、荷重の補正について説明する。
【0039】図7(a),(b)は荷重の補正の概要を
示す説明図、図8はこの補正のフローチャートである。
【0040】例えば、図7(a)に示すように、初期設
定が加重スプリング31のバネ圧が400g、VCM2
7の作用力が100gで、工具4側のトータルの加圧力
が500g、被加工物101側から反力が500gとし
た場合、工具4をX,Y軸平面の座標上をスキャンした
ときに、何らかの原因により図7(b)に示すように、
工具4の位置が変化量δだけ変化すると、加重スプリン
グ31のバネ圧が450gに変わる。このとき、コント
ロールボックス40では、VCM27の位置を変位計2
5からの位置信号P1cに応じて補正して工具4側のト
ータルの加圧力を一定となるようにVCM27の作用力
を50gに補正する。
【0041】コントロールボックス40での補正につい
て説明する。
【0042】図8において、まず、加重軸28の基準位
置での加重スプリング31の反力F 0 およびバネ定数k
とVCM27の推力定数Cを入力する(ステップ11
1)。次に、変位計25で加重軸28の現在位置(加重
スプリング31の伸び量)を読み込む(ステップ11
2)。読み込んだ現在位置と加重軸28の基準位置との
位置差ΔZとバネ定数kよりこの現在位置でのスプリン
グ反力FS を FS =F0 +k・ΔZ として計算する(ステップ113)。次に、目標押付力
Fとスプリング反力FSの差FV (F=FS +FV )を
VCM27が発生するよう指令する。すなわち、VCM
27の推力定数CよりVCM電流I(図6の電流I1c
に相当する)を FV =CI としてVCM27に与える(ステップ114)。ステッ
プ112〜114の計算および指令を研磨が終了するま
で行い(ステップ115)、研磨が終了したら、VCM
27に推力ゼロ指令を与える(ステップ116)。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、研磨面上
のX軸、Y軸、Z軸上を移動するように研磨工具を移動
制御するとともに、研磨工具のX軸、Y軸上の移動に伴
う移動方向の慣性力を打ち消すように加工移動動作を行
うことで、研磨工具の揺動により発生する不要な振動を
防止でき、精密な加工が可能となる。
【0044】また、本発明は、アクチュエータを駆動源
とした移動軸を使用し、この移動軸の現在位置を検出し
た検出器から出力される位置信号と位置のインデックス
の値とを比較し、この比較結果に基づいて移動軸の移動
量を演算することで、移動軸の運動(揺動幅、周波数、
速度パターン)について、自由度を大きくする。すなわ
ち、目標位置のインデックスを変更することで、上記移
動軸の運動を変えることができる。したがって、研磨工
具の外径を変えた場合、その外径で決定される最適な揺
動幅に対応できる。揺動の速度パターンを例えば正弦
波、矩形波、三角波とすることができ、一揺動中で任意
の除去形状の創成が可能である。加えて、インデックス
を使用するので、目標位置を逐次算出する方式に比べ、
制御周波数を向上できる。1個の研磨ヘッドで対応でき
る被加工物の口径、曲率の許容範囲が広い。
【0045】さらに、本発明は、アクチュエータを駆動
源とした加重のための移動機構を有し、この移動機構の
現在位置を検出した検出器から出力される位置信号をも
とに移動機構の移動量を演算することで、移動機構の移
動方向に発生する力を一定に保つ。すなわち、加工中に
被研磨物の形状変化に追随して、加重軸の上下動が生じ
ても研磨荷重を設定値に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1中の研磨ヘッド1を示す図であり、(a)
は縦断面図、(b)は(a)のA−A線に沿った横断面
図である。
【図3】図2中のリニアモータ5aを示す説明図であ
る。
【図4】本実施例中の研磨ヘッドの揺動を制御する制御
部を示すブロック図である。
【図5】揺動の制御を説明するための図であり、(a)
は揺動幅を示す説明図、(b)は位置および時刻を示す
説明図、(c)はインデックス42の内容を示す説明図
である。
【図6】本実施例中の研磨ヘッドの荷重を制御する制御
部を示すブロック図である。
【図7】(a),(b)は荷重の補正の概要を示す説明
図である。
【図8】図7の補正のフローチャートである。
【図9】振動の発生を防止できる研磨ヘッドの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 研磨ヘッド 2 定圧機構 3 工具保持機構 4 工具 5a,5b リニアモータ 10a リニアモータテーブル 11 バランスマス 12a リニアスケールヘッド 13a スケール 14a 原点リファレンス 15a 原点センサ 16a リミットリファレンス 17a リミットセンサ 18 基準フレーム 19a テーブルガイド 20a コイル 21a ヨークバー 22a マグネット 23a ヨーク 24 カバー 25 変位計 26 変位計リファレンス 27 ボイスコイルモータ(VCM) 28 加重軸 29 マグネット 30 ボビン 31 加重スプリング 32 加重軸ガイド 33 研磨アーム取付部 36 定圧ベース 37 ブロック 40 コントロールボックス 40a コントローラ 40b コントローラ 41a アンプ 41b アンプ 42 インデックス 43a 現在値カウンタ 43b 現在値カウンタ 45 センサプレート 46 ブラケット 47 変位計ブラケット 50 研磨ヘッド 51 揺動装置 52 本体 53 駆動モータ 53a 出力軸 54 クランク 55 第2コンロッド 57 揺動スライダ 58 第2スライド軸 60 定圧装置 70 工具保持装置 80 工具 100 研磨装置 101 ワーク 101a 被加工面 102 Xテーブル 103 Yテーブル 104 Zチルティング装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の被研磨面の加工すべき情報に
    基づいて研磨工具の移動操作を行って前記被研磨面の研
    磨加工を行う研磨方法であって、 前記研磨工具は前記被研磨面上をX軸、Y軸、および、
    Z軸上を移動制御を受けるとともに、前記X軸、Y軸上
    の移動に伴う移動方向の慣性力を打ち消す作用を伴って
    移動操作が行われるようにしたことを特徴とする研磨方
    法。
  2. 【請求項2】 被加工物の被研磨面の加工すべき情報に
    基づいて研磨工具の移動操作を行って前記被研磨面の研
    磨加工を行う研磨方法であって、 前記研磨面上のX軸、Y軸、Z軸上を移動するように前
    記研磨工具を移動制御するとともに、前記研磨工具の前
    記X軸、Y軸上の移動に伴う移動方向の慣性力を打ち消
    す作用をする方向に、前記研磨工具に対応する物体を動
    かし、加工移動動作を行うことを特徴とする研磨方法。
  3. 【請求項3】 被加工物の被研磨面の加工すべき情報に
    基づいて研磨工具の移動操作を行って前記被研磨面の研
    磨加工を行う研磨方法であって、 前記研磨工具を弾性部材により弾性支持して被研磨面に
    圧接し、 前記研磨工具は前記被研磨面上をX軸、Y軸、および、
    Z軸上を移動制御を受けるとともに、 前記Z軸上の加工量を定めたメモリからの情報と、 或るX、Y軸座標地点のZ軸における前記研磨工具のZ
    軸方向の移動量の情報を補正して前記メモリからの情報
    に基づいて加工することを特徴とする研磨方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の研磨方法において、前記
    研磨工具をZ軸上に支持して該軸を電磁駆動手段にてZ
    軸方向に移動制御するとともに、前記研磨工具のZ軸方
    向の移動位置をセンサによって検出して、その検出信号
    および、前記メモリの情報に基づいて前記研磨工具のZ
    軸方向の補正を行うことを特徴とする研磨方法。
  5. 【請求項5】 被加工物の被研磨面の加工すべき情報に
    基づいて研磨工具の移動操作を行って前記被研磨面の研
    磨加工を行う研磨装置であって、 前記研磨工具を前記被研磨面上のX軸、Y軸、および、
    Z軸上を移動制御する手段と、 前記X軸、および、Y軸上を移動する際に、前記研磨工
    具の移動方向の慣性力を打ち消す手段とを備えたことを
    特徴とする研磨装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の研磨装置において、前記
    慣性力を打ち消す手段はモータであることを特徴とする
    研磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の研磨装置において、前記
    研磨工具は電磁制御手段によって移動されることを特徴
    とする研磨装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の研磨装置において、前記
    慣性力を打ち消す手段は前記電磁制御される研磨工具の
    制御信号に同期して制御されるモータであることを特徴
    とする研磨装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の研磨装置において、前記
    研磨工具と前記慣性力を打ち消す手段の移動を規定する
    情報を記憶するメモリと、 前記研磨工具および慣性力を打ち消す手段の移動量を制
    御する駆動制御手段とを有し、 前記駆動制御手段は前記メモリの情報に基づいて移動制
    御が行われることを特徴とする研磨装置。
  10. 【請求項10】 被加工物を研磨剤あるいは研磨液中に
    設置し、前記被加工物の外径よりも小さい径を持つ研磨
    工具を前記被加工物に任意の荷重で押し付け、かつ前記
    被加工物と研磨工具とを相対運動させて前記被加工物を
    除去する研磨加工に使用し、 前記研磨工具、該研磨工具の保持手段および前記荷重を
    発生する手段が固定された、アクチュエータを駆動源と
    する第1の移動軸と、 前記研磨工具、該研磨工具の保持手段および前記荷重を
    発生する手段の質量の総和と等価なカウンターマスが固
    定された、アクチュエータを駆動源とする第2の移動軸
    とを有し、 第1の移動軸の現在位置を検出する第1の位置検出手段
    と、目標位置のインデックスと、第1の移動軸を駆動す
    る第1の制御手段とを有し、 第1の位置検出手段からの位置信号と前記インデックス
    の値とを比較し、この比較結果に基づいて第1の移動軸
    の目標位置を演算し、この演算結果により第1の制御手
    段へ制御信号を送る第1の演算器を有し、 第2の移動軸の現在位置を検出する第2の位置検出手段
    と、目標位置のインデックスと、第2の移動軸を駆動す
    る第2の制御手段とを有し、 第2の位置検出手段からの位置信号と前記インデックス
    の値とを比較し、この比較結果に基づいて第2の移動軸
    の目標位置を演算し、この演算結果により第2の制御手
    段へ制御信号を送る第2の演算器を有し、 第1の移動軸および第2の移動軸が同期して駆動される
    ことを特徴とする研磨装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の研磨装置において、
    前記第1の移動軸、第2の移動軸は反対方向に同期駆動
    され、慣性力を相殺することを特徴とする研磨装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の研磨装置において、
    前記インデックスには複数種の波形の、単位時間毎の位
    置を記憶してあり、使用するインデックスを変更するこ
    とで、前記第1の移動軸および第2の移動軸の運動パタ
    ーンを変更することを特徴とする研磨装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または11記載の研磨装置
    において、 前記荷重を発生する手段においてはアクチュエータを駆
    動源とする移動機構を有し、該移動機構の位置を検出
    し、位置信号を出力する検出器と、該アクチュエータを
    駆動する制御手段とを有し、 前記検出器からの位置信号をもとに前記移動機構の出力
    を演算し、前記制御手段へ制御信号を送る演算器を有す
    ることを特徴とする研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002120146A (ja) * 2000-10-16 2002-04-23 Nagase Integrex Co Ltd 研削盤
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