JPH0715010A - 半導体装置の保護回路 - Google Patents

半導体装置の保護回路

Info

Publication number
JPH0715010A
JPH0715010A JP14322193A JP14322193A JPH0715010A JP H0715010 A JPH0715010 A JP H0715010A JP 14322193 A JP14322193 A JP 14322193A JP 14322193 A JP14322193 A JP 14322193A JP H0715010 A JPH0715010 A JP H0715010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
region
terminal
type region
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14322193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Tajima
豊 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14322193A priority Critical patent/JPH0715010A/ja
Publication of JPH0715010A publication Critical patent/JPH0715010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体装置に対するサージ耐量が大きく、しか
も集積度を余り低下させずに済む半導体装置の保護回路
を提供することにある。 【構成】半導体装置を形成すべき基板1に逆導電形ウェ
ル100、101を形成してベースに、入力端子、Vss
端子のパッド電極110、111直下に形成した多結晶
シリコン領域をエミッタに、基板1をコレクタにするバ
イポーラトランジスタ118、119を形成させ、他
方、基板主面に導電形が同じで導電度が高い領域10
2、103を上記ウェル夫々の端部に形成させてVdd端
子を接続し、更に、これら領域の底面にウェルと導電形
が同じで導電度が高い領域104、105を接合させ、
上記両者で構成するダイオード114、115の降伏電
圧を上記トランジスタのコレクタ・ベース接合116、
117のそれよりも低くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の、サージ
耐量の大きな入力または出力の保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の半導体装置は、特定限度を超えた
電圧、電流によって損傷されてしまう。例えば、人体は
比較的帯電し易く、電位が数万Vに上昇するほどの電荷
が蓄積されることもあるから、周知の如く、半導体製造
業者等は、長年それによる被害防止に努めていた。しか
し、半導体装置を損傷するような状況は、上記以外にも
種々生ずることが想定されるから、そのような限度以上
の電圧が印加されても、避雷器の場合のように、特定部
位に大電流が流れるだけで、ほかの部位の半導体装置は
損傷されないように保護するために、種々の保護回路が
用いられてきた。
【0003】例えば特開平3−6864号公報には、一
導電形の半導体基板上に絶縁膜を挾んで形成させたボン
ディングパッド電極の下に、逆導電形の第1の拡散層を
形成させ、このボンディングパッド電極の端部に添って
ボンディングパッド電極の周囲に逆導電形の第2の拡散
層を形成させ、第1と第2の拡散層をそれぞれドレイン
とソースに、ボンディングパッドをゲートとする寄生M
OSFETを形成させ、ボンディングパッドにサージが
印加されたときには寄生MOSFETが導通状態になっ
てサージ電流を流し、内部回路には損傷を与えないよう
にする技術が開示されている。この技術による入力保護
回路の構造を模式的に示すと図5に示すようになり、そ
の等価回路は図6に示すようになる。図5中、1はp形
基板、2は絶縁膜、3、4、5、6はn+形領域、7は
p+形領域、8は入力パッド電極、9は半導体装置に高
電位を与えるVdd端子が接続される電源パッド電極で、
Vss端子は半導体装置に低電位を与える。なお、図5中
の斜線部は絶縁膜を示し、その他の導体、半導体等の断
面部にハッチングを施すと却って見難くなるので省略し
た。後述の各断面図についても同様である。この入力保
護回路では、等価回路の図6に示すように、入力パッド
電極8の端部が、n+形領域3をソース、入力パッド電
極8をゲート、n+形領域5をドレインとするMOSF
ET10、及びn+形領域5とp形基板1からなるダイ
オード11に接続され、また、電源パッド電極9の端部
が、n+形領域4をソース、電源パッド電極9をゲー
ト、n+形領域6をドレインとするMOSFET12、
及びn+形領域6とp形基板1からなるダイオード13
に接続されている。入力と電源(Vdd)間に入力から正
のサージ電圧が印加された場合は、サージ電流はMOS
FET10を経てダイオード13を通ってVdd側へ流れ
込む。逆に、入力から負のサージ電圧が印加された場合
は、サージ電流はVddからMOSFET12を経てダイ
オード11を通って入力側へ流れる。入力と接地(Vs
s)間に入力から正のサージ電圧が印加された場合は、
サージ電流はMOSFET10を通ってVss側へ流れ
る。逆に入力から負のサージ電圧が印加された場合は、
サージ電流はVssからダイオード11を通って入力側へ
流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の半導体装置の保護回路には下記のような問題点が
あった。MOSFET10およびMOSFET12は導
通時の抵抗が大きく、電流駆動力が低い。このため、入
力保護回路のサージバイパス能力が低く、サージ電流が
内部回路半導体装置側へ流れ込む可能性がある。次に、
ダイオード11およびダイオード13はp形基板1の主
面に形成されているので、ダイオード11またはダイオ
ード13を流れる電流は、p形基板1の主面近傍を流れ
る。サージ電流は面積の小さいダイオードの接合端部に
集中し、サージ電流によってダイオード11またはダイ
オード13が破壊され易い。本発明は、上記従来の保護
回路のような問題の生じない、サージ耐量の大きな半導
体装置の入力または出力の保護回路を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、第1の手段として、半導体装置を
形成すべきn(p)形基板を共通のコレクタとし、この
基板の主面に第1、第2のp(n)形領域を設けて、そ
れぞれ、ベースとし、第1、第2のp(n)形領域主面
上に形成された第1、第2のn+(p+)形多結晶シリコ
ン領域を、それぞれ、エミッタとする第1、第2のnp
n(pnp)バイポーラトラジスタを形成させ、第1の
n+(p+)形多結晶シリコン領域の主面上に、入力端子
または出力端子となる第1のパッド電極を設けると共
に、第2のn+(p+)形多結晶シリコン領域の主面上
に、半導体装置に低電位を与えるVss端子または半導体
装置に高電位を与えるVdd端子となる第2のパッド電極
を設け、かつ、上記第1、第2のトランジスタそれぞれ
のp(n)形ベース領域主面の一部にp+(n+)形領域
を形成させて、そこに、それぞれ、ベース端子を設け、
これらベース端子をそれぞれのエミッタに、それぞれ配
線によって接続し、また、第1、第2のp(n)形領域
の端部に、基板n(p)形領域との境界を越え双方にま
たがるn+(p+)形領域を設けてコレクタ端子を置き、
これにVss端子またはVdd端子のうち第2のパッド電極
に接続しない方を接続し、更に、第1、第2のp(n)
形領域内に、それぞれ、上記n+(p+)形領域の底面に
接合するp+(n+)形領域を設け、これらn+(p+)形
領域とp+(n+)形領域の接合部に、上記第1、第2ト
ランジスタのコレクタ・ベース接合に並列かつ同じ向き
に形成されたダイオードの降伏電圧が、それぞれ、上記
コレクタ・ベース接合それぞれの降伏電圧よりも低くな
るようにした。
【0006】また同じ課題を解決する第2の手段とし
て、半導体装置を形成すべきn(p)形基板の主面に、
n+(p+)形領域と、第1のp(n)形領域と、第2の
p(n)形領域とを設け、第1のp(n)形領域の主面
上に第1のn+(p+)形多結晶シリコン領域を介して入
力端子または出力端子となる第1のパッド電極を設ける
と共に、第1のp(n)形領域の端部に、この領域より
も深く第3のp(n)形領域を形成させ、第2のp
(n)形領域の主面上に第2のn+(p+)形多結晶シリ
コン領域を介してVss端子またはVdd端子となる第2の
パッド電極を設けると共に、第2のp(n)形領域の端
部に、この領域よりも深く第4のp(n)形領域を形成
させ、かつ、第3のp(n)形領域の主面の一部と第4
のp(n)形領域の主面の一部に、それぞれ、p+(n
+)形領域を形成させ、上記n+(p+)領域に、Vss端
子またはVdd端子のうち第2のパッド電極に接続しない
方を接続し、第3のp(n)形領域主面のp+(n+)形
領域上に形成させた端子を第1のパッド電極に接続する
と共に、第4のp(n)形領域主面のp+(n+)形領域
に形成させた端子を第2のパッド電極に接続し、更に、
n(p)形基板と第1のp(n)形領域との接合、また
は、n(p)形基板と第2のp(n)形領域との接合
に、それぞれ、逆バイアス電圧が印加された際は、それ
ぞれ、第1のp(n)形領域、または、第2のp(n)
形領域が、完全空乏化するようにした。
【0007】更に、上記第1および第2の手段中の、n
+(p+)形多結晶シリコン領域とパッド電極との界面、
又は、n+(p+)形多結晶シリコン領域とp(n)形領
域との界面のうち、少なくとも一方の界面の一部分に絶
縁物を形成させることにより、パッド電極にワイヤボン
ディングした際に、トランジスタのエミッタ・ベース接
合に欠陥が生じる恐れを防止するようにした。
【0008】
【作用】通常、半導体装置は、電源に接続するVdd端
子、接地するVss端子、それに、入力端子と出力端子を
備えているが、本発明では、何れの端子に外部から正ま
たは負のサージ電圧が印加された場合でも、サージ電流
はサージ電圧が印加された端子から、縦形バイポーラト
ランジスタとかパンチスルーダイオードなどで構成され
たインピーダンスの低いバイパス回路を通って入り口近
くの他端子に流れて、内部の保護対象半導体装置の方に
は流れない、従ってそれを損傷させないようになってい
る。本発明では、上記のような保護用の仕組の主たる部
分を、外部と接続するためのパッド電極直下に縦方向に
形成させるようにしたので、半導体装置の集積度を余り
低下させずに済み、しかも保護回路の電流駆動力を十分
に高くできる。特に、サージ電流が保護回路内のpn
(np)接合端部に集中しないで、接合全体を均一に流
れるように、サージ電流の流路の形態に配慮したのでサ
ージ電流による損傷、破壊は生じ難い。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の断面構造を模式
的に示す図で、図2はその等価回路を示す図である。n
形基板1の主面にp形ウェル100、101が形成され
ている。p形ウェル100、101の一端部主面に、そ
れぞれ、n+形領域102、103を形成させてある。
また、p形ウェル100、101の他端部主面に、それ
ぞれ、p+形領域106、107を設けると共に、p形
ウェル100、101の中央部主面上に、それぞれ、n
+形多結晶シリコン領域108、109を介して、パッ
ド電極110、111を設けてある。p形ウェル10
0、101それぞれの内部のn+形領域102、103
それぞれの底部に接してp+形領域104、105を設
けてある。n+形領域102、103を、それぞれ配線
によりVdd端子に接続し、パッド電極110とp+形領
域106を入力端子に接続してある。またパッド電極1
11とp+形領域107をVss端子に接続してある。n+
形多結晶シリコン領域108をエミッタ、p形ウェル1
00をベース、n形基板1をコレクタとするnpnバイ
ポーラトランジスタ112が形成される。また、n+形
領域102とp+形領域104によりダイオード114
が形成され、n形基板1とp形ウェル100とによりダ
イオード116が形成される。図中、抵抗118と示し
たのは、p形ウェル100内部におけるnpnバイポー
ラトランジスタ112のエミッタ・ベース間のシャント
抵抗である。さらに、n+形多結晶シリコン領域109
をエミッタ、p形ウェル101をベース、n形基板1を
コレクタとするnpnバイポーラトランジスタ113が
形成される。またn+形領域103とp+形領域105と
によりダイオード115が形成され、n形基板1とp形
ウェル101とによりダイオード117が形成される。
抵抗119はp形ウェル101内部におけるnpnバイ
ポーラトランジスタ113のエミッタ・ベース間のシャ
ント抵抗である。次に半導体装置にサージが印加された
場合の本実施例保護回路の動作を、図2に示す等価回路
により説明する。 (A1):Vdd端子に対して入力端子が正となる場合:
ダイオード114、116が順バイアスされると共に、
npnバイポーラトランジスタ112の逆トランジスタ
がターンオンする。この逆トランジスタは縦形構造であ
るため電流増幅率は比較的高く、エミッタ面積もコレク
タ面積も大きい。特に逆トランジスタのコレクタである
n+形多結晶シリコン領域108はパッド電極110と
同程度の大きさ(約140μm角)にできる。従って、
この逆トランジスタの電流駆動力は十分に高くできる。
このためサージ電流の大部分は、入力端子からnpnバ
イポーラトランジスタ112の逆トランジスタを経てV
dd端子へ流れる。本保護回路は上記従来構造の保護回路
よりも、サージ電流がpn接合端部に集中し難く、サー
ジ電流による破壊が起き難い。 (A2):Vdd端子に対して入力端子が負となる場合:
ダイオード114、116が降伏する。そしてダイオー
ド114、116の降伏電流が抵抗118を流れること
によって、npnバイポーラトランジスタ112がター
ンオンする。ここでnpnトランジスタ112は多結晶
シリコンエミッタを持ち、かつ縦形構造であるため電流
増幅率は高い。さらにnpnトランジスタ112のエミ
ッタは、パッド電極110と同程度の大きさ(約140
μm角)にできる。よって、npnトランジスタ112
の電流駆動力を十分に大きくできる。このため、サージ
電流の大部分は、Vdd端子からnpnトランジスタ11
2を経て入力端子に流れる。本保護回路は上記従来構造
の保護回路よりも、サージ電流がpn接合の端部に集中
し難く、サージ電流による破壊が起き難い。この保護回
路ではダイオード114の降伏電圧はダイオード116
の降伏電圧とは独立に任意の値に設定できる。従って、
ダイオード114の降伏電圧を低くして、ダイオード1
14の降伏電流を大きくすれば、npnトランジスタ1
12が速やかにターンオンすると共に、ターンオンの度
合いが深くなる。よって本保護回路のサージ電流をバイ
パスする能力がさらに高くなる。 (B1):Vss端子に対して入力端子が正となる場合:
上記(A1)の場合と同様にしてダイオード114、1
16が順バイアスされる。また上記(A2)の場合と同
様にして、ダイオード115、117が降伏することに
よりnpnトランジスタ113がターンオンする。よっ
てサージ電流は入力端子からVss端子へバイパスされ
る。(A1)や(A2)の場合と同様に、サージ電流が
pn接合端部に集中し難い。そのため本保護回路は上記
従来構造の保護回路よりも、サージ電流による破壊が起
き難い。 (B2):Vss端子に対して入力端子が負になる場合:
上記(A2)の場合と同様にして、ダイオード114、
116が降伏することにより、npnトランジスタ11
2がターンオンする。また、上記(A1)の場合と同様
にしてダイオード115、117が順バイアスされる。
よってサージ電流はVss端子から入力端子へバイパスさ
れる。(A1)や(A2)の場合と同様に、サージ電流
がpn接合端部に集中し難い。このため本保護回路は上
記従来構造の保護回路よりも、サージ電流による破壊が
起き難い。なお本実施例は、npnトランジスタのエミ
ッタに多結晶シリコンを用いた。多結晶シリコンエミッ
タの効果は、前述のトランジスタの高hFE化の他に、一
般的にバイポーラトランジスタのエミッタとするような
n+形拡散領域と比較すると、多結晶シリコン領域は厚
く形成できる点にある。このためパッド電極へのワイヤ
ボンディングを行う際に、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ・ベース接合に欠陥が生ずる可能性が少ない。ま
た、本実施例回路は通常の入力状態においては、入力端
子に過大な正電圧が印加された場合に、ダイオード11
4、116がプルアップダイオードとして働く。また、
入力端子に過大な負電圧が印加された場合には、ダイオ
ード114が降伏するので、入力端子電圧はVdd電位か
らダイオード114の降伏電圧を減じた値程度にクラン
プされる。このように本実施例によれば回路動作に悪影
響を与えない。
【0010】図3は本発明第2実施例の断面構造を模式
的に示す図である。この実施例では、n+形多結晶シリ
コン108とパッド電極110の界面の一部分、および
n+形多結晶シリコン109とパッド電極111の界面
の一部分に、絶縁物領域200を形成してある。他は第
1実施例と同じで、等価回路も第1実施例と同じであ
る。従って本実施例回路にサージ電圧が印加された場合
の動作も第1実施例の場合と同様である。しかし、本実
施例では、絶縁物領域200があるために、パッド電極
にワイヤボンディングした際、npnバイポーラトラン
ジスタのエミッタ・ベース接合に欠陥が誘起される可能
性が一層抑制される。なお、絶縁物領域200をn+形
多結晶シリコン108とp形ウェル100の界面の一部
分、およびn+形多結晶シリコン109とp形ウェル1
01の界面の一部分に形成しても同様な効果が得られ
る。
【0011】図4は本発明第3実施例の断面構造を模式
的に示す図である。n形基板1主面にp形領域305、
306、およびn+形領域300を形成させてある。p
形領域305の端部に、それよりも深いp形領域301
を形成させると共に、p形領域306端部に、それより
も深いp形領域302を形成させてある。p形領域30
1の主面にp+形領域303を形成させ、また、p形領
域302の主面にp+形領域304を形成させてある。
また、p形領域305主面上にn+形多結晶シリコン領
域307を介してパッド電極309を形成させると共
に、p形領域306主面上にn+形多結晶シリコン領域
308を介してパッド電極310を形成させてある。n
+形領域300をVdd端子に接続し、パッド電極309
とp+形領域303を入力端子に接続してある。また、
パッド電極310とp+形領域304をVss端子に接続
してある。p形領域305とn+形多結晶シリコン領域
307とによりダイオード313が形成され、p形領域
305とn形基板1とによりダイオード311が形成さ
れる。さらにp形領域306とn+形多結晶シリコン領
域308とによりダイオード314が形成され、p形領
域306とn形基板1とによりダイオード312が形成
される。ダイオード311またはダイオード313に逆
バイアスが印加された際に、ダイオード311またはダ
イオード313が降伏する前に、p形領域305が完全
空乏化、即ち、所謂パンチスルーするように、p形領域
305の深さや不純物濃度を決める。また、ダイオード
312またはダイオード314に逆バイアスが印加され
た際に、ダイオード312またはダイオード314が降
伏する前に、p形領域306が完全空乏化するように、
p形領域306の深さや不純物濃度を決める。次に半導
体装置にサージが印加された場合の本実施例保護回路の
動作を説明する。 (A1):Vdd端子に対して入力端子が正となる場合:
ダイオード313が逆バイアスされ、ダイオード311
が順バイアスされる。ここでp形領域305が完全空乏
化、所謂パンチスルーするので、n形基板1からp形領
域305へ注入された電子は、直ちにn+形多結晶シリ
コン領域307へ注入される。これにより、(i)本実
施例保護回路はパンチスルーダイオードとして働くので
インピーダンスが低い、(ii)p形領域305端部にそ
れより深いp形領域301があり、p形領域301は高
抵抗であるため、n形基板1を流れる電子の大部分は、
p形領域305底面からp形領域305内部へ注入され
る。従ってパンチスルーダイオード内の電流も均一に流
れる、(iii)本保護回路のダイオードはパッド電極直
下にって、断面積を十分に大きくできる(約140μm
角)ため、インピーダンスをさらに低くすることができ
る、などの効果が得られる。上記のように本保護回路
は、サージ電圧を効率良く入力端子からVdd端子へバイ
パスできる。さらにサージ電流による破壊も起き難い。 (A2):Vdd端子に対して入力端子が負となる場合:
ダイオード311が逆バイアスされ、ダイオード313
が順バイアスされる。p形領域305がパンチスルーす
るので、n+形多結晶シリコン領域307からp形領域
305へ注入された電子は、直ちにn形基板1へ入る。
ここで本実施例では、上記(A1)の(i)、(iii)
に加えて、p形領域305端部に、それより深いp形領
域301があるので、p形領域305からn形基板1へ
注入された電子がp形領域301へ入らずに図の下方へ
流れるので、パンチスルーダイオード内の電流も均一に
流れる、という効果が得られる。上記のように本保護街
路はサージ電流を効率良く、Vdd端子から入力端子へバ
イパスできる。さらにサージによる破壊も起き難い。
【0012】(B1):Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:上記(A1)と同様に、ダイオード313
が逆バイアスされ、ダイオード311が順バイアスされ
る。また上記(A2)同様に、ダイオード312が逆バ
イアスされ、ダイオード314が順バイアスされる。よ
って(A1)及び(A2)同様に、本保護回路はサージ
電流を効率良く入力端子からVss端子へバイパスでき
る。さらにサージ電流による破壊も起き難い。 (B2):Vss端子に対して入力端子が負となる場合:
上記(A2)と同様に、ダイオード313が順バイアス
され、ダイオード311が逆バイアスされる。また上記
(A1)同様にダイオード312が順バイアスされ、ダ
イオード314が逆バイアスされる。よって(A1)及
び(A2)と同様に、本保護回路はサージ電流を効率よ
く、Vss端子から入力端子へバイパスできる。さらにサ
ージによる破壊も起き難い。
【0013】上記のように、本発明では、入力端子とV
dd端子間、およびVdd端子とVss端子間にそれぞれ縦形
バイポーラトランジスタまたはパンチスルーダイオード
からなる保護回路を接続し、保護回路を外部と接続する
ためのパッド電極直下に形成させる構成としたので、
(i)半導体装置の集積度を低下させることなく、保護
回路のインピーダンスを低下させることができ、保護回
路の電流駆動力を十分に高くできる。このため、サージ
電流が内部回路に流れ込まないので、サージ電流による
内部回路の破壊が起きない、(ii)サージ電流は保護回
路のpn接合端部に集中することなく、pn接合全体を
均一に流れるので、サージ電流による保護回路の破壊が
起き難くなる、などの効果が得られる。
【0014】なお、上記各実施例では、入力パッド電極
の直下に保護回路を形成する例を示した。しかし、出力
パッド電極の直下に本保護回路を形成することも勿論可
能で、そうすれば本保護回路は、出力端子とVdd端子間
および出力端子とVss端子間に印加されたサージに対し
ても同様な保護効果を示す。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体装置に対する、サージ耐量の大きな入力または出力
の保護回路が、集積度を殆ど犠牲にしないで形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面構造を模式的に示す
図である。
【図2】本発明の第1実施例の等価回路図である。
【図3】本発明の第2実施例の断面構造を模式的に示す
図である。
【図4】本発明第の3実施例の断面構造を模式的に示す
図である。
【図5】従来の技術による入力保護回路の一例の構造を
模式的に示す図である。
【図6】図5に示した従来例の等価回路図である。
【符号の説明】
1…n形基板 100、101…p形ウェル 102、103…n+形領域 104、105、106、107…p+形領域 108、109…n+形多結晶シリコン領域 110、111…パッド電極 112、113…npnバイポーラトランジスタ 114、115、116、117…ダイオード 118、119…シャント抵抗 200…絶縁物領域 300…n+形領域 301、302…p形領域 303、304…p+形領域 305、306…p形領域 307、308…n+形多結晶シリコン領域 309、310…パッド電極 311、312、313、314…ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体の導電形のn形またはp形の何れか
    一方を任意にa形、他方をb形と仮称することとして、
    半導体装置を形成すべきa形基板を共通のコレクタと
    し、 この基板の主面に第1、第2のb形領域を設けて、それ
    ぞれ、ベースとし、第1、第2のb形領域主面上に形成
    された第1、第2のa+形多結晶シリコン領域を、それ
    ぞれ、エミッタとする第1、第2のabaバイポーラト
    ラジスタを形成させ、 第1のa+形多結晶シリコン領域の主面上に、入力端子
    または出力端子となる第1のパッド電極を設けると共
    に、第2のa+形多結晶シリコン領域の主面上に、半導
    体装置に低電位を与えるVss端子または半導体装置に高
    電位を与えるVdd端子となる第2のパッド電極を設け、 かつ、上記第1、第2のトランジスタそれぞれのb形ベ
    ース領域主面の一部にb+形領域を形成させて、そこ
    に、それぞれ、ベース端子を設け、これらベース端子を
    それぞれのエミッタに、それぞれ配線によって接続し、 また、第1、第2のb形領域の端部に、基板a形領域と
    の境界を越え双方にまたがるa+形領域を設けてコレク
    タ端子を置き、これにVss端子またはVdd端子のうち第
    2のパッド電極に接続しない方を接続し、 更に、第1、第2のb形領域内に、それぞれ、上記a+
    形領域の底面に接合するb+形領域を設け、これらa+形
    領域とb+形領域の接合部に、上記第1、第2トランジ
    スタのコレクタ・ベース接合に並列かつ同じ向きに形成
    されたダイオードの降伏電圧を、それぞれ、上記コレク
    タ・ベース接合それぞれの降伏電圧よりも低くくしたこ
    とを特徴とする半導体装置の保護回路。
  2. 【請求項2】半導体の導電形のn形またはp形の何れか
    一方を任意にa形、他方をb形と仮称することとして、
    半導体装置を形成すべきa形基板の主面に、a+形領域
    と、第1のb形領域と、第2のb形領域とを設け、 第1のb形領域の主面上に、第1のa+形多結晶シリコ
    ン領域を介して、入力端子または出力端子となる第1の
    パッド電極を設けると共に、第1のb形領域の端部に、
    この領域よりも深く第3のb形領域を形成させ、 第2のb形領域の主面上に、第2のa+形多結晶シリコ
    ン領域を介して、半導体装置に低電位を与えるVss端子
    または半導体装置に高電位を与えるVdd端子となる第2
    のパッド電極を設けると共に、第2のb形領域の端部
    に、この領域よりも深く第4のb形領域を形成させ、 かつ、第3のb形領域の主面の一部と第4のb形領域の
    主面の一部に、それぞれ、b+形領域を形成させ、 上記a+領域に、Vss端子またはVdd端子のうち第2の
    パッド電極に接続しない方を接続し、第3のb形領域主
    面のb+形領域上に形成させた端子を第1のパッド電極
    に接続すると共に、第4のb形領域主面のb+形領域上
    に形成させた端子を第2のパッド電極に接続し、 更に、a形基板と第1のb形領域との接合、または、a
    形基板と第2のb形領域との接合に、それぞれ、逆バイ
    アス電圧が印加された際は、第1のb形領域、または、
    第2のb形領域が、それぞれ、完全空乏化するようにし
    たことを特徴とする半導体装置の保護回路。
  3. 【請求項3】a+形多結晶シリコン領域とパッド電極と
    の界面、または、a+形多結晶シリコン領域とb形領域
    との界面のうち、少なくとも一方の界面の一部分に絶縁
    物を形成させたことを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体装置の保護回路。
JP14322193A 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の保護回路 Pending JPH0715010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14322193A JPH0715010A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の保護回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14322193A JPH0715010A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の保護回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0715010A true JPH0715010A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15333713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14322193A Pending JPH0715010A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の保護回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715010A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006005028A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Nec Electronics Corp 半導体保護装置
JP2006210690A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd サージ保護用半導体装置
KR100852303B1 (ko) * 2006-04-24 2008-08-18 산요덴키가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
KR100852302B1 (ko) * 2006-05-25 2008-08-18 산요덴키가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
US7675141B2 (en) 2006-04-24 2010-03-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006005028A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Nec Electronics Corp 半導体保護装置
JP4620387B2 (ja) * 2004-06-15 2011-01-26 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体保護装置
JP2006210690A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd サージ保護用半導体装置
KR100852303B1 (ko) * 2006-04-24 2008-08-18 산요덴키가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
US7675141B2 (en) 2006-04-24 2010-03-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7906811B2 (en) 2006-04-24 2011-03-15 Sanyo Electric Co., Ltd. (Osaka) Semiconductor device with protection element disposed around a formation region of a transistor
KR100852302B1 (ko) * 2006-05-25 2008-08-18 산요덴키가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5717559A (en) Input/output protection device for use in semiconductor device
US20020017654A1 (en) Protection device with a silicon-controlled rectifier
US4811155A (en) Protection circuit for a semiconductor integrated circuit having bipolar transistors
JPS63254762A (ja) Cmos半導体装置
JPH1041469A (ja) 半導体装置
JPH06177330A (ja) 半導体装置
KR100208632B1 (ko) 반도체 집적 회로 및 그 제조 방법
US4922317A (en) CMOS device having Schottky diode for latch-up prevention
EP0103306B1 (en) Semiconductor protective device
JPS6248901B2 (ja)
US8188568B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JPH1065020A (ja) 半導体装置
JPH09181315A (ja) 半導体デバイス
JPH0715010A (ja) 半導体装置の保護回路
JP3389782B2 (ja) 半導体装置
JP6838504B2 (ja) 半導体装置および半導体回路装置
US6433393B1 (en) Semiconductor protective device and method for manufacturing same
US6288884B1 (en) MOS buffer immun to ESD damage
US6320229B1 (en) Semiconductor device
JP2003060059A (ja) 保護回路および保護素子
KR100435807B1 (ko) 정전방전 보호 회로용 반도체 제어 정류기
CA1289267C (en) Latchup and electrostatic discharge protection structure
JP3158534B2 (ja) 半導体集積回路
US6784499B2 (en) Semiconductor device serving as a protecting element
JP3843570B2 (ja) 横型ダイオード