JPH06128827A - 仮撚複合糸及びその製造方法 - Google Patents

仮撚複合糸及びその製造方法

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JPH06128827A
JPH06128827A JP4121808A JP12180892A JPH06128827A JP H06128827 A JPH06128827 A JP H06128827A JP 4121808 A JP4121808 A JP 4121808A JP 12180892 A JP12180892 A JP 12180892A JP H06128827 A JPH06128827 A JP H06128827A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】芯鞘構造を持ち、芯糸および鞘糸を構成してい
る個々のフイラメントは相互に交絡されており、該仮撚
複合糸は12〜20%の糸長差と180℃、3分間にお
ける乾熱収縮率が少なくとも15%以上の仮撚複合糸と
することにより、嵩高で高密度織物に好適な糸条とす
る。 【構成】180℃、3分間における乾熱収縮率が少なく
とも15%の共重合体を含む合成繊維マルチフイラメン
ト延伸糸7と合成繊維マルチフイラメント半延伸糸9と
を同時に同一の仮撚領域Aに導き複合仮撚加工を行うに
際し、ヒーター13の仮撚加工温度を100〜160
℃、撚係数αを17,000〜25,000の範囲で仮
撚加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮撚複合糸およびその製
造法に関し、さらに詳しくは芯鞘型仮撚複合糸に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から仮撚加工糸は、合成繊維マルチ
フイラメント糸に嵩高性や伸縮性を付与する手段として
多く用いられてきた。すなわち、合成繊維マルチフイラ
メント糸をそのまま織物や編物にすると、その布帛の風
合は固く、厚さも薄いという欠陥がある。そこで紡績糸
を使用した布帛のような嵩高で柔軟なものに近い特性に
改善する手段として仮撚加工糸が多く用いられてきた。
その適用される分野も多岐にわたっている。
【0003】古くは伸縮性を主体とした糸条が開発さ
れ、編織糸として多用されてきた。しかし、編物に使用
するのには糸条の形態安定性が低いために活用できない
ことから伸縮性を低下させ、嵩高性を大きくする改良伸
縮糸が提案されたり、複数本の糸条を供給速度を経時的
にランダムに変化させたり、供給位置を変えたりして紬
状のスラブ糸が提案されている。
【0004】さらには、伸度もしくは延伸特性の異なる
糸条を引揃えて供給し、芯糸の周りに鞘糸を交互撚状に
巻き付かせて、嵩高性を付与した芯鞘型仮撚複合糸を得
ることも知られている。これらの芯鞘型仮撚複合糸は優
れた嵩高性と撚を入れることにより、比較的形態安定性
のよい糸条が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の芯鞘型仮撚複合糸は、加撚によって与えられた変形
の固定を熱処理により行うために、糸条自体の熱収縮率
が必然的に低くなり、高密度で嵩高な編織物を得ること
ができないという問題がある。
【0006】本発明は、前記従来技術の問題を改善する
ため、芯鞘型仮撚複合糸の優れた嵩高性を保持しつつ、
高密度の編織物を得ることができる高い熱収縮率を呈す
る新規な芯鞘型仮撚複合糸、及び前記仮撚複合糸を効率
よく生産することができる製造法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の仮撚複合糸は、少なくとも2種の合成繊維
マルチフイラメント糸条から構成された芯鞘構造を持つ
仮撚複合糸であって、芯糸および鞘糸を構成している個
々のフイラメントは相互に交絡されており、前記仮撚複
合糸は12〜25%、好ましくは12〜20%の糸長差
と180℃、3分間における乾熱収縮率が少なくとも2
0%以上であることを特徴とする。
【0008】前記構成においては、芯糸となるマルチフ
イラメント糸条が共重合体を含む合成繊維からなること
が好ましい。また前記構成においては、芯糸がポリエス
テル系合成繊維マルチフイラメント糸条であることが好
ましい。
【0009】また前記構成においては、鞘糸がポリエス
テル系合成繊維マルチフイラメント糸条であることが好
ましい。また前記構成においては、鞘糸を構成するマル
チフイラメント糸条の単繊維繊度が芯糸のそれよりも小
であることが好ましい。
【0010】次に本発明の仮撚複合糸の製造方法は、1
80℃、3分間における乾熱収縮率が少なくとも15%
の共重合体を含む合成繊維マルチフイラメント延伸糸と
合成繊維マルチフイラメント半延伸糸とを同時に同一の
仮撚領域に導き複合仮撚加工を行うに際し、仮撚加工温
度を100〜160℃、仮撚数を前記式(数1)に示す
範囲とすることを特徴とする。
【0011】
【作用】前記本発明の構成によれば、大きな嵩高性を発
現させることができる。すなわち、通常、仮撚複合糸は
熱処理によってその仮撚を固定されるためにかなり高温
で熱処理される。それゆえに仮撚の熱処理による嵩高性
の増大と熱固定による熱収縮率の低下が現れるのであ
る。本発明に係る仮撚複合糸は180℃、3分間の熱処
理においてすくなくとも15%と高い収縮率を示し、し
かも鞘糸には低収縮率の糸条を使用している関係上、収
縮挙動の大小によって芯・鞘糸の糸長が変化するという
特異な性質を示す。この性質を活用することによって従
来は得られなかった高密度で嵩高な布帛を得ることがで
きるのである。すなわち、本発明に係る芯鞘構造をもつ
仮撚複合糸は前記した如く、180℃、3分間における
乾熱収縮率が少なくとも15%ある。したがって、この
仮撚複合糸は熱収縮をさせることにより、大きな嵩高性
を発現させることが可能なことから、高密度嵩高性布帛
を製造することができるという優れた作用効果を示すも
のである。
【0012】この結果、本発明に係る仮撚複合糸を用い
て密度の粗い布帛を作り、これを後で熱処理することに
より高密度化できる。したがって、糸条の扱いが容易で
あるから、布帛とする際の生産効率も良く、かつ品位の
高いものを得ることができるという優れた作用効果を示
すものである。
【0013】また、芯糸となるマルチフイラメント糸条
が共重合体を含む合成繊維からなるという本発明の好ま
しい構成によれば、さらに大きな収縮による嵩高性を発
現できる。ここで、共重合成分とは、例えばイソフタル
酸、アジピン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、
ビスフェノールAの両末端エチルエステル5モル%、ポ
リエチレングリコール等、公知の各種の共重合成分をい
う。
【0014】また、芯糸及び鞘糸共ポリエステル系合成
繊維マルチフイラメント糸条であるという本発明の好ま
しい構成によれば、さらに品位の優れた高密度織物に好
適な仮撚複合糸を実現できる。
【0015】また、鞘糸を構成するマルチフイラメント
糸条の単繊維繊度が芯糸のそれよりも小であるという本
発明の好ましい構成によれば、さらに風合の優れた高密
度織物に好適な仮撚複合糸を実現できる。
【0016】次に本発明に係る仮撚複合糸の製造方法の
構成によれば、低温・低仮撚数とすることにより、芯糸
・鞘糸に加えられる熱履歴・変形の程度が少ないために
糸切れ等の操業トラブルがなく、生産効率よく仮撚複合
糸を製造することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図面によりさらに詳しく
説明する。図1は本発明に係る仮撚複合糸の側面を示す
概略図である。
【0018】図1において、芯糸2は共重合体を含む合
成繊維マルチフイラメント糸条からなり、主として仮撚
複合糸1の中心部に位置しており、鞘糸3は主として仮
撚複合糸1の外側に位置している。しかし、芯糸2を構
成している個々のフイラメントと鞘糸3を構成している
個々のフイラメントは互いに入り乱れていると共にこれ
らは互いに交絡部4により間歇的に結合せしめられてい
ると共に、交絡部4の間では個々のフイラメントは互い
に分離して膨らんだ膨らみ部5が存在しているものの仮
撚複合糸1は該仮撚複合糸1を構成している個々のフイ
ラメントが実質的に分離することなく一本の糸条として
の構造を保持している。
【0019】本発明に係る仮撚複合糸1は仮撚加工糸で
あり実質的に好ましい糸長差は10〜20%であるが、
糸条自身の外観も膨らみは少なく、むしろ生糸に近い性
状を呈している点に特徴がある。
【0020】本発明に係る仮撚複合糸1の構成要素の一
つである芯糸2は高い乾熱収縮率を示す合成繊維マルチ
フイラメント糸条からなり、該糸条は主として共重合体
からなっている。乾収縮率の大きさは共重合体成分の種
類、含有量にもよるが、仮撚複合糸として180℃、3
分間の乾熱処理を実施した際、その収縮率は少なくとも
20%であることが必要である。このことは後記するよ
うに該仮撚複合糸を用いて高密度布帛を得るに際し要求
される特性である。
【0021】本発明にいう180℃、3分間の乾熱収縮
率とは次のようにして測定したものをいう。まず、枠周
0.8または1mのラップリールを用いて該リールの枠
周に10回、前記の仮撚複合糸を巻き付けた小綛を作
り、該小綛の上端をフックに掛け、この小綛の下端に上
記仮撚複合糸1本当り1/20g/dの荷重下で綛長を
測定し、この長さをL0 とする。
【0022】次に測長した小綛を予め180℃に温度調
節されたオーブンの中に無荷重の状態で垂したし、3分
間放置したのちオーブンから取り出し放熱冷却後前記と
同様にして小綛の測長を行いその長さをL1 として次式
(数2)により乾熱収縮率ΔSを求める。この測定は、
測定数n=5で行った。
【0023】
【数2】
【0024】また、本発明にいう糸長差とは、次のよう
にして測定したものをいう。まず、糸に0.1g/dの
荷重を付け、1mに印を付ける。その後2本の糸を分離
して各々の長さを測定し芯糸の長さ(L0 )と鞘糸の長
さ(L1 )を測定し次式(数3)により糸長さ(ΔL)
を求める。
【0025】
【数3】
【0026】上記した本発明に用いる芯糸は高い乾熱収
縮率を示す合成繊維マルチフイラメント糸条であればい
かなるものであっても良いが、繊維の熱に対する挙動を
考慮すればポリアミド系、ポリエステル系のものが多く
利用され、特にポリエステル系のものが好ましく用いら
れる。
【0027】ポリエステル系としては共重合による高収
縮糸で乾収15%以上の収縮物性を示すことが重要であ
り、これを芯糸として複合仮撚を行なうことにより乾収
を20%以上残す加工方法が必要であり、又これが布帛
を染色仕上する際、適度の収縮が起こり高密度で、より
ソフトのおち感のある風合を得ることができる。
【0028】次に本発明に係る仮撚複合糸を構成してい
るもう一つの要素である鞘糸について述べる。前記した
ように鞘糸3は主として仮撚複合糸1の外側に位置して
おり、実質的には芯糸よりもその長さが長い。芯糸2と
鞘糸3は交絡部4により糸条の長手方向に部分的にかつ
間歇的に結合されて容易に分離することは出来ないか
ら、正確に実測することは困難であるが、芯糸2を構成
している個々のフイラメントに対して鞘糸3を構成して
いる個々のフイラメントが長い分だけ外側に膨れ出て膨
らみ部5を形成して両者の糸長差を調節している。
【0029】鞘糸に用いられる糸条は延伸糸でも良い
が、後記する理由のため半延伸糸が好んで使用される。
簡単にいえば、半延伸糸は延伸糸に比べ小さな外力でも
容易に延ばされることができるからである。この両者の
糸長差は芯糸と鞘糸の仮撚領域に供給する速度を異なら
せて給糸することによっても発生させることができる
が、極端に伸度の異なる芯糸(低伸度糸)と鞘糸[高伸
度糸、たとえば高速防糸によって得られる部分配向糸
(POY)]を引き揃えて仮撚領域に供給することがで
きる。前者の場合には交絡処理が困難なことから通常は
後者の方法が用いられる。
【0030】図2は本発明に係る仮撚複合糸の製造に用
いる装置を示す概略図である。図2においてクリール
(図示せず)に装架されたパッケージ6より解じょされ
高い乾熱収縮率を示す延伸糸7とクリール(図示せず)
に装架されたパッケージ8より解じょされた半延伸糸9
は引き揃えられて給糸ローラ10に供給される。これら
の引き揃えられた糸条は給糸ローラ10と第2給糸ロー
ラ11の間で数%のオーバフィード率が与えられると共
に、交絡ノズル12によって交絡が付与される。交絡が
付与された引き揃え糸は第2給糸ローラ11から仮撚領
域Aに導かれ、仮撚領域A内に配置された仮撚ヒータ1
3、仮撚素子14により仮撚捲縮を付与されて複合仮撚
糸1を形成された後引取りローラ15に至り、該引取ロ
ーラ15を通過した複合仮撚糸1は巻取装置16を介し
てパッケージ17に巻き取られる。
【0031】通常の芯鞘構造をもつ仮撚複合糸の製造法
において、仮撚温度は200℃を超え、仮撚数もその撚
係数αが26,000を超えるものである。それゆえに
伸縮性は芯糸の伸縮性に依存し、嵩高性は鞘糸と芯糸の
糸長差に依存するため、伸縮性と嵩高性を合せ持ってい
るのが普通である。
【0032】図2に示した態様において、仮撚領域Aに
設けた仮撚ヒータ13の加熱温度は100〜160℃と
通常ポリエステル系繊維もしくはポリアミド繊維を仮撚
する温度よりも低く、さらに仮撚素子14によって加え
られる撚数も通常ポリエステル系繊維もしくはポリアミ
ド繊維を仮撚する撚数よりも少くない。すなわち、甘撚
の仮撚糸である。したがって、この様な製造法で製造さ
れた本発明に係る芯鞘構造をもつ仮撚複合糸は通常の仮
撚複合糸の外観に比べて捲縮の程度は少なく、生糸に近
い性状を呈し、伸縮復元率もA〜B%とかなり小さな値
の特異な性状を示している。
【0033】一般的に、芯鞘構造をもつ仮撚複合糸の伸
縮特性は芯糸を構成している糸条の捲縮特性と、芯糸と
鞘糸の糸長差の大小によって定まる。本発明に係る芯鞘
構造をもつ仮撚複合糸は前記した如く、180℃、3分
間における乾熱収縮率が少なくとも15%ある。したが
って、この仮撚複合糸は熱収縮をさせることにより、大
きな嵩高性を発現させることが可能なことから、高密度
嵩高性布帛を製造することができるという優れた作用効
果を示すものである。
【0034】次に本発明の具体的製造例を説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートを紡速3,000m/mi
nで溶融紡糸して得られた延伸倍率1.7倍のPOY
(85d−48fie)と共重合高収縮ポリエステル
(50d−24fie、共重合成分はビスフェノールA
の両末端エチルエステル5モル%、エチレンテレフタレ
ート95モル%)を図2の加工方法で下記条件にて加工
を行い評価した結果、下記(表1)及び(表2)に示す
とおり、ヒータ温度100〜160℃、仮撚係数17,
000〜25,000で良好な風合の織物を得ることが
できた。なお加工糸速は、400m/minとした。ま
た下記(表1)は仮撚加工のヒーター温度と乾熱収縮率
と布帛の風合の関係を示し、下記(表2)は、仮撚係数
と糸長差と布帛の風合の関係を示す。布帛の風合の評価
は官能評価によって行った。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】前記(表1)及び(表2)から明らかな通
り、本発明の範囲であれば優れた布帛が得られることが
確認できた。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、高密
度の布帛を得ることができる。すなわち、本発明に係る
芯鞘構造をもつ仮撚複合糸は前記した如く、180℃、
3分間における乾熱収縮率が少なくとも15%ある。し
たがって、この仮撚複合糸は熱収縮をさせることによ
り、大きな嵩高性を発現させることが可能なことから、
高密度嵩高性布帛を製造することができるという優れた
効果を示すものである。
【0039】この結果、本発明に係る仮撚複合糸を用い
て密度の粗い布帛を作り、これを後で熱処理することに
より高密度化できる。したがって、糸条の扱いが容易で
あるから、布帛とする際の効率も良く、かつ品位の高い
ものを得ることができるという優れた効果を示すもので
ある。
【0040】さらに本発明に係る仮撚複合糸の製造方法
においては低温・低仮撚数であるから、芯糸・鞘糸に加
えられる熱履歴・変形の程度が少ないために糸切れ等の
操業トラブルがなく、生産効率よく仮撚複合糸を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって得られたの仮撚加工
糸の側面概略図。
【図2】本発明の一実施例の製造方法を示すプロセス
図。
【符号の説明】
1 仮撚複合糸 2 芯糸 3 鞘糸 4 交絡部 5 膨らみ部 6 パッケージ 7 延伸糸 8 パッケージ 9 半延伸糸 10 第1給糸ローラ 11 第2給糸ローラ 12 交絡ノズル 13 仮撚ヒータ 14 仮撚素子 15 引取りローラ 16 巻取装置 17 巻き取りパッケージ A 仮撚領域
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の仮撚複合糸は、少なくとも2種の合成繊維
マルチフイラメント糸条から構成された芯鞘構造を持つ
仮撚複合糸であって、芯糸および鞘糸を構成している個
々のフイラメントは相互に交絡されており、該仮撚複合
糸は12〜20%の糸長差と180℃、3分間における
乾熱収縮率が少なくとも15%以上であることを特徴と
する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明に係る仮撚複合糸1の構成要素の一
つである芯糸2は高い乾熱収縮率を示す合成繊維マルチ
フイラメント糸条からなり、該糸条は主として共重合体
からなっている。乾収縮率の大きさは共重合体成分の種
類、含有量にもよるが、仮撚複合糸として180℃、3
分間の乾熱処理を実施した際、その収縮率は少なくとも
15%であることが必要である。このことは後記するよ
うに該仮撚複合糸を用いて高密度布帛を得るに際し要求
される特性である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ポリエステル系としては共重合による高収
縮糸で乾収15%以上の収縮物性を示すことが重要であ
り、これを芯糸として複合仮撚を行なうことにより乾収
15%以上残す加工方法が必要であり、又これが布帛
を染色仕上する際、適度の収縮が起こり高密度で、より
ソフトのおち感のある風合を得ることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図2に示した態様において、仮撚領域Aに
設けた仮撚ヒータ13の加熱温度は100〜160℃と
通常ポリエステル系繊維もしくはポリアミド繊維を仮撚
する温度よりも低く、さらに仮撚素子14によって加え
られる撚数も通常ポリエステル系繊維もしくはポリアミ
ド繊維を仮撚する撚数よりも少くない。すなわち、甘撚
の仮撚糸である。したがって、この様な製造法で製造さ
れた本発明に係る芯鞘構造をもつ仮撚複合糸は通常の仮
撚複合糸の外観に比べて捲縮の程度は少なく、生糸に近
い性状を呈する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 清 愛知県中島郡平和町上三宅1丁目1番 東 レ・テキスタイル株式会社本社東海事業場 内 (72)発明者 三浦 俊昭 愛知県中島郡平和町上三宅1丁目1番 東 レ・テキスタイル株式会社本社東海事業場 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種の合成繊維マルチフイラ
    メント糸条から構成された芯鞘構造を持つ仮撚複合糸で
    あって、芯糸および鞘糸を構成している個々のフイラメ
    ントは相互に交絡されており、前記仮撚複合糸は12〜
    25%の糸長差と180℃、3分間における乾熱収縮率
    が少なくとも20%以上であることを特徴とする仮撚複
    合糸。
  2. 【請求項2】 芯糸となるマルチフイラメント糸条が共
    重合体を含む合成繊維からなる請求項1に記載の仮撚複
    合糸。
  3. 【請求項3】 芯糸がポリエステル系合成繊維マルチフ
    イラメント糸条である請求項1に記載の仮撚複合糸。
  4. 【請求項4】 鞘糸がポリエステル系合成繊維マルチフ
    イラメント糸条である請求項1に記載の仮撚複合糸。
  5. 【請求項5】 鞘糸を構成するマルチフイラメント糸条
    の単繊維繊度が芯糸のそれよりも小である請求項1に記
    載の仮撚複合糸。
  6. 【請求項6】 180℃、3分間における乾熱収縮率が
    少なくとも15%の共重合体を含む合成繊維マルチフイ
    ラメント延伸糸と合成繊維マルチフイラメント半延伸糸
    とを同時に同一の仮撚領域に導き複合仮撚加工を行うに
    際し、仮撚加工温度を100〜160℃、仮撚数を次式
    (数1)に示す範囲とすることを特徴とする仮撚複合糸
    の製造方法。 【数1】
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