JPH06115880A - クレーンの水平引き込み制御装置 - Google Patents

クレーンの水平引き込み制御装置

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JPH06115880A
JPH06115880A JP26444792A JP26444792A JPH06115880A JP H06115880 A JPH06115880 A JP H06115880A JP 26444792 A JP26444792 A JP 26444792A JP 26444792 A JP26444792 A JP 26444792A JP H06115880 A JPH06115880 A JP H06115880A
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drum
hoisting
lowering
boom
rotation speed
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JP26444792A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Ishii
信行 石井
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クレーンの水平引き込み作業に於いて正確な
引き込み制御を行い、操作性を容易にするとともに作業
の安全性を向上する。 【構成】 水平引き込みのためのブームの俯仰角に基づ
くドラム11の目標回転速度を算出する手段と、ドラム
11の実回転速度を算出する手段と、ドラム11の目標
ロープ繰り出し若しくは巻取り量を算出する手段と、ド
ラム11の実ロープ繰り出し若しくは巻取り量を算出す
る手段とを制御部20に設ける。そして、上記各算出値
からドラム11の回転速度の補正値とドラム11の目標
回転速度を算出し、更に、双方の算出値の差から偏差を
算出してドラム11の回転数を変化させ、ロープの繰り
出し若しくは巻取りの量及び速度を修正するように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクレーンの水平引き込み
装置に関するものであり、特に、水平引き込みの操作性
の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のクレーンの水平引き込み制御装置
としては、例えば特開昭63−60897号公報記載の
制御方法が知られている。これは、ブームの長さと、ブ
ームと吊荷との間のロープの掛数とに応じて、俯仰駆動
機構に対する制御信号を抑制するものであり、ブームの
長さとロープの掛数とについて、夫々に対して想定され
た最大値と最小値との間を区域分けし、各区域ごとに俯
仰駆動機構への駆動制御信号のリミット値を定め、巻上
げ下げ駆動機構に対する駆動制御信号が最大値に至った
際には、俯仰駆動機構に対する駆動制御信号を低下させ
るようにしたものである。
【0003】又、特公平3−53237号公報記載の制
御装置のように、ブーム俯仰用レバーの操作量に基づい
てブームの俯仰量及び巻上げ下げ量を制御し、起動時の
制御性を改善したものも知られている。ここで、クレー
ンが傾斜地に位置している状態で水平引き込み作業を行
う場合は、運転室のコントロールパネルに設けられた水
平引き込み制御スイッチをオンに切り替えた後、オペレ
ータの一方の手でブームの俯仰用操作レバーを把持しな
がら、水平引き込み作業を行う。このとき、オペレータ
の他方の手は旋回用の操作レバーを把持し続け、外力に
よって機体が不慮旋回したときに備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクレーンの水平
引き込み制御装置は、前述したように、ブーム角及びブ
ーム俯仰レバー操作量に基づくフィードフォワード制御
系と、巻上げ下げ用ロープの繰り出し若しくは巻取り量
のフィードバック制御系で構成されている。然し、制御
方法が煩雑であり、正確な制御を行うことが困難であ
り、且つ、操作性も良好ではなかった。
【0005】又、水平引き込み制御中にクレーンの作業
範囲内に障害物を発見したときは、障害物を回避するた
めに、以下の操作を行わなければならない。先ず、一旦
ブームの俯仰用操作レバーを中立位置へ戻し、水平引き
込み制御スイッチをオフにして非制御モードへ切り替え
る。そして、ブームの俯仰用操作レバー或いはドラムの
巻上げ下げ操作レバーを操作し、手動操作によって障害
物を回避する。然る後に、手動操作した前記ブームの俯
仰用操作レバー或いはドラムの巻上げ下げ操作レバーを
中立位置へ戻し、水平引き込み制御スイッチをオンにし
て制御モードへ切り替える。斯くして、水平引き込み制
御の下での作業に復帰し、再びオペレータは一方の手で
ブームの俯仰用操作レバーを把持しながら水平引き込み
作業を行い、他方の手で旋回用の操作レバーを把持して
機体の不慮旋回に備えてなければならない。
【0006】そこで、ロープ繰り出し若しくは巻取り量
並びにロープの繰り出し若しくは巻取り速度のフィード
バック制御系とフィードフォワード制御系を併せ持ち、
正確な引き込み制御を行うとともに操作性を容易にする
とともに、水平引き込み制御中に障害物を回避する作業
を簡便に行えるようにして、作業の安全性とオペレータ
の疲労の軽減を図るために解決すべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、クレーンのブームの
俯仰角制御機構と、該ブームから垂下したロープの一端
部にフックを設け、ロープの他端部を巻上げ下げ用のド
ラムに巻回したロープ巻上げ下げ用制御機構とを設け、
前記ブームの俯仰操作と巻上げ下げ操作とを同時に行い
ながら、フックに吊り下げられた荷物を水平に前後動さ
せるクレーンの水平引き込み制御装置に於いて、ブーム
の俯仰角を変更する操作手段と該操作手段の操作量を検
出する手段及び俯仰角を検出する手段を設けるととも
に、巻上げ下げ用のドラムを回転数可変に回転する操作
手段と巻上げ下げ用のドラムの回転数を検出する手段と
を設ける。
【0008】そして、水平引き込みのためのブームの俯
仰角に基づく巻上げ下げ用のドラムの目標回転速度を算
出する手段と、巻上げ下げ用のドラムの実回転速度を算
出する手段と、巻上げ下げ用のドラムの目標ロープ繰り
出し若しくは巻取り量を算出する手段と、巻上げ下げ用
のドラムの実ロープ繰り出し若しくは巻取り量を算出す
る手段と、上記各算出手段による算出値から巻上げ下げ
用のドラムの回転速度の補正値を算出する手段及びドラ
ムの目標回転速度を算出する手段を設け、更に、巻上げ
下げ用のドラムの目標回転速度の算出値と巻上げ下げ用
のドラムの実回転速度の算出値の差から偏差を算出する
手段を設け、該偏差に基づいて巻上げ下げ用のドラムの
回転数を変化させ、巻上げ下げ用ロープの繰り出し若し
くは巻取りの量及び速度を修正するような制御部を設け
たクレーンの水平引き込み制御装置を提供する。
【0009】更に、クレーンのブームの俯仰角を変更す
る操作手段に水平引き込み制御を行うか否かの切り替え
手段を設け、且つ、該切り替え手段は水平引き込み制御
が自動解除されるようにクレーンの水平引き込み制御装
置を構成する。
【0010】
【作用】クレーンの水平引き込み制御を行う場合には、
巻上げ下げ用のドラムを回転数可変に回転する操作手段
により該巻上げ下げ用のドラムを回転させるとともに、
回転数を検出する手段により巻上げ下げ用のドラムの回
転数を検出する。また、ブームの俯仰角を変更する操作
手段によりブームの俯仰角を変化させるとともに、該操
作手段の操作量を検出する手段により操作パイロット圧
を検出し、俯仰角を検出する手段によりブームの現在の
俯仰角を検出する。
【0011】そして、ブームの俯仰角、ブーム長、フッ
ク掛本数、操作パイロット圧等に基づいて、現在の俯仰
角に基づく巻上げ下げ用のドラムの目標回転速度を算出
するとともに、実際の巻上げ下げ用のドラムの回転速度
を算出する。また、制御開始時のブームの俯仰角、現在
の俯仰角等に基づいて巻上げ下げ用のドラムの目標ロー
プ繰り出し若しくは巻取り量を算出するとともに、実際
の巻上げ下げ用のドラムのロープ繰り出し若しくは巻取
り量を算出する。
【0012】上記各算出値から巻上げ下げ用のドラムの
回転速度の補正値並びに巻上げ下げ用のドラムの目標回
転速度を算出し、該巻上げ下げ用のドラムの目標回転速
度とドラムの実回転速度の差から偏差を算出する。該偏
差に基づき巻上げ下げ用のドラムの回転数を変化させ、
ロープの繰り出し若しくは巻取りの量及び速度を修正す
るように制御する。
【0013】又、クレーンのブームの俯仰角を変更する
操作手段に水平引き込み制御を行うか否かの切り替え手
段を設けた場合には、この切り替え手段を操作すること
によって水平制御モードへ切り替わり、この切り替え手
段から手を離したときは水平引き込み制御が自動解除さ
れて非制御モードへ復帰する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1はクレーンの水平引き込み制御装置の制御回
路を示し、符号11はロープの巻上げ下げ用のドラムで
あり、伝動機構12を介して巻上げ下げ用の油圧モータ
13の回転により駆動される。ブーム(図示せず)は、
ブーム俯仰用の油圧モータ14の回転により俯仰角を変
化させる。前記巻上げ下げ用の油圧モータ13は、方向
制御弁15を介して可変容量形の油圧ポンプ16の吐出
油により回転し、ブーム俯仰用の油圧モータ14は、方
向制御弁17を介して油圧ポンプ18の吐出油により回
転する。尚、油圧ポンプ16にはレギュレータ19が設
けられ、制御部20からの制御信号により、油圧ポンプ
16の傾転角を変化させて吐出量を制御する。
【0015】前記ロープの巻上げ下げ用のドラム(以
下、単にドラムと称する)11の回転数は検出手段21
にて検出される。この検出手段21としては、例えば近
接スイッチ等を使用し、ドラム11のフィンを検出する
ことにより回転数を検出する構成のほか、種々のものが
考えられる。又、ブームの俯仰角は検出手段22にて検
出される。
【0016】而して、前記巻上げ下げ用の油圧モータ1
3を制御する方向制御弁15の両側にはパイロットポー
ト15a及び15bが設けられ、パイロット油路23及
び24によってドラム11の回転数を制御する操作レバ
ー部25に接続されている。この操作レバー部25には
パイロット圧発生用の油圧ポンプ26からの吐出油を供
給し、操作レバー部25の操作により前記パイロット油
路23又は24の何れか一方へパイロット油を導出し、
戻り油はタンク27へ戻すように形成してある。
【0017】一方のパイロット油路23の中間部に第1
の電磁式切り替え弁28及び第2の電磁式切り替え弁2
9を直列に介装し、第1の電磁式切り替え弁28の一次
側に、操作レバー部25からのパイロット油路23と油
圧ポンプ26からのパイロット油路30とを並列に配設
するとともに、第2の電磁式切り替え弁29の二次側
に、前記第1の電磁式切り替え弁28の二次側の油路と
タンク27に連通する油路とを並列に配設する。第1の
電磁式切り替え弁28のソレノイド31に制御部20か
らの電気信号を通電することにより、第1の電磁式切り
替え弁28のスプールが28aの位置から28bの位置
へ切り替わるようにし、第2の電磁式切り替え弁29の
ソレノイド32に制御部20からの電気信号を通電する
ことにより、第2の電磁式切り替え弁29のスプールが
29aの位置から29bの位置へ切り替わるように構成
する。
【0018】又、他方のパイロット油路24の中間部に
第3の電磁式切り替え弁33及び第4の電磁式切り替え
弁34を直列に介装し、第3の電磁式切り替え弁33の
一次側に、操作レバー部25からのパイロット油路24
と油圧ポンプ26からのパイロット油路30とを並列に
配設するとともに、第4の電磁式切り替え弁34の一次
側に、前記第3の電磁式切り替え弁33の二次側の油路
とタンク27に連通する油路とを並列に配設する。第3
の電磁式切り替え弁33のソレノイド35に制御部20
からの電気信号を通電することにより、第3の電磁式切
り替え弁33のスプールが33aの位置から33bの位
置へ切り替わるようにし、又、第4の電磁式切り替え弁
34のソレノイド36に制御部20からの電気信号を通
電することにより、第4の電磁式切り替え弁34のスプ
ールが34aの位置から34bの位置へ切り替わるよう
に構成する。
【0019】図示した状態は、制御部20から各ソレノ
イド31,32及び35,36に通電されていない状態
であり、第1乃至第4の電磁式切り替え弁28,29及
び33,34のスプールは、夫々28a,29a,33
a,34aの位置にあり、方向制御弁15のパイロット
ポート15a及び15bと操作レバー部25のパイロッ
ト油路23及び24とが連通している。従って、操作レ
バー部25を何れか一方へ操作することにより、方向制
御弁15のスプールが何れかの方向へ移動する。
【0020】例えば、操作レバー部25をパイロット油
路23側へ操作した場合は、油圧ポンプ26の吐出油が
操作レバー部25を介してパイロット油路23へ導出さ
れ、前記第1及び第2の電磁式切り替え弁28及び29
を通過して、方向制御弁15の一方のパイロットポート
15aへパイロット圧が導出される。これと同時に方向
制御弁15の他方のパイロットポート15bのパイロッ
ト油は、パイロット油路24の第4及び第3の電磁式切
り替え弁34及び33を通過し、操作レバー部25を介
してタンク27へ戻される。
【0021】斯くして、方向制御弁15のスプールが1
5cの位置から15dの位置へ移動し、油圧モータ13
が正転してドラム11が駆動され、ドラム11に巻回し
たロープを繰り出してフックが下降する。又、操作レバ
ー部25をパイロット油路24側へ操作した場合は、油
圧ポンプ26の吐出油が操作レバー部25を介してパイ
ロット油路24へ導出され、前記第3及び第4の電磁式
切り替え弁33及び34を通過して、方向制御弁15の
他方のパイロットポート15bへパイロット圧が導出さ
れる。これと同時に方向制御弁15の一方のパイロット
ポート15aのパイロット油は、パイロット油路23の
第2及び第1の電磁式切り替え弁29及び28を通過
し、操作レバー部25を介してタンク27へ戻される。
【0022】斯くして、方向制御弁15のスプールが1
5cの位置から15eの位置へ移動し、油圧モータ13
が逆転してドラム11が駆動され、ドラム11にロープ
を巻取ってフックが上昇する。ここで、符号37は前記
操作レバー部25の中立位置の検出手段であり、操作レ
バー部25が中立位置にあるときに制御部20へ電気信
号を伝達する。そして、図2に示すように、操作レバー
部25が中立位置の状態で、制御部20からの通電によ
り第1の電磁式切り替え弁28のソレノイド31及び第
4の電磁式切り替え弁34のソレノイド36がオンにな
ったときは、油圧ポンプ26の吐出油がパイロット油路
30から第1の電磁式切り替え弁28のスプール28b
の位置へ直接導出され、パイロット油路23の第2の電
磁式切り替え弁29を通過して、前記方向制御弁15の
一方のパイロットポート15aへパイロット圧が導出さ
れる。これと同時に、方向制御弁15の他方のパイロッ
トポート15bのパイロット油は、パイロット油路24
の第4の電磁式切り替え弁34のスプール34bを通過
してタンク27へ戻される。
【0023】斯くして、方向制御弁15のスプールが1
5cの位置から15dの位置へ移動し、油圧モータ13
が正転してドラム11が駆動され、ドラム11に巻回し
たロープを繰り出してフックが下降する。又、図3に示
すように、操作レバー部25が中立位置の状態で、制御
部20からの通電により第2の電磁式切り替え弁29の
ソレノイド32及び第3の電磁式切り替え弁33のソレ
ノイド35がオンになったときは、油圧ポンプ26の吐
出油がパイロット油路30から第3の電磁式切り替え弁
33のスプール33bの位置へ直接導出され、パイロッ
ト油路24の第4の電磁式切り替え弁34を通過して、
前記方向制御弁15の他方のパイロットポート15bへ
パイロット圧が導出される。これと同時に、方向制御弁
15の一方のパイロットポート15aのパイロット油
は、パイロット油路23の第2の電磁式切り替え弁29
のスプール29bを通過してタンク27へ戻される。
【0024】斯くして、方向制御弁15のスプールが1
5cの位置から15eの位置へ移動し、油圧モータ13
が逆転してドラム11が駆動され、ドラム11にロープ
を巻取ってフックが上昇する。このように、油圧モータ
13、方向制御弁15、油圧ポンプ16、レギュレータ
19からなるドラム11の駆動油圧回路は、制御部20
或いは操作レバー部25の指令に基づいて、第1乃至第
4の電磁式切り替え弁28,29及び33,34を通過
して導出されたパイロット油路23又は24のパイロッ
ト圧により制御され、之等各部材によってドラム11を
回転数可変に回転する操作手段が構成される。
【0025】而して、図1に於いて、前記ブーム俯仰用
の油圧モータ14を制御する方向制御弁17の両側には
パイロットポート17a及び17bが設けられ、パイロ
ット油路38及び39によってブームの俯仰角を制御す
る操作レバー部40に接続されている。この操作レバー
部40には前記油圧ポンプ26からの吐出油を供給し、
操作レバー部40の操作により前記パイロット油路38
又は39の何れか一方へパイロット油を導出し、戻り油
はタンク27へ戻すように形成してある。
【0026】一方のパイロット油路38にパイロット圧
の検出手段41を設けるとともに、他方のパイロット油
路39にパイロット圧の検出手段42を設けて、夫々の
検出手段41及び42で検出したパイロット圧P1 及び
2 を電気信号として制御部20へ伝達し、操作レバー
部40の操作量を検出する。例えば、操作レバー部40
をパイロット油路38側へ操作した場合は、油圧ポンプ
26の吐出油が操作レバー部40を介してパイロット油
路38へ導出され、方向制御弁17の一方のパイロット
ポート17aへパイロット圧が導出される。これと同時
に、方向制御弁17の他方のパイロットポート17bの
パイロット油は、パイロット油路39を通過し、操作レ
バー部40を介してタンク27へ戻される。そして、こ
のとき前記検出手段41及び42によりパイロット油路
38及び39の夫々のパイロット圧P1 及びP2 を検出
し、その検出値を制御部20へ伝達する。
【0027】斯くして、方向制御弁17のスプールが1
7cの位置から17dの位置へ移動し、油圧モータ14
が正転してブームが上方へ回動し、ブームの俯仰角が大
となる。又、操作レバー部40をパイロット油路39側
へ操作した場合は、油圧ポンプ26の吐出油が操作レバ
ー部40を介してパイロット油路39へ導出され、方向
制御弁17の他方のパイロットポート17bへパイロッ
ト圧が導出される。これと同時に、方向制御弁17の一
方のパイロットポート17aのパイロット油は、パイロ
ット油路38を通過し、操作レバー部40を介してタン
ク27へ戻される。そして、このとき前記検出手段41
及び42によりパイロット油路38及び39の夫々のパ
イロット圧P1 及びP2 を検出し、その検出値を制御部
20へ伝達する。
【0028】斯くして、方向制御弁17のスプールが1
7cの位置から17eの位置へ移動し、油圧モータ14
が逆転してブームが下方へ回動し、ブームの俯仰角が小
となる。このように、油圧モータ14、方向制御弁1
7、油圧ポンプ18からなるブームの駆動油圧回路は、
制御部20或いは操作レバー部40の指令に基づいて、
パイロット油路38又は39に導出されたパイロット圧
により制御され、之等各部材によってブームの俯仰角を
変更する操作手段が構成される。
【0029】次に、上記クレーンの水平引き込み制御装
置の制御フローチャートを図4及び図5に示す。先ず、
制御モードスイッチ(図示せず)の状態を読み込み、制
御モードに入ったか否かを判断する(ステップ10
1)。制御モードに入った場合は、前記検出手段37に
より操作レバー部25が中立位置にあることを確認する
(ステップ102)。そして、前記検出手段41及び4
2の検出値P1 及びP2 を制御部20へ読み込み(ステ
ップ103)、この検出値P1 ,P2 からブームの俯仰
角が増大しているか、或いは減少しているかを判断する
(ステップ104)。
【0030】ブームの俯仰角が増大している場合、即
ち、操作レバー部40がパイロット油路38側へ操作さ
れているときは、図2に示すように、制御部20からの
通電によって第1の電磁式切り替え弁28のソレノイド
31及び第4の電磁式切り替え弁34のソレノイド36
がオンとなり、前述したように、油圧モータ13が正転
してドラム11に巻回したロープを繰り出すようにする
(ステップ105)。
【0031】ブームの俯仰角が減少している場合、即
ち、操作レバー部40がパイロット油路39側へ操作さ
れているときは、図3に示すように制御部20からの通
電によって第2の電磁式切り替え弁29のソレノイド3
2及び第3の電磁式切り替え弁のソレノイド35がオン
となり、前述したように、油圧モータ13が逆転してド
ラム11にロープを巻取るようにする(ステップ10
6)。
【0032】そして、前記検出手段21によりドラム1
1の現在の回転数CNTN を検出し(ステップ10
7)、検出手段22によりブームの現在の俯仰角θを検
出する(ステップ108)。次に、水平引き込みのため
の現在のブームの俯仰角θに基づくドラム11の目標回
転速度▲V1 ∧▼、及びドラム11の実回転速度Vを以
下の式によって算出する(ステップ109)。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】又、水平引き込みのためのドラム11の目
標ロープ繰り出し若しくは巻取り量▲L∧▼、及びドラ
ム11の実ロープ繰り出し若しくは巻取り量Lを以下の
式によって算出する(ステップ110)。
【0036】
【数3】
【0037】
【数4】
【0038】そして、上記各算出値からドラム11の回
転速度の補正値▲VA ∧▼、及びドラム11の目標回転
速度▲V∧▼を以下の式によって算出する(ステップ1
11)。
【0039】
【数5】
【0040】
【数6】
【0041】更に、ドラム11の目標回転速度▲V∧▼
とドラム11の実回転速度Vとの差から、次式によって
偏差ΔVを算出する(ステップ112)。
【0042】
【数7】
【0043】上記偏差ΔVが不感帯Δの範囲内にあれ
ば、ロープの繰り出し若しくは巻取りがブームの俯仰角
の変化に追従して円滑に制御されているわけであり、ス
テップ101へ戻る(ステップ113)。そして、上記
偏差ΔVが不感帯Δの範囲外にあるときは、偏差ΔVが
正か負かを判別する(ステップ114)。偏差ΔVが正
のときは、ロープの繰り出し若しくは巻取りがブームの
俯仰角の変化より遅れているため、油圧ポンプ16のレ
ギュレータ19の傾転角を大にするように制御し(ステ
ップ115)、ドラム11の回転数を増大させて、ロー
プの繰り出し若しくは巻取りがブームの俯仰角の変化に
追従するように制御した後にステップ101へ戻る。
【0044】偏差ΔVが負のときは、ロープの繰り出し
若しくは巻取りがブームの俯仰角の変化より早いため、
油圧ポンプ16のレギュレータ19の傾転角を小にする
ように制御し(ステップ116)、ドラム11の回転数
を減少させて、ロープの繰り出し若しくは巻取りがブー
ムの俯仰角の変化に追従するように制御した後にステッ
プ101へ戻る。
【0045】図6は上記制御方法のブロック図であり、
目標巻上げ下げロープ移動速度演算部により、現在のブ
ームの俯仰角θに基づくドラム11の目標回転速度▲V
1 ∧▼を演算し、目標巻上げ下げロープ移動量演算部に
より、水平引き込みのためのドラム11の目標ロープ繰
り出し若しくは巻取り量▲L∧▼を演算する。又、巻上
げ下げロープの移動速度検出部により、ドラム11の実
回転速度Vを演算し、巻上げ下げロープ移動量検出部に
より、ドラム11の実ロープ繰り出し若しくは巻取り量
Lを演算する。更に、補正巻上げ下げロープ移動速度演
算部により、ドラム11の回転速度の補正値▲VA ∧▼
を演算し、前記目標回転速度▲V1 ∧▼との和からドラ
ム11の目標回転速度▲V∧▼を演算する。
【0046】そして、制御信号演算・発生部により偏差
ΔVを演算し、この偏差ΔVに基づいて巻上げ下げ駆動
機構に対して制御信号を発生する。図7は図1に示した
制御回路の変形例を示したものであり、図1のパイロッ
ト油路23に設けた第1及び第2の電磁式切り替え弁2
8及び29、並びにパイロット油路24に設けた第3及
び第4の電磁式切り替え弁33及び34の代りに、電磁
比例減圧弁43及び44を設けてある。
【0047】双方の電磁比例減圧弁43及び44の一次
側に、油圧ポンプ26のパイロット油路30とタンク2
7への戻り油路45を並列に配設し、一方の電磁比例減
圧弁43の二次側に絞り46を設けてシャトル弁47の
一方の入口ポートへ接続するとともに、他方の電磁比例
減圧弁44の二次側に絞り48を設けてシャトル弁49
の一方の入口ポートへ接続する。
【0048】前記シャトル弁47の他方の入口ポートに
は操作レバー部25からのパイロット油路23aを接続
し、シャトル弁49の他方の入口ポートには操作レバー
部25からのパイロット油路24aを接続する。そし
て、シャトル弁47の出口ポートと方向制御弁15の一
方のパイロットポート15aとをパイロット油路23b
にて接続し、シャトル弁49の出口ポートと方向制御弁
15の他方のパイロットポート15bとをパイロット油
路24bにて接続する。
【0049】而して、一方の電磁比例減圧弁43のソレ
ノイド50及び他方の電磁比例減圧弁44のソレノイド
51へ、制御部20からの電気信号線に通電することに
よりソレノイド50及び51をオン又はオフして、双方
の電磁比例減圧弁43及び44を制御し、夫々の二次圧
とパイロット油路23a及び24aのパイロット圧とを
比較して、大なる方のパイロット圧をシャトル弁47又
は49から導出する。然るときは、ドラム11を駆動す
る油圧モータ13用の油圧ポンプ52は、図示したよう
に可変形でなく固定形でよい。
【0050】斯くして、図7に示した制御回路は図1に
示した制御回路と全く同様の制御作用が為される。又、
図8は請求項2記載の発明の一実施例を示したものであ
り、ブームの俯仰角を変更する操作手段としての前記操
作レバー部40のノブ40aに、切り替え手段としての
プッシュスイッチ40bを設ける。該プッシュスイッチ
40bがオペーレータの指で押圧されているときには、
前述した水平引き込み制御回路が作動し、オペーレータ
の指がプッシュスイッチ40bから離反したときには、
水平引き込み制御回路の作動が停止するように構成して
ある。依って、オペレータが操作レバー部40のノブ4
0aを把持してプッシュスイッチ40bを押圧すれば、
当該クレーンは水平引き込み制御モードになり、操作レ
バー部40の操作量に従ってドラム11の回転数が制御
される。
【0051】ここで、水平引き込み制御中にクレーンの
作業範囲内に障害物を発見したときは、オペレータが前
記プッシュスイッチ40bから指を離反して押圧を解除
すれば、水平引き込み制御回路の作動が自動的に停止さ
れる。然るときには、当該クレーンは非制御モードに切
り替わり、前記操作レバー部40或いは操作レバー部2
5を操作することによって障害物を回避することができ
る。そして、障害物の回避が終了した後に再びプッシュ
スイッチ40bを押圧すれば、当該クレーンは水平引き
込み制御モードに復帰する。
【0052】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0053】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したように
制御装置を構成したため、従来型の此種制御装置と比較
して制御装置の構成が簡素化され、且つ、制御方法も簡
略化された。依って、クレーンの水平引き込み作業に於
ける正確な制御が為され、且つ、操作性を容易にしてオ
ペレータの疲労を軽減するとともに作業の安全性が向上
する等、正に諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるクレーンの水平引き込
み制御装置の制御回路図。
【図2】ドラムからロープを繰り出す作動状態の制御回
路図。
【図3】ドラムにロープを巻取る作動状態の制御回路
図。
【図4】制御フローチャート、その1。
【図5】制御フローチャート、その2。
【図6】制御方法のブロック図。
【図7】図1の変形例なる制御回路図。
【図8】水平引き込み制御を行うか否かの切り替え手段
の一実施例を示す要部斜視図。
【符号の説明】
11 ロープの巻上げ下げ用のドラム 13,14 油圧モータ 15,17 方向制御弁 16,18,26 油圧ポンプ 19 レギュレータ 20 制御部 21,22,37,41,42 検出手段 23,24,30,38,39 パイロット油路 25,40 操作レバー部 28,29,33,34 電磁式切り替え弁 40b プッシュスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンのブームの俯仰角制御機構と、
    該ブームから垂下したロープの一端部にフックを設け、
    ロープの他端部を巻上げ下げ用のドラムに巻回したロー
    プ巻上げ下げ用制御機構とを設け、前記ブームの俯仰操
    作と巻上げ下げ操作とを同時に行いながら、フックに吊
    り下げられた荷物を水平に前後動させるクレーンの水平
    引き込み制御装置に於いて、ブームの俯仰角を変更する
    操作手段と該操作手段の操作量を検出する手段及び俯仰
    角を検出する手段を設けるとともに、巻上げ下げ用のド
    ラムを回転数可変に回転する操作手段と巻上げ下げ用の
    ドラムの回転数を検出する手段とを設け、水平引き込み
    のためのブームの俯仰角に基づく巻上げ下げ用のドラム
    の目標回転速度を算出する手段と、巻上げ下げ用のドラ
    ムの実回転速度を算出する手段と、巻上げ下げ用のドラ
    ムの目標ロープ繰り出し若しくは巻取り量を算出する手
    段と、巻上げ下げ用のドラムの実ロープ繰り出し若しく
    は巻取り量を算出する手段と、上記各算出手段による算
    出値から巻上げ下げ用のドラムの回転速度の補正値を算
    出する手段及びドラムの目標回転速度を算出する手段を
    設け、更に、巻上げ下げ用のドラムの目標回転速度の算
    出値と巻上げ下げ用のドラムの実回転速度の算出値の差
    から偏差を算出する手段を設け、該偏差に基づいて巻上
    げ下げ用のドラムの回転数を変化させ、巻上げ下げ用ロ
    ープの繰り出し若しくは巻取りの量及び速度を修正する
    ような制御部を設けたことを特徴とするクレーンの水平
    引き込み制御装置。
  2. 【請求項2】 クレーンのブームの俯仰角を変更する操
    作手段に水平引き込み制御を行うか否かの切り替え手段
    を設け、且つ、該切り替え手段は水平引き込み制御が自
    動解除されるようにした請求項1記載のクレーンの水平
    引き込み制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160892A (ja) * 2000-11-28 2002-06-04 Tadano Ltd クレーンのフック水平移動制御装置
WO2023157828A1 (ja) * 2022-02-17 2023-08-24 コベルコ建機株式会社 クレーン制御方法およびクレーン

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