JPH06123306A - 部材接合構造 - Google Patents

部材接合構造

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JPH06123306A
JPH06123306A JP4342812A JP34281292A JPH06123306A JP H06123306 A JPH06123306 A JP H06123306A JP 4342812 A JP4342812 A JP 4342812A JP 34281292 A JP34281292 A JP 34281292A JP H06123306 A JPH06123306 A JP H06123306A
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bolt
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Noriteru Furukawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な作業で脚を家具本体にがたつきなく強固
に接合し、その結合状態を長期に亘って維持する。 【構成】脚2と取付金具1とをそれらの上向斜面2aお
よび下向斜面1eを介して当接させる。上向斜面2aに
は第1、第2の外向テーパ面23、24を有した挿入突
起22を突設し、下向斜面1eには第1、第2の内向テ
ーパ面14、15を有した空洞Sを形成する。そして、
空洞S内に寸法的に余裕のある状態で挿入突起22を挿
入し、脚2を貫通して取付金具1側に螺着したボルト3
に緊締操作を加える。これによりテーパ面14、23お
よび15、24同士を同時に密着させ、挿入突起22を
空洞S内に固定する。 【効果】テーブル本体4に上載荷重が作用した際に斜面
1e、2aの面滑りを通じて両テーパ面14、23間お
よび15、24間がより深く密着し、脚2は取付金具1
を介してより頑強にテーブル本体4に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに接合を要する種
々の部材同士の接合に適用可能な部材接合構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、部材同士を接合する場合には、一
方の部材若しくは双方の部材にブラケットを設けてお
き、当該ブラケットにボルトを挿通して締着するか、あ
るいは、一方の部材をパイプ状のものにしてその内部に
他方の部材を嵌挿し、両部材の重合部分にボルトを挿通
して締着するかの何れかの手段によっているのが通例で
ある。
【0003】例えば、その一例として脚取付構造を採り
上げると、従来、ボルトを用いて家具本体に脚を取り付
ける場合には、例えば、家具本体または脚に固設したパ
イプ状部材の端部近傍部にボルト挿通孔を穿設するとと
もに、脚または家具本体の端面に前記パイプ状部材の空
洞内に挿入される挿入突起を突設し、その挿入突起の前
記ボルト挿通孔に対応する部位にねじ孔を設けておく。
そして、前記挿入突起を前記空洞内に挿入し、前記ボル
ト挿通孔を通過させたボルトを挿入突起のねじ孔に螺合
させ、そのボルトを締め付けることにより、脚を家具本
体に結合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の接合構造においては、強固でがたつきのない取付
状態を得るために多数のボルトが必要であり、取付工数
が多く作業が繁雑になるとともに、部品点数が多くコス
ト高につながり易いという不都合がある。
【0005】すなわち、前述した脚取付構造の例では、
ボルトによる緊締力によって、挿入突起の外面の一部が
パイプ状部材の内面の一部に密着させられ、その面摩擦
によって、両部材が結合されることになる。ところが、
このような結合状態であると、脚と家具本体との間に荷
重が作用したとき、面滑りが発生してボルトが緩み易
い。換言すれば、テーブル等の家具本体に荷重が作用し
たときに、挿入突起のパイプ状部材内における相対変位
を許容し、このときボルトの緊締状態の毀損を招き易
い。また、ブラケットを用いた場合には、ブラケットの
多数箇所を締着しない限り、ボルトの剪断方向の強度を
高めることが難しい。したがって、従来の取付構造で
は、多数のボルトを用いない限り、強固でがたつきのな
い脚取付状態を長期に亘って維持するのが難しいという
問題がある。
【0006】本発明は、このような不都合を解消するた
めになされたものであって、ボルトの必要個数を低減化
し、しかも確実な取付状態を維持できるようにした部材
接合構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明に係る部材接合構造は、
第1の部材と、第2の部材とを、ボルトを介して接合す
るようにしたものである。第1の部材は、接合面を有
し、その接合面に、対をなす側壁と、これら両側壁を結
合する対をなす結合壁とによって包囲される空洞を開口
させてなるもので、前記両側壁の内側における一方の結
合壁寄りの部分に、他方の結合壁に向けて拡開する第1
の内向テーパ面を形成するとともに、前記両側壁の内側
における他方の結合壁寄りの部分に、該他方の結合壁に
向けて拡開する第2の内向テーパ面を形成してなる。第
2の部材は、前記第1の部材の接合面に当接される接合
面を有し、その接合面上に、該接合面が前記第1の部材
の接合面に当接した際に第1の部材の空洞内に挿入され
る挿入突起を突設してなるもので、その挿入突起に、前
記第1の内向テーパ面に平行に近接する第1の外向テー
パ面と、前記第2の内向テーパ面に平行に近接する第2
の外向テーパ面とを形成してなる。そして、ボルトは、
前記第2の部材を前記第1の部材に向かって付勢するこ
とにより、前記第1の外向テーパ面および第2の外向テ
ーパ面をそれぞれ第1の内向テーパ面および第2の内向
テーパ面に密着させると同時に、両部材の接合面同士を
も密着させ得る位置に締着されることを特徴とする。
【0009】具体的な実施の態様としては、第1の部材
又は第2の部材が接合面たる上向斜面を有した脚であ
り、第2の部材又は第1の部材が接合面たる下向斜面を
有した取付金具である場合や、第1の部材又は第2の部
材が天板を支持する受枠の枠材であり、第2の部材又は
第1の部材が枠材の継目に介設される中間金具である場
合が挙げられる。また、前記ボルトは、第1の部材又は
第2の部材の肉厚内を貫通して前記第2の部材又は第1
の部材に設けたねじ孔に螺着され、その螺着方向が両部
材の接合面に対してある角度を有していることが望まし
い。
【0010】
【作用】このような構成のものであれば、第1の内向テ
ーパ面と第1の外向テーパ面の間、および、第2の内向
テーパ面と第2の外向テーパ面の間の少なくとも一方に
隙間が形成された状態で、第2の部材の挿入突起を第1
の部材の空洞内に挿入することができ、嵌合精度の高い
部材同士を組み付けるような難しさを伴うことなく容易
に第1の部材と第2の部材とを結合すべき姿勢に組み合
わせることができる。この状態で、ボルトを締め付けて
いくと、挿入突起が空洞の一方の結合壁側に付勢され、
第1、第2の外向テーパ面がそれぞれ第1、第2の内向
テーパ面間に楔状に食い込んでいくことになる。すなわ
ち、この場合には、挿入突起が一方の結合壁方向に移動
して、各外向テーパ面が対応する内向テーパ面に食い込
むことになり、外向テーパ面と内向テーパ面の間の面圧
を高めることになる。その結果、第1、第2の外向テー
パ面は第1、第2の内向テーパ面にそれぞれ密着するこ
とになる。また、その際同時に、ボルトの緊締力は両部
材の接合面同士を引き合わせ密着させる方向にも作用す
ることになる。そのため、この部材接合構造によると、
少なくともボルトが1本あれば、第1、第2の部材をそ
れらの接合面および2カ所のテーパ嵌合部分を介してが
たつきのない状態で強連結できることになる。
【0011】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明の第1実施例を、図1〜図
7を参照して説明する。
【0012】この実施例は、図1〜図3に示すように、
面板4aおよび受枠4bからなるテーブル本体4に、第
1の部材たる取付金具1を介して第2の部材たる脚2を
ボルト3により締着している。
【0013】取付金具1は、図4に示すように、上部水
平片1bと下部水平片1cとを段部1aを介して連続さ
せたブラケット部材1hと、このブラケット部材1hの
下面に剛接または一体成形されたブロック体1dとを具
備してなるもので、そのブロック体1dの一端に、鉛直
に近い姿勢で配設される接合面たる下向斜面1eを面一
に形成し、その下向斜面1eに、対をなす側壁11と、
上壁12と、底壁13とに包囲された空洞Sを開口させ
ている。前記上部水平片1bおよび下部水平片1cに
は、それぞれブロック体1dを避けた所要箇所にボルト
挿通孔1f、1gが穿設してある。また、図6に示すよ
うに、前記両側壁11の内側における上壁12寄りの部
分には、前記底壁13に向けて拡開する第1の内向テー
パ面14が形成してあり、前記両側壁11の内側におけ
る底壁13寄りの部分には、該底壁13に向けて拡開す
る第2の内向テーパ面15が形成してある。なお、前記
第2の内向テーパ面15の拡開角度は、前記第1の内向
テーパ面14の拡開角度よりも小さく設定してある。ま
た、上壁12には、空洞S内に開口するねじ孔12aが
穿設してある。
【0014】脚2は、図3〜図5に示すように、結合姿
勢において前記取付金具1の下向斜面1eに対応する角
度で傾斜する接合面たる上向斜面2aを有した中実の上
端部材21と、その上端部材21の下面周縁から斜め下
方に湾曲して伸びる横断面C字形の脚本体20とを一体
に形成してなるもので、前記上端部材21の上向斜面2
aに、前記下向斜面1eの空洞S内に挿入される挿入突
起22を突設している。この挿入突起22は、図6に示
すように、前記第1の内向テーパ面14に微小な隙間を
介して平行に近接する第1の外向テーパ面23と、前記
第2の内向テーパ面15に微小な隙間を介して平行に近
接する第2の外向テーパ面24とを具備してなる。ま
た、この脚2には、前記上端部材21から前記挿入突起
22にかけて、前記ブロック体1dのねじ孔12aに連
続するボルト挿通孔25が貫設されている。
【0015】次に、本実施例においてテーブル本体4に
脚2を取付ける手順について説明する。先ず、取付金具
1をテーブル本体4の四隅近傍部に取り付ける。具体的
には、取付金具1のブラケット部材1hのうち下部水平
片1cをテーブル本体4の受枠4bの下面に添設させ、
その状態で下部水平片1cのボルト挿通孔1gに下方か
ら挿通したボルト5aを受枠4b内に設けた図示しない
ねじ孔に螺着するとともに、上部水平片1bの上面に天
板4aを添設し、その状態で上部水平片1bのボルト挿
通孔1fに下方から挿通したボルト5bを天板4a内に
設けた図示しないねじ孔に螺着する。
【0016】しかる後、前記各取付金具1にそれぞれ脚
2を取付ける。具体的には、脚2の挿入突起22を取付
金具1の空洞S内に挿入する。この作業は、少なくとも
第1の内向テーパ面14と第1の外向テーパ面23の間
または第2の内向テーパ面15と第2の外向テーパ面2
4の間に隙間が形成されている状態で行われる。そのた
め、嵌合精度の高い部材同士を組み付けるような難しさ
を伴うことがない。この状態で、ボルト3を脚2の上端
部材21の下面21aから挿入して取付金具1のブロッ
ク体1dのねじ孔12aに螺合させ、締め付けていく
と、挿入突起22が取付金具1の上壁12方向に付勢さ
れ、脚2の上向斜面2aと取付金具1の下向斜面1eと
が当接する。そして、このとき、第1、第2の外向テー
パ面23、24がそれぞれ第1、第2の内向テーパ面1
4、15間に楔状に食い込んでいく。具体的には、この
場合には、図6の位置にあった挿入突起22が、図7に
示すように上壁12側に移動して、各外向テーパ面2
3、24を対応する内向テーパ面14、15にそれぞれ
食い込ませることになる。その結果、外向テーパ面2
3、24と内向テーパ面14、15とが同時に密着状態
となる。そのため、脚2は取付金具1に対して、2カ所
のテーパ嵌合部分を介して結合されることになり、脚2
は全くがたつきのない状態でテーブル本体4に強連結さ
れることになる。しかも、この状態でテーブルが使用さ
れ、取付金具1に上載荷重が作用すると、その反力で上
向斜面2aが下向斜面1eに対して相対的に斜め上方に
向かって面滑りを起こし、挿入突起22をより強く取付
金具1の上壁12側に押し付けるので、テーパ面14、
23間および15、24間の面圧が一層高まり、ボルト
3とねじ孔12aの間の摩擦も増大する。その結果、脚
2は取付金具1を介してより頑強にテーブル本体4に取
付けられることになり、ボルト3の緩みも生じ難いもの
となる。
【0017】したがって、この脚取付構造が適用された
テーブルは、大きな上載荷重が頻繁に作用することによ
っても、脚2の頑強な取付状態を長期に亘って維持する
ことが可能なものとなる。
【0018】なお、前記実施例では取付金具1側に空洞
Sを設け、脚2側に挿入突起22を突設しているが、そ
の逆の関係も可能である。図8および図9はその一例を
示すもので、脚102は、上向斜面102aを有し、そ
の上向斜面102aに、対をなす側壁121と、上壁1
22および底壁123とに包囲されたパイプ状の空洞S
を開口させてなるもので、前記両側壁121の内側にお
ける底壁123寄りの部分に、前記上壁122に向けて
拡開する第1の内向テーパ面125を形成するととも
に、前記両側壁121の内側における上壁122寄りの
部分に、該上壁122に向けて拡開する第2の内向テー
パ面124を形成してなる。一方、取付金具101は、
前記脚102の上向斜面102aに対応する下向斜面1
01eと、その下向斜面101e上に突設され該下向斜
面101eが前記上向斜面102aに当接した際に脚1
02の空洞S内に挿入される挿入突起112とを有した
もので、その挿入突起112に、前記第1の内向テーパ
面125に平行に近接する第1の外向テーパ面114
と、前記第2の内向テーパ面124に平行に近接する第
2の外向テーパ面113とを設けたものである。また、
ボルト103は、前記脚102を貫通して前記挿入突起
112に設けたねじ孔112aに螺着され、その際に挿
入突起112を引き込みながらその反力で脚102を上
方に付勢して、前記第1の外向テーパ面114および第
2の外向テーパ面113を同時に第1の内向テーパ面1
25および第2の内向テーパ面124に密着させ得るよ
うになっている。このような構成によっても、前記実施
例に準じた作用効果を得ることができる。また、挿入突
起を空洞内により容易に挿入し得るようにするために
は、挿入突起を基端から先端にかけてテーパ形状にする
ことも有効となる。また、図10に示す取付金具201
は、ブロック体201dの中央に肉ぬすみ部201iが
設けられ、図示しない外向テーパ面と内向テーパ面との
密着動作を弾性変形を利用して行わせるようにしたもの
である。その上、図示のブロック体201dは、外形2
01j、201kを脚202の形状に意匠的に譜合する
ように湾曲させたものである。このような変形は随所に
て種々の態様において実施することが可能である。
【0019】<第2実施例>以下、本発明の第2実施例
を、図11〜図15を参照して説明する。
【0020】図11は、天板304を平面方向に多数連
設することにより構成される会議テーブルを示してお
り、本発明はそのような天板304の受枠304aを構
成するために、枠材302を第2の部材とし、中間金具
301を第1の部材として、中間金具301を介して枠
材302同士の間接的な連結状態を実現している。
【0021】中間金具301は、図12および図13に
示すように、天板載設面301aを有した中実のもの
で、垂直に切り立ったその両端面301eが接合面をな
している。そして、その接合面301eに、対をなす側
壁311と、上壁312と、底壁313とに包囲された
空洞Sを開口させている。また、前記両側壁311の内
側における底壁313寄りの部分に、前記上壁312に
向けて拡開する第1の内向テーパ面314を形成すると
ともに、前記両側壁311の内側における上壁312寄
りの部分に、該上壁312に向けて拡開する第2の内向
テーパ面315を形成している。なお、前記第2の内向
テーパ面315の拡開角度は、前記第1の内向テーパ面
314の拡開角度よりも大きく設定してある。また、本
実施例では図12および図15に示すように、前記空洞
Sの奥部に斜面316を形成して、その斜面316の一
部を厚肉化することにより隆起部317を設けるととも
に、その隆起部317に対応する斜面316の背面側に
台形状の凹欠部318を設けており、斜面316および
隆起部317の肉厚内に、前記凹欠部308から前記空
洞Sにまで貫通するボルト挿通孔319を形成してい
る。
【0022】枠材302は、図12に示すように、角形
パイプ状の枠材本体302aと、その開口端に装着され
る先端部材302bとからなっている。先端部材302
bは、鍔状のブロック体321を挾んでその両側に挿入
突起322、323を一体突設してなるもので、挿入突
起322は図15に示すようにブロック体321の一側
面321aを前記枠材本体302aの開口端面に密着さ
せる位置まで枠材本体302aの内周に嵌装され、その
位置で溶接継手322aにより該枠材本体302aに剛
着されている。また、ブロック体321の他側面321
bは前記中間金具301との接合面をなしているととも
に、挿入突起323は、図12および図14に示すよう
に前記第1の内向テーパ面314に微小隙間を介して平
行に近接する第1の外向テーパ面324と、前記第2の
内向テーパ面315に微小隙間を介して平行に近接する
第2の外向テーパ面325とを具備している。また、こ
の挿入突起323には、図15に示すようにブロック体
321の接合面321bが前記中間金具301の接合面
301eに密着する位置まで該挿入突起323を前記空
洞S内に挿入した場合に、前記斜面316に平行に近接
する斜面326と、その斜面326に開口し前記隆起部
317をその内に遊嵌させる溝327と、その溝327
の底部に開口し前記ボルト挿通孔319に連続するねじ
孔328とが設けてある。
【0023】次に、本実施例において枠材302と中間
金具301とを接合する手順について説明する。先ず、
枠材302の挿入突起323を取付金具301の空洞S
内に挿入する。この作業は、少なくとも第1の内向テー
パ面314と第1の外向テーパ面324の間または第2
の内向テーパ面315と第2の外向テーパ面325の間
に隙間が形成されている状態で行われる。そのため、嵌
合精度の高い部材同士を組み付けるような難しさを伴う
ことがない。この状態で、ボルト303を凹欠部308
内からボルト挿通孔319に挿入して挿入突起323の
ねじ孔328に螺合させ、締め付けていくと、挿入突起
323が取付金具301の長手方向に引き寄せられて接
合面321b、301e同士が当接すると同時に、該挿
入突起323が取付金具301の底壁313方向にも引
き寄せられ、このとき、第1、第2の外向テーパ面32
4、325がそれぞれ第1、第2の内向テーパ面31
4、315間に楔状に食い込んでいく。具体的には、挿
入突起322が底壁313側に微小距離だけ移動して、
各外向テーパ面324、325を対応する内向テーパ面
314、315にそれぞれ食い込ませることになる。そ
の結果、外向テーパ面325、325と内向テーパ面3
14、315とが同時に密着状態となる。そのため、枠
材302は取付金具301に対して、2カ所のテーパ嵌
合部分を介して全くがたつきのない状態で強連結される
ことになる。
【0024】以上のような手順を、中間金具301の図
示しない他端側の接合面について行えば、枠材302同
士を中間金具301を介して強固に接合できることにな
り、天板304のサイズに合致した受枠を構成すること
が可能になる。
【0025】以上、本発明の幾つかの実施例について説
明したが、各部の具体的な構成は図示例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成であるか
ら、第2の部材に設けた挿入突起を第1の部材に設けた
空洞内に寸法的に余裕のある状態で挿入し、その上で、
ボルトに緊締操作を加えることによって、第1、第2の
内向テーパ面に第1、第2の外向テーパ面をそれぞれ同
時に密着させることができ、これら2カ所のテーパ係合
構造によって挿入突起を空洞内に確実に固定することが
できる。しかも、このときの緊締力によって第1の部材
の接合面と第2の部材の接合面とが互いに引き合わせら
れ密着させられることになる。このため、この接合構造
は従来よりも少ないボルト数で第1、第2の部材を確実
に接合でき、作業の簡略化と、部品点数の削減とを図る
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る部材接合構造が適用
されたテーブルを示す正面図。
【図2】同斜視図。
【図3】図1の一部破断した部分拡大図。
【図4】同実施例の要部組立斜視図。
【図5】図3の一部を破断、拡大して示す図。
【図6】図5におけるVI-VI 線断面図。
【図7】図6に対応した作用説明図。
【図8】第1実施例の変形例を示す図5に対応した図。
【図9】図8におけるIX-IX 線断面図。
【図10】第1実施例の他の変形例を示す図3に対応し
た図。
【図11】本発明の第2実施例に係る部材接合構造が適
用された会議テーブルを示す正面図。
【図12】同実施例の接合構造を示す斜視図。
【図13】同実施例の中間金具を接合面側から見た図。
【図14】同実施例の枠材を接合面側から見た図。
【図15】同実施例の接合構造を示す枠材の長手方向に
沿った断面図。
【符号の説明】
1、101、201…第1の部材(取付金具) 1e、101e…接合面(下向斜面) 2、102、202…第2の部材(脚) 2a、102a…接合面(上向斜面) 3、103…ボルト 11、121…側壁 12、122…一方の結合壁(上壁) 12a、112a…ねじ孔 13、123…他方の結合壁(底壁) 14、125…第1の内向テーパ面 15、124…第2の内向テーパ面 22、112…挿入突起 23、114…第1の外向テーパ面 24、113……第2の外向テーパ面 301…第1の部材(中間金具) 301e…接合面 302…第2の部材(枠材) 303…ボルト 321b…接合面 311…側壁 312…他方の結合壁(上壁) 313…一方の結合壁(底壁) 314…第1の内向テーパ面 315…第2の内向テーパ面 323…挿入突起 324…第1の外向テーパ面 325…第2の外向テーパ面 S…空洞

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の部材と、第2の部材とを、ボルトを
    介して接合するようにした部材接合構造であって、 前記第1の部材は、接合面を有し、その接合面に、対を
    なす側壁と、これら両側壁を結合する対をなす結合壁と
    によって包囲される空洞を開口させてなるもので、前記
    両側壁の内側における一方の結合壁寄りの部分に、他方
    の結合壁に向けて拡開する第1の内向テーパ面を形成す
    るとともに、前記両側壁の内側における他方の結合壁寄
    りの部分に、該他方の結合壁に向けて拡開する第2の内
    向テーパ面を形成してなり、 前記第2の部材は、前記第1の部材の接合面に当接され
    る接合面を有し、その接合面上に、該接合面が前記第1
    の部材の接合面に当接した際に第1の部材の空洞内に挿
    入される挿入突起を突設してなるもので、その挿入突起
    に、前記第1の内向テーパ面に平行に近接する第1の外
    向テーパ面と、前記第2の内向テーパ面に平行に近接す
    る第2の外向テーパ面とを形成してなり、 前記ボルトは、前記第2の部材を前記第1の部材に向か
    って付勢することにより、前記第1の外向テーパ面およ
    び第2の外向テーパ面をそれぞれ第1の内向テーパ面お
    よび第2の内向テーパ面に密着させると同時に、両部材
    の接合面同士をも密着させ得る位置に締着されることを
    特徴とする部材接合構造。
  2. 【請求項2】第1の部材又は第2の部材が接合面たる上
    向斜面を有した脚であり、第2の部材又は第1の部材が
    接合面たる下向斜面を有した取付金具であることを特徴
    とする請求項1記載の部材接合構造。
  3. 【請求項3】第1の部材又は第2の部材が天板を支持す
    る受枠の枠材であり、第2の部材又は第1の部材が枠材
    の継目に介設される中間金具であることを特徴とする請
    求項1記載の部材接合構造。
  4. 【請求項4】前記ボルトが、前記第1の部材又は第2の
    部材の肉厚内を貫通して前記第2の部材又は第1の部材
    に設けたねじ孔に螺着されるものであり、その螺着方向
    が両部材の接合面に対してある角度を有していることを
    特徴とする請求項1記載の部材接合構造。
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