JPH05267588A - 半導体保護装置 - Google Patents

半導体保護装置

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JPH05267588A
JPH05267588A JP6586292A JP6586292A JPH05267588A JP H05267588 A JPH05267588 A JP H05267588A JP 6586292 A JP6586292 A JP 6586292A JP 6586292 A JP6586292 A JP 6586292A JP H05267588 A JPH05267588 A JP H05267588A
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JP
Japan
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diode
terminal
emitter
input terminal
region
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Application number
JP6586292A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tajima
豊 田島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージ電流によってバイポーラトランジスタ
またはダイオードなど内部回路の破壊防止に好適な半導
体保護装置を提供する。 【構成】 外部からの信号が入力される入力端子と、内
部回路に高電位電圧を与えるVdd端子と、前記入力端子
および内部回路に低電位電圧を与えるVss端子とを有
し、前記入力端子と前記Vdd端子の間にダイオード5
0、前記入力端子と前記Vss端子の間に、NPN型バイ
ポーラトランジスタを接続し、前記ダイオードのPN接
合端部および前記バイポーラトランジスタのエミッタ接
合端部がトレンチ型絶縁膜120と接するように形成し
た半導体保護装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電サージによって
半導体装置が破壊されるのを防止するに好適な半導体保
護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体保護装置としては、例えば
図13、図14に示すようなものがある。図13はN型
基板に形成された従来の半導体保護装置の断面構造を示
す図、図14は図13の等価回路を示す図である。
【0003】まず図13に基づいて半導体保護装置の断
面構造を説明する。1はN型基板であり、N型基板1の
主面にはP+型領域3とN+型領域4が形成されている。
さらにN型基板1内にはP型ウエル2が形成され、P型
ウエル2主面にはP+領域5、7及びN+型領域6が形成
されている。
【0004】N型基板1とP型ウエル2の主面上には、
フィールド酸化膜8および層間絶縁膜9が形成されてい
る。
【0005】P+型領域3の一端は、入力端子に接続さ
れており、P+型領域3の他端と、N+型領域6は、内部
回路(図示せず)に接続されている。またN+型領域4
は、内部回路に高電位電圧を印加するためのVdd端子に
接続されている。P+型領域5、7は、内部回路に低電
位電圧を印加するためのVss端子へ接続されている。
【0006】ダイオード20はP+型領域3とN型基板
1により形成され、ダイオード21はPウエル2とN型
基板1により形成されている。ダイオード23は、N+
型領域6とPウエル2により形成され、NPN型バイポ
ーラトランジスタ24はN+型領域6、Pウエル2、N
型基板1により形成されている。また入力抵抗25はP
+型領域3により形成されている。
【0007】次に上記の回路構成を図14を用いて説明
する。入力抵抗25の一端は入力端子に、他端は内部回
路に接続されている。ダイオード20のアノードは抵抗
25に分布定数的に接続し、ダイオード20のカソード
と、ダイオード21のカソードはVdd端子に接続されて
いる。ダイオード23のアノードとダイオード21のア
ノードはVss端子に接続され、ダイオード23のカソー
ドは内部回路に接続されている。NPN型バイポーラト
ランジスタ24のエミッタは内部回路に、ベースはVss
端子に、コレクタはVdd端子にそれぞれ接続されてい
る。
【0008】次に、従来の半導体保護装置の動作を図1
4に基づいて説明する。半導体装置に印加される静電サ
ージ(以下、単にこれをサージと記す)には、以下に示
すような4つの場合があり、それぞれの場合に対する動
作を示す。
【0009】(A1)Vdd端子に対して入力端子が正と
なる場合:ダイオード20が順バイアスされることによ
り、またはダイオード23が降伏し、ダイオード21が
順バイアスされることにより、サージ電流はVdd端子へ
流れる。
【0010】(A2)Vdd端子に対して入力端子が負と
なる場合:ダイオード20、またはダイオード21が降
伏し、ダイオード23が順バイアスされるか、またはサ
ージ立ち上がり時におけるダイオード21の寄生容量へ
の充電電流によってNPN型バイポーラトランジスタ2
4がターンオンすることにより、サージ電流は入力端子
へ流れる。
【0011】(B1)Vss端子に対して入力端子が正と
なる場合:ダイオード23、またはダイオード21が降
伏し、ダイオード20が順バイアスされることにより、
サージ電流はVss端子へ流れる。
【0012】(B2)Vss端子に対して入力端子が負と
なる場合:ダイオード23が順バイアスされるか、また
はダイオード20が降伏し、ダイオード21が順バイア
スされることにより、サージ電流は入力端子へ流れる。
【0013】上記のような過程を経て、内部回路は半導
体装置に印加されたサージ電流から保護される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体保護装置にあっては以下に示す問題点があっ
た。すなわち、第1の問題点は、ダイオード20及びダ
イオード23をサージ電流が流れる際に、ダイオード2
0では図13に示すアノード端子(P+型領域3)の端
部にサージ電流が集中して破壊が生じやすいことであ
る。また、ダイオード23では図12に示すカソード端
子(N+型領域6)の端部にサージ電流が集中して破壊
が生じやすい。特に、EOS(ESD)等の短時間サー
ジの場合、破壊に至るまでの熱拡散長が小さいため、こ
のエッジへの電流集中の効果は顕著である。
【0015】さらに、NPN型バイポーラトランジスタ
24をサージ電流が流れる際に、図13に示すエミッタ
部(N+領域6)の端部に前記サージ電流が集中しこの
サージ電流によってNPN型バイポーラトランジスタ2
4が破壊されやすくなる。このような従来構造のトラン
ジスタの電流集中効果については電子情報通信学会編、
古川静二郎著「半導体デバイス」P123〜P124に
記載されている。
【0016】第2の問題点は、NPN型バイポーラトラ
ンジスタ24のベース抵抗が比較的大きいことであっ
て、NPN型バイポーラトランジスタ24が高電流動作
時においては、ベース抵抗によってベース領域中に電圧
降下が生じ前記エミッタ・ベース接合のバイアスが十分
に高くならず、従ってサージ電流が大きい時は、NPN
型バイポーラトランジスタ24が前記サージ電流を十分
効果的に除去することができない。
【0017】第3の問題点は、入力端子とVss端子間に
は電流増幅率が高いバイポーラトランジスタがないこと
である。Vss端子と入力端子との間にサージが印加され
た場合、ダイオード21、あるいはダイオード23に大
部分のサージ電流が流れる。このためこのサージ電流に
より、ダイオード21、あるいは23が破壊されやす
い。
【0018】以上述べたように従来の半導体保護装置に
おいては、サージによって保護装置自体が破壊される
か、または保護装置で除去しきれなかったサージによっ
て、内部回路が破壊されてしまう点が問題であった。本
発明は上記の問題点に鑑み、サージ電流によるダイオー
ドやトランジスタの接合端部への電流集中をなくし内部
回路の破壊を防止するに好適な半導体保護装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたものであって、上記課
題を解決するための手段は、特許請求の範囲に記載され
ている。すなわち、第1の発明は、外部からの信号が入
力される入力端子と、内部回路に高電位電圧を印加する
第1の電源端子と、内部回路に低電位電圧を印加する該
2の電源端子と、前記入力端子と前記第1の電源端子と
の間に接続されるプルアップダイオードもしくはNPN
バイポーラトランジスタと、前記入力端子と前記第2の
電源端子との間に接続されるプルダウンダイオードもし
くはPNPバイポーラトランジスタとを有し、前記プル
アップダイオードのPN接合端部もしくは前記NPNバ
イポーラトランジスタのベース・エミッタ間のPN接合
端部の近傍と、前記プルダウンダイオードのPN接合端
部もしくは前記PNPバイポーラトランジスタのベース
・エミッタ間のPN接合端部の近傍とのいずれか一方に
電気抵抗の高い半導体領域を形成した半導体保護装置で
ある。また、第2の発明は、外部からの信号が入力され
る入力端子と、内部回路に高電位電圧を印加する第1の
電源端子と、内部回路に低電位電圧を印加する該2の電
源端子と、前記入力端子と前記第1の電源端子との間に
接続されるプルアップダイオードと、前記入力端子と前
記第2の電源端子との間に接続されるプルダウンダイオ
ードとを有し、前記プルアップダイオードもしくはプル
ダウンダイオードのPN接合端部の近傍に、前記プルア
ップダイオードもしくはプルダウンダイオードを形成し
た半導体もしくはウェル領域と同じ導電型で再結合順位
が多く電気抵抗が高い半導体領域を形成した半導体保護
装置である。
【0020】
【作用】コレクタがVdd端子に接続され、エミッタが入
力端子に接続されたNPN型バイポーラトランジスタ
(以下NPNTrと記す)、または、コレクタがVss
子に接続され、エミッタが入力端子に接続されたPNP
型バイポーラトランジスタ(以下PNPTrと記す)を
設け、このNPNTr、およびPNPTrは共にバーテ
ィカル構造とすることにより、電流増幅率を十分に高く
することができ、また、ダイオードの接合端部または前
記バイポーラトランジスタ(以下Trと記す)のエミッ
タ領域にトレンチ型酸化膜を設けることにより、前記接
合端部および前記エミッタ領域端部への電流集中が防止
される。さらに、前記Trのベース領域において、前記
Trのエミッタ領域に接しないように高濃度領域を設け
ることにより、前記Trのベース抵抗を低下させること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施例を示す図、図2は第1実施
例の等価回路を示す図である。まず図1に基づいて断面
構造を説明する。
【0022】従来構造のP+型領域3(図13参照)の
端部およびN+型領域6(図13参照)の端部に接して
それぞれトレンチ型酸化膜120を形成し、その他の構
造については図13の従来構造と同じである。
【0023】次に回路構成を図2に基づいて説明する。
PN接合端部に、トレンチ型酸化膜120を形成された
ダイオード50、51がそれぞれプルアップダイオー
ド、プルダウンダイオードとして接続されている。また
エミッタ接合端にトレンチ型酸化膜120を接して形成
されたNPNTr52が従来構造におけるNPNTr2
4と同様に接続されている。抵抗25、ダイオード21
は従来構造と同じである(図14参照)。
【0024】本実施例の動作を図2に基づいて説明す
る。半導体装置にサージが印加された場合、本実施例は
以下に示す動作を示す。 (A11)Vdd端子に対して入力端子が正となる場合:
従来構造における(A1)と同様に、ダイオード50が
順バイアスされることにより、またはダイオード51が
降伏し、ダイオード21が順バイアスされることによ
り、サージ電流はVdd端子へ流れる。ただしダイオード
50、51の接合端部にはトレンチ型酸化膜120があ
るので、サージ電流はこの接合からN型基板1若しくは
Pウエル2の深い部分へ垂直方向に流れる。このため、
サージ電流がこの接合端に集中することがない。よって
ダイオード50、51は従来構造のダイオードよりも、
サージ電流による破壊が発生し難い。
【0025】(A12)Vdd端子に対して入力端子が負
になる場合:従来構造(A2)と同様に、ダイオード5
0が降伏するか、またはダイオード21が降伏し、ダイ
オード51が順バイアスされるか、若しくはサージ立ち
上がり時におけるダイオード21の寄生容量への充電電
流によってNPNTr52がターンオンすることによ
り、サージ電流は入力端子へ流れる。ただしダイオード
50、51は(A11)と同様の理由により破壊され難
い。NPNTr52のターンオン時におけるベース・エ
ミッタ間バイアス分布とエミッタ電流分布を図3を用い
て説明すると、ダイオード21を流れたサージ電流の一
部が、NPNTr52のベース電流となる。このときN
PNTr52のベース電流は、トレンチ型酸化膜120
の存在により、ベース領域の深い部分からエミッタ直下
の部分へ垂直方向に流れる。このためエミッタ直下のベ
ース電位はほぼ一定に保持される。
【0026】上記によりNPNTr52のエミッタ電流
は、NPNTr52のエミッタ・ベース接合をほぼ均一
に流れ、従来構造のTrにおけるようなエミッタ端部の
電流密度が高くなる電流集中効果は生じない。このため
NPNTr52は従来構造のTrよりも大電流動作時に
おいて破壊が起き難い。
【0027】(B11)Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:従来構造(B1)と同様に、サージ電流は
ダイオード51の降伏、あるいはダイオード21の降伏
とダイオード50の順バイアスによりVss端子へ流れ
る。ただし(A11)と同様、ダイオードの破壊は起き
難い。
【0028】(B12)Vss端子に対して入力端子が負
となる場合:従来構造(B2)と同様に、ダイオード5
1の順バイアス、あるいはダイオード21の順バイアス
とダイオード50の降伏により、サージ電流は入力端子
へ流れる。ただし(A11)同様、ダイオードの破壊は
起き難い。
【0029】以上のように、本実施例によって、サージ
印加による半導体保護装置の破壊が生じ難くなる。特に
EOS等の短時間サージに対する保護効果が顕著であ
る。
【0030】図4は、この発明の第2実施例を示す図、
図5は第2実施例の等価回路を示す図である。まず図4
に基づいて断面構造を説明する。
【0031】N型基板1主面にはPウエル100および
N+型領域101が設けられており、P*型領域115
とPウエル116が接して形成されている。P*型領域
115とPウエル116の境界部分にはトレンチ型酸化
膜120が設けられており、またP*型領域115主面
にはP+型領域110が、またPウエル116主面には
N+型領域102が形成されている。
【0032】Pウエル100主面には、P+型領域11
2が形成されており、またN*型領域105とNウエル
106が接して設けられている。N*型領域105とN
ウエル106の境界部分にはトレンチ型酸化膜120が
形成されている。N*型領域105主面にはN+型領域
103が形成され、またNウエル106主面にはP+型
領域114が形成されている。
【0033】N+型領域102、P+型領域110および
N+型領域103とP+型領域114は入力端子に接続さ
れている。N+型領域101はVdd端子に、P+型領域1
12はVss端子にそれぞれ接続されている。
【0034】N+型領域102をエミッタ、Pウエル1
16をベース、N型基板1をコレクタとするNPNTr
151が形成されており、Pウエル116およびP*型
領域115内にNPNTr151のベース抵抗160が
形成されている。
【0035】またP+型領域114をエミッタ、Nウエ
ル106をベース、Pウエル100をコレクタとするP
NPTr152が形成され、Nウエル106およびN*
型領域105内にPNPTr152のベース抵抗161
が形成されている。
【0036】さらにN型基板1とP*型領域115によ
りダイオード156が形成され、Pウエル100とN*
型領域105によりダイオード157が形成されてい
る。
【0037】次に第2実施例の回路構成を図5に基づい
て説明する。NPNTr151のエミッタは入力端子
に、コレクタはVdd端子にそれぞれ接続されている。ま
たNPNTr151のベース・エミッタ間に抵抗160
が接続され、NPNTr151のコレクタにはダイオー
ド156のカソードが、また、NPNTr151のベー
スにはダイオード156のアノードがそれぞれ接続され
ている。
【0038】PNPTr152のエミッタは入力端子
に、コレクタはVss端子にそれぞれ接続されている。P
NPTr152のベース・エミッタ間に抵抗161が接
続され、またPNPTr152のコレクタにはダイオー
ド157のアノードが、PNPTr152のベースには
ダイオード157のカソードがそれぞれ接続されてい
る。
【0039】本実施例の動作を図5に基づいて説明す
る。半導体装置にサージが印加された場合、本実施例は
以下に示す動作を示す。
【0040】(A21)Vdd端子に対して入力端子が正
となる場合:ダイオード156およびNPNTr151
のベース・コレクタ接合が順バイアスされることによ
り、サージ電流は抵抗160を経てVdd端子へ流れる。
【0041】(A22)Vdd端子に対して入力端子が負
となる場合:ダイオード156が降伏し、その降伏電流
が抵抗160を流れる。このため、NPNTr151の
ベース・エミッタ接合が順バイアスされ、NPNTr1
51がターンオンする。サージ電流はVdd端子から入力
端子へ流れる。
【0042】このとき、NPNTr151のターンオン
時におけるベース・エミッタ間バイアス分布とエミッタ
電流分布は、第1実施例におけるNPNTr52の場合
と同様である(図3参照)。よってNPNTr151に
おいて電流集中効果は生じ難く、サージ電流によって破
壊され難い。
【0043】NPNTr151はバーティカル構造であ
るため電流増幅率が高い。さらにベース領域中の高濃度
領域(図4におけるP*領域115)によりベース抵抗
が低いので、大電流動作時にベース抵抗の電圧降下が低
く、ベース・エミッタ間バイアスは十分に高くなる。こ
のためNPNTr151のコレクタからエミッタにかけ
て効率良くサージ電流を流すことができる。
【0044】(B21)Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:(A22)の場合と同様にして、ダイオー
ド157が降伏してその降伏電流が抵抗161を流れる
ことにより、PNPTr152がターンオンする。サー
ジ電流はPNPTr152を経て、入力端子からVss
子へ流れる。
【0045】なおPNPTr152はNPNTr151
と同様な構造であるため、エミッタ端部での電流集中効
果が起きず、電流増幅率が高く、ベース抵抗が低いので
サージ電流を効率良く流すことができる。
【0046】(B22)Vss端子に対して入力端子が負
となる場合:(A21)の場合と同様にして、ダイオー
ド157およびPNPTr152のベース・コレクタ接
合が順バイアスされることにより、サージ電流はVss
子から入力端子へ流れる。
【0047】以上述べたように本実施例によれば、半導
体装置に印加されたサージを入力端子とVdd端子間ある
いは入力端子とVss端子間に設けられたダイオードの順
バイアスまたはTrのターンオンにより除去することが
でき、これにより内部回路は保護される。
【0048】なお通常の入力状態においては、ダイオー
ド156、157がそれぞれプルアップダイオードとプ
ルダウンダイオードとして働く。よって本実施例は回路
動作に悪影響を与えることはない。
【0049】図6は本発明の第3実施例の断面を示す図
である。図7は第3実施例の等価回路を示す図である。
【0050】まず図7を用いて本実施例の断面構造を説
明する。第3実施例の構造ではN+型領域102主面の
中央部と端部にそれぞれコンタクトを設けた。さらにP
+型領域114主面の中央部と端部にそれぞれコンタク
トを設けた。その他の構造は第2実施例と同じである。
【0051】図6において、N+型領域102中央部と
P+型領域114中央部は入力端子に接続され、N+型領
域102端部とP+型領域114端部及びP+型領域11
0、N+型領域103は内部回路に接続されている。ま
たN+型領域101はVdd端子に、P+型領域112、1
13はVss端子にそれぞれ接続されている。
【0052】N+型領域102により抵抗153が、P+
型領域114により抵抗154が形成されており、また
N+型領域102をエミッタ、Pウエル116をベー
ス、N型基板1をコレクタとするNPNTr170が形
成されている。また、P+型領域114をエミッタ、N
型ウエル106をベース、P型ウエル2をコレクタとす
るPNPTr171が形成されている。P*型領域11
5とN型基板1によってダイオード156が形成され、
N*型領域105とPウエル2によってダイオード15
7が形成されている。なお抵抗160、抵抗161は、
それぞれNPNTr170、PNPTr171のベース
抵抗である。
【0053】次に第3実施例の回路構成を図7に基づい
て説明する。抵抗153、154が入力端子と内部回路
の間に接続されている。NPNTr170のエミッタ
は、抵抗153に分布定数的に接続され、コレクタはV
dd端子とダイオード156のカソードが接続されてい
る。さらにNPNTr170のベースは、ダイオード1
56のアノードに接続されると共に、抵抗160を経て
内部回路に接続されている。
【0054】PNPTr171のエミッタは抵抗154
に分布定数的に接続され、コレクタはVss端子とダイオ
ード157のアノードが接続されている。さらにPNP
Tr171のベースはダイオード157のカソードに接
続されると共に、抵抗161を経て内部回路に接続され
ている。
【0055】本実施例の動作を図7に基づいて説明す
る。半導体装置にサージが印加された場合、本実施例は
以下に示す動作を示す。 (A31)Vdd端子に対して入力端子が正となる場合:
ダイオード156及びNPNバイポーラTr170のベ
ース・コレクタの接合が順バイアスされることにより、
サージ電流は抵抗153、154および160を経てV
dd端子へ流れる。
【0056】(A32)Vdd端子に対して入力端子が負
になる場合:ダイオード156が降伏し、その降伏電流
が抵抗160と153を流れる。抵抗160、153に
電位差が生じ、NPNTr170のエミッタ・ベース接
合が順バイアスされる。さらに、ダイオード156の降
伏電流の一部が、NPNTr170にベース電流として
注入される。よってNPNTr170がターンオンして
サージ電流がVdd端子から入力端子へ流れる。NPNT
r170のターンオン時におけるベース・エミッタ間バ
イアス分布とエミッタ電流分布を図8を用いて説明す
る。ダイオード156の降伏電流が、NPNTr170
のエミッタ端部からエミッタ中央部にかけて流れる。こ
のためエミッタ端部の電位はエミッタ中央部の電位より
高くなる。一方、NPNTr170のベース電流はトレ
ンチ型酸化膜120の存在により、ベース領域の深い部
分からエミッタ直下の部分へ垂直方向に流れる。このた
めエミッタ直下のベース電位はほぼ一定になる。
【0057】これにより、NPNTr170のベース・
エミッタ間バイアスは、エミッタ中央部の方が、エミッ
タ端部より高く、エミッタ電流も主にエミッタ中央部を
流れる。このため、さらに電流集中効果が生じ難くな
り、より一層、大電流動作時において破壊が起き難くな
る。
【0058】さらに、第2実施例と同じように、NPN
Tr170はバーティカル構造であるため電流増幅率が
高い。さらにベース領域中の高濃度領域(図6における
P*型領域115)によりベース抵抗が低いので、大電
流動作時にベース抵抗の電圧降下が低く、ベース・エミ
ッタ間のバイアスは十分に高くなる。このためサージ電
流をNPNTr170のコレクタからエミッタにかけて
効率良く流すことができる。
【0059】(B31)Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:(A32)の場合と同様にして、ダイオー
ド157が降伏してその降伏電流が抵抗161、154
を流れることにより、PNPTr171がターンオン
し、サージ電流はPNPTr171を経て入力端子から
ss端子へ流れる。
【0060】なおPNPTr171はNPNTr170
と同様な構造であるため、エミッタ端部での電流集中効
果が起きず、電流増幅率が高く、ベース抵抗が低いの
で、サージ電流を効率良く流すことができる。
【0061】(B32)Vss端子に対して入力端子が負
となる場合:(A31)の場合と同様にして、ダイオー
ド157およびPNPTr171のベース・コレクタ接
合が順バイアスされることにより、サージ電流はVss
子から入力端子へ流れる。
【0062】以上述べたように本実施例によれば、半導
体装置に印加されたサージを入力端子とVdd端子間、あ
るいは入力端子とVss端子間に設けられたダイオードの
順バイアス、またはTrのターンオンにより除去するこ
とができ、これにより内部回路が保護される。
【0063】なお通常の入力状態においては、ダイオー
ド156、157がそれぞれプルアップダイオードとプ
ルダウンダイオードとして働く。よって本実施例は回路
動作に悪影響を与えることはない。なお、通常の入力状
態時に抵抗153、154を流れる電流によってNPN
Tr170あるいはPNPTr171がターンオンしな
いように、抵抗153、154の値は十分に小さくす
る。
【0064】図9は、本発明の第4実施例の構造を示す
断面図、図10は、第4実施例の等価回路を示す図であ
る。図9に基づいて、第4実施例の構造を説明する。N
型基板1主面には、N+型領域201、P+型領域20
2、P型ウエル209が形成され、P*型領域207と
P型ウエル208が接して形成されている。また、N型
基板1主面において、P+型領域202端部にトレンチ
型酸化膜203が設けられている。
【0065】P*型領域207とP型ウエル208の境
界部にはトレンチ型酸化膜214が形成され、またP*
型領域207主面にP+型領域204が設けられ、P型
ウエル208主面にN+型領域210が設けられてい
る。
【0066】P型ウエル209主面には、P+型領域2
05が設けられ、また、N*型領域212、N型ウエル
213が接して形成されている。N*型領域212とN
型ウエル213の境界部分にはトレンチ型酸化膜214
が設けられている。N*型領域212主面にはN+型領
域211が、またN型ウエル213主面にはP+型領域
206がそれぞれ形成されている。
【0067】P+型領域202、N+型領域210および
P+型領域206は、それぞれ入力端子と内部回路を結
ぶ信号線路に接続され、N+型領域201、N+型領域2
11はVdd端子に接続されている。P+型領域204お
よび205はVss端子に接続されている。
【0068】P+型領域202とN型基板1によってダ
イオード251が形成され、N+型領域210とP型ウ
エル208とでダイオード252が形成されており、P
*型領域207とN型基板1とでダイオード255が形
成されている。また、N+型領域210をエミッタ、P
型ウエル208をベース、N型基板1をコレクタとする
NPNTr253が形成されており、P+型領域206
をエミッタ、N型ウエル213をベース、Pウエル20
9をコレクタとするPNPTr254が形成されてい
る。
【0069】次に図10に基づいて、本実施例の等価回
路について説明する。ダイオード251のカソード、ダ
イオード255のカソード、NPNTr253のコレク
タ、およびPNPTr254のベースはVdd端子に接続
されている。
【0070】ダイオード251のアノード、ダイオード
252のカソード、NPNTr253のエミッタ、およ
びPNPTr254のエミッタは前記信号線路に接続さ
れている。
【0071】ダイオード252のアノード、NPNTr
253のベース、PNPTr254のコレクタ、および
ダイオード255のアノードはVss端子に接続されてい
る。
【0072】サージ印加時における本実施例の動作につ
いて説明する。 (A41)Vdd端子に対して入力端子が正となる場合:
従来例(A1)の場合と同様にして、サージ電流は入力
端子からVdd端子へ流れる。
【0073】(A42)Vdd端子に対して入力端子が負
となる場合:従来例(A2)の場合と同様にして、サー
ジ電流はVdd端子から入力端子へ流れる。
【0074】(B41)Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:ダイオード252が降伏するか、またはダ
イオード255が降伏し、ダイオード251が順バイア
スされるか、またはサージ立ち上がり時におけるダイオ
ード255の寄生容量への充電電流によって、PNPT
r254がターンオンすることにより、サージ電流はV
ss端子へ流れる。
【0075】(B42)Vss端子に対して入力端子が負
となる場合:従来例(B2)の場合と同様にして、サー
ジ電流はVss端子から入力端子へ流れる。
【0076】以上述べたように本実施例によれば、入力
端子とVdd端子間あるいは入力端子とVss端子間に印加
されたサージを効果的に除去することができる。このた
めサージによる半導体装置の破壊を防止することができ
る。
【0077】なお第2実施例と同様の理由により、Tr
253、Tr254の電流増幅率は高く、ベース抵抗は
低い。よってTr253はVdd端子に対して入力端子が
負になるサージを、またTr254はVss端子に対して
入力端子が正になるサージを特に効果的に除去すること
ができる。
【0078】本実施例によればダイオード251のアノ
ード端部、およびダイオード252のカソード端部はそ
れぞれトレンチ型酸化膜203、214で囲まれてい
る。このためダイオードを流れる電流がダイオード端部
に集中することがない。ダイオードがサージ電流に破壊
され難くなる。またNPNTr253のエミッタ端部お
よびPNPTr254のエミッタ端部はそれぞれトレン
チ型酸化膜214で囲まれている。Tr253、254
のベース電流は、ベースの深い部分からエミッタ直下の
ベース領域へ垂直方向に流れる。よってTr253、T
r254のエミッタとベースの接合は均一にバイアスさ
れ、エミッタ電流が該エミッタとベースの接合端部に集
中することはない。Tr253、Tr254が、サージ
電流で破壊され難くなる。
【0079】本実施例は通常の論理状態においては、T
r253のエミッタ・ベース接合、およびTr254の
エミッタ・ベースの接合は共に逆バイアスされており、
Tr253およびTr254はターンオンしない。本実
施例は、通常の論理動作に悪影響を与えない。
【0080】図11に本発明の第5実施例の等価回路を
示す。まず本実施例の回路構成について説明する。NP
NバイポーラTr357のエミッタが、入力端子と内部
回路を結ぶ信号線路に接続され、NPNTr357のコ
レクタがVdd端子に接続されている。NPNTr357
のエミッタ・ベース間にコンデンサ355が接続され、
NPNTr357のコレクタとベースの間に、Tr35
7のコレクタ・ベース接合と同じ向きのダイオード35
3が接続されている。
【0081】またPNPバイポーラTr358のエミッ
タがこの信号線路に接続され、コレクタがVss端子に接
続されている。PNPTr358のエミッタ・ベース間
にコンデンサ356が接続され、PNPTr358のコ
レクタ・ベース間には、Tr358のコレクタ・ベース
間の接合と同じ向きのダイオード354が接続されてい
る。
【0082】なお信号線路とVdd端子の間にはプルアッ
プダイオード351が、また信号線路とVss端子の間に
はプルダウンダイオード352がそれぞれ接続されてい
る。
【0083】次に半導体装置にサージが印加された場合
の、本実施例の動作について説明する。
【0084】(A51)Vdd端子に対して入力端子が正
となる場合:ダイオード351、353、およびNPN
Tr357のコレクタ・ベース接合が順バイアスされ
る。ダイオード353、および、この接合での電圧降下
Fは0.65V程度であるので、大部分のサージ電圧
はコンデンサ355に印加される。よってサージ電流は
コンデンサ353の電荷として、コンデンサ355に吸
収される。
【0085】(A52)Vdd端子に対して入力端子が負
となる場合:ダイオード353が降伏する。ダイオード
353での電圧降下は、ダイオードの降伏電圧程度であ
るので、NPNTr357のエミッタ・ベース接合に順
バイアスがかかる。さらにダイオード353の降伏電流
がコンデンサ355を充電すると共に、NPNTr35
7のベース領域に注入される。よってNPNTr357
がターンオンして、サージ電流はVdd端子から入力端子
へ流れる。
【0086】(B51)Vss端子に対して入力端子が正
となる場合:(A52)の場合と同様にして、ダイオー
ド354の降伏により、PNPTr358がターンオン
する。これによってサージ電流はコンデンサ356の充
電電荷として吸収されるとともに、前記ターンオンによ
り入力端子からVss端子へ流れる。
【0087】(B52)Vss端子に対して入力端子が負
となる場合:(A51)の場合と同様にして、サージ電
流はコンデンサ356の充電電荷として、コンデンサ3
56に吸収される。
【0088】以上述べたように、本実施例により半導体
装置に印加されたサージを効率良く除去することができ
る。これによりサージによる該半導体装置が破壊される
のを防ぐことができる。
【0089】なおコンデンサ356の誘電体に強誘電体
膜を用いれば、コンデンサ356の容量が増大し、コン
デンサ356のサージを吸収する能力が高くなる。
【0090】また、コンデンサ356と並列に高抵抗素
子を接続すれば、サージにより充電されたコンデンサ3
56の電荷を、速やかに放電させることができ、半導体
装置に連続してサージが印加された場合、コンデンサ3
56によって効率良くサージを吸収することができるな
どの効果を奏する。
【0091】通常の回路動作においては、ダイオード3
53、ダイオード354、さらに、Tr357、Tr3
58のベース・コレクタ接合は逆バイアスされている。
このためコンデンサ355およびコンデンサ356は充
電されず、かつ、Tr357およびTr358はターン
オンしない。よって本実施例は回路動作に悪影響を与え
ることはない。
【0092】なお、プルアップダイオード351、およ
びプルダウンダイオード352は回路動作中における入
力信号レベルをVss端子からVdd端子の間にクランプす
るために設けたものである。
【0093】図12は本発明の第6実施例の構造を示す
断面図である。本実施例は、第1実施例の変形として、
ダイオード50もしくはダイオード51のPN接合端部
とトレンチ酸化膜120とが接合せずに間隔を有する構
造の実施例であって、前記接合端部を流れる電流の遮断
作用は完全ではないが、概ね第1実施例に準じた効果が
得られる。これは、例えばPN接合端部を流れる電流の
量が、トレンチ酸化膜120に遮られ、Pウエル2の内
部を通過することにより減少するためである。また、ダ
イオード50の接合端部とトレンチ酸化膜120とが接
していない場合、N-ポリSiのような再結晶順位が多
く電気抵抗が高い物質を使用しても絶縁物に準じた効果
が得られる。さらに、第1実施例の(A11)におい
て、ダイオード50が順バイアスされた場合に、伝導度
変調が防止されて保護効果が一層顕著に現われる。前記
N-ポリSiのほか、N-アモルファスSiを使用しても
よく、O(酸素)をインプラ(イオン注入)して形成し
てもよい。
【0094】上記各実施例に示されたように、コレクタ
がVdd端子に接続され、エミッタが入力端子に接続され
たNPNTr、または、コレクタがVss端子に接続さ
れ、エミッタが入力端子に接続されたPNPTrを設
け、このNPNTr、およびPNPTrは共にバーティ
カル構造とすることにより、電流増幅率を十分に高くす
ることができ、また、ダイオードの接合端部またはTr
と記すのエミッタ領域にトレンチ型酸化膜を設けること
により、前記接合端部および前記エミッタ領域端部への
電流集中は防止され、さらに、Trのベース領域におい
て、Trのエミッタ領域に接しないように高濃度領域を
設けることにより、Trのベース抵抗を低下させること
ができるものである。
【0095】
【発明の効果】本発明の実施により、ダイオードにサー
ジ電流が流れる際のサージ電流の集中または、Trのエ
ミッタ部へのサージ電流の集中を生ずることなく、ま
た、Trのベース抵抗を減少させることにより、ベース
領域中の電圧降下を減少させ前記サージ電流を効果的に
除去することができる。これにより、サージ電流による
ダイオードやトランジスタへの電流集中をなくし、サー
ジによる保護装置自体の破壊の防止、または保護装置に
よって除去しきれなかったサージによる内部回路の破壊
を未然に防止するに効果的な半導体保護装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例のNPNTrのバイアス状
態を示す分布図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例のNPNTrのバイアス状
態を示す分布図である。
【図9】本発明の第4実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図10】本発明の第4実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図12】本発明の第6実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図13】従来の半導体保護装置の断面構造を示す図で
ある。
【図14】従来の半導体保護装置の等価回路を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…N型基板 2…P型ウエル 3、5、7…P型領域 4、6…N+型領域 8…酸化膜 9…層間絶縁膜 20、21、23…ダイオード 24…NPNTr 25…拡散抵抗 50、51…ダイオード 52…NPNTr 120…トレンチ型酸
化膜 100…Pウエル 101、102、103…N+
型領域 105…N*型領域 106…Nウエル 110、112、114…P+型領域 115…P*型領域 116…Pウエル 151…NPNTr 152…PNOTr 153、154…抵抗 156、157…ダイオード 160、161…抵抗 170…NPNTr 171…PNPTr 201…N+型領域 202…P+型領域 203…トレンチ型
酸化膜 204、205、206…P+型領域 207…P*型領域 208、209…P型ウエル 210、211…N+型領域 212…N*型領域 213…N型ウエル 214…トレンチ型
酸化膜 251、252…ダイオード 253…NPNTr 254…PNPTr 255…ダイオード 351、352、353、354…ダイオード 355、356…コンデンサ 357…NPNTr 358…PNPTr
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】従来の半導体保護装置としては、例えば図
、図1に示すようなものがある。図1はN型基
板に形成された従来の半導体保護装置の断面構造を示す
図、図1は図1の等価回路を示す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】まず図1に基づいて半導体保護装置の断
面構造を説明する。1はN型基板であり、N型基板1の
主面にはP+型領域3とN+型領域4が形成されている。
さらにN型基板1内にはP型ウエル2が形成され、P型
ウエル2主面にはP+領域5、7及びN+型領域6が形成
されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】次に上記の回路構成を図1を用いて説明
する。入力抵抗25の一端は入力端子に、他端は内部回
路に接続されている。ダイオード20のアノードは抵抗
25に分布定数的に接続し、ダイオード20のカソード
と、ダイオード21のカソードはVdd端子に接続されて
いる。ダイオード23のアノードとダイオード21のア
ノードはVss端子に接続され、ダイオード23のカソー
ドは内部回路に接続されている。NPN型バイポーラト
ランジスタ24のエミッタは内部回路に、ベースはVss
端子に、コレクタはVdd端子にそれぞれ接続されてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】次に、従来の半導体保護装置の動作を図1
に基づいて説明する。半導体装置に印加される静電サ
ージ(以下、単にこれをサージと記す)には、以下に示
すような4つの場合があり、それぞれの場合に対する動
作を示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体保護装置にあっては以下に示す問題点があっ
た。すなわち、第1の問題点は、ダイオード20及びダ
イオード23をサージ電流が流れる際に、ダイオード2
0では図1に示すアノード端子(P+型領域3)の端
部にサージ電流が集中して破壊が生じやすいことであ
る。また、ダイオード23では図12に示すカソード端
子(N+型領域6)の端部にサージ電流が集中して破壊
が生じやすい。特に、EOS(ESD)等の短時間サー
ジの場合、破壊に至るまでの熱拡散長が小さいため、こ
のエッジへの電流集中の効果は顕著である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【00015】さらに、NPN型バイポーラトランジス
タ24をサージ電流が流れる際に、図1に示すエミッ
タ部(N+領域6)の端部に前記サージ電流が集中しこ
のサージ電流によってNPN型バイポーラトランジスタ
24が破壊されやすくなる。このような従来構造のトラ
ンジスタの電流集中効果については電子情報通信学会
編、古川静二郎著「半導体デバイス」P123〜P12
4に記載されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】削除
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】削除
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】図1は本発明の第実施例の構造を示す
断面図である。本実施例は、第1実施例の変形として、
ダイオード50もしくはダイオード51のPN接合端部
とトレンチ酸化膜120とが接合せずに間隔を有する構
造の実施例であって、前記PN接合端部を流れる電流の
遮断作用は完全ではないが、概ね第1実施例に準じた効
果が得られる。これは、例えばPN接合端部を流れる電
流の量が、トレンチ酸化膜120に遮られ、Pウエル2
の内部を通過することにより減少するためである。ま
た、本実施例の場合、トレンチ酸化膜120のような絶
縁物にかえて、例えばN−ポリSiのような再結晶順位
が多く電気抵抗が高い物質をトレンチ内に形成しても同
様の効果がある。さらに、再結晶順位が多く電気抵抗が
高い物質を用いると、ダイオード50が順バイアスされ
たときに、伝導度変調が防止されて保護効果がいっそう
顕著に現われる。前記N-ポリSiのほか、N-アモルフ
ァスSiを使用してもよく、またN型基板1やP型ウェ
ル2にO(酸素)をインプラ(イオン注入)して形成し
てもよい。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例のNPNTrのバイアス状
態を示す分布図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例のNPNTrのバイアス状
態を示す分布図である。
【図9】本発明の第4実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図10】本発明の第4実施例の等価回路を示す図であ
る。
【図11】本発明の第6実施例の断面構造を示す図であ
る。
【図12】従来の半導体保護装置の断面構造を示す図で
ある。
【図13】従来の半導体保護装置の等価回路を示す図で
ある。
【符号の説明】 1…N型基板 2…P型ウエル 3、5、7…P型領域 4、6…N+型領域 8…酸化膜 9…層間絶縁膜 20、21、23…ダイオード 24…NPNTr 25…拡散抵抗 50、51…ダイオード 52…NPNTr 120…トレンチ型酸
化膜 100…Pウエル 101、102、103…N+
型領域 105…N*型領域 106…Nウエル 110、112、114…P+型領域 115…P*型領域 116…Pウエル 151…NPNTr 152…PNOTr 153、154…抵抗 156、157…ダイオード 160、161…抵抗 170…NPNTr 171…PNPTr 201…N+型領域 202…P+型領域 203…トレンチ型
酸化膜 204、205、206…P+型領域 207…P*型領域 208、209…P型ウエル 210、211…N+型領域 212…N*型領域 213…N型ウエル 214…トレンチ型
酸化膜 251、252…ダイオード 253…NPNTr 254…PNPTr 255…ダイオード
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】削除

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの信号が入力される入力端子と、 内部回路に高電位電圧を印加する第1の電源端子と、 内部回路に低電位電圧を印加する該2の電源端子と、 前記入力端子と前記第1の電源端子との間に接続される
    プルアップダイオードもしくはNPNバイポーラトラン
    ジスタと、 前記入力端子と前記第2の電源端子との間に接続される
    プルダウンダイオードもしくはPNPバイポーラトラン
    ジスタとを有し、 前記プルアップダイオードのPN接合端部もしくは前記
    NPNバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の
    PN接合端部の近傍と、前記プルダウンダイオードのP
    N接合端部もしくは前記PNPバイポーラトランジスタ
    のベース・エミッタ間のPN接合端部の近傍とのいずれ
    か一方に電気抵抗の高い領域を形成したことを特徴とす
    る半導体保護装置。
  2. 【請求項2】前記領域は絶縁物から構成され、前記プル
    アップダイオードのPN接合端部もしくは前記NPNバ
    イポーラトランジスタのベース・エミッタ間のPN接合
    端部に接して形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体保護装置。
  3. 【請求項3】前記領域は、前記ダイオードまたは前記ト
    ランジスタが形成された半導体基板またはウェル領域の
    主面にトレンチ溝を形成し、該トレンチ溝を絶縁物質で
    充填することにより形成するか、もしくは前記主面から
    絶縁物原子をイオン注入することにより形成したことを
    特徴とする請求項1記載の半導体保護装置。
  4. 【請求項4】前記領域は絶縁物から構成され、前記プル
    ダウンダイオードのPN接合端部もしくは前記PNPバ
    イポーラトランジスタのベース・エミッタ間のPN接合
    端部に接して形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体保護装置。
  5. 【請求項5】外部からの信号が入力される入力端子と、 内部回路に高電位電圧を印加する第1の電源端子と、 内部回路に低電位電圧を印加する該2の電源端子と、 前記入力端子と前記第1の電源端子との間に接続される
    プルアップダイオードと、 前記入力端子と前記第2の電源端子との間に接続される
    プルダウンダイオードとを有し、 前記プルアップダイオードもしくはプルダウンダイオー
    ドのPN接合端部の近傍に、前記プルアップダイオード
    もしくはプルダウンダイオードを形成した半導体もしく
    はウェル領域と同じ導電型で再結合順位が多く電気抵抗
    が高い半導体領域を形成したことを特徴とする半導体保
    護装置。
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