JPH04329971A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフト

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JPH04329971A
JPH04329971A JP3128380A JP12838091A JPH04329971A JP H04329971 A JPH04329971 A JP H04329971A JP 3128380 A JP3128380 A JP 3128380A JP 12838091 A JP12838091 A JP 12838091A JP H04329971 A JPH04329971 A JP H04329971A
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JP
Japan
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fibers
fiber
prepreg
layer
hybrid
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Pending
Application number
JP3128380A
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English (en)
Inventor
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Hiroshi Inoue
寛 井上
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の繊維強化樹脂層
からなるゴルフクラブシャフトに関するものであり、特
に、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間に、最外層に、
又は最内層に、金属箔層を備えたハイブリッドプリプレ
グ層を設けたことを特徴とするゴルフクラブシャフトに
関するものである。更に詳しく言えば、本発明にて、ハ
イブリッドプリプレグ層は、繊維径の小さい炭素繊維な
どのような強化繊維と、該強化繊維とは異なる、大きな
繊維径(後述する「換算径」をも含む)を有した、例え
ばチタン繊維、アモルファス繊維、ステンレススチ−ル
繊維などの金属繊維;ボロン繊維、ガラス繊維などの無
機繊維;或は種々の有機繊維などのような異種繊維とを
強化繊維として有した繊維強化複合樹脂層と、この繊維
強化複合樹脂層の一側に積層された金属箔層とを有する
ハイブリッドプリプレグにて形成される。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフクラブシャフトとして、軽
量で且つ機械的強度が高いという理由から、例えば強化
繊維として炭素繊維を使用した炭素繊維強化複合樹脂に
て作製されたものが多く利用されており、良好な成果を
収めている。
【0003】斯る従来のゴルフクラブシャフトは、複数
層の炭素繊維強化複合樹脂層などから構成されるが、図
3に図示されるように、所定の形状寸法に裁断した炭素
繊維強化プリプレグ101を所定枚数だけマンドレル1
00に巻き付け、硬化することによって形成される。こ
のとき、捩り及び曲げ性能を向上せしめるために、炭素
繊維強化プリプレグとしては、図3に図示されるように
、炭素繊維がゴルフクラブシャフトの軸線に対して互に
反対方向に角度(θ)(通常、θ=35°〜45°)だ
け傾斜するように配列されたプリプレグ101(アング
ル層101’)と、図4に図示されるように、炭素繊維
がゴルフクラブシャフトの軸線に対して平行(θ=0°
)に配列されたプリプレグ102(ストレート層102
’)とが使用され、基本的には、図5に図示されるよう
に、ゴルフクラブシャフトの内側層にプリプレグ101
(アングル層101’)が、外側層にプリプレグ102
(ストレート層102’)が使用されることが多い。
【0004】このような構成のゴルフクラブシャフトに
おいても、更に、強度及び弾性率の点で、或は、使用時
の感触の点で改良が望まれており、斯る要望に応えるべ
く、炭素繊維の間に、炭素繊維とは異なる例えばボロン
繊維、チタン繊維、アモルファス繊維、ステンレススチ
ール繊維、ガラス繊維、種々の有機繊維などの異種繊維
を配列したハイブリッドプリプレグを用いることが提案
され、そのための研究が盛んに行われている。
【0005】本発明者らは、この目的のためのハイブリ
ッドプリプレグとして、図6に図示するような構成のも
のを提案した(特願平1−342441号)。
【0006】つまり、図6のハイブリッドプリプレグは
、繊維径が5〜30μmとされる強化繊維の中に、繊維
径が50〜500μmとされる異種繊維を前記強化繊維
と同一方向に所定の間隔にて配列して構成される。強化
繊維は、炭素繊維などとされ、又、異種繊維は、炭素繊
維などの強化繊維に比較して繊維径が大きいボロン繊維
、ガラス繊維などとされる。
【0007】このようなハイブリッドプリプレグは簡単
に製造し得て、機械的強度の向上及び感触の改善を達成
し得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、更に、
折損防止及び飛距離の増大などのために、衝撃強度、引
張強度、圧縮強度、更には、粘りなどのような機械的特
性の向上が希求されており、又、使用時の感触(打球感
)、特に従来の金属シャフトが有する感触が強く望まれ
ており、なお一層の改良が希求されている。
【0009】本発明者らは、多くの研究実験を行った結
果、特願平1−342441号に示すハイブリッドプリ
プレグの構成に更に、金属箔層を積層した構成のハイブ
リッドプリプレグにより、これら諸要求を十分に満足し
て、衝撃強度、圧縮強度及び捩り破壊強度などに優れ、
しかも、従来の金属シャフトが有する感触を十分に達成
し得ることが分かった。本発明は斯る本発明者らの新規
な知見に基づきなされたものである。
【0010】従って、本発明の目的は、引張強度などの
機械的物性の向上を図ることができ、特に、衝撃強度及
び捩り破壊強度などに優れ、飛距離を低下させることな
く、使用時の感触(打球感)などが改善されたゴルフク
ラブシャフトを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
ゴルフクラブシャフトにて達成される。要約すれば本発
明は、複数の繊維強化樹脂層からなるゴルフクラブシャ
フトにおいて、繊維径が5〜30μmとされる強化繊維
の中に、繊維径が30〜500μmとされる異種繊維を
前記強化繊維と同一方向に所定の間隔にて配列して有す
る繊維強化複合樹脂層と、前記繊維強化複合樹脂層の一
側に積層した金属箔層とを有し、且つ総厚さが20〜3
00μmであるハイブリッドプリプレグ層を、少なくと
も前記繊維強化樹脂層の間に、最外層に、又は最内層に
設けたことを特徴とするゴルフクラブシャフトである。 好ましくは、前記金属箔層は、厚さが5〜100μmと
されるシート状或はメッシュ状の金属材料にて形成され
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係るゴルフクラブシャフトを
図面に則して更に詳しく説明する。本実施例にて、ゴル
フクラブシャフトは、基本的には強化繊維が炭素繊維で
ある繊維強化複合樹脂からなるものとして説明する。
【0013】本発明に係るゴルフクラブシャフトは、図
1に図示されるように、好ましくは、炭素繊維がゴルフ
クラブシャフトの軸線に対して互に角度(θ)(通常、
θ=35°〜45°)だけ傾斜するように配列されたプ
リプレグ101と、炭素繊維がゴルフクラブシャフトの
軸線に対して平行に配列されたプリプレグ102と、両
プリプレグ101と102との間に、本発明に従って構
成される、後に詳しく説明するハイブリッドプリプレグ
1が配設され、硬化することによって製造される。
【0014】つまり、本発明によると、アングル層10
1’、ハイブリッドプリプレグ層1’及びストレート層
102’を備えたゴルフクラブシャフトが形成される。 又、ハイブリッドプリプレグ層1’は、図2に図示され
るように、最外層に設けることもでき、又、図示しては
いないが、最内層に設けることもでき、更にはアングル
層101’とストレート層102’との間及び最外層或
は最内層など、任意の箇所に設けることができる。
【0015】図1及び図2では、アングル層101’が
内層とされているが、ストレート層102’を内層とす
ることも可能である。又、アングル層101’及びスト
レート層102’、更にはハイブリッドプリプレグ層1
’は1層である必要はなく、必要に応じて複数層とする
ことも可能である。
【0016】アングル層101’及びストレート層10
2’は、通常の炭素繊維強化プリプレグ101、102
を使用して形成することができる。
【0017】つまり、炭素繊維強化プリプレグ101、
102は、強化繊維としては炭素繊維(黒鉛繊維をも含
む)を使用し、マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マト
リクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が5
0〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例え
ば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0018】勿論、アングル層101’及びストレート
層102’は、強化繊維として、炭素繊維以外のガラス
繊維などの他の繊維を使用した、当業者には周知の種々
のプリプレグを使用して形成することも可能である。
【0019】次に、本発明の特徴とするハイブリッドプ
リプレグ層1’について更に詳しく説明する。図7〜図
19に、本発明に係るハイブリッドプリプレグ層1’を
形成するために使用されるハイブリッドプリプレグ1の
実施態様が示される。
【0020】本発明のハイブリッドプリプレグ1は、例
えば図7に図示されるように、繊維径が5〜30μmと
される強化繊維2の中に、繊維径が30〜500μmと
される異種繊維6を前記強化繊維2と同一方向に所定の
間隔にて配列して有する繊維強化複合樹脂層4と、前記
繊維強化複合樹脂層4の一側に積層した金属箔層3とを
有する。本発明に従えばハイブリッドプリプレグ1の総
厚さ(T)は20〜300μmとされる。ハイブリッド
プリプレグの厚さ(T)が300μmを超えると、例え
ばマンドレルなどに巻き付けて成形加工する時に、プリ
プレグの巻き付き性(ドレープ性)が不良となり、巻き
難くなる。更には、成形品の物性の安定性、例えば曲げ
歪みの方向性などが大きくなるという問題が発生する。
【0021】斯る構成のハイブリッドプリプレグ1は、
任意の方法にて製造し得るが、一般に、前記繊維強化複
合樹脂層4として、先ず強化繊維2及び異種繊維6にマ
トリクス樹脂5を含浸させてプリプレグ4を製造し、そ
の後、該プリプレグ4の一側面に、金属箔層3としての
金属箔3を、例えばローラなどにて押付けることにより
貼着して製造するのが好適である。従って、以下の説明
においては、この方法にて本発明のハイブリッドプリプ
レグ1を製造するものとして説明するが、これに限定さ
れるものでないことを理解されたい。
【0022】又、金属箔層3を構成する金属箔は、本発
明では箔状或は薄板状などの、所謂、「シート状」金属
材料を意味するのみならず、多数の孔を有した網状或は
エキスパンドメタル様の多孔の、所謂「メッシュ状」金
属材料をも意味する。斯る金属箔3は、厚さ(T2 )
が5〜100μmとされ、例えば、ステンレス箔、高強
度スチール箔、アルミ箔、或は、例えば竹内金属箔粉工
業株式会社製の厚さ5〜30μmのチタン箔が好適に使
用される。その他使用し得る金属材料としては、銅、ニ
ッケル、ニクロム、錫、鉛、マグネシウム、金、銀、白
金、その他種々の金属及びこれらの合金がある。金属箔
3は、その厚さ(T2 )が、5μmより薄い場合には
圧縮強度、捩り破壊強度が不十分となり、100μmよ
り厚い場合には成形性が不十分となる。
【0023】更に、上記金属箔3は、繊維強化複合樹脂
層4との接着性を向上させるために、その表面を機械的
に、或は化学的に処理することが可能である。特に、表
面を脱脂処理した後クロム系処理或はリン酸系処理を行
ない、クロム層を金属箔表面に形成させることが好まし
い。
【0024】次に、本発明のハイブリッドプリプレグ1
を好適に製造し得る、繊維強化複合樹脂層4としての種
々のプリプレグの実施例について説明する。
【0025】第1の実施態様:図7に、本発明に係るハ
イブリッドプリプレグ1の第1の実施態様が示される。 本実施態様によると、プリプレグ4は、繊維径が5〜3
0μmとされる強化繊維2として炭素繊維の中に、繊維
径が30〜500μmとされる異種繊維6を前記炭素繊
維と同一方向に所定の間隔にて配列して構成される。こ
のとき、異種繊維6は、図7に図示されるように、一方
向炭素繊維プリプレグ4の中央部に位置するのが好まし
いが、図8のように僅かに中心部より偏って配置された
としても同等の作用効果を発揮し得る。
【0026】このような構成のプリプレグ4は、ドラム
ワインダー或はその他種々の方法にて好適に製造し得る
が、特に、強化繊維として炭素繊維を使用した2枚の一
方向炭素繊維強化プリプレグの間に、異種繊維を炭素繊
維と同一方向に所定の間隔にて配列し、押圧及び/又は
加熱することにより一体とすることによって極めて好適
に製造される。
【0027】更に説明すると、図9に図示するように、
離型紙10に保持された、強化繊維2として繊維径が5
〜30μmとされる炭素繊維を有した第1の炭素繊維強
化プリプレグ4Aの上に、該第1の炭素繊維強化プリプ
レグ4Aの炭素繊維2の配列方向と同方向に配列された
、繊維径が炭素繊維に比較して大きい30〜500μm
の繊維径を有した異種繊維6を配置し、更に、該異種繊
維6を挟持する態様で、第1の炭素繊維強化プリプレグ
4Aと同様の離型紙10に保持された第2の炭素繊維強
化プリプレグ4Bを重ね合せ、前記両炭素繊維強化プリ
プレグ4A、4Bを互の方へと押圧及び/又は加熱する
ことにより第1炭素繊維強化プリプレグ4A、異種繊維
6及び第2炭素繊維強化プリプレグ4Bは一体に接合さ
れて、図7又は図8に図示するようなプリプレグ4が形
成される。
【0028】第1及び第2炭素繊維強化プリプレグ4A
、4Bの強化繊維2としての炭素繊維は同じ炭素繊維で
あっても良く、又、強度の異なる炭素繊維とすることも
できる。
【0029】更には、プリプレグ4Aとプリプレグ4B
の強化繊維としては互いに種類の異なるものを用いても
よい。
【0030】このように、強化繊維2は、炭素繊維に限
定されるものではなく、他に、繊維径の小さなボロン繊
維、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪
素繊維などの無機繊維;アラミド繊維、ポリアリレート
繊維、ポリエチレン繊維などの有機繊維;或は、繊維径
の小さなチタン繊維、アモルファス繊維、ステンレスス
チール繊維などの金属繊維などを任意に使用することが
できる。強化繊維2は繊維径が5〜30μmとされ、好
ましくは6〜12μmとされる。
【0031】異種繊維6としては、強化繊維2に比較し
て繊維径が大きいボロン繊維などの無機繊維、及びチタ
ン繊維、アモルファス繊維、ステンレススチール繊維な
どの金属繊維が好適に使用され、通常斯る繊維の径は3
0〜200μmとされ、好ましくは50〜150μmと
される。
【0032】更に、本発明に従えば、異種繊維6として
ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊
維などの無機繊維;アラミド繊維、ポリアリレート繊維
、ポリエチレン繊維などの有機繊維をも使用することが
できる。ただ、一般にこれら繊維は、繊維径、即ち、モ
ノフィラメントの径(d)は5〜50μmと小さいため
、このように繊維径の小さな繊維を異種繊維6として使
用する場合には、図10に図示するように繊維6aを多
数本束ねたストランド(繊維束)6の形態にて使用され
る。
【0033】従って、金属繊維でも繊維径の小さいもの
をストランドの形態として使用することも可能である。
【0034】このようなストランドの形態とされる場合
の異種繊維6の繊維径としては、本明細書では、次式で
示される換算径D0 を意味するものとする。 D0 =n1/2 ・d n:収束本数 d:繊維径
【0035】又、斯るストランドを異種繊維6として使
用した場合には、撚りの有無に拘らず、図11に図示さ
れるように、プリプレグ4の中において換算径D0 を
有した円形断面の形態で存在することはなく、通常、偏
平に変形された状態とされる。従って、上述したように
異種繊維6として繊維径の大きいなボロン繊維、チタン
繊維、アモルファス繊維、ステンレススチール繊維など
を使用した場合と同様の厚さ(T1 )を有したプリプ
レグ4を製造するには、ストランドを異種繊維6として
使用した場合の繊維径、即ち、換算径D0 は、最大5
00μmとされるのが好適である。
【0036】例えば、繊維径dが23μmとされるポリ
アリレート繊維のような有機繊維は、300本収束する
ことにより換算径D0 は398μmとされ、又、繊維
径dが13μmとされるガラス繊維は、800本収束す
ることにより換算径D0 は368μmとされ、これら
両ストランドも又、異種繊維6として好適に使用し、図
11に図示されるようなプリプレグ4、即ち、ハイブリ
ッドプリプレグ1を製造することができる。
【0037】マトリクス樹脂5としては、エポキシ樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マト
リクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が5
0〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例え
ば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0038】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキシ
樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエーテル系エ
ポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹脂
、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA
系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;(
3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリシ
ジルアミン系エポキシ樹脂;(5)複素環式エポキシ樹
脂;その他種々のエポキシ樹脂から選択される1種又は
複数種が使用され、特に、ビスフェノールA、F、Sグ
リシジルアミン系エポキシ樹脂が好適に使用される。 又、硬化剤としてはアミン系硬化剤、例えばジシアンジ
アミド(DICY)、ジアミノフェニルスルフォン(D
DS)、ジアミノジフェニルメタン(DDM);酸無水
物系、例えばヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA)などが
使用されるが、特にアミン系硬化剤が好適に使用される
【0039】又、本発明のハイブリッドプリプレグ1、
即ちプリプレグ4における強化繊維、異種繊維、マトリ
クス樹脂の配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重
量%で、強化繊維:異種繊維:マトリクス樹脂=(40
〜80):(2〜20):(20〜60)とされるであ
ろう。又、本発明に従えば、プリプレグの厚さ(T1)
は、使用される異種繊維の繊維径程度のものを作製し得
るが、通常60〜300μm程度とされるであろう。
【0040】本実施態様にて、強化繊維2としての炭素
繊維は、繊維径が7.0μmとされるPAN系の炭素繊
維(東レ株式会社製:商品名「T−300」)を使用し
、マトリクス樹脂はエポキシ樹脂を使用して同じ構成の
第1及び第2炭素繊維強化プリプレグ4A、4Bを作製
した。又、マトリクス樹脂の含有量は35重量%であっ
た。異種繊維6としては、ボロン繊維及びチタン繊維を
使用した。ボロン繊維は、繊維径100μmのものを、
1mmの間隔に配置して使用した。又、チタン繊維は、
繊維径100μmのものを、2mmの間隔に配置して使
用した。
【0041】このようにして製造したプリプレグ4は、
異種繊維6としてボロン繊維を使用したものは厚さ(T
1 )は138μm、マトリクス樹脂含有量は31.5
重量%であり、異種繊維6としてチタン繊維を使用した
ハイブリッドプリプレグの厚さ(T1 )は134μm
、マトリクス樹脂含有量は32.0重量%であった。
【0042】これらプリプレグ4に厚さ30μmのステ
ンレス箔をローラにて押圧して貼着し、本発明のハイブ
リッドプリプレグ1を作製した。ステンレス箔は、塩酸
中で電解脱脂処理したものを用いた。
【0043】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
にてゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的強度な
どを測定したが、本発明に係るゴルフクラブシャフトは
、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来のハイブ
リッドプリプレグを用いたものより優れており、使用時
の感触も、従来の金属シャフトと同様の感触を有し良好
であった。
【0044】表1に、異種繊維及び金属箔を変えて上記
方法に従って製造したハイブリッドプリプレグと、それ
を用いて製造したゴルフクラブシャフトの評価結果を示
す。
【0045】
【表1】
【0046】第2の実施態様:図12に、本発明に係る
ハイブリッドプリプレグ1の第2の実施態様が示される
。本実施態様によると、プリプレグ4において、前記強
化繊維2は炭素繊維であり、前記異種繊維6は、ボロン
繊維6Aと、ボロン繊維6A及び炭素繊維2とは異なる
一種又は複数種の第2の異種繊維6Bとにて構成される
。又、第2の異種繊維6Bは、ガラス繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維;アラ
ミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維など
の有機繊維;及びチタン繊維、アモルファス繊維、ステ
ンレススチール繊維などの金属繊維から選択される。
【0047】図12の実施態様にてボロン繊維6Aと第
2の異種繊維6Bとは交互に配置されているが、ボロン
繊維6Aと第2の異種繊維6Bとの配置方法はこれに限
定されるものではなく、所望に応じて任意の配置とし得
る。
【0048】又、ボロン繊維6A及び第2の異種繊維6
Bは、図12に図示されるように、一方向炭素繊維プリ
プレグ4の中央部に位置するのが好ましいが、図13の
ように僅かに中心部より偏って配置されたとしても同等
の作用効果を発揮し得る。
【0049】更に、本発明によれば、プリプレグ4中に
含まれる第2の異種繊維6Bは、一種類である必要はな
く、複数種類の、例えば2、3種類の互いに異なる第2
の異種繊維とすることができる。例えば、図14には、
第2の異種繊維6Bとして互いに異なる2種類の第2の
異種繊維6Ba、6Bbを有する実施態様が示される。
【0050】このように第2の異種繊維6Bとして複数
種類の異種繊維6Ba、6Bbを含む場合には、図14
のように、ボロン繊維6Aの間に複数種類の第2の異種
繊維6Ba、6Bbを配置しても良く、又、図15に図
示するように、ボロン繊維6Aを基準として複数種類の
第2の異種繊維6Ba、6Bbを交互に配置するように
しても良い。斯る、第2の異種繊維6B(6Ba、6B
b)とボロン繊維6Aとの配置関係は、上述したように
所望に応じて任意に選択されるであろう。
【0051】本発明に使用されるボロン繊維6Aは、通
常、繊維径が30〜200μmのものが使用され、好ま
しくは50〜150μmとされる。
【0052】第2の異種繊維6Bとしては、チタン繊維
、アモルファス繊維、ステンレススチール繊維などの金
属繊維が好適に使用され、通常斯る繊維の径は30〜2
00μmとされ、好ましくは50〜150μmとされる
【0053】更に、本発明に従えば、上述のように第2
の異種繊維6Bとしては、ガラス繊維、その他、アルミ
ナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維、
或はアラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン
繊維などの種々の有機繊維をも使用することができるが
、ただ、一般にこれら繊維fは、繊維径、即ち、モノフ
ィラメントの径(d)は5〜50μmと小さいため、こ
のように繊維径の小さな繊維fを第2の異種繊維6Bと
して使用する場合には、図10に図示するように繊維f
を多数本束ねたストランド(繊維束)の形態にて使用さ
れる。従って、金属繊維でも繊維径の小さいものはスト
ランドの形態にて使用される。
【0054】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、ボロン繊維、第2の異種繊維、マトリクス樹脂
の配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重量%で、
炭素繊維:ボロン繊維:第2の異種繊維:マトリクス樹
脂=(30〜75):(2〜15):(2〜15):(
25〜40)とされるであろう。又、プリプレグの厚さ
(T1 )は、使用されるボロン繊維及び第2の異種繊
維の繊維径程度のものを作製し得るが、通常60〜30
0μm程度とされるであろう。
【0055】本実施態様に係るプリプレグ4を、図9に
示す方法にて製造した。
【0056】強化繊維としての炭素繊維2は、繊維径が
7.0μmとされるPAN系の炭素繊維(東レ株式会社
製:商品名「T−300」)を使用し、マトリクス樹脂
はエポキシ樹脂を使用した。又、マトリクス樹脂の含有
量は33重量%であった。
【0057】ボロン繊維6Aとしては、繊維径100μ
mのものを使用し、第2の異種繊維6Bとしては、繊維
径23μmとされるポリアリレート繊維(ベクトラン)
のテックス56g/1000mのストランドを使用し、
ボロン繊維6Aと第2の異種繊維6Bとは2mmの間隔
となるように配置した。
【0058】このようにして製造したプリプレグ4は、
厚さ(T1 )が160μmであり、炭素繊維、ボロン
繊維、第2の異種繊維、マトリクス樹脂の配合割合は、
重量%で、炭素繊維:ボロン繊維:第2の異種繊維:マ
トリクス樹脂=56:3.9:10.3:30であった
【0059】これらプリプレグ4に厚さ30μmのステ
ンレス箔をローラにて押圧して貼着し、本発明のハイブ
リッドプリプレグ1を作製した。
【0060】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用してゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定したところ、本発明に係るゴルフクラブ
シャフトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従
来のハイブリッドプリプレグを用いたものより優れてお
り、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感触
を有し良好であった。
【0061】表2に、第2の異種繊維6Bの種類を変え
て上記方法に従って製造したハイブリッドプリプレグと
、それを用いて製造したゴルフクラブシャフトの評価結
果を示す。
【0062】
【表2】
【0063】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0064】第3の実施態様:本発明に係るハイブリッ
ドプリプレグ1の第3の実施態様によると、第2の実施
態様と同様の構成とされ、図12において、強化繊維2
は炭素繊維であり、前記異種繊維6は、金属繊維6Aと
、金属繊維6A及び炭素繊維2とは異なる一種又は複数
種の第2の異種繊維6Bとにて構成される。又、金属繊
維6Aはチタン繊維、アモルファス繊維、ステンレスス
チール繊維などから選択され、第2の異種繊維6Bは、
繊維径の大きなボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維
、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維;及びア
ラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維な
どの有機繊維から選択される。
【0065】このように、第3の実施態様のハイブリッ
ドプリプレグ1は、第2の実施態様に比較すると、異種
繊維6の選択において、ボロン繊維が金属繊維とされる
点において大きく相違している点に特徴を有する。
【0066】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、金属繊維、第2の異種繊維、マトリクス樹脂の
配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重量%で、炭
素繊維:金属繊維:異種繊維:マトリクス樹脂=(30
〜70):(2〜30):(2〜30):(20〜40
)とされるであろう。又、本発明に従えば、プリプレグ
4の厚さ(T1 )は、使用される金属繊維及び異種繊
維の繊維径程度のものを作製し得るが、通常60〜30
0μm程度とされるであろう。
【0067】第2の実施態様と同様にして作製したこれ
らプリプレグ4に厚さ30μmのステンレス箔をローラ
にて押圧して貼着し、本発明のハイブリッドプリプレグ
1を作製した。
【0068】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用してゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定した結果、本発明に係るゴルフクラブシ
ャフトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来
のハイブリッドプリプレグを用いたものより優れており
、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感触を
有し良好であった。
【0069】表3に、金属繊維6A及び第2の異種繊維
6Bの種類を変えて上記方法に従って製造したハイブリ
ッドプリプレグと、それを用いて製造したゴルフクラブ
シャフトの評価結果を示す。
【0070】
【表3】
【0071】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0072】第4の実施態様:本発明に係るハイブリッ
ドプリプレグ1の第4の実施態様によると、第2の実施
態様と同様の構成とされ、図12において、前記強化繊
維2は炭素繊維であり、前記異種繊維6は、有機繊維6
Aと、ガラス繊維及び/又は無機繊維とされる第2の異
種繊維6Bとにて構成される。又、有機繊維6Aはアラ
ミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維など
から選択され、第2の異種繊維6Bは、繊維径の大きな
ボロン繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊
維などから選択される一種又は複数種とされる。
【0073】このように、第4の実施態様のハイブリッ
ドプリプレグ1は、第2の実施態様に比較すると、異種
繊維6の選択において、ボロン繊維の代わりに有機繊維
が使用され、第2の異種繊維として無機繊維が使用され
る点に特徴を有する。
【0074】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、有機繊維、第2の異種繊維、マトリクス樹脂の
配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重量%で、炭
素繊維:有機繊維:第2の異種繊維:マトリクス樹脂=
(30〜70):(2〜30):(2〜30):(20
〜40)とされるであろう。又、本発明に従えば、プリ
プレグ4の厚さ(T1 )は、使用される有機繊維及び
第2の異種繊維の繊維径程度のものを作製し得るが、通
常60〜300μm程度とされるであろう。
【0075】第2の実施態様と同様にして作製したこれ
らプリプレグ4に厚さ30μmのステンレス箔をローラ
にて押圧して貼着し、本発明のハイブリッドプリプレグ
1を作製した。
【0076】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用してゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定した結果、本発明に係るゴルフクラブシ
ャフトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来
のハイブリッドプリプレグを用いたシャフトより優れて
おり、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感
触を有し良好であった。
【0077】表4に、有機繊維6A及び第2の異種繊維
6Bの種類を変えて上記方法に従って製造したハイブリ
ッドプリプレグと、それを用いて製造したゴルフクラブ
シャフトの評価結果を示す。
【0078】
【表4】
【0079】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0080】第5の実施態様:図16〜図19に第5の
実施態様のハイブリッドプリプレグ1の構成を示す。本
実施態様のハイブリッドプリプレグ1は、図12に関連
して説明した第2の実施態様に係るハイブリッドプリプ
レグ1の構成と同様であり、ただ、前記強化繊維2が、
プリプレグの一側にて一方向に配列された炭素繊維2A
と、他側に、該炭素繊維2Aと同一方向に配列されたガ
ラス繊維2Bとからなっている点で相違している。即ち
、前記異種繊維6は、ボロン繊維6Aと、ボロン繊維6
A、炭素繊維2A及びガラス繊維2Bとは異なる一種又
は複数種の第2の異種繊維6Bとにて構成される。 又、第2の異種繊維6Bは、アルミナ繊維、炭化珪素繊
維、窒化珪素繊維などの無機繊維;アラミド繊維、ポリ
アリレート繊維、ポリエチレン繊維などの有機繊維;及
びチタン繊維、アモルファス繊維、ステンレススチール
繊維などの金属繊維から選択される。
【0081】本実施態様にてボロン繊維6Aと第2の異
種繊維6Bとは交互に配置されているが、ボロン繊維6
Aと第2の異種繊維6Bとの配置方法はこれに限定され
るものではなく、所望に応じて任意の配置とし得る。
【0082】又、ボロン繊維6A及び第2の異種繊維6
Bは、図16に図示されるように、一方向繊維プリプレ
グ4の中央部に位置するのが好ましいが、図17のよう
に僅かに中心部より偏って、ガラス繊維2B側或は炭素
繊維2A側に配置されたとしても同等の作用効果を発揮
し得る。
【0083】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、第2の異種繊維、マ
トリクス樹脂の配合割合は任意に調整し得るが、一般に
、重量%で、炭素繊維:ガラス繊維:ボロン繊維:第2
の異種繊維:マトリクス樹脂=(15〜40):(15
〜40):(1〜20):(5〜30):(20〜50
)とされるであろう。又、本発明に従えば、プリプレグ
の厚さ(T1 )は、使用されるボロン繊維及び第2の
異種繊維の繊維径程度のものを作製し得るが、通常60
〜300μm程度とされるであろう。
【0084】第2の実施態様と同様にして作製したこれ
らプリプレグ4に厚さ30μmのステンレス箔をローラ
にて押圧して貼着し、本発明のハイブリッドプリプレグ
1を作製した。
【0085】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用したゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定したが、本発明に係るゴルフクラブシャ
フトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来の
ハイブリッドプリプレグを用いたシャフトより優れてお
り、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感触
を有し良好であった。
【0086】表5に、第2の異種繊維6Bの種類を変え
て上記方法に従って製造したハイブリッドプリプレグと
、それを用いて製造したゴルフクラブシャフトの評価結
果を示す。
【0087】
【表5】
【0088】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0089】第6の実施態様:第6の実施態様のハイブ
リッドプリプレグ1は、図12に関連して説明した第3
の実施態様に係るハイブリッドプリプレグ1の構成と同
様であり、ただ、前記強化繊維2が、プリプレグの一側
にて一方向に配列された炭素繊維2Aと、他側に、該炭
素繊維2Aと同一方向に配列されたガラス繊維2Bとか
らなっている点で相違している。即ち、図16〜図19
に図示されるように、前記異種繊維6は、金属繊維6A
と、金属繊維6A、炭素繊維2A及びガラス繊維2Bと
は異なる一種又は複数種の第2の異種繊維6Bとにて構
成される。又、金属繊維6Aはチタン繊維、アモルファ
ス繊維、ステンレススチール繊維などから選択され、第
2の異種繊維6Bは、繊維径の大きなボロン繊維、アル
ミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維
;及びアラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレ
ン繊維などの有機繊維から選択される。
【0090】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、ガラス繊維、金属繊維、第2の異種繊維、マト
リクス樹脂の配合割合は任意に調整し得るが、一般に、
重量%で、炭素繊維:ガラス繊維:金属繊維:第2の異
種繊維:マトリクス樹脂=(15〜40):(15〜4
0):(1〜20):(5〜30):(20〜50)と
されるであろう。又、本発明に従えば、プリプレグ4の
厚さ(T1 )は、使用される金属繊維及び第2の異種
繊維の繊維径程度のものを作製し得るが、通常60〜3
00μm程度とされるであろう。
【0091】第2の実施態様と同様にして作製したこれ
らプリプレグ4に厚さ30μmのステンレス箔をローラ
にて押圧して貼着し、本発明のハイブリッドプリプレグ
1を作製した。
【0092】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用してゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定したが、本発明に係るゴルフクラブシャ
フトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来の
ハイブリッドプリプレグを用いたシャフトより優れてお
り、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感触
を有し良好であった。
【0093】表6に、金属繊維6A及び第2の異種繊維
6Bの種類を変えて上記方法に従って製造したハイブリ
ッドプリプレグと、それを用いて製造したゴルフクラブ
シャフトの評価結果を示す。
【0094】
【表6】
【0095】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0096】第7の実施態様:第7の実施態様のハイブ
リッドプリプレグ1は、図12に関連して説明した第4
の実施態様に係るハイブリッドプリプレグ1の構成と同
様であり、ただ、前記強化繊維2が、プリプレグの一側
にて一方向に配列された炭素繊維2Aと、他側に、該炭
素繊維2Aと同一方向に配列されたガラス繊維2Bとか
らなっている点で相違している。即ち、図16〜図19
に図示されるように、前記異種繊維6は、有機繊維6A
と、ガラス繊維以外の無機繊維とされる第2の異種繊維
6Bとにて構成される。又、有機繊維6Aはアラミド繊
維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維などから選
択され、第2の異種繊維6Bは、繊維径の大きなボロン
繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維など
から選択される一種又は複数種とされる。
【0097】又、本実施態様のプリプレグ4における炭
素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、第2の異種繊維、マ
トリクス樹脂の配合割合は任意に調整し得るが、一般に
、重量%で、炭素繊維:ガラス繊維:有機繊維:第2の
異種繊維:マトリクス樹脂=(15〜40):(15〜
40):(1〜20):(5〜30):(20〜50)
とされるであろう。又、本発明に従えば、プリプレグ4
の厚さ(T1 )は、使用される有機繊維及び第2の異
種繊維の繊維径程度のものを作製し得るが、通常60〜
300μm程度とされるであろう。
【0098】第2の実施態様と同様にして作製したこれ
らプリプレグ4に厚さ30μmのステンレス箔をローラ
にて押圧して貼着し、本発明のハイブリッドプリプレグ
1を作製した。
【0099】又、このようなハイブリッドプリプレグ1
を使用してゴルフクラブシャフトを製造し、その機械的
強度などを測定した結果、本発明に係るゴルフクラブシ
ャフトは、衝撃強度、捩り破壊強度が、図6に示す従来
のハイブリッドプリプレグを用いたシャフトより優れて
おり、使用時の感触も、従来の金属シャフトと同様の感
触を有し良好であった。
【0100】表7に、有機繊維6A及び第2の異種繊維
6Bの種類を変えて上記方法に従って製造したハイブリ
ッドプリプレグと、それを用いて製造したゴルフクラブ
シャフトの評価結果を示す。
【0101】
【表7】
【0102】本実施態様に従って構成されるプリプレグ
4は、上記方法以外にもドラムワインダーなどの種々の
方法にて好適に製造し得る。又、上記種々のマトリクス
樹脂、硬化剤などを使用し得る。
【0103】
【発明の効果】本発明に係るゴルフクラブシャフトは、
以上説明したように、一側に金属箔層を有した繊維強化
複合樹脂層からなるハイブリッドプリプレグ層を有する
構成とされるために、特に、衝撃強度及び捩り破壊強度
などに優れ、飛距離を低下させることなく、使用時の感
触(打球感)などが改善されるという特長を有している
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフクラブシャフトの横断面図
である。
【図2】本発明に係るゴルフクラブシャフトの横断面図
である。
【図3】ゴルフクラブシャフトの製造方法を説明する図
である。
【図4】ゴルフクラブシャフトを製造するためのプリプ
レグを示す平面図である。
【図5】従来のゴルフクラブシャフトの横断面図である
【図6】従来のハイブリッドプリプレグの断面構成図で
ある。
【図7】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイブ
リッドプリプレグの一実施態様の断面構成図である。
【図8】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイブ
リッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である。
【図9】ハイブリッドプリプレグの一つの製造方法を説
明する断面図である。
【図10】本発明に使用される異種繊維の一つの形態を
示すストランドの断面図である。
【図11】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図12】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図13】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図14】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図15】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図16】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図17】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図18】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【図19】ゴルフクラブシャフトを製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施態様の断面構成図である
【符号の説明】
1            ハイブリッドプリプレグ2
            強化繊維 3            金属箔 4            プリプレグ5      
      マトリクス樹脂6           
 異種繊維 1’          ハイブリッドプリプレグ層1
01’      アングル層 102’      ストレート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の繊維強化樹脂層からなるゴルフ
    クラブシャフトにおいて、繊維径が5〜30μmとされ
    る強化繊維の中に、繊維径が30〜500μmとされる
    異種繊維を前記強化繊維と同一方向に所定の間隔にて配
    列して有する繊維強化複合樹脂層と、前記繊維強化複合
    樹脂層の一側に積層した金属箔層とを有し、且つ総厚さ
    が20〜300μmであるハイブリッドプリプレグ層を
    、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間に、最外層に、又
    は最内層に1層或は複数層設けたことを特徴とするゴル
    フクラブシャフト。
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