JPH0613239A - 平面形トランス - Google Patents
平面形トランスInfo
- Publication number
- JPH0613239A JPH0613239A JP16655392A JP16655392A JPH0613239A JP H0613239 A JPH0613239 A JP H0613239A JP 16655392 A JP16655392 A JP 16655392A JP 16655392 A JP16655392 A JP 16655392A JP H0613239 A JPH0613239 A JP H0613239A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- conductor
- conductor pattern
- film
- coils
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不平衡成分が発生しにくく、しかも、この不
平衡成分を効率的に除去する。 【構成】 絶縁性フイルム3の表面に、1次コイルの導
体1,2次コイルの導体2を内巻きに3/4回配置する
とともに、絶縁性フイルム3の裏面に、1次コイルの導
体1′,2次コイルの導体2′を外巻きにして3/4回
配置する。
平衡成分を効率的に除去する。 【構成】 絶縁性フイルム3の表面に、1次コイルの導
体1,2次コイルの導体2を内巻きに3/4回配置する
とともに、絶縁性フイルム3の裏面に、1次コイルの導
体1′,2次コイルの導体2′を外巻きにして3/4回
配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速パルス信号の平
衡伝送を行う巻線不要の導体パターンコイルを有する平
面形トランスに関する。
衡伝送を行う巻線不要の導体パターンコイルを有する平
面形トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4は、導体パターンコイル
を使用した従来のトランスを示している。これは、ポリ
イミドなどのフイルムの表裏両面に、それぞれ磁気的結
合するように導体パターンコイルを配置している。即
ち、図3は1次コイルの導体aをフイルムfの表面に形
成するとともに、2次コイルの導体bをフイルムfの裏
面に配置したトランスを示しており、また、図4は1次
コイルの導体aおよび2次コイルの導体bともに、フイ
ルムfの表面に配置したトランスを示している。このト
ランスは、所謂、巻線を使用していないために、特性の
バラツキが少なく、コストダウンを図ることができると
いう利点がある。
を使用した従来のトランスを示している。これは、ポリ
イミドなどのフイルムの表裏両面に、それぞれ磁気的結
合するように導体パターンコイルを配置している。即
ち、図3は1次コイルの導体aをフイルムfの表面に形
成するとともに、2次コイルの導体bをフイルムfの裏
面に配置したトランスを示しており、また、図4は1次
コイルの導体aおよび2次コイルの導体bともに、フイ
ルムfの表面に配置したトランスを示している。このト
ランスは、所謂、巻線を使用していないために、特性の
バラツキが少なく、コストダウンを図ることができると
いう利点がある。
【0003】図5は、このようなトランスの使用例とし
てツイストペア線によりデータ伝送する場合の回路図を
示しているが、この図では、差動出力信号(平衡信号)
をトランスtを介してツイストペア線m,m′と送信回
路Aとの間を直流的に絶縁しており、また、受信側では
ツイストペア線m,m′の差動信号をトランスtを介し
て受信し、受信回路Bとツイストペア線m,m′との間
を直流的に絶縁している。しかしながら、差動出力信号
は完全な平衡状態ではないために、トランスtにより不
平衡信号を除去することができる。また、トランスt
は、受信側でも外部から混入したきた不平衡信号(ノイ
ズ)を除去する機能を有している。
てツイストペア線によりデータ伝送する場合の回路図を
示しているが、この図では、差動出力信号(平衡信号)
をトランスtを介してツイストペア線m,m′と送信回
路Aとの間を直流的に絶縁しており、また、受信側では
ツイストペア線m,m′の差動信号をトランスtを介し
て受信し、受信回路Bとツイストペア線m,m′との間
を直流的に絶縁している。しかしながら、差動出力信号
は完全な平衡状態ではないために、トランスtにより不
平衡信号を除去することができる。また、トランスt
は、受信側でも外部から混入したきた不平衡信号(ノイ
ズ)を除去する機能を有している。
【0004】このような平衡伝送用トランスとして平面
形トランスを使用した場合に、導体パターンコイルの始
点と終点との形状が相違しているために、不平衡信号の
除去能力が悪く、しかも、逆に不平衡信号を増大させる
場合がある。その理由を図6のトランスの等価回路につ
いて説明すると、導体パターンコイルの形状が相違する
ために、線間容量c1 ,c2 の値が異なり、差動出力信
号が逆に不平衡成分に変換されることになるからであ
る。
形トランスを使用した場合に、導体パターンコイルの始
点と終点との形状が相違しているために、不平衡信号の
除去能力が悪く、しかも、逆に不平衡信号を増大させる
場合がある。その理由を図6のトランスの等価回路につ
いて説明すると、導体パターンコイルの形状が相違する
ために、線間容量c1 ,c2 の値が異なり、差動出力信
号が逆に不平衡成分に変換されることになるからであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような平面形ト
ランスでは、不平衡成分がツイストペア線により伝送さ
れて不要輻射の原因となるばかりか、この不平衡成分の
ノイズが伝送路に混入した場合には、これを除去するこ
とができないという問題点がある。ところが、この発明
によれば、このような問題点を解決できるもので、不平
衡成分が発生しにくく、しかも、この不平衡成分を効率
的に除去することができる平面形トランスを提供するこ
とをその目的としている。
ランスでは、不平衡成分がツイストペア線により伝送さ
れて不要輻射の原因となるばかりか、この不平衡成分の
ノイズが伝送路に混入した場合には、これを除去するこ
とができないという問題点がある。ところが、この発明
によれば、このような問題点を解決できるもので、不平
衡成分が発生しにくく、しかも、この不平衡成分を効率
的に除去することができる平面形トランスを提供するこ
とをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、絶縁性フィルムの表面および裏面
に、導体パターンコイルを使用して磁気的結合するよう
にスパイラル状に相対向して1次コイルの導体および2
次コイルの導体をそれぞれ配置し、その1次コイルおよ
び2次コイルの導体パターンコイルの中間点において対
称的に配置するのである。
めに、この発明は、絶縁性フィルムの表面および裏面
に、導体パターンコイルを使用して磁気的結合するよう
にスパイラル状に相対向して1次コイルの導体および2
次コイルの導体をそれぞれ配置し、その1次コイルおよ
び2次コイルの導体パターンコイルの中間点において対
称的に配置するのである。
【0007】
【作用】この発明の作用について述べる。1次コイルの
導体と2次コイルの導体の形状が、導体パターンコイル
の所要長さの半分の中間点であるスルーホールの位置を
点として点対称となり、1次コイル,2次コイルの導体
間の線間容量の値が相等しくなるのである。
導体と2次コイルの導体の形状が、導体パターンコイル
の所要長さの半分の中間点であるスルーホールの位置を
点として点対称となり、1次コイル,2次コイルの導体
間の線間容量の値が相等しくなるのである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら具体的に説明する。図1および図2は、この発明に係
る平面形トランスの第1実施例および第2実施例を示す
平面図である。図において、誘電体でポリイミドなどの
ような絶縁性フィルム3の表面および裏面に、それぞれ
導体パターンコイルを使用して磁気的に結合するよう
に、1次コイルの導体1,1′を絶縁性フイルム3に配
置するとともに、2次コイルの導体2,2′を絶縁性フ
イルム3に配置するのである。そして、導体パターンコ
イル1,2は絶縁性フイルム3の表面に相対向してスパ
イラル状に内巻きに配置し、導体パターンコイルの所要
長さの半分の長さの位置で、スルーホール4,5を介し
て絶縁性フイルム3の裏面となるように相対向してスパ
イラル状に外巻きに配置して導体パターンコイル1′,
2′とする。
ら具体的に説明する。図1および図2は、この発明に係
る平面形トランスの第1実施例および第2実施例を示す
平面図である。図において、誘電体でポリイミドなどの
ような絶縁性フィルム3の表面および裏面に、それぞれ
導体パターンコイルを使用して磁気的に結合するよう
に、1次コイルの導体1,1′を絶縁性フイルム3に配
置するとともに、2次コイルの導体2,2′を絶縁性フ
イルム3に配置するのである。そして、導体パターンコ
イル1,2は絶縁性フイルム3の表面に相対向してスパ
イラル状に内巻きに配置し、導体パターンコイルの所要
長さの半分の長さの位置で、スルーホール4,5を介し
て絶縁性フイルム3の裏面となるように相対向してスパ
イラル状に外巻きに配置して導体パターンコイル1′,
2′とする。
【0009】換言すると、図1は、絶縁性フイルム3の
表面に、1次コイルの導体1,2次コイルの導体2を内
巻きに3/4回配置するとともに、絶縁性フイルム3の
裏面に、1次コイルの導体1′,2次コイルの導体2′
を外巻きにして3/4回配置した状態のパターンを示し
た平面図であり、また、図2は、絶縁性フイルム3の表
面に、1次コイルの導体1,1および2次コイルの導体
2,2を、内巻きにして1回と3/4回配置し、フイル
ム3の裏面に、1次コイルの導体1′,1′および2次
コイルの導体2′,2′を外巻きに1回と3/4回配置
した状態のパターンを示した平面図である。
表面に、1次コイルの導体1,2次コイルの導体2を内
巻きに3/4回配置するとともに、絶縁性フイルム3の
裏面に、1次コイルの導体1′,2次コイルの導体2′
を外巻きにして3/4回配置した状態のパターンを示し
た平面図であり、また、図2は、絶縁性フイルム3の表
面に、1次コイルの導体1,1および2次コイルの導体
2,2を、内巻きにして1回と3/4回配置し、フイル
ム3の裏面に、1次コイルの導体1′,1′および2次
コイルの導体2′,2′を外巻きに1回と3/4回配置
した状態のパターンを示した平面図である。
【0010】上記のようなパターン状態では、導体パタ
ーンコイルの所要長さの半分である中間点で、スルーホ
ール4,5の位置を対称点とした形状が対称となり、1
次コイルの導体1と2次コイルの導体2との間の線間容
量C1 ,C2 の値が相等しくなるのである。
ーンコイルの所要長さの半分である中間点で、スルーホ
ール4,5の位置を対称点とした形状が対称となり、1
次コイルの導体1と2次コイルの導体2との間の線間容
量C1 ,C2 の値が相等しくなるのである。
【0011】
【発明の効果】この発明は前記のように構成して成るも
ので以下のような効果がある。即ち、1次コイルの導体
と2次コイルの導体との間のツイストペア線の線間容量
の値が相等しくなり、平衡伝送を行う場合に、出力側に
おいて不平衡成分が発生することがなく、受信側では不
平衡成分を除去することができる。また、巻線を使用し
ていないので、特性的なバラツキが少なく、コスト的に
経済的であるなどの特長がある。
ので以下のような効果がある。即ち、1次コイルの導体
と2次コイルの導体との間のツイストペア線の線間容量
の値が相等しくなり、平衡伝送を行う場合に、出力側に
おいて不平衡成分が発生することがなく、受信側では不
平衡成分を除去することができる。また、巻線を使用し
ていないので、特性的なバラツキが少なく、コスト的に
経済的であるなどの特長がある。
【図1】この発明に係る平面形トランスの第1実施例を
示す平面図。
示す平面図。
【図2】同上の第2実施例を示す平面図。
【図3】導体パターンコイルを使用した従来のトランス
の例を示す平面図。
の例を示す平面図。
【図4】導体パターンコイルを使用した従来のトランス
の他の一例を示す平面図。
の他の一例を示す平面図。
【図5】トランスの使用例としてツイストペア線により
データ伝送する場合の回路図。
データ伝送する場合の回路図。
【図6】同上の等価回路図。
1,1′1次コイルの導体 2,2′2次コイルの導体 3 絶縁性フイルム 4,5 スルーホール
Claims (3)
- 【請求項1】 導体パターンコイルを使用して、磁気的
結合するようにスパイラル状に相対向して1次コイルの
導体および2次コイルの導体をそれぞれ絶縁性フイルム
の表面および裏面に形成するとともに、その1次コイル
および2次コイルの導体パターンコイルの中間点におい
て対称的に導体パターンコイルを配置したことを特徴と
する平面形トランス。 - 【請求項2】 1次コイルの導体および2次コイルの導
体が、導体パターンコイルの中間点におけるスルーホー
ルにより、絶縁性フイルムの表裏面において上下逆とな
るように配置したことを特徴とする請求項1記載の平面
形トランス。 - 【請求項3】 絶縁性フィルムが誘電体であり、その誘
電体絶縁性フィルムの表裏面に、1次コイルおよび2次
コイルの導体パターンコイルを配置したことを特徴とす
る平面形トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16655392A JPH0613239A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 平面形トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16655392A JPH0613239A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 平面形トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613239A true JPH0613239A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15833400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16655392A Withdrawn JPH0613239A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 平面形トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613239A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0902443A2 (de) * | 1997-09-11 | 1999-03-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Planare, gekoppelte Spulenanordnung |
JP2005158920A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Murata Mfg Co Ltd | 積層コイル部品 |
US6959482B2 (en) * | 2002-06-13 | 2005-11-01 | International Business Machines Corporation | Integrated circuit transformer for radio frequency applications |
JP2007506263A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-03-15 | サウス バンク ユニバーシティー エンタープライジズ リミテッド | Dslモデムとトランス |
US9502168B1 (en) * | 2013-11-15 | 2016-11-22 | Altera Corporation | Interleaved T-coil structure and a method of manufacturing the T-coil structure |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP16655392A patent/JPH0613239A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0902443A2 (de) * | 1997-09-11 | 1999-03-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Planare, gekoppelte Spulenanordnung |
EP0902443A3 (de) * | 1997-09-11 | 1999-09-08 | Siemens Aktiengesellschaft | Planare, gekoppelte Spulenanordnung |
US6959482B2 (en) * | 2002-06-13 | 2005-11-01 | International Business Machines Corporation | Integrated circuit transformer for radio frequency applications |
US7091813B2 (en) * | 2002-06-13 | 2006-08-15 | International Business Machines Corporation | Integrated circuit transformer for radio frequency applications |
JP2007506263A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-03-15 | サウス バンク ユニバーシティー エンタープライジズ リミテッド | Dslモデムとトランス |
JP2005158920A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Murata Mfg Co Ltd | 積層コイル部品 |
US9502168B1 (en) * | 2013-11-15 | 2016-11-22 | Altera Corporation | Interleaved T-coil structure and a method of manufacturing the T-coil structure |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |