JPH06120412A - 半導体保護装置 - Google Patents

半導体保護装置

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JPH06120412A
JPH06120412A JP26836392A JP26836392A JPH06120412A JP H06120412 A JPH06120412 A JP H06120412A JP 26836392 A JP26836392 A JP 26836392A JP 26836392 A JP26836392 A JP 26836392A JP H06120412 A JPH06120412 A JP H06120412A
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diode
semiconductor
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JP26836392A
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Yutaka Tajima
豊 田島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サージ耐量の大きな半導体保護装置を提供す
る。 【構成】N型の半導体基板に半導体素子が形成された半
導体装置において、高電位側のVDD電源端子にコレク
タが接続され、信号入力もしくは出力端子にエミッタと
ベースが接続されたNPN型バイポーラ・トランジスタ
50を設けると共に、上記VDD電源端子にコレクタが
接続され、低電位側のVSS電源端子にエミッタとベー
スが接続されたNPN型バイポーラ・トランジスタ51
を設けたことを特徴とする半導体保護装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の入力も
しくは出力の保護装置に関し、特にサージ耐量を大きく
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の入力保護回路の一例のブ
ロック図であり、図13は図12の装置の等価回路図で
ある。図12に示す入力保護回路は、N型基板1の表面
に形成された抵抗体となる高濃度P型拡散領域13と、
該高濃度P型拡散領域13とN型基板11との間に形成
されるプルアップ・ダイオード21と、P型ウエル領域
2内に形成された高濃度N型拡散領域14とP型ウエル
領域2との間に形成されるプルダウン・ダイオード22
から成っている。また、他の寄生デバイスとして、高濃
度N型拡散領域14をエミッタ、P型ウエル領域2をベ
ース、N型基板1をコレクタとする寄生NPNトランジ
スタ23と、P型ウエル領域2をアノード、N型基板1
をカソードとする電源−接地間ダイオード26と、該ダ
イオード26の寄生容量27とがある。
【0003】上記の入力保護回路において、まず、信号
入力端子−電源VDD間に信号入力端子から(+)サー
ジが印加された場合には、サージはプルアップ・ダイオ
ード21を通って電源側に流れ込む。逆に信号入力端子
から(−)サージが印加された場合には、サージはプル
アップ・ダイオード21のブレークダウン電流として、
電源側から信号入力端子側にプルアップ・ダイオード2
1を通って流れる。また、立上がりが急峻なサージの場
合には、抵抗13、プルダウン・ダイオード22を通っ
て電源−接地間ダイオード26の寄生容量27に充電電
流が流れ、寄生NPNトランジスタ23がターンオンす
る。その結果、電流の大部分は寄生NPNトランジスタ
23を通って流れ、サージ耐量が向上する。次に、信号
入力端子−接地GND間に信号入力端子から(−)サー
ジが印加された場合には、サージ電流はプルダウン・ダ
イオード22と抵抗13を通って接地側から信号入力端
子側に流れ込む。逆に信号入力端子から(+)サージが
印加された場合には、サージはプルダウン・ダイオード
22のブレークダウン電流として、信号入力端子側から
接地側に抵抗13とプルダウン・ダイオード22を通っ
て流れる。この場合、電流通路は1個所である。なお、
上記の説明は、入力保護回路について述べたが、出力回
路の保護装置においても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の半導体保護装置にあっては、以下に示す問題点が
あった。すなわち、ダイオード21および22は、N型
基板1の主面またはPウエル領域2の主面にそれぞれ形
成されている。したがってダイオード21および22を
流れるサージ電流は、N型基板1またはPウエル領域2
の主面近傍を横方向に流れ、サージ電流がダイオード2
1のPN接合端部またはダイオード22の接合端部に集
中する。このため、サージ電流によってダイオード21
および22が破壊されやすい。特に、信号入力端子とV
SS端子(GND)の間には、信号入力端子とVDD端
子の間にある寄生バーティカル・トランジスタ23のよ
うなバーティカル・トランジスタによるサージ電流の流
路が存在しない。したがって信号入力端子とVSS端子
の間に過電圧サージが印加されると、大部分のサージ電
流はダイオード22を流れる。このためサージ電流によ
って、ダイオード22は一層破壊されやすくなる。
【0005】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、サージ耐量の大きな
半導体保護装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、N型の半導体基板に半導体素子が形成された半
導体装置において、高電位側のVDD電源端子にコレク
タが接続され、信号入力もしくは出力端子にエミッタと
ベースが接続されたNPN型バイポーラ・トランジスタ
を設けると共に、上記VDD電源端子にコレクタが接続
され、低電位側のVSS電源端子にエミッタとベースが
接続されたNPN型バイポーラ・トランジスタを設ける
ように構成している。また、請求項2に記載の発明にお
いては、P型の半導体基板に半導体素子が形成された半
導体装置において、低電位側のVSS電源端子にコレク
タが接続され、信号入力もしくは出力端子にエミッタと
ベースが接続されたPNP型バイポーラ・トランジスタ
を設けると共に、上記VSS電源端子にコレクタが接続
され、高電位側のVDD電源端子にエミッタとベースが
接続されたPNP型バイポーラ・トランジスタを設ける
ように構成している。また、請求項3に記載の発明にお
いては、請求項1または請求項2に記載の半導体保護装
置において、上記各トランジスタのコレクタ・ベース接
合と並列に、かつ該接合と同じ向きに接続されたツェナ
・ダイオードを設けたものである。なお、上記請求項1
〜請求項3に記載の発明は、例えば後記図1および図2
の実施例に相当する。
【0007】また、請求項4に記載の発明においては、
第1導電型の半導体基板に半導体素子が形成された半導
体装置において、上記半導体基板の主面に第2導電型の
第1のウエル領域と第2のウエル領域とを設け、上記第
1のウエル領域の主面に第1導電型の高濃度領域と第2
導電型の高濃度領域とを設けてそれらを信号入力もしく
は出力端子に接続し、また上記第2のウエル領域の主面
に第1導電型の高濃度領域と第2導電型の高濃度領域と
を形成してそれらを低電位側もしくは高電位側の電源端
子に接続し、上記半導体基板の主面に第1導電型の高濃
度領域を設けてそれを高電位側もしくは低電位側の電源
端子に接続し、また上記第1のウエル領域と上記半導体
基板とで形成された接合と同じ向きの第1のダイオード
を上記第1のウエル領域もしくは上記半導体基板の主面
に形成し、上記第1のウエル領域とは異なる不純物領域
から成る第1の抵抗と上記第1のダイオードとの直列回
路を上記第1のウエル領域と高電位側もしくは低電位側
の電源端子との間に接続し、さらに上記第2のウエル領
域と上記半導体基板とで形成された接合と同じ向きの第
2のダイオードを上記第2のウエル領域もしくは上記半
導体基板の主面に形成し、上記第2のウエル領域とは異
なる不純物領域から成る第2の抵抗と上記第2のダイオ
ードとの直列回路を上記第2のウエル領域と高電位側も
しくは低電位側の電源端子との間に接続したものであ
る。また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の
半導体保護装置において、上記第1および第2のダイオ
ードをツェナダイオードとしたものである。また、請求
項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の
半導体保護装置において、上記第1および第2のダイオ
ードをそれぞれ上記ウエル領域の主面に設けると共に、
上記第1および第2の抵抗を上記半導体基板の主面に設
けられた第2導電型の高濃度領域によって形成したもの
である。なお、上記請求項4〜請求項6に記載の発明
は、例えば、後記図3および図4の実施例に相当する。
【0008】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
または請求項5に記載の半導体保護装置において、上記
第1および第2のダイオードをそれぞれ上記ウエル領域
の主面に設けると共に、上記第1および第2の抵抗を、
上記半導体基板の主面に形成され、かつ上記ダイオード
に接続された第1導電型の高濃度領域と、上記半導体基
板の主面に形成され、かつ高電位もしくは低電位の電源
端子に接続された第1導電型の高濃度領域との間の上記
半導体基板によって形成したものである。なお、上記請
求項7に記載の発明は、例えば、後記図6および図7の
実施例に相当する。
【0009】また、請求項8に記載の発明は、請求項4
または請求項5に記載の半導体保護装置において、上記
第1および第2のダイオードをそれぞれ上記半導体基板
の主面に設けると共に、上記ダイオードと上記第2導電
型のウエル領域とを、上記半導体基板の主面に設けられ
た第2導電型の不純物領域によって形成された抵抗を介
して接続したものである。なお、上記請求項8に記載の
発明は、例えば、後記図8および図9の実施例に相当す
る。
【0010】また、請求項9に記載の発明は、請求項4
または請求項5に記載の半導体保護装置において、上記
第1および第2のウエル領域とは異なる第2導電型のウ
エル領域の主面に上記第1および第2のダイオードと第
2導電型の高濃度ウエル・コンタクト領域とを形成し、
かつ上記ダイオードの接合端部と上記高濃度ウエル・コ
ンタクト領域端部との近傍または該端部に接してトレン
チ型の絶縁物領域を形成したものである。なお、上記請
求項9に記載の発明は、例えば、後記図10および図1
1の実施例に相当する。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明においては、上記のよう
に、VDD電源端子と信号入力もしくは出力端子間、お
よびVDD電源端子とVSS電源端子間にそれぞれNP
N型バイポーラ・トランジスタを設け、かつ各トランジ
スタのコレクタ・ベース接合と並列にツェナ・ダイオー
ドを設けたことにより、詳細を後述するように、印加さ
れたサージの極性に応じて上記のいずれかのトランジス
タがオンになり、サージ電流の大部分は、信号入力もし
くは出力端子からNPN型トランジスタを経てVDD端
子かVSS端子へ、或いはその逆に流れる。そしてPウ
エル領域に注入されたサージ電流は、Pウエル領域内部
を垂直方向に流れてN型半導体基板に達するので、サー
ジ電流がN+型領域の端部に集中することがない。した
がって従来構造の保護装置よりも、サージ電流による破
壊が起きにくくなる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明をP型半導体基板に適用した場合を示す。
また、請求項3に記載の発明においては、上記各トラン
ジスタのコレクタ・ベース接合と並列にツェナ・ダイオ
ードを接続したことにより、通常の信号入力状態におい
ては、信号入力もしくは出力端子に過大正電圧が印加さ
れた場合は、上記のツェナ・ダイオードがプルアップ・
ダイオードとして働き、信号入力もしくは出力端子に過
大負電圧が印加された場合は、ツェナ・ダイオードが降
伏する。そのため信号入力もしくは出力端子電圧は、V
DD電位からツェナ・ダイオードの降伏電圧を減じた値
程度にクランプされるので、回路動作に悪影響を与える
ことがない。
【0013】また、請求項4〜請求項6に記載の発明に
おいては、ダイオードと直列回路を形成する抵抗を別個
に設けたP+型領域によって形成している。そのため、
上記の抵抗は半導体基板の主面の任意の場所に形成でき
るので、パターン設計の自由度を損わないばかりでな
く、抵抗の面積を小さくすることが出来る。したがって
半導体装置の集積度を損うことがなく、半導体保護装置
を小面積で実現することが出来る。また、請求項7に記
載の発明においては、抵抗を半導体基板で形成するの
で、抵抗の値は、ダイオードの接合とVDD端子に接続
されたN+型領域との間隔およびこのN+型領域の形状に
よって任意に設定することが出来る。このため半導体保
護装置の面積を大きくすることなく、抵抗の値を所望の
値に設定することが出来る。また、請求項8に記載の発
明においては、ダイオードに直列に接続されている抵抗
における電流流路の幅を、サージ電圧によって変化させ
るように構成している。そのためサージ電圧が高くなっ
ても、ダイオードに過大電流が流れにくく、サージによ
る保護回路の破壊がより一層起きにくい。またサージ電
圧が低い間は、ダイオードに直列に接続されている抵抗
の値は高くならないので、トランジスタのベース領域に
注入されるダイオードの降伏電流は少なくならない。こ
のためトランジスタのターンオン特性が悪化することは
ない。また、請求項9に記載の発明においては、ダイオ
ードが形成されているウエル領域中におけるキャリア移
動度を、ダイオードを流れる電流の大きさによって変化
させ、ダイオードに過大電流が流れないようにしてい
る。この結果、サージによる保護回路の破壊が一層起き
にくくなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明は、全て入力保護回路を例として説明
するが、出力回路の保護回路についても同様に適用する
ことが出来る。図1は、この発明の第1の実施例の断面
図であり、図2は第1の実施例の等価回路図である。ま
ず、図1に基づいて断面構造を説明する。N型基板1の
主面にPウエル領域48および49が設けられ、N型基
板1の主面およびPウエル領域48の主面にはN+型領
域40が形成され、N型基板1の主面およびPウエル領
域49の主面にはN+型領域44が形成されている。ま
た、N+型領域40、44の底面にはP*型領域41、4
5がそれぞれ設けられている。また、Pウエル領域48
の主面にはN+型領域42とP+型領域43が形成され、
また、Pウエル領域49の主面にはN+型領域46とP+
型領域47がそれぞれ形成されている。そしてN+型領
域40、44をVDD端子に接続し、N+型領域42お
よびP+型領域43を信号入力端子に接続し、N+型領域
46およびP+型領域47をVSS端子に接続する。
【0015】次に、回路構成を図1および図2に基づい
て説明する。N型基板1をコレクタ、Pウエル領域48
をベース、N+型領域42をエミッタとするNPN型バ
イポーラ・トランジスタ50が形成されている。そして
該NPN型トランジスタ50のベース・コレクタ間に
は、N+型領域40とP*型領域41から成るツェナ・ダ
イオード52が接続されている。またN型基板1をコレ
クタ、Pウエル領域49をベース、N+型領域46をエ
ミッタとするNPN型バイポーラ・トランジスタ51が
形成されている。そして該NPN型トランジスタ51の
ベース・コレクタ間には、N+型領域44とP*型領域4
5から成るツェナ・ダイオード53が接続されている。
【0016】次に、本実施例の動作を図2に基づいて説
明する。半導体装置にサージが印加された場合、本実施
例は以下に示す動作をする。 (A1)VDD端子に対して信号入力端子が正となる場
合:ツェナ・ダイオード52およびNPN型トランジス
タ50のベース・コレクタ接合が順バイアスされると共
に、NPN型トランジスタ50の逆トランジスタがター
ンオンする。NPN型トランジスタ50の逆トランジス
タはバーティカル構造であるため電流増幅率は比較的高
い。よってサージ電流の大部分は、信号入力端子からN
PN型トランジスタ50の逆トランジスタを経てVDD
端子へ流れる。また、N+型領域42からPウエル領域
48に注入されたサージ電流は、Pウエル領域48内部
を垂直方向に流れてN型基板1に達する。このためサー
ジ電流がN+型領域42の端部に集中することがない。
したがって本実施例の保護装置は従来構造の保護装置よ
りも、サージ電流による破壊が起きにくい。
【0017】(A2)VDD端子に対して信号入力端子
が負となる場合:ツェナ・ダイオード52の降伏電流に
よってNPN型トランジスタ50がターンオンする。サ
ージ電流はVDD端子からNPN型トランジスタ50を
経て信号入力端子に流れる。NPN型トランジスタ50
はバーティカル構造であるため、N型基板1からPウエ
ル領域48に注入されたサージ電流は、Pウエル領域4
8内部を垂直方向に流れ、N+型領域42に達する。こ
のためサージ電流がN+型領域42の端部に集中するこ
とがない。したがって本実施例の保護装置は従来構造の
保護装置よりも破壊が起きにくい。
【0018】(B1)VSS端子に対して信号入力端子
が正となる場合:上記(A1)と同様の理由によってN
PN型トランジスタ50の逆トランジスタがターンオン
する。また、上記(A2)と同様の理由によってNPN
型トランジスタ51がターンオンする。よってサージ電
流は、信号入力端子からNPN型トランジスタ50の逆
トランジスタとNPN型トランジスタ51を経てVSS
端子に流れる。NPN型トランジスタ51もバーティカ
ル構造であるため、サージ電流がN+型領域42の端部
およびN+型領域46の端部に集中することはない。し
たがって本実施例の保護装置は従来構造の保護装置より
も、サージ電流による破壊が起きにくい。
【0019】(B2)VSS端子に対して信号入力端子
が負となる場合:上記(A2)と同様の理由によってN
PN型トランジスタ50がターンオンする。また、上記
(A1)と同様の理由によってNPN型トランジスタ5
1の逆トランジスタがターンオンする。よってサージ電
流は、VSS端子からNPN型トランジスタ51の逆ト
ランジスタとNPN型トランジスタ50を経て、信号入
力端子に流れる。NPN型トランジスタ51の逆トラン
ジスタもバーティカル構造であるため、サージ電流がN
+型領域42の端部およびN+型領域46の端部に集中す
ることはない。したがって本実施例の保護装置は従来構
造の保護装置よりも、サージ電流による破壊が起きにく
い。また、通常の信号入力状態においては、信号入力端
子に過大正電圧が印加された場合は、ツェナ・ダイオー
ド52がプルアップ・ダイオードとして働く。また信号
入力端子に過大負電圧が印加された場合は、ツェナ・ダ
イオード52が降伏する。そのため信号入力端子電圧
は、VDD電位からツェナ・ダイオード52の降伏電圧
を減じた値程度にクランプされる。以上のように本実施
例は回路動作に悪影響を与えない。
【0020】なお、本実施例においては、N型基板を用
いた場合について述べたが、P型基板を用いた場合でも
同様に本発明を適用することが出来る。すなわち、P型
基板を用いる場合は、コレクタがVSS端子に接続さ
れ、エミッタとベースが信号入力端子に接続されたPN
P型バーティカル・トランジスタと、コレクタがVSS
端子に接続され、エミッタとベースがVDD端子に接続
されたPNP型バーティカル・トランジスタを設けれ
ば、過電圧サージに対して図1、図2の実施例と同様の
保護効果が期待できる。
【0021】次に、図3は本発明の第2の実施例の断面
図、図4は等価回路図である。図3の構造は、前記図1
の実施例において、N型基板1の主面に、N+型領域1
00、102とP+型領域101、103を設ける。そ
してN+型領域100とP+型領域101の一端をVDD
端子に接続する。またN+型領域140をP型ウエル領
域48内に設けるとともに、N+型領域140をP+型領
域101の他端に接続する。さらにN+型領域101と
P+型領域103の一端をVDD端子に接続する。ま
た、N+型領域144をP型ウエル領域49内に設ける
とともに、N+型領域144をP+型領域103の他端に
接続する。その他の構造は前記図1と同じである。上記
の装置の等価回路は図4に示すようになる。図4におい
て、抵抗105、106はそれぞれP+型領域101、
103による抵抗である。ダイオード107はN型基板
1とPウエル領域48によるダイオードであり、ダイオ
ード108はN型基板1とPウエル領域49によるダイ
オードである。ダイオード152はN+型領域140と
P*型領域41によるダイオードであり、ダイオード1
53はN+型領域144とP*型領域45によるダイオー
ドである。
【0022】次に、本実施例の動作を図4に基づいて説
明する。半導体装置にサージが印加された場合、本実施
例は以下に示す動作をする。 (C1)信号入力端子−VDD端子間に信号入力端子か
ら(+)サージが印加された場合:サージはトランジス
タ50を逆方向に、またはダイオード152、107を
順方向に流れる。ここで抵抗105の値を或る程度大き
くすれば、ほとんどのサージ電流はトランジスタ50と
ダイオード107を流れる。トランジスタ50の逆トラ
ンジスタのサージ耐量は高い。またダイオード107も
接合面積が大きいのでサージ耐量は高い。よってサージ
による保護回路の破壊は起きにくくなる。 (C2)信号入力端子−VDD端子間に信号入力端子か
ら(−)サージが印加された場合:サージはトランジスタ
50を順方向に、またはダイオード152、107を逆
方向に流れる。図5は、ダイオード152および107
を流れるサージ電流の割合を示す特性図である。図5に
示すように、サージが印加されると、まず降伏電圧が低
いダイオード152が降伏する。ダイオード152の降
伏電流によってトランジスタ50がターンオンする。さ
らにサージ電圧が高くなると、抵抗105によってダイ
オード152の降伏電流の増加する割合は鈍るが、ダイ
オード107が降伏する。ダイオード107は接合面積
が大きいので、インピーダンスは小さく、ダイオード1
07の降伏電流の値は大きい。この降伏電流によって、
トランジスタ50は十分深くターンオンする。よって大
部分のサージ電流は電流駆動力の高いトランジスタ50
を流れる。トランジスタ50のサージ耐量は高い。また
ダイオード107も、接合面積が広く、かつ接合がほぼ
均一に降伏するためサージ耐量は高い。さらに抵抗10
5のためダイオード152には、あまり大きなサージ電
流は流れない。このためサージによる保護回路の破壊は
起きにくい。
【0023】(D1)信号入力端子−VSS端子間にお
いて信号入力端子から(−)サージが印加された場合:
大部分のサージ電流はトランジスタ51を逆方向に、ま
たはダイオード108を順方向に流れ、かつトランジス
タ50を順方向に流れる。 (D2)信号入力端子−VSS端子間において信号入力
端子から(+)サージが印加された場合:大部分のサー
ジ電流はトランジスタ50を逆方向に、またはダイオー
ド107を順方向に流れ、かつトランジスタ51を順方
向に流れる。 したがって、(D1)(D2)の場合も前記(C1)
(C2)の場合と同様に、サージによる保護回路の破壊
が起きにくい。
【0024】なお、本実施例では、ダイオード152お
よび153の寄生抵抗105および106は、それぞれ
P+型領域101、103によって形成されている。こ
のため、抵抗105、106は半導体基板の主面の任意
の場所に形成できるので、パターン設計の自由度を損わ
ないばかりでなく、ダイオードの寄生抵抗の面積を小さ
くすることが出来る。したがって半導体装置の集積度を
損うことがない。
【0025】例えば、P型ウエル領域のシート抵抗を3
kΩ/□、P型ウエル領域の幅を100μm、P+型領
域のシート抵抗を75Ω/□とし、ダイオードの寄生抵
抗を300Ωとすると、前記図1の実施例ではP型ウエ
ル領域によって寄生抵抗を形成するので、この寄生抵抗
の長さは10μm、すなわち面積は10×100=10
00μm2必要となる。一方、本実施例では寄生抵抗を
P+型領域で形成するので、このP+型領域の幅を10μ
mとすれば長さは40μmとなり、面積は10×40=
400μm2となる。したがって、本実施例の方が、第
1の実施例よりも寄生抵抗を小面積に形成することが出
来る。
【0026】次に、図6は、本発明の第3の実施例の断
面図であり、図7はその等価回路図である。まず、図6
に基づいて構成を説明する。前記第1の実施例(図1)
において、N型基板1にN+型領域200を形成して、
VDD端子に接続する。かつN+型領域40および44
はVDD端子に接続しない。その他の構成は第1の実施
例と同じである。また、等価回路は図7に示すように、
ダイオード52のカソードとVDD端子間には、N型基
板1内の寄生抵抗201が接続される。ダイオード53
のカソードとVDD端子間にも、N型基板1内の寄生抵
抗202が接続される。
【0027】次に、作用を説明する。サージが印加され
た場合における本実施例の作用は、前記第2の実施例と
同じである。ただし、本実施例では、抵抗201、20
2がN型基板1の寄生抵抗であり、寄生抵抗の値は、ダ
イオードの接合とVDD端子に接続されたN+型領域と
の間隔およびこのN+型領域の形状によって任意に設定
することが出来る。このため半導体保護装置の面積を大
きくすることなく、寄生抵抗201、202の値を所望
の値に設定することが出来る、という利点がある。
【0028】次に、図8は本発明の第4の実施例の断面
図、図9はその等価回路図である。まず構成を説明す
る。前記第2の実施例(図3)において、N型基板1の
主面にP+型領域300、303を形成する。そしてP+
型領域300とP型ウエル領域48に共に接するように
P*領域302を形成する。またP+型領域303とP型
ウエル領域49に共に接するようにP*領域305を形
成する。またP+型領域300、303の底面にそれぞ
れN*型領域301、304を設ける。なお、図3にお
けるN+型領域140、144、P*型領域41、45お
よびP+型領域101、103は形成しない。上記の装
置の等価回路は図9に示すようになる。すなわち、P+
型領域300とN*型領域301によってダイオード3
08が構成され、ダイオード308のアノードとトラン
ジスタ50のベース間にはP*型領域302による抵抗
306が接続されている。ダイオード308のカソード
とVDD端子間にはN型基板1中の抵抗310が接続さ
れている。またP+型領域303とN*型領域304によ
ってダイオード309が構成され、ダイオード309の
アノードとトランジスタ51のベース間にはP*型領域
305による抵抗307が接続されている。ダイオード
309のカソードとVDD端子間にはN型基板1中の抵
抗311が接続されている。
【0029】本実施例におけるサージが印加された場合
の作用は、前記第2実施例の作用に加えて、以下に示す
ものがある。すなわち、信号入力端子−VDD端子間に
信号入力端子から(−)サージが印加された場合には、
ダイオード308が降伏する。この際、P*型領域30
2とN型基板1から成る接合部において空乏層が広くな
る。このため抵抗306の値が大きくなり、ダイオード
308の降伏電流が制限される。この効果は、サージ電
圧が低い間は顕著ではなく、ダイオード308の降伏電
流によってトランジスタ50は速やかにターンオンす
る。一方、サージ電圧が高くなるとダイオード308に
過大な電流が流れることを防ぎ、サージによる保護回路
の破壊を防止することが出来る。また、信号入力端子−
VSS端子間において信号入力端子から(−)サージが
印加された場合も、ダイオード308が降伏する。した
がって上記と同様にしてダイオード308の破壊が起き
にくくなる。逆に、信号入力端子から(−)サージが印
加された場合には、ダイオード309が降伏する。そし
てこの場合も同様に抵抗307の値が増加して、ダイオ
ード309の破壊を防止する。上記のように、本実施例
においては、ダイオードに直列に接続されている抵抗に
おける電流流路の幅を、サージ電圧によって変化させて
いる。このためサージ電圧が高くなっても、ダイオード
に過大電流が流れにくく、サージによる保護回路の破壊
がより一層起きにくい。またサージ電圧が低い間は、ダ
イオードに直列に接続されている抵抗の値は高くならな
いので、トランジスタのベース領域に注入されるダイオ
ードの降伏電流は少なくならない。このためトランジス
タのターンオン特性が悪化することはない。
【0030】次に、図10は本発明の第5の実施例の断
面図であり、図11はその等価回路図である。まず構成
を説明すると、前記第2の実施例(図3)において、N
型基板1の主面にP型ウエル領域400および410を
形成する。またP型ウエル領域48の主面にP+型領域
407を、P型ウエル領域49の主面にP+型領域41
7をそれぞれ形成する。そしてP型ウエル領域400の
主面にトレンチ型絶縁膜404、405、406を形成
する。トレンチ型絶縁膜404と405の間にはN+型
領域401を形成し、トレンチ型絶縁膜405と406
の間にはP+型領域403を設ける。またN+型領域40
1の底部にはP*型領域402を設ける。またP型ウエ
ル領域410の主面にトレンチ型絶縁膜414、41
5、416を形成する。トレンチ型絶縁膜414と41
5の間にはN+型領域411を形成し、トレンチ型絶縁
膜415と416の間にはP+型領域413を設ける。
またN+型領域411の底部にP*型領域412を設け
る。そしてN+型領域401、411はVDD端子に接
続する。またP+型領域403と407を接続し、P+型
領域413と417を接続する。なお、第2の実施例に
おける領域140、41、144、45、101、10
3は形成しない。この装置の等価回路は図11に示すよ
うになる。すなわち、N+型領域401とP*型領域40
2とでダイオード420が構成される。ダイオード42
0のカソードはVDD端子に接続され、ダイオード42
0のアノードとトランジスタ50のベースの間にはP型
ウエル領域400による抵抗422が接続されている。
またN+型領域411とP+型領域412とでダイオード
421が構成される。ダイオード421のカソードはV
DD端子に接続され、ダイオード421のアノードとト
ランジスタ51のベースの間には、P型ウエル領域41
0による抵抗423が接続されている。
【0031】次に、作用を説明する。サージが印加され
た場合における本実施例の作用は、前記第2の実施例で
述べた作用に加えて、以下に示すものがある。すなわ
ち、ダイオード420を順方向に、または逆方向に電流
が流れる場合、この電流は抵抗422を流れる。つまり
この電流はPウエル領域400内においてトレンチ型絶
縁膜404と405、または405と406に挾まれた
領域をほぼ一次元的に流れる。このため抵抗422を流
れる電流が過大な場合は、P型ウエル領域400内部の
電界が強くなり、キャリアの移動度が低下する。よって
抵抗422の値が増加し、ダイオード420を流れる電
流の値が制限される。したがってダイオード422に過
大な電流が流れなくなり、サージによるダイオードの破
壊が防止される。またダイオード421についても、同
様にしてサージによる破壊が起きにくくなる。このよう
に本実施例においては、ダイオードが形成されているウ
エル領域中におけるキャリア移動度を、ダイオードを流
れる電流の大きさによって変化させ、ダイオードに過大
電流が流れないようにしている。この結果、サージによ
る保護回路の破壊が一層起きにくくなる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1およ
び請求項2に記載の発明においては、信号入力端子とV
DD端子間、及びVSS端子とVDD端子間にそれぞれ
バーティカル型バイポーラ・トランジスタを接続するよ
うに構成したことにより、信号入力端子端子とVDD端
子間及び信号入力端子端子とVSS端子間に印加された
サージ電流は、バーティカル型バイポーラ・トランジス
タを流れるので、サージ電流がPN接合の端部に集中し
にくくなり、このためサージ電流による半導体保護装置
の破壊が起きにくくなる、という効果が得られる。ま
た、請求項4〜請求項6に記載の発明においては、上記
の効果に加えて、寄生抵抗をP+型領域で形成するの
で、寄生抵抗を低面積に形成することが出来、したがっ
て半導体保護装置の面積を小さくすることが出来る、と
いう効果がある。 また、請求項7に記載の発明におい
ては、上記の効果に加えて、半導体保護装置の面積を大
きくすることなく、寄生抵抗の値を所望の値に設定する
ことが出来る、という効果が得られる。また、請求項8
に記載の発明においては、上記の効果に加えて、ダイオ
ードに直列に接続されている抵抗における電流流路の幅
を、サージ電圧によって変化させているので、サージ電
圧が高くなっても、ダイオードに過大電流が流れにく
く、サージによる保護回路の破壊がより一層起きにくい
と共に、サージ電圧が低い間は、ダイオードに直列に接
続されている抵抗の値は高くならないので、トランジス
タのターンオン特性が悪化することはない、という効果
が得られる。また、請求項9に記載の発明においては、
上記の効果に加えて、ダイオードが形成されているウエ
ル領域中におけるキャリア移動度を、ダイオードを流れ
る電流の大きさによって変化させ、ダイオードに過大電
流が流れないようにしているので、サージによる保護回
路の破壊が一層起きにくくなる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】第1の実施例の等価回路図。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図。
【図4】第2の実施例の等価回路図。
【図5】ダイオードを流れるサージ電流の割合を示す特
性図。
【図6】本発明の第3の実施例の断面図。
【図7】第3の実施例の等価回路図。
【図8】本発明の第4の実施例の断面図。
【図9】第4の実施例の等価回路図。
【図10】本発明の第5の実施例の断面図。
【図11】第5の実施例の等価回路図。
【図12】従来装置の一例の断面図。
【図13】従来装置の等価回路図。
【符号の説明】
1…N型基板 42…N+型領
域 2…P型ウエル領域 43…P+型領
域 8…酸化膜 45…P*型領
域 9…層間絶縁膜 46…N+型領
域 41…P*型領域 47…P+型
領域 48、49…P型ウエル領域 50、52…NPN型バイポーラ・トランジスタ 52、53…ツェナ・ダイオード 100…N+型領域 200…N
+型領域 101…P+型領域 201、2
02…抵抗 102…N+型領域 300…P
+型領域 103…P+型領域 301…N
*型領域 105、106…抵抗 302…P
*領域 107、108…ダイオード 303…P
+型領域 140、144…N+型領域 304…N
*型領域 152、153…ダイオード 306、307、308、309、310、311…抵
抗 400…P型ウエル領域 401…N+型領域 402…P*型領域 403…P+型領域 404、405、406…トレンチ型絶縁膜 407…P+型領域 410…P型ウエル領域 411…N+型領域 412…P*型領域 413…P+型領域 414、415、416…トレンチ型絶縁膜 417…P+型領域417 420、421…ダイオード 422、426…抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/62 27/04 H 8427−4M 21/331 29/73 29/90 D H01L 23/56 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N型の半導体基板に半導体素子が形成され
    た半導体装置において、高電位側のVDD電源端子にコ
    レクタが接続され、信号入力もしくは出力端子にエミッ
    タとベースが接続されたNPN型バイポーラ・トランジ
    スタを設けると共に、上記VDD電源端子にコレクタが
    接続され、低電位側のVSS電源端子にエミッタとベー
    スが接続されたNPN型バイポーラ・トランジスタを設
    けたことを特徴とする半導体保護装置。
  2. 【請求項2】P型の半導体基板に半導体素子が形成され
    た半導体装置において、低電位側のVSS電源端子にコ
    レクタが接続され、信号入力もしくは出力端子にエミッ
    タとベースが接続されたPNP型バイポーラ・トランジ
    スタを設けると共に、上記VSS電源端子にコレクタが
    接続され、高電位側のVDD電源端子にエミッタとベー
    スが接続されたPNP型バイポーラ・トランジスタを設
    けたことを特徴とする半導体保護装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の半導体保
    護装置において、上記各トランジスタのコレクタ・ベー
    ス接合と並列に、かつ該接合と同じ向きに接続されたツ
    ェナ・ダイオードを設けたことを特徴とする半導体保護
    装置。
  4. 【請求項4】第1導電型の半導体基板に半導体素子が形
    成された半導体装置において、上記半導体基板の主面に
    第2導電型の第1のウエル領域と第2のウエル領域とを
    設け、上記第1のウエル領域の主面に第1導電型の高濃
    度領域と第2導電型の高濃度領域とを設けてそれらを信
    号入力もしくは出力端子に接続し、また上記第2のウエ
    ル領域の主面に第1導電型の高濃度領域と第2導電型の
    高濃度領域とを形成してそれらを低電位側もしくは高電
    位側の電源端子に接続し、上記半導体基板の主面に第1
    導電型の高濃度領域を設けてそれを高電位側もしくは低
    電位側の電源端子に接続し、また上記第1のウエル領域
    と上記半導体基板とで形成された接合と同じ向きの第1
    のダイオードを上記第1のウエル領域もしくは上記半導
    体基板の主面に形成し、上記第1のウエル領域とは異な
    る不純物領域から成る第1の抵抗と上記第1のダイオー
    ドとの直列回路を上記第1のウエル領域と高電位側もし
    くは低電位側の電源端子との間に接続し、さらに上記第
    2のウエル領域と上記半導体基板とで形成された接合と
    同じ向きの第2のダイオードを上記第2のウエル領域も
    しくは上記半導体基板の主面に形成し、上記第2のウエ
    ル領域とは異なる不純物領域から成る第2の抵抗と上記
    第2のダイオードとの直列回路を上記第2のウエル領域
    と高電位側もしくは低電位側の電源端子との間に接続し
    たことを特徴とする半導体保護装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の半導体保護装置におい
    て、上記第1および第2のダイオードをツェナ・ダイオ
    ードとしたことを特徴とする半導体保護装置。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の半導体保
    護装置において、上記第1および第2のダイオードをそ
    れぞれ上記ウエル領域の主面に設けると共に、上記第1
    および第2の抵抗を上記半導体基板の主面に設けられた
    第2導電型の高濃度領域によって形成したことを特徴と
    する半導体保護装置。
  7. 【請求項7】請求項4または請求項5に記載の半導体保
    護装置において、上記第1および第2のダイオードをそ
    れぞれ上記ウエル領域の主面に設けると共に、上記第1
    および第2の抵抗を、上記半導体基板の主面に形成さ
    れ、かつ上記ダイオードに接続された第1導電型の高濃
    度領域と、上記半導体基板の主面に形成され、かつ高電
    位もしくは低電位の電源端子に接続された第1導電型の
    高濃度領域との間の上記半導体基板によって形成したこ
    とを特徴とする半導体保護装置。
  8. 【請求項8】請求項4または請求項5に記載の半導体保
    護装置において、上記第1および第2のダイオードをそ
    れぞれ上記半導体基板の主面に設けると共に、上記ダイ
    オードと上記第2導電型のウエル領域とを、上記半導体
    基板の主面に設けられた第2導電型の不純物領域によっ
    て形成された抵抗を介して接続したことを特徴とする半
    導体保護装置。
  9. 【請求項9】請求項4または請求項5に記載の半導体保
    護装置において、上記第1および第2のウエル領域とは
    異なる第2導電型のウエル領域の主面に上記第1および
    第2のダイオードと第2導電型の高濃度ウエル・コンタ
    クト領域とを形成し、かつ上記ダイオードの接合端部と
    上記高濃度ウエル・コンタクト領域端部との近傍または
    該端部に接してトレンチ型の絶縁物領域を形成したこと
    を特徴とする半導体保護装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006005028A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Nec Electronics Corp 半導体保護装置
JP2010135627A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Sharp Corp 過電圧保護回路

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