JPH06121873A

JPH06121873A - 遊技機

Info

Publication number: JPH06121873A
Application number: JP4274489A
Authority: JP
Inventors: Kichihei Niiyama; 吉平新山; Koji Ito; 広司伊東
Original assignee: Sophia Co Ltd
Current assignee: Sophia Co Ltd
Priority date: 1992-10-13
Filing date: 1992-10-13
Publication date: 1994-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】遊技の興趣を高めると共に、大当たりの高い
期待感を確保する。【構成】遊技条件に基づき表示装置Ａに所定の図柄を
変動表示すると共に、この図柄の停止態様を判定する特
図遊技を行う特図遊技制御手段Ｂと、この特図遊技の判
定に基づき遊技者にとって不利な状態から遊技者にとっ
て有利な状態に変換する変動入賞装置Ｃとを備え、特定
域の遊技球の検出に基づき所定の図柄を変動表示する普
通図柄表示器Ｄと、この図柄の停止態様が当たりのとき
に遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利な
状態に変換する変動入賞口Ｅと、前記表示装置Ａに確率
変動遊技を画像表示する確率変動遊技表示手段Ｆと、こ
の確率変動遊技に基づき前記普通図柄表示器Ｄの当たり
確率を変更する確率変更手段Ｇとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、変動入賞機構を有す
る遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ遊技機等、遊技盤に複数の数
字、マーク、キャラクタ画等の図柄を変動表示する表示
装置を設け、これらの図柄が当たりの組み合わせで停止
すると、変動入賞装置を遊技者に有利な状態に変換する
等、入賞率の大きい特別遊技（大当たり遊技）を行わせ
る遊技機がある。

【０００３】この表示装置、変動入賞装置の小規模なも
のに、特定域の球の通過等によって一定の図柄を変動表
示する図柄表示器、およびこの図柄が当たり図柄で停止
した際に短時間遊技者に有利な状態に変換する変動入賞
口が知られており、この場合表示装置が特定の当たり図
柄の組み合わせで停止すれば、大当たり遊技の終了後に
図柄表示器が当たり図柄で停止する確率を高くして、変
動入賞口に入賞しやすくすると共に、遊技に変化を与え
るようにしたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような遊
技機にあっては、表示装置の当たり図柄の組み合わせが
特定の当たり図柄の場合に、図柄表示器の当たり確率を
高くするようになっているため、特定の当たり図柄の組
み合わせとなれば、遊技者にとって大当たり遊技および
大当たり遊技後に変動入賞口の入賞を楽しみつつ遊技を
行えるが、当たり図柄の組み合わせとなっても、図柄が
停止した際、その図柄から大当たり遊技後に図柄表示器
の当たり確率が高くなるかどうかがわかってしまう。こ
のため、大当たりになっても、特定の当たり図柄にない
ときは、せっかくの大当たりの期待が低下してしまうの
である。

【０００５】この発明は、大当たりの期待を高め、遊技
の高い趣向を確保できる遊技機を提供することを目的と
している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、図３９に示
すように遊技条件に基づき表示装置Ａに所定の図柄を変
動表示すると共に、この図柄の停止態様を判定する特図
遊技を行う特図遊技制御手段Ｂと、この特図遊技の判定
に基づき遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって
有利な状態に変換する変動入賞装置Ｃとを備え、特定域
の遊技球の検出に基づき所定の図柄を変動表示する普通
図柄表示器Ｄと、この図柄の停止態様が当たりのときに
遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利な状
態に変換する変動入賞口Ｅと、前記表示装置Ａに確率変
動遊技を画像表示する確率変動遊技表示手段Ｆと、この
確率変動遊技に基づき前記普通図柄表示器Ｄの当たり確
率を変更する確率変更手段Ｇとを設ける。

【０００７】この場合、確率変動遊技表示手段Ｆは、遊
技条件に基づく所定の時期に確率変動遊技を表示装置Ａ
に画像表示する。

【０００８】確率変動遊技用の図柄は、特図遊技の図柄
と異なる図柄を用いる。

【０００９】確率変更手段Ｇは、特図遊技の回数に基づ
き確率変動遊技が当たりか否かを制御するように構成す
る。

【００１０】また、確率変動中を報知する報知手段を設
ける。

【００１１】

【作用】特図遊技の判定によって、表示装置Ａの図柄の
停止態様が当たりのときは、変動入賞装置Ｃを駆動して
大当たり遊技が行われるが、これとは別に表示装置Ａに
確率変動遊技が表示され、この確率変動遊技が当たりか
否かによって、普通図柄表示器Ｄの当たり確率が変更さ
れる。

【００１２】即ち、大当たりとなった表示装置Ａの図柄
に関係なく、表示装置Ａを用いて新たに確率変動遊技が
行われ、確率変動遊技が当たりであれば、普通図柄表示
器Ｄの当たり確率が高確率に設定されるのである。これ
により、大当たり発生の期待に加えて普通図柄表示器の
確率変動への新たな期待が得られる。

【００１３】この場合、確率変動遊技を大当たり遊技
中、大当たり遊技終了後に行うことができ、その時期に
よって変化に富んだ遊技が可能になる。

【００１４】確率変動遊技用の図柄に特図遊技の図柄と
全く別の図柄を用いれば、一層趣向に富む。

【００１５】特図遊技の回数に基づき確率変動遊技の当
否を定めれば、当否の設定を容易に行える。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１７】図１はパチンコ遊技機１の前面斜視図で、
遊技機１の前面枠２には、遊技盤３（後述する）の前面
を覆うカバーガラス４の上方に賞球の表示ランプ５等
が、カバーガラス４の下方にパチンコ球の供給皿６、受
け皿７と、供給皿６からのパチンコ球を１個ずつ打ち出
す打球発射装置の操作部８が配設される。

【００１８】遊技機１の片側には、その遊技機専用のカ
ード式の球貸機１０が付設される。球貸機１０のカード
リーダ１１に所定のカードを挿入した状態で、供給皿６
の外面に設けた球貸しボタン１２を押すと、カードの残
高の範囲で球貸しボタン１２の１回の操作につき所定数
の貸し球が、後述する球排出装置を介して供給皿６に排
出される。１４は球貸機１０の正常時に点灯する表示ラ
ンプである。

【００１９】図２のように遊技盤３の表面には、ガイド
レ−ル１６で囲われた遊技部１７のほぼ中央に遊技映
像、情報を表示可能な映像表示装置２０が、その下方に
変動入賞装置２１が配設される。

【００２０】変動入賞装置２１の直上方には始動口２２
が配設され、始動口２２には入賞球を検出する始動スイ
ッチ２３が設置される。

【００２１】２４は映像表示装置２０の上方に設けられ
る天入賞口（一般入賞口）、２５ａ〜２５ｄは遊技部１
７の左右に設けられる袖入賞口（一般入賞口）、２６は
アウト口を示す。

【００２２】打球発射装置から発射された打球はガイド
レ−ル１６に沿って遊技部１７内に導かれる。２７ａ，
２７ｂは装飾ランプ、２８ａ，２８ｂは大当たりならび
に故障表示ランプである。

【００２３】映像表示装置２０は、図３〜図８のように
遊技盤３の表面から遊技盤３に設けられた開口部（図示
されない）に装着される前面ユニット３０、および遊技
盤３の裏面側に配設される映像表示ユニット３１からな
る。

【００２４】前面ユニット３０は、所定の奥行きの窓３
２を有する基枠３３に天飾り３４、その前面板３５、上
飾り３６が組付けられ、天飾り３４に装飾ＬＥＤ３７な
らびに記憶表示器（ＬＥＤ）３８が配設される。

【００２５】基枠３３の背面には、窓３２を塞ぐ透明の
樹脂製のクリアプレートからなるカバー３９が、左右に
横飾り４０が取付けられ、組付けられる。カバー３９の
下部には、基枠３３の間に受けプレート４１が配設され
る。

【００２６】これら各部品を基枠３３に組込んだ状態
で、前面ユニット３０が遊技盤３の開口部に取付けられ
る。

【００２７】記憶表示器３８には、始動口２２に入賞し
た球数の未処理球数（最大４つ）が始動記憶として表示
される。

【００２８】映像表示ユニット３１は、液晶表示器（映
像表示器）４４のフレーム４５に支持された液晶表示パ
ネル（映像表示パネル）４６の背面にバックライト４７
が配設されると共に、フレーム４５の裏面にバックライ
トカバー４８が嵌め合わされ、このカバー４８を間にバ
ックフレーム４９を介して制御基板（映像制御装置）５
０が組付けられ、これがユニットケース５１の前ケース
５２に収装される。

【００２９】前ケース５２の映像表示パネル４６の前面
は樹脂製のクリアプレート５３にて形成され、バックフ
レーム４９が前ケース５２の支持突起５４にビスを介し
て取付けられる。

【００３０】前ケース５２ならびにフレーム４５の一方
の側面にはバックライト４７の差込口５５，５６が形成
され、差込口５５にバックライト押え５７がビスを介し
て着脱自由に装着される。ケース５１外からバックライ
ト４７を差込口５５に差し込むと、そのライト部５８が
差込口５６から映像表示パネル４６の背面に挿入され、
この状態でバックライト押え５７を装着すれば、バック
ライト４７が保持され、差込口５５が塞さがれる。

【００３１】映像制御装置５０には、遊技用の表示デー
タが格納されたカセット式のメモリ１１１（後述する）
のコネクタ６０が設けられる。

【００３２】前ケース５２の両側面およびバックライト
押え５７の外表面には、取付用のフランジ６１が形成さ
れる。

【００３３】ユニットケース５１の後ケース６２には電
源ユニット６３が収装され、後ケース６２の側面にケー
ス５１外からコネクタ６０にメモリ１１１を取付け、取
外し自由な開口６４が形成される。後ケース６２は前ケ
ース５２にビスを介して組付けられる。

【００３４】映像表示ユニット３１がセットされる遊技
盤３の裏面には、遊技盤３の各入賞口（始動口２２，入
賞口２４，２５ａ〜２５ｂならびに変動入賞装置２１等
の後述する入賞口）に入賞した入賞球を、後述する賞球
装置に導く案内樋パネル６７（映像表示ユニット取付枠
体）が取付けられる。

【００３５】案内樋パネル６７の前記前面ユニット３０
の裏面側には、映像表示ユニット３１の前面の大きさの
開口部６８が形成され、案内樋パネル６７の内側には入
賞球をスムーズに流下させる誘導通路（図示しない）が
画成される。案内樋パネル６７の下部には集合部が形成
され、導出樋を介して賞球装置に接続される。

【００３６】案内樋パネル６７の開口部６８の両側に
は、支持脚６９が突設され、これに映像表示ユニット３
１の前記フランジ６１を合わせ、ビスを介して着脱自由
に取付けられる。

【００３７】この支持脚６９は、映像表示ユニット３１
の映像表示パネル４６が前面ユニット３０の窓３２の背
面に位置するように設けられる。

【００３８】この場合、案内樋パネル６７に、図９のよ
うに受溝７１を有する支持台７２を設け、支持台７２の
受溝７１に映像表示ユニット３１のフランジ６１を差込
むことで、取付けることもできる。この受溝７１の差込
口７３は、映像表示ユニット３１の取付け、取外しを容
易にするために、後方に傾斜あるいは広角に形成すると
良い。

【００３９】なお、案内樋パネル６７の開口部６８の直
下には、変動入賞装置２１用の開口部が形成される。

【００４０】このように、所定の窓３２を有する前面ユ
ニット３０を遊技盤３の表面に取付け、映像表示器４
４、バックライト４７、映像制御装置５０、電源ユニッ
ト６３を組込んだ映像表示ユニット３１を遊技盤３の裏
面の案内樋パネル６７に取付ける。

【００４１】前面ユニット３０は、映像表示ユニット３
１と別構造のため、飾り等を自由に選定でき、組付けな
らびに遊技盤３への取付けを容易に行える。

【００４２】映像表示ユニット３１は、映像表示器４
４、バックライト４７、映像制御装置５０、電源ユニッ
ト６３をユニットケース５１に一体に収装するため、取
扱いが容易になり、遊技盤３への組付工程時や遊技盤３
の製造工程時等に、異物が混入して映像制御装置５０等
の回路が破壊するようなことはない。

【００４３】ユニットケース５１の前面に設けた樹脂製
のクリアプレート５３が、映像表示器４４の映像表示パ
ネル４６を保護するため、搬送時や遊技盤３への組付時
等に、ガラスからなる表示パネル４６が破損する心配は
ない。

【００４４】映像表示ユニット３１の取付けは、案内樋
パネル６７に突設した支持脚６９にユニット３１のフラ
ンジ６１を固定すれば良いため、取付けならびに取外し
を容易に行える。

【００４５】このため、故障時等のメンテナンス性が向
上する。映像表示ユニット３１を工場にて遊技盤３に取
付けずに、遊技店にて遊技機の設置後に取付けるように
しても良く、このようにすれば、運搬時や遊技機の設置
時等に破損を的確に防止できる。

【００４６】一方、前面ユニット３０の窓３２にクリア
プレートからなるカバー３９を設けたため、遊技球が映
像表示ユニット３１に衝突することを防止し、その衝撃
から映像部品を保護できる。

【００４７】遊技盤３の各入賞口に入賞した入賞球は、
案内樋パネル６７内に入り、案内樋パネル６７内の誘導
通路を通って賞球装置に導かれるが、案内樋パネル６７
の映像表示装置２０用の開口部６８が映像表示ユニット
３１の前面の大きさに形成されているため、入賞球が映
像表示ユニット３１の前面側を通ることはない。

【００４８】このため、遊技機を流動する遊技球に生じ
る静電気によって、映像表示器４４の映像に影響を及ぼ
すことを防止できる。

【００４９】バックライト４７は、ユニットケース５１
の側方から前ケース５２の差込口５５のバックライト押
え５７を外すことによって交換でき、ユニットケース５
１を外したり、分解せずとも良いので、メンテナンスが
簡単である。

【００５０】バックライト４７から発生するノイズは、
映像制御装置５０との間に設けたノイズ遮断部材のバッ
クライトカバー４８によって遮断され、映像制御装置５
０に影響を及ぼすことはない。

【００５１】遊技盤を入替えるとき等、映像表示ユニッ
ト３１を再利用することが可能であり、その映像表示ユ
ニット３１を新しく入れる遊技盤に取付ければ、入替え
費用を大幅に削減することができる。映像制御装置５０
にはコネクタ６０にカセット式のメモリ１１１を交換で
きるようになっており、そのメモリ１１１を新機種の遊
技用の表示データを格納したものに変えることで、最新
の遊技を実現でき、種々対応できる。

【００５２】図９のように支持台７２の受溝７１に映像
表示ユニット３１のフランジ６１を差込むことで、取付
けるようにすれば、映像表示ユニット３１の着脱を極め
て簡単に行える。

【００５３】なお、映像表示ユニット３１の取付け位
置、取付け角度は固定となっているが、液晶表示の指向
性に合わせて取付け角度を変更可能に形成しても良い。

【００５４】変動入賞装置２１は、図２のように遊技盤
３に取付けられる基板７５の中央に長方形の大入賞口７
６が形成され、大入賞口７６に球を受け入れない閉状態
（遊技者に不利な状態）と、球を受け入れやすい開状態
（遊技者に有利な状態）とに変換可能な開閉扉７７が配
設される。

【００５５】開閉扉７７は、基板７５に基部両端を回動
自由に支持され、基板７５の裏面に設けた駆動ソレノイ
ド７８をオンすると、閉状態から開状態に変換され、駆
動ソレノイド７８をオフすると、開状態から閉状態に変
換される。

【００５６】大入賞口７６の内部には、図示しないが中
央に継続入賞口が、その左右に一般入賞口が設けられ、
継続入賞口に入賞球を検出する継続スイッチ７９が、一
般入賞口に入賞球を検出するカウントスイッチ８０が設
置される。

【００５７】始動口２２は、基板７５に通常の入賞口を
間に球を受け入れ難い閉状態（遊技者に不利な状態）
と、球を受け入れやすい開状態（遊技者に有利な状態）
とに変換可能な開閉翼８２ａ，８２ｂが配設され、基板
７５の裏面に駆動ソレノイド８３が設けられる。

【００５８】駆動ソレノイド８３をオンすると、開閉翼
８２ａ，８２ｂが閉状態から開状態に変換され、駆動ソ
レノイド８３をオフすると、開閉翼８２ａ，８２ｂが開
状態から閉状態に変換される。

【００５９】大入賞口７６の左右には、所定距離を置い
て普図始動口８４ａ，８４ｂが設けられ、普図始動口８
４ａ，８４ｂには通過球を検出する普図始動スイッチ８
５が設置される。

【００６０】大入賞口７６の下方前面には、普図始動口
８４ａ，８４ｂにかけて飾りカバー８６が取付けられ、
飾りカバー８６の中央に普通図柄表示器（マトリクス型
のＬＥＤ）８７が、普通図柄表示器８７の左右に記憶表
示器（ＬＥＤ）８８が配置される。

【００６１】普通図柄表示器８７には、０〜９の数字
（図柄）が表示され、記憶表示器８８には、普図始動口
８４ａ，８４ｂを通過した球の未処理球数（最大４つ）
が通過記憶として表示される。

【００６２】図１０はパチンコ遊技機１の裏機構を示す
もので、９０は遊技盤３裏面の案内樋パネル６７の集合
部からの入賞球を導く導出樋、９１は導出樋９０からの
入賞球を賞球の排出終了毎に１個ずつ排出する賞球装置
の入賞球排出ユニットで、その内部に入賞球を検出する
センサならびに排出機構が設けられる。

【００６３】球排出装置９２は、球貯留タンク９３から
のパチンコ球を整列誘導する誘導樋９４、誘導樋９４か
ら送られたパチンコ球を排出する排出ユニット９５、排
出球の流路を切替える流路切替え装置９６、排出制御装
置９７から構成される。

【００６４】排出制御装置９７により、入賞球排出ユニ
ット９１、入賞球排出ユニット９１のセンサ検出に基づ
く賞球の排出および前記球貸機１０からの指令に基づく
貸し球の排出が制御される。

【００６５】９９は打球発射装置の制御装置、１００は
遊技盤３の各入賞装置、表示装置等を制御する遊技制御
装置である。

【００６６】図１１は遊技制御装置１００、映像制御装
置５０の制御系のブロック構成を示す。

【００６７】遊技制御装置１００は、役物用ＣＰＵ１０
１、ＲＯＭ１０２、ＲＡＭ１０３、バッファゲート１０
４、出力ポート１０５等からなり、ＲＯＭ１０２に定め
たプログラムデータおよび始動口２２の始動スイッチ２
３、普図始動口８４ａ，８４ｂの普図始動スイッチ８
５、変動入賞装置２１の大入賞口７６内の継続スイッチ
７９、カウントスイッチ８０等からの信号に基づいて、
映像制御装置５０に表示制御信号を出力すると共に、記
憶表示器３８、変動入賞装置２１の開閉扉７７の駆動ソ
レノイド７８、普通図柄表示器８７、記憶表示器８８、
始動口２２の開閉翼８２ａ，８２ｂの駆動ソレノイド８
３、各ランプ、ＬＥＤ等を制御する。

【００６８】映像制御装置５０は、ＲＯＭ、ＲＡＭを内
蔵した表示器用ＣＰＵ１０８、ＶＤＰ（ビデオディスプ
レイプロセッサ）１０９、Ｖ−ＲＡＭ１１０ａ，１１０
ｂ、フォントＲＯＭ１１１，１１２等からなり、遊技制
御装置１００からの表示制御信号および球貸機１０から
の表示要求信号等に基づいて、映像表示器４４の映像を
制御する。

【００６９】ＶＤＰ１０９は、フォントＲＯＭ１１１，
１１２のデータをＶ−ＲＡＭ１１０ａ，１１０ｂにセッ
トすると共に、映像表示器４４に出力する。

【００７０】フォントＲＯＭ１１１は、遊技図柄表示デ
ータ（確率変動遊技用の図柄表示データを含む）、ディ
スプレイ表示データ、遊技情報表示データ等の遊技用表
示データを格納しており、図３〜図８のように交換自由
に設けることで、データを変更できるようになってい
る。

【００７１】フォントＲＯＭ１１２には、遊技関連情報
表示データ、異常表示データ、球貸し用表示データ等の
割込み用表示データを格納している。

【００７２】ここで、図３４、図３８に遊技図柄表示デ
ータに基づく画像、即ち遊技図柄、確率変動遊技用図柄
の例を示す。

【００７３】図３４の遊技図柄は、左、中、右の各図柄
列が「０」〜「９」の数字記号および「Ａ」〜「Ｈ」の
アルファベット記号からなり、このうち中の図柄列は、
０〜１７のデータナンバにしたがって「０」〜「９」の
数字記号および「Ａ」〜「Ｈ」のアルファベット記号を
順に１つずつ表示するように設定するが、その左、右の
図柄列は、データナンバが０〜１４までで、データナン
バ３，４，５の場合に「３，４」、「５，６」、「７，
８」の複数の数字記号を表示するように設定する。図３
８は、２つのサイコロからなる確率変動遊技用図柄で、
１５通り設定してある。

【００７４】なお、球貸機１０からは、球貸し可能状
態、カードリーダに挿入したカードの残高、球貸し操作
説明、球貸しボタン１２の操作による設定金額、球貸し
排出状態等の表示要求信号を、回路の配線断、異常、エ
ラー等の発生時にはその表示要求信号を出力する。

【００７５】遊技制御装置１００には役物ＣＰＵ１０１
の制御タイミングを定める分周回路１１５を設けている
が、分周回路１１５の基準信号（時間信号）は映像制御
装置５０の表示器用ＣＰＵ１０８、ＶＤＰ１０９にも入
力し、遊技制御装置１００の制御に映像制御装置５０の
制御が同期するように、その基準信号を基に映像制御装
置５０が制御を行う。

【００７６】１１６は電源回路、１１７は各種音声を発
生するためのサウンドジェネレータ、１１８はスピーカ
である。

【００７７】次に、遊技制御の内容を図１２〜図２６の
フローチャートに、映像制御の内容を図２７〜図３３の
フローチャートに基づいて説明する。フローチャート
中、映像表示装置２０を特図、普通図柄表示器８７を普
図、始動口２２の開閉翼８２ａ，８２ｂを普電と呼ぶ。

【００７８】まず、遊技制御について説明する。図１２
はメインルーチンで、電源投入時の初期化、ＳＷ読込み
・判定、普図処理、特図処理、乱数更新、停止図柄生
成、タイマ更新、不正監視、映像指令処理、ランプ・Ｌ
ＥＤ表示、音声出力からなる（０．０１〜０．１２）初
期化時に、特図の通常表示コマンドをセット、普図の確
率を通常の低確率に設定、送信データカウンタを０にセ
ットする。

【００７９】ＳＷ読込み・判定は、ノイズ等による誤動
作を防止するために、同一スイッチからの信号を連続し
て２回読込み、判定する。

【００８０】普図処理は、図１３のように普図始動口８
４ａ，８４ｂに通過球（普図始動スイッチ８５のオン）
があると、通過記憶数を最大４つまで更新すると共に、
普図用の乱数を抽出、記憶する（１．０１〜１．０
５）。

【００８１】この通過記憶があれば、普図の可変表示
（図柄変動表示）を開始、通過記憶数を更新（−１）
し、普図遊技処理に入る（１．０８〜１．１１）。

【００８２】普図遊技処理は、図１４のように可変表示
開始から所定時間が経過すると、通過記憶時に抽出、記
憶した乱数値から、当たりかどうかを判定する（２．０
８〜２．１２）。

【００８３】通常の場合は乱数値を当たり確率の低い通
常の低確率の数値と比較し（２．１０）、特別の場合
（後述する）は乱数値を当たり確率の高い特別の高確率
の数値と比較し（２．１１）、一致したときに当たりと
判定する。

【００８４】当たりのときは、普図の当たり図柄を選出
し、その当たり図柄にて停止すると共に、普電を開放
し、所定時間（例えば３秒）が経過すると、普電を閉じ
る（２．１３〜２．１５，２．０１〜２．０４）。

【００８５】ハズレのときは、普図のハズレ図柄を選出
し、その図柄にて停止する（２．１６〜２．１８）。

【００８６】なお、通過記憶があるときは、所定のウエ
イトタイム（例えば１秒）後にこれらの処理を繰り返
す。

【００８７】特図処理は、図１５のように始動口２２に
入賞（始動スイッチ２３のオン）があると、始動入賞記
憶を最大４つまで更新すると共に、特図用の乱数を抽
出、記憶する（３．０１〜３．０５）。

【００８８】この始動入賞記憶があれば、特図の可変表
示（図柄変動表示）を開始（同時にランプ、ＬＥＤ、装
飾音等をセット）、始動入賞記憶を更新（−１）し、可
変表示コマンドをセットして、特図遊技処理に入る
（３．０８〜３．１１，３．１５）。

【００８９】特図の可変表示を開始する際に、特図の始
動回数をカウントする特図始動カウント（カウント数
［１５］にてクリア）を更新する（３．１２〜３．１
４）。

【００９０】特図遊技処理は、図１６〜図２０のように
可変表示開始から所定時間が経過すると、始動入賞記憶
時に抽出、記憶した乱数値から当たり（大当たり）かど
うかを判定する（４．３５〜４．４０）。

【００９１】大当たりのときは、特図の当たり図柄を選
出し、ハズレのときは、特図のハズレ図柄を選出し、停
止図柄（データナンバ）をセットする（４．４１〜４．
４３）。

【００９２】停止図柄のセット後、図２１のリーチ判定
に入り、左、右の停止図柄が異なるデータナンバのとき
は、通常停止コマンドをセットする（５．０１，５．０
２）。

【００９３】左、右の停止図柄がデータナンバ３〜５以
外で一致したときは、リーチ停止コマンドをセットし、
リーチを設定する（５．０３〜５．０７）。

【００９４】左、右の停止図柄がデータナンバ３〜５の
いずれかで一致したときは、特殊リーチ停止コマンドを
セットし、特殊リーチを設定する（５．０８，５．０
９）。

【００９５】次に、図２２の停止処理を開始し、リーチ
になければ通常停止処理を、リーチであればリーチ停止
処理を、特殊リーチであれば特殊リーチ停止処理を行う
（ランプ、ＬＥＤ、装飾音等をセット）（６．０１〜
６．０５）。

【００９６】停止処理は所定時間が経過すると終了し
（４．２４〜４．２７）、この処理後、図２３、図２４
の判定（大当たり、ハズレの確認）に入る。

【００９７】この際、左、中、右の停止図柄がデータナ
ンバ０〜２のいずれかで一致しているとき、左、右の停
止図柄がデータナンバ３で、中の停止図柄がデータナン
バ３または４のとき、左、右の停止図柄がデータナンバ
４で、中の停止図柄がデータナンバ５または６のとき、
左、右の停止図柄がデータナンバ５で、中の停止図柄が
データナンバ７または８のとき、および左、右の停止図
柄がデータナンバ６以上で、中の停止図柄がそれより３
だけ少ないデータナンバのとき、大当たりと判定する
（７．０１〜７．１４）。

【００９８】これ以外のときは、ハズレと判定する
（７．１５）。

【００９９】判定がハズレの場合は、ハズレウエイトタ
イマ（例えば１秒）、ハズレコマンドをセットし、ハズ
レウエイトタイム後、通常表示コマンドをセットし、特
図遊技処理を終了する（４．２９〜４．３１，４．５
９，４．６０）。

【０１００】大当たりの場合は、ファンファーレウエイ
トタイマ（例えば５秒）、ファンファーレコマンドをセ
ットし、ファンファーレ処理を行う（ランプ、ＬＥＤ、
装飾音等をセット）（４．３２〜４．３４，４．１４〜
４．１６）。

【０１０１】ファンファーレ処理が終了すると、特別遊
技つまり変動入賞装置２１の大入賞口７６を開放すると
共に、大入賞口開放コマンドをセットする（４．１８〜
４．２３）。

【０１０２】大入賞口７６の開放後、大入賞口７６内の
継続入賞口に入賞すると該入賞を記憶すると共に継続後
表示コマンドをセットし、大入賞口７６の開放から、所
定時間（例えば３０秒）が経過するともしくは入賞カウ
ント数が１０になると、大入賞口７６を閉じ、１回の特
別遊技を終了する（４．０１〜４．０９）。

【０１０３】継続入賞の記憶があれば、図２５の大入賞
口閉鎖処理にてウエイトタイムコマンド、ウエイトタイ
マ（例えば３秒）をセットする（８．０１，８．０２，
８．０７）。

【０１０４】このウエイトタイム中に継続インターバル
のウエイトタイム処理を行い、処理後、継続回数を更
新、入賞カウント数をクリアして、再び大入賞口７６を
開放し（４．１０〜４．１３，４．１８〜４．２３）、
前述の特別遊技を繰り返す。

【０１０５】特別遊技は継続入賞を条件に１６回繰り返
し、１６回目の大入賞口開放時は最終回開放コマンドを
セットする（４．２０）。

【０１０６】１６回目の特別遊技が終了すると最終回終
了コマンド、ウエイトタイマをセットし、継続入賞がな
いときはそのときの特別遊技が終了するとパンクコマン
ド、ウエイトタイマをセットし、大当たり遊技を終了す
る（８．０３〜８．０７）。

【０１０７】このように、大当たり遊技を行うが、大当
たり遊技が終了すると、そのウエイトタイム後に確率変
動遊技を行う。

【０１０８】この確率変動遊技は、大当たり時点の特図
の始動回数（特図処理）つまり始動口２２の入賞を基に
結果的に大当たりを発生することになった特図の可変表
示の開始時点の特図始動カウントに基づいて行い、特図
始動カウント数が［７］以外のときは普図の確率を通常
の低確率に、特図始動カウント数が［７］であれば普図
の確率を特別の高確率に設定する（４．５０，４．５
１，４．５４〜４．５６）。

【０１０９】この設定後、確率変動コマンドをセット
し、確率変動処理を開始し（ランプ、ＬＥＤ、装飾音等
をセット）、所定時間が経過すると、処理を終了する
（４．５７，４．５８）。

【０１１０】不正監視（図１２の０．０９）は、変動入
賞装置２１の異常、つまりノーカウント不正、カウント
スイッチ不正等を監視する。

【０１１１】映像指令処理は、図２６のように前述の各
コマンド、カウント数、停止図柄データを送信データエ
リアにセットし、映像制御装置５０に送信する。

【０１１２】この場合、送信データカウンタにしたがっ
て送信データエリアにセットすると共に、信号の有効、
無効を示すストローブ信号（ＳＴＢ）を同時に、送信す
る（９．０１〜９．０７）。

【０１１３】ランプ・ＬＥＤ表示ならびに音声出力（図
１２の０．１１，０．１２）は、遊技態様に基づき、各
ランプ、ＬＥＤ、サウンドジェネレータ１１７に動作信
号を出力する。

【０１１４】次に、映像制御について説明する。図２７
〜図２９はそのメインルーチンで、データ受信、表示デ
ータ設定、確率変動処理、表示画像出力からなる。

【０１１５】データ受信は、遊技制御装置１００からデ
ータを受けると、所定の受信タイミングにて同一データ
を２度読取ったときに受信データエリアに格納する（１
０．０１〜１０．０４）。

【０１１６】表示データ設定は、フォントＲＯＭ１１１
から受信データに該当する表示データを読出し、出力エ
リア（Ｖ−ＲＡＭ）にセットする。

【０１１７】通常表示コマンドの場合、呼込みディスプ
レイを行う通常表示データを出力エリアにセットする
（１０．０５，１０．０６）。

【０１１８】可変表示コマンドの場合、左、中、右の遊
技図柄データを出力エリアにセットすると共に、可変表
示の所定のタイミング毎に出力エリアの図柄データを移
動（所定の回転スクロール方向）する（１０．０７〜１
０．１０）。

【０１１９】停止時の通常停止コマンドの場合（１０．
１１）、図３０のように左、中、右の遊技図柄データを
既定（特図遊技処理）の停止図柄を基に入換え、出力エ
リアにセット、所定のタイミング毎に移動（スクロー
ル）すると共に、左図柄の停止時間が来ると、その左図
柄データの移動を禁止（停止）し、次に右図柄の停止時
間が来ると、その右図柄データの移動を禁止し、この後
中図柄の停止時間が来ると、その中図柄データの移動を
禁止する（１１．０１〜１１．１０）。

【０１２０】リーチ停止コマンドの場合（１０．１
３）、図３１のように左、中、右の遊技図柄データを既
定の停止図柄を基に入換え（通常停止と異なる）、出力
エリアにセット、所定のタイミング毎に移動（スクロー
ル）すると共に、左図柄の停止時間が来ると、その左図
柄データの移動を禁止（停止）し、次に右図柄の停止時
間が来ると、その右図柄データの移動を禁止する。この
際、リーチ可変表示データをセット、中図柄データの移
動タイミングを変更（スクロール減速）し、この後中図
柄の停止時間が来ると、その中図柄データの移動を禁止
する（１２．０１〜１２．１２）。

【０１２１】特殊リーチ停止コマンドの場合（１０．１
５）、図３２のように左、中、右の遊技図柄データを既
定の停止図柄を基に入換え（通常停止、リーチ停止と異
なる）、出力エリアにセット、所定のタイミング毎に移
動（スクロール）すると共に、左図柄の停止時間が来る
と、その左図柄データの移動を禁止（停止）し、次に右
図柄の停止時間が来ると、その右図柄データの移動を禁
止する。この際、特殊リーチ可変表示データをセット、
中図柄データの移動タイミングを変更（スクロール減
速）し、この後中図柄の停止時間が来ると、その中図柄
データの移動を禁止する（１３．０１〜１３．１２）。

【０１２２】リーチ可変表示データ、特殊リーチ可変表
示データは、左、右の停止図柄の表示を点滅したり、リ
ーチ文字の表示を行う。

【０１２３】停止後、大当たりのファンファーレコマン
ドの場合、ファンファーレディスプレイのキャラクタデ
ータを出力エリアにセットすると共に、所定の動画像タ
イミングにてキャラクタデータを移動、更新する（１
０．１９〜，１０．２２）。

【０１２４】ハズレコマンドの場合、停止図柄（ハズレ
図柄）データにハズレ表示データを合成し、出力エリア
にセットする（１０．１７，１０．１８）。

【０１２５】大当たり遊技の大入賞口開放コマンドの場
合、大入賞口開放中を表す画像データに継続回数、入賞
カウントのデータを合成し、出力エリアにセットする
（１０．２３，１０．２４）。

【０１２６】継続後表示コマンドの場合、継続入賞を表
す画像データに継続回数、入賞カウントのデータを合成
し、出力エリアにセットすると共に、その継続入賞画像
データを所定のタイミング毎に停止図柄（当たり図柄）
データと入換える（１０．２７〜１０．３０）。

【０１２７】遊技継続のウエイトタイムコマンドの場
合、継続インターバルディスプレイのキャラクタデータ
を出力エリアにセットすると共に、所定の動画像タイミ
ングにてキャラクタデータを移動、更新する（１０．３
１〜１０．３３）。

【０１２８】最終回開放コマンドの場合、最終回開放中
を表す画像データに入賞カウントのデータを合成し、出
力エリアにセットする（１０．２５，１０．２６）。

【０１２９】最終回の遊技終了コマンドの場合、最終回
終了表示データを出力エリアにセットし、パンクコマン
ドの場合、パンクを表す表示データを出力エリアにセッ
トする（１０．３６，１０．３７，１０．３４，１０．
３５）。

【０１３０】大当たり遊技終了後、確率変動コマンドの
場合は（１０．３８）、図３３のように左、右の確率変
動遊技用図柄データを出力エリアにセットすると共に、
所定の変換タイミング毎に順にその遊技用図柄データを
変換する（１４．０１〜１４．０４）。

【０１３１】この後、所定時間が経過すると、特図始動
カウントのデータに基づき、該当する図柄にて左、右の
図柄データ変換を停止し、特図始動カウントのデータが
［７］以外のときは、その停止図柄（ハズレ図柄）デー
タにハズレの表示データを合成、セットする一方、特図
始動カウントのデータが［７］であれば、その停止図柄
データに当たりの表示データを合成、セットする（１
４．０５〜１４．０８）。

【０１３２】出力エリアにセットした画像データは映像
表示器４４に出力、表示する（１０．４０，１０．４
１）。

【０１３３】このように各コマンドに基づき、通常状
態、図柄可変動作、図柄停止、大当たり時にファンファ
ーレ動作、大入賞口開放、継続入賞等の遊技画像、ディ
スプレー画像を、および大当たり遊技後に確率変動遊技
の遊技画像、ディスプレー画像を表示する。

【０１３４】なお、映像制御装置５０は、球貸機１０か
ら割込み表示の要求あるいは変動入賞装置２１等の異常
があると、フォントＲＯＭ１１２から該当表示データを
選択かつ要求の情報を、映像表示器４４に割込み表示す
る。

【０１３５】変動入賞装置２１のノーカウント不正、カ
ウントスイッチ不正は、映像表示器４４に全画面または
スーパーインポーズ等にて表示する。

【０１３６】球貸機１０からの球貸し可能状態、カード
リーダに挿入したカードの残高、球貸し操作説明、球貸
しボタン１２の操作による設定金額、球貸し排出状態、
回路の配線断、異常、エラー等の表示は、球貸時にその
動作順にならびに発生時に映像表示器４４に子画面等に
て表示する。

【０１３７】遊技機の打止め、獲得球の交換指示等の表
示データをセットし、管理装置側からの要求にしたがっ
て表示することもできる。

【０１３８】確率変動遊技の当たりにより普図の当たり
確率が高確率になった場合、確率変動中を割込み表示し
ても良い。

【０１３９】このほか、球排出装置１３の排出樋にオー
バーフロー状態（受け皿７の満杯状態）を検出するオー
バーフロースイッチを設け、このスイッチのオン時に
「オーバーフロー」もしくは「受け皿７の球を抜いて下
さい」等のメッセージを割込み表示しても良い。

【０１４０】このように、遊技制御、映像制御が行わ
れ、普図始動口８４ａ，８４ｂの球通過を基に普通図柄
表示器８７の図柄変動が、始動口２２の入賞を基に映像
表示装置２０の図柄変動が開始される。

【０１４１】普通図柄表示器８７の図柄変動は所定時間
後に停止され、その停止図柄が当たり図柄であれば、始
動口２２の開閉翼８２ａ，８２ｂが短時間開かれる。

【０１４２】この場合、普通図柄表示器８７の当たり確
率が低確率のときは、当たり図柄が出にくく、始動口２
２の開閉翼８２ａ，８２ｂは開かれにくくなり、高確率
のときは当たり図柄が出やすく、始動口２２の開閉翼８
２ａ，８２ｂは高い確率で開かれる。

【０１４３】映像表示装置２０の図柄変動は左、中、右
の図柄列（図３４参照）が回転スクロール表示にて行わ
れ、左、右、中の順に停止される。

【０１４４】左、中、右の停止図柄が異なるときは、ハ
ズレとなる。

【０１４５】左、右の図柄が、図３５のように１つの記
号表示（図３４のデータナンバ３〜５以外）の同一図柄
で停止したときは、点滅等のリーチ可変表示を行いなが
ら、中の図柄が緩やかにスクロールされ、その中の図柄
が左、右の停止図柄と同一図柄で停止すれば、大当たり
となる。

【０１４６】このため、左、右の図柄が同一図柄で停止
すれば、図柄の緩スクロール、リーチ可変表示等と共
に、大当たりの高い期待が得られる。

【０１４７】左、右の図柄が、図３６のように２つの記
号表示（図３４のデータナンバ３〜５）の同一図柄で停
止したときは、特殊リーチにより、点滅等の特殊リーチ
可変表示を行いながら、中の図柄が緩やかにスクロール
され、その中の図柄が左、右の停止図柄のうちの１つと
同一図柄で停止すれば、大当たりとなる。図３７にはハ
ズレの例を示す。

【０１４８】この場合、左、右の図柄は２つの記号から
なるため、中の図柄がその２つのうちいずれかと同じ図
柄で停止すれば、大当たりとなる。このため、特殊リー
チとなれば、中の当たり図柄の数が増えることから、特
殊リーチ可変表示、図柄の緩スクロールを楽しみつつ、
当たり図柄がいつ出るかと、大当たりの期待がより高め
られる。

【０１４９】この特殊リーチによる大当たりの発生確率
は、１つの記号の図柄のリーチによる発生確率に同じ
く、乱数によって定められるが、特殊リーチによれば、
中の当たり図柄が２つ独立に存在するため、その当たり
図柄で停止する確率、即ち大当たりの発生確率を２倍に
感じさせられる。

【０１５０】スロットマシーン等でいわゆるダブルリー
チと呼ばれるものは、そのダブルリーチの形態により当
たりに関係ない図柄を入れて左、中、右の図柄列を設定
しなければならない。そのため、当たりに関係ない図柄
を入れる分、当たりの組み合わせが少なくなり、全体と
して大当たりの発生確率を低く感じさせていた。

【０１５１】したがって、この特殊リーチの期待も大き
く、特殊リーチの発生確率を高めれば、大当たりの期待
が一層高められる。左、中、右の図柄の全ての記号の組
み合わせによる大当たりの発生確率を均等に設定すれ
ば、特殊リーチの発生確率は２倍になる。

【０１５２】このように、映像表示装置２０に表示する
左、右の図柄列に記号が１つの図柄と記号が２つの図柄
を、中の図柄列に記号が１つの図柄を設定したので、変
化に富み、リーチのパターンも増えると共に、当たり図
柄が２つある特殊リーチを期待、ならびに大当たりの期
待を高めながら、楽しく遊技を行うことができる。

【０１５３】なお、実施例では、左、右の図柄列のデー
タナンバ３〜５の３つの画像域にそれぞれ２つの記号を
設定しているが、３つの画像域に限らず、また各画像域
に３つ以上の記号あるいは異なる数の記号を設定しても
良い。また、中の図柄列に複数の記号の図柄を設定して
も良い。

【０１５４】映像表示装置２０の遊技用表示データを格
納するフォントＲＯＭ１１１は、交換自由になってお
り、そのため他のキャラクタの表示データを持つものと
取替えることで、キャラクタを簡単に変更可能である。
したがって、前述のように遊技機の入替え時に映像表示
ユニットを再利用できるほか、１台の遊技機にて異なっ
た遊技を行える。

【０１５５】大当たりが発生すると、変動入賞装置２１
の大入賞口７６が開放され、この開放により球が大入賞
口７６に次々と入賞するようになる。そして、入賞球が
所定数になるともしくは所定時間が経過すると、１回の
特別遊技が終了して大入賞口７６が閉じられるが、この
期間中に大入賞口７６内の継続入賞口に入賞すると、特
別遊技の継続が可となる。

【０１５６】特別遊技の継続可であれば、再び大入賞口
７６が開放される。このように特別遊技が規定回数行わ
れ、これにより十分な賞球が獲得され、遊技者は大きな
満足感が得られる。

【０１５７】この大当たり遊技中も、普図始動口８４
ａ，８４ｂの球通過を基に普図遊技が行われる。

【０１５８】大当たり遊技が終了すると、続いて普通図
柄表示器８７の当たり確率を選定する確率変動遊技が行
われ、映像表示装置２０に確率変動遊技用図柄（図３８
参照）の変換表示が開始される。

【０１５９】この確率変動遊技の左、右の図柄の変換表
示は所定時間後に停止され、左、右の図柄が異なる図柄
で停止するとハズレになり、左、右の図柄が同じ図柄で
停止すると当たりになる。

【０１６０】この場合、左、右の図柄は、特図の始動回
数（始動口２２の入賞に基づく映像表示装置２０の図柄
変動の始動回数）に基づいて、即ち始動口２２の入賞時
に定まる、前述の大当たりを発生した時点の特図始動カ
ウントに基づいて、そのカウント値が［０］〜［６］、
［８］〜［１４］のときはハズレの図柄で停止され、そ
のカウント値が［７］のときは当たりの図柄で停止され
る。

【０１６１】確率変動遊技がハズレのときは、普通図柄
表示器８７の当たり確率が低確率に設定され、確率変動
遊技が当たりになれば、普通図柄表示器８７の当たり確
率が高確率に設定される。

【０１６２】この確率選定は、大当たり図柄によって決
定する従来のものだと、大当たりの発生時点で大当たり
図柄から普通図柄表示器８７の当たり確率が高くなるか
否かがわかってしまい、このため大当たりが発生して
も、その当たり確率が高くならない図柄のときは遊技者
の期待が減少するが、このように大当たり遊技の終了後
に大当たり遊技と異なる確率変動遊技を行い、確率変動
遊技によって普通図柄表示器８７の当たり確率を選定す
るので、大当たりが発生すれば大当たり遊技を、大当た
り遊技が終了すればこれに続いて別の遊技を楽しむこと
ができ、大当たりの期待が大きくなると共に、大当たり
遊技後に普通図柄表示器８７の当たり確率が高くなるか
どうかの確率変動への新たな期待感を与えることができ
る。

【０１６３】普通図柄表示器８７の当たり確率が高確率
になれば、普図始動口８４ａ，８４ｂの球通過を基に当
たり図柄が出やすくなって始動口２２の開閉翼８２ａ，
８２ｂが高い確率で開き、始動口２２に入賞しやすくな
る。このため、その入賞によって特図の始動回数が増え
ることから、大当たりの発生チャンスが増え、一層大当
たりの期待が大きくなる。

【０１６４】大当たり後の確率変動遊技がハズレか当た
りかは、特図始動カウントに基づいて決定するようにな
っており、このためそのハズレか当たりかの判定ならび
に当たりになる確率の変更は容易である。

【０１６５】大当たりの乱数を用いて決定するものだ
と、大当たり動作によって乱数が変化した際に確率変動
遊技が当たりになる確率が変わってしまい、均一な性能
を保てないが、このようなことはない。

【０１６６】また、大当たり図柄によって決定するもの
だと、当たりになる確率を変更するには、当たりになる
大当たり図柄の数を変更するか、その大当たり図柄が出
る確率を変更しなければならないが、この場合には特図
始動カウントの設定を変えれば良い。これによれば、大
当たりの発生確率に影響を与えることなく、確率変動遊
技が当たりになる確率を変更することができ、その変更
によって遊技機間の確率変動遊技の当たり確率が異なる
といった不信感を遊技者が抱くようなことはない。

【０１６７】なお、実施例では、確率変動遊技がハズレ
か当たりかを、特図始動カウントに基づいて判定してい
るが、始動口２２の入賞数や大入賞口７６の入賞数に基
づき、あるいは確率変動用の乱数を用いて行っても良
い。

【０１６８】確率変動遊技はサイコロ図柄を変換表示す
ることで行っているが、サイコロ以外の図柄ならびに異
なる表示方法にて遊技を行っても良い。

【０１６９】確率変動遊技は大当たり終了後に行ってい
るが、大当たり遊技中にその遊技を一時中断して行って
も良い。

【０１７０】確率変動遊技の停止図柄を遊技制御装置１
００が直接指示せず、特図始動カウントから映像制御装
置５０が停止図柄を制御しているが、停止図柄を映像制
御装置５０に指令して制御するようにしても良い。

【０１７１】従来、ＬＥＤ等の表示器では種々の図柄を
表示するのは困難であり、特図遊技のほかに前述の確率
変動遊技を行うには、別の表示装置あるいは遊技装置を
設ける必要があるが、実施例の表示装置２０によれば様
々な図柄を表示することができ、特図遊技以外に所定の
遊技を容易に行うことができる。

【０１７２】なお、映像表示装置２０には、遊技表示の
ほかに、不正時に不正情報が、球貸し時に球貸し情報が
表示されると共に、様々な情報表示が可能であり、高い
機能が確保される。

【０１７３】

【発明の効果】以上のように本発明は、遊技条件に基づ
き表示装置に所定の図柄を変動表示すると共に、この図
柄の停止態様を判定する特図遊技を行う特図遊技制御手
段と、この特図遊技の判定に基づき遊技者にとって不利
な状態から遊技者にとって有利な状態に変換する変動入
賞装置とを備え、特定域の遊技球の検出に基づき所定の
図柄を変動表示する普通図柄表示器と、この図柄の停止
態様が当たりのときに遊技者にとって不利な状態から遊
技者にとって有利な状態に変換する変動入賞口と、前記
表示装置に確率変動遊技を画像表示する確率変動遊技表
示手段と、この確率変動遊技に基づき前記普通図柄表示
器の当たり確率を変更する確率変更手段とを設けたの
で、大当たりを狙う遊技および普通図柄表示器の当たり
確率が高くなるかどうかの新たな確率変動遊技を行え、
遊技者に大当たりの高い期待および確率変動への高い期
待を与えることができる。

【０１７４】この場合、確率変動遊技を遊技条件に基づ
く所定の時期に行わせることで、遊技をより楽しく、ま
た変化に富んだ遊技を行える。

【０１７５】確率変動遊技用の図柄に、特図遊技の図柄
と異なる図柄を用いることで、新鮮で趣向に富んだ遊技
となる。

【０１７６】特図遊技の回数に基づき確率変動遊技の当
否を定めることで、当否の設定ならびにその確率等の変
更を容易に行える。

【０１７７】また、確率変動中を報知することで、遊技
者に有利な状態にあることを適切に知らせられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】遊技機の前面側の斜視図である。

【図２】遊技盤の正面図である。

【図３】映像表示装置の遊技盤への組付図である。

【図４】前面ユニットの分解斜視図である。

【図５】映像表示ユニットの斜視図である。

【図６】映像表示ユニットの部分分解斜視図である。

【図７】映像表示ユニットの部分分解斜視図である。

【図８】映像表示部分の分解斜視図である。

【図９】映像表示ユニットの取付構造の他の例を示す斜
視図である。

【図１０】遊技機の裏面図である。

【図１１】制御系のブロック構成図である。

【図１２】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１３】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１４】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１５】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１６】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１７】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１８】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図１９】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２０】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２１】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２２】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２３】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２４】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２５】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２６】遊技制御内容を示すフローチャートである。

【図２７】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図２８】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図２９】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図３０】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図３１】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図３２】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図３３】映像制御内容を示すフローチャートである。

【図３４】遊技図柄の図柄列を示す図である。

【図３５】リーチ状態、大当たり状態を示す図である。

【図３６】特殊リーチ状態、大当たり状態を示す図であ
る。

【図３７】特殊リーチ状態、ハズレ状態を示す図であ
る。

【図３８】確率変動遊技の図柄を示す図である。

【図３９】発明の構成図である。

【符号の説明】

１遊技機３遊技盤６供給皿８打球発射装置操作部１０球貸機１２球貸しボタン１７遊技部２０映像表示装置２１変動入賞装置２２始動口２３始動スイッチ２７ａ，２７ｂ装飾ランプ２８ａ，２８ｂ大当たりならびに故障表示ランプ３０前面ユニット３１映像表示ユニット３２窓３３基枠３４天飾り３６上飾り３７装飾ＬＥＤ３８記憶表示器３９カバー４０横飾り４４映像表示器４５フレーム４６映像表示パネル４７バックライト４８バックライトカバー４９バックフレーム５０映像制御装置５１ユニットケース５２前ケース５３クリアプレート５４支持突起５５，５６差込口５７バックライト押え６０コネクタ６１フランジ６２後ケース６３電源ユニット６４開口６７案内樋パネル６８開口部６９支持脚７６大入賞口７７開閉扉７８駆動ソレノイド７９継続スイッチ８０カウントスイッチ８２ａ，８２ｂ開閉翼８３駆動ソレノイド８４ａ，８４ｂ普図始動口８５普図始動スイッチ８７普通図柄表示器８８記憶表示器９１入賞球排出ユニット９２球排出装置９５排出ユニット９７排出制御装置１００遊技制御装置１０１役物用ＣＰＵ１０２ＲＯＭ１０３ＲＡＭ１０８表示用ＣＰＵ１０９ＶＤＰ１１０ａ，１１０ｂＶ−ＲＡＭ１１１，１１２フォントＲＯＭ１１６電源回路１１８スピーカ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技条件に基づき表示装置に所定の図柄
を変動表示すると共に、この図柄の停止態様を判定する
特図遊技を行う特図遊技制御手段と、この特図遊技の判
定に基づき遊技者にとって不利な状態から遊技者にとっ
て有利な状態に変換する変動入賞装置とを備え、特定域
の遊技球の検出に基づき所定の図柄を変動表示する普通
図柄表示器と、この図柄の停止態様が当たりのときに遊
技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利な状態
に変換する変動入賞口と、前記表示装置に確率変動遊技
を画像表示する確率変動遊技表示手段と、この確率変動
遊技に基づき前記普通図柄表示器の当たり確率を変更す
る確率変更手段とを設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項２】前記確率変動遊技表示手段は、遊技条件
に基づく所定の時期に確率変動遊技を表示装置に画像表
示することを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
【請求項３】確率変動遊技用の図柄は、特図遊技の図
柄と異なることを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
【請求項４】前記確率変更手段は、特図遊技の回数に
基づき確率変動遊技が当たりか否かを制御するようにな
っていることを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
【請求項５】確率変動中を報知する報知手段を設けた
ことを特徴とする請求項１に記載の遊技機。