JPH06122748A - 高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズ - Google Patents
高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズInfo
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- JPH06122748A JPH06122748A JP5179708A JP17970893A JPH06122748A JP H06122748 A JPH06122748 A JP H06122748A JP 5179708 A JP5179708 A JP 5179708A JP 17970893 A JP17970893 A JP 17970893A JP H06122748 A JPH06122748 A JP H06122748A
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Abstract
ト、式(2)のポリチオールおよび特定の脂肪族チオー
ル化合物の三成分を含む単量体混合物からなる高屈折率
プラスチックレンズ用組成物、および該組成物を重合し
て得られる樹脂からなるレンズ。 【効果】 本発明の含硫ウレタン樹脂からなるレンズ
は、無色透明で高屈折率、低分散、軽量であり、耐候
性、耐衝撃性、耐熱性に優れ、さらに低吸水性で、表面
硬度に優れている。
Description
光学用レンズなどに用いられる耐熱性に優れ、さらに低
吸水性で、表面硬度に優れた高屈折率プラスチックレン
ズ、および該レンズを製造するための組成物に関する。
て軽量で、割れにくく、染色が可能なため、近年、眼鏡
レンズ、カメラレンズ等の光学素子分野で急速に普及し
てきている。現在、これらの目的に広く用いられている
樹脂としては、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート(以下、DACと略称する)を注型重合したDA
C樹脂からなるものがある。このDAC樹脂は、軽量で
あること、染色性に優れていること、切削性および研磨
性等の加工性が良好であること等の特徴を有しており、
ファッション性豊かなニーズに対応できるものである。
しかしながら、DAC樹脂は、屈折率が無機レンズに比
べて低いため、ガラスレンズと同等の光学特性を得るに
は、レンズの中心厚、コバ厚、および曲率を大きくする
必要があり、全体的に肉厚になることは避けられない。
このため、より高い屈折率をもつレンズ用樹脂が望まれ
ていた。
て、ポリウレタンレンズが知られている。本発明者ら
は、このポリウレタンレンズとして、例えば、USP−
4775733号公報(特開昭63−46213号公
報)においては、キシリレンジイソシアネート化合物と
ポリチオール化合物との重合物からなるポリウレタンレ
ンズを提案しており、眼鏡用レンズなどの光学用レンズ
に広く普及している。また、更に屈折率の高いポリウレ
タンレンズとして、例えば、USP−5191055号
公報(特開平2−270859号公報)に記載のポリウ
レタンレンズを提案している。しかしながら、これらの
ポリウレタンレンズは、一般にオレフィン基のラジカル
重合型の樹脂、例えば、DAC樹脂に比べて、耐熱性が
劣るため、通常、60〜90℃程度の熱加工を必要とす
るレンズの染色や表面コートなどの後加工の際に、レン
ズの変形が起こり易く、熱加工温度を低く保たなければ
ならないという欠点がある。
を向上させる方法としては、特開平2−275901号
公報、EP408459号公報(特開平3−56525
号公報)等が知られている。しかしながら、特開平2−
275901号公報に記載されているポリウレタン樹脂
は、屈折率が1.57〜1.61程度と低く、また、こ
の方法により得られるポリウレタン樹脂は、吸水率が高
いため、中心厚の薄いレンズでは、吸水してレンズの中
心部に変形を起こすことがある。さらに、得られる樹脂
の表面硬度が低く、成型したレンズにキズがつきやすい
という欠点を有している。また、EP−408459号
公報に記載されているポリウレタン樹脂は、耐熱性が高
すぎるため、通常の方法ではレンズを染色するのが困難
である。更に、チオール成分としてペンタエリスリチオ
ール〔本発明のテトラキス(メルカプトメチル)メタ
ン〕を使用する場合には、イソシアナート成分としてキ
シリレンジイソシアナートは好ましくは使用されないこ
とが開示されている。
性を向上させる目的で使用されるチオール成分は固体に
なることがある。例えば、本願発明において好ましく用
いられるテトラキス(メルカプトメチル)メタンは、融
点が72〜73℃の固体であり、EP−408459号
公報に記載の様に、チオール成分として単独で使用する
場合には、レンズの成型操作上、取扱いが非常に煩雑に
なる。また、特開平2−275901号公報に記載され
ている一般式(3)(化3)で表される化合物は、通
常、粘度が高いため、成分(c)としてテトラキス(メ
ルカプトメチル)メタンを混合した場合、混合割合を増
やすと結晶が析出してくるなど、取扱いが煩雑で作業性
に劣り、そのうえ、テトラキス(メルカプトメチル)メ
タンの混合割合が制限されるために、耐熱性を十分に向
上させることができない。
イソシアネート化合物とポリチオール化合物との重合物
からなるポリウレタンレンズにおいて、その染色や表面
コートなどの後加工における熱的条件の選択の自由度を
高めるため、その耐熱性を向上させる方法を提供し、さ
らに、低吸水性で、表面硬度に優れたレンズを提供する
ことである。
題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明に到っ
たものである。即ち、本発明は、成分(a)として一般
式(1)(化4)で表されるポリイソシアナートの少な
くとも一種以上、成分(b)として式(2)(化5)で
表される1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン、および、成分(c)と
してx個(xは0または1以上の整数)の水酸基とy個
(yは1以上の整数)のメルカプト基とを有し、水酸基
とメルカプト基の合計数(x+y)が、分子内に環構造
を有している場合には3個以上、環構造を有する場合に
は2個以上であり、最も離れた水酸基同士またはメルカ
プト基同士、あるいは最も離れた水酸基とメルカプト基
との間に介在する炭素数が6個以内、好ましくは5個以
内である脂肪族チオール化合物の少なくとも一種以上、
の三成分を含む単量体混合物からなる高屈折率プラスチ
ックレンズ用組成物、および該組成物を重合して得られ
る含硫ウレタン系樹脂からなる高屈折率プラスチックレ
ンズに関するものである。
原子、臭素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは
0〜4、nは2〜4の整数を示す)
おける成分(a)は、一般式(1)で表される化合物で
あり、具体的には、o−キシリレンジイソシアナート、
m−キシリレンジイソシアナート、p−キシリレンジイ
ソシアナート、テトラメチル−p−キシリレンジイソシ
アナート、テトラメチル−m−キシリレンジイソシアナ
ート、及びこれらの核塩素化物、臭素化物、メチル化物
またはエチル化物等、例えば、4−クロル−m−キシリ
レンジイソシアナート、4,5−ジクロル−m−キシリ
レンジイソシアナート、2,3,5,6−テトラブロム
−p−キシリレンジイソシアナート、4−メチル−m−
キシリレンジイソシアナート、4−エチル−m−キシリ
レンジイソシアナート等が挙げられる。これらの一部は
市販されている。成分(b)である式(2)で表される
1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−
メルカプトプロパンは、特開平2−270859号公報
に記載の方法、即ち、エピハロヒドリンと2−メルカプ
トエタノールを反応させ、ついでチオ尿素を反応させる
方法により、容易に製造される。
は1以上の整数)の水酸基とy個(yは1以上の整数)
のメルカプト基とを有し、最も離れた水酸基同士または
メルカプト基同士、あるいは最も離れた水酸基とメルカ
プト基との間に介在する炭素数が6個以内、好ましくは
5個以内である脂肪族チオール化合物のうち、水酸基と
メルカプト基の合計数(x+y)が3個以上である分子
内に環構造を有していない化合物としては、例えば、モ
ノチオグリセロール、ジチオグリセロール、トリチオグ
リセロール、ジメルカプトプロパノール、1−メルカプ
トメチル−1,1−ジヒドロキシメチルプロパン、1,
4−ジメルカプト−2,3−ヒドロキシブタン、テトラ
キス(メルカプトメチル)メタン、1,1,1−トリス
(メルカプトメチル)エタン、1,1,1−トリス(メ
ルカプトメチル)プロパンなどが挙げられる。また、水
酸基とメルカプト基の合計数(x+y)が2個以上であ
る環構造を有する化合物としては、例えば、2,5−ジ
メルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,5−ジメル
カプトメチル−2,5−ジメチル−1,4−ジチアン、
2,5−ジメルカプトチオフェン、2,5−ジメルカプ
トメチルチオフェンなどが挙げられる。これらの化合物
の一部は市販されており、容易に入手できる。これらの
化合物は、単独で、あるいは混合して用いてもよい。本
発明においては、これらの化合物の内、成分(a)とし
ては、キシリレンジイソシアナート、成分(c)として
は、テトラキス(メルカプトメチル)メタンが好ましく
用いられる。
成分(a)の一般式(1)で表されるポリイソシアナー
トの少なくとも一種以上と、成分(b)の式(2)で表
されるポリチオールおよび成分(c)の脂肪族チオール
化合物の少なくとも一種以上との使用割合は、NCO基
/(SH+OH)基の比率で、0.5〜1.5の範囲で
ある。また、成分(c)の脂肪族チオール化合物は、ポ
リチオール成分全体に対して、5〜50重量%の範囲で
用いる。この脂肪族チオール化合物が、ポリチオール成
分全体に対して、5重量%未満では充分な耐熱性の向上
が得られず、また、50重量%を越えると耐熱性が高く
なりすぎるため、通常の方法では容易に染色するのが困
難となる。成分(c)のチオール化合物の使用割合は、
使用される成分(a)の化合物、成分(c)の化合物に
よって、また得られるレンズに要求される諸物性により
適宜決められる。
の重合触媒、耐候性改良のための紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色防止剤、蛍光染料、光安定剤、油溶染料など
の添加剤を、必要に応じて、適宜加えてもよい。本発明
のレンズの作製は、成分(a)の一般式(1)で表され
るポリイソシアナートの少なくとも一種以上と、成分
(b)の式(2)で表されるポリチオールと、成分
(c)の脂肪族チオール化合物の少なくとも一種以上と
を含む単量体混合物に、必要に応じて、添加剤を加え
て、公知の注型重合法、すなわち、ガラス製または金属
製のモールドと樹脂製ガスケットを組み合わせたモール
ド型の中に混合液を注入し、加熱して硬化させることに
より行なわれる。この時、成型後の樹脂の取り出しを容
易にするために、モールドに公知の離型処理を施しても
差し支えない。
における作業性を簡便にするため、成分(c)の化合物
を、予め、成分(b)の化合物と混合しておいても良
い。特に、成分(c)が固体である場合には、予め、成
分(b)の化合物に溶解しておくことが好ましい。この
場合には、成分(b)の化合物が低粘度の液体であるた
め、容易に、成分(c)の化合物を溶解させることがで
きる。注型重合における重合温度及び重合時間は、モノ
マーの組成、添加剤の種類、量によっても異なるが、一
般的には、5〜20℃から昇温を開始し、100℃〜1
30℃程度まで8〜30時間で昇温する。
て、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向上、耐薬品性向
上、防曇性付与、あるいは、ファッション性付与等の改
良を行なうため、表面研磨、帯電防止処理、ハードコー
ト処理、無反射コート処理、染色処理、調光処理等の物
理的あるいは化学的処理を施すことができる。また、本
発明で得られるレンズは、通常の分散染料を用い、水ま
たは溶媒中で容易に染色が可能である。染色の際、更に
染色を容易にするために染色浴に染色助剤であるキャリ
ヤーを加えてもよい。本発明の含硫ウレタン樹脂は、極
めて低分散で、高屈折率、耐熱性に優れ、かつ、無色透
明であり、軽量で、耐候性、耐衝撃性に優れ、更に、低
吸水性で、表面硬度に優れた特徴を有しており、眼鏡レ
ンズ、カメラレンズ等の光学素子材料のみでなく、グレ
ージング材料、塗料、接着剤の材料としても好適であ
る。
説明するが、本発明は、これによって何等制限されるも
のではない。尚、実施例中に示す部は、重量部を示す。
得られたレンズの性能試験は以下の試験法により評価し
た。 ・屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を用い、20℃
で測定した。 ・外 観:目視により観察した。 ・耐熱性:サーモメカニカルアナライザー〔パーキンエ
ルマー社(米国)製〕を用い、試験片に5g加重し、2.
5℃/分で加熱して、その熱変形開始温度を測定した。 ・染色性:三井東圧染料(株)製のプラスチックレンズ
用分散染料であるML−Yellow、ML−Red、
ML−Blue、を各々5g/lの水溶液に調製した染
色槽を使って、95℃で5分間浸漬し9mmの厚さの平板
を染色した。染色後、スペクトロフォトメーター、U−
2000(日立製作所製)を用いて400〜700nmの
透過率を測定した。総合評価として染色性が良好なもの
を(○)、染色性に劣るか、全く染色できないものを
(×)とした。 ・染色耐熱性:95℃の染色浴に5分間浸積した後、レ
ンズが変形しているか否かを目視により観察した。 ・吸水率:JIS−K−7209に基づいて、試験片を
作製し、室温で、水中に48時間浸漬し、その後の重量
変化から吸水率を測定した。 ・表面硬度:JIS−K−5401の塗膜用鉛筆引っ掻
き試験機を使用して、鉛筆硬度を測定した。
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン44.8部(0.17モ
ル)、テトラキス(メルカプトメチル)メタン11.2
部(0.06モル)、ジブチルチンジラウレート0.1
重量%(混合物の全量に対して)を混合して均一液と
し、十分に脱泡した後、離型処理を施したガラスモール
ドとガスケットよりなるモールド型に注入した。つい
で、40℃から120℃まで徐々に昇温しながら、20
時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々に冷却
し、重合体をモールドより取り出した。得られた樹脂
は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.6
6、アッベ数νd =32であり、熱変形開始温度は11
4℃であった。95℃の染色浴で染色してもレンズは変
形しなかった。また、染色後の透過率は、ML−Yel
lowで30%、ML−Redで37%、ML−Blu
eで47%であり、染色性の総合評価は(○)であっ
た。48時間後の吸水率は0.04%であり、また、表
面硬度は2Hであった。
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン36.4部(0.14モ
ル)、1,1,1−トリス(メルカプトメチル)プロパ
ン36.4(0.20モル)部、ジブチルチンジラウレ
ート0.1重量%(混合物の全量に対して)を混合して
均一液とし、十分に脱泡した後、離型処理を施したガラ
スモールドとガスケットよりなるモールド型に注入し
た。ついで、40℃から120℃まで徐々に昇温しなが
ら、20時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々
に冷却し、重合体をモールドより取り出した。得られた
樹脂は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.
65、アッベ数νd =33であり、熱変形開始温度は1
20℃であった。95℃の染色浴で染色してもレンズは
変形しなかった。また、染色後の透過率は、ML−Ye
llowで37%、ML−Redで44%、ML−Bl
ueで54%であり、染色性の総合評価は(○)であっ
た。48時間後の吸水率は0.04%であり、また、表
面硬度は2Hであった。
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン60.1部(0.23モ
ル)、ジブチルチンジラウレート0.1重量%(混合物
の全量に対して)を混合して均一液とし、十分に脱泡し
た後、離型処理を施したガラスモールドとガスケットよ
りなるモールド型に注入した。ついで、40℃から12
0℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化
させた。重合終了後、徐々に冷却し、重合体をモールド
より取り出した。得られた樹脂は、無色透明で耐衝撃性
に優れ、屈折率nd =1.66、アッベ数νd =33で
あり、熱変形開始温度は98℃であった。実施例1で得
たレンズより耐熱性が劣り、95℃の染色浴で染色する
とレンズは変形した。染色後の透過率は、ML−Yel
lowで24%、ML−Redで31%、ML−Blu
eで40%であり、染色性の総合評価は(○)であっ
た。
シリレンジイソシアナート65.4部(0.35モ
ル)、ジチオエリスリトール29.2部(0.17モ
ル)、ジブチルチンジラウレート0.1重量%(混合物
の全量に対して)を混合して均一液とし、十分に脱泡し
た後、離型処理を施したガラスモールドとガスケットよ
りなるモールド型に注入した。ついで、40℃から12
0℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化
させた。重合終了後、徐々に冷却し、重合体をモールド
より取り出した。得られた樹脂は、無色透明で耐衝撃性
に優れ、屈折率nd =1.61、アッベ数νd =33で
あり、熱変形開始温度は165℃であった。95℃の染
色浴で染色してもレンズは変形しなかった。また、染色
後の透過率は、ML−Yellowで85%、ML−R
edで86%、ML−Blueで86%であり、染色さ
れず、染色性の総合評価は(×)であった。
ピオネート)45.0部(0.09モル)、テトラキス
(メルカプトメチル)メタン5.0部(0.02モル)
を混合加熱し、均一液とした。この液を室温まで冷却し
たところ、テトラキス(メルカプトメチル)メタンが析
出した。
モル)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカ
プトプロピオネート)47.5部(0.10モル)、テ
トラキス(メルカプトメチル)メタン2.5部(0.0
1モル)、ジブチルチンジラウレート0.1重量%(混
合物の全量に対して)を十分に混合して均一液とし、十
分に脱泡した後、離型処理を施したガラスモールドとガ
スケットよりなるモールド型に注入した。ついで、40
℃から120℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけ
て加熱硬化させた。重合終了後、徐々に冷却し、重合体
をモールドより取り出した。得られた樹脂は、無色透明
で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.60、アッベ数ν
d =36であり、熱変形開始温度は97℃であり、実施
例1で得たレンズよりも、屈折率が低く、耐熱性も劣る
ものであった。95℃の染色浴で染色するとレンズは変
形した。染色後の透過率は、ML−Yellowで24
%、ML−Redで31%、ML−Blueで40%で
あり、染色性の総合評価は(○)であった。48時間後
の吸水率は、0.12%であり、実施例1のものより吸
水率は高かった。また、表面硬度はHBであり、実施例
1のものより劣っていた。
合して得られる含硫ウレタン樹脂からなるプラスチック
レンズは、一般式(1)のポリイソシアナートと式
(2)のポリチオールとを重合して得られるプラスチッ
クレンズの諸物性を、なんら損なうことなく、しかも、
その欠点である耐熱性を改善した、極めて優れた高屈折
率プラスチックレンズである。
Claims (4)
- 【請求項1】 成分(a)として一般式(1)(化1)
で表されるポリイソシアナートの少なくとも一種以上、 【化1】 (式中、Xは水素原子またはメチル基を示し、Rは塩素
原子、臭素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは
0〜4、nは2〜4の整数を示す)成分(b)として式
(2)(化2)で表される1,2−ビス[(2−メルカ
プトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、 【化2】 成分(c)としてx個(xは0または1以上の整数)の
水酸基とy個(yは1以上の整数)のメルカプト基とを
有し、水酸基とメルカプト基の合計数(x+y)が、分
子内に環構造を有していない場合には3個以上、環構造
を有する場合には2個以上であり、最も離れた水酸基同
士またはメルカプト基同士、あるいは最も離れた水酸基
とメルカプト基との間に介在する炭素数が5個以内であ
る脂肪族チオール化合物の少なくとも一種以上、の三成
分を含む単量体混合物からなる高屈折率プラスチックレ
ンズ用組成物。 - 【請求項2】 NCO基と(OH+SH)基が、NCO
基/(OH+SH)基の比率で0.5〜1.5であり、
且つ、成分(c)がポリチオール全成分の5〜50重量
%である請求項1記載の高屈折率プラスチックレンズ用
組成物。 - 【請求項3】 成分(a)がキシリレンジイソシアナー
トであり、成分(c)がテトラキス(メルカプトメチ
ル)メタンであることを特徴とする請求項1記載の高屈
折率プラスチックレンズ用組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ
用組成物を重合して得られる含硫ウレタン系樹脂からな
る高屈折率プラスチックレンズ。
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---|---|---|---|
JP17970893A JP3270581B2 (ja) | 1992-08-26 | 1993-07-21 | 高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4-226959 | 1992-08-26 | ||
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JPH06122748A true JPH06122748A (ja) | 1994-05-06 |
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JP17970893A Expired - Lifetime JP3270581B2 (ja) | 1992-08-26 | 1993-07-21 | 高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズ |
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- 1993-07-21 JP JP17970893A patent/JP3270581B2/ja not_active Expired - Lifetime
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