JPH06122755A - 結合した光安定化基を含有するエポキシ樹脂 - Google Patents

結合した光安定化基を含有するエポキシ樹脂

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JPH06122755A
JPH06122755A JP4108388A JP10838892A JPH06122755A JP H06122755 A JPH06122755 A JP H06122755A JP 4108388 A JP4108388 A JP 4108388A JP 10838892 A JP10838892 A JP 10838892A JP H06122755 A JPH06122755 A JP H06122755A
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Arthur L Baron
アーサー・ローレンス・バロン
Ronald E Macleay
ロナルド・エドワード・マクレイ
Jennifer P Kmiec
ジェニファ・プリシラ・クミーク
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Elf Atochem North America Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒドラジド官能化立体障害アミン基が結合し
て光安定化されたエポキシ樹脂を提供すること。 【構成】 エポキシ樹脂と、ヒドラジド官能化立体障害
アミン系光安定剤及び随意としてのヒドラジド官能化2
−(2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾ
ールとを含む硬化性組成物を硬化させることによって、
光安定化されたエポキシ樹脂が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリマー結合光安定
剤、硬化性組成物及びかかる硬化性組成物を同じものを
提供するために用いる硬化方法に関し、より特定的に
は、この発明は、結合した光安定化基を含有する硬化し
た又は部分的に硬化したエポキシ樹脂を提供する。さら
により特定的には、この発明は、 A)1分子当たりに平均1.75個以上のエポキシ基を
含有するエポキシ樹脂組成物のいくつかのエポキシ基と B)式I若しくはIIのヒドラジド官能化立体障害アミン
系光安定剤又はそれらの組合せ物及び随意としての式II
I のヒドラジド官能化2−(2−ヒドロキシフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール(式中、X及び各種R基は
以下に定義される通りである)及び随意としての補助用
エポキシ硬化剤との反応の生成物である光安定化エポキ
シ樹脂を提供する。
【化5】
【化6】
【化7】
【0002】
【従来の技術】カルボン酸のジヒドラジドは周知のエポ
キシ樹脂用硬化剤である。例えば以下を参照されたい。 ・「エンシクロピーディア・オブ・ポリマー・サイエン
ス・アンド・テクノロジー(Encyclopedia of Polymer
Science and Technology)」{ジョン・ウィリー・アン
ド・サンズ(John Wiley & Sons) 社}、第6巻、第23
5頁(1967年) ・米国特許第2847395号明細書、同第30140
09号明細書、同第3102043号明細書、同第38
76606号明細書、同第4377680号明細書、同
第4585698号明細書。 近年、エポキシ樹脂用の潜在的硬化剤としての様々な構
造のヒドラジドに関する多くの特許が発行されている
(例えば、米国特許第4544733号明細書、同第4
530991号明細書、同第4448949号明細書、
同第4450267号明細書、同第4337680号明
細書、ヨーロッパ特許第154455号明細書及び特開
昭60−168717号公報)。カモン(Kamon) 及びサ
イトー(Saito) {T.カモン(Kamon) 及びK.サイトー
(Saito) 、「高分子論文集(Kobunshi Ronbunshu)」第
37巻、第12号、第765〜771頁(1980
年)}は、脂肪族ジヒドラジドとエポキシ樹脂との反応
についての硬化機構が、エポキシ樹脂とジアミンとの反
応と同様に、エポキシ基とジヒドラジドの末端窒素原子
上の活性水素原子との反応であることを決定した。この
樹脂は、150℃以上に加熱されると円滑に硬化した。
【0003】ジヒドラジドを硬化剤として用いる他の例
には次のものが包含される:特開昭59−109519
号公報、特開昭59−113022号公報、特開昭59
−164321号公報、特開昭54−4944号公報及
びフランス国特許第2517304号明細書。米国特許
第3530173号明細書及び東ドイツ国特許第155
324号明細書{「ケミカル・アブストラクツ(Chemic
al Abstracts)」(以下、CAと略記する)97、18
3414k}には、エポキシ樹脂を硬化させるためにシ
アノカルボン酸ヒドラジドを用いることが教示されてい
る。
【0004】しかしながら、これらの文献に記載された
ヒドラジド化合物はいずれも、それらに結合した光安定
化基を含有しない。ロシアの研究者は、エポキシ基含有
ブタジエン−イソプレンコポリマーを不活性雰囲気下で
150℃において3−(2,6−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ヒドラジドで6時間
処理することによって高分子フェノール系酸化防止剤を
製造した{N.S.ドムニナ (Domnina)、E.V.コル
ニロワ (Kornilova)、V.S.シャゴフ(Shagov)、Ve
stn. Lennigr. Univ., Ser. 4:「Fiz. Khim.」、198
8、(3)、69〜73(Russ); CA110、(2
1):174861m}。
【0005】米国特許第4855084号明細書には、
ヒドラジド置換基を含有するアントラキノン化合物をエ
ポキシ樹脂組成物中に含有させることが教示されてい
る。その結果として得られる組成物は感光性であり、紫
外線によって低減され得る。これらは特にプリント回路
の製造において有用である。
【0006】1988年11月23日付け米国特許出願
第275452号明細書には、ヒドラジド官能基を含有
する立体障害アミン系光安定剤及びヒドラジド官能化2
−(2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾ
ールを、それらをアクリレートコポリマー中のメタクリ
ル酸グリシジルセグメントと反応させることによって、
アクリル系塗料用樹脂に結合させることが開示されてい
る。ヒドラジド基がエポキシ官能基又はエステル官能基
のどちらに作用して塗料用樹脂に結合するようになるの
かを示す具体的証拠は何ら示されていない。この塗料は
優れた紫外線安定性を示した。1989年12月22日
付け米国特許出願第455219号明細書には、式Iの
N−HALSアミド酸ヒドラジドとモノグリシジルエー
テルとの反応が開示されている。
【0007】ヒドロキシ、カルボキシ、チオ又はアミノ
官能化光安定剤と2個以上の末端vic−エポキシドを
含有する樹脂とを反応させることによって光安定剤をエ
ポキシ樹脂に結合させることは、文献によく知られてい
る。これは通常、安定剤の分子量を増大させ、それによ
ってこの安定剤をより低揮発性にし、抽出されにくく
し、そして多くの場合、安定化すべきホストポリマー系
との相容性をよりよくするために行なわれる。
【0008】米国特許第4797430号明細書及び同
第4771091号明細書においては、既知のポリアル
キルジアゾスピロデカンをエポキシドと反応させること
によってオリゴマー状テトラアルキルピペリジン系光安
定剤が製造されている。この生成物は、光、熱及び酸素
の損傷効果に対してポリマーを安定化させるために用い
られている。米国特許第4371644号明細書には、
様々な2,2,6,6−テトラアルキルピペリジンの立
体障害窒素とエポキシドとを反応させて、光及び熱分解
に対する優れた安定化活性を有し、揮発性及び抽出性が
小さい1−置換−2,2,6,6−テトラアルキルピペ
リジンを生成させることが開示されている。
【0009】米国特許第4480084号明細書には、
ポリアルキルピペリジンの立体障害窒素上を過剰量のエ
ポキシ樹脂で鎖伸長させてジエポキシド官能性ポリマー
を形成させ、次いでこれをヒドロキシル官能性モノマー
でキャップして、塗料用組成物に用いるのに特に適した
架橋性ポリマー状立体障害アミン系光安定剤を提供する
ことが教示されている。また、英国特許第157499
9号明細書及びヨーロッパ特許第003542号明細書
にも、様々なポリアルキルピペリジンの立体障害窒素を
様々なエポキシ樹脂と反応させることによるポリマー系
光安定剤の製造が教示されている。
【0010】英国特許第1568725号明細書には、
4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
をエポキシ樹脂用の硬化剤として用いることが教示され
ている。4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジンで硬化させたエポキシ樹脂フィルムは驚異的に
良好なエポキシ樹脂についての紫外線安定性を示した。
米国特許第4469829号明細書には、エポキシ基を
含有する1,3−ポリブタジエンに4−アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンを結合させてポリ
マー結合立体障害アミン系光安定剤を得ることが教示さ
れている。特開昭60−168729号公報には、エポ
キシ樹脂と4−アミノ安息香酸とを反応させることによ
るポリマー結合紫外線吸収剤の製造が教示されている
(CA104、34970x)。
【0011】米国特許第4292195号明細書には、
アミノ側基を含有する芳香族第2アミンをポリエポキシ
ドと反応させることによる非抽出性酸化防止剤の製造が
教示されている。この反応生成物は、ゴム及びプラスチ
ックの酸化防止剤として、特に慣用の酸化防止剤の有意
の部分を通常抽出してしまう溶剤にゴム又はプラスチッ
クがさらされる場合に、特に有用である。J.ラストン
(Luston)ら{J.ラストン及びZ.マナセク(Manase
k)、「ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー・サイ
エンス(Journal of Applied Polymer Science)」、第
21巻、第915〜922頁(1977年)}は、エポ
キシ樹脂を2,4−ジヒドロキシ−5−t−ブチルベン
ゾフェノンと反応させることによって不揮発性紫外線吸
収剤を製造した。この生成物は、330℃において紡糸
されるポリプロピレン繊維に有用であると主張されてい
る。
【0012】米国特許第4801660号明細書には、
エポキシ樹脂のメルカプタン含有ポリフェノールでの硬
化が教示されている。この組成物は、特に接着剤として
有用であり、良好な防湿性を有する。西ドイツ国特許出
願公開第2916877号(ヨーロッパ特許第0191
03号明細書)には、カルボン酸基を含有する立体障害
フェノール系酸化防止剤をグリシジルエーテル及びエス
テル並びに脂環式エポキシド及びイソシアヌル酸トリグ
リシジル(CA94、85143m)に結合させてポリ
オレフィン用の耐移行性安定剤を製造することが教示さ
れている。米国特許第4585693号明細書には、ア
ミン、ヒドロキシル又はカルボン酸基のような反応性官
能基を含有する紫外線吸収剤をアクリレート−メタクリ
ル酸グリシジルコポリマーに、グリシジル側基による反
応によって結合させることが教示されている。
【0013】米国特許第4544691号明細書には、
フェノール性ヒドロキシル基を含有する紫外線吸収剤
(オキサニリド、ベンザルマロネート、α−シアノシン
ナメート及びo−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾー
ル)のアルキルグリシジルエーテルによる改質が教示さ
れている。この改質紫外線吸収剤は、低揮発性であり、
塗料用配合物においてより相容性であり且つ、ヒドロキ
シメチルメラミン及び(又は)アルコキシメチルメラミ
ン系硬化剤で架橋させたアクリル性及びポリエステルエ
ナメルの塗料成分と化学的に結合することのできる遊離
の水酸基を有する。1989年2月13日付けの米国特
許出願第310425号明細書には、ポリマー主鎖中に
少なくとも1個のエステル、エポキシド又は酸無水物官
能基を含有するポリマーに、ヒドラジド官能化ベンゾト
リアゾールを、グラフト化側鎖上に又は側鎖単位として
結合させることが教示されている。
【0014】結論として、従来技術には、カルボン酸ヒ
ドラジド及びジヒドラジドによるエポキシ樹脂の硬化が
教示されている。従来技術にはまた、立体障害アミン系
光安定剤及び紫外線吸収剤をエポキシ樹脂及びエポキシ
ドに結合させることが有利であるということも教示され
ている。改質安定剤は低揮発性であり、ホストポリマー
とより相容性であり且つ溶剤で抽出されにくい。本発明
者が知る限り、ヒドラジド基とエポキシ樹脂のエポキシ
(グリシジルエーテル)基との反応によってヒドラジド
官能化立体障害アミン系光安定剤(又は紫外線吸収剤)
をエポキシ樹脂(1988年11月23日付けの米国特
許出願第275452号明細書のアクリレート/メタク
リル酸グリシジルコポリマーを除く)に結合させるとい
うことの文献はない。
【0015】
【発明の説明】定義 本明細書において、「2,2,6,6−テトラアルキル
ピペリジン」又は「2,2,6,6−テトラアルキル−
4−ピペリジニル基」と言った場合、ピペリジン基の3
位置を1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル基で随
意に置換されたもの、即ち
【化8】 (式中、R及びR1 は下記に定義される通りである)の
構造もまた包含される。用語「アシル」とは、カルボン
酸からそのOH基を除去してC(=O)基上に遊離の原
子価を提供することによって生じる基を含み、例えばD
C(=O)OHはD−C(=O)置換基になり、これは
一般的にDアシル基と称される。ある種の記号が1つの
式中に1個より多く存在する場合、その意味は互いに独
立しているものとする。
【0016】エポキシド指数とは、エポキシド化合物又
は樹脂の100g当たりのエポキシド当量数を意味す
る。「エポキシ当量」とは、1モルのエポキシ基を含有
するポリマーの重量(g)である。
【0017】本明細書において用いる場合、用語「硬
化」とは液状又は可融性の可溶性エポキシ樹脂を、不溶
性且つ不融性の固体状3次元架橋製品に転化させること
(『硬化の完了』)を含み、通常これと同時に、注型
品、成形品及び積層品のような造形品又は成形品、含浸
品、並びに塗料、ワニス薄膜又は結合剤への造形が行な
われる。
【0018】『B段階』樹脂とは、部分的に反応又は硬
化した生成物を意味し、これは、周囲の室温においては
ほとんど又は全く物理的変化を受けず、且つ、反応成分
が高温における最終的な硬化の準備のできた1成分型の
安定な化合物の状態で均質に相容性になったものであ
る。「部分的硬化」又は「部分的に進行した硬化」とは
B段階樹脂を含むが、未硬化樹脂と架橋反応においてこ
の未硬化樹脂と関係することが意図される成分との間の
反応の開始から、上に定義した硬化の完了の直前の段階
までの、硬化反応の任意の段階をも含む。当業者は、当
技術分野において周知の標準的硬化技術及び監視技術を
用いて、任意の所望の硬化段階を選択することができる
であろう。
【0019】HALSアミド酸ヒドラジド及びベンゾト
リアゾールヒドラジドの当量は、ヒドラジドの分子量を
活性水素原子(即ち、アミノ窒素に結合した水素)の数
で割ったものである。式IにおいてR及びR5 が水素で
ある場合、3個の活性水素が存在し、R及びR5 は活性
水素である。式IIにおいてR及びR5 が水素である場
合、6個の活性水素が存在し、R及びR5 は活性水素で
ある。
【0020】発明の概要 本発明は、第1の組成物局面において、 A)1分子当たりに少なくとも平均1.75個の反応性
1,2−エポキシ基を含有する1種以上のポリエポキシ
ド(但し、該ポリエポキシドはアクリル酸又はメタクリ
ル酸のグリシジルエステルのコポリマーを含まないもの
とする)並びに B)式I若しくはIIのヒドラジド官能化立体障害アミン
系光安定剤又はそれらの組合せ物及び随意としての式II
I のヒドラジド官能化2−(2−ヒドロキシフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾールを含む硬化性組成物を提供
する:
【化9】
【化10】
【化11】
【0021】これら式中の各記号の定義は次の通りであ
る。Rは水素、オキシル基、ヒドロキシル基、1〜20
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、5
〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式
基、7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
アリール脂肪族基、2〜20個の炭素原子を有する置換
若しくは非置換脂肪族アシル基、7〜16個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換脂環式アシル基、7〜11
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換芳香族アシル
基、7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
アリール脂肪族アシル基、−[C(=O)]a −N(R
7 )(R8 )、−[C(=O)]a −O−R9 、−(C
2a −C(=O)−O−R10又は−CH2 −CH2
−[CH2 −CH(R1 )−O]b −R11(ここで、a
は1〜2であり且つbは2〜50である)である。好ま
しくは、Rは水素、1〜4個の炭素原子を有する置換若
しくは非置換脂肪族基、7〜10個の炭素原子を有する
置換若しくは非置換アリール脂肪族基、2〜6個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換脂肪族アシル基又は置
換若しくは非置換ベンゾイル基である。特に好ましく
は、Rは水素、メチル、アセチル又はベンゾイルであ
る。R1 は水素又は1〜4個の炭素原子を有する脂肪族
基である。好ましくは、R1 は水素又はメチルである。
特に好ましくは、R1 は水素である。R2 は水素、1〜
20個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族
基、5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂環式基、6〜14個の炭素原子を有する置換若しくは
非置換アリール基、7〜22個の炭素原子を有する置換
若しくは非置換アリール脂肪族基又は2−シアノエチル
基である。脂環式基である場合、R2 は環の一員として
−N(R12)−を随意に含有していてよい。好ましく
は、R2 は水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル
又は2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル
である。特に好ましくは、R2 は水素である。R3 は直
接結合、1〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非
置換脂肪族2価基、6〜12個の炭素原子を有する置換
若しくは非置換アリール2価基、5〜12個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換脂環式2価基又は7〜22
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪
族2価基である。これら2価基は1〜6個の酸素、硫黄
及び窒素の複素原子を随意に含有していてよく、但し、
複数の複素原子は少なくとも1個の炭素原子によって互
いに隔離され且つ該2価基の末端から隔離されていなけ
ればならない。好ましくは、R3 は直接結合、1〜8個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アルキレン2価
基又は置換若しくは非置換o−、m−若しくはp−フェ
ニレン2価基である。特に好ましくは、R3 は直接結合
又は1〜7個の炭素原子を有する置換若しくは非置換ア
ルキレン2価基である。R2 及びR3 は一緒になって5
員ラクタム環を形成することもできる。R4 は水素、1
〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族
基、7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
アリール脂肪族基又は5〜12個の炭素原子を有する置
換若しくは非置換脂環式基である。好ましくは、R4
水素である。R5 は水素、1〜20個の炭素原子を有す
る置換若しくは非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換脂環式基又は7〜22個の
炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基
である。好ましくは、R5 は水素、1〜8個の炭素原子
を有するアルキル、シクロヘキシル又はベンジルであ
る。特に好ましくは、R5 は水素である。R6 は2〜1
8個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族2価
基、5〜18個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂環式2価基又は7〜18個の炭素原子を有する置換若
しくは非置換アリール脂肪族2価基であり、これらの脂
肪族鎖は複素原子−O−、−S−及び−N(R12)−を
随意に含有していてよく、但し、複数の複素原子は少な
くとも2個の炭素原子によって互いに隔離され且つ該2
価基の末端から隔離されていなければならない。好まし
くは、R6 は2〜12個の炭素原子を有する置換若しく
は非置換脂肪族2価基である。特に好ましくは、R6
2〜10個の炭素原子を有するアルキレン2価基であ
る。
【0022】R7 及びR8 はそれぞれ水素、1〜20個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、6〜
14個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール
基、7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
アリール脂肪族基又は5〜12個の炭素原子を有する置
換若しくは非置換脂環式基であり、これは環の1員とし
て−N−(R12)−を随意に含有していてよく、R7
びR8 は随意に直接結合によって又は複素原子−N−
(R12)−若しくは−O−を介して互いに結合して5〜
7個の原子を含有する複素環を形成することもできる。
好ましくは、R7及びR8 はそれぞれ水素、1〜8個の
炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、置換若
しくは非置換フェニル又は置換若しくは非置換ベンジル
である。特に好ましくは、R7 は水素、メチル又はエチ
ルである。特に好ましくは、R8 は1〜8個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換脂肪族基又は置換若しくは
非置換フェニルである。R9 は1〜20個の炭素原子を
有する置換若しくは非置換脂肪族基、5〜12個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換脂環式基、6〜14個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール基又は
7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
ール脂肪族基である。好ましくは、R9 は1〜8個の炭
素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、置換若し
くは非置換フェニル又は置換若しくは非置換ベンジルで
ある。R10は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換
若しくは非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有す
る置換若しくは非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換アリール基又は7〜22個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族
基である。好ましくは、R10は水素、1〜8個の炭素原
子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、置換若しくは
非置換フェニル又は置換若しくは非置換ベンジルであ
る。R11は水素又は1〜4個の炭素原子を有する脂肪族
基である。好ましくは、R11はメチル、エチル又はイソ
プロピルである。R12は水素、1〜20個の炭素原子を
有する置換若しくは非置換脂肪族基、5〜12個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換脂環式基、7〜22個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族
基、2〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂肪族アシル基、7〜16個の炭素原子を有する置換若
しくは非置換脂環式アシル基、7〜11個の炭素原子を
有する置換若しくは非置換アリールアシル基、7〜22
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪
族アシル基、−[C(=O)]a −N(R7 )(R
8 )、−[C(=O)]a −O−R9 、−(CH2a
−C(=O)−OR10(ここで、aは1〜2である)又
は−[CH2 −CH(R1 )−O]b −R11(ここで、
bは2〜50である)である。好ましくは、R12は水
素、1〜4個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂
肪族基、7〜10個の炭素原子を有する置換若しくは非
置換アリール脂肪族基、2〜6個の炭素原子を有する置
換若しくは非置換脂肪族アシル基又は置換若しくは非置
換ベンゾイルである。特に好ましくは、R12は水素、メ
チル、アセチル又はベンゾイルである。
【0023】R13は水素、塩素、臭素、1〜8個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、1〜8個の
炭素原子を有する置換若しくは非置換アルコキシ基、2
〜8個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アルコキ
シカルボニル基、2〜5個の炭素原子を有するアルキル
アミノカルボニル基、3〜9個の炭素原子を有するジア
ルキルアミノカルボニル基、8〜15個の炭素原子を有
する置換若しくは非置換N−(アルキル)−N−(アリ
ール)アミノカルボニル基、1〜4個の炭素原子を有す
るアルコキシスルホニル基、−(C=O)−OH、−
(C=O)NH2、−S(=O)2 −OH又はXA であ
る。好ましくは、R13は水素、1〜8個の炭素原子を有
する置換若しくは非置換脂肪族基、1〜8個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換アルコキシ、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、カルボキシル、塩素、−
S(=O)2 OH又はXA である。特に好ましくは、R
13は水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、メト
キシ、エトキシ、塩素又はカルボキシルである。R14
水素、1〜8個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂肪族基、6〜14個の炭素原子を有する置換若しくは
非置換アリール基、7〜22個の炭素原子を有する置換
若しくは非置換アリール脂肪族基、1〜8個の炭素原子
を有する置換若しくは非置換アルコキシ基、2〜5個の
炭素原子を有するアルキルアミノカルボニル基、3〜9
個の炭素原子を有するジアルキルアミノカルボニル基、
8〜15個の炭素原子を有する置換若しくは非置換N−
(アルキル)−N−(アリール)アミノカルボニル基又
はXB である。好ましくは、R14は水素、1〜8個の炭
素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、7〜9個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族
基又はXB である。特に好ましくは、R14はメチル、エ
チル、t−ブチル、t−オクチル又は2−メチル−2−
フェニルエチルである。Xは、式III 中の環Aに結合す
る場合にはXA であり、式III 中の環Bに結合する場合
にはXB である。XA は直接結合である。XB は次式: −ZX −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R17
−]z の2価基である。ここで、Zは−O−、−N(R16
−、−S−又は−S(=O)2 −であり、x、y及びz
はそれぞれ0又は1である。好ましくは、XはXB であ
り且つXB は−Zx −R15−[N(R16)−[C(=
O)]y −R17−]z であり、ここで、x、y及びz
は、xが0であり且つy及びzが1であるか、又はx、
y及びzが0であるかのいずれかである。特に好ましく
は、XB はR15である(即ちx及びzが0である)。
【0024】R15は直接結合又は1〜4個の炭素原子を
有する置換若しくは非置換アルキレン2価基である。好
ましくは、R15は直接結合、メチレン又は1,2−エタ
ンジイルである。R16は水素、1〜20個の炭素原子を
有する置換若しくは非置換脂肪族基、5〜12個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換脂環式基、6〜14個
の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール基又は
7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
ール脂肪族基である。好ましくは、R16は水素、1〜1
2個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、
5〜8個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式
基、置換若しくは非置換フェニル又は7〜9個の炭素原
子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であ
る。特に好ましくは、R16は水素、1〜10個の炭素原
子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、置換若しくは
非置換シクロヘキシル、置換若しくは非置換フェニル又
は7〜14個の炭素原子を有する置換若しくは非置換ア
リール脂肪族基から選択される。R16は独立的にR9
任意の基である。R17は直接結合、1〜20個の炭素原
子を有する置換若しくは非置換脂肪族2価基、6〜12
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール2価
基、5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂環式2価基又は7〜22個の炭素原子を有する置換若
しくは非置換アリール脂肪族2価基であり、これらは1
〜6個の−O−、−S−又は−NH−の複素原子を随意
に含有していてよく、但し、複数の複素原子は少なくと
も1個の炭素原子によって互いに隔離され且つ該2価基
の末端から隔離されていなければならない。好ましく
は、R17は直接結合、2〜8個の炭素原子を有する脂肪
族2価基、1,3−フェニレン2価基又は1,4−フェ
ニレン2価基である。特に好ましくは、R17は直接結合
又は2〜8個の炭素原子を有するアルキレン2価基であ
る。
【0025】R、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R
7 、R8 、R9 、R10、R12、R13、R14、R15、R16
及びR17についての置換基は、塩素、臭素、2〜8個の
炭素原子を有するアルキル、1〜12個の炭素原子を有
するアルコキシ、フェノキシ、シアノ、ヒドロキシル、
エポキシ、カルボキシル、ベンゾイル、ベンゾイルオキ
シ、合計2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミ
ノ、2〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ
ル、1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ、アクリ
ロイル、アクリロイルオキシ、メタクリロイル、メタク
リロイルオキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチ
ル、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ及び3〜
12個の炭素原子を有するトリアルコキシシリルの1種
以上である。
【0026】本発明は、第2の組成物局面において、本
発明の第1の組成物局面の組成物の成分の反応生成物を
含む、硬化した又は部分的に硬化した樹脂を提供する。
【0027】本発明は、第3の組成物局面において、本
発明の第2の組成物局面の部分的に硬化した組成物及び
補助用硬化剤の反応生成物を含む、硬化した又は部分的
に硬化した樹脂を提供する。
【0028】本発明の組成物局面の組成物の固有の応用
用途特性は、以下のように記載することができる。本発
明の部分的に硬化した樹脂は、補助用硬化剤を添加する
ことによって完全に硬化されて光安定化ポリマーを提供
することができ、また、光の分解作用を受けやすい他の
ホストポリマー用のポリマー状光安定剤として用いるこ
ともできる。ある場合には、この部分的に硬化した樹脂
は、ホストポリマーと反応して結合した光安定化基を含
有する網状構造を与えることができる。硬化した樹脂は
それら自体、硬化したエポキシ樹脂の全ての通常の機能
を果たすことができる光安定性の物質である。
【0029】樹脂に結合した式I又はII及び随意として
の式III のヒドラジド官能化光安定剤の濃度が1重量%
より大きい場合、この樹脂は濃厚物として用いることが
でき、最終硬化段階の前に追加のエポキシ樹脂(これは
同じエポキシ樹脂であってもよく、異なるエポキシ樹脂
であってもよい)によって低減させることができる。式
I又はII及び随意としての式III の結合した安定剤の最
終硬化樹脂中の濃度は0.1〜5.0%の範囲、好まし
くは0.30〜2.5%の範囲にすべきである。式III
の安定剤基を存在させる場合、これらは存在する安定剤
基の総量の90重量%まで、好ましくは50重量%まで
の量で存在させることができる。
【0030】本発明の結合光安定剤は、熱又は光に暴露
された際に分解しやすいポリマー系の安定化に非常に有
効である。これらはエポキシ樹脂に結合しているので、
高温における長時間加熱サイクルの際にポリマー系から
揮発せず、水又は溶剤に長時間さらされた際に浸出しな
い。本発明の式I又はIIの結合安定剤は、立体障害アミ
ン系光安定化基及びアミド酸ヒドラジド基の両方を含有
する。アミド酸ヒドラジド基は立体障害アミン基の光酸
化安定化特性を高め、この化合物に熱酸化安定化及び金
属錯化特性を与える。これは、式I又はIIにおいてR3
が直接結合である場合に特に有意である。この安定化有
効性の強化は、式I及びIIの化合物並びにそれらの様々
な誘導体について、米国特許第4824884号明細
書、同第4863999号明細書及び同第485759
5号明細書に示されている。また、本発明の関連出願の
1989年2月23日付け米国特許出願第310408
号明細書、1989年12月22日付け米国特許出願第
454889号明細書及び1989年12月22日付け
米国特許出願第455219号明細書にも、N−HAL
Sアミド酸ヒドラジド官能基の強化された有効性が示さ
れている。
【0031】しかして、本発明は、結合した光安定剤に
よって光、熱及び酸素の分解作用に対して安定化され
た、硬化した又は部分的に硬化したエポキシ樹脂を提供
する。この安定剤は、2,2,6,6−テトラアルキル
ピペリジニル官能基及びアミド酸ヒドラジド官能基の両
方を含有する立体障害アミン系光安定剤である。それら
がエポキシ樹脂に結合しているために、この安定剤は不
揮発性であり、浸出又は抽出によってエポキシ樹脂から
容易に失われることがない。
【0032】さらに、本発明は、結合した安定剤基を含
有し且つ補助用硬化剤によって硬化させて完全に硬化し
た光安定性エポキシ樹脂にすることができる、部分的に
硬化したエポキシ樹脂を提供する。
【0033】本発明のより好ましい具体例においては、
立体障害アミン基の光酸化安定化特性を高め、組成物に
熱酸化安定化特性及び金属錯化特性を与えるオキサミド
酸ヒドラジド官能基を介してエポキシ樹脂に結合した
2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン系安定剤を
含有する、安定化されたエポキシ樹脂が提供される。本
発明のさらにより好ましい具体例においては、一方の安
定剤がオキサミド酸ヒドラジド官能基を介してエポキシ
樹脂に結合した2,2,6,6−テトラアルキルピペリ
ジンであり、もう一方の安定剤が酸ヒドラジド官能基を
介してエポキシ樹脂に結合した2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾールである、結合した
安定剤基の組合せを含有する、部分的に硬化したエポキ
シ樹脂が提供される。
【0034】一般的な基の例 特別な構成基の特定的で非限定的な例は、次の通りであ
る。1〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
脂肪族基としてのR、R2、R4 、R5 、R7 、R8
9 、R10、R12、R13及びR16は、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、アリル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、プロパルギ
ル、オクタデシル、ドデシル、イソドデシル、テトラデ
シル、2−メタリル、2−ヘキセニル、10−ウンデセ
ニル、2−ドデセニル、n−ブチル、2−ヒドロキシエ
チル、2−ブテニル、2−ヒドロキシプロピル、シアノ
メチル、2,3−エポキシプロピル、ジメチルアミノエ
チル、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、2−
ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピ
ル又は2−ヒドロキシオクチルであることができる。5
〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式
基としてのR、R2、R4 、R5 、R7 、R8 、R9
10、R12及びR16は、例えば、シクロヘキシル、トリ
メチルシクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシ
ル、4−t−ブチルシクロヘキシル、3−シクロヘキセ
ニル、シクロドデシル、4−オクチルシクロヘキシル又
は2−メチル−4−オクチルシクロヘキシルであること
ができる。
【0035】6〜14個の炭素原子を有する置換若しく
は非置換アリールとしてのR2 、R7 、R8 、R9 、R
10、R14及びR16は、例えば、フェニル、トリル、4−
クロルフェニル、イソプロピルフェニル、アニシル、
3,5−ジ−(t−ブチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル、ナフチル、3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル又
は4−ジメチルアミノフェニルであることができる。7
〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリー
ル脂肪族基としてのR、R2 、R4 、R5 、R7 、R
8 、R9 、R10、R12、R14及びR16は、例えば、ベン
ジル、3−メチルベンジル、4−t−ブチルベンジル、
シンナミル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル、2−フェニルエチル、クミル、トリメチルベ
ンジル、4−オクチルオキシベンジル、ナフチルメチル
又は(4−ドデシルフェニル)メチルであることができ
る。
【0036】2〜20個の炭素原子を有する置換若しく
は非置換脂肪族アシル基、7〜16個の炭素原子を有す
る置換若しくは非置換脂環式アシル基、7〜11個の炭
素原子を有する置換若しくは非置換アリールアシル基又
は7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換ア
リール脂肪族アシル基としてのR及びR12は、例えば、
ホルミル、アセチル、クロルアセチル、アクリロイル、
メタクリロイル、プロピオニル、ブチリル、2−メチル
プロピオニル、カプロイル、カプリロイル、ラウロイ
ル、クロトノイル、ステアロイル、シクロヘキシルカル
ボニル、4−t−ブチルシクロヘキシルカルボニル、3
−シクロヘキセニル−1−カルボニル、シクロドデシル
カルボニル、4−オクチルシクロヘキシルカルボニル、
2−エトキシ−2−オキソアセチル、2−メトキシ−2
−オキソアセチル、2−メチル−4−オクチルシクロヘ
キシルカルボニル、ベンゾイル、トルオイル、4−クロ
ルベンゾイル、イソプロピルベンゾイル、アニソイル、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイル、
ナフトイル、3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾイル、3,4,5−トリメトキシベンゾイ
ル、4−ジメチルアミノベンゾイル、3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル、シンナモイル又はジヒドロシンナモイルであること
ができる。Rは、好ましくは、2〜5個の炭素原子を有
するアルカノイル、シクロヘキシルカルボニル、ベンゾ
イル又はフェナシルである。
【0037】−[C(=O)]a −N(R7 )(R8
としてのR及びR12は、例えば、N−メチルカルバモイ
ル、N−(n−ブチル)カルバモイル、N−ドデシルカ
ルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−
ジエチルカルバモイル、N,N−ジ−(n−ヘキシル)
カルバモイル、ピペリジン−1−イルカルボニル、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルカルボニ
ル、ピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジ
ン−1−カルボニル、モルホリン−2−カルボニル、2
−(ジブチルアミノ)−2−オキソアセチル、2−(フ
ェニルアミノ)−2−オキソアセチル、N−フェニルカ
ルバモイル、N−(4−ブチルフェニル)カルバモイ
ル、N−(α−ナフチル)カルバモイル、N−フェニル
−N−ヘキシルカルバモイル、N−(トリメチルフェニ
ル)−N−アミルカルバモイル、N,N−ジフェニルカ
ルバモイル、N,N−ジ−(4−メチルフェニル)カル
バモイル又はN−(4−ベンジルアミノフェニル)−N
−フェニルカルバモイルであることができる。
【0038】−[C(=O)]a −O−R9 としてのR
及びR12は、例えば、メトキシカルボニル、2−エトキ
シ−2−オキソアセチル、2−メトキシ−2−オキソア
セチル、2−シクロヘキシルオキシ−2−オキソアセチ
ル、エトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、(2
−メチルフェノキシ)カルボニル、アリルオキシカルボ
ニル、シクロドデシルオキシカルボニル、2−エチルヘ
キシルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプ
ロポキシカルボニル又は(4−オクチルオキシフェニ
ル)カルボニルであることができる。−(CH2a
C(=O)−O−R10としてのR及びR12は、例えば、
エトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルメチ
ル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニルメ
チル、(ベンジルオキシ)カルボニルメチル又は(ベン
ジルオキシ)カルボニルエチルであることができる。−
CH2 −CH2 −[CH2 −CH(R1 )−O]b −R
11としてのR及びR12は、例えば、ブトキシポリ(プロ
ポキシ)エチル、ヒドロキシポリ(エトキシ)エチル又
は2−[ヒドロキシポリ(プロポキシ)]−2−メチル
エチルであることができる。
【0039】1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基とし
てのR1 及びR11は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、アリル、n−ブチル、sec−ブチ
ル又はイソブチルであることができる。1〜20個の炭
素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族2価基、6〜
12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール
2価基、5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非
置換脂環式2価基又は7〜22個の炭素原子を有する置
換若しくは非置換アリール脂肪族2価基(これら2価基
は1〜6個の−O−、−S−及び−NH−複素原子を随
意に含有していてよい)としてのR3 及びR17は、例え
ば、メチレン、1,2−エタンジイル、1,2−エテン
ジイル、1,3−プロパンジイル、1,2−プロペンジ
イル、2−チオ−1,3−プロペンジイル、2−オキソ
−1,3−プロパンジイル、1,3−ヘキサンジイル、
2−アザ−1,3−プロパンジイル、2−メチル−2−
アザ−2,3−プロパンジイル、1,2−シクロヘキサ
ンジイル、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、
1,4−フェニレン、1,6−ヘキサンジイル、1,8
−オクタンジイル、1,10−デカンジイル、1,12
−ドデカンジイル、3−ヘキセン−1,6−ジイル、4
−メチル−1,2−フェニレン、4−クロル−1,2−
フェニレン、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジイ
ル、1,2−シクロヘキサンジイル、4−メチル−4−
シクロヘキセン−1,2−ジイル、α,2−トルエンジ
イル、α,4−トルエンジイル又はα,3−トルエンジ
イルであることができる。
【0040】R2 及びR3 が一緒になって5員ラクタム
環を形成する場合、R2 及びR3 はそれらが結合してい
る炭素原子と一緒になって、例えば、1−アザ−2−オ
キソ−1,4−シクロペンタンジイル2価基を形成する
ことができる。1〜8個の炭素原子を有する置換若しく
は非置換脂肪族基としてのR13及びR14は、例えば、メ
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−メチルアリ
ル、イソブチル、2−ヒドロキシエチル、2−アセトキ
シエチル又はt−オクチルであることができる。1〜8
個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アルコキシと
してのR13及びR14はそれぞれ、例えば、メトキシ、エ
トキシ、2−エチルヘキシルオキシ、イソプロポキシ、
2−ヒドロキシプロポキシ、2−(アクリロイルオキ
シ)エトキシ又はsec−ブトキシである。2〜8個の
炭素原子を有する置換若しくは非置換アルコキシカルボ
ニルとしてのR13は、例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、2−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル、アリルオキシカルボニル又はブトキシカルボニルで
あることができる。
【0041】2〜5個の炭素原子を有するアルキルアミ
ノカルボニル、3〜9個の炭素原子を有するジアルキル
アミノカルボニル及び8〜15個の炭素原子を有する置
換若しくは非置換N−(アリール)−N−(アルキル)
アミノカルボニルとしてのR13及びR14はそれぞれ、例
えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニ
ル、ブチルアミノカルボニル、N−(4−メチルフェニ
ル)−N−メチルアミノカルボニル、N−フェニル−N
−メチルアミノカルボニル、N−(2−エトキシフェニ
ル)−N−エチルアミノカルボニル、N−(3−イソプ
ロペニルフェニル)−N−ブチルアミノカルボニル、ジ
メチルアミノカルボニル又はジブチルアミノカルボニル
である。1〜4個の炭素原子を有するアルコキシスルホ
ニルとしてのR13は、例えば、メトキシスルホニル又は
ブトキシスルホニルである。1〜4個の炭素原子を有す
る置換若しくは非置換アルキレン2価基としてのR
15は、例えば、メチレン、1,2−エタンジイル、1,
1−エタンジイル、2−ヒドロキシ−1,3−プロパン
ジイル、1,2−プロパンジイル、1,3−プロパンジ
イル、2−メトキシ−1,3−プロパンジイル、1,2
−ブタンジイル、1,3−ブタンジイル又は1,4−ブ
タンジイルである。
【0042】2〜18個の炭素原子を有する置換若しく
は非置換脂肪族2価基、5〜18個の炭素原子を有する
置換若しくは非置換脂環式2価基又は7〜22個の炭素
原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族2価基
としてのR6 は、例えば、1,2−エタンジイル、1,
2−プロパンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4
−ブタンジイル、1,18−オクタデカンジイル、2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジイル、2−メチル−
2,4−ペンタンジイル、1,10−デカンジイル、
1,12−ドデカンジイル、3−オキサ−1,5−ペン
タンジイル、4−オキサ−1,7−ヘプタンジイル、
3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル、4,9−
ジオキサ−1,12−ドデカンジイル、4−メチル−4
−アザ−1,4−ヘプタンジイル、3,6−ジアザ−
3,6−ジメチル−1,8−オクタンジイル、3−メチ
ル−3−アザ−1,5−ペンタンジイル、1,2−シク
ロヘキサンジイル、1,4−シクロヘキサンジイル、
1,2−エテンジイル、1,2−プロペンジイル、4−
メチル−4−シクロヘキセン−1,2−ジイル、4−シ
クロヘキセン−1,2−ジイル、4−メチルシクロヘキ
セン−1,2−ジイル、3−オキサ−1,5−ペンタン
ジイル、メチレンビス(4−シクロヘキシル)−1,2
−ジイル、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジイ
ル、3−オキサ−1,5−ペンタンジイル又はメチレン
ビス(4−シクロヘキシル)である。
【0043】本発明はまた、第4の組成物局面におい
て、本発明の第2の組成物局面の組成物、本発明の第3
の組成物局面の組成物又はそれらの混合物より成る群か
ら選択される光安定剤成分を含む、硬化した光安定化樹
脂を提供する。
【0044】本発明はまた、第1の方法局面において、
本発明の第1の組成物局面において定義されたような硬
化性組成物において立体障害アミン化合物及び随意とし
てのベンゾトリアゾール化合物を1エポキシ当量当たり
に約0.70〜1.30当量の量で存在させたものを、
所望の硬化段階に達するのに充分な期間、約100℃〜
約200℃に加熱することを含む、硬化した光安定化エ
ポキシ樹脂の製造方法をも提供する。
【0045】本発明は、第2の方法局面において、 A)本発明の第1の組成物局面において定義されたよう
な硬化性組成物において立体障害アミン化合物及び随意
としてのベンゾトリアゾール化合物を1エポキシ当量当
たりに約0.02〜約0.2当量の量で存在させたもの
を、組成物の硬化を部分的に進行させるのに充分な時
間、約100〜約200℃に加熱し、 B)工程Aからの部分的に硬化した組成物を約100℃
以下に冷却し、 C)工程Bの冷却された組成物を1エポキシ当量当たり
に約0.7〜約4.0活性水素当量の補助用硬化剤と一
緒にし、 D)工程Cで調製された混合物を、所望の硬化度を提供
するのに充分な時間、約100℃〜約250℃に加熱す
ることを含む、光安定化エポキシ樹脂の製造方法を提供
する。
【0046】発明の具体的な説明 本発明の新規の組成物は、 A)1分子当たりに少なくとも平均1.75個の反応性
1,2−エポキシ基を含有する1種以上のポリエポキシ
ド(但し、アクリル酸又はメタクリル酸のグリシジルエ
ステルのコポリマーを除く)並びに B)式I若しくはIIのヒドラジド官能化立体障害アミン
系光安定剤又はそれらの組合せ物及び随意としての式II
I のヒドラジド官能化2−(2−ヒドロキシフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール
【化12】
【化13】
【化14】 (ここで、R、、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13
14、R15、R16、R17及びXは前記の通りである)を
含む硬化性組成物、それらの硬化した若しくは部分的に
硬化した初期反応生成物、又はかかる部分的に硬化した
初期反応生成物と補助用硬化剤との反応の硬化した若し
くは部分的に硬化した反応生成物である。
【0047】エポキシ樹脂 好適なエポキシ樹脂には、1分子当たりに平均して少な
くとも1.75個の反応性vic−エポキシド基を有す
る任意の硬化性エポキシ樹脂(アクリル酸又はメタクリ
ル酸のグリシジルエステルのコポリマーを除く)が包含
される。このエポキシ樹脂は飽和又は不飽和の脂肪族、
脂環式、芳香族又は複素環式であってよく、硬化反応を
実質的に妨害しない臭素、塩素、シアノ、エーテル、エ
ステル及びアミド基のような置換基を含有していてよ
い。
【0048】好適なエポキシ樹脂の例は、「カーク−オ
スマー・エンシクロピーディア・オブ・ケミカル・テク
ノロジー(Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Tec
hnology 」第3版、第9巻、第267〜290頁及び
「エンシクロピーディア・オブ・ポリマー・サイエンス
(Encyclopedia of Polymer Science )」第2版、第6
巻、第322〜382頁(ジョン・ウイリー・アンド・
サンズ社)に記載されている。好適なエポキシ樹脂に
は、以下のものが包含される。
【0049】a)多価フェノールのジグリシジル又はポ
リグリシジルエーテル、例えば2,2−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、ビス
(p−ヒドロキシフェニルメタン(ビスフェノール
F)、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジブロムフェニル)プロパン又はレゾルシンのジグリシ
ジルエーテル; b)次の一般式:
【化15】 で表わされるいわゆるアドヴァンスド(advanced)2価
フェノールのジグリシジルエーテル、例えばアドヴァン
スドビスフェノールA(即ちR=R’=CH3 )のジグ
リシジルエーテル; c)フェノール又はアルキルフェノールとホルムアルデ
ヒドとの縮合生成物のジグリシジル又はポリグリシジル
エーテル、例えばフェノールノボラック及びクレゾール
ノボラックのポリグリシジルエーテル{これは、次式:
【化16】 (ここで、RはH又はCH3 である)で表わすことがで
きる}; d)脂肪族多価アルコール(例えば1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール及び1,3−プロパンジ
オール)又はポリアルキレングリコール(例えばポリエ
チレングリコール若しくはポリプロピレングリコール)
のジグリシジル及びポリグリシジルエーテル; e)脂環式ポリオール(例えば2,2−ビス(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−ヒドロキ
シシクロヘキシル)メタン又は1,4−ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン)のジグリシジル又はポリグ
リシジルエーテル; f)米国特許第3027357号明細書及びカナダ国特
許第1243147号明細書に記載されたような脂環式
ジエポキシド又はポリエポキシド(その好適な例には、
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸3’,4’
−エポキシシクロヘキシルメチル及びセバシン酸ビス
(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)が包含され
る); g)多塩基性カルボン酸(例えばフタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、Δ4−テトラヒドロフタル酸、ヘキ
サヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
蓚酸、マロン酸、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸、フ
マル酸及びマレイン酸)のジグリシジル及び(又は)ポ
リグリシジルエステル;
【0050】h)アミン、アミド及び複素環式窒素塩基
のN−グリシジル誘導体、例えばN,N−ジグリシジル
アニリン、N,N−ジグリシジルトルイジン、N,N,
N’,N’−テトラグリシジル−ビス(p−アミノフェ
ニル)メタン、次の一般構造:
【化17】 (ここで、RはH又は低級アルキルであり、R’は低級
アルキルである)を有するヒダントインのトリグリシジ
ル誘導体;
【0051】i)モンサント(Monsanto)社より販売さ
れている2,3−エポキシプロピオンアミド−グリシド
アミドメラミン樹脂溶液{例えば『LSE4107』
(商品名)}; j)次の一般構造:
【化18】 (ここで、Xは
【化19】 である)の脂環式エポキシ樹脂{米国ルイジアナ州ニュ
ーオリンズで1989年2月1〜3日に開かれた『Wate
r-Borne and Higher-Solids Coatings Symposium』にお
いて示されたM.アゴスティンコ(Agostinko)の「Goin
g Against Tradition: A New Family of Epoxy Resins
Which are Weatherable and Reactive at Ambient Temp
eratures」を参照されたい}。
【0052】さらに、上記の純粋なエポキシ樹脂の混合
物を用いることもできる。いわゆるアドヴァンスド2価
フェノールのジグリシジルエーテルの混合物、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタン及び
2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパ
ンのアドヴァンスドエポキシ樹脂を用いるのが好まし
い。
【0053】本発明において成分Aとして特に有用なエ
ポキシ樹脂は、一般的に100〜約10000の範囲、
好ましくは約200〜約1500の範囲の分子量を持
つ。シェル・ケミカル(Shell Chemical)社から商品と
して入手できる『エポン(Epon)』(登録商標名)樹脂
及びダウ・ケミカル(Dow Chemical)社から商品として
入手できる『タクティクス(Tactix)』(登録商標名)
樹脂が本発明の実施において特に有用である。これら両
方の一連の樹脂は、エピクロルヒドリンとビスフェノー
ルとの反応生成物である。
【0054】HALSアミド酸ヒドラジドの製造 出発物質の式IのN−(2,2,6,6−テトラアルキ
ル−4−ピペリジニル)アミド酸ヒドラジド(ここで、
2 及びR3 は互いに結合していない)の製造は、米国
特許第4983738号明細書に開示されている。式I
においてR2 及びR3 が互いに結合して5員ラクタム環
を形成する化合物は、米国特許第4309546号明細
書に記載された方法に従って、4−アミノ−2,2,
6,6−テトラアルキルピペリジンとイタコン酸ジアル
キルとを反応させて中間体の4−(アルコキシカルボニ
ル)−1−(2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピ
ペリジニル)−2−ピロリドンを形成させることによっ
て製造することができる。4−アルコキシカルボニル基
は、次いで標準的な反応条件を用いてメタノール中で過
剰のヒドラジン水和物によるヒドラジノリシスによって
ヒドラジド基に転化させることができる。
【0055】式IIのN,N’−ヒドロカルビレンビス
[N−(2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピペリ
ジニル)アミド酸ヒドラジド]は、1989年12月2
2日付けの米国特許出願第454889号明細書に開示
されている。これらは、対応するN,N’−ヒドロカル
ビレンビス[N−(2,2,6,6−テトラアルキル−
4−ピペリジニル)アミド酸]のジ低級アルキルエステ
ルをヒドラジン、ヒドラジン水和物又は一置換アルキ
ル、シクロアルキル若しくはアルアルキルヒドラジンに
よるヒドラジノリシスに付すことによって製造される。
【0056】HALSアミド酸ヒドラジドの結合方法 式I及び(又は)IIのHALSアミド酸ヒドラジドをエ
ポキシ樹脂に効果的に結合させるためには、このエポキ
シ樹脂を該ヒドラジドと混合し、100〜200℃、好
ましくは100〜165℃に0.5〜5時間加熱する。
反応温度が高ければ高いほど必要となる反応時間はより
短く成る。ヒドラジドを樹脂のエポキシ基と完全に反応
させるのには、通常、120〜140℃において1〜2
時間の反応で充分である。ヒドラジドの末端アミノ基
は、アルキルアミノ基と類似的に反応する。100℃以
下でも反応が起こるが、しかし、この場合の反応は触媒
を用いないと遅すぎて実用的でない。また、200℃以
上でも反応は起こるが、より高い温度においては副反応
及び変色が起こることがある。
【0057】ヒドラジド基の末端窒素がエポキシ基と反
応して、HALSアミド酸ヒドラジドをエポキシ樹脂に
結合させる。式I及びIIにおいてR5 が水素である場
合、ヒドラジド基は2個のエポキシ基と反応し、立体障
害アミン上の置換基Rもまた水素である場合、この立体
障害アミンもまたエポキシ樹脂のエポキシ基と反応する
ことができる。この反応は、下記の反応式によって図示
される。ここで、R及びR5 は水素であり、次式
【化20】 はエポキシ樹脂であり、R”はエポキシ樹脂の残部であ
って、少なくとも1個の追加のエポキシ基を含有する。
この反応は、過剰の
【化21】 中で実施される。これらの反応式は、式I及びIIのHA
LSアミド酸ヒドラジドの活性水素部位がエポキシ樹脂
のエポキシ基によって完全にアルキル化される場合を図
解する。
【0058】
【化22】
【化23】
【0059】エポキシ樹脂のHALSアミド酸ヒドラジ
ドに対する当量比、反応温度及び反応時間に応じて様々
な中間体物質を存在させてもよいということは当業者に
自明であろうが、この場合には窒素上の活性水素部位の
アルキル化は完全には起こらなかった。R”のエポキシ
基が部分的に反応したHALSアミド酸ヒドラジドの活
性水素とするとオリゴマー及び架橋物質もまた生成す
る。エポキシド当量のヒドラジド当量に対する比が低減
するにつれて、架橋がより優勢になる。エポキシ当量の
ヒドラジド当量に対する比が0.9〜1.0に達した時
に完全な架橋網状構造が形成する。
【0060】一般的に、樹脂をHALSアミド酸ヒドラ
ジドによって完全に硬化させるのは、経済上実用的でな
い。適切な熱及び光安定性を提供するのに充分な量のH
ALSアミド酸ヒドラジドでエポキシ樹脂を部分的に硬
化させ、次いで補助用硬化剤で硬化を完了させるのがよ
り実用的である。効果的に光安定化させるためには、最
終的な完全に硬化したエポキシ樹脂組成物は、0.1〜
5.0重量%、好ましくは0.3〜2.5重量%の結合
HALSアミド酸ヒドラジドを含有すべきである。これ
らの濃度は、組成物に熱安定性をもまた提供する。
【0061】好ましくは、硬化反応は、2段階以上で実
施することができる。最初の段階は、HALSアミド酸
ヒドラジドのエポキシ樹脂への結合である。しかしなが
ら、硬化はこの段階においては完了されない。樹脂は、
次いで、追加の硬化剤並びに随意としての、促進剤、増
量剤、充填剤、強化材、顔料、染料、可塑剤、流れ調整
剤、チキソトロープ剤、柔軟剤、難燃剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、離型剤及びモノエポキシドのような他
の添加剤と混合することができる。B段階樹脂は、次い
で、高温における最終硬化を実施する前に、プレプレ
グ、成形粉、積層品、塗料又は注型品を製造するのに用
いることができる。通常、最終硬化は、100〜250
℃の温度において熱オーブン中で固い硬化を果たすのに
充分な時間実施される。この温度及び時間は、補助用硬
化剤の反応性に依存する。
【0062】充分に硬化した樹脂を得るのに必要な硬化
剤の量は、用いる硬化剤中の活性水素原子の数及びエポ
キシ樹脂中のエポキシ基の数によって決定される。一般
的に、反応性硬化剤基の当量数は、硬化性エポキシ樹脂
組成物中に存在するエポキシド当量数の約0.7〜1.
3倍である。好ましくは、HALSアミド酸ヒドラジド
及び補助用硬化剤の当量(活性水素を基とする)は、利
用可能なエポキシ基の当量の0.8〜1.2倍の範囲で
ある。例えば、2当量のポリエポキシドを0.2当量の
式IのHALSアミド酸ヒドラジドと反応させ、続いて
の工程においてジェファミン(Jeffamine )D−400
(下記参照)のような脂肪族ジ第1アミン2〜8当量で
硬化させることができる。この硬化反応は、ヒドラジド
化合物を樹脂に結合させる際又は単独の硬化剤としてこ
れらの化合物を用いる際に採用する温度と同様の温度範
囲を用いて実施することができる。しかしながら、ある
場合には250℃までの温度が適切であることもある。
【0063】本発明の光安定化された部分的に硬化した
エポキシ樹脂を硬化させるのに用いることができる補助
用硬化剤には、第1及び第2脂肪族及び脂環式ポリアミ
ン、芳香族ポリアミン、ポリオキシアルキレンポリアミ
ン、ポリアミドアミン、ポリアミド、ジヒドラジド、ジ
シアンジアミド、環状酸無水物並びにポリメルカプタン
が包含される{「エンシクロピーディア・オブ・ポリマ
ー・サイエンス」第2版、第6巻、第322〜382頁
(1987年、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ社)
を参照されたい}。好適なポリアミンの例には、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロン
ジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、N−アミ
ノエチルピペラジン、4,4−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、m−フェ
ニレンジアミン及びp−フェニレンジアミンが包含され
る。ポリオキシアルキレンポリアミンの例には、約23
0〜400の分子量を持つポリオキシプロピレンジアミ
ン及び約400の分子量を持つポリオキシプロピレント
リアミンが包含される。これらの物質は、テキサコ・ケ
ミカル(Texaco Chemical )社から商品名ジェファミン
D−230、ジェファミンD−400及びジェファミン
T−403の下で入手できる。硬化剤としてこれらを使
用することは、米国特許第4189564号明細書に記
載されている。好適なジヒドラジドの例には、カルボヒ
ドラジド、ビスシアノエチルカルボジヒドラジド、フタ
ル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、蓚酸ジ
ヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、琥珀酸ジヒド
ラジド、アジピン酸ジヒドラジド及びセバシン酸ジヒド
ラジドが包含される(米国特許第2847395号明細
書を参照されたい)。
【0064】カルボン酸の環状酸無水物は本発明の組成
物用の非常に良好な補助用硬化剤であるが、しかしこの
環状酸無水物は、樹脂組成物をHALSアミド酸ヒドラ
ジドによって部分的に硬化させた後に樹脂組成物に添加
しなければならず、さもなければ、HALSアミド酸ヒ
ドラジドはエポキシ樹脂の代わりに環状酸無水物と選択
的に反応してしまう。好適な酸無水物の例には、無水フ
タル酸、無水マレイン酸、テトラヒドロフタル酸無水
物、Δ4 −メチル−テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキ
サヒドロフタル酸無水物、ナド酸メチル無水物、クロレ
ンド酸無水物及びピロメリット酸無水物が包含される。
シェル・ケミカル社から、補助用硬化剤として好適な一
連のポリアミド及びアミドアミン硬化剤、即ち『エポ
ン』(登録商標名)硬化剤F−5、V−15、V−40
及びV−50が販売されている。
【0065】硬化反応を加速する好適な促進剤の例に
は、C−17アルキルイミダゾール、例えば2−メチル
及び2−ヘプタデシルイミダゾール、アリールイミダゾ
ール、例えば2−フェニルイミダゾール、第3アミン、
例えばN,N−ジメチルベンジルアミン及び2,4,6
−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、第4級
アンモニウム塩並びにN,N−ジメチル−N’−3,4
−ジクロルフェニル尿素が包含される。本発明の硬化性
組成物及び部分的又は完全に硬化した樹脂組成物中に存
在させることができる増量剤、強化材及び充填剤の代表
的な例には、紡織繊維、ガラス繊維、石綿繊維、炭素繊
維、セルロース、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチ
レン粉末、ポリプロピレン粉末、木粉、石英粉末、無機
珪酸塩、例えば雲母、石綿粉末、天然スレート粉末、カ
オリン及び金属粉末、例えばアルミニウム又は鉄粉が包
含される。
【0066】組成物中に存在させることができる顔料の
代表的な例には、二酸化チタン、カーボンブラック及び
金属酸化物、例えば酸化鉄が包含される。好適な可塑剤
には、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸ジノニル、燐酸トリクレジル及び燐酸トリキシレニル
が包含される。好適な流れ調整剤の例には、シリコー
ン、液状アクリル樹脂、セルロースアセトブチレート、
ポリビニルブチレート、ワックス又はステアレートが包
含される。好適な柔軟剤の例には、オリゴエステルセグ
メント、ポリエステル、熱可塑性樹脂及びブタジエン/
アクリロニトリルオリゴマー、例えば『ハイカール(Hy
car )』(登録商標名){グッドリッチ(Goodrich)社
の製品}が包含される。好適なモノエポキシドの例に
は、ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド及びス
チレンオキシドのような1不飽和炭化水素、グリシジル
2−エチルヘキシルエーテル及びグリシジルドデシルエ
ーテルのような1価アルコールのグリシジルエーテル、
グリシジルヘキサノエートのようなカルボン酸のグリシ
ジルエーテル並びに不飽和アルコール及び酸のエポキシ
化エステルが包含される。
【0067】好適な酸化防止剤の例には、ホスファイト
及びホスホナイト、アルキル化モノフェノール、アルキ
ル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニルエー
テル、アルキリデンビスフェノール、立体障害フェノー
ル系ベンジル化合物、アシルアミノフェノール、3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸のエステル、3−(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエス
テル並びに3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオン酸アミドが包含される。好適な
紫外線吸収剤の例には、2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベン
ゾフェノン、ベンジリデンマロネートエステル、置換若
しくは非置換安息香酸のエステル、ジフェニルアクリレ
ート、ニッケルキレート及び蓚酸ジアミドが包含され
る。
【0068】HALSアミド酸ヒドラジドの結合の前、
後又は同時に、随意にヒドラジド官能化された2−(2
−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールを
HALSアミド酸ヒドラジドと同じ態様でエポキシ樹脂
に結合させることができる。通常、式III の2−(2−
ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールを含
有させると、相乗効果的な光安定化作用がもたらされ、
必要とされるHALSアミド酸ヒドラジドの量が少なく
なる。式III のヒドラジドの合成は、1989年2月1
3日付けの米国特許出願第310425号明細書に記載
されている。
【0069】用途 本発明の結合した光安定化基を含有するエポキシ樹脂
は、熱及び光の分解作用に対して安定化されている。安
定剤がエポキシ樹脂に結合しているので、これらは長時
間高温にさらされた場合にさえ、揮発、移行又は抽出に
よってポリマー系から失われることがない。本発明のポ
リマーはそれら自体安定化された組成物として用いるこ
ともでき、また、他のポリマーとブレンドして安定化さ
れたブレンドを形成することもできる。他のポリマー中
の本発明の結合安定剤の濃厚物は、他のポリマー系を安
定化させるためのマスターバッチとして用いることがで
きる。必要とされる濃厚物の量は、結合した立体障害ア
ミン系光安定剤の濃度、存在する追加の添加剤、安定化
させるべきポリマー系の種類及び要求される安定度に依
存する。一般的に、最終ポリマー組成物中に約0.01
〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%の結合立体障
害アミン系光安定剤を持つのが望ましい。
【0070】本発明の結合安定剤はエポキシ樹脂、特に
エポキシ樹脂塗料を安定化させるのに特に有効である
が、熱及び光の分解作用を受けやすい合成ポリマー又は
コポリマー用の安定剤として用いることもまたできる。
かかるポリマー及びコポリマーには、次のものが包含さ
れる。
【0071】1.ポリオレフィン類、例えば高密度、低
密度及び線状低密度ポリエチレン(これらは随意に架橋
されていてよい)、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、ポリ(メチル−1−ブテン)、ポリアセチレン及び
一般的に2〜約10個の炭素原子を有するモノマーから
誘導されるポリオレフィン並びにそれらの混合物。 2.ジオレフィンから誘導されるポリオレフィン類、例
えばポリブタジエン及びポリイソプレン。 3.モノ又はジオレフィンのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、プロピレン/1−ブテンコ
ポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー及びエ
チレン/1−ブテンコポリマー。 4.エチレン及びプロピレンとジエン(例えばブタジエ
ン、ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン及びエチリデ
ンノルボルネン)とのターポリマー(EPDM)。 5.α−オレフィンとアクリル酸若しくはメタクリル酸
又はそれらの誘導体とのコポリマー、例えばエチレン/
アクリル酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸コポリ
マー及びエチレン/アクリル酸エチルコポリマー。 6.スチレン系ポリマー、例えばポリスチレン(PS)
及びポリ(p−メチルスチレン)。
【0072】7.スチレン系コポリマー並びにターポリ
マー、例えばスチレン/ブタジエン(SBR)、スチレ
ン/アリルアルコール及びスチレン/アクリロニトリル
(SAN)、スチレン/アクリロニトリル/メタクリレ
ートターポリマー、スチレン/ブタジエン/スチレンブ
ロックコポリマー(SBS)、ゴム改質スチレン系ポリ
マー、例えばアクリル酸エステルポリマーで改質された
スチレン/アクリロニトリルコポリマー(ASA)、ス
チレンのゴム(例えばポリブタジエン、ポリイソプレン
又はスチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマ
ー)上へのグラフトコポリマー(ポリブタジエンの場合
にはHIPS){ファイアストーン・シンセティック・
ラバー・アンド・ラテックス(Firestone Synthetic Ru
bber andLatex)社から入手できる製品の『ステレオン
(Stereon) 』(商品名)}、スチレン/アクリロニトリ
ルのゴム(例えばポリブタジエン、ポリイソプレン又は
スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)
上へのグラフトコポリマー(ポリブタジエンの場合には
ABS)、スチレン/メタクリル酸メチルのゴム(例え
ばポリブタジエン)上へのグラフトコポリマー(ポリブ
タジエンの場合にはMBS)、ブタジエン/スチレンラ
ジアルブロックコポリマー{例えばフィリップス・ペト
ロリウム(Phillips Petroleum)社の製品の『KRO
3』}、選択的に水素化されたブタジエン/スチレンブ
ロックコポリマー{例えばシェル・ケミカル社からの製
品の『クレイトン(Kraton)G』}並びにそれらの混合
物。
【0073】8.ハロゲン含有ビニルモノマーから誘導
されるポリマー及びコポリマー、例えばポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(弗化ビニル)、ポリ(塩化ビニリデン)、
ポリ(弗化ビニリデン)、ポリ(テトラフルオルエチレ
ン)(PTFE)、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマ
ー、塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー及びエチレ
ン/テトラフルオルエチレンコポリマー。 9.ハロゲン化ゴム、例えば塩素化且つ(又は)臭素化
されたブチルゴム又はポリオレフィン及びフルオルエラ
ストマー。 10.α,β−不飽和酸、酸無水物、エステル、アミド及
びニトリル又はそれらの組合せから誘導されるポリマー
及びコポリマー、例えばアクリル酸及びメタクリル酸、
アクリル酸−及びメタクリル酸アルキル及び(又は)グ
リシジル並びにアクリルアミド及びメタクリルアミド、
アクリロニトリル、無水マレイン酸、マレイミドのポリ
マー又はコポリマー、この開示に記載された各種酸無水
物含有ポリマー及びコポリマー、上記のポリマーと各種
ブレンドとのコポリマー並びにそれらの混合物並びに上
記のポリマー及びコポリマーのゴム改質物。 11.不飽和アルコール又はそれらのアシル化誘導体から
誘導されるポリマー及びコポリマー、例えばポリ(ビニ
ルアルコール)、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(ステアリ
ン酸ビニル)、ポリ(安息香酸ビニル)、ポリ(マレイ
ン酸ビニル)、ポリ(ビニルブチラール)、ポリ(フタ
ル酸アリル)、ポリ(アリルジエチレングリコールカー
ボネート)(ADC)、エチレン/酢酸ビニルコポリマ
ー及びエチレン/ビニルアルコールコポリマー。
【0074】12.不飽和アミンから誘導されるポリマー
及びコポリマー、例えばポリ(アリルメラミン)。 13.エポキシドから誘導されるポリマー及びコポリマ
ー、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキ
シド及びそれらのコポリマー、並びにビスグリシジルエ
ーテルから誘導されるポリマー。 14.ポリ(フェニレンオキシド)、ポリ(フェニレンエ
ーテル)及びそれらのグラフト結合ポリスチレン又はゴ
ムを含有する改質物、並びにそれらとポリスチレン、ゴ
ム改質ポリスチレン又はナイロンとの各種ブレンド。 15.ポリカーボネート及び特に芳香族ポリカーボネー
ト、例えばホスゲンとビスフェノール(例えばビスフェ
ノールA、テトラブロムビスフェノールA及びテトラメ
チルビスフェノールA)とから誘導されるもの。 16.ジカルボン酸及びジオール並びに(又は)ヒドロキ
シカルボン酸若しくはそれらの対応するラクトンから誘
導されるポリエステル、例えばポリアルキレンフタレー
ト{例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)及びポリ(1,4
−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート)又はそれら
のコポリマー}並びにポリカプロラクトンのようなポリ
ラクトン。 17.ビスフェノール(例えばビスフェノールA)と各種
芳香族酸(例えばイソフタル酸及びテレフタル酸又はそ
れらの混合物)とから誘導されるポリアリーレート。 18.カーボネートとポリマーの主鎖中に存在するエステ
ル結合とを有する芳香族コポリエステルカーボネート、
例えばビスフェノール、イソ−及びテレフタロイルクロ
リド並びにホスゲンから誘導されるもの。
【0075】19.ポリウレタン及びポリ尿素。 20.ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン及びコ
モノマーとしてエチレンオキシドを含有するポリオキシ
メチレン。 21.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリイミ
ドスルホン。 22.ジアミン及びジカルボン酸並びに(又は)アミノカ
ルボン酸若しくはその対応するラクタムから誘導される
ポリアミド並びにコポリアミド、例えば6−ナイロン、
6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロ
ン及び12−ナイロン。 23.ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミ
ド及びコポリエーテルエステル。 24.一方でアルデヒドからそして他方でフェノール、尿
素及びメラミンから誘導される架橋ポリマー、例えばフ
ェノール/ホルムアルデヒド樹脂。 25.アルキド樹脂、例えばグリセロール/フタル酸樹
脂、及びそれらとメラミン/ホルムアルデヒド樹脂との
混合物。 26.飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの
コポリエステル並びにビニル化合物(架橋剤)から誘導
される不飽和ポリエステル樹脂とビニルモノマーとのブ
レンド並びにそれらのハロゲン含有耐燃性改質物。 27.天然ポリマー、例えばセルロース、及び天然ゴム、
並びにそれらの化学的に改質された同族誘導体、例えば
セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セ
ルロースブチレート及びセルロースエーテル(例えばメ
チル及びエチルセルロース)。
【0076】本発明の新規の安定剤はさらに、上記のポ
リマー又はコポリマーの各種組合せ物又はブレンドを安
定化させるのに用いることができる。これらは、ポリオ
レフィン、アクリル塗料、スチレン系ポリマー、ゴム改
質スチレン系ポリマー、ポリ(フェニレンオキシド)及
びそれらとスチレン系ポリマー、ゴム改質スチレン系ポ
リマー又はナイロンとの各種ブレンドの安定化において
特に有用である。
【0077】本発明のポリマー結合立体障害アミン系光
安定剤は、最終ポリマーの特性をさらに高めるために、
他の添加剤と共に用いることができる。本発明の安定剤
と組み合わせて用いることができる他の添加剤の例に
は、酸化防止剤、例えばアルキル化モノフェノール、ア
ルキル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニル
エーテル、アルキリデンビスフェノール、立体障害フェ
ノール系ベンジル化合物、アシルアミノフェノール、3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸のエステル、3−(5−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の
エステル、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオン酸アミド;他の紫外線吸収剤
及び光安定剤、例えば2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベン
ゾフェノン、ベンジリデンマロネートエステル、置換若
しくは非置換安息香酸のエステル、ジフェニルアクリレ
ート、ニッケルキレート、蓚酸ジアミド、他の立体障害
アミン系光安定剤;他の添加剤、例えば金属奪活剤、ホ
スファイト及びホスホナイト、過酸化物分解剤、充填剤
及び強化材、可塑剤、滑剤、腐蝕防止剤及び防錆剤、乳
化剤、離型剤、カーボンブラック、顔料、蛍光増白剤、
有機及び無機系難燃剤及び不滴下剤、メルトフロー改善
剤及び帯電防止剤が包含される。上記のタイプの好適な
添加剤の多くの例はカナダ国特許第1190038号明
細書に与えられている。
【0078】式Iのヒドラジド官能化立体障害アミン系
光安定剤の非限定的な例には、次のものが包含される。 (1)N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (2)N−(1−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (3)N−(1−アリル−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (4)N−(1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (5)N−(1−エトキシカルボニル−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオ
キサミド (6)N−(1−ドデシル−2,6−ジエチル−2,
3,6−トリメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミ
ノオキサミド (7)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N−ブチル−N’−アミノオキサミド (8)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N−フェニル−N’−アミノスクシンアミ
ド (9)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N−メチル−N’−メチル−N’−アミノ
マロンアミド (10)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノテレフタルアミド (11)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−ブチル−N’−アミノセバシンアミ
ド (12)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノドデカンアミド (13)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノスベリンアミド (14)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノグルタルアミド (15)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノ−2−メチルスクシンアミド (16)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノ−2,3−ジメチルスクシン
アミド (17)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノピメリンアミド (18)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−アミノウンデカンジアミド (19)N−(1−β−ヒドロキシエチル−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノ
アジパミド (20)N−(1−β−シアノエチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノスク
シンアミド (21)N−(1−フェノキシカルボニル−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノ
オキサミド (22)N−(2,6−ジエチル−2,3,6−トリメチ
ル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (23)N,N−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサミド (24)N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)−N’−メチル−N’−メチルアミノオキサ
ミド (25)N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニル)−N’−メチル−N’−アミ
ノオキサミド (26)N−(1−シクロヘキシル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノオキサ
ミド (27)N−(1−シクロヘキシルカルボニル−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−ア
ミノスクシンアミド (28)N−[1−(β−フェニルエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル]−N’−ア
ミノアジパミド (29)N−(1−ジメチルカルバモイル−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N’−アミノ
オキサミド (30)N−[1−(2−ジブチルアミノ−2−オキソア
セチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジニル]−N’−アミノオキサミド (31)N−[1−(2−メトキシ−2−オキソアセチ
ル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル]−N’−アミノスクシンアミド (32)N−[1−(エトキシカルボニルメチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル]−N’
−アミノオキサミド (33)N−[1−[ブトキシポリ(プロポキシ)エチ
ル]−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル]−N’−アミノオキサミド。
【0079】式IIのヒドラジド官能化立体障害アミン系
光安定剤の非限定的な例には、次のものが包含される。 (1)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)オキサミド
酸ヒドラジド] (2)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−アセ
チル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸ヒドラジド] (3)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−アリ
ル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸ヒドラジド] (4)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−ベン
ゾイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)オキサミド酸ヒドラジド] (5)N,N’−エチレンビス[N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)オキサミド
酸ヒドラジド] (6)N,N’−テトラメチレンビス[N−(2,6−
ジエチル−2,3,6−トリメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸ヒドラジド] (7)N,N’−デカメチレンビス[N−(1−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸ヒドラジド] (8)N,N’−ドデカメチレンビス[N−(1−ベン
ジル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸ヒドラジド] (9)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)スクシンア
ミド酸ヒドラジド] (10)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−アセ
チル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)スクシンアミド酸ヒドラジド] (11)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−アリ
ル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)スクシンアミド酸ヒドラジド] (12)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロンアミ
ド酸ヒドラジド] (13)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジパミド
酸ヒドラジド] (14)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−ブチ
ル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)アジパミド酸ヒドラジド] (15)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アゼライン
アミド酸ヒドラジド] (16)N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(1−プロ
ピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジニル)アゼラインアミド酸ヒドラジド]。
【0080】式III のヒドラジド官能化2−(2−ヒド
ロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールの非限定
的な例には、次のものが包含される。 (1)2−[[2−ヒドロキシ−3−(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−5−メチルフェニル]メチル
アミノ]−2−オキソアセチルヒドラジド (2)3−[N−[2−ヒドロキシ−3−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチルフェニ
ル]メチル−N−メチルアミノ]−3−オキソ−N’−
メチルプロピオニルヒドラジド (3)4−[N−[2−ヒドロキシ−3−(5−クロル
−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−エチル
フェニル]メチル−N−ブチルアミノ]−4−オキソブ
タノイルヒドラジド (4)4−[N−[2−ヒドロキシ−3−[5−(エト
キシカルボニル)−2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル]−5−t−アミルフェニル]メチル−N−エチルア
ミノ]−4−オキソブタノイルヒドラジド (5)9−[[2−ヒドロキシ−3−[5−(アミノカ
ルボニル)−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル]−
5−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]メ
チルアミノ]−9−オキソノナノイルヒドラジド (6)7−[[2−ヒドロキシ−3−(5−カルボキシ
−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1−
エチルペンチル)フェニル]メチルアミノ]−7−オキ
ソ−4−チア−N’−(ベンジル)ヘプタノイルヒドラ
ジド (7)3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル]−
N’−(プロピル)プロピオニルヒドラジド (8)2−[3−(5−クロル−2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル]−N’−(シクロヘキシル)アセチルヒドラジ
ド (9)2−[3−ヒドロキシ−4−(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)フェノキシ]−N’−メチルアセ
チルヒドラジド (10)3−[3−ヒドロキシ−4−(5−クロル−2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニルアミノ]−
3−オキソ−N’−(ブチル)プロピオニルヒドラジド (11)5−[N−[3−ヒドロキシ−4−(5−エチル
−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]−
N−メチルアミノ]−N’−(オクチル)ペンタノイル
ヒドラジド (12)2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒドラジド (13)2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)−6−クロル−2H−ベンゾトリアゾール−5−カ
ルボン酸ヒドラジド (14)2−[2−ヒドロキシ−5−(1−メチル−1−
フェニルエチル)フェニル]−6−メチル−2H−ベン
ゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒドラジド (15)2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニ
ル)−6−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール−5−
カルボン酸ヒドラジド (16)2−(2−ヒドロキシ−5−エチルフェニル)−
6−ブトキシ−N’−エチル−2H−ベンゾトリアゾー
ル−5−カルボン酸ヒドラジド (17)2−(2−ヒドロキシ−5−プロピルフェニル)
−6−(エトキシカルボニル)−N’−ベンジル−2H
−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒドラジド (18)2−(2−ヒドロキシ−5−エトキシフェニル)
−6−(ブチルアミノカルボニル)−N’−メチル−2
H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒドラジド (19)2−[2−ヒドロキシ−5−(ジメチルアミノカ
ルボニル)フェニル]−6−(ジエチルアミノカルボニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒド
ラジド (20)2−(2−ヒドロキシ−5−ブチルフェニル)−
6−(メトキシスルホニル)−N’−(プロピル)−2
H−ベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ヒドラジド。
【0081】
【実施例】本発明者が意図する最良の態様を、以下の実
施例においてさらに例証する。以下の実施例は、本発明
を単に例示するものであり、その範囲を何ら限定するも
のではない。
【0082】出発物質の製造又は入手元 N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)オキサミド酸エチルは、4−アミノ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジンを過剰量の蓚酸ジエチルと
反応させ、次いで過剰分の蓚酸ジエチルをストリッピン
グすることによって製造した。HALS−1 N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)−N’−アミノオキサミドは、N−(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)オキサミド酸エ
チルをメタノール中64%の水性ヒドラジンによるヒド
ラジノリシスに付すことによって製造した。HALS−2 N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)−N’−アミノスクシンアミドは、4−アミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンをエチルスク
シニルクロリドと反応させ、次いで得られたエーテルを
メタノール中64%の水性ヒドラジンによるヒドラジノ
リシスに付すことによって製造した。
【0083】ジエチルN,N’−ヘキサメチレンビス
[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)オキサメート]は、1,6−ヘキサメチレントリ
アセトンジアミン{ハルス(Hals)社の製品}を塩化メ
チレン中でエチルオキサリルクロリドと反応させ、生成
した塩酸塩を炭酸ナトリウム水溶液で中和することによ
って製造した。溶媒の塩化メチレンを蒸発させた際に、
ジエステルが得られる。 HALS−3 N,N’−ヘキサメチレンビス[N−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジニル)オキサミド酸ヒド
ラジド]は、ジエチルN,N’−ヘキサメチレンビス
[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)オキサメート]をメタノール中64%の水性ヒド
ラジンによるヒドラジノリシスに付すことによって製造
した。溶媒のメタノールを蒸発させ、残留物をテトラヒ
ドロフラン中のスラリーにし、固形生成物をろ過するこ
とによってヒドラジドが単離された。HALS−4 N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)−N’−メチルアミノオキサミドは、N−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)オキサ
ミド酸エチルをメタノール中97%のメチルヒドラジン
と反応させることによって製造した。
【0084】『エポン828』は、175〜210のエ
ポキシ当量を持つビスフェノールAグリシジルエーテル
タイプのエポキシ樹脂であり、シェル・ケミカル社から
入手した。『タクティクス123』は、172〜176
のエポキシ当量を持つビスフェノールAグリシジルエー
テルタイプのエポキシ樹脂であり、ダウ・ケミカル社か
ら入手した。『LSE4107』は、n−ブタノール及
び1−メトキシ−2−プロパノール中60%の2,3−
エポキシプロパンアミド−グリシドアミド−メラミン樹
脂の溶液であり、モンサント・ケミカル社から入手し
た。『チヌビン(Tinuvin )(登録商標名)770』は
チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社の製品であり、立体障
害アミン系光安定剤である。その化学名は、セバシン酸
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)である。
【0085】例I:HALS−1によるエポン828の
硬化 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに16.
1gのエポン828及び12.1g(0.05モル)の
HALS−1を計量して装入した。このフラスコに電磁
式撹拌機並びに温度計及び還流冷却管を含有させたY字
管を備え付けた。この混合物を油浴中で135℃に加熱
した。反応物は透明になり、すぐに温度が上昇し始め
た。150℃において反応物が撹拌を停止させた。樹脂
中で固まらないように、温度計を取り除いた。フラスコ
を浴から取り出し、放置冷却した。非常に固く硬化した
樹脂が得られた。まわりのフラスコを破壊することによ
って樹脂を単離した。
【0086】例II:HALS−1によるタクティクス1
23の硬化 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに17.
4g(0.05エポキシ当量)のタクティクス123及
び12.1g(0.05モル)のHALS−1を計量し
て装入した。このフラスコに電磁式撹拌機並びに温度計
及び還流冷却管を含有させたY字管を備え付けた。この
混合物を油浴中で加熱した。反応混合物の温度が130
℃に達した時に反応が始まり、続いての10分間で温度
が186℃に上昇し、撹拌が止まるまで混合物の粘度が
増大した。続いての0.5時間で温度をゆっくり125
℃に戻した。加熱浴を取り除き、80℃まで冷却した時
にエルレンマイヤーフラスコが硬化した樹脂の膨張によ
って壊れた。反応塊はハンマーで叩いても壊れないよう
な、非常に固く透明な固体だった。
【0087】HALS−1を6.05g(0.025モ
ル)だけ用いたことを除いて反応を繰り返した。130
℃に加熱した時に反応が起こり、続いての15分間で温
度が152℃に上昇し、撹拌が止まった。続いての1時
間で温度を128℃に戻した。冷却の際にエルレンマイ
ヤーフラスコが壊れ、ハンマーで叩いても壊れないよう
な、非常に固く透明な固体が残った。
【0088】例III :エポン828へのHALS−1の
結合 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに16.
1gのエポン828及び0.5gのHALS−1を計量
して装入した。このフラスコに電磁式撹拌機並びに温度
計及び還流冷却管を含有させたY字管を備え付けた。こ
の混合物を油浴中で加熱し、50℃において、電磁式撹
拌機が作動し始めるのに充分に粘度が低減し、ヒドラジ
ドがゆっくり樹脂中に溶解した。この反応物を130℃
に加熱し、130〜135℃において3時間撹拌した。
次いでこの反応混合物を冷却して室温に戻した。これは
出発時のエポキシ樹脂より粘性が高かった。この生成物
の液体クロマトグラフィースキャンは、高分子量のピー
クが約15%の濃度で存在することを示した。この生成
物は、補助用硬化剤で硬化させるのに適していた。
【0089】1.0gのHALS−1を用いたことを除
いて反応を繰り返した。液体クロマトグラフィースキャ
ンは、温度が130℃に達する前に非常に小さい高分子
量のピークの形成を示した。130〜137℃において
40分間撹拌した後に高分子量のピークの形成が実体的
なものとなり、130〜137℃において3時間撹拌し
た後に高分子量のピークが約30%の濃度で存在した。
反応混合物を室温まで冷却し、加熱ガンを用いて反応フ
ラスコからポリ瓶中に流出させた。この生成物は、補助
用硬化剤と共に用いることもでき、また、マスターバッ
チとして用いて追加のエポキシ樹脂中に硬化させる前に
添加することもできる。
【0090】例IV:HALS−1によるモンサント社製
のLSE4107(商品名)エポキシ樹脂の硬化 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに16g
のLSE4107及び7.3gのHALS−1を計量し
て装入した。このフラスコに電磁式撹拌機並びに温度計
及び還流冷却管を含有させたY字管を備え付けた。この
フラスコを油浴に浸漬し、115℃に加熱した。90℃
において透明な黄色の液体が形成した。温度が110℃
に達した時に反応物が非常に粘性になり、撹拌を停止さ
せた。この反応混合物を110〜115℃に1時間保持
し、次いで室温まで冷却した。この反応塊はフラスコか
ら取り出すことができなかった。このフラスコにアセト
ンを満たし、一晩放置した。アセトンが樹脂を膨潤さ
せ、フラスコから樹脂を取り出すことができた。残留物
を蒸発皿上で空気乾燥させ、次いで70℃において一晩
真空乾燥した。粉砕して微粉末にした後に残留物は1
6.9gあった。HALS−1を0.5gだけ用いたこ
とを除いて反応を繰り返した。115℃に1時間加熱し
た後に、反応混合物が非常に粘性になり、試料はもはや
テトラヒドロフラン中に可溶ではなかった。さらに11
5℃に1時間加熱した後に、粘性ゲルが形成した。フラ
スコを油浴から取り出し、冷却し、ゲル状生成物をフラ
スコから掻き出した。真空乾燥し、残留物を粉砕した後
に、明黄色の粉末8.3gが得られた。
【0091】例V:HALS−1とビニルシクロヘキセ
ンジオキシドとの反応 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに10.
6g(0.075モル)のビニルシクロヘキセンジオキ
シド及び3.1g(0.0125モル)のHALS−1
を計量して装入した。このフラスコに電磁式撹拌機並び
に温度計及び還流冷却管を含有させたY字管を備え付け
た。このフラスコを油浴に浸漬し、160℃に加熱し、
155〜160℃に5時間保持した。周期的に試料を取
り出し、液体クロマトグラフィーでスキャンした。14
0℃において取り出してスキャンした試料は、何ら反応
が起こらなかったことを示した。160℃において1時
間後に、HALSヒドラジドの約1/2がビニルシクロ
ヘキセンジオキシドによってモノアルキル化された。1
55〜160℃において3時間後に、ほとんど全てのH
ALSヒドラジドが反応し、ほとんど全てのモノアルキ
ル化生成物がジアルキル化生成物に転化した。155〜
160℃において5時間後に、実質的に全てのモノアル
キル化生成物がポリアルキル化生成物に転化し、この生
成物は非常に粘性だった。
【0092】例VI:HALS−1と3,4−エポキシシ
クロヘキサンカルボン酸3,4−エポキシシクロヘキシ
ルとの反応 50ミリリットルのエルレンマイヤーフラスコに17.
8g(0.075モル)の3,4−エポキシシクロヘキ
サンカルボン酸3,4−エポキシシクロヘキシル及び
3.1gのHALS−1を計量して装入した。このフラ
スコに電磁式撹拌機並びに温度計及び還流冷却管を含有
させたY字管を備え付けた。このフラスコを油浴に浸漬
し、145℃に加熱し、145〜150℃に6時間保持
した。周期的に試料を取り出し、液体クロマトグラフィ
ーでスキャンした。温度が125℃に達した時に取り出
した試料の液体クロマトグラフィースキャンは、少量の
みのモノアルキル化HALSヒドラジド及び痕跡量のみ
のジアルキル化HALSヒドラジドを示した。145℃
において1時間後に、かなりの量のモノアルキル化HA
LSヒドラジド及び少量のジアルキル化HALSヒドラ
ジドがあった。145℃において3時間後に、モノアル
キル化HALSヒドラジドの量は未反応HALSヒドラ
ジドの量とほぼ等しかった。145℃において5時間後
に、ほとんどのHALSヒドラジドがモノアルキル化生
成物に転化し、20〜25%のみがジアルキル化生成物
に転化した。反応を通じての赤外線スキャンは、173
0cm-1におけるエステルのカルボニルのバンドが反応
を通じてそのまま残っていたので、HALSヒドラジド
がエステル基に対して作用しなかったことを示した。
【0093】例VII 〜XVII:硬化被膜の製造及び評価 A.被膜の製造 エポン828及びタクティクス123の試料を少量の式
I又はIIのHALSヒドラジドとほぼ130℃において
2時間反応させることによって部分的に硬化させた。こ
の部分的に硬化した樹脂を50℃に冷却し、補助用硬化
剤のジェファミンD−400を添加した。この混合物を
10分間撹拌して均一溶液を得た。次いで、少量(0.
5〜1.0g)の樹脂を約7.6cm×約15cm(3
インチ×6インチ)の低温鋼製ロールパネル上に注ぎ、
パネル上に塗り広げて、均一の薄い被膜を形成させた。
次いで、パネルを室温において一晩横棒から垂直に吊し
て、過剰分の樹脂を流去させた。薄い均一の被膜が得ら
れた。翌朝、部分的に硬化した被膜を、パネルを125
℃のオーブン中に30分間入れることによって完全に硬
化させた。
【0094】比較のために、各エポキシ樹脂を用いて、
式IのHALSヒドラジドをエポキシ樹脂に添加し(例
IX及びXVI )、しかし樹脂中にHALSヒドラジドを溶
解させるためにこれらの混合物を50℃に加熱しただけ
で、試料を調製した。この温度においてはHALSヒド
ラジドはエポキシ樹脂と反応せず、従ってHALS基は
樹脂に結合せず、最終被膜からの抽出を受けやすい。H
ALSヒドラジドが溶解した後に、硬化剤のジェファミ
ンD−400を添加し、この混合物を50℃において1
0分間撹拌し、パネルを上記のようにして樹脂0.5〜
1.0gで被覆し、室温において一晩垂直に吊した。翌
朝、部分的に硬化した被膜を125℃のオーブン中で3
0分間硬化させた。
【0095】光安定剤を含有しない各エポキシ樹脂の対
照用試料(例VII 及びXIV )は、次のようにして調製し
た。即ち、エポキシ樹脂にジェファミンD−400を添
加し、50℃において10分間撹拌し、上記の手順に従
ってパネルを被覆した。室温において一晩吊した後に、
パネルを125℃のオーブン中で30分間硬化させた。
また、チヌビン770を含有する対照用試料(例XIII及
びXVII)も同じ態様で調製した。チヌビン770をエポ
キシ樹脂に添加し、50℃に加温し、チヌビン770が
溶解するまで撹拌した。次いで硬化剤のジェファミンD
−400を添加し、この混合物を50℃において10分
間撹拌し、上記の手順に従ってパネルを被覆した。室温
において一晩吊した後に、パネルを125℃のオーブン
中で30分間硬化させた。各種配合物の組成を表Iに示
す。
【0096】B.被膜のQUV耐候性 被覆したパネルをQUV促進耐候性試験機{Qパネル・
カンパニー(Panel Company )製}中に入れた。このQ
UVはUV−B電球を含有し、60℃における8時間の
光サイクル及び50℃における4時間の凝縮サイクルで
作動させた。パネルを周期的に検査した。全ての被膜は
2日以内で光沢を失い、海松色(オリーブグリーン色)
を帯びた。それより長く暴露すると、被膜は腐蝕し始
め、最終的に洗い流され始めた。腐蝕の最初の兆候、即
ち被膜中の亀裂形成、並びに被膜の一部が洗い流されて
金属表面があらわになる(かなりの腐蝕)日数、及び最
終的に被膜が実質的に洗い流される(金属表面の90%
以上があらわになる)日数を記録した。
【0097】結果を表IIにまとめる。未硬化被膜(例VI
I 及びXIV )並びに市販の安定剤のチヌビン770を含
有させた被膜(例XIII及びXVII)はほぼ同程度の時間で
腐蝕した。配合物中にHALS−1を含有させ、しかし
樹脂に結合させないと、腐蝕が僅かに遅くなった(例IX
及びXVI )。しかしながら、HALSヒドラジドを樹脂
に結合させると、腐蝕が始まるのが著しく伸びた。HA
LS−1及びHALS−3を樹脂に結合させる(例VII
I、XI及びXV)と、QUV−B光による分解に対する被
膜の安定化に非常に効果的だった。
【0098】
【表1】
【0099】* 50℃においてHALS−1をエポキ
シ樹脂に添加し、溶解するまで撹拌した。樹脂をHAL
S−1に結合させるために130℃に加熱することはし
なかった。
【0100】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】h)アミン、アミド及び複素環式窒素塩基
のN−グリシジル誘導体、例えばN,N−ジグリシジル
アニリン、N,N−ジグリシジルトルイジン、N,N,
N’,N’−テトラグリシジル−ビス(p−アミノフェ
ニル)メタン、次の一般構造:
【化17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJW 8830−4J (72)発明者 ロナルド・エドワード・マクレイ アメリカ合衆国ニューヨーク州ウィリアム ズビル、マホガニ・ドライブ10 (72)発明者 ジェニファ・プリシラ・クミーク アメリカ合衆国ニューヨーク州ケンモー、 モントローズ・アベニュー517

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)1分子当たりに少なくとも平均1.
    75個の反応性1,2−エポキシ基を含有する1種以上
    のポリエポキシドであってアクリル酸又はメタクリル酸
    のグリシジルエステルを含まない前記ポリエポキシド及
    び b)次式I 【化1】 若しくは次式II 【化2】 の立体障害アミン化合物又はそれらの混合物を含む硬化
    性組成物{式中、Rは水素、オキシル基、ヒドロキシル
    基、1〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
    脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは
    非置換脂環式基、7〜22個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アリール脂肪族基、2〜20個の炭素原子
    を有する置換若しくは非置換脂肪族アシル基、7〜16
    個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式アシル
    基、7〜11個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
    芳香族アシル基、7〜22個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アリール脂肪族アシル基、−[C(=
    O)]a −N(R7 )(R8 )、−[C(=O)]a
    O−R9 、−(CH2a −C(=O)−O−R10又は
    −CH2 −CH2 −[CH2 −CH(R1 )−O]b
    11(ここで、aは1〜2であり且つbは2〜50であ
    る)であり、 R1 は水素又は1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基で
    あり、 R2 は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール基、7〜22個の炭素原
    子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基又は2
    −シアノエチル基であり、脂環式基である場合、R2
    環の一員として−N(R12)−を随意に含有していてよ
    く、 R3 は直接結合、1〜20個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換脂肪族2価基、6〜12個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール2価基、5〜12個の
    炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式2価基又は
    7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
    ール脂肪族2価基であり、これら2価基は1〜6個の酸
    素、硫黄及び窒素の複素原子を随意に含有していてよ
    く、複数の複素原子は少なくとも1個の炭素原子によっ
    て互いに隔離され且つ該2価基の末端から隔離されてい
    なければならず、 R2 及びR3 は一緒になって5員ラクタム環を形成する
    こともでき、 R4 は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、7〜22個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換アリール脂肪族基又は5〜12個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換脂環式基であり、 R5 は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基又は7〜22個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であり、 R6 は2〜18個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換脂肪族2価基、5〜18個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換脂環式2価基又は7〜18個の炭素原子を
    有する置換若しくは非置換アリール脂肪族2価基であ
    り、これらの脂肪族鎖は複素原子−O−、−S−及び−
    N(R12)−を随意に含有していてよく、複数の複素原
    子は少なくとも2個の炭素原子によって互いに隔離され
    且つ該2価基の末端から隔離されていなければならず、 R7 及びR8 はそれぞれ水素、1〜20個の炭素原子を
    有する置換若しくは非置換脂肪族基、6〜14個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アリール基、7〜22
    個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪
    族基又は5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非
    置換脂環式基であり、これは環の1員として−N−(R
    12)−を随意に含有していてよく、R7 及びR8 は随意
    に直接結合によって又は複素原子−N−(R12)−若し
    くは−O−を介して互いに結合して5〜7個の原子を有
    する複素環を形成することもでき、 R9 は1〜20個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換アリール基又は7〜22個の炭素原子を
    有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であり、 R10は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール基又は7〜22個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であ
    り、 R11は水素又は1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基で
    あり、 R12は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基、7〜22個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール脂肪族基、2〜20個の
    炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族アシル基、
    7〜16個の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環
    式アシル基、7〜11個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換アリールアシル基、7〜22個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール脂肪族アシル基、−
    [C(=O)]a −N(R7 )(R8 )、−[C(=
    O)] a −O−R9 、−(CH2a −C(=O)−O
    10又は−[CH2 −CH(R1 )−O]b −R11(こ
    こで、aは1〜2であり且つbは2〜50である)であ
    り、 R、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R
    9 、R10及びR12についての置換基は、塩素、臭素、2
    〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜12個の炭素
    原子を有するアルコキシ、フェノキシ、シアノ、ヒドロ
    キシル、エポキシ、カルボキシル、ベンゾイル、ベンゾ
    イルオキシ、合計2〜8個の炭素原子を有するジアルキ
    ルアミノ、2〜6個の炭素原子を有するアルコキシカル
    ボニル、1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ、ア
    クリロイル、アクリロイルオキシ、メタクリロイル、メ
    タクリロイルオキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエ
    チル、1〜4個の炭素原子を有するアルキルチオ及び3
    〜12個の炭素原子を有するトリアルコキシシリルの1
    種以上である}。
  2. 【請求項2】 次式III : 【化3】 のベンゾトリアゾール化合物を追加的に含む請求項1記
    載の硬化性組成物(式中、R4 及びR5 は請求項1に記
    載した通りであり、 R13は水素、塩素、臭素、1〜8個の炭素原子を有する
    置換若しくは非置換脂肪族基、1〜8個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アルコキシ基、2〜8個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アルコキシカルボニル
    基、2〜5個の炭素原子を有するアルキルアミノカルボ
    ニル基、3〜9個の炭素原子を有するジアルキルアミノ
    カルボニル基、8〜15個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換N−(アルキル)−N−(アリール)アミノ
    カルボニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ
    スルホニル基、−(C=O)−OH、−(C=O)NH
    2、−S(=O)2 −OH又はXA であり、 R14は水素、1〜8個の炭素原子を有する置換若しくは
    非置換脂肪族基、6〜14個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アリール基、7〜22個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール脂肪族基、1〜8個の炭
    素原子を有する置換若しくは非置換アルコキシ基、2〜
    5個の炭素原子を有するアルキルアミノカルボニル基、
    3〜9個の炭素原子を有するジアルキルアミノカルボニ
    ル基、8〜15個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換N−(アルキル)−N−(アリール)アミノカルボニ
    ル基又はXB であり、 Xは、式III 中の環Aに結合する場合にはXA であり、
    式III 中の環Bに結合する場合にはXB であり、 XA は直接結合であり、 XB は次式: −Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R17
    −]z の2価基であり、 ここで、Zは−O−、−N(R16)−、−S−又は−S
    (=O)2 −であり、 x、y及びzはそれぞれ0又は1であり、 R15は直接結合又は1〜4個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アルキレン2価基であり、 R16は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール基又は7〜22個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であ
    り、 R17は直接結合、1〜20個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換脂肪族2価基、6〜12個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール2価基、5〜12個の
    炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式2価基又は
    7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
    ール脂肪族2価基であり、これらは1〜6個の−O−、
    −S−又は−NH−の複素原子を随意に含有していてよ
    く、複数の複素原子は少なくとも1個の炭素原子によっ
    て互いに隔離され且つ該2価基の末端から隔離されてい
    なければならず、 R4 、R5 、R13、R14、R15、R16及びR17について
    の置換基は、塩素、臭素、2〜8個の炭素原子を有する
    アルキル、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ、
    フェノキシ、シアノ、ヒドロキシル、エポキシ、カルボ
    キシル、ベンゾイル、ベンゾイルオキシ、合計2〜8個
    の炭素原子を有するジアルキルアミノ、2〜6個の炭素
    原子を有するアルコキシカルボニル、1〜4個の炭素原
    子を有するアシルオキシ、アクリロイル、アクリロイル
    オキシ、メタクリロイル、メタクリロイルオキシ、ヒド
    ロキシメチル、ヒドロキシエチル、1〜4個の炭素原子
    を有するアルキルチオ及び3〜12個の炭素原子を有す
    るトリアルコキシシリルの1種以上である)。
  3. 【請求項3】 Rが水素、1〜4個の炭素原子を有する
    置換若しくは非置換脂肪族基、7〜10個の炭素原子を
    有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基、2〜6個
    の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族アシル基
    又は置換若しくは非置換ベンゾイル基であり、 R1 が水素又はメチルであり、 R2 が水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル又は
    2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルであ
    り、 R3 が直接結合、1〜8個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換アルキレン2価基又は置換若しくは非置換o
    −、m−若しくはp−フェニレン2価基であり、 R4 が水素であり、 R5 が水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、シ
    クロアルキル又はベンジルであり、 R6 が2〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換脂肪族2価基である、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 Rが水素、1〜4個の炭素原子を有する
    置換若しくは非置換脂肪族基、7〜10個の炭素原子を
    有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基、2〜6個
    の炭素原子を有する置換若しくは非置換脂肪族アシル基
    又は置換若しくは非置換ベンゾイル基であり、 R1 が水素又はメチルであり、 R2 が水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル又は
    2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルであ
    り、 R3 が直接結合、1〜8個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換アルキレン2価基又は置換若しくは非置換o
    −、m−若しくはp−フェニレン2価基であり、 R4 が水素であり、 R5 が水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、シ
    クロアルキル又はベンジルであり、 R6 が2〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換脂肪族2価基であり、 XがXB であり、 XB が−Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y
    −R17−]z であり、 x、y及びzが、xが0であり且つy及びzが1である
    か、又はx及びzが0であるかのいずれかであり、 R13が水素、1〜8個の炭素原子を有する置換若しくは
    非置換脂肪族基、1〜8個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換アルコキシ、メトキシカルボニル、エトキシ
    カルボニル、カルボキシル、塩素、−S(=O)2 OH
    又はXA であり、 R14が水素、1〜8個の炭素原子を有する置換若しくは
    非置換脂肪族基、7〜9個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換アリール脂肪族基又はXB であり、 R15が直接結合、メチレン又は1,2−エタンジイルで
    あり、 R16が水素、1〜12個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜8個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換脂環式基、置換若しくは非置換フェニル又
    は7〜9個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
    ール脂肪族基であり、 R17が直接結合又は2〜8個の炭素原子を有するアルキ
    レン2価基である、請求項2記載の組成物。
  5. 【請求項5】 Rが水素、メチル、アセチル又はベンゾ
    イルであり、 R1 が水素であり、 R2 が水素であり、 R3 が直接結合又は1〜7個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アルキレン2価基であり、 R4 が水素であり、 R5 が水素、メチル又はエチルであり、 R6 が2〜10個の炭素原子を有するアルキレン2価基
    である、請求項3記載の組成物。
  6. 【請求項6】 Rが水素、メチル、アセチル又はベンゾ
    イルであり、 R1 が水素であり、 R2 が水素であり、 R3 が直接結合又は1〜7個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アルキレン2価基であり、 R4 が水素であり、 R5 が水素、メチル又はエチルであり、 R6 が2〜10個の炭素原子を有するアルキレン2価基
    であり、 XがXB であり、 XB が−Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y
    −R17−]z であり、 x及びyが0であり、 R15が1,2−エタンジイルであり、 R13が水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、メ
    トキシ、エトキシ、塩素又はカルボキシルであり、 R14がメチル、エチル、t−ブチル、t−オクチル又は
    2−メチル−2−フェニルエチルである、請求項4記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】 A)1種以上のポリエポキシド、 B)1エポキシド当量当たりに0.01当量〜1.2当
    量の式I若しくは式IIの立体障害アミン化合物又はそれ
    らの組合せ物を含む、請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 立体障害アミン化合物が、式Iにおいて
    R、R1 、R2 及びR4 が水素であり、R3 が直接結合
    又は1,2−エタンジイルであり且つR5 が水素又はメ
    チルである化合物である、請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 立体障害アミン化合物が、式IIにおいて
    R、R1 、R4 及びR5 が水素であり、R3 が直接結合
    であり且つR6 が1,6−ヘキサンジイルである化合物
    である、請求項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 A)1種以上の請求項2記載のポリエ
    ポキシド、 B)1エポキシド当量当たりに0.01当量〜0.99
    当量の式I若しくは式IIの立体障害アミン化合物又はそ
    れらの組合せ物及び C)1エポキシド当量当たりに0.01当量〜0.99
    当量の式III のベンゾトリアゾール化合物を含む、請求
    項2記載の組成物。
  11. 【請求項11】 立体障害アミン化合物が、式Iにおい
    てR、R1 、R2 及びR4 が水素であり、R3 が直接結
    合又は1,2−エタンジイルであり且つR5が水素又は
    メチルである化合物であり、 ベンゾトリアゾール化合物が、式III においてR4 、R
    5 、R13及びR14が水素であり、XがXB であり、XB
    が−Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R
    17−]z であり、x及びzが0であり且つR15が1,2
    −エタンジイルである化合物である、請求項10記載の
    組成物。
  12. 【請求項12】 立体障害アミン化合物が、式IIにおい
    てR、R1 、R4 及びR5 が水素であり、R3 が直接結
    合であり且つR6 が1,6−ヘキサンジイルである化合
    物であり、 ベンゾトリアゾール化合物が、式III においてR4 、R
    5 、R13及びR14が水素であり、XがXB であり、XB
    が−Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R
    17−]z であり、x及びzが0であり且つR15が1,2
    −エタンジイルである化合物である、請求項10記載の
    組成物。
  13. 【請求項13】 ポリエポキシドが多価フェノール又は
    アドヴァンスド2価フェノールのジグリシジル又はポリ
    グリシジルエーテルである、請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 ポリエポキシドが多価フェノール又は
    アドヴァンスド2価フェノールのジグリシジル又はポリ
    グリシジルエーテルである、請求項2記載の組成物。
  15. 【請求項15】 ポリエポキシドがビニルシクロヘキセ
    ンジオキシド又は3,4−エポキシシクロヘキサンカル
    ボン酸3,4−エポキシシクロヘキシルである、請求項
    1記載の組成物。
  16. 【請求項16】 ポリエポキシドがビニルシクロヘキセ
    ンジオキシド又は3,4−エポキシシクロヘキサンカル
    ボン酸3,4−エポキシシクロヘキシルである、請求項
    2記載の組成物。
  17. 【請求項17】 ポリエポキシドが2,3−エポキシプ
    ロピオンアミド−グリシドアミド−メラミン樹脂であ
    る、請求項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】 ポリエポキシドが2,3−エポキシプ
    ロピオンアミド−グリシドアミド−メラミン樹脂であ
    る、請求項2記載の組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の1種以上のポリエポキ
    シドと請求項1記載の式I若しくは式IIの立体障害アミ
    ン化合物又はそれらの混合物との反応生成物を含む、光
    安定化組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の1種以上のポリエポキ
    シドと請求項1記載の式I若しくは式IIの立体障害アミ
    ン化合物又はそれらの混合物と次式III : 【化4】 のベンゾトリアゾール化合物との反応生成物を含む、光
    安定化組成物(式中、R4 は水素、1〜20個の炭素原
    子を有する置換若しくは非置換脂肪族基、7〜22個の
    炭素原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基
    又は5〜12個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
    脂環式基であり、 R5 は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基又は7〜22個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であり、 R13は水素、塩素、臭素、1〜8個の炭素原子を有する
    置換若しくは非置換脂肪族基、1〜8個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アルコキシ基、2〜8個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アルコキシカルボニル
    基、2〜5個の炭素原子を有するアルキルアミノカルボ
    ニル基、3〜9個の炭素原子を有するジアルキルアミノ
    カルボニル基、8〜15個の炭素原子を有する置換若し
    くは非置換N−(アルキル)−N−(アリール)アミノ
    カルボニル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ
    スルホニル基、−(C=O)−OH、−(C=O)NH
    2、−S(=O)2 −OH又はXA であり、 R14は水素、1〜8個の炭素原子を有する置換若しくは
    非置換脂肪族基、6〜14個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アリール基、7〜22個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール脂肪族基、1〜8個の炭
    素原子を有する置換若しくは非置換アルコキシ基、2〜
    5個の炭素原子を有するアルキルアミノカルボニル基、
    3〜9個の炭素原子を有するジアルキルアミノカルボニ
    ル基、8〜15個の炭素原子を有する置換若しくは非置
    換N−(アルキル)−N−(アリール)アミノカルボニ
    ル基又はXB であり、 Xは、式III 中の環Aに結合する場合にはXA であり、
    式III 中の環Bに結合する場合にはXB であり、 XA は直接結合であり、 XB は次式: −Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R17
    −]z の2価基であり、 ここで、Zは−O−、−N(R16)−、−S−又は−S
    (=O)2 −であり、 x、y及びzはそれぞれ0又は1であり、 R15は直接結合又は1〜4個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換アルキレン2価基であり、 R16は水素、1〜20個の炭素原子を有する置換若しく
    は非置換脂肪族基、5〜12個の炭素原子を有する置換
    若しくは非置換脂環式基、6〜14個の炭素原子を有す
    る置換若しくは非置換アリール基又は7〜22個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アリール脂肪族基であ
    り、 R17は直接結合、1〜20個の炭素原子を有する置換若
    しくは非置換脂肪族2価基、6〜12個の炭素原子を有
    する置換若しくは非置換アリール2価基、5〜12個の
    炭素原子を有する置換若しくは非置換脂環式2価基又は
    7〜22個の炭素原子を有する置換若しくは非置換アリ
    ール脂肪族2価基であり、これらは1〜6個の−O−、
    −S−又は−NH−の複素原子を随意に含有していてよ
    く、複数の複素原子は少なくとも1個の炭素原子によっ
    て互いに隔離され且つ該2価基の末端から隔離されてい
    なければならず、 R4 、R5 、R13、R14、R15、R16及びR17について
    の置換基は、塩素、臭素、2〜8個の炭素原子を有する
    アルキル、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ、
    フェノキシ、シアノ、ヒドロキシル、エポキシ、カルボ
    キシル、ベンゾイル、ベンゾイルオキシ、合計2〜8個
    の炭素原子を有するジアルキルアミノ、2〜6個の炭素
    原子を有するアルコキシカルボニル、1〜4個の炭素原
    子を有するアシルオキシ、アクリロイル、アクリロイル
    オキシ、メタクリロイル、メタクリロイルオキシ、ヒド
    ロキシメチル、ヒドロキシエチル、1〜4個の炭素原子
    を有するアルキルチオ及び3〜12個の炭素原子を有す
    るトリアルコキシシリルの1種以上である)。
  21. 【請求項21】 立体障害アミン化合物の反応が実質的
    に完了した後に補助用硬化剤を硬化反応に添加すること
    によって生成する反応生成物をさらに含む、請求項19
    記載の組成物。
  22. 【請求項22】 立体障害アミン化合物及びベンゾトリ
    アゾール化合物の反応が実質的に完了した後に補助用硬
    化剤を硬化反応に添加することによって生成する反応生
    成物をさらに含む、請求項20記載の組成物。
  23. 【請求項23】 立体障害アミン化合物を1エポキシド
    当量当たりに約0.70〜約1.30当量の量で存在さ
    せた請求項1記載の硬化性組成物を、所望の硬化段階を
    得るのに充分な時間、約100〜約200℃の温度に加
    熱することを含む、硬化した光安定化エポキシ樹脂の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 立体障害アミン化合物及びベンゾトリ
    アゾール化合物を1エポキシ当量当たりに約0.70〜
    約1.30当量の量で存在させた請求項2記載の硬化性
    組成物を、所望の硬化段階に達するのに充分な時間、約
    100〜約200℃に加熱することを含む、硬化した光
    安定化エポキシ樹脂の製造方法。
  25. 【請求項25】 ポリエポキシドがポリグリシジルエー
    テル樹脂である、請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 ポリエポキシドがポリグリシジルエー
    テル樹脂である、請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 (A)立体障害アミン化合物を1エポ
    キシ当量当たりに約0.02〜約0.2当量の量で存在
    させた請求項1記載の硬化性組成物を、該組成物の硬化
    を部分的に進行させるのに充分な時間、約100〜約2
    00℃に加熱し、(B)工程Aからの部分的に硬化した
    組成物を約100℃以下に冷却し、(C)工程Bの冷却
    された組成物を1エポキシ当量当たりに約0.70〜約
    4.0活性水素当量の補助用硬化剤と一緒にし、(D)
    工程Cの混合物を、所望の最終硬化度を提供するのに充
    分な時間、約100〜約200℃に加熱することを含
    む、硬化した光安定化エポキシ樹脂の製造方法。
  28. 【請求項28】 (A)立体障害アミン化合物及びベン
    ゾトリアゾール化合物を1エポキシ当量当たりに約0.
    02〜約0.2当量の比で存在させた請求項2記載の硬
    化性組成物を、該組成物の硬化を部分的に進行させるの
    に充分な時間、約100〜約200℃に加熱し、(B)
    工程Aからの部分的に硬化した組成物を約100℃以下
    に冷却し、(C)工程Bの冷却された組成物を1エポキ
    シ当量当たりに約0.70〜約4.0活性水素当量の補
    助用硬化剤と一緒にし、(D)工程Cの混合物を、所望
    の硬化度を提供するのに充分な時間、約100〜約25
    0℃に加熱することを含む、硬化した光安定化エポキシ
    樹脂の製造方法。
  29. 【請求項29】 ポリエポキシドがポリグリシジルエー
    テル樹脂であり、 立体障害アミン化合物が、式IにおいてR、R1 、R2
    及びR4 が水素であり、R3 が直接結合若しくは1,2
    −エタンジイルであり且つR5 が水素若しくはメチルで
    ある化合物又は式IIにおいてR、R1 、R4 及びR5
    水素であり、R3 が直接結合であり且つR6 が1,6−
    ヘキサンジイルである化合物であり、 ベンゾトリアゾール化合物が、式III においてR4 、R
    5 、R13及びR14が水素であり、XがXB であり、XB
    が−Zx −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R
    17−]z であり、x及びyが0であり且つR15がエタン
    ジイルである化合物であり、 補助用硬化剤が第1若しくは第2脂肪族若しくは脂環式
    ポリアミン、芳香族ポリアミン、ポリオキシアルキレン
    ポリアミン、ポリアミドアミン又はそれらの混合物であ
    る、請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の工程Cにおいて得ら
    れる混合物を支持体の表面に適用し、次いで工程Dを実
    施することをさらに含む請求項28記載の方法によって
    製造される製品。
  31. 【請求項31】 補助用硬化剤がジエチレントリアミ
    ン、トリエチレンテトラミン、イソホロンジアミン、N
    −アミノエチルピペラジン、4,4−ジアミノジフェニ
    ルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、m
    −若しくはp−フェニレンジアミン、230〜400の
    分子量を持つポリオキシプロピレンジアミン又は約40
    0の分子量を持つポリオキシプロピレントリアミンであ
    る、請求項28記載の方法。
  32. 【請求項32】 ポリグリシジルエーテル樹脂がジグリ
    シジルエーテル−ビスフェノールA樹脂であり、式Iの
    立体障害アミン化合物においてR、R1 、R2 、R4
    びR5 が水素であり且つR3 が直接結合であり、そして
    補助用硬化剤が約400の分子量を持つポリオキシプロ
    ピレンジアミンである、請求項28記載の方法。
  33. 【請求項33】 ポリグリシジルエーテル樹脂がジグリ
    シジルエーテル−ビスフェノールA樹脂であり、式Iの
    立体障害アミン化合物においてR、R1 、R2 、R4
    びR5 が水素であり且つR3 が直接結合であり、式III
    のベンゾトリアゾール化合物においてR4 、R5 、R13
    及びR14が水素であり、XがXB であり、XB が−Zx
    −R15−[N(R16)−[C(=O)]y −R17−]z
    であり、x及びyが0であり且つR15が1,2−エタン
    ジイルであり、そして補助用硬化剤が約400の分子量
    を持つポリオキシプロピレンジアミンである、請求項2
    8記載の方法。
  34. 【請求項34】 合成ポリマーを熱及び光によって誘発
    される分解作用に対して安定化させるのに有効な量の請
    求項19記載の化合物を該ポリマーに添加することを含
    む、合成ポリマーを熱及び(又は)光の分解作用に対し
    て安定化させる方法。
  35. 【請求項35】 熱又は化学光線で誘発される分解を受
    けやすい合成ポリマーと、熱又は光によって誘発される
    分解作用に対してポリマー組成物を安定化させるのに有
    効な量の請求項21記載の組成物とを含む、ポリマー組
    成物。
  36. 【請求項36】 合成ポリマー又はコポリマーがポリス
    チレン、ゴム改質ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリ
    フェニレンエーテル、ポリアミド又はそれらの混合物か
    ら選択される、請求項35記載の組成物。
  37. 【請求項37】 合成ポリマーがエポキシ樹脂である、
    請求項35記載の組成物。
  38. 【請求項38】 合成ポリマーを熱及び光によって誘発
    される分解作用に対して安定化させるのに有効な量の請
    求項20記載の化合物を該ポリマーに添加することを含
    む、合成ポリマーを熱及び(又は)光の分解作用に対し
    て安定化させる方法。
  39. 【請求項39】 熱又は化学光線で誘発される分解を受
    けやすい合成ポリマーと、熱又は光によって誘発される
    分解作用に対してポリマー組成物を安定化させるのに有
    効な量の請求項20記載の組成物とを含む、ポリマー組
    成物。
  40. 【請求項40】 合成ポリマー又はコポリマーがポリス
    チレン、ゴム改質ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリ
    フェニレンエーテル、ポリアミド又はそれらの混合物か
    ら選択される、請求項39記載の組成物。
  41. 【請求項41】 合成ポリマーがエポキシ樹脂である、
    請求項39記載の組成物。
  42. 【請求項42】 請求項27記載の工程Cにおいて得ら
    れる混合物を支持体の表面に適用し、次いで工程Dを実
    施することをさらに含む請求項27記載の方法によって
    製造される製品。
  43. 【請求項43】 補助用硬化剤がジエチレントリアミ
    ン、トリエチレンテトラアミン、イソホロンジアミン、
    N−アミノエチルピペラジン、4,4−ジアミノジフェ
    ニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
    m−若しくはp−フェニレンジアミン、230〜400
    の分子量を持つポリオキシプロピレンジアミン又は約4
    00の分子量を持つポリオキシプロピレントリアミンで
    ある、請求項27記載の方法。
  44. 【請求項44】 ポリグリシジルエーテル樹脂がジグリ
    シジルエーテル−ビスフェノールA樹脂であり、式Iの
    立体障害アミン化合物においてR、R1 、R2 、R4
    びR5 が水素であり且つR3 が直接結合であり、そして
    補助用硬化剤が約400の分子量を持つポリオキシプロ
    ピレンジアミンである、請求項27記載の方法。
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