JP3256358B2 - 高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズ - Google Patents

高屈折率プラスチックレンズ用組成物およびレンズ

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JP3256358B2 JP31780693A JP31780693A JP3256358B2 JP 3256358 B2 JP3256358 B2 JP 3256358B2 JP 31780693 A JP31780693 A JP 31780693A JP 31780693 A JP31780693 A JP 31780693A JP 3256358 B2 JP3256358 B2 JP 3256358B2
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    • C08G18/3876Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having sulfur containing mercapto groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡用レンズ等の各種
光学用レンズなどに用いられる、耐熱性に優れ、さらに
低吸水性で、表面硬度に優れた高屈折率プラスチックレ
ンズ、および該レンズを製造するための組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べて軽量で、割れにくく、染色が可能なため、近年、眼
鏡レンズ、カメラレンズ等の光学素子分野で急速に普及
してきている。現在、これらの目的に広く用いられてい
る樹脂としては、ジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート(以下、DACと略称する)を注型重合したD
AC樹脂からなるものがある。このDAC樹脂は、軽量
であること、染色性に優れていること、切削性および研
磨性等の加工性が良好であること等の特徴を有してお
り、ファッション性豊かなニーズに対応できるものであ
る。しかしながら、DAC樹脂は、屈折率が無機レンズ
に比べて低いため、ガラスレンズと同等の光学特性を得
るには、レンズの中心厚、コバ厚、および曲率を大きく
する必要があり、全体的に肉厚になることは避けられな
い。このため、より高い屈折率をもつレンズ用樹脂が望
まれていた。
【0003】DAC樹脂よりも屈折率が高いレンズとし
て、ポリウレタンレンズが知られている。本発明者ら
は、このポリウレタンレンズとして、例えば、USP−
4775733号公報(特開昭63−46213号公
報)においては、キシリレンジイソシアネート化合物と
ポリチオール化合物との重合物からなるポリウレタンレ
ンズを提案しており、眼鏡用レンズなどの光学用レンズ
に広く普及している。また、更に屈折率の高いポリウレ
タンレンズとして、例えば、USP−5191055号
公報(特開平2−270859号公報)に記載のトリチ
オール化合物とポリイソシアネート化合物との重合体か
らなるポリウレタンレンズを提案している。しかしなが
ら、これらのポリウレタンレンズは、一般にオレフィン
基のラジカル重合型の樹脂、例えば、DAC樹脂に比べ
て、耐熱性が劣るため、通常、60〜90℃程度の熱加
工を必要とするレンズの染色や表面コートなどの後加工
の際に、レンズの変形が起こり易く、熱加工温度を低く
保たなければならないという欠点がある。
【0004】これに対して、ポリウレタン樹脂の耐熱性
を向上させる方法としては、特開平2−275901号
公報、EP408459号公報(特開平3−56525
号公報)等が知られている。しかしながら、特開平2−
275901号公報に記載されている2種類の脂肪族ポ
リチオール化合物と芳香族ポリイソシアネート化合物と
の重合物からなるポリウレタン樹脂は、屈折率が1.5
7〜1.61程度と低く、また、この方法により得られ
るポリウレタン樹脂は、吸水率が高いため、中心厚の薄
いレンズでは、吸水してレンズの中心部に変形を起こす
ことがある。さらに、得られる樹脂の表面硬度が低く、
成型したレンズにキズがつきやすいという欠点を有して
いる。また、EP−408459号公報に記載されてい
る3個以上の反応基を有するポリチオール化合物とポリ
イソシアネート化合物との重合物からなるポリウレタン
樹脂は、耐熱性が高すぎるため、通常の方法ではレンズ
を染色するのが困難である。
【0005】更に、チオール成分として1,2,4−ま
たは1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン
あるいは1,2、4,5−テトラキス(メルカプトメチ
ル)ベンゼンを単独で使用する場合には、イソシアナー
ト成分としてキシリレンジイソシアナートの使用は、得
られるポリウレタン樹脂の耐熱性が高過ぎることに由来
する染色性の悪さ、アッベ数の低さや白濁の点から好ま
しくない。さらにまた、耐熱性を向上させる目的で使用
されるチオール成分は、固体になることがある。例え
ば、本願発明において好ましく用いられる1,2,4−
または1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼ
ン、あるいは1,2、4,5−テトラキス(メルカプト
メチル)ベンゼンは、比較的融点が高く、粘度も高いた
め、チオール成分として単独で使用する場合には、レン
ズの成型操作上、取扱いが非常に煩雑になり作業性に劣
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
イソシアネート化合物とポリチオール化合物との重合物
からなるポリウレタンレンズにおいて、その染色や表面
コートなどの後加工における熱的条件の選択の自由度を
高めるため、その耐熱性を向上させる方法を提供し、さ
らに、低吸水性で、表面硬度に優れたレンズを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明に到っ
たものである。即ち、本発明は、成分(a)として一般
式(1)(化3)で表されるポリイソシアナートの少な
くとも一種以上、成分(b)として式(2)(化4)で
表される1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン、および、成分(c)と
して3個または4個のメルカプトメチル基で置換された
芳香族化合物の少なくとも一種以上の三成分を含む単量
体混合物からなる高屈折率プラスチックレンズ用組成
物、および該組成物を重合して得られる含硫ウレタン系
樹脂からなる高屈折率プラスチックレンズに関するもの
である。
【0008】
【化3】 (式中、Xは水素原子またはメチル基を示し、Rは塩素
原子、臭素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは
0〜4、nは2〜4の整数を示す)
【0009】
【化4】
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける成分(a)は、一般式(1)で表される化合物で
あり、具体的には、o−キシリレンジイソシアナート、
m−キシリレンジイソシアナート、p−キシリレンジイ
ソシアナート、テトラメチル−p−キシリレンジイソシ
アナート、テトラメチル−m−キシリレンジイソシアナ
ート、及びこれらの核塩素化物、臭素化物、メチル化物
またはエチル化物等、例えば、4−クロル−m−キシリ
レンジイソシアナート、4,5−ジクロル−m−キシリ
レンジイソシアナート、2,3,5,6−テトラブロム
−p−キシリレンジイソシアナート、4−メチル−m−
キシリレンジイソシアナート、4−エチル−m−キシリ
レンジイソシアナート等が挙げられる。これらの一部は
市販されている。成分(b)である式(2)で表される
1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−
メルカプトプロパンは、特開平2−270859号公報
に記載の方法、即ち、エピハロヒドリンと2−メルカプ
トエタノールを反応させ、ついでチオ尿素を反応させる
方法により、容易に製造される。
【0011】また、成分(c)である3個または4個の
メルカプトメチル基で置換された芳香族化合物として
は、例えば、1,2,3−トリス(メルカプトメチル)
ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベ
ンゼンまたは1,3,5−トリス(メルカプトメチル)
ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトメ
チル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカ
プトメチル)ベンゼン、または、1,2,4,5−テト
ラキス(メルカプトメチル)ベンゼンなどが挙げられ
る。これらの化合物の多くは、文献記載の公知化合物で
あり、安価かつ容易に入手できる化合物から、文献記載
の方法により簡便に製造できる。例えば、M. Nakazaki,
et.al., J. Org. Chem., 43, 1041 (1978 )、T. Otsub
o,et. al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 62164 ( 1989 )
等に開示されているように、対応する安息香酸誘導体、
あるいは、そのエステル誘導体を適当な方法で、ベンジ
ルアルコール誘導体に還元し、ハロゲン化ベンジル誘導
体へと変換した後、チオ尿素と反応させ、加水分解する
ことにより、製造することができる。これらの化合物
は、単独で用いても、あるいは混合して用いてもよい。
本発明においては、これらの化合物の内、成分(a)と
しては、キシリレンジイソシアナート、成分(c)とし
ては、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼ
ンが好ましく用いられる。
【0012】本発明における各成分の使用割合、即ち、
成分(a)の一般式(1)で表されるポリイソシアナー
トの少なくとも一種以上と、成分(b)の式(2)で表
されるポリチオールおよび成分(c)の芳香族チオール
化合物の少なくとも一種以上との使用割合は、NCO基
/SH基の比率で、0.5〜1.5の範囲で、好ましく
は0.6〜1.4、最も好ましくは0.7〜1.3の範
囲である。また、成分(c)の芳香族チオール化合物
は、ポリチオール成分全体に対して、5〜50重量%の
範囲で、好ましくは10〜45重量%、最も好ましくは
12〜40重量%の範囲である。この芳香族チオール化
合物が、ポリチオール成分全体に対して、5重量%未満
では充分な耐熱性の向上が得難く、また、50重量%を
越えると耐熱性が高くなりすぎるため、通常の方法では
容易に染色するのが困難となる傾向がある。成分(c)
のチオール化合物の使用割合は、使用される成分(a)
の化合物、成分(c)の化合物によって、また得られる
レンズに要求される諸物性により適宜決められる。
【0013】本発明においては、重合反応の促進のため
の重合触媒、耐候性改良のための紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色防止剤、蛍光染料、光安定剤、油溶染料など
の添加剤を、必要に応じて、適宜加えてもよい。本発明
のレンズの作製は、成分(a)の一般式(1)で表され
るポリイソシアナートの少なくとも一種以上と、成分
(b)の式(2)で表されるポリチオールと、成分
(c)の脂肪族チオール化合物の少なくとも一種以上と
を含む単量体混合物に、必要に応じて、添加剤を加え
て、公知の注型重合法、すなわち、ガラス製または金属
製のモールドと樹脂製ガスケットを組み合わせたモール
ド型の中に混合液を注入し、加熱して硬化させることに
より行なわれる。この時、成型後の樹脂の取り出しを容
易にするために、モールドに公知の離型処理を施しても
差し支えない。
【0014】また、本発明においては、レンズの作製時
における作業性を簡便にするため、成分(c)の化合物
を、予め、成分(b)の化合物と混合しておいても良
い。特に、成分(c)が固体である場合には、予め、成
分(b)の化合物に溶解しておくことが好ましい。この
場合には、成分(b)の化合物が低粘度の液体であるた
め、容易に、成分(c)の化合物を溶解させることがで
きる。注型重合における重合温度及び重合時間は、モノ
マーの組成、添加剤の種類、量によっても異なるが、一
般的には、5〜20℃から昇温を開始し、100℃〜1
30℃程度まで8〜30時間で昇温する。
【0015】本発明で得られるレンズは、必要に応じ
て、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向上、耐薬品性向
上、防曇性付与、あるいは、ファッション性付与等の改
良を行なうため、表面研磨、帯電防止処理、ハードコー
ト処理、無反射コート処理、染色処理、調光処理等の物
理的あるいは化学的処理を施すことができる。また、本
発明で得られるレンズは、通常の分散染料を用い、水ま
たは溶媒中で容易に染色が可能である。染色の際、更に
染色を容易にするために染色浴に染色助剤であるキャリ
ヤーを加えてもよい。本発明の含硫ウレタン樹脂は、極
めて低分散で、高屈折率、耐熱性に優れ、かつ、無色透
明であり、軽量で、耐候性、耐衝撃性に優れ、更に、低
吸水性で、表面硬度に優れた特徴を有しており、眼鏡レ
ンズ、カメラレンズ等の光学素子材料のみでなく、グレ
ージング材料、塗料、接着剤の材料としても好適であ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は、これによって何等制限されるも
のではない。尚、実施例中に示す部は、重量部を示す。
得られたレンズの性能試験は以下の試験法により評価し
た。 ・屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を用い、20℃
で測定した。 ・外 観:目視により観察した。 ・耐熱性:サーモメカニカルアナライザーTAS300
(理学電機製)を用い、試験片に5g加重し、2.5 ℃/
分で加熱して、その熱変形開始温度を測定した。 ・染色性:三井東圧染料(株)製のプラスチックレンズ
用分散染料であるML−Yellow、ML−Red、
ML−Blue、を各々5g/Lの水溶液に調製した染
色槽を使って、95℃で5分間浸漬し9mmの厚さの平板
を染色した。染色後、スペクトロフォトメーター、U−
2000(日立製作所製)を用いて400〜700nmの
透過率を測定した。総合評価として染色性が良好なもの
を(○)、染色性に劣るか、全く染色できないものを
(×)とした。 ・染色耐熱性:95℃の染色浴に5分間浸積した後、レ
ンズが変形しているか否かを目視により観察した。 ・吸水率:JIS−K−7209に基づいて、試験片を
作製し、室温で、水中に48時間浸漬し、その後の重量
変化から吸水率を測定した。 ・表面硬度:JIS−K−5401の塗膜用鉛筆引っ掻
き試験機を使用して、鉛筆硬度を測定した。
【0017】実施例1 m−キシリレンジイソシアナート45.7部(0.24
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン33.7部(0.13モ
ル)、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼ
ン7.0部(0.032モル)、ジブチルチンジラウレ
ート0.01重量%(混合物の全量に対して)を混合し
て均一液とし、十分に脱泡した後、離型処理を施したガ
ラスモールドとガスケットよりなるモールド型に注入し
た。ついで、40℃から120℃まで徐々に昇温しなが
ら、20時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々
に冷却し、重合体をモールドより取り出した。得られた
樹脂は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.
66、アッベ数νd =32であり、熱変形開始温度は1
00℃であった。95℃の染色浴で染色してもレンズは
変形しなかった。染色後の透過率は、ML−Yello
wで31%、ML−Redで38%、ML−Blueで
48%であり、染色性の総合評価は(○)であった。4
8時間後の吸水率は0.03%であり、また、表面硬度
はHであった。
【0018】実施例2 m−キシリレンジイソシアナート29.2部(0.16
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン20.2部(0.08モ
ル)、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼ
ン5.1部(0.024モル)、ジブチルチンジラウレ
ート0.01重量%(混合物の全量に対して)を混合し
て均一液とし、十分に脱泡した後、離型処理を施したガ
ラスモールドとガスケットよりなるモールド型に注入し
た。ついで、40℃から120℃まで徐々に昇温しなが
ら、20時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々
に冷却し、重合体をモールドより取り出した。得られた
樹脂は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.
66、アッベ数νd =31であり、熱変形開始温度は9
9℃であった。染色後の透過率は、ML−Yellow
で32%、ML−Redで36%、ML−Blueで4
4%であり、染色性の総合評価は(○)であった。48
時間後の吸水率は0.03%であり、また、表面硬度は
Hであった。
【0019】実施例3 m−キシリレンジイソシアナート65.4部(0.35
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン44.9部(0.17モ
ル)、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン11.3部(0.043モル)、ジブチル
チンジラウレート0.01重量%(混合物の全量に対し
て)を混合して均一液とし、十分に脱泡した後、離型処
理を施したガラスモールドとガスケットよりなるモール
ド型に注入した。ついで、40℃から120℃まで徐々
に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化させた。重合
終了後、徐々に冷却し、重合体をモールドより取り出し
た。得られた樹脂は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折
率nd =1.66、アッベ数νd =32であり、熱変形
開始温度は106℃であった。染色後の透過率は、ML
−Yellowで28%、ML−Redで34%、ML
−Blueで41%であり、染色性の総合評価は(○)
であった。48時間後の吸水率は0.03%であり、ま
た、表面硬度はHであった。
【0020】比較例1 m−キシリレンジイソシアナート39.1部(0.21
モル)、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベン
ゼン30.0部(0.14モル)混合して均一液とし、
十分に脱泡した後、離型処理を施したガラスモールドと
ガスケットよりなるモールド型に注入した。ついで、4
0℃から120℃まで徐々に昇温しながら、20時間か
けて加熱硬化させた。重合終了後、徐々に冷却し、重合
体をモールドより取り出した。得られた樹脂は、無色透
明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.67、アッベ数
νd =28であり、熱変形開始温度は132℃であっ
た。染色後の透過率は、ML−Yellowで61%、
ML−Redで77%、ML−Blueで78%であ
り、染色性の総合評価は(×)であった。48時間後の
吸水率は0.2%であり、また、表面硬度はHであっ
た。
【0021】比較例2 m−キシリレンジイソシアナート31.1部(0.17
モル)、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベン
ゼン23.8部(0.11モル)を混合して均一液と
し、十分に脱泡した後、離型処理を施したガラスモール
ドとガスケットよりなるモールド型に注入した。つい
で、40℃から120℃まで徐々に昇温しながら、20
時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々に冷却
し、重合体をモールドより取り出した。得られた樹脂
は、耐衝撃性に優れるものの、白濁していた。屈折率n
d =1.66、アッベ数νd =29であり、熱変形開始
温度は130℃であった。染色後の透過率は、ML−Y
ellowで79%、ML−Redで80%、ML−B
lueで86%であり、染色されず、染色性の総合評価
は(×)であった。48時間後の吸水率は0.2%であ
り、また、表面硬度はHであった。
【0022】比較例3 m−キシリレンジイソシアナート64.1部(0.34
モル)、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン44.6部(0.17モル)混合して均一
液とし、十分に脱泡した後、離型処理を施したガラスモ
ールドとガスケットよりなるモールド型に注入した。つ
いで、40℃から120℃まで徐々に昇温しながら、2
0時間かけて加熱硬化させた。重合終了後、徐々に冷却
し、重合体をモールドより取り出した。得られた樹脂
は、無色透明で耐衝撃性に優れ、屈折率nd =1.6
6、アッベ数νd =29であり、熱変形開始温度は12
9℃であった。染色後の透過率は、ML−Yellow
で68%、ML−Redで71%、ML−Blueで7
5%であり、染色性の総合評価は(×)であった。48
時間後の吸水率は0.2%であり、また、表面硬度はH
であった。
【0023】比較例4 m−キシリレンジイソシアナート65.4部(0.35
モル)、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チ
オ]−3−メルカプトプロパン60.1部(0.23モ
ル)、ジブチルチンジラウレート0.1重量%(混合物
の全量に対して)を混合して均一液とし、十分に脱泡し
た後、離型処理を施したガラスモールドとガスケットよ
りなるモールド型に注入した。ついで、40℃から12
0℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化
させた。重合終了後、徐々に冷却し、重合体をモールド
より取り出した。得られた樹脂は、無色透明で耐衝撃性
に優れ、屈折率nd =1.66、アッベ数νd =33で
あり、熱変形開始温度は84℃であった。95℃の染色
浴で染色するとレンズは変形した。染色後の透過率は、
ML−Yellowで24%、ML−Redで31%、
ML−Blueで40%であり、染色性の総合評価は
(○)であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の三成分を含む単量体混合物を重
合して得られる含硫ウレタン樹脂からなるプラスチック
レンズは、一般式(1)のポリイソシアナートと式
(2)のポリチオールとを重合して得られるプラスチッ
クレンズの諸物性を、なんら損なうことなく、しかも、
その欠点である耐熱性を改善した、極めて優れた高屈折
率プラスチックレンズである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−78441(JP,A) 特開 平2−270859(JP,A) 特開 平6−122748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 G02B 1/04 G02C 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(a)として一般式(1)(化1)
    で表されるポリイソシアナートの少なくとも一種以上、 【化1】 (式中、Xは水素原子またはメチル基を示し、Rは塩素
    原子、臭素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは
    0〜4、nは2〜4の整数を示す) 成分(b)として式(2)(化2)で表される1,2−
    ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプ
    トプロパン、 【化2】 成分(c)として3個または4個のメルカプトメチル基
    で置換された芳香族化合物の少なくとも一種以上、の三
    成分を含む単量体混合物からなる高屈折率プラスチック
    レンズ用組成物。
  2. 【請求項2】 NCO基とSH基が、NCO基/SH基
    の比率で、0.5〜1.5であり、且つ、成分(c)が
    ポリチオール全成分の5〜50重量%である請求項1記
    載の高屈折率プラスチックレンズ用組成物。
  3. 【請求項3】 成分(a)がキシリレンジイソシアナー
    トであり、成分(c)が1,2,4−トリス(メルカプ
    トメチル)ベンゼンであることを特徴とする請求項1記
    載の高屈折率プラスチックレンズ用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ
    用組成物を重合して得られる含硫ウレタン系樹脂からな
    る高屈折率プラスチックレンズ。
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