JPH06128547A - 銅張積層板用銅箔接着剤 - Google Patents

銅張積層板用銅箔接着剤

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JPH06128547A
JPH06128547A JP21763291A JP21763291A JPH06128547A JP H06128547 A JPH06128547 A JP H06128547A JP 21763291 A JP21763291 A JP 21763291A JP 21763291 A JP21763291 A JP 21763291A JP H06128547 A JPH06128547 A JP H06128547A
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copper foil
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Mitsuo Yokota
光雄 横田
Yoshiyuki Narabe
嘉行 奈良部
Shigefumi Shiraishi
成史 白石
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Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅箔用接着剤の接着力、打ち抜き加工性、耐
トラッキング性を改良する。 【構成】 ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂及
びその硬化剤及びアミノ樹脂にカルボキシル基、ヒドロ
キシル基、エポキシ基のような官能基を有するアクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体又はポリブタジエンエラ
ストマーを配合し、これらを架橋反応させる酸性硬化剤
例えば、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフ
タレンジスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸及びリン酸、これらのアミンブロ
ック化物、イミドジスルホン酸2アンモニウム塩並びに
ニトリロスルホン酸3アンモニウム塩を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅張積層板の製造にお
いて、銅箔用として用いる接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅箔を積層板に接着するための接着剤に
は接着力、耐熱性、回路加工時の打抜き加工性、耐トラ
ッキング性がいずれも優れていなければならない。
【0003】銅張積層板用銅箔接着剤として最近提案さ
れたものに、エポキシ樹脂、アミノ樹脂及びブチラール
樹脂の混合物に、硬化剤としてアミノ系化合物又はイソ
シアネート系化合物を配合したものがある(特開昭62
−116682号公報参照)。また、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、イソシアネー
ト及びルイス酸触媒をシクロヘキサノンを含む有機溶剤
に溶解した接着剤も提案されている(特開昭62−13
2986号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記第一の接着剤は、
エポキシ樹脂とアミノ系硬化剤との反応が優先的に進む
ため、ブチラール樹脂及びメラミン樹脂の硬化が不充分
となる。このため、はんだ耐熱性が悪くなる。また、イ
ソシアネート系硬化剤を使用すると、イソシアネートが
溶剤中に含まれる水分と反応するため、経時安定性がよ
くない。
【0005】前記第二の接着剤は、イソシアネートを使
用するため、第一の接着剤と同じ欠点のほか、エポキシ
樹脂の硬化も不充分であり、はんだ耐熱性が悪いという
欠点もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポリビニル
ブチラール樹脂、エポキシ樹脂及びその硬化剤、アミノ
樹脂を含む樹脂組成物に、これらを架橋反応させる酸性
硬化剤を配合した接着剤である。樹脂組成物中ののそれ
ぞれの樹脂を架橋反応させることによって、はんだ耐熱
性及び耐トラッキング性が向上する。さらに、エラスト
マーを配合することにより、回路加工時の打抜き加工性
を向上させ接着力もよくなる。
【0007】ポリビニルブチラール樹脂は特に限定する
ものではないが、ブチラール化度60〜70モル%、重
合度1500〜2500のものが好ましい。
【0008】エポキシ樹脂は、フェノールやクレゾール
などのノボラック型エポキシ樹脂を用いるのが良好なは
んだ耐熱性を得るので望ましい。グリシジルエーテル
型、グリシジルエステル型、例えばビスフェノールA型
エポキシ樹脂を併用してもよい。エポキシ樹脂の硬化剤
は、BF3:モノエチルアミンに代表される、カチオン
重合触媒が好ましい。カチオン重合触媒に芳香族アミン
系硬化剤を少量併用するとなおよい結果を得ることがで
きる。
【0009】アミノ樹脂としては、メラミン樹脂、グア
ナミン樹脂、ユリア樹脂などを用いることができる。
【0010】酸性硬化剤としては、ジノニルナフタレン
スルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸及びリ
ン酸、これらのアミンブロック化物、イミドジスルホン
酸2アンモニウム塩並びにニトリロスルホン酸3アンモ
ニウム塩などが挙げられ、これらの中から単独で又は2
種以上を併用する。
【0011】エラストマーとしてはアクリロニトリル−
ブタジエンゴム又はポリブタジエンが好ましい。なかで
も、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミド基などの
官能基を有するアクリロニトリル−ブタジエンゴム又は
エポキシ基、ヒドロキシル基、アミド基などの官能基を
有する液状ポリブタジエンが特に好ましい。
【0012】各成分の混合割合は、ポリビニルブチラー
ル樹脂100重量部に対して、エポキシ樹脂5〜50重
量部、アミノ樹脂20〜70重量部が好ましい。エポキ
シ樹脂硬化剤はBF3モノエチルアミンを用いる場合は
エポキシ樹脂に対して0.5〜2重量%配合する。ま
た、エポキシ樹脂に対して1〜10%の芳香族アミンを
BF3モノエチルアミンと併用する。酸性硬化剤は全体
量に対して0.1〜10重量%の範囲で添加する。この
範囲であれば、架橋反応が均一に進み、好都合である。
アクリロニトリル−ブタジエンゴムや液状ポリブタジエ
ンなどのエラストマーの配合量は、ポリビニルブチラー
ル樹脂100重量部に対して0.5〜15重量部とす
る。
【0013】
【作用】接着剤組成物として使用しているそれぞれの樹
脂を架橋させることによって銅張積層板の基材に用いて
いる樹脂(プリプレグ用ワニス)と接着剤とが均一な反
応をし、接着力、はんだ耐熱性ともに向上すると考えら
れる。
【0014】また、エラストマー物質を使用したことで
組成物の可とう性が向上し、打抜き加工性が良好になっ
た。
【0015】
【実施例】
実施例1 ポリビニルブチラール樹脂100部(重量部、以下同
じ)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂15部、ビ
スフェノール型エポキシ樹脂5部、BF3:モノエチル
アミン1部、メラミン樹脂100部及びニトリロスルホ
ン酸三アンモニウム塩1部をトルエン、メタノール及び
メチルエチルケトン等量からなる溶剤に溶解した。
【0016】実施例2 ポリビニルブチラール樹脂100部、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂20部、BF3:モノエチルアミン
1部、メラミン樹脂60部、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム5部及びジノニルナフタレンジスルホン酸1部
をトルエン、メタノール及びメチルエチルケトンの等量
溶剤に溶解した。
【0017】実施例3 ポリビニルブチラール樹脂100部、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂20部、BF3:モノエチルアミン
1部、ジアミノジフェニルスルホン1部、メラミン樹脂
60部、エポキシ化ポリブタジエン10部及びジノニル
ナフタレンスルホン酸1部をトルエン、メタノール及び
メチルエチルケトンの等量溶剤に溶解した。
【0018】比較例1 ポリビニルブチラール樹脂100部、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂50部、ジアミノジフェニルメタン
0.3部及びメラミン樹脂60部をトルエン、メタノー
ル及びメチルエチルケトンの等量溶剤に溶解した。
【0019】比較例2 ポリビニルブチラール樹脂100部、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂10部、レゾール型フェノール樹脂
70部及びメラミン樹脂10部をトルエン、メタノール
及びメチルエチルケトンの等量溶剤に溶解した。以上の
ようにして得られた接着剤を、厚さ35μmの銅箔に塗
布し、約120℃で10分間乾燥した。この銅箔を紙基
材フェノ−ル樹脂プリプレグ7枚と重ね合わせ、加熱加
圧して銅張積層板とし、その特性を調べた。結果を表1
に示す。
【0020】
【表1】 特性A:はんだ耐熱性 260℃はんだ槽に浸漬、単位
秒 B:引きはがし強さ JISC6481による。単位
N/cm C:打ち抜き加工性 打ち抜き温度20℃、80トンパ
ワープレスを使用 1.78mmピッチIC穴径0.9
mm ○:良好、△:やや劣る、×:かなり劣る D:耐トラッキング性 IEC法550V 単位 滴
【0021】
【発明の効果】この結果から、酸性硬化剤を配合するこ
とにより、耐熱性及び耐トラッキング性が向上し、エラ
ストマーを配合することにより、打ち抜き加工性及び接
着力していることがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 白石 成史 千葉県野田市中里200番地 日立化成ポリ マー株式会社野田工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹
    脂及びその硬化剤並びにアミノ樹脂を含む樹脂組成物
    に、これらを架橋反応させる酸性硬化剤を配合した銅張
    積層板用銅箔接着剤。
  2. 【請求項2】 ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹
    脂及びその硬化剤、アミノ樹脂並びにエラストマーを含
    む樹脂組成物に、これらを架橋反応させる酸性硬化剤を
    配合した銅張積層板用銅箔接着剤。
  3. 【請求項3】 エラストマーが、エポキシ基と反応する
    官能基を有するアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
    及びエポキシ基と反応する官能基を有する液状ポリブタ
    ジエンから選ばれた1種又は2種以上の化合物である請
    求項2記載の銅張積層板用銅箔接着剤。
  4. 【請求項4】 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
    の官能基が、カルボキシル基、ヒドロキシル基またはア
    ミド基である請求項3記載の銅張積層板用銅箔接着剤。
  5. 【請求項5】 液状ポリブタジエンの官能基が、エポキ
    シ基、ヒドロキシル基またはアミド基である請求項3記
    載の銅張積層板用銅箔接着剤。
  6. 【請求項6】 酸性硬化剤がジノニルナフタレンスルホ
    ン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、p−トルエン
    スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸及びリン酸、
    これらのアミンブロック化物、イミドジスルホン酸2ア
    ンモニウム塩並びにニトリロスルホン酸3アンモニウム
    塩からから選ばれた1種又は2種以上である請求項1、
    2、3、4又は5記載の銅張積層板用銅箔接着剤。
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