JPH06125212A - 電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置 - Google Patents

電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置

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Publication number
JPH06125212A
JPH06125212A JP4273256A JP27325692A JPH06125212A JP H06125212 A JPH06125212 A JP H06125212A JP 4273256 A JP4273256 A JP 4273256A JP 27325692 A JP27325692 A JP 27325692A JP H06125212 A JPH06125212 A JP H06125212A
Authority
JP
Japan
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motor
antenna element
circuit
expansion
count
Prior art date
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Pending
Application number
JP4273256A
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English (en)
Inventor
Koji Arata
耕二 荒田
Kazufumi Sato
和史 佐藤
Yuji Maeda
祐司 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harada Industry Co Ltd
Original Assignee
Harada Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/133,638 priority patent/US5483132A/en
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/08Means for collapsing antennas or parts thereof
    • H01Q1/10Telescopic elements
    • H01Q1/103Latching means; ensuring extension or retraction thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S388/00Electricity: motor control systems
    • Y10S388/907Specific control circuit element or device
    • Y10S388/912Pulse or frequency counter

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  • Details Of Aerials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間に亘り安定で信頼性の高いアンテナ素子
伸縮制御動作が期待できる電動式伸縮形アンテナ駆動制
御装置を提供すること。 【構成】直流モータ5 が正・逆回転する時に発生する整
流電流変化波形を検出して計数信号を抽出する計数信号
抽出回路8 と、抽出された計数信号の計数値が予め設定
された値に達したときモータ駆動制御回路6 に制御停止
指令を与える手段と、モータ5 に流れる電流を監視しモ
ータ電流値が規定値を越えたときアンテナ素子の伸縮動
作終了情報を出力するモータ電流監視回路9 と、この回
路9 から出力される情報に基づいて前記計数値を補正す
る補正手段とを設ける。なお電源変動吸収用の大容量コ
ンデンサ20を備える事、制御停止指令手段と計数値補正
手段を含むCPU10が伸縮指令信号X,Y を与えられた時
に動作開始しモータ5 の回転動作終了時に動作停止する
発振回路11によって駆動制御される事が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンテナ素子電動伸縮
機構の駆動源である直流モータが回転時において発生す
る整流電流変化波形を計数することにより、伸縮形アン
テナ素子の長さを可変制御するようにした電動式伸縮形
アンテナ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式伸縮形アンテナ駆動制御装
置として、駆動モータの回転をリードスイッチ等からな
る回転検出機構を用いて検出することにより、駆動モー
タの回転数に応じたパルス信号列を取り出し、このパル
ス信号列を波形整形したのち計数回路で計数し、その計
数値に基づいて上記駆動モータを駆動制御することによ
り、アンテナ素子を伸縮制御するようにしたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置
は、駆動モータの回転をリードスイッチ等からなる回転
検出機構を用いて検出するように構成されているため、
検出ミスが発生し易く、しかも機械的動作部が損傷を来
し易い。したがって比較的短期間の間に動作が不安定と
なり、信頼性の高い動作が期待できなくなるという問題
があった。
【0004】本発明はこのような事情に基づいて成され
たものであり、その目的は長期間に亘り、安定で信頼性
の高いアンテナ素子伸縮制御動作が期待できる電動式伸
縮形アンテナ駆動制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し目的
を達成するために、本発明では次のような手段を講じ
た。
【0006】アンテナ素子収納筒に対し挿脱自在に収納
可能な如く設けられたアンテナ素子と、このアンテナ素
子を使用時には前記収納筒から外部へ突出させ非使用時
には前記収納筒内へ挿入させる如く直流モータの動力で
作動するアンテナ素子電動伸縮機構と、このアンテナ素
子電動伸縮機構における直流モータを正回転または逆回
転させるモータ駆動制御回路と、このモータ駆動制御回
路により前記直流モータが正回転または逆回転するとき
に発生する整流電流変化波形を検出しこの波形から計数
信号を抽出する計数信号抽出回路と、この計数信号抽出
回路によって抽出された計数信号を計数し計数値が予め
設定された設定値に達したとき前記モータ駆動制御回路
に対して制御停止指令を与える制御停止指令手段と、前
記モータに流れる電流を監視しモータ電流値が規定値を
越えたとき前記アンテナ素子の伸縮動作終了情報を出力
するモータ電流監視回路と、このモータ電流監視回路か
ら出力される伸縮動作終了情報に基づいて前記計数値の
補正を行なう計数値補正手段と、を備えるようにした。
【0007】なお上記装置は電源電圧変動を吸収するた
めの大容量コンデンサを備えていることが好ましい。ま
た制御停止指令手段および計数値補正手段を含む中央演
算処理装置が、アンテナ素子伸縮指令信号を与えられた
時に動作を開始し前記モータの回転動作が終了した時に
動作を停止する発振回路によって駆動制御される如く設
けられていることが好ましい。
【0008】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0009】(1) アンテナ素子電動伸縮機構の駆動源で
ある直流モータが回転時において発生する整流電流変化
波形を計数することにより、伸縮形アンテナ素子の伸長
度を可変制御するようにしているので、駆動モータの回
転をリードスイッチ等からなる回転検出機構を用いて検
出するようにした従来装置に比べると、接点のチャタリ
ング等に起因する回転検出ミスが発生し難い。しかも機
械的動作部が殆どないので機械的な摩耗や損傷が生じ
ず、長期間に亘って安定で信頼性の高い動作が期待でき
る。
【0010】(2) モータに流れる電流値が規定値を越え
たとき、前記アンテナ素子の伸縮動作終了情報を出力
し、この伸縮動作終了情報に基づいて前記計数値の補正
を行なうようにしているので、電流波形の計数誤差が、
アンテナ素子伸縮動作の繰り返しによって次第に蓄積さ
れるのを回避でき、伸縮制御されるアンテナ素子の伸長
度に誤差が生じるのを防止できる。
【0011】(3) 電源入力用の大容量コンデンサを備え
るようにした場合には、電源電圧の変動が大容量コンデ
ンサの働きで吸収されるため、たとえ大きな電源変動が
あってもその影響が最小限に抑制される。例えば本装置
を車両用アンテナ駆動制御装置に適用した場合、アンテ
ナ素子の伸縮動作中においてセルモータが駆動される
と、車載用電源(バッテリー)の電圧が大きく変動する
が、このような場合でも上記電源電圧が大容量コンデン
サの働きで安定化されるため、電源電圧変動の影響が最
小限に抑制され、計数ミスを無くすことができる。
【0012】(4) 制御停止指令手段および計数値補正手
段を含む中央演算処理装置に付設され、この装置を駆動
制御するための発振回路は、アンテナ素子伸縮指令信号
を与えられたときに動作を開始し、モータの回転動作が
終了したときに動作を停止する。つまり発振回路が作動
しているのは、アンテナ素子の伸縮動作期間中に限られ
る。したがって発振回路から発する電気的雑音が、装置
自体あるいは他の外部機器へ悪影響を及ぼすおそれが極
めて少ないものとなる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る自動車用の電
動式伸縮形アンテナ駆動制御装置の概要図である。
【0014】図1において、1は複数本の径の異なる導
電性パイプを互いに摺動自在に接続してなるアンテナ素
子である。このアンテナ素子1は、車体壁2の内部に装
着したアンテナ素子収納筒3に対し、車体壁2の外部か
ら挿脱自在に収納可能な如く設けられている。アンテナ
素子収納筒3の基端部には、アンテナ素子電動伸縮機構
4が設けられている。このアンテナ素子電動伸縮機構4
は、ブラシ式直流モータ5の動力で作動し、アンテナ素
子1を使用時には前記収納筒3から車体壁3の外部へ伸
長突出させ、非使用時には前記収納筒3の内部へ縮小収
納させるものとなっている。
【0015】このアンテナ素子電動伸縮機構4における
直流モータ5は、モータ駆動制御回路6によって正回転
または逆回転させられる。直流モータ5に流れるモータ
電流は、上記モータ駆動制御回路6を介してモータ電流
検出抵抗器7に流れる。
【0016】計数信号抽出回路8は、上記モータ電流検
出抵抗器7を流れるモータ電流から前記直流モータ5が
正回転または逆回転するときに発生する整流電流変化波
形を検出し、この波形から計数信号を抽出するものとな
っている。
【0017】モータ電流監視回路9は、上記モータ電流
検出抵抗器7を流れるモータ電流を常時監視し、モータ
電流値がアンテナ素子1の伸縮動作終了に伴って規定値
を越えたとき、アンテナ素子1の伸縮動作終了情報を出
力するものとなっている。
【0018】主制御部としての中央演算処理装置(以下
CPUと略称する)10は、計数信号抽出回路8によっ
て抽出された計数信号を計数し、その計数値が予め設定
された設定値に達したとき、モータ駆動制御回路6に対
して制御停止指令を与える制御停止指令手段(不図示)
と、前記モータ電流監視回路9から出力される伸縮動作
終了情報に基づいて、前記計数値の補正を行なう計数値
補正手段(不図示)とを含んだ構成となっている。
【0019】このCPU10は発振回路11によって駆
動制御されるものとなっている。発振回路11は、端子
12,13にアンテナ素子伸縮指令信号が与えられた時
に作動するリセット回路14によってCPU10がリセ
ットされたとき、その直後から発振動作を開始し、前記
モータ5の回転動作が終了した時に、後で詳しく述べる
ように、CPU10の出力ポートからの信号で動作を停
止するものとなっている。
【0020】IC用電源回路15は、端子16,17に
それぞれイグニション信号Igおよびアクセサリ信号A
CCを与えられたとき、車載用電源18から電源供給を受
けてIC用電源VDDを発生させ、CPU10をはじめ制
御回路各部のICに対してIC用電源VDDを供給するも
のとなっている。上記車載用電源18の出力端子19か
らの出力ラインとアース間には、電源電圧変動を吸収す
るための大容量コンデンサ20が備えられている。図2
は図1に示したモータ駆動制御回路部,計数信号抽出回
路部,およびモータ電流監視回路部等の構成を示す回路
図である。
【0021】モータ駆動制御回路6は、CPU10から
制御信号SX,SYおよびスタンバイ信号SZを与えら
れると、その信号レベルがHIGHレベル(以下Hレベ
ルという)であるか、LOWレベル(以下Lレベルとい
う)であるかに応じて、出力端子6a.6bから次のよ
うな出力を送出する。
【0022】(1) 制御信号SXがLレベル、制御信号S
YがLレベル、スタンバイ信号SZがHレベルであると
き、モータ非回転出力である高インピーダンス出力を送
出する。 (2) 制御信号SXがHレベル、制御信号SYがLレベ
ル、スタンバイ信号SZがHレベルであるとき、モータ
正回転出力を送出する。 (3) 制御信号SXがLレベル、制御信号SYがHレベ
ル、スタンバイ信号SZがHレベルであるとき、モータ
逆回転出力を送出する。
【0023】(4) 制御信号SXがHレベル、制御信号S
YがHレベル、スタンバイ信号SZがHレベルであると
き、モータ回転を停止させる為のブレーキ出力を送出す
る。 (5) 制御信号SX,SYが、HレベルであってもLレベ
ルであっても、スタンバイ信号SZがLレベルであると
きは、モータ非回転のための高インピーダンス出力を送
出する。
【0024】モータ非回転のための高インピーダンス出
力を送出する場合であって、特に上記(5) の動作のよう
に、スタンバイ信号SZがLレベルになったときは、モ
ータ通電回路が電気的に完全に浮いた状態を呈する。こ
のような状態においては、モータ駆動制御回路6におけ
るIC回路の消費電流が減少し、回路の低電力消費化が
図れる。
【0025】計数抽出回路8は演算増幅器OP1および
比較増幅器CMP1を主体として構成されている。ブラ
シ式直流モータ5の整流電流Iは、モータ電流検出抵抗
器7によって電圧レベルとして検出されるが、その検出
レベルは非常に低い。このため検出された整流電流Iの
変化波形は、演算増幅器OP1によって増幅される。た
だし単純に増幅すると、直流モータ5におけるブラシ接
点及び整流子から発生するモータ雑音も同時に増幅して
しまい、誤計数の原因となる。そこでコンデンサC1、
演算用抵抗器R1によってローパスフィルタ回路LPF
を構成し、整流電圧のみを増幅するものとなっている。
C1,R1の値は、整流波形の周波数以上の周波数成分
をカットする値に選定される。演算増幅器OP1の増幅
率は反転回路における抵抗器R1,R2の値によって決
定される。
【0026】演算増幅器OP1によって増幅された整流
電圧は、直流モータ5に通電される直流電流成分も含ん
でいるので、この直流電流成分をカットするために、コ
ンデンサC2と抵抗器R3,R4によって構成されるハ
イパスフィルタ回路HPFを通す。このハイパスフィル
タ回路HPFにより直流電流成分をカットされた整流電
圧(脈流)は、抵抗器R3およびR4によって得られる
電圧値Vc=Vref*R4/(R3+R4)に加算合
成されたものとなる。
【0027】上記ハイパスフィルタ回路HPFを通った
整流電圧(脈流)は、演算比較器CMP1によって抵抗
器R5,R6により決定される基準電位と比較され、計
数可能なHレベルまたはLレベル信号として出力され
る。ここで抵抗器R3,R4,R5,R6の関係を、 R3/R4=R5/R6 とすると、演算比較器CMP1の反転入力側の電位Vr
は、 Vr=Vref*R6/(R5+R6)…一定値 となり、演算比較器CMP1の非反転入力側の電位Vn
は、 Vn=Vc+(演算増幅器OP1の出力電圧) となる。ここで、 Vc=Vref*R4/(R3+R4) であるから、 R3=R4*R5/R6 の関係から、 Vc=Vref*R4/((R4*R5/R6)+R
4)=Vref*R6/(R5+R6)=Vr となり、演算増幅器OP1の整流出力電圧の正負の変化
が、比較演算器CMP1の出力となる。
【0028】図5に示す波形VA、VB、VC、及びV
Dは、それぞれ図2のA点、B点、C点、D点の電圧波
形を示す。すなわちVAはモータ駆動制御回路6に印加
される電源電圧波形、VBは整流電流変化波形に対応し
てモータ電流検出抵抗器7に生じる回転検出電圧波形、
VCは演算増幅器OP1の出力電圧波形、VDは演算比
較器CMP1の出力電圧波形である。
【0029】図2に説明を戻す。直流モータ5の整流電
流Iの変化波形を計数することにより、アンテナ素子1
の長さを可変制御するようにした場合、その動作の繰り
返しによって計数誤差が蓄積され、アンテナ素子長が任
意の長さに伸長されない場合が生じる虞れがある。
【0030】そこで、モータ電流監視回路9によってモ
ータ5の通電電流を常時監視し、その通電電流の急激な
増加を検出することにより、アンテナ素子1の伸縮動作
の完了(たとえばアンテナ素子1の縮小動作の完了)に
伴うモータ5の拘束直前のタイミングを検知する。そし
て検知した情報に基づいて、CPU10内の計数手段に
よる計数値を補正して、繰り返し動作による計数誤差の
蓄積をなくし、アンテナ素子を伸長動作させたときの伸
長誤差をなくすことを可能ならしめている。
【0031】すなわち、アンテナ素子1の縮小動作中に
おいて、モータ電流検出抵抗器7によって検出されたモ
ータ通電電流に対応する電圧値は、抵抗器R7、コンデ
ンサC3によって平均化される。この平均化された検出
電圧値は、演算比較器CMP2によって規定値、すなわ
ち基準電圧Vrefを抵抗器R8,R9によって分圧し
た値と比較される。
【0032】アンテナ素子1が縮小動作を完了すること
により、モータ通電電流が急激に増加して規定値を越え
ると、演算比較器CMP2は、CPU10へ縮小動作が
完了したことを示す情報信号S1を出力する。CPU1
0はこの情報信号S1に基づいて計数値を補正する。こ
の計数値の補正は、アンテナ素子1が縮小動作を完了す
る度に行なわれる為、計数値の誤差の蓄積がなくなり、
アンテナ素子1の伸縮繰り返し動作による伸長誤差がな
くなる。なお上記規定値は、モータ5の定格負荷時にお
けるモータ通電電流値よりも充分大きく、かつモータ5
の拘束電流値よりも低い値に相当する電圧レベルに設定
される。
【0033】アンテナ素子駆動用の直流モータ5の動作
中に、自動車のセルモーターが駆動されたような場合、
車載用電源18の出力電圧は大きく変動する。この電源
電圧の変動はモータ5の整流電圧に著しい悪影響を与え
るため、上記電源電圧の変動が起こると誤計数を招くお
それがある。なお車載用発電機(ダイナモ)を用いた場
合においても同様の影響がある。しかるに本実施例にお
いては、電源入力用の大容量コンデンサ20を備えてい
るため、既に述べたように上記大容量コンデンサ20に
よる電圧変動吸収作用により、上記電源電圧の変動によ
る悪影響は最小限に抑制され、誤計数が生じないものと
なる。
【0034】図6は電源入力用の大容量コンデンサ20
が存在しない場合の前記A〜D各点の電圧波形を示して
いる。図6から明らかなように、大容量コンデンサ20
が存在しない場合には、電源電圧波形VAの変動に伴っ
て、モータ電流検出抵抗器7で検出される回転検出電圧
波形VB、演算増幅器OP1の出力電圧波形VCはいず
れも大きく乱れており、演算比較器CMP1から出力さ
れるパルス電圧波形VDの幅に大きなバラツキが生じて
いる。このため誤計数の虞が多分にある。
【0035】図7は大容量コンデンサ20を設けた場合
の前記A〜D各点の電圧波形を示している。図6との比
較から明らかなように、大容量コンデンサ20を設ける
と、電源電圧波形VAの極端な変動が抑制され、これに
伴ってモータ電流検出抵抗器7で検出された回転検出電
圧波形VB、演算増幅器OP1の出力電圧波形VCの波
形、および演算比較器CMP1から出力されるパルス電
圧波形は、いずれも図5に示した通常動作時の各部波形
とほぼ同等のものとなる。したがって誤計数の可能性が
殆どなくなる。
【0036】図3に説明を戻す。図3は図1に示したリ
セット回路部および発振回路部を備えたCPU10(制
御部)の構成を示す回路図である。端子12ならびに端
子13に、アンテナ素子伸縮指令信号X、Yが与えられ
ると、上記信号X、Yの状態に応じてCPU10が作動
し、次の如くアンテナ素子長制御信号を出力する。 (1) 伸縮指令信号X,Yが共にLレベルの時、アンテナ
素子1を縮小状態に制御するための信号を出力する。 (2) 伸縮指令信号XがHレベルで、伸縮指令信号YがL
レベルの時、アンテナ素子1を任意長E1に制御するた
めの信号を出力する。 (3) 伸縮指令信号XがLレベルで、伸縮指令信号YがH
レベルの時、アンテナ素子1を任意長E2に制御するた
めの信号を出力する。 (4) 伸縮指令信号X,Yが共にHレベルの時、アンテナ
素子1を任意長E3に制御するための信号を出力する。
【0037】ところでアンテナ素子伸縮指令信号X、Y
が上記の如く変化すると、排他的論理和回路EXOR1
〜4からなるリセット回路14が作動する。このリセッ
ト回路14は、CPU10にリセット信号RSを与えた
のちCPU10の内部回路を動作開始させる。すなわ
ち、伸縮指令信号XがLレベルからHレベルに、或いは
HレベルからLレベルへ変化すると、排他的論理和EX
OR1によって抵抗器R11〜R13、及びコンデンサ
C4によって決定される時定数に応じた矩形波が出力さ
れる。伸縮指令信号Yが同様に変化すると、排他的論理
和EXOR2によって抵抗R14〜R16、及びコンデ
ンサC5によって決定される時定数に応じた矩形波が出
力される。排他的論理和EXOR1、EXOR2から出
力された矩形波は、排他的論理和EXOR3、EXOR
4によって各々の極性が反転され、抵抗器R17、ダイ
オードD1,D2によって論理和される。この論理和さ
れた信号はCPU10へリセット信号RSとして入力す
る。リセット回路14における抵抗器R17およびコン
デンサC6は、装置の初期電源投入時のパワーオンリセ
ット信号を発生させるためのものである。このように伸
縮指令信号X,Yが変化する度に、リセット回路14か
らCPU10にハードリセットが掛かり、CPU10の
ポートP1から出力される発振器制御信号OSCーCO
NTを初期状態のLレベル出力となし、発振回路11を
発振開始させる。このためCPU10はプログラムに従
って動作を開始する。
【0038】かくしてCPU10は、たとえ外乱ノイズ
等によって一時的な暴走を起こしたとしても、アンテナ
素子伸縮指令信号X、Yの変化に伴ったリセット動作に
よって、その都度初期状態から動作を始めることにな
る。CPU10はプログラムにしたがって所定の動作を
完了した後、発振回路用コントロールBitをHレベル
にし、発振回路11の発振動作を停止させる。
【0039】発振回路11は、前記リセット回路14に
よるリセット動作に応じて、CPU10のポートP1か
ら与えられる発振制御信号OSCーCONTによって発
振子Qの発振制御がなされる。すなわちCPU10がリ
セットされることによって、発振回路用コントロールB
itがLレベルとなるため、発振回路11は発振を始
め、CPU10を動作開始させる。アンテナ素子伸縮制
御信号X,Yが断たれると、これに伴って発振子Qの発
振停止制御がなされる。すなわちCPU10が所定の動
作を実行完了すると、CPU10の発振回路用コントロ
ールBitがHレベルとなるため、発振回路11は発振
動作を停止する。
【0040】したがって発振回路11はアンテナ素子1
の伸縮動作期間中、換言すればモータ5の動作期間中以
外は発振動作を停止させられる。このためアンテナ素子
1の伸縮動作期間以外の期間においては、発振回路11
からの有害な電波ノイズの放射、伝導を抑制でき、外部
機器等に対する悪影響を除去できる。
【0041】すなわち、一般にCPUを使用した制御回
路においては、CPUに電源が投入されている間は、C
PU駆動用の発振回路が常に働き、その発振回路からの
電気的雑音が装置のあらゆる所へ、輻射、放射、伝導に
より、この電気的雑音が自らの装置自体および他の外部
機器へ悪影響を与える。特に本装置のようにアンテナ駆
動制御装置においては、微小電波といえども受信が行な
われるため、前記電気的雑音がアンテナに入り、受信セ
ットへ入力するのでその悪影響は大きい。
【0042】しかるに本装置では、モータ5が所定の動
作を終了した後は、CPU10の出力ポートP1からの
信号によって発振回路11を停止させるため、発振回路
11から発生する電気的雑音は皆無となり、他の外部機
器への悪影響が無くなる。発振回路11の再発振動作
は、伸縮指令信号X,Yの変化によって作られるリセッ
ト信号RSでCPU10がリセットされることで再動作
可能となる。
【0043】図4は図1に示したIC用電源回路部の具
体的構成を示す回路図である。端子16ならびに端子1
7に、イグニッション信号Igあるいはアクセサリー信
号Accが入力されると、ダイオードD3およびD4を通
してトランジスタTr1、Tr2がオンする。トランジ
スタTr2がオンすると、電圧レギュレータRegへ出
力端子19を経由して電源が供給されてIC用電源VDD
が出力される。このためCPU10はアクティブにな
る。
【0044】自動車のエンジン始動時においては、イグ
ニッション信号IgはHレベルとなり、アクセサリー信
号ACCはLレベルとなる。したがってトランジスタTr
3のコレクタ出力電位はHレベルとなってCPU10へ
信号S2が入力される。このときモータ5が動作中であ
れば、CPU10は上記信号S2がHレベルを維持して
いる間、モータ5を停止させる。なお本発明は上記各実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、次のような作用効果が
期待できる。
【0046】(1) アンテナ素子電動伸縮機構の駆動源で
ある直流モータが回転時において発生する整流電流変化
波形を計数することにより、伸縮形アンテナ素子の伸長
度を可変制御するようにしているので、駆動モータの回
転をリードスイッチ等からなる回転検出機構を用いて検
出するようにした従来装置に比べると、接点のチャタリ
ング等に起因する回転検出ミスが発生し難い。しかも機
械的動作部が殆どないので機械的な摩耗や損傷が生じ
ず、長期間に亘って安定で信頼性の高い動作が期待でき
る。
【0047】(2) モータに流れる電流値が規定値を越え
たとき、前記アンテナ素子の伸縮動作終了情報を出力
し、この伸縮動作終了情報に基づいて前記計数値の補正
を行なうようにしているので、電流波形の計数誤差が、
アンテナ素子伸縮動作の繰り返しによって次第に蓄積さ
れるのを回避でき、伸縮制御されるアンテナ素子の伸長
度に誤差が生じるのを防止できる。
【0048】(3) 電源入力用の大容量コンデンサを備え
るようにした場合には、電源電圧の変動が大容量コンデ
ンサの働きで吸収されるため、たとえ大きな電源変動が
あってもその影響が最小限に抑制される。例えば本装置
を車両用アンテナ駆動制御装置に適用した場合、アンテ
ナ素子の伸縮動作中においてセルモータが駆動される
と、車載用電源(バッテリー)の電圧が大きく変動する
が、このような場合でも、上記電源電圧が大容量コンデ
ンサの働きで安定化されるため、電源電圧変動の影響が
最小限に抑制され、計数ミスを無くすことができる。
【0049】(4) 制御停止指令手段および計数値補正手
段を含む中央演算処理装置に付設され、同装置を駆動制
御するための発振回路は、アンテナ素子伸縮指令信号を
与えられたときに動作を開始し、モータの回転動作が終
了したときに動作を停止する。つまり発振回路が作動し
ているのは、アンテナ素子の伸縮動作期間中に限られ
る。したがって発振回路から発する電気的雑音が、装置
自体あるいは他の外部機器へ悪影響を及ぼすおそれが極
めて少ないものとなる。 (5) かくして本発明によれば、長期間に亘り安定で信頼
性の高い動作が期待できる電動式伸縮形アンテナ駆動制
御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動式伸縮形アンテナ
駆動制御装置の概要図。
【図2】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置のモータ駆動制御回路部,計数信号抽出回路部,モ
ータ電流監視回路部等の構成を示す回路図。
【図3】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置のリセット回路部および発振回路部の構成を示す回
路図。
【図4】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置のIC用電源回路部の構成を示す回路図。
【図5】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置の作用を説明するための各部波形図。
【図6】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置の作用を説明するための各部波形図。
【図7】同実施例に係る電動式伸縮形アンテナ駆動制御
装置の作用を説明するための各部波形図。
【符号の説明】
1…アンテナ素子 2…車体壁 3…アンテナ素子
収納筒 4…アンテナ素子電動伸縮機構 5…ブラシ式直流モ
ータ 6…モータ駆動制御回路 7…モータ電流検出抵抗器 8…計数信号抽出回路 9…モータ電流監視回路 10…CPU(中央演算処理装置) 11…発振回路
12,13…端子 14…リセット回路 15…IC用電源回路 1
6,17…端子 18…車載用電源 19…電源の出力端子 20…
大容量コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ素子収納筒に対し挿脱自在に収
    納可能な如く設けられたアンテナ素子と、 このアンテナ素子を使用時には前記収納筒から外部へ突
    出させ、非使用時には前記収納筒内へ挿入させる如く、
    直流モータの動力で作動するアンテナ素子電動伸縮機構
    と、 このアンテナ素子電動伸縮機構における直流モータを、
    正回転または逆回転させるモータ駆動制御回路と、 このモータ駆動制御回路により、前記直流モータが正回
    転または逆回転するときに発生する整流電流変化波形を
    検出し、この波形から計数信号を抽出する計数信号抽出
    回路と、 この計数信号抽出回路によって抽出された計数信号を計
    数し、計数値が予め設定された設定値に達したとき、前
    記モータ駆動制御回路に対して制御停止指令を与える制
    御停止指令手段と、 前記モータに流れる電流を監視し、上記電流値が規定値
    を越えたとき前記アンテナ素子の伸縮動作終了情報を出
    力するモータ電流監視回路と、 このモータ電流監視回路から出力される伸縮動作終了情
    報に基づいて、前記計数値の補正を行なう計数値補正手
    段と、 を具備したことを特徴とする電動式伸縮形アンテナ駆動
    制御装置。
  2. 【請求項2】 電源電圧変動を吸収するための大容量コ
    ンデンサを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 制御停止指令手段および計数値補正手段
    を含む中央演算処理装置が、アンテナ素子伸縮指令信号
    を与えられた時に動作を開始し、前記モータの回転動作
    が終了した時に動作を停止する発振回路によって、駆動
    制御される如く設けられたことを特徴とする請求項1に
    記載の電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置。
JP4273256A 1992-10-12 1992-10-12 電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置 Pending JPH06125212A (ja)

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JP4273256A JPH06125212A (ja) 1992-10-12 1992-10-12 電動式伸縮形アンテナ駆動制御装置
US08/133,638 US5483132A (en) 1992-10-12 1993-10-07 Control device for motor-driven telescopic antenna

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