JPH06134075A - スキーストック用シャフト - Google Patents

スキーストック用シャフト

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JPH06134075A
JPH06134075A JP30937492A JP30937492A JPH06134075A JP H06134075 A JPH06134075 A JP H06134075A JP 30937492 A JP30937492 A JP 30937492A JP 30937492 A JP30937492 A JP 30937492A JP H06134075 A JPH06134075 A JP H06134075A
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JP
Japan
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layer
fiber
prepreg
foil
resin
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Application number
JP30937492A
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English (en)
Inventor
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Osamu Watabe
修 渡部
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Hiroshi Inoue
寛 井上
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性が良く、又、軽量であり且つ機械的特
性に優れており、特に、靭性があり、耐衝撃特性、更に
は圧縮強度及び捩り破壊強度などに優れ、折損防止の点
で優れており、更には外観的にも優れたスキーストック
用シャフトを提供する。 【構成】 スキーストック用シャフトは、ストレート層
101S1 ’、アングル層101A’、ストレート層1
01S2 ’及び複合層1’を有する。又、複合層1’
は、強化繊維2の中にマトリクス樹脂5が含浸された繊
維強化プリプレグとされる繊維強化複合樹脂層4の一側
に、箔状エキスパンドメタル層3を積層したプリプレグ
1にて作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数層の繊維強化複合
樹脂材料層からなるスキーストック用シャフトに関し、
特に、少なくとも複数層の繊維強化複合樹脂材料層の最
外層か、最内層か、又は、繊維強化複合樹脂材料層の間
に、箔状エキスパンドメタル層を備えた複合層を1層或
は複数層積層を積層した、軽量で且つ機械的特性に優
れ、特に靭性があり、耐衝撃特性、更には圧縮強度及び
捩り破壊強度などに優れており、更には外観的にも好ま
しいスキーストック用シャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スキーストック用シャフトとし
て、軽量で且つ機械的強度が高いという理由から、例え
ば強化繊維として炭素繊維或いはガラス繊維を使用して
作製した繊維強化複合樹脂材料製のシャフトが多く利用
されており、良好な成果を収めている。
【0003】このようなスキーストック用シャフトは、
複数層の繊維強化複合樹脂材料層などから構成される
が、図14に示すように、所定の形状寸法に裁断した繊
維強化プリプレグ101を所定枚数だけマンドレル10
0に巻き付け、プリプレグ101のマトリクス樹脂を硬
化してプリプレグ101を繊維強化複合樹脂材料層とす
ることによって形成される。このとき、捩り及び曲げ性
能を向上させるために、繊維強化プリプレグとしては、
図12をも参照すると良く理解されるように、強化繊維
がスキーストック用シャフトの軸線に対して平行(θ=
0°)に配列されたプリプレグ101S1 (ストレート
層101S1 ’)と、強化繊維がスキーストック用シャ
フトの軸線に対して互に反対方向に角度(θ)(通常、
θ=25°〜90°)だけ傾斜するように配列されたプ
リプレグ101A(101A1 、101A2 )(アング
ル層101A’)と、更に、強化繊維がスキーストック
用シャフトの軸線に対して平行(θ=0°)に配列され
たプリプレグ101S2 (ストレート層101S2 ’)
とが使用され、基本的には、図12に図示するように、
スキーストック用シャフトの内側層、外側層にプリプレ
グ101S1 、101S2 (ストレート層101S
1 ’、101S2 ’)が、中間層にプリプレグ101A
(アングル層101A’)が使用されることが多い。場
合によっては、プリプレグ101A(アングル層101
A’)は省略されることもある。
【0004】又、スキーストック用シャフトは、図13
に図示するように、断面形状寸法を一様に円筒状に作製
する場合(図13(A))及び漸次細くなるようにテー
パ状に作製する場合(図13(B))とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、更に、
軽量であり且つ機械的特性に優れており、特に、折損防
止のために、靭性があり、耐衝撃特性、更には圧縮強度
及び捩り破壊強度などに優れ、更には外観的にも優れた
スキーストック用シャフトが望まれている。
【0006】本発明者らは、この要望を満足せしめるべ
く、図11に示すように、強化繊維2にマトリクス樹脂
5を含浸した繊維強化樹脂層4に、金属箔層3Aを貼着
した繊維強化プリプレグ1Aを利用してスキーストック
用シャフトを作製した。このスキーストック用シャフト
は、機械的強度の点で大幅な向上を図ることができ、折
損防止の点では大変満足すべきものであったが、作業中
に金属箔層が皺になり易く、その場合は美観の点でも問
題がある。又、皺なく作業を行なうには、取り扱いに相
当の注意を払うことを余儀なくし、作業性が悪いと言う
欠点があった。
【0007】従って、本発明の目的は、作業性が良く、
又、軽量であり且つ機械的特性に優れており、特に、靭
性があり、耐衝撃特性、更には圧縮強度及び捩り破壊強
度などに優れ、折損防止の点で優れており、更には外観
的にも優れたスキーストック用シャフトを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
スキーストック用シャフトにて達成される。要約すれば
本発明は、複数層の繊維強化複合樹脂材料層からなるス
キーストック用シャフトにおいて、箔状エキスパンドメ
タル層の少なくとも一側に、強化繊維を有するか或は有
さない樹脂層が配置されて構成される複合層を、少なく
とも前記複数層の繊維強化複合樹脂材料層の最外層か、
最内層か、又は、前記複数層の繊維強化複合樹脂材料層
の間に、1層或は複数層積層したことを特徴とするスキ
ーストック用シャフトである。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係るスキーストック用シャフ
トを図面に則して更に詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明のスキーストック用シャフ
トの一実施例を示す断面図である。本発明のスキースト
ック用シャフトは、本実施例では、いずれも繊維強化プ
リプレグとされる、炭素強化繊維がスキーストック用シ
ャフトの軸線に対して平行(θ=0°)に配列された繊
維強化複合樹脂層101S1 と、強化繊維がスキースト
ック用シャフトの軸線に対して互に反対方向に角度
(θ)(通常、θ=25°〜90°、好ましくは30〜
60°)だけ傾斜するように配列された繊維強化複合樹
脂層101A(101A1 、101A2 と、強化繊維が
スキーストック用シャフトの軸線に対して平行(θ=0
°)に配列された繊維強化複合樹脂層101S2 と、繊
維強化複合樹脂層101S2 の最外層に、本発明の特徴
を成す複合プリプレグ1(1’)とが積層され、そして
硬化することによって構成される。
【0011】つまり、本実施例によると、ストレート層
101S1 ’、アングル層101A’、ストレート層1
01S2 ’及び複合層1’を備えたスキーストック用シ
ャフトが形成される。
【0012】これらストレート層101S1 ’、101
2 ’及びアングル層101A’、更には複合層1’は
1層である必要はなく、必要に応じて複数層とすること
も可能である。又、複合層1’は、シャフトの最内層に
配置することもでき、ストレート層とアングル層との間
に配置することも可能であり、又、例えば最外層と最内
層といったように複数の任意の位置に積層することも可
能である。
【0013】図1に示す実施例では、アングル層101
A’が設けられているが、このアングル層101A’は
省略することも可能である。
【0014】ストレート層101S1 ’、101S2
及びアングル層101A’を形成するための繊維強化プ
リプレグとされる、繊維強化複合樹脂層101S1 、1
01S2 及び101A(101A1 、101A2 )に
は、通常の炭素繊維強化プリプレグを使用することがで
きる。つまり、炭素繊維強化プリプレグ101S1 、1
01S2 、101Aは、強化繊維としては炭素繊維(黒
鉛繊維をも含む)を使用し、マトリクス樹脂としては、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、フェノ−ル樹脂などの
熱硬化性マトリクス樹脂が使用可能である。又、更に、
硬化温度が50〜200℃となるように硬化剤その他の
付与剤、例えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0015】勿論、ストレート層101S1 ’、101
2 ’及びアングル層101A’は、強化繊維として、
炭素繊維以外のガラス繊維などの他の繊維を使用した、
当業者には周知の種々のプリプレグを使用して形成する
ことも可能である。
【0016】次に、本発明の特徴とする複合層1’につ
いて詳しく説明する。
【0017】図2及び図3は、本発明に係る複合層1’
を形成するために使用される複合プリプレグの一実施例
を示す。本実施例で複合プリプレグ1は、強化繊維2の
中にマトリクス樹脂5が含浸された繊維強化プリプレグ
とされる繊維強化複合樹脂層4の一側に、箔状エキスパ
ンドメタル層3を積層して形成される。繊維強化プリプ
レグ1の総厚さ(T)は、一般に20〜300μmとさ
れる。箔状エキスパンドメタル層3については後で詳し
く説明する。
【0018】繊維強化プリプレグ1における強化繊維2
は、炭素繊維、ボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維;アラ
ミド繊維、ポリアリレ−ト繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リエステル繊維などの有機繊維;或は、チタン繊維、ア
モルファス繊維、ステンレススチ−ル繊維などの金属繊
維から選択される1種を用いて、或は、複数種の、図6
に図示するように、例えば2種の強化繊維2(2a、2
b)からなるハイブリッドの形態にて使用することがで
きる。又、強化繊維2は、一方向に整列して配置するこ
ともでき、又、クロス(織布)の状態で使用することも
できる。
【0019】マトリクス樹脂5としては、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マ
トリクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が
50〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例
えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0020】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキシ
樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエーテル系エ
ポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹
脂、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;
(3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリ
シジルアミン系エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミ
ノジフェニルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェ
ノールなど;(5)複素環式エポキシ樹脂;その他種々
のエポキシ樹脂から選択される1種又は複数種が使用さ
れ、特に、ビスフェノールA、F、Sグリシジルアミン
系エポキシ樹脂が好適に使用される。又、硬化剤として
はアミン系硬化剤、例えばジシアンジアミド(DIC
Y)、ジアミノジフェニルスルフォン(DDS)、ジア
ミノジフェニルメタン(DDM);酸無水物系、例えば
ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸(MHHPA)などが使用される
が、特にアミン系硬化剤が好適に使用される。
【0021】又、繊維強化複合樹脂層4における強化繊
維2及びマトリクス樹脂5の配合割合は、通常のプリプ
レグと同様に、任意に調整し得る。従って、本発明に従
えば、繊維強化複合樹脂層4の厚さ(T1 )は、通常3
0〜200μm程度とされるであろう。
【0022】斯る構成の繊維強化プリプレグ1は、任意
の方法にて製造し得るが、一般に、前記繊維強化複合樹
脂層4として、先ず強化繊維2にマトリクス樹脂5を含
浸させてプリプレグを製造し、その後、該プリプレグ4
の一側面に、箔状エキスパンドメタル層3としてのエキ
スパンドメタルを、例えばローラなどにて押付けること
により貼着して製造するのが好適である。
【0023】上述の図2及び図6に示す実施例では、箔
状エキスパンドメタル層3の一側にのみ繊維強化複合樹
脂層4が配置されたが、図7及び図8に示すように、箔
状エキスパンドメタル層3の両側に、繊維強化複合樹脂
層4を配置することもできる。
【0024】図9及び図10には、本発明に係る複合層
1’を形成するために使用される複合プリプレグ1の他
の実施例を示す。この実施例では、箔状エキスパンドメ
タル層3の一側に(図9)、又は箔状エキスパンドメタ
ル層3の両側に(図10)、強化繊維を有さない樹脂層
5’が配置されたプリプレグ1が例示される。
【0025】この実施例における樹脂層5’に使用され
る樹脂は、先の実施例にて使用したマトリクス樹脂5と
同じものを使用することができる。
【0026】次に、本発明にて使用される箔状エキスパ
ンドメタル層3について説明する。
【0027】本発明で箔状エキスパンドメタル層3を構
成する箔状エキスパンドメタルは、図4に示すように、
厚さ(T2')が5〜100μmとされる箔状或は薄板状
の金属材料3’、例えば昭和アルミニウム株式会社製の
厚さ10〜100μmのアルミニウム箔、或は、例えば
竹内金属箔粉工業株式会社製の厚さ5〜50μmのステ
ンレス箔、高強度スチール箔、チタン箔を使用し、通常
の技術にて、刻み目(スリット)30を形成し、この刻
み目30と直交する方向へと力Pにて引伸すことによっ
て作製される(図5)。その他使用し得る金属材料3’
としては、鉄、銅、ニッケル、ニクロム、錫、鉛、マグ
ネシウム、金、銀、白金、その他種々の金属及びこれら
の合金がある。これら金属材料3’、即ち、箔状エキス
パンドメタル3は、その厚さ、即ち、ストランド3S
(図5)の板厚(T2')が、5μmより薄い場合には圧
縮強度、捩り破壊強度が不十分となり、100μmより
厚い場合には成形性が不十分となる。
【0028】なお、箔状エキスパンドメタル層3は、上
述のように5〜100μmとされる板厚(T2')の箔状
或は薄板状の金属材料3’を使用して作製されるが、引
伸しにより波打ち形状となり、実質的にその厚さT2
(図2)は、30〜150μmとなる。
【0029】本発明によれば、箔状エキスパンドメタル
3は、スリット30の間の幅、即ち、ストランド3S
幅aは0.1〜2.0mm、スリット30の長さは0.
5〜10mm、又、ボンド3B (図5)を形成する隣接
するスリット30間の長さcは0.1〜2.0mmとさ
れる。更に、引伸し後の、メッシュ3aの寸法は、メッ
シュの短目方向中心間距離(SW)と長目方向中心間距
離(LW)との比(SW/LW)が1/50〜50/
1、好ましくは、1/50〜5/1とされる。
【0030】箔状エキスパンドメタル3は、即ち、メッ
シュ3aは、所望に応じて種々の態様にて形成され得る
が、一例を挙げれば、例えば、ストランド3S の幅aは
0.1mm、スリット30の長さは0.75mm、又、
ボンド3B を形成する隣接するスリット30間の長さc
は0.2mmとされ、更に、引伸し後の、メッシュ3a
の寸法は、メッシュの短目方向中心距離(SW)と長目
方向中心間距離(LW)との比(SW/LW)が3:7
とされる。
【0031】このようにして作製された箔状エキスパン
ドメタル3は、繊維強化複合樹脂層4或は樹脂層5’と
の接着性を向上させるために、その表面を機械的に、或
は化学的に処理することが可能である。特に、脱脂処理
を行なった後、クロム酸塩系処理或はリン酸塩系処理を
行ない、クロメート層、又はリン酸亜鉛或はリン酸鉄な
どの化成処理膜を箔状エキスパンドメタル表面に形成さ
せることが好ましい。又更に、高温の窒素雰囲気下によ
る表面硬化処理も有効である。
【0032】又、上記実施例にて、箔状エキスパンドメ
タル3の引伸し方向は、強化繊維2の配列方向に沿って
達成されているが、場合によっては、強化繊維2の配列
方向に直交する態様で行なうことも可能である。
【0033】次に、本発明のスキーストック用シャフト
を実施例について更に具体的に説明する。
【0034】実施例1 強化繊維2として繊維径が7.0μmとされるPAN系
の炭素繊維(東レ株式会社製:商品名「T−300」)
を使用し、マトリクス樹脂5はエポキシ樹脂を使用し
て、図2に示す構成の繊維強化複合樹脂層4を作製し
た。又、該繊維強化複合樹脂層4におけるマトリクス樹
脂5の含有量は35重量%であった。
【0035】次いで、繊維強化複合樹脂層4に厚さ(T
2 )が70μmの箔状エキスパンドメタル3をローラに
て押圧して貼着し、図2に示す構成の繊維強化プリプレ
グ1を作製した。
【0036】このとき、箔状エキスパンドメタル3は、
厚さ(T2')が30μmのステンレス箔を使用し、スト
ランド3S の幅aは0.1mm、スリット30の長さは
0.75mm、又、ボンド3B を形成する隣接するスリ
ット30間の長さcは0.2mmとされ、更に、引伸し
後の、メッシュ3aの寸法は、メッシュの短目方向中心
間距離(SW)と長目方向中心間距離(LW)との比
(SW/LW)が3:7とされるものであった。
【0037】このようにして得られた繊維強化プリプレ
グ1を使用して、図1に図示するよような構成のスキー
ストック用シャフトを作製した。
【0038】つまり、スキーストック用シャフトの型の
マンドレル100上に、ストレート層101S1 ’用の
炭素繊維プリプレグ101S1 として、厚さ120μ
m、樹脂量32%のPAN系炭素繊維プリプレグ(東レ
株式会社製、商品名T−300)を8層巻き付け、その
上にアングル層101A’用のガラス繊維プリプレグ1
01Aとして、厚さ130μm、樹脂量35%のEガラ
スを+30°、−30°で合計2層巻き付け、その上に
更に、ストレート層101S2 ’用の炭素繊維プリプレ
グ101S2 として上記のPAN系炭素繊維プリプレグ
T−300を8層巻き付けた。そして、更にその最外層
に複合層1’として、上記繊維強化プリプレグ1を2層
巻き付けた。
【0039】次いで、ポリプロピレンの延伸テープでテ
ーピングをして加熱硬化し、その後研摩等の所定の仕上
げを行なって、スキーストック用シャフトを作製した。
【0040】作業性が容易であり、美感的にも好ましい
ものであった。又、その機械的強度などを測定した結
果、衝撃強度及び捩り破壊強度は、次に説明する比較例
1に示すように、箔状エキスパンドメタルの代わりに金
属箔3Aにて作製したプリプレグ(図11)を使用した
ものより優れていた。又、使用時の感触も良好であっ
た。
【0041】比較例1 箔状エキスパンドメタル3の代わりに、30μm厚のス
テンレス箔3Aを使用した以外は、上記実施例1と同じ
材料及び方法にて、図11に示すような構成の繊維強化
プリプレグ1Aを作製し、実施例1の繊維強化プリプレ
グ1の代わりにこの繊維強化プリプレグ1Aを使用し
て、実施例1と同じスキーストック用シャフトを作製し
た。
【0042】作業性が悪く、又、その機械的強度などを
測定した結果、衝撃強度及び捩り破壊強度は、実施例1
のものより劣っていた。
【0043】
【発明の効果】以上の如くに構成される本発明に係るス
キーストック用シャフトは、箔状エキスパンドメタル層
の少なくとも一側に、強化繊維を有するか或は有さない
樹脂層が配置されて構成される複合層を、1層或は複数
層有する構成とされるために、作業性が良く、又、軽量
であり且つ機械的特性に優れており、特に、靭性があ
り、耐衝撃特性、更には圧縮強度及び捩り破壊強度など
に優れ、折損防止の点で優れており、更には外観的にも
優れているという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキーストック用シャフトの一実
施例の断面構成図である。
【図2】本発明に使用し得るプリプレグの一実施例の断
面構成図である。
【図3】図2のプリプレグの平面図である。
【図4】引伸し前の箔状エキスパンドメタルの平面図で
ある。
【図5】箔状エキスパンドメタルの斜視図である。
【図6】本発明に使用し得るプリプレグの他の実施例の
断面構成図である。
【図7】本発明に使用し得るプリプレグの他の実施例の
断面構成図である。
【図8】本発明に使用し得るプリプレグの他の実施例の
断面構成図である。
【図9】本発明に使用し得るプリプレグの他の実施例の
断面構成図である。
【図10】本発明に使用し得るプリプレグの他の実施例
の断面構成図である。
【図11】従来の繊維強化プリプレグの断面構成図であ
る。
【図12】従来の繊維強化プリプレグにて作製したスキ
ーストック用シャフトの断面構成図である。
【図13】従来の繊維強化プリプレグにて作製したスキ
ーストック用シャフトの一例を示す正面図である。
【図14】従来の繊維強化プリプレグによるスキースト
ック用シャフトの製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プリプレグ 3 箔状エキスパンドメタル層(箔状エキス
パンドメタル) 4、5’ 繊維強化樹脂層(樹脂層) 5 マトリクス樹脂 101S1 ’ ストレート層 101S2 ’ ストレート層 101A’ アングル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 寛 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1−3−1 東燃株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数層の繊維強化複合樹脂材料層からな
    るスキーストック用シャフトにおいて、箔状エキスパン
    ドメタル層の少なくとも一側に、強化繊維を有するか或
    は有さない樹脂層が配置されて構成される複合層を、少
    なくとも前記複数層の繊維強化複合樹脂材料層の最外層
    か、最内層か、又は、前記複数層の繊維強化複合樹脂材
    料層の間に、1層或は複数層積層したことを特徴とする
    スキーストック用シャフト。
JP30937492A 1992-10-23 1992-10-23 スキーストック用シャフト Pending JPH06134075A (ja)

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