JP6833153B1 - 面倒れ量検出装置、制御装置およびレーザ加工装置 - Google Patents

面倒れ量検出装置、制御装置およびレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

面倒れ量検出装置(10A)が、レーザ加工に用いられるレーザ光(L0)を加工位置に偏向させるガルバノミラー(3X,3Y)の回転軸上に配置されたエンコーダ(58)から、ガルバノミラー(3X,3Y)の回転角度を示すガルバノ角度位置を受付けるエンコーダ振動検出部(15)と、ガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー(3X,3Y)の回転方向の角度ずれ量である面倒れ量に関係する残留振動を算出する変位量算出部(16)と、を備える。

Description

本開示は、ガルバノミラーの面倒れ量を検出する面倒れ量検出装置、制御装置およびレーザ加工装置に関する。
プリント基板といった被加工物への穴あけを行うレーザ加工装置は、ガルバノスキャナによって被加工物への加工位置であるレーザ光照射位置を制御している。ガルバノスキャナは、同じピッチの加工位置移動を繰り返すと、加工位置移動の移動周期によってはロータおよびガルバノミラーの面倒れ共振を誘発する。そして、面倒れ共振が発生すると、ガルバノスキャナによる加工位置の移動方向と直交する方向に加工位置の位置ずれが生じる。
ロータの重量バランス調整を厳密に実施することにより、面倒れ量を軽減する方法があるが、要求される位置決め速度が上昇するに伴って加振力も増大し、重量バランス調整のみでは必要な位置決め精度を得ることが困難になってきている。
特許文献1に記載のレーザ加工装置は、ガルバノミラーに圧電素子を貼付けておき、圧電素子でガルバノミラーの面倒れ量を検出し、ガルバノミラーの面倒れを補正している。
特開2011−154196号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ガルバノミラーに圧電素子を貼付ける必要があるので、圧電素子がガルバノミラーの動作に影響を与える。このため、ガルバノミラーの面倒れ量を正確に検出するためには、ガルバノミラーを駆動するガルバノスキャナの構成が複雑になるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ガルバノミラーの正確な面倒れ量を簡易な構成で検出することができる面倒れ量検出装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の面倒れ量検出装置は、レーザ光を加工位置に偏向させるガルバノミラーの回転軸上に配置されたエンコーダから、ガルバノミラーの回転角度を示すガルバノ角度位置を受付ける入力部を備える。また、本開示の面倒れ量検出装置は、ガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラーの回転方向の角度ずれ量である面倒れ量に関係する残留振動を算出する変位量算出部を備える。
本開示にかかる面倒れ量検出装置は、ガルバノミラーの正確な面倒れ量を簡易な構成で検出することができるという効果を奏する。
実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備える制御装置の構成を示すブロック図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるガルバノスキャナの構成を示すブロック図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備える面倒れ量検出装置の構成を示すブロック図 面倒れ共振現象を説明するための図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備える制御装置のハードウェア構成を示す図 実施の形態にかかる面倒れ量検出装置を実現するハードウェア構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる面倒れ量検出装置、制御装置およびレーザ加工装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。レーザ加工装置101は、パルスレーザ光であるレーザ光L1の照射によって被加工物Wに微細穴を穴開け加工する装置である。すなわち、レーザ加工装置101は、サイクルパルスモードによって被加工物Wに微細穴を穴開け加工する。
本実施の形態では、レーザ加工装置101が、エンコーダによって、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ共振によるミラー面の変位量を検出する。エンコーダは、ガルバノミラー3X,3Yの回転角度を示すガルバノ角度位置をミラー面の変位量として検出する。このミラー面の変位量は、レーザ光照射位置である加工位置の位置ずれに対応している。
レーザ加工装置101は、ガルバノミラー3X,3Yの変位に対応する加工位置の位置ずれを、ガルバノミラー3X,3Yのミラー面が変位していない方のガルバノミラーでキャンセルし、これにより加工位置の位置決め精度を向上させる。
レーザ加工装置101は、レーザ光L0を発振するレーザ発振器1と、レーザ光L0を整形するとともに所望のビーム形状およびビームエネルギーに調整する像転写光学機構2と、ワークである被加工物Wのレーザ加工を行うレーザ加工部4と、制御装置20とを備えている。なお、ここでのサイクルパルスモードは、被加工物Wに設定された複数の穴あけ加工位置を順次走査し、各穴に対するレーザ照射を複数サイクルで行なう加工処理である。すなわち、サイクルパルスモードは、レーザ光L1を1ショットずつ照射するサイクルを複数回繰り返す加工処理である。
レーザ発振器1は、レーザ光L0を発振し、像転写光学機構2に送出する。像転写光学機構2は、コリメーションレンズ2C、およびマスク2Mを備えている。コリメーションレンズ2Cは、レーザ発振器1からのレーザ光L0を集光して光軸を調整して平行化し、マスク2Mは、レーザ光L0のビーム形状を整形する。
レーザ加工部4は、ガルバノミラー3X,3Y、ガルバノスキャナ5X,5Y、fθレンズ6、XYテーブル8、および面倒れ量検出装置10Aを備えている。ガルバノスキャナ5X,5Yは、レーザ光L0の軌道を変化させて被加工物Wへの照射位置を移動させる機能、すなわち位置決め機能を有しており、レーザ光L0をX−Y方向に走査するため、ガルバノミラー3X,3Yを所定の角度に回動させる。これにより、ガルバノスキャナ5X,5Yは、ガルバノミラー3X,3Yに、レーザ光L1を加工エリアに設定された加工位置に偏向させる。
ガルバノミラー3X,3Yは、像転写光学機構2のマスク2Mから出射された光ビームとしてのレーザ光L0を反射させるとともに任意の角度に偏向させる。ガルバノミラー3Xは、レーザ光L0をX方向に偏向させ、ガルバノミラー3Yは、レーザ光L0をY方向に偏向させる。fθレンズ6は、レーザ光L0を被加工物Wの表面に対して垂直な方向に偏向させたレーザ光L1を、被加工物Wの加工位置である表面に集光して照射する。
面倒れ量検出装置10Aは、エンコーダが検出したガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの残留振動を検出する。ガルバノミラー3X,3Yの残留振動は、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量に対応している。残留振動は、ガルバノミラー3X,3Yが回転した後に回転を停止させた状態における振動である。
面倒れ量検出装置10Aが検出するガルバノミラー3X,3Yの残留振動には、残留振動時の面倒れの周波数の情報が含まれている。面倒れ量検出装置10Aは、検出結果である残留振動の情報(以下、残留振動情報という)を制御装置20に送る。本実施の形態では、レーザ加工前の準備である段取りの際に、面倒れ量検出装置10Aが、残留振動情報を制御装置20に送る。
制御装置20は、面倒れ量検出装置10Aから送られてくる残留振動の周波数に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの位置を補正する。本実施の形態では、レーザ加工前の準備である段取りの際に、制御装置20が、残留振動情報に含まれる面倒れ量に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの位置を補正するための補正量を算出しておく。ガルバノミラー3X,3Yの位置を補正するための補正量は、レーザ光照射位置を補正するための補正量(以下、加工位置補正量という)である。
制御装置20は、加工位置補正量と、残留振動情報に含まれる周波数とを記憶しておく。制御装置20は、実際のレーザ加工の際には、レーザ加工に用いる加工プログラムに基づいて、レーザ加工時の周波数を算出する。制御装置20は、算出した周波数と、記憶しておいた周波数との差が基準値よりも小さい場合には、記憶しておいた加工位置補正量でガルバノミラー3X,3Yの位置を補正する。
制御装置20は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータによって構成されており、レーザ発振器1、像転写光学機構2、およびレーザ加工部4を数値(NC:Numerical Control)制御等によって制御する。
被加工物Wは、プリント基板等の基板であり、複数の穴あけ加工が行なわれる。XYテーブル8は、被加工物Wを載置するものであり、図示しないX軸モータおよびY軸モータの駆動によってX軸−Y軸2次元平面を自在に移動する。XYテーブル8は、レーザ光L1が照射される加工エリアをXY方向に移動させる。
図2は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備える制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置20は、面倒れ量検出装置10Aに接続されている。面倒れ量検出装置10Aへは、エンコーダで検出されたガルバノ角度位置が入力される。また、制御装置20は、XYテーブル8、レーザ発振器1、およびガルバノスキャナ5X,5Yに接続されている。
制御装置20は、入力部21、加工プログラム記憶部22、補正量算出部23、指示作成部24、出力部25、および補正量記憶部26を備えている。入力部21は、面倒れ量検出装置10Aから検出結果である残留振動情報を受付けて、補正量算出部23に送る。
加工プログラム記憶部22は、被加工物Wのレーザ加工に用いる加工プログラムを記憶するメモリなどである。加工プログラム内には、被加工物W上の加工位置を示す座標などが設定されている。
補正量算出部23は、残留振動情報に含まれる面倒れ量に基づいて、加工位置補正量を算出する。制御装置20では、予め面倒れ量に対する加工位置補正量の関係を加工プログラム記憶部22内などで記憶しておき、補正量算出部23は、面倒れ量に対する加工位置補正量の関係と、検出された面倒れ量と、に基づいて、加工位置補正量を算出する。
補正量算出部23は、段取りの際に加工位置補正量を算出しておく。補正量算出部23は、算出した加工位置補正量と、残留振動情報に含まれる周波数とを対応付けした対応情報を、段取りの際に補正量記憶部26に格納しておく。補正量記憶部26は、対応情報を記憶するメモリなどである。
制御装置20は、段取りにおいて回転方向の残留振動を検出する際には、予めガルバノミラー3X,3Yの製造時に測定しておいたガルバノミラー3X,3Yに固有の周波数でガルバノミラー3X,3Yが振動するよう、ガルバノスキャナ5X,5Yを加振する。これにより、ガルバノミラー3X,3Yに固有の周波数でガルバノミラー3X,3Yに面倒れを発生させる。このように、ガルバノミラー3X,3Yは、個体ごとに異なる周波数で振動するので、制御装置20は、予め測定されたガルバノミラー3X,3Yに固有の周波数でガルバノミラー3X,3Yを振動させる。これによりレーザ加工時に発生する振動の周波数および面倒れ量をガルバノミラー3X,3Yに発生させることができる。
補正量算出部23は、実際のレーザ加工の際には、加工プログラム記憶部22内の加工プログラムに基づいて、レーザ加工時の残留振動の周波数を算出する。加工プログラムには、ガルバノミラー3X,3Yの種々の動作が規定されているので、補正量算出部23は、加工プログラムにて規定されている動作に基づいて、レーザ加工時の残留振動の周波数を算出する。補正量算出部23は、実際のレーザ加工の際に、算出した周波数と、補正量記憶部26に格納しておいた周波数とを比較する。
段取りの際に補正量算出部23が取得した残留振動情報に含まれる周波数が第1の周波数であり、実際のレーザ加工の際に補正量算出部23が加工プログラムから算出した周波数が第2の周波数である。
補正量算出部23は、補正量記憶部26に格納しておいた周波数のうち、算出した周波数との差が基準値よりも小さい周波数がある場合、この周波数に対応する加工位置補正量を、補正量記憶部26内の対応情報から抽出する。補正量算出部23は、加工位置補正量を指示作成部24に送る。
指示作成部24は、加工プログラム記憶部22内の加工プログラムに基づいて、XYテーブル8およびレーザ発振器1への指示情報を作成する。また、指示作成部24は、加工プログラムに基づいて、ガルバノスキャナ5X,5Yへの指示情報を作成する。また、本実施の形態の指示作成部24は、補正量算出部23が算出した加工位置補正量を用いて、ガルバノスキャナ5X,5Yへの位置指令を補正する補正位置指令を作成する。指示作成部24は、面倒れ共振によって生じるレーザ光照射位置の位置ずれが打ち消されるよう、すなわち所望のレーザ光照射位置にレーザ光L1が照射されるよう補正位置指令を作成する。指示作成部24は、加工プログラムに基づいた位置指令と、補正位置指令と、を用いて、ガルバノスキャナ5X,5Yへの指示情報である位置指令を作成する。
指示作成部24は、作成した指示情報を出力部25に送る。出力部25は、ガルバノスキャナ5X,5Yへの指示情報をガルバノスキャナ5X,5Yに送り、XYテーブル8およびレーザ発振器1への指示情報をそれぞれXYテーブル8およびレーザ発振器1に送る。
ここで、ガルバノスキャナ5X,5Yの構成について説明する。なお、ガルバノスキャナ5Xとガルバノスキャナ5Yは、同様の構成を有するので、以下では、ガルバノスキャナを説明する際には、ガルバノスキャナ5Yについて説明する。
図3は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるガルバノスキャナの構成を示すブロック図である。ガルバノスキャナ5Yは、ガルバノミラー3Y側から延びるロータ52の一部を含んで構成されている。ガルバノスキャナ5Yでは、ロータ52にベアリング55,57と、ミラー駆動部56と、角度検出器であるエンコーダ58と、が配置されている。ロータ52は、ベアリング55,57によって回転自在に支持されている。
ベアリング55は、ミラー駆動部56とガルバノミラー3Yとの間に配置され、ベアリング57は、ミラー駆動部56とエンコーダ58との間に配置されている。ロータ52は、その温度変化によって軸方向に伸縮が発生する。このため、ベアリング55は、ロータ52に対して軸方向に完全には固定されておらず、ロータ52が伸縮する際にはロータ52がベアリング55をすり抜けるよう構成されている。一方、ベアリング57は、ロータ52を軸方向に固定している。
ミラー駆動部56は、ロータ52の柱軸を回転軸としてガルバノミラー3Yを回転させる。ミラー駆動部56は、例えば磁石とコイルとを用いて構成されており、コイルに電流を流すことにより、磁石との間でトルクを発生させる。これにより、ロータ52ひいてはガルバノミラー3Yが回転されるように働く。
エンコーダ58は、エンコーダディスクを備えており、エンコーダディスクを用いて、ガルバノミラー3Yの回転角度であるガルバノ角度位置を検出する。エンコーダ58は、ガルバノミラー3Yの回転軸上に配置されており、ガルバノミラー3Yと同じ動作を行う。エンコーダ58は、検出したガルバノ角度位置を、面倒れ量検出装置10Aおよび制御装置20に送る。
面倒れ量検出装置10Aは、ガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3Yの残留振動を検出する。制御装置20は、ガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3Yの動作を制御するとともに、残留振動に基づいてガルバノミラー3Yの動作を補正する。
図4は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備える面倒れ量検出装置の構成を示すブロック図である。面倒れ量検出装置10Aは、ガルバノスキャナ5X,5Yの位置決め時にエンコーダ58が検出したガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの回転方向の残留振動を検出する。回転方向の残留振動は、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量である傾斜量に対応しており、ガルバノミラー3X,3Yの角度ずれ量に応じて変化する。すなわち、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量は、ガルバノミラー3X,3Yの回転方向の角度ずれ量であり、ガルバノミラー3X,3Yが大きく振動するほど大きな面倒れ量となる。
面倒れ量検出装置10Aは、入力部であるエンコーダ振動検出部15と、変位量算出部16とを有している。エンコーダ振動検出部15は、エンコーダ58に接続されており、エンコーダ58からガルバノ角度位置を受け付けて、変位量算出部16に入力する。
エンコーダ振動検出部15は、ガルバノ角度位置を変位量算出部16に送る。変位量算出部16は、ガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの位置ずれ量を示す残留振動を算出する。エンコーダ振動検出部15は、残留振動の情報として、振動の周波数、面倒れ量などを算出する。エンコーダ振動検出部15は、残留振動の周波数および面倒れ量を含んだ残留振動情報を制御装置20に送る。
制御装置20は、ガルバノミラー3X,3Yの残留振動の値を用いてガルバノスキャナ5X,5Yへの指示情報であるガルバノ指令を作成し、ガルバノスキャナ5X,5Yに送る。制御装置20は、面倒れ共振が発生した場合には、面倒れ量をキャンセルするために、面倒れ共振が発生した軸に直交する軸に、補正値を含んだガルバノ指令を送る。
面倒れ共振がガルバノミラー3Xで発生した場合、制御装置20は、ガルバノミラー3Xの回転軸に直交するガルバノミラー3Yに、補正値を含んだガルバノ指令を送る。同様に、面倒れ共振がガルバノミラー3Yで発生した場合、制御装置20は、ガルバノミラー3Yの回転軸に直交するガルバノミラー3Xに、補正値を含んだガルバノ指令を送る。
制御装置20は、面倒れ共振現象を位置決めサーボ制御にリアルタイムに反映させるために、検出された面倒れ量を直交する軸の検出角度に加算または減算して補正することで、面倒れによる位置ずれをキャンセルすることができる。これにより、制御装置20は、目標位置に移動を開始した後の面倒れ共振をリアルタイムにキャンセルすることができる。回転軸の正負の向きの設定、回転軸の配置、X軸方向の設定、またはY軸方向の設定によっては、面倒れ量のキャンセルが、指令位置または検出位置に対する補正量の加算になったり減算になったりする場合がある。このため、補正演算については、制御装置20に対し、適宜キャンセル機構が働くように符号を設定しておく。
ここで、面倒れ共振現象について説明する。図5は、面倒れ共振現象を説明するための図である。なお、図5では、ミラー駆動部56およびエンコーダ58の図示を省略している。面倒れ共振現象は、ガルバノミラー3Yが、ミラー面と略垂直な方向に揺れる現象である。例えば、ガルバノミラー3Yの場合、ベアリング57がロータ52を軸方向に固定しているので、ベアリング57よりも端部側であるガルバノミラー3Y側で面倒れ共振現象が発生する。面倒れ共振現象は、ベアリング57を固定部分として、ロータ52およびガルバノミラー3Yが撓むことで、ガルバノミラー3Yのミラー面の角度が変わり、偏向されるレーザ光L0の進む向きがずれる現象である。
ガルバノスキャナ5Yが、同じ方向に等ピッチの加工位置移動を繰り返すと、ある移動周期でロータ52およびガルバノミラー3Yの面倒れ共振が発生する。換言すると、面倒れ共振は、同じ方向に等ピッチで加工位置を移動させる際に、移動周期がガルバノミラー3Yを含むロータ52の面倒れ共振周波数の逆数に近いと発生する。
面倒れ共振は、ガルバノミラー3Yを含むロータ52の機械的な曲げの固有振動である。等ピッチのガルバノ移動をする場合には、ガルバノミラー3Yの回転の加減速が周期的に発生する。この回転運動の中心からガルバノミラー3Yおよびロータ52に重量のアンバランスがあると、軸の振れ回り現象が発生し、回転の加速度が軸の曲げの力に変換される。この曲げの力が加振力となり、その周期が面倒れ共振周波数の周期と近い場合には、面倒れ振動が徐々に大きくなって、加工点であるレーザ光照射位置では大きな位置ずれが発生する。面倒れ共振による位置ずれは、たとえば、加工位置の進行方向に直交する方向に現れる。
したがって、X方向の位置決めを行うガルバノミラー3Xで面倒れ共振が発生すると、Y方向に加工位置がずれる。同様に、Y方向の位置決めを行うガルバノミラー3Yで面倒れ共振が発生すると、X方向に加工位置がずれる。
面倒れ共振の際には、ロータ52およびガルバノミラー3Yが、ベアリング55およびベアリング57を固定位置として、ガルバノミラー3Yのミラー面に略垂直な方向に揺れる。これにより、レーザ光L0のガルバノミラー3Yにおける反射角度が、所望の反射角度から所定量だけずれることとなる。この所望の反射角度からのずれ量は、ガルバノミラー3Yの回転方向の角度ずれ量に対応している。すなわち、所望の反射角度からのずれ量は、ガルバノミラー3Yの面倒れ量に対応している。
例えば、ロータ52およびガルバノミラー3Yが、ガルバノミラー3Yの裏面側に最大に撓んだ状態では、レーザ光L0がX方向に反射角度(+θ1)だけずれて、レーザ光L2として反射される。一方、ロータ52およびガルバノミラー3Yが、ガルバノミラー3Yのおもて面側に最大に撓んだ状態では、レーザ光L0がX方向に反射角度(−θ1)だけずれて、レーザ光L3として反射される。
換言すると、ロータ52およびガルバノミラー3Yが面倒れ共振によって撓むと、レーザ光L0のX方向に対する反射角度に、撓み量に応じたずれ量が生じる。そして、ロータ52およびガルバノミラー3Yが、最大に撓んだ状態の場合に、レーザ光L0のX方向の反射角度のずれ量も最大となる。
本実施の形態では、エンコーダ58が、レーザ光L0のX方向およびY方向の反射角度のずれ量であるガルバノ角度位置を検出する。そして、制御装置20が、ガルバノ角度位置からX方向およびY方向の面倒れ量を算出し、算出した面倒れ量に基づいてレーザ光照射位置の位置ずれ(加工位置の位置ずれ)を補正する。
図6は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備える制御装置のハードウェア構成を示す図である。図6では、レーザ加工装置101の制御系の全体構成を示している。制御装置20は、加工機制御部88と、ガルバノ制御部90X,90Yと、駆動制御部92と、を備えている。加工機制御部88は、加工プログラムや面倒れ量検出装置10Aから送られてくるガルバノスキャナ5X,5Yの面倒れ量に基づいて、ガルバノ制御部90X,90Y、駆動制御部92、レーザ発振器1に指示情報を送る。
加工機制御部88は、ガルバノ制御部90XにX方向の位置指令を送り、ガルバノ制御部90YにY方向の位置指令を送る。具体的には、加工機制御部88は、ガルバノ制御部90X,90Yに、ガルバノスキャナ5X,5Yへの位置決め目標座標の指令を送る。
本実施の形態では、ガルバノミラー3Xが面倒れ共振する場合に、Y方向にレーザ光L1の照射位置がずれるので、ガルバノ制御部90Yに加工位置補正量を含む位置指令が送られる。また、ガルバノミラー3Yが面倒れ共振する場合に、X方向にレーザ光L1の照射位置がずれるので、ガルバノ制御部90Xに加工位置補正量を含む位置指令が送られる。
ガルバノ制御部90Xは、加工機制御部88からの指示情報に従って、ガルバノスキャナ5Xを制御する。また、ガルバノ制御部90Yは、加工機制御部88からの指示情報に従って、ガルバノスキャナ5Yを制御する。具体的には、ガルバノ制御部90X,90Yは、それぞれガルバノスキャナ5X,5Yに対して位置決めサーボ動作を行う。そして、ガルバノスキャナ5X,5Yが、それぞれガルバノミラー3X,3Yを、ロータ52を回転軸として所定の角度だけ回転させる。
また、加工機制御部88は、レーザ発振器1に所望のレーザ出力およびパルス幅のレーザパルスを照射する条件およびタイミングを指示する。これにより、レーザ発振器1は、加工に必要なタイミングでレーザパルスを出すことができる。
また、図1に示したように、レーザ加工装置101は、被加工物Wを載置するXYテーブル8を備えており、制御装置20は、XYテーブル8の位置決め駆動制御をする駆動制御部92を有している。駆動制御部92は、XYテーブル8をX−Y方向に位置決め駆動制御するために、サーボアンプ93X,93Yを駆動制御する。これにより、モータM94,M95が動作し、XYテーブル8をX−Y方向に移動させる。また、駆動制御部92は、fθレンズ6の上下高さ方向(Z方向)、ガルバノスキャナ5X,5Yを搭載するZ軸ヘッド部分の上下高さ方向を、それぞれ位置決め駆動制御する。具体的には、駆動制御部92は、サーボアンプ93Zを駆動制御する。これにより、モータM96が動作し、fθレンズ6およびZ軸ヘッド部分をZ方向に移動させる。
ここで、比較例のガルバノ制御系について説明する。比較例のガルバノ制御系は、X軸方向のガルバノスキャナであれば、X軸の回転角度を検出するセンサ(例えば、ロータリエンコーダなど)の信号を用いてフィードバック制御を実行する。また、比較例のガルバノ制御系は、位置決めを高速で行うために予め制御対象のモデルを想定し、フィードフォワード制御を用いて位置決め動作を実行する。
しかしながら、比較例のガルバノ制御系では、回転を検出するセンサ以外からの情報を用いることがなく、X軸方向およびY軸方向に発生する面倒れ現象を抑える構成とはなっていなかった。本実施の形態では、レーザ加工装置101が、面倒れの補正を行うために、検出した面倒れ量から加工位置のずれ量を求める。そして、レーザ加工装置101が、直交する軸のガルバノスキャナ5Xへの位置指令に、加工位置のずれ量を加えることで補正を実施する。このため、X方向およびY方向のそれぞれに同様に相互の面倒れがキャンセルされるように、お互いの位置指令を補正するようレーザ加工装置101を構成しておく。これにより、レーザ加工装置101は、X軸方向の位置を制御するガルバノミラー3Yで発生した面倒れ量Δyを、Y軸方向のガルバノミラー3Yでキャンセルし、Y軸方向のガルバノミラー3Yで発生した面倒れ量に対応する照射位置ずれ量Δxを、X軸方向のガルバノミラー3Xでキャンセルすることができる。したがって、レーザ加工装置101は、面倒れ現象が発生していても、所望の目標位置にレーザ光L0を偏向させることができ、精度の良いレーザ加工が行える。
ガルバノスキャナやガルバノミラーの動作速度が上がるに従って、角加速度も大きくなってきており、面倒れ方向に対する加振力も増える傾向にある。さらに、同じ機械的構成であっても面倒れ量が大きくなっており、ユーザが望む加工速度と加工精度を両立させることが難しくなってきている状況にある。本実施の形態では、加工速度を大きくすることによって面倒れ共振が発生した場合であっても、面倒れ量に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yへの位置指令を補正するので、加工速度と加工精度を両立させることが可能となる。
また、レーザ加工装置101は、エンコーダ58が検出したガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの回転方向の面倒れ量を算出するので、簡易な構成で容易にガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量を検出することができる。
また、レーザ加工装置101は、特性が経時的に変動しやすい部材を用いることなくガルバノミラー3X,3Yの回転方向の面倒れ量を検出し、検出結果に基づいてガルバノミラー3X,3Yへの位置指令を補正するので、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量を安定して低減させることが可能となる。
温度の上昇に従って面倒れ量を静的に補正する方法がある。この方法では、ガルバノミラー3X,3Yの動作に応じて変化する面倒れ量を動的に補正することはできない。一方、レーザ加工装置101は、事前に記憶しておいたガルバノミラー3X,3Yに固有の周波数と、加工プログラムに基づいて算出した周波数との差が基準値よりも小さい場合に、面倒れ量を補正する。これにより、レーザ加工装置101は、ガルバノミラー3X,3Yの動作に応じて変化する面倒れ量を動的に補正することができる。
ここで、面倒れ量検出装置10Aのハードウェア構成について説明する。図7は、実施の形態にかかる面倒れ量検出装置を実現するハードウェア構成例を示す図である。
面倒れ量検出装置10Aは、入力装置300、プロセッサ100、メモリ200、および出力装置400により実現することができる。プロセッサ100の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ200の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
面倒れ量検出装置10Aは、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されている面倒れ量検出装置10Aの動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、面倒れ量検出プログラムを読み出して実行することにより実現される。面倒れ量検出装置10Aの動作を実行するためのプログラムである面倒れ量検出プログラムは、面倒れ量検出装置10Aの手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
面倒れ量検出装置10Aで実行される面倒れ量検出プログラムは、エンコーダ振動検出部15と、変位量算出部16とを含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
入力装置300は、ガルバノ角度位置を受け付けてプロセッサ100に送る。メモリ200は、プロセッサ100が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。また、メモリ200は、加工プログラム、対応情報などを記憶する。出力装置400は、残留振動情報を制御装置20に出力する。
面倒れ量検出プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、面倒れ量検出プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で面倒れ量検出装置10Aに提供されてもよい。なお、面倒れ量検出装置10Aの機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。また、面倒れ量検出装置10Aの機能について、全部を専用回路などの専用のハードウェアで実現してもよい。また、制御装置20についても、面倒れ量検出装置10Aと同様のハードウェア構成によって実現できる。
このように実施の形態によれば、面倒れ量検出装置10Aは、エンコーダ58から受け付けたガルバノ角度位置に基づいて、ガルバノミラー3X,3Yの回転方向の面倒れ量に関係する残留振動を算出するので、正確なガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量を簡易な構成で容易に検出することができる。
また、制御装置20は、実際のレーザ加工が開始される前に、ガルバノミラー3X,3Yが振動する固有の周波数である第1の周波数と、面倒れ量の補正量とを対応付けした対応情報を記憶している。また、制御装置20は、実際のレーザ加工の際には、加工プログラムに基づいてガルバノミラー3X,3Yが振動する固有の周波数である第2の周波数を算出している。制御装置20は、実際のレーザ加工の際には、第1の周波数と第2の周波数との差が基準値よりも小さい場合には、対応情報から第1の周波数に対応する補正量を抽出し、この補正量を用いてガルバノミラー3X,3Yを回動させる指示情報を補正している。これにより、制御装置20は、ガルバノミラー3X,3Yの面倒れ量を安定して低減させることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 レーザ発振器、2 像転写光学機構、3X,3Y ガルバノミラー、4 レーザ加工部、5X,5Y ガルバノスキャナ、10A 面倒れ量検出装置、15 エンコーダ振動検出部、16 変位量算出部、20 制御装置、21 入力部、22 加工プログラム記憶部、23 補正量算出部、24 指示作成部、25 出力部、26 補正量記憶部、58 エンコーダ、90X,90Y ガルバノ制御部、100 プロセッサ、101 レーザ加工装置、200 メモリ、300 入力装置、400 出力装置、L0〜L3 レーザ光、W 被加工物。

Claims (6)

  1. レーザ光を加工位置に偏向させるガルバノミラーの回転軸上に配置されたエンコーダから、前記ガルバノミラーの回転角度を示すガルバノ角度位置を受付ける入力部と、
    前記ガルバノ角度位置に基づいて、前記ガルバノミラーの回転方向の角度ずれ量である面倒れ量に関係する残留振動を算出する変位量算出部と、
    を備えることを特徴とする面倒れ量検出装置。
  2. 前記残留振動は、前記面倒れ量の情報および前記ガルバノミラーが振動する固有の周波数の情報を含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の面倒れ量検出装置。
  3. 前記残留振動は、前記ガルバノミラーが回転した後に前記回転を停止させた状態における振動である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の面倒れ量検出装置。
  4. レーザ光を加工位置に偏向させるガルバノミラーの回転方向の角度ずれ量である面倒れ量に関係する残留振動の情報を、残留振動情報として受付ける入力部と、
    前記面倒れ量の補正に用いられる補正量を算出する補正量算出部と、
    前記残留振動情報に含まれる前記ガルバノミラーが振動する固有の周波数である第1の周波数と、前記補正量とを対応付けした対応情報を記憶しておく補正量記憶部と、
    レーザ加工に用いる加工プログラムを記憶しておく加工プログラム記憶部と、
    前記ガルバノミラーを回動させるガルバノスキャナに対し、前記加工プログラムに基づいた指示情報を作成する指示作成部と、
    前記指示情報を前記ガルバノスキャナに出力する出力部と、
    を備え、
    前記補正量算出部は、実際のレーザ加工が開始される前の段取りの際に前記補正量を算出しておき、実際のレーザ加工の際には、前記加工プログラムに基づいて前記ガルバノミラーが振動する固有の周波数である第2の周波数を算出し、前記第2の周波数と前記第1の周波数との差が基準値よりも小さい場合には、前記対応情報から前記第1の周波数に対応する前記補正量を抽出して前記指示作成部に送り、
    前記指示作成部は、前記補正量算出部から送られてくる前記補正量を用いて前記指示情報を補正する、
    ことを特徴とする制御装置。
  5. レーザ光を加工位置に偏向させるガルバノミラーと、
    前記ガルバノミラーを回動させるガルバノスキャナと、
    前記ガルバノミラーの回転軸上に配置され、前記ガルバノミラーの回転角度を示すガルバノ角度位置を検出するエンコーダと、
    前記ガルバノ角度位置に基づいて、前記ガルバノミラーの回転方向の角度ずれ量である面倒れ量に関係する残留振動を算出する面倒れ量検出装置と、
    前記残留振動に基づいて前記ガルバノスキャナを制御することで前記面倒れ量を補正する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記残留振動の情報を、残留振動情報として受付ける入力部と、
    前記残留振動情報に含まれる前記面倒れ量の補正に用いられる補正量を算出する補正量算出部と、
    前記残留振動情報に含まれる前記ガルバノミラーが振動する固有の周波数である第1の周波数と、前記補正量とを対応付けした対応情報を記憶しておく補正量記憶部と、
    レーザ加工に用いる加工プログラムを記憶しておく加工プログラム記憶部と、
    前記ガルバノスキャナに対し、前記加工プログラムに基づいた指示情報を作成する指示作成部と、
    前記指示情報を前記ガルバノスキャナに出力する出力部と、
    を備え、
    前記補正量算出部は、実際のレーザ加工が開始される前の段取りの際に前記補正量を算出しておき、実際のレーザ加工の際には、前記加工プログラムに基づいて前記ガルバノミラーが振動する固有の周波数である第2の周波数を算出し、前記第2の周波数と前記第1の周波数との差が基準値よりも小さい場合には、前記対応情報から前記第1の周波数に対応する前記補正量を抽出して前記指示作成部に送り、
    前記指示作成部は、前記補正量算出部から送られてくる前記補正量を用いて前記指示情報を補正する、
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 前記制御装置は、前記段取りの際には、予め前記ガルバノミラーの製造時に測定された前記ガルバノミラーに固有の周波数で前記ガルバノミラーが振動するよう、前記ガルバノスキャナを加振することで前記ガルバノミラーに面倒れを発生させ、
    前記エンコーダは、前記制御装置が発生させた前記面倒れに対して前記ガルバノ角度位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置。
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