JPH06133657A - ユーカリプタス グロブラスの大量クローン増殖方法 - Google Patents

ユーカリプタス グロブラスの大量クローン増殖方法

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JPH06133657A
JPH06133657A JP4309346A JP30934692A JPH06133657A JP H06133657 A JPH06133657 A JP H06133657A JP 4309346 A JP4309346 A JP 4309346A JP 30934692 A JP30934692 A JP 30934692A JP H06133657 A JPH06133657 A JP H06133657A
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globulus
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章 村上
Toshiaki Tanabe
稔明 田邊
Fumihiko Kuraya
文彦 藏屋
Takuya Shimizu
卓也 清水
Hidetoshi Yoshioka
英敏 吉岡
Kunimutsu Murakami
邦睦 村上
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/40Afforestation or reforestation

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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精英樹等の優良品種の効率的なクローン増殖
方法が確立されていないE.globulusの大量クローン増殖
を可能にすることにある。 【構成】 E.globulusの生長点を無機塩類および植物生
長調節物質を含む人工培地で培養することにより、苗条
原基および不定苗条を誘導させ、苗条原基は静置培養す
ることにより不定苗条を誘導し、得られた不定苗条を前
記人工培地より無機塩類および植物生長調節物質の濃度
を低減させた人工固定培地で静置培養することで不定苗
条を増殖させ、増殖させた不定苗条をさらに前記の人工
培地より無機塩類濃度を低下させ植物生長調節物質を含
む人工固定培地に移植することで植物体に再生させるE.
globulusの生長点培養によるクローン苗の生産方法。 【効果】 特にパルプ材として優れているE.globulusに
おいて、精英樹等の優良品種の大量クローン増殖が可能
になり、植林用の苗の供給も可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーカリプタス グロ
ブラス(Eucalyptus globulus)(以下単にE.globulusと
いう)の生長点培養による大量クローン増殖に関するも
のであり、生物学・林業・農業・組織培養等に応用され
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】E.glob
ulusは、フトモモ科のユーカリ属に属し、オーストラリ
アのタスマニア島原産である。用途は、主としてパルプ
用材であるが、そのほかにも薪炭や建築材として使用さ
れている。ユーカリ種には少なくとも 600種以上の樹種
があると言われているが、そのなかでもE.globulusは、
優れたパルプ適性を示す。つまりパルプあるいは紙を作
る上で重要とされている比重・繊維長・パルプ収率等に
おいて非常に優れており、高い評価を得ている。土壌に
よっても異なるが比較的温暖な気候であれば成長性も良
好である。
【0003】このようにE.globulusはパルプ材あるいは
森林資源上、最重要樹種であり、世界各国に植林されて
いる。しかしながらE.globulusは、挿し木や組織培養に
よる効率的な増殖が困難であるため、実生で苗を育成し
植林している現状である。
【0004】実生の場合、遺伝的に均一でないため生長
が不揃いになり、収穫量が減少する。あるいは収穫量が
予測できない等の問題を抱えている。また、精英樹など
の優良品種が存在しても効率的なクローン増殖方法がな
い。樹木のクローン増殖は、困難なことが極めて多く、
可能であっても実用化には程遠いのが現状である。
【0005】ランや野菜等ではクローン増殖は可能にな
り、一部の種に於ては実用化されている。そしてこれら
の方法を樹木に応用したが適していなかったのが現状と
考えられる。特に樹木は生長が遅いことに加えて、培養
時に、組織を調整すると組織が傷害を受け、これらによ
ってフェノール性物質の合成およびこれら物質の溶出が
誘発され、生長などの阻害が起きることで樹木のクロー
ン増殖を困難にしていると考えられている。樹木のクロ
ーン増殖は、個々の樹種に適合した、例えば培地組成や
培養方法などを新たに開発することで可能になると考え
られ、早急な開発が望まれる。
【0006】大量クローン増殖が可能になれば、優良木
のクローン増殖によって植林用苗が供給され、生長量の
増大や収穫の予想が可能になり、計画的な施業が可能に
なる。さらに遺伝子組換えなどによる品種改良株の増殖
も可能になるなど、大きな効果が期待される。よって、
早急なるE.globulusの大量クローン増殖方法の確立が望
まれている。
【0007】一般にクローンの確認として形態上の観察
あるいは染色体数の算定などが行われているが、これら
の方法は、一手段ではあるが遺伝的に同一とは到底判断
できない。
【0008】なお、特開昭62-55020号公報で、ユーカリ
属の数種において苗条原基法を用いてのクローン増殖が
有効であると開示されている。しかしながら本発明とは
人工培地組成・方法・培養形態など全く異なる。さらに
E.globulusにおける実施例もなく、さらに増殖させた苗
がクローンであることの証明もなされておらず、本発明
とは異なる。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記問題点を解決すべく鋭意努力した結果、E.globulusの
生長点あるいは生長点を含む組織を用い、無機塩類中の
各々の合計濃度がカリウム25mM、窒素25mM、燐1mMから
カリウム75mM、窒素75mM、燐2mMまでの濃度範囲を含む
高濃度無機塩類及び植物生長調節物質を含む人工培地で
回転培養・静置培養することにより、苗条原基および不
定苗条を誘導させる。苗条原基は静置培養することによ
り不定苗条を誘導する。
【0010】ついで得られた不定苗条は無機塩類中の各
々の合計濃度がカリウム50mM、窒素50mM、燐1mM以下に
調整し、植物生長調節物質を含む人工固定培地で静置培
養することで不定苗条を増殖させる。増殖させた不定苗
条は、無機塩類中の各々の合計濃度がカリウム25mM、窒
素25mM、燐1mM以下に調整し、植物生長調節物質を含む
人工固定培地で静置培養することで発根が誘導され、完
全な植物体が短期間にしかも大量に苗を得ることができ
る。
【0011】さらに得られた苗は、その種が持っている
酵素種の検出、つまりアイソザイム分析により、クロー
ンの判定を行う。これらによって短期間に大量のクロー
ン苗を得る方法を見いだした。
【0012】即ち、本発明の要旨とするところは、E.gl
obulusの生長点を窒素、カリウムおよび燐の濃度を高め
た無機塩類および植物生長調節物質を含む人工液体培地
で照明下、回転培養することで苗条原基を誘導し、また
人工固定培地で静置培養することで不定苗条を誘導す
る。苗条原基は不定苗条へ誘導する。
【0013】これら得られた不定苗条を前記無機塩類組
成より窒素・カリウムおよび燐の濃度を低減させ、植物
生長調節物質を含む人工固定培地に移植することで不定
苗条の増殖をはかる。次いで増殖した不定苗条は、さら
に前記無機塩類組成より窒素・カリウムおよび燐の濃度
を低減させ、植物生長調節物質のオーキシンのみを添加
した人工固定培地に移植することで大量に苗を得ること
を特徴とするE.globulusの生長点培養によるクローン苗
の生産方法に属する。
【0014】本発明で増殖される苗条原基および不定苗
条は、遺伝的に極めて安定であり、かつ増殖率に優れ、
また植物体への再生も容易にできる培養組織である。即
ち本発明は一種の栄養体生殖による大量クローン増殖方
法であり、精英樹などの優良品種の増殖などによる植林
苗の供給を可能にしている。さらに生長点を用いるため
無病苗の作出による初期生長量の増大を可能にしてい
る。
【0015】
【作用】本発明をさらに詳しく説明する。E.globulusの
生長点および生長点を含む組織を殺菌した後、無機塩類
および植物生長調節物質、ビタミン、炭素源を含む人工
液体培地に置床する。ついで、照明下回転培養を行い苗
条原基を誘導する。また同一の組織を用い、同一の人工
固定培地で照明下、静置培養を行い不定苗条を誘導す
る。
【0016】上記の回転培養条件として、1分間2〜3
回転で照明5000〜10000 ルクス、温度15〜30℃の条件が
あげられる。静置培養条件として、照明 500〜2000ルク
ス、15〜30℃の条件があげられる。
【0017】苗条原基または不定苗条を誘導する場合、
無機塩類組成は、培地中の無機塩類中の各々の濃度が窒
素25mM〜75mM、カリウム25mM〜75mM、燐1〜2mMに調製
した培地を用いることを特徴とする。これ以外濃度では
効率的に苗条原基または不定苗条を誘導できない。
【0018】苗条原基または不定苗条は、生長点および
生長点を含む組織を用い、人工培地中の植物生長調節の
サイトカイニンとして6−ベンジルアデニン、カイネチ
ンのいずれか1種とオーキシンのα−ナフタレン酢酸、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、3−インドール酪酸
のいずれか1種を併用することで誘導される。また、炭
素源としてショ糖、ぶどう糖を用いることができる。例
えば、6−ベンジルアデニン 0.2〜5.0ppm、α−ナフタ
レン酢酸0〜8.0ppmおよびショ糖1〜5%を含むものが
用いられる。
【0019】誘導された苗条原基は、苗条原基を誘導し
た時に用いた同一組成の人工培地へ移植し、静置培養す
ることで不定苗条が誘導される。上記の培養条件として
照明 500〜2000ルクス、15〜30℃の条件があげられる。
【0020】誘導された不定苗条の増殖は、培地中の窒
素50mM、カリウム50mM、燐1mM濃度以下に調整された培
地を用いることを特徴とする。これ以上の濃度では不定
苗条の増殖は困難である。
【0021】不定苗条の増殖は、人工培地中の植物生長
調節物質のサイトカイニンとして6−ベンジルアデニ
ン、カイネチンのいずれか1種とオーキシンのα−ナフ
タレン酢酸、2,4−ジクロロフェノキ酢酸、3−イン
ドール酪酸のいずれか1種を併用することで誘導され
る。また、炭素源としてショ糖、ぶどう糖を用いること
ができる。例えば6−ベンジルアデニン 0.2〜3.0ppm、
α−ナフタレン酢酸0〜5ppm およびショ糖1〜5%を
含むものが用いられる。
【0022】上記の培養条件として、照明 500〜2000ル
クス、温度15〜30℃の条件があげられる。
【0023】生長点あるいは生長点を含む組織より苗条
原基を経て誘導あるいは直接誘導され増殖した不定苗条
は、人工培地に移植し、照明下、静置培養を行うことで
完全な植物体へ再生させる。上記の培養条件として、照
明 200〜1000ルクス、温度15〜28℃の条件があげられ
る。
【0024】人工培地中の無機塩類組成は、人工培地中
の各々の濃度を窒素25mM、カリウム25mM、燐1mM濃度以
下に調整した培地を用いることを特徴とする。
【0025】植物生長調節物質としてオーキシンを用い
る。例えばα−ナフタレン酢酸あるいは3−インドール
酪酸2ppm 以下含むものが用いられる。炭素源としてシ
ョ糖1〜2%を含むものが用いられる。
【0026】これらの条件にて苗条原基・不定苗条を誘
導、さらには増殖させ、次いで植物体へ分化させること
で培養器中で、一つの生長点より1000万本以上の大量ク
ローン苗が作り出される。得られた植物体は、順化させ
ることで自然界にて育成することができる。得られた植
物体の形態に異常は認められず、同一の形態を示した。
また、アイソザイム分析によっても変異は認められず、
クローンであった。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)5年生のE.globulusのえき芽
を含む組織を採取し、水道水でよく洗浄した後、70%エ
チルアルコールで数秒、さらに5%さらし粉溶液で15分
間殺菌処理し、滅菌水で3〜4回洗浄した。殺菌処理し
たえき芽を含む組織を調整したGanborg のB5培地(シ
ョ糖2%、寒天0.85%を含む)に置床した。1週間後に
伸長したえき芽から生長点を摘出し、調整した固定培地
上に置床した。
【0029】培地は、表1の無機塩類・ビタミンなどの
基本培地にNaH2 PO4 ・H2 O、KNO3 、NH4
NO3 添加して、培地中の窒素・カリウム・燐の濃度を
表2に示すようにE1〜E6と称す培地を調整した。さ
らにサイトカイニンとして6−ベンジルアデニン(BA
P)、オーキシンとしてα−ナフタレン酢酸(NAA)
を0〜10ppm の範囲で組み合わせてpH 5.6〜5.8 に調
整した。いずれにもショ糖2%と寒天0.82%を加えた。
【0030】培養条件は、温度25℃±1℃、1500ルクス
・16時間照明(8時間暗黒)で行った。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】初代培養から4〜5週間経過した時点よ
り、表3に示すように植物生長調節物質を組み合わせた
E2,E3,E4,E6培地に、BAP 0.2〜5.0ppmと
NAA0〜8.0ppmを添加した組成で、70〜80%の確率で
不定苗条が形成された。特に、E4培地にBAP 2pp
m とNAA 2〜4ppm を添加した区においては、初代
培養から6週間経過した時点で置床した組織当りの発生
した茎葉数は平均で20と最大であった。
【0034】E1,E5培地では、1〜2の苗条が形成
されたにとどまり効率的ではなかった。E2,E3,E
4,E6培地で形成された不定苗条は、初代培養から7
週目に各々同一組成(植物生長調節物質も同一)の新し
い培地に移植し、同一の条件で培養した。移植後、2〜
3週間経過すると、E2,E3培地にBAP 0.2〜3.0p
pm 及びNAA 0〜5.0ppm添加した組成では形成され
た不定苗条から新たな茎葉が発生し、不定苗条は以後移
植をすることで増殖を続け、最初に形成されたシュート
は伸長した。不定苗条の増殖は、分割して植え継ぐと1
カ月に約4倍の茎葉数になった。従って1年間に苗とし
て1000万本以上生産される。
【0035】E4,E6では植物生長調節物質の添加量
に関わりなくカルス化し、不定苗条の増殖はできなかっ
た。しかしE4,E6培地で初代培養時形成された不定
苗条は、E2,E3培地にBAP 0.2〜3.0ppm及びNA
A 0〜5.0ppm添加した培地に移植するとカルス化は見
られず、新たな茎葉が発生し、不定苗条は以後移植をす
ることで増殖を続けた。また、形成された不定苗条は、
植物生長調節物質を添加していないE2,E3移植する
と各々の茎葉は伸長した。
【0036】
【表3】
【0037】ついで完全な植物体へ再生させるために不
定苗条から伸長している茎葉を用い、発根を促すために
E1,E2培地(ショ糖2%・寒天0.85%)にNAAと
3−インドール酪酸(IBA)を単独で1〜4ppm 添加
して培養した。培養条件は温度25±1℃、照度 500ルク
スで行った。表4に示すようにE1培地にNAA 2pp
m 添加あるいはIBA 2ppm 添加した場合、最も高い
発根率を示し、完全な植物体に再生した。
【0038】
【表4】
【0039】培養容器内で得られた植物体は、温度25
℃、湿度80%以上に保たれた順化室で2〜3週間順化さ
せた後、屋外に移植した。
【0040】再生された植物体についてクローンの確認
を行った。一つの生長点に由来する植物体は、外部形態
上に差異はなく生長性も均一であった。ついでアイソザ
イム分析は、白石の方法(林木育種、142:23〜25、143:
34〜38)に従って行った。検出した酵素種は、ホスホグ
ルコムダーゼ、ホスホグルコイソメラーゼ、6−ホスホ
グルコン酸脱水素酵素、グルコース−6−リン酸脱水素
酵素、リンゴ酸脱水素酵素、フマラーゼ、アスパラギン
酸アミノ基転移酵素、グルセリン酸脱水素酵素、グルタ
ミン酸脱水素酵素、シキミ酸脱水素酵素の10酵素であ
る。各酵素種ごとにアイソザイムのバンドパターンを比
較した結果、全酵素種において供試固体はすべて同じバ
ンドパターンであり、同一クローンであった。図1に6
−ホスホグルコン酸脱水素酵素のアイソザイムバンドパ
ターンを示す。
【0041】(実施例2)E.globulusの種子を70%エチ
ルアルコール溶液で数秒、さらに5%さらし粉溶液で60
分間殺菌処理し、滅菌水で3〜4回洗浄した。殺菌処理
した種子を調整したGanborg のB5培地(ショ糖2%、
寒天0.85%を含む)に置床した。2週間後、発芽した幼
苗から生長点を摘出し、調整した固定培地上に置床し
た。
【0042】培地は、実施例1と同様にE1〜E6と称
す培地を調整した。さらにサイトカイニンとしてカイネ
チン(K)、オーキシンとしてNAAを0〜10ppm の範
囲で組み合わせてpH 5.6〜5.8 に調整した。いずれに
もショ糖2%と寒天0.82%を加えた。培養条件は、温度
25℃±1℃、1500ルクス・16時間照明(8時間暗黒)で
行った。
【0043】初代培養から4〜5週間経過した時点よ
り、E2,E3,E4,E6培地にK0.2 〜5.0ppmとN
AA 0〜8.0ppmを添加した組成において不定苗条の形
成が観察された。特に、E4培地にK 2ppm とNAA
2〜4ppm を添加した区においては、置床した組織当
りの発生した茎葉数は平均で30と最大であった。E1,
E5培地では不定苗条の形成は観察されなかった。
【0044】E2,E3,E4,E6培地で形成された
不定苗条は、E3培地にK 0.2〜3.0 とNAA 0〜5
ppm を添加した培地に移植すると不定苗条から新たな茎
葉が発生し、不定苗条は以後移植をすることで増殖を続
け、最初に形成されたシュートは伸長した。
【0045】ついで完全な植物体を再生するために不定
苗条から伸長している茎葉、または、植物生長調節物質
を除いた培地に移植し茎葉を伸長させて用いた。発根を
促すためにE1培地(ショ糖2%・寒天0.85%)にIB
A 2ppm 添加して培養した。培養条件は温度25℃±1
℃、照度 500ルクスで行った。移植後10日経過した時点
より全ての茎葉から発根が見られ、完全な植物体に再生
した。
【0046】培養容器内で得られた植物体は、温度25
℃、湿度80%以上に保たれた順化室で2〜3週間順化さ
せた後、屋外に移植した。
【0047】再生された植物体について、クローンの確
認を実施例1に示す方法で行った結果、一つの生長点に
由来する植物体は同一クローンであった。
【0048】(実施例3)5年生のE.globulusのえき芽
を含む組織を採取し、水道水でよく洗浄した後、70%エ
チルアルコールで数秒、さらに5%さらし粉溶液で15分
間殺菌処理し、滅菌水で3〜4回洗浄した。殺菌処理し
たえき芽を含む組織を調整したGanborg のB5培地(シ
ョ糖2%、寒天0.85%を含む)に置床した。1週間後に
伸長したえき芽から生長点を摘出し、調整した液体培地
中に置床した。
【0049】培地は、実施例1に示すE3,E4,E5
と称す培地にサイトカイニンとしてカイネチン(K)、
オーキシンとしてNAAを0〜10ppm の範囲で組み合わ
せて調整した。いずれにもショ糖2%を加えpH 5.6〜
5.8 に調製し、試験管(30×200)に25ml分注した。培養
条件は、温度25℃±1℃、 10000ルクス・16時間照明
(8時間暗黒)で1分間2回転で行った。
【0050】初代培養から2〜3週間経過した時点よ
り、E3,E4,E6培地にK O.2〜5.0ppm、NAA
0〜8.0ppmを添加した組成で苗条原基の形成が観察され
た。
【0051】E2,E3,E4,E6培地で形成された
苗条原基は、初代培養から4週目に、同一組成の寒天0.
82%を加えた固定培地に移植し、温度25℃±1℃、1000
ルクス・16時間照明(8時間暗黒)で静置培養した。移
植後、2週間経過すると苗条原基から苗条の発生が観察
され不定苗条を形成した。
【0052】形成された不定苗条は、植物生長調節物質
を除いたE3培地に移植したところ2週間で茎葉が伸長
した。伸長した茎葉を切取り、E1培地(ショ糖2%、
寒天0.85%、IBA 2ppm)に差しつけて静置培養し
た。培養条件は温度25℃±1℃、照度 500ルクスで行
い、差しつけた茎葉からすべて発根し完全な植物体が再
生された。
【0053】培養容器内で得られた植物体は、温度25
℃、湿度80%以上に保たれた順化室で2〜3週間順化さ
せた後、屋外に移植した。
【0054】再生された植物体についての確認は、実施
例1に示す方法で実施した。一つの生長点に由来する植
物体は、同一クローンであった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、効率的な大量クローン
増殖方法がなかったE.globulusにおいて、生長点あるい
は生長点を含む組織を培養することで苗条原基や不定苗
条を誘導・増殖させ、更に植物体に再生させることで大
量でしかも均一な、いわゆるクローン苗を供給すること
ができる。つまり、エリート木と称される精英樹や改良
品種を植林事業に供給することが可能になり、効果は絶
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1により再生された植物体につ
いての6−ホスホグルコン酸脱水素酵素のアイソザイム
バンドパターンを示す写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】E.g
lobulusは、フトモモ科のユーカリ属に属し、オ
ーストラリアのタスマニア島原産である。用途は、主と
してパルプ用材であるが、そのほかにも薪炭や建築材と
して使用されている。ユーカリ種には少なくとも600
種以上の樹種があると言われているが、そのなかでも
E.globulusは、優れたパルプ適性を示す。つ
まりパルプあるいは紙を作る上で重要とされている容積
重・繊維長・パルプ収率等において非常に優れており、
高い評価を得ている。土壌によっても異なるが比較的温
暖な気候であれば生長性も良好である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このようにE.globulusはパルプ
材あるいは森林資源上、最重要樹種であり、世界各国に
植林されている。しかしながらE.globulus
は、挿し木や組織培養による効率的な増殖が困難である
ため、実生で苗を育成し植林しているのが現状である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】実生の場合、遺伝的に均一でないため生長
が不揃いになり、収穫量が乏しい。あるいは収穫量が予
測できない等の問題を抱えている。また、精英樹などの
優良品種が存在しても効率的なクローン増殖方法がな
い。樹木のクローン増殖は、困難なことが極めて多く、
可能であっても実用化には程遠いのが現状である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ついで得られた不定苗条は無機塩類中の各
々の合計濃度がカリウム50mM、窒素50mM、燐1
mM以下に調整し、植物生長調節物質を含む人工固定培
地で静置培養することで不定苗条を増殖させる。増殖さ
せた不定苗条は、無機塩類中の各々の合計濃度がカリウ
ム25mM、窒素25mM、燐1mM以下に調整し、植
物生長調節物質を含む人工固定培地で静置培養すること
で根が形成され、完全な植物体が短期間にしかも大量に
苗を得ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】苗条原基または不定苗条を誘導する場合、
無機塩類組成は、培地中の無機塩類中の各々の濃度が窒
素25mM〜75mM、カリウム25mM〜75mM、
燐1〜2mMに調整した培地を用いることを特徴とす
る。これ以外の濃度では効率的に苗条原基または不定苗
条を誘導できない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】苗条原基または不定苗条は、生長点および
生長点を含む組織を用い、人工培地中の植物生長調節物
質のサイトカイニンとして6−ベンジルアデニン、カイ
ネチンのいずれか1種とオーキシンのα−ナフタレン酢
酸、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、3−インドール
酪酸のいずれか1種を併用することで誘導される。ま
た、炭素源としてショ糖、ぶどう糖を用いることができ
る。例えば、6−ベンジルアデニン0.2〜5.0pp
m、α−ナフタレン酢酸0〜8.0ppmおよびショ糖
1〜5%を含むものが用いられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】不定苗条の増殖は、人工培地中の植物生長
調節物質のサイトカイニンとして6−ベンジルアデニ
ン、カイネチンのいずれか1種とオーキシンのα−ナフ
タレン酢酸、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、3−イ
ンドール酪酸のいずれか1種を併用することで誘導され
る。また、炭素源としてショ糖、ぶどう糖を用いること
ができる。例えば6−ベンジルアデニン0.2〜3.0
ppm、α−ナフタレン酢酸0〜5ppmおよびショ糖
1〜5%を含むものが用いられる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】植物生長調節物質としてオーキシンを用い
る。例えばα−ナフタレン酢酸あるいは3−インドール
酪酸2ppm以下を含むものが用いられる。炭素源とし
てショ糖1〜2%を含むものが用いられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】培地は、表1の無機塩類・ビタミンなどの
基本培地にNaHPO・HO、KNO、NH
NOを添加して、培地中の窒素・カリウム・燐の濃度
が表2に示すE1〜E6と称す培地を調整した。さらに
サイトカイニンとして6−ベンジルアデニン(BA
P)、オーキシンとしてα−ナフタレン酢酸(NAA)
を0〜10ppmの範囲で組み合わせてPH5.6〜
5.8に調整した。いずれにもショ糖2%と寒天0.8
2%を加えた。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】E1,E5培地では、1〜2の苗条が形成
されたにとどまり効率的ではなかった。E2,E3,E
4,E6培地で形成された不定苗条は、初代培養から7
週目に各々同一組成(植物生長調節物質も同一)の新し
い培地に移植し、同一の条件で培養した。移植後、2〜
3週間経過すると、E2,E3培地にBAP0.2〜
3.0ppm及びNAA 0〜5.0ppm添加した組
成では形成された不定苗条から新たな茎葉が発生し、不
定苗条は以後移植をすることで増殖を続け、最初に形成
された茎葉は伸長した。不定苗条の増殖は、分割して植
え継ぐと1ケ月に約4倍の茎葉数になった。従って1年
間に苗として1000万本以上生産される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】E4,E6では植物生長調節物質の添加量
に関わりなくカルス化した。しかしE4,E6培地で初
代培養時形成された不定苗条は、E2,E3培地にBA
P0.2〜3.0ppm及びNAA 0〜5.0ppm
添加した培地に移植するとカルス化は見られず、新たな
茎葉が発生し、不定苗条は以後移植をすることで増殖を
続けた。また、形成された不定苗条は、植物生長調節物
質を添加していないE2,E3培地に移植すると各々の
茎葉は伸長した。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】再生された植物体についてクローンの確認
を行った。一つの生長点に由来する植物体は、外部形態
上に差異はなく生長性も均一であった。ついでアイソザ
イム分析は、白石の方法(林木育種、142:23〜2
5、143:34〜38)に従って行った。検出した酵
素種は、ホスホグルコムダーゼ、ホスホグルコイソメラ
ーゼ、6−ホスホグルコン酸脱水素酵素、グルコース−
6−リン酸脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、フマラー
ゼ、アスパラギン酸アミノ基転移酵素、グルセリン酸脱
水素酵素、グルタミン酸脱水素酵素、シキミ酸脱水素酵
素の10酵素である。各酵素種ごとにアイソザイムのバ
ンドパターンを比較した結果、全酵素種において供試個
体はすべて同じバンドパターンであり、同一クローンで
あった。図1に6−ホスホグルコン酸脱水素酵素のアイ
ソザイムバンドパターンを示す。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】E2,E3,E4,E6培地で形成された
不定苗条は、E3培地にK0.2〜3.0とNAA 0
〜5ppmを添加した培地に移植すると不定苗条から新
たな茎葉が発生し、不定苗条は以後移植をすることで増
殖を続け、最初に形成された茎葉は伸長した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】培地は、実施例1に示すE3,E4,E5
と称す培地にサイトカイニンとしてカイネチン(K)、
オーキシンとしてNAAを0〜10ppmの範囲で組み
合わせて調整した。いずれにもショ糖2%を加えpH
5.6〜5.8に調整し、試験管(径30mm長さ20
0mm)に25ml分注した。培養条件は、温度25℃
±1℃、10000ルクス・16時間照明(8時間暗
黒)で1分間2回転で行った。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】E2,E3,E4,E6培地で形成された
苗条原基は、初代培養から4週目に、寒天0.82%を
加えた同一組成の固定培地に移植し、温度25℃±1
℃、1000ルクス・16時間照明(8時間暗黒)で静
置培養した。移植後、2週間経過すると苗条原基から苗
条の発生が観察され不定苗条を形成した。
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1により再生された植物体につ
いての6−ホスホグルコン酸脱水素酵素のアイソザイム
バンドパターンを示す電気泳動写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 英敏 山口県岩国市桂町2丁目6−8−104 (72)発明者 村上 邦睦 山口県岩国市飯田町2丁目3−3

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーカリプタス グロブラス(E.globul
    us)の生長点および生長点を含む組織を無機塩類および
    植物成長調節物質を含む人工液体培地で照明下、回転培
    養することで苗条原基を、あるいは人工固定培地で照明
    下、静置培養することにより、不定苗条を各々誘導さ
    せ、苗条原基は静置培養へ移植することで不定苗条を誘
    導し、ついで不定苗条を前記の人工培地より無機塩類お
    よび植物生長調節物質の濃度低減させた人工培地に移植
    することで効率的に不定苗条を増殖させ、ついで増殖し
    た不定苗条をさらに前記の人工培地より無機塩類濃度を
    低減させ、植物生長調節物質を含む人工培地に移植する
    ことで、植物体に再生させることを特徴とするE.globul
    usの生長点培養によるクローン苗の生産方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のユーカリプタス グロブ
    ラス(E.globulus)の生長点および生長点を含む組織よ
    り苗条原基を誘導する工程。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のユーカリプタス グロブ
    ラス(E.globulus)の生長点および生長点を含む組織よ
    り不定苗条を誘導する工程。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の苗条原基から不定苗条を
    誘導する工程。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の不定苗条を増殖させる工
    程。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の不定苗条を植物体に再生
    する工程。
  7. 【請求項7】 ユーカリプタス グロブラス(E.globul
    us)の生長点および生長点を含む組織を無機塩類中の各
    々の合計濃度がカリウム25mM、窒素25mM、燐1mMからカ
    リウム75mM、窒素75mM、燐2mMまでの濃度範囲を含む人
    工液体培地で回転培養することにより苗条原基を誘導す
    ることを特徴とする請求項1記載の工程。
  8. 【請求項8】 ユーカリプタス グロブラス(E.globul
    us)の生長点および生長点を含む組織を無機塩類中の各
    々の合計濃度がカリウム25mM、窒素25mM、燐1mMからカ
    リウム75mM、窒素75mM、燐2mMまでの濃度範囲を含む人
    工固定培地で静置培養することにより不定苗条を誘導す
    ることを特徴とする請求項1記載の工程。
  9. 【請求項9】 人工培地中の植物生長調節物質がサイト
    カイニンとオーキシンの少なくとも両者を一種ずつ含む
    人工液体培地あるいは人工固定培地である請求項1また
    は請求項7記載および請求項8記載の工程。
  10. 【請求項10】 サイトカイニンの濃度が 0.2〜5.0pp
    m、オーキシンの濃度が0〜8.0ppmの範囲であることを
    特徴とする請求項9記載の工程。
  11. 【請求項11】 誘導された苗条原基を同一組成の人工
    固定培地へ移植して静置培養することにより不定苗条を
    誘導する請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 誘導された不定苗条を無機塩類中の各
    々の合計濃度がカリウム50mM、窒素50mM、燐1mM以下に
    調製した人工培地で培養することにより、不定苗条を増
    殖させる請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 人工培地中の植物生長調節物質がサイ
    トカイニンとオーキシンの少なくとも両者を一種ずつ含
    む固定培地である請求項1または請求項12記載の工程。
  14. 【請求項14】 サイトカイニンの濃度が 0.2〜3.0pp
    m、オーキシンの濃度が0〜5.0ppmの範囲であることを
    特徴とする請求項13記載の工程。
  15. 【請求項15】 誘導された不定苗条を無機塩類中の各
    々の合計濃度がカリウム25mM、窒素25mM、燐1mM濃度以
    下に調製した人工培地で培養することにより、植物体に
    再生させる請求項1記載の工程。
  16. 【請求項16】 人工培地中の植物生長調節物質がオー
    キシンの一種を含む固定培地である請求項15記載の工
    程。
  17. 【請求項17】 オーキシンの濃度が2ppm 以下である
    請求項16記載の工程。
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