JPH061312Y2

JPH061312Y2 - ワ−ク供給装置

Info

Publication number: JPH061312Y2
Application number: JP1987093958U
Authority: JP
Inventors: 美芳香川; 照雄畔原
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1987-06-18
Filing date: 1987-06-18
Publication date: 1994-01-12
Anticipated expiration: 2002-06-18
Also published as: JPS641837U

Description

【考案の詳細な説明】 A. 考案の目的 (1) 産業上の利用分野本考案は、加工ステーションにワークを順次供給するた
めのワーク供給装置に関する。

(2) 従来の技術従来、加工ステーションにワークを順次供給するために
は、台車や搬送コンベアを用いるのが一般的である。

(3) 考案が解決しようとする問題点ところが、台車を用いるものでは台車交換時にワークの
供給が中断し、搬送コンベアを用いるものではワークを
搬送コンベアに絶えず供給しなければならないという不
都合がある。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、加
工ステーションでの作業中断を生じることなくワークを
供給することを可能とし、しかもワークの間欠的な補充
を可能としたワーク供給装置を提供することを目的とす
る。

B. 考案の構成 (1) 問題点を解決するための手段本考案装置は、ワークを受けるための複数の受け部材を
搬送方向に沿って等ピッチをあけて備えるとともに加工
ステーションに向けてワークを搬送すべくほぼ水平に配
設される搬送コンベアと、その搬送コンベアの、前記加
工ステーションとは反対側の端部に隣接するワーク補充
用作業空間と、前記搬送コンベアの両側に立設される一
対の支柱を有する支持枠と、両支柱に沿って昇降可能に
して支持枠に支承されるパレット保持枠と、そのパレッ
ト保持枠に上下間隔をおいて支持されて、該保持枠に対
し前記ワーク補充用作業空間内の補充位置とこの補充位
置から搬送コンベア側へ所定量偏位した移載位置との間
を前記搬送方向に沿って往復移動し得る複数のパレット
と、前記搬送コンベアの各受け部材と同一ピッチで複数
のワークを保持し得るよう各パレットに固設されるワー
ク保持部材とを備え、そのワーク保持部材は、パレット
が前記移載位置に在り且つ前記搬送コンベアに対応した
位置まで下降した時に前記受け部材へワークを移載し得
るように前記搬送コンベアの両外方でワークを保持する
ためのワーク受け部を有することを特徴とする。

(2) 作用上記構成によれば、ワークを保持した各パレットを移載
位置に置きパレット保持枠を段階的に下降させることに
より、各パレット上の複数のワークを順次搬送コンベア
上に移載することができ、またワーク移載が終了して空
となったパレットは前記移載位置よりワーク補充用作業
空間内の補充位置まで移動させて、そこで新たなワーク
を各パレット上に補充することができる。そしてそのワ
ーク補充後はパレット保持枠の上昇と、パレットの移載
位置への移動とにより各パレットを元位置へ復帰させる
ことができ、これにより、次に搬送コンベアにワークを
移載するのに備えることができる。したがって、加工ス
テーションにはワークを中断することなく順次供給する
ことができ、しかもワークの補充をワーク補充用作業空
間において間欠的に行なうことができる。

(3) 実施例以下、図面により本考案の一実施例について説明する
と、先ず第１図において、加工ステーションＳには位置
決め支持装置１が配設されており、自動車のドアスキン
２が走行台車３で加工ステーションＳに搬送されて来
て、位置決め支持装置１で位置決め支持される。また加
工ステーションＳには、本考案に従うワーク供給装置４
からワークＷが供給され、ワーク把持装置５で把持され
た状態のワークＷが溶接ロボット６によりドアスキン２
に溶接される。また加工ステーションＳには、シーリン
グ加工を施すためのシーリングロボット７も配設されて
いる。

ワーク供給装置４は、加工ステーションＳの側方に配設
されるものであり、搬送コンベア８と、加工ステーショ
ンＳとは反対側の搬送コンベア８の端部に隣接する、該
供給装置４にワークを補充するための作業空間S₀と、搬
送コンベア８の前記端部に対応する位置で固定配置され
る門形の支持枠９と、支持枠９に昇降可能に支承される
パレット保持枠１０と、パレット保持枠１０に搬送コン
ベア８の搬送方向１３に沿う方向への移動を可能として
支承される複数たとえば４つのパレット１１…と、各パ
レット１１…に一対ずつ固設されるワーク保持部材１２
ａ，１２ｂとを備える。

第２図および第３図において、加工ステーションＳの側
方位置で床面１４には基板１５が固定されており、この
基板１５上に立設された枠体１６により搬送コンベア８
が支持される。この搬送コンベア８の上下位置は、加工
ステーションＳにおける位置決め支持装置１で支持され
たワークＷに対応したレベルに設定される。しかも該搬
送コンベア８は、加工ステーションＳに向かう一直線に
沿って間隔をあけた位置で枠体１６に一対ずつ回転自在
に支承されたスプロケット１７，１８に無端状のチェン
１９が巻掛けられて成るものであり、一方のスプロケッ
ト１７に、枠体１６に支持されたサーボモータ２０から
動力が伝達される。しかもチェン１９には、その長手方
向に等ピッチをあけて複数の受け部材２１…が固設され
ており、各受け部材２１…はワークＷを下方から保持可
能である。駆動源２０は、チェン１９を各受け部材２１
…間のピッチに対応した距離だけ間欠的に走行させ、こ
れにより、上部の各受け部材２１…は、加工ステーショ
ンＳに向かう搬送方向１３に沿って１ピッチずつ移動す
る。

支持枠９は、搬送コンベア８の加工ステーションＳとは
反対側の端部にほぼ対応した位置で基板１５上に立設さ
れた一対の支柱２２，２３と、それらの支柱２２，２３
の上端を相互に連結する連結部材２４とから構成され
る。しかも支柱２２，２３は、搬送コンベア８の幅より
も広い間隔を両者２２，２３間にあけて基板１５上に立
設されるものであり、これらの支柱２２，２３の両面に
は上下に延びるガイドレール２５，２６がそれぞれ一対
ずつ固設される。

パレット保持枠１０は、上下に延びる一対の矩形状支持
部２７，２８の上端を連結バー２９で連結して構成され
るものであり、両支持部２７，２８に複数ずつ軸支した
ローラ３０，３１が前記ガイドレール２５，２６に嵌合
される。これによりパレット保持枠１０は支柱２２，２
３を両側から挟むようにして上下に移動可能に支持枠９
に支承されることになる。また支持部２７，２８の上下
に等間隔をあけた複数たとえば四個所には、搬送方向１
３に沿う水平方向に延びるレール３２，３３が相互に対
応して固設される。

支柱２２，２３の下端にはスプロケット３４がそれぞれ
軸支され、連結部材２４の両端にはスプロケット３５が
それぞれ軸支される。両スプロケット３４，３５には、
チェン３６がそれぞれ巻き掛けられており、これらのチ
ェン３６の両端は、パレット保持枠１０に連結される。
また下方のスプロケット３４には、基板１５上に配置さ
れたサーボモータ３７から動力が伝達され、その駆動力
によりチェン３６が上下に走行することによりパレット
保持枠１０が昇降作動する。

パレット保持枠１０の両支持部２７，２８に設けたレー
ル３２，３３には、その長手方向に移動可能にしてパレ
ット１１がそれぞれ支承される。これらのパレット１１
は、第３Ａ図で示すように、ベアリング５２を介してレ
ール３２，３３に移動可能に嵌合する支持突部３８，３
９を備えてレール３２，３３と平行に延びる支持部材４
０，４１間を連結バー４２で連結して構成され、各支持
部材４０，４１には相互に近接する方向に延びるワーク
保持部材１２ａ，１２ｂがそれぞれ固設される。しかも
ワーク保持部材１２ａ，１２ｂは、パレット保持枠１０
が下降したときに搬送コンベア８に各ワーク保持部材１
２ａ，１２ｂの先端が干渉しない程度の長さを有して支
持部材４０，４１にそれぞれ固設される。また各パレッ
ト１１には、レール３２，３３による水平方向の移動限
を規制するためのストッパ（図示せず）が設けられる。

而して各パレット１１は、前記レール３２，３３に案内
されて、前記ワーク補充用作業空間S₀内に補充位置（第
６図の最下端のパレット１１、第７図の全パレット１１
を参照）と、この補充位置から搬送コンベア８側へ所定
量偏位した移載位置（第４，５図の全パレット１１、第
６図の上側３つのパレット１１を参照）との間を前記搬
送方向に沿って水平移動可能である。そして特に、後述
する如く該パレット１１が前記移載位置に在り且つ搬送
コンベア８に対応した位置まで下降した時に前記受け部
材２１へワークＷを移載し得るようになっており、また
特に該パレット１１が前記補充位置に在る時にそれに新
たなワークＷを補充し得るようになっている。

前記ワーク保持部材１２ａ，１２ｂの先端には、ワーク
Ｗを受けるワーク受け部としての複数の受け部材４３，
４４がそれぞれ相互に対応して固設されており、各受け
部材４３，４４は、搬送コンベア８における各受け部材
２１と同一ピッチを有してワーク保持部材１２ａ，１２
ｂに固設される。またワーク保持部材１２ｂには、ワー
クＷの一端縁に当接して位置決めする位置決め部材５１
が固設される。

支持枠９における一方の支柱２３には、上下方向に間隔
をあけた複数個所たとえば４個所にリミットスイッチ４
５，４６，４７，４８が固定配置され、パレット保持枠
１０には、それらのリミットスイッチ４５〜４８に接触
してスイッチング態様を変化させるべく、各パレット１
１に対応する位置に押圧突起４９がそれぞれ固設され
る。これらのリミットスイッチ４５〜４８および押圧突
起４９により、パレット保持枠１０の上限位置および下
限位置、ならびに各パレット１１を搬送コンベア８に対
応させる位置を検出することができる。また支持枠にお
ける連結部材２４および支柱２２，２３の下端には、パ
レット保持枠１０に当接してその上限位置および下限位
置を規制するためのストッパ４９，５０が突設される。

次にこの実施例の作用について説明すると、搬送コンベ
ア８の受け部材２１で保持されたワークＷが加工ステー
ションＳに最も近接した位置に達すると、ワーク把持装
置５により受け部材２１上のワークＷが把持されて加工
ステーションＳにもたらされ、溶接ロボット６による溶
接等の加工が加工ステーションＳで行なわれる。

このようにしてワークＷは搬送コンベア８から加工ステ
ーションＳへと順次もたらされるが、ワーク供給装置４
に対応する部分の搬送コンベア８上にワークＷがなくな
ったときには、ワーク供給装置４でパレット保持枠１０
が下降し、第４図で示すように最下方のパレット１１が
搬送コンベア８に対応する位置に来る。これによりその
パレット１１のワーク保持部材１２ａ，１２ｂで保持さ
れていた複数のワークＷが搬送コンベア８の受け部材２
１で受けられ、複数のワークＷがパレット１１から搬送
コンベア８へと移載される。

かかる作動が、第５図および第６図で示すように順次行
なわれることにより、ワーク供給装置４から搬送コンベ
ア８へとワークＷが順次供給されることになる。しかも
最上方のパレット１１から搬送コンベアへとワークＷが
移載された状態で、最下方のパレット１１は、手動操作
により加工ステーションＳとは反対側の前記ワーク補充
用作業空間S₀内に引き出され、そこで搬送コンベア８に
何等邪魔されることなく当該パレット１１のワーク保持
部材１２ａ，１２ｂに新たな複数のワークＷを載せるこ
とができる。その後、同様にして各パレット１１を下方
から順にワーク補充用作業空間S₀内に引き出して、第７
図で示すようにそれらのパレット１１にワークＷをそれ
ぞれ載せ、その後、パレット保持枠１０を上昇せしめて
から各パレット１１を再び前記移載位置までそれぞれ押
出すことにより、第４図に示す元位置に復帰させる。

このように複数のパレット１１を、搬送コンベア８に対
応する部分に順次もたらして、パレット１１から搬送コ
ンベア８にワークＷを順次移載することにより、加工ス
テーションＳにワークＷを順次供給することができる。
しかも搬送コンベア８にワークＷがまだ載っているとき
に、各パレット１１にワークＷを補充することができ
る。したがってワークＷの供給が断たれることはなく、
ワークＷの補充は間欠的であるので、補充時以外の時間
を他の作業に充てることができる。またワーク供給装置
４から搬送コンベア８へのワークＷ移載時に移載のため
の特別な装置が不要である。

C. 考案の効果以上のように本考案装置は、ワークを受けるための複数
の受け部材を搬送方向に沿って等ピッチをあけて備える
とともに加工ステーションに向けてワークを搬送すべく
ほぼ水平に配設される搬送コンベアと、その搬送コンベ
アの、加工ステーションとは反対側の端部に隣接するワ
ーク補充用作業空間と、前記搬送コンベアの両側に立設
される一対の支柱を有する支持枠と、両支柱に沿って昇
降可能にして支持枠に支承されるパレット保持枠と、そ
のパレット保持枠に上下に間隔をおいて支持されて、該
保持枠に対し前記ワーク補充用作業空間内の補充位置と
この補充位置から搬送コンベア側へ所定量偏位した移載
位置との間を前記搬送方向に沿って往復移動し得る複数
のパレットと、前記搬送コンベアの各受け部材と同一ピ
ッチで複数のワークを保持し得るよう各パレットに固設
されるワーク保持部材とを備え、そのワーク保持部材
は、パレットが前記移載位置に在り且つ前記搬送コンベ
アに対応した位置まで下降した時に前記受け部材へワー
クを移載し得るように前記搬送コンベアの両外方でワー
クを保持するためのワーク受け部を有するので、ワーク
を保持した各パレットを移載位置に置きパレット保持枠
を段階的に下降させることにより、各パレット上の複数
のワークを順次搬送コンベア上に移載することができ、
またワーク移載が終了して空となったパレットは前記移
載位置よりワーク補充用作業空間内の補充位置まで移動
させて、そこで新たなワークを各パレット上に補充する
ことができ、それらの結果、搬送コンベアから加工ステ
ーションに向けワークを絶え間無く供給することができ
て搬送効率を高めることができ、しかもワーク補充用作
業空間において各パレットへのワークの補充作業を間欠
的に行うことができるため補充以外の時間を他の作業に
有効に充てることができる。

また特に各パレットは、パレット保持枠の昇降と、該パ
レット保持枠に対するパレットの水平往復動とを組み合
わせることにより、側方より見て方形を描くようなサイ
クル動作をすることができるから、全体として動線が単
純且つ短くて済み、その取扱いも頗る簡便であり、しか
もワークの補充作業は、搬送コンベアに何等邪魔される
ことなく、同コンベアに近接した上記補充用作業空間に
おいて能率よく行うことができ、またその補充後のパレ
ットを上記補充用作業空間に於いて上昇させることによ
り、パレット上のワークと搬送コンベアとの相互干渉を
難なく確実に回避することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は全
体側面図、第２図はワーク供給装置の拡大縦断側面図で
あって第３図のII−II線断面図、第３図は第２図のIII
矢視図、第３Ａ図は第３図のIIIＡ部拡大縦断面図、第
４図、第５図、第６図および第７図は作動状態を順次示
すための簡略化した側面図である。４…ワーク供給装置、８…搬送コンベア、９…支持枠、
１０…パレット保持枠、１１…パレット、１２ａ，１２
ｂ…ワーク保持部材、１３…搬送方向、２１…受け部
材、２２，２３…支柱、４３，４４…ワーク受け部とし
ての受け部材、Ｓ…加工ステーション、S₀…ワーク補充
用作業空間、Ｗ…ワーク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】加工ステーション（Ｓ）にワーク（Ｗ）を
順次供給するためのワーク供給装置において、ワーク
（Ｗ）を受けるための複数の受け部材（２１）を搬送方
向に沿って等ピッチをあけて備えると共に加工ステーシ
ョン（Ｓ）に向けてワーク（Ｗ）を搬送すべく略水平に
配設される搬送コンベア（８）と、その搬送コンベア
（８）の、前記加工ステーション（Ｓ）とは反対側の端
部に隣接するワーク補充用作業空間（Ｓ_０）と、前記搬
送コンベア（８）の両側に立設される一対の支柱（２
２，２３）を有する支持枠（９）と、両支柱（２２，２
３）に沿って昇降可能にして支持枠（９）に支承される
パレット保持枠（１０）と、そのパレット保持枠（１
０）に上下に間隔をおいて支持されて、該保持枠（１
０）に対し前記ワーク補充用作業空間（Ｓ_０）内の補充
位置とこの補充位置から搬送コンベア（８）側へ所定量
偏位した移載位置との間を前記搬送方向に沿って往復移
動し得る複数のパレット（１１）と、前記搬送コンベア
（８）の各受け部材（２１）と同一ピッチで複数のワー
ク（Ｗ）を保持し得るよう各パレット（１１）に固設さ
れるワーク保持部材（１２ａ，１２ｂ）とを備え、その
ワーク保持部材（１２ａ，１２ｂ）は、パレット（１
１）が前記移載位置に在り且つ前記搬送コンベア（８）
に対応した位置まで下降した時に前記受け部材（２１）
へワーク（Ｗ）を移載し得るように前記搬送コンベア
（８）の両外方でワーク（Ｗ）を保持するためのワーク
受け部（４３，４４）を有することを特徴とする、ワー
ク供給装置。