JPH06115716A

JPH06115716A - シート収納容器

Info

Publication number: JPH06115716A
Application number: JP4290727A
Authority: JP
Inventors: Rikio Kasahara; 力男笠原; Nobuo Inoue; 暢夫井上; Eisuke Hori; 英介堀
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-10-05
Filing date: 1992-10-05
Publication date: 1994-04-26

Abstract

(57)【要約】【目的】シート収納容器内における収納シートの位置
決め構成を簡単にし、コストを低くする。【構成】トレイ本体の底面１１に、シート送り出し方
向Ａと直角方向Ｂにガイド凹凸１７を設ける。ガイド凹
凸１７上には、そのＢ方向に移動自在にサイドガイド板
１５を設ける。また、ガイド凹凸１７に係合してそのサ
イドガイド板１５の移動を止めるストッパ部材１５ａ
を、弾性の軸状連結部１５ｂを介してサイドガイド板１
５に一体に設ける。また、ストッパ部材１５ａは、弾性
に抗してガイド凹凸１７との係合解除可能に回動自在に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえばプリンタ・
ファクシミリ・複写機・印刷機等に適用しうる。詳しく
は、そのようなプリンタ・複写機等に備え、シートを収
納し、その収納シートの幅方向または長さ方向にガイド
板を移動して該収納シートの側縁に当てがい、そのガイ
ド板で案内してシートを送り出す給紙カセットや給紙ト
レイ等のシート収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシート収納容器の中に
は、たとえば一対のサイドガイド板１をシート送り出し
方向Ａ左右に移動自在に備え、そのサイドガイド板１に
それぞれラック２を平行に取り付け、それらラック２を
それらと噛み合うピニオン３を介して連結したものがあ
る。そして、シートＳを収納して後、その収納シートの
サイズに応じて、一方のサイドガイド板を他方に向け移
動すると、ラックとピニオンの噛み合いを介して他方の
サイドガイド板もセンタラインＬを基準に連動し、これ
らサイドガイド板を収納シートの側縁に当てがって該収
納シートを位置決めていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のシー
ト収納容器では、たとえばこのようなラックやピニオン
等を用いるなどの複雑な構造であり、コストが高くなる
という問題があつた。

【０００４】そこで、この発明の目的は、上述のような
シート収納容器において、収納シートの位置決め構成を
簡単にし、コストを低くすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
たとえば以下の図示実施例に示すとおり、シートＳを収
納し、その収納シートＳの幅方向または長さ方向にサイ
ドガイド板１５やエンドガイド板１６のようなガイド板
を移動して該収納シートＳの側縁に当てがい、そのガイ
ド板で案内してシートＳを送り出すシート収納容器にお
いて、前記ガイド板の移動方向に沿って底面にガイド凹
凸１７のような凹凸を形成する一方、その凹凸に係合し
て前記ガイド板の移動を止めるストッパ部材１５ａを、
弾性に抗して前記凹凸と係合解除可能に前記ガイド板に
回動自在に備えてなる、ことを特徴とする。

【０００６】請求項２に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項１に記載のシート収納容器に
おいて、前記ストッパ部材１５ａを、一直線上に設けた
両側の弾性の軸状連結部１５ｂを介してそれを中心とし
て回動自在に前記ガイド板と一体に設けてなる、ことを
特徴とする。

【０００７】請求項３に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項２に記載のシート収納容器に
おいて、前記ストッパ部材１５ａを突き当ててその回動
範囲を規制する突き当て部１５ｅを前記ガイド板に設け
てなる、ことを特徴とする。

【０００８】請求項４に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項１に記載のシート収納容器に
おいて、前記ガイド板の内側に前記ストッパ部材１５ａ
を設けてなる、ことを特徴とする。

【０００９】請求項５に記載のものは、たとえば図１０
および図１１の実施例に示すとおり、請求項２に記載の
シート収納容器において、前記軸状連結部１５ｂを、前
記ガイド板の高さの真ん中より上部寄りに設けてなる、
ことを特徴とする。

【００１０】

【作用】そして、この発明のシート収納容器では、シー
トＳを収納し、ガイド板をその収納シートＳの幅方向ま
たは長さ方向に移動して該収納シートＳの側縁に当てが
い、ストッパ部材１５ａを凹凸に係合してガイド板の移
動を止め、該収納シートＳを所定位置に位置決める。ま
た、ガイド板を移動するときは、ストッパ部材１５ａを
弾性に抗して回動して凹凸との係合を解除する。

【００１１】請求項２に記載のものでは、ガイド板を移
動するとき、ストッパ部材１５ａを軸状連結部１５ｂを
中心として回動して凹凸との係合を解除する。

【００１２】請求項３に記載のものでは、請求項２に記
載のものにおいて、ストッパ部材１５ａを回動したと
き、そのストッパ部材１５ａを突き当て部１５ｅに突き
当てて止める。

【００１３】請求項４に記載のものでは、ガイド板を凹
凸に沿って外側へと移動するとき、その移動方向と同じ
方向にストッパ部材１５ａを回動して凹凸との係合を解
除する。

【００１４】請求項５に記載のものでは、請求項２に記
載のものにおいて、ストッパ部材１５ａを回動すると
き、その回動支点がガイド板の高さの真ん中より上部寄
りとなり、ストッパ部材１５ａの上方より下方の方に収
納シートＳから大きな力を受ける。

【００１５】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
を説明する。図７は、この発明の一実施例であるシート
収納容器の外観斜視図である。

【００１６】このシート収納容器は、上側を開放した箱
形のトレイ本体１０を有する。トレイ本体１０は、その
底面１１の中央に、シート送り出し方向Ａと直角なＢ方
向にサイドガイド凹部１２を形成するとともに、後板部
１３側にサイドガイド凹部１２と直角なＡ方向にエンド
ガイド凹部１４を形成する。そして、サイドガイド凹部
１２上にそれと直角に一対のサイドガイド板（ガイド
板）１５をＢ方向に移動自在に設けるとともに、エンド
ガイド凹部１４上にそれと直角にエンドガイド板（ガイ
ド板）１６をＡ方向に移動自在に設ける。なお、底面１
１上には、図示しないが、そのＢ方向にシートのサイズ
毎にその位置決め位置を示したものを設けてなる。

【００１７】しかして、トレイ本体１０上にシートを積
載し、そのシートの幅方向Ｂにサイドガイド板１５を移
動し、長さ方向Ａにエンドガイド板１６を移動して該シ
ートの側縁に当てがい、そのシートを所定位置に位置決
めて収納する。そして、このシート収納容器を、たとえ
ばプリンタ・複写機等の装置本体（図示省略）に取り付
け、図示しない給紙ローラを回転し、サイドガイド板１
５およびエンドガイド板１６で案内してシートを該装置
本体内の記録部へと送り出す。

【００１８】サイドガイド凹部１２には、図１に示すよ
うに、ガイド凹凸１７を設けるとともに、そのガイド凹
凸１７の長さ方向Ｂ両側にガイド溝１８を設けてなる。
ガイド凹凸１７は、図２に示すように、各凸部１７ａが
断面ほぼ直角三角形状をなす全体にのこ刃状に形成す
る。そして、図３に示すように、上記Ｂ方向中央部を境
に左右両側で、凸部１７ａを互いに逆向きとし、それぞ
れ底面１１に垂直なストッパ面１７ｂを中央部寄りにし
て設けてなる。なお、前記エンドガイド凹部１４もこの
サイドガイド凹部１２とほぼ同様な形状に形成する。た
だ、ガイド凹凸の１７は、図示しないが、その凸部１７
ａのストッパ面１７ｂをすべて同じ中央部寄りにして設
けてなる。

【００１９】サイドガイド板１５は、たとえばプラスチ
ックからなり、図１に示すように（左側のサイドガイド
板は図示省略）、垂直なガイド板部２０とその下縁から
内向きに延びる水平板部２１からなる。ガイド板部２０
は、その外側の長さ方向中央に縦長なストッパ部材１５
ａを、一直線上に設けた両側の弾性の軸状連結部１５ｂ
を介して一体に設ける。そして、このストッパ部材１５
ａを軸状連結部１５ｂの弾性に抗してそれを中心に回動
自在とする。ストッパ部材１５ａは、その下部に爪状の
係合部１５ｃを形成し、上部に押え部１５ｄを形成す
る。サイドガイド板１５は、押え部１５ｄの内側に、ス
トッパ部材１５ａの突き当て部１５ｅを設ける。さら
に、サイドガイド板１５には、軸状連結部１５ｂの下側
からそれぞれ下向きにガイド凸部１５ｆを設けてなる。
そして、サイドガイド板１５は、ガイド凸部１５ｆをガ
イド溝１８に係合し、水平板部２１を底面１１上にのせ
る。しかして、図２に示すように、ストッパ部材１５ａ
の係合部１５ｃをガイド凹凸１７の凹部１７ｃに係合し
てなる。なお、図示省略するが、エンドガイド板１６も
このサイドガイド板１５とほぼ同様に構成する。

【００２０】さて、この発明のシート収納容器におい
て、適宜サイズのシートを収納する場合、図１に示すご
とく、該シートＳをセンタ基準を目安にして水平板部２
１上に乗せてから、サイドガイド板１５をそれぞれシー
トＳの幅方向外側からガイド凹凸１７に沿って内側にス
ライドさせて該シートＳの側縁に当てがうとともに、エ
ンドガイド板１６を長さ方向内側にスライドさせて該シ
ートの後側縁に当てがう。そして、該シートＳの前記位
置決め位置で、図２に示すように、ストッパ部材１５ａ
の係合部１５ｃをガイド凹凸１７の凹部１７ｃに係合
し、前記垂直なストッパ面１７ｂでサイドガイド板１５
およびエンドガイド板１６の外側への移動をそれぞれ規
制する。しかして、該シートＳを所定位置に位置決め
る。

【００２１】また、シートＳの交換時、サイドガイド板
１５を該シートＳの側縁から離すときは、ストッパ部材
１５ａの押え部１５ｄを指で押えて係合部１５ｃを外側
に回動し、軸状連結部１５ｂをねじる。そして、図４に
示すように、押え部１５ｄを突き当て部１５ｅに突き当
てて止める。しかして、係合部１５ｃとガイド凹凸１７
の凹部１７ｃとの係合を解除する。そうして、押え部１
５ｄを押えたままサイドガイド板１５をガイド凹凸１７
に沿ってシートＳの幅方向外側へ移動する。また、同様
にしてエンドガイド板１６もシートＳの長さ方向外側に
移動する。

【００２２】なお、この実施例では、図３に示すガイド
凹凸１７の各凹部１７ｃのピッチＰを、たとえば１ｍｍ
以下とする。しかして、図５で示すように、収納シート
Ｓの幅Ｌ₁と左右のサイドガイド板１５間距離Ｌ₂とのガ
タを小さくすることができる。また、ストッパ部材１５
ａは、図６に示すように、サイドガイド板１５の高さの
ほぼ真ん中に軸状連結部１５ｂを設ける。そして、その
軸状連結部１５ｂを両側のサイドガイド板１５の長さ方
向にへと食い込むように形成し、その長さＬ₃を、サイ
ドガイド板１５との隙間Ｄより長く形成する。しかし
て、軸状連結部１５ｂの弾性限度を増大させる。

【００２３】ところで、上述した図示実施例では、軸状
連結部１５ｂを、サイドガイド板１５の高さのほぼ真ん
中に設けた。しかし、たとえば図８に示すように、軸状
連結部１５ｂを、サイドガイド板１５の高さの真ん中
（点線で示す）より上部すなわち押え部１５ｄ寄りに設
ける構成とすることもできる。

【００２４】そして、この場合、軸状連結部１５ｂをそ
のように押え部１５ｄ寄りに設けてストッパ部材１５ａ
の回動支点を上側に設定する。しかして、係合部１５ｃ
の凹部１７ｃとの係合位置と回動支点間距離を長くする
ことにより、ストッパ部材１５ａの上方より下方の方に
収納シートＳから大きな力Ｆを受ける。

【００２５】また、この発明は、図９に示す実施例のご
とく、ストッパ部材１５ａの押え部１５ｄを、サイドガ
イド板１５の上縁より上に突出した高さ位置で比較的幅
広に形成してもよい。これにより、押え部１５ｄを摘ん
でする操作が容易になる。

【００２６】さらに、この発明は、たとえば図１０に示
すごとく、サイドガイド板１５の内側すなわち収納シー
トＳ側にストッパ部材１５ａを設ける構成としてもよ
い。

【００２７】この実施例では、サイドガイド板１５を収
納シートＳの側縁に当てがう場合、指でサイドガイド板
１５を押して内側へと移動する。そして、該収納シート
Ｓの側縁からサイドガイド板１５を離して外側に移動す
る場合は、図１１に示すとおり、その矢示する外側方向
に指で押え部１５ｄを押えてストッパ部材１５ａを回動
すれば、ガイド凹凸１７の凹部１７ｃとの係合が解除さ
れ、押え部１５ｄを押えた指でそのままサイドガイド板
１５を押せばよい。

【００２８】

【発明の効果】したがって、この発明によれば、ガイド
板を収納シートの幅方向または長さ方向に移動してその
側縁に当てがい、該収納シートを位置決めるシート収納
容器において、該ガイド板の移動方向に沿って底面に凹
凸を形成する一方、その凹凸に係合してガイド板の移動
を止めるストッパ部材をガイド板に備え、収納シートを
位置決めるとき、シートサイズに応じてガイド板を移動
してストッパ部材を凹凸に係合するだけでよいことか
ら、収納シートの位置決め構成が簡単となり、コストを
低くすることができる。

【００２９】請求項２に記載のものによれば、そのスト
ッパ部材を、両側の軸状連結部を介してガイド板と一体
に設けことにより、コストを一層低くすることができ
る。

【００３０】請求項３に記載のものによれば、請求項２
に記載のものにおいて、ストッパ部材を回動したとき、
それを突き当て部に突き当てて回動範囲を規制すること
により、軸状連結部の弾性限度を増して耐久性を向上さ
せることができる。

【００３１】請求項４に記載のものによれば、ガイド板
の内側にストッパ部材を設けることから、ガイド板を収
納シートの外側に移動するとき、その移動方向にストッ
パ部材を回動して凹凸との係合解除操作を行うことがで
き、ガイド板の操作をより簡単にすることができる。

【００３２】請求項５に記載のものによれば、請求項２
に記載のものにおいて、軸状連結部をガイド板の高さの
真ん中より上部寄りに設けて回動支点を上側にする構成
とし、そのストッパ部材の回動支点と凹凸との係合位置
間の距離を長くし、これにより、ストッパ部材１５ａの
上方より下方の方に収納シートＳから大きな力を受ける
ことができ、ストッパ部材と凹凸との係合を強くするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるシート収納容器の部
分拡大斜視図である。

【図２】そのシート収納容器のストッパ部材とガイド凹
凸の係合部分の拡大斜視図である。

【図３】そのガイド凹凸の一部の縦断面図である。

【図４】突き当て部に上記ストッパ部材の押え部を突き
当てたサイドガイド板の部分拡大斜視図である。

【図５】そのサイドガイド板間距離と収納シート幅のガ
タを説明する説明図である。

【図６】軸状連結部の長さを説明するサイドガイド板の
構成図である。

【図７】そのシート収納容器の外観斜視図である。

【図８】この発明の他の実施例のシート収納容器におい
て、軸状連結部を真ん中より上部寄りに設けたサイドガ
イド板の構成説明図である。

【図９】この発明の更なる他の実施例のシート収納容器
において、押え部をサイドガイド板の上縁から上向きに
突出したストッパ部材を備えるサイドガイド板の部分拡
大斜視図である。

【図１０】この発明の更に別の実施例であるシート収納
容器において、ストッパ部材を内側に設けたサイドガイ
ド板を収納シートの側縁に当てがう状態を示す状態説明
図である。

【図１１】ストッパ部材とガイド凹凸との係合を解除し
てサイドガイド板を収納シートの側縁から離す状態を示
す状態説明図である。

【図１２】従来のシート収納容器における収納シートの
位置決め構造を示す構成説明図である。

【符号の説明】

１５サイドガイド板（ガイド板）１６エンドガイド板（ガイド板）１５ａストッパ部材１５ｂ軸状連結部１５ｅ突き当て部１７ガイド凹凸（凹凸）Ｓシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを収納し、その収納シートの幅方
向または長さ方向にガイド板を移動して該収納シートの
側縁に当てがい、そのガイド板で案内してシートを送り
出すシート収納容器において、前記ガイド板の移動方向
に沿って底面に凹凸を形成する一方、その凹凸に係合し
て前記ガイド板の移動を止めるストッパ部材を、弾性に
抗して前記凹凸と係合解除可能に前記ガイド板に回動自
在に備えてなる、シート収納容器。
【請求項２】前記ストッパ部材を、一直線上に設けた
両側の弾性の軸状連結部を介してそれを中心として回動
自在に前記ガイド板と一体に設けてなる、請求項１に記
載のシート収納容器。
【請求項３】前記ストッパ部材を突き当ててその回動
範囲を規制する突き当て部を前記ガイド板に設けてな
る、請求項２に記載のシート収納容器。
【請求項４】前記ガイド板の内側に前記ストッパ部材
を設けてなる、請求項１に記載のシート収納容器。
【請求項５】前記軸状連結部を、前記ガイド板の高さ
の真ん中より上部寄りに設けてなる、請求項２に記載の
シート収納容器。