ところで、特許文献1の構成では、上記図16のトレイ本体の底板101には、2本の係合凹凸部111が用紙の給送方向と直交し、且つガイド溝108と平行状に設けられている。そして、平面視で、ガイド溝108のうち一対の摘み部112、113から遠い側の直線に対して1本の係合凹凸部111の位置が用紙の給送方向と直交する方向に、距離H1だけ隔ててオフセット(偏倚)されているものとする。また、ガイド溝108に対してリニアガイドバー105と、部分的な箇所Bo,B1,B2の3箇所でのみ摺接可能であり、さらに、リニアガイドバー105におけるラック歯と、ピニオン107とが接しているものとする。
しかして、特許文献1の構成では、弾性片110が上向きに弾性変形するように、両摘み部112、113の間隔を狭めるべく、ユーザーが指の力を作用させたまま、右側の側端部ガイド102Rを左右移動させる状態を観察すると、次のような、回転モーメントや反力が作用して、側端部ガイド102Rが円滑に移動できない状態が発生し易い。
即ち、供給トレイ100の平面視(図16参照)において、リニアガイドバー105(ラック杆)が案内されるガイド溝108の幅方向(用紙の給送方向)の中心線O1から、一対の摘み部112、113の摘み作用位置が用紙の給送方向(矢印A方向)の上流側に適宜距離l1(エル1)だけ偏倚した位置にある。更に、一対の摘み部112、113の摘み作用位置に対する摘み力の作用方向をガイド溝108と平行とし、右側の側端部ガイド102Rをトレイ本体の左右中央側に寄せるようにする。すると、ガイド溝108に対して側端部ガイド102Rのガイド壁104が直交する方向を保持してガタつきのないように、リニアガイドバー105の側面とガイド溝108の側面との隙間(間隔)を小さくするように、上記Bo,B1,B2の3箇所と、上記ピニオン107との接触点で、リニアガイドバー105が支えられていることと、一対の摘み部112、113の摘み作用位置が上記中心線O1からl1(エル1)だけオフセット(偏倚)していることから、右側の側端部ガイド102Rの全体に時計回りの回転モーメントが働く。そして、上記BoとB2との、ガイド溝108の幅方向における間隔(直線距離)がガイド溝108の幅寸法より大きくなろうと作用する。その結果、上記BoとB2の2点がガイド溝108の側面に食いつくようになり、その抵抗力は側端部ガイド102Rを移動させる方向に対して大きな摩擦抵抗力となって、右側の側端部ガイド102Rをトレイ本体の左右中央側に寄せる初期外力に打ち勝つ。換言すると、両摘み部112、113の間隔を縮めながら、右側の側端部ガイド102Rを移動させる方向の外力を加えると、図16において上記摺接箇所Boを中心にして側端部ガイド102Rに時計回りの回転モーメントとして働く。その場合、上記の回転モーメントにより、上記BoとB2の2点がガイド溝108の側面に食いつく。その結果、ガイド溝108に対してリニアガイドバー105がこじられてしまい、側端部ガイド102Rを円滑に移動させることが困難になるという問題があった。
本発明は、上記課題を解消するものであり、第1摘み部と第2摘み部との位置関係や形態を工夫するという簡単な構成にて、サイドガイドユニットを軽快且つ安定して移動できる給紙トレイ及び画像記録装置の提供を目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明の給紙トレイは、多数枚の被記録媒体を堆積収容可能なケースとで、その被記録媒体の給送方向と直交する被記録媒体の幅方向に、前記ケースの底板に対してスライド可能に装着され、且つ被記録媒体のサイズに対応した位置にロック可能なサイドガイドユニットを備えた給紙トレイであって、前記サイドガイドユニットは、前記ケースの幅方向にスライド可能なスライダと、前記スライダの下面に設けられ、前記底板に前記幅方向に沿って形成されたガイド溝に摺接するブロック体と、前記被記録媒体の幅方向の側縁に当接し、前記スライダから立設された当接板と、前記スライダの下面に設けられ、前記底板に形成された係合歯と係脱可能に変位可能なロック部材と、前記ロック部材を係脱方向に変位させるための前記ロック部材の上部に設けられた第1摘み部と、前記第1摘み部と前記幅方向の内側に適宜離間した前記当接板の上部に設けられた第2摘み部とを備え、前記第1及び第2両摘み部における摘み作用位置は、前記ガイド溝の前記給送方向における中心線に対して適宜距離だけ偏倚した位置に設けられ、前記ロック部材が前記係合歯に対して係合解除されるように前記両摘み部を摘むときの回転モーメントの方向が、前記ガイド溝に対する前記ブロック体の摺動抵抗を軽減する方向となるように、前記第1摘み部の摘み作用位置と前記第2摘み部の摘み作用位置とが前記ガイド溝の前記給送方向における中心線に対して差異を有するように構成したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙トレイにおいて、前記ロック部材には、前記両摘み部に近い側に、前記ガイド溝に当接可能な1つの摺接部が備えられ、前記両摘み部から遠い側に、前記ガイド溝に当接可能な一対の摺接部が備えられているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の給紙トレイにおいて、前記サイドガイドユニットは、前記幅方向に隔てられた一対のスライダと、各スライダに立設されて前記被記録媒体の幅方向の両側縁を挟んで当接する当接板と、各スライダの下面に設けられたブロック体と、各スライダから前記幅方向に延びるラック杆と、前記ケースの底板に回動自在に設けられて前記両ラック杆に噛合うピニオンとが備えられ、前記一方のスライダに、前記ロック部材と第1摘み部とが設けられ、前記一方の当接板に前記第2摘み部が設けられているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙トレイにおいて、前記堆積収容される被記録媒体と前記サイドガイドユニットとの上方を覆い、且つ前記ケースの前記給送方向に沿って移動可能な補助給紙トレイが備えられ、この補助給紙トレイは、前記ケースに対して、前記給送方向の下流側を中心にして上下回動可能に連結され、前記第1及び第2の摘み部は、前記補助給紙トレイの前記上下回動可能な連結部が前記給送方向に沿って移動する範囲よりも上流側に配置されているものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の給紙トレイにおいて、前記ケースにおける前記給送方向に沿って延びる一対の側板の間にて、前記サイドガイドユニットが前記幅方向に移動可能に設けられ、前記一方の側板には、前記一方のスライダに設けられた前記第1摘み部に作業者の指が接近可能な凹所が形成されているものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の給紙トレイと、前記給紙トレイから給送された被記録媒体に画像を記録するための画像記録部とを備えたことを特徴とする画像記録装置である。
請求項1に記載の発明によれば、サイドガイドユニットは、前記ケースの幅方向にスライド可能なスライダと、前記スライダの下面に設けられ、前記底板に前記幅方向に沿って形成されたガイド溝に摺接するブロック体と、前記被記録媒体の幅方向の側縁に当接し、前記スライダから立設された当接板と、前記スライダの下面に設けられ、前記底板に形成された係合歯と係脱可能に変位可能なロック部材と、前記ロック部材を係脱方向に変位させるための前記ロック部材の上部に設けられた第1摘み部と、前記第1摘み部と前記幅方向の内側に適宜離間した前記当接板の上部に設けられた第2摘み部とを備え、前記第1及び第2両摘み部における摘み作用位置は、前記ガイド溝の前記給送方向における中心線に対して適宜距離だけ偏倚した位置に設けられ、前記ロック部材が前記係合歯に対して係合解除されるように前記両摘み部を摘むときの回転モーメントの方向が、前記ガイド溝に対する前記ブロック体の摺動抵抗を軽減する方向となるように、前記第1摘み部の摘み作用位置と前記第2摘み部の摘み作用位置とが前記ガイド溝の前記給送方向における中心線に対して差異を有するように構成したものであるので、1つのサイドガイドユニットを移動させるのに必要な前記第1摘み部の摘み作用位置での初期外力と、前記ブロック体とガイド溝との摺接箇所の初期摩擦抵抗力との大きさが等しく、且つ両力の方向が反対で、ガイド溝の延びる方向と平行であることによる偶力が発生して、所定の方向の回転モーメントでサイドガイドユニットが回転しようとする。しかしながら、上記中心線から第1摘み部の摘み作用位置までの距離より、前記第2摘み部の摘み作用位置までの距離が大きいため、当該摘み作用位置で上記初期外力と方向が反対で大きさの等しい反力による大きな回転モーメントで打ち消されることになり、ブロック体の摺動部がガイド溝に押し付けられる(食いつく)ことが無くなる。その結果、上記初期外力が小さくても、サイドガイドユニットを円滑に移動させることができるという効果を奏するのである。
請求項2に記載の発明によれば、前記ロック部材には、前記両摘み部に近い側に、前記ガイド溝に当接可能な1つの摺接部が備えられ、前記両摘み部から遠い側に、前記ガイド溝に当接可能な一対の摺接部が備えられているものであるから、ガイド溝に対する摺接面積が少なくなると共に、前記回転モーメントにより、両摘み部から遠い側の一対の摺動部のうちの1つの摺動部だけが初期摩擦抵抗力を有するが、その初期摩擦抵抗力が小さいので、摺動部がガイド溝に押し付けられる(食いつく)ことが無くなり、サイドガイドユニットを円滑に移動させることができるという効果を奏するのである。
請求項3に記載の発明によれば、前記サイドガイドユニットは、前記幅方向に隔てられた一対のスライダと、各スライダに立設されて前記被記録媒体の幅方向の両側縁を挟んで当接する当接板と、各スライダの下面に設けられたブロック体と、各スライダから前記幅方向に延びるラック杆と、前記ケースの底板に回動自在に設けられて前記両ラック杆に噛合うピニオンとが備えられ、前記一方のスライダに、前記ロック部材と第1摘み部とが設けられ、前記一方の当接板に前記第2摘み部が設けられているものである。従って、被記録媒体の幅方向の中心を給紙トレイの幅方向の中心と一致させるためのいわゆるセンター合わせの操作を至極軽快に実行することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記堆積収容される被記録媒体と前記サイドガイドユニットとの上方を覆い、且つ前記給紙トレイのケースの前記給送方向に沿って移動可能な補助給紙トレイが備えられ、この補助給紙トレイは、前記ケースに対して、前記給送方向の下流側を中心にして上下回動可能に連結され、前記第1及び第2の摘み部は、前記補助給紙トレイの前記上下回動可能な連結部が前記給送方向に沿って移動する範囲よりも上流側に配置されているものである。従って、給紙トレイに被記録媒体を補充するときのサイドガイドユニット移動及び位置規制(位置ロック)操作を、補助給紙トレイを給紙トレイ上から外すことなく、且つ補助給紙トレイを給紙トレイから上向きに大きく開いた状態で、簡単に行えるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、前記ケースにおける前記給送方向に沿って延びる一対の側板の間にて、前記サイドガイドユニットが前記幅方向に移動可能に設けられ、前記一方の側板には、前記一方のスライダに設けられた前記第1摘み部に作業者の指が接近可能な凹所が形成されているものであるから、前記第1摘み部を給紙トレイにおける側板の内面近くまで移動するときにも、前記凹所を介して作業者の指が前記第1摘み部に接近させることができ、前記サイドガイドユニットの移動可能範囲を広げることができる。
請求項6に記載の発明によれば、本発明に係る給紙トレイと、前記給紙トレイから給送された被記録媒体に画像を記録するための画像記録部とを備えたことを特徴とする画像記録装置であるので、給紙トレイに対する被記録媒体のサイズに合わせて、サイドガイドユニットを移動させることが円滑、且つ軽快に行え、画像記録操作を迅速に実行することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に適用された画像記録装置としての多機能装置(複合機)の前方から見た斜視図、図2は第1給紙トレイ上の第2給紙トレイを待機位置に後退させた状態の斜視図、図3は本発明の第1給紙トレイへの第1給紙ローラによる給送状態を示す側断面図、図4は第2給紙トレイを第1給紙トレイに対して前進させ給送状態としたときの斜視図、図5は第2給紙トレイへの第2給紙ローラによる給送状態を示す側断面図、図6は第1給紙トレイに対して第2給紙トレイの後部を上向きに開いた状態の斜視図、図7は第1給紙トレイの平面図、図8(a)は一対のサイドガイドユニットを大きく開いた状態の上面側から見た斜視図、図8(b)は同じく下面側から見た斜視図、図9(a)は一対のサイドガイドユニットのみの上面側から見た斜視図、図9(b)は同じく下面側から見た斜視図、図10は右側のサイドガイドユニットの上面側から見た斜視図、図11は右側のサイドガイドユニットにおける要部斜視図、図12は図11のXII −XII 線矢視拡大断面図、図13は第1給紙トレイの平面視で示す作用説明図、図14(a)は図13のXIVa−XIVa線矢視拡大断面図、図14(b)は図13のXIVb−XIVb線矢視拡大断面図、図15は摘み部の他の実施形態を示す平面図、図16は従来技術の作用説明を示す平面図である。
本実施形態の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1に示すように、画像記録装置1における合成樹脂製の記録装置本体としての合成樹脂製の射出成形品からなるハウジング2の底部には、その前側の開口部2aから挿抜可能な第1給紙トレイ3が配置されている。この第1給紙トレイ3の上面には、第2給紙トレイ30が進退動可能に連結または載置されている。なお、以下の記述において、開口部2aが存在する側を画像記録装置1における前部または前側若しくは前端と称し、開口部2aから最も遠い側を後部または後側若しくは後端と称する。
ハウジング2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置12が配置されている。この画像読取装置12は図示しない枢軸部を介してハウジング2の一側端に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置12の後端に対してを中心に上下回動可能に装着されている。
ハウジング2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14が設けられている。そして、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板が設けられ、その下側に原稿読取り用の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor) が主走査方向(図1におけるY軸方向)に延びるガイドシャフトに沿って往復移動可能に設けられている。
図1において、ハウジング2の前面右側には、図示しないインク貯蔵部にインクカートリッジを出し入れするための扉2bが設けられている。
インク貯蔵部には、フルカラー記録のための4色のインクを各々収容したほぼ矩形箱状のインクカートリッジ(個別の色、即ち、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用インクのカートリッジ)を、Y軸線方向に沿って一列状に収容でき、前方から着脱可能となるように構成されている。
そして、各インクカートリッジからインクジェット式の記録ヘッド4に複数本(実施形態では4本)のインク供給管(インクチューブ)を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクカートリッジをインク貯蔵部に収容可能に構成すれば良いし、インク供給管もインクカートリッジの数に合わせて増やせばよい。
記録部7は、図3及び図5に示すように、上面が開放された箱型のメインフレーム(図示せず)とその左右一対の側板にて支持され、Y軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状の第1及び第2ガイド部材22、23との間に形成される。記録部7における記録ヘッド4が下面側に搭載されたキャリッジ5は、用紙搬送方向の上流側の第1ガイド部材22及び下流側の第2ガイド部材23に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能となっている。
キャリッジ5を往復移動させるために、用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置された第2ガイド部材23の上面には、主走査方向(Y軸方向)に延びるように配置されたタイミングベルトがプーリに巻回されており、そのタイミングベルトを駆動するCR(キャジッジ)モータ(共に図示せず)は第2ガイド部材23の下面に固定されている。
キャリッジ5における記録ヘッド4の下面と対峙するようにY軸方向に延びる扁平状のプラテン26は、前記両ガイド部材22、23の間であって、メインフレームの底板の上方に固定されている。
また、プラテン26を挟んで搬送上流側には、用紙P(P1)を記録ヘッド4の下面に送るためのレジストローラ(搬送ローラ)対27が配置されており、プラテン26の下流側には記録済みの用紙P(P1)を、第2給紙トレイ30の上面に設けられた排紙トレイ31上に搬送するための排紙ローラ対28が配置されている(図3、図5参照)。
次に、給紙装置の構成について詳述する。実施形態では、多数枚の用紙Pを堆積収容可能な収容部3bを備え、この収容部3b内の用紙Pを1枚ずつ、給送手段6により記録部7に給送するための第1給紙トレイ3と、この第1給紙トレイ3の収容部3b上にて、第1給紙トレイ3及び給送手段6に対して進退動可能に配置され、第1給紙トレイ3における用紙Pと異なるサイズ(小さいサイズであり、葉書または写真のL版等)の複数枚(少なくとも1枚以上)の用紙P1を収容部30bに堆積収容可能な第2給紙トレイ30とが備えられている(図2〜図5参照)。補助給紙トレイとしての第2給紙トレイ30を第1給紙トレイ3に対して給送方向(X軸方向)と反対側(図3の矢印C方向参照)に後退させたとき、その第2給紙トレイ30の用紙P1の給送方向の上流側端部が第1給紙トレイ3の用紙の給送方向の上流側端部とほぼ同じ後位置になるように形成されている(図2及び図3参照)。
第1給紙トレイ3のケース(本体部)は、底板3aと左右両側板3cにより構成されている。第1給紙トレイ3は、例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ等の大きいサイズにカットされた用紙Pをその短辺がY軸方向(主走査方向)に延びるようにして多数枚積載(堆積)させて収容できる形態とする。第1給紙トレイ3の収容部3bへの用紙Pの最大堆積量は、実施形態では普通紙で100枚程度、堆積高さはほぼ10mm程度とする(図6及び図7参照)。
また、第1給紙トレイ3の先端(給送方向の下流側、図2〜図8参照)には、用紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。そして、給送手段6における第1給紙ローラ6aまたは第2給紙ローラ6bと、傾斜分離板8の幅方向(Y方向)の中央部の内面(表面)側に設けられた分離手段としての弾性分離パッド8a(実施形態では金属板バネ製である)とにより、第1給紙トレイ3または第2給紙トレイ30に堆積された被記録媒体である用紙P(P1)を一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙P(P1)は上横向きのUターンパス(給紙搬送路)用の搬送路体9を介して第1給紙トレイ3より上側(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。そして、記録部7にて記録された用紙Pがその記録面を上向きにして開口部2aに連通する排紙トレイ31上に排出される。なお、第1給紙ローラ6aと第2給紙ローラ6bとの設置位置関係は、図3及び図5に示すように、第1給紙トレイ3上の用紙Pを給送するときには、第1給紙ローラ6aのみが用紙Pの最上面に当接し、第2給紙トレイ30上の用紙P1を給送するときには、第2給紙ローラ6bのみが用紙P1の最上面に当接するように設定されている。
傾斜分離板8の表面は、用紙Pの給送方向と直交する方向(Y方向、用紙Pの幅方向)において、この用紙Pの幅方向の中央側に位置する分離手段としての鋸歯状の弾性分離パッド8aに近い部分で、用紙Pの幅方向の中央側の先端縁に接近し、この用紙Pの幅方向の両端部側に行くに従って、当該用紙Pの先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されている。このように、傾斜分離板8の表面が凸湾曲面であることにより、給送された用紙Pの幅方向の両端部側が傾斜分離板8の表面に当接する前に、当該用紙Pの幅方向の中央側の先端縁が確実に弾性分離パッド8aに摺接して用紙Pの分離作用を受けることができるのである。
第2給紙トレイ30は、その先端側(用紙P1の給送方向の下流側)の底板(載置部)30aの先端に上向き鉤状等の一対の係止片34が前向きに突設されている(図2参照)。この係止片34は、第2給紙トレイ30を給紙位置まで押し込んだ(前進させた)とき、第1給紙トレイ3における傾斜分離板8に穿設された一対の位置決め溝35にそれぞれ係合し、第2給紙トレイ30が左右上下にずれないようにすると共に、第2給紙トレイ30を給紙位置まで押し込んだ状態を保持できるように、係止片34が位置決め溝35に係止されている(図4参照)。従って、第2給紙トレイ30の給紙位置での上下方向及び用紙P1の給送方向と平行に保持する姿勢が確保でき、用紙P1の分離・給送作用を確実、且つ安定させることができるという効果を奏する。
また、第2給紙トレイ30の底板(載置部)30a上には、第1給紙トレイ3に堆積する用紙Pのサイズよりも小さいサイズ(例えば、葉書もしくは写真のL版用紙等)の用紙P1を多数枚堆積させて収容することができる。また、サイズのみならず、第1給紙トレイ3に一般的に堆積収容される用紙Pとは種類の異なる用紙、即ちインクジェットプリンタ専用紙や写真画質用光沢紙のように種類の異なる用紙P1を多数枚堆積させることができる。さらに、第2給紙トレイ30についても、第1給紙トレイ3と同様の用紙Pの給送方向と平行な側縁を案内し、且つ位置決めするためのサイドガイド手段が設けられている。また、図2、図4及び図6に示すように、第2給紙トレイ30は、用紙P1の給送方向の下流側端部材30cを介して、第1給紙トレイ3の左右両側板3cに対して進退動可能に連結されている。さらに、下流側端部材30cに設けられた上下回動可能な連結部(枢支部)を介して第2給紙トレイ30は、その後端側を第1給紙トレイ3の上面に対して大きく上方に回動させることが可能である。この状態で第2給紙トレイ30を外すことなく、第1給紙トレイ3における収容部3b内に所定のサイズの用紙Pを補給することが可能となる。
次に、図6〜図14を参照しながら、第1給紙トレイ3の収容部3b内の用紙Pの給送方向と平行な側縁を案内し、且つ位置決めするための一対のサイドガイドユニット40R,40Lについて説明する。一対のサイドガイドユニット40R,40Lは、第1給紙トレイ3の左右両側板3cの間の底板3a上にて用紙Pの給送方向と直交する方向に広狭移動(広狭スライド)可能に設けられている。各サイドガイドユニット40R,40Lは、スライダ41と、このスライダ41から垂直に立設する当接板42と、ロック部材46と、ロック部材46を係脱方向に変位させるためのロック部材46の上部に設けられた第1摘み部47と、第1摘み部47と前記幅方向の内側に適宜離間した当接板42の上部に設けられた第2摘み部49とを備えている。
各スライダ41は、底板3aの上面に沿ってスライド可能で、収容される用紙Pの下面を支持する。各当接板42は、スライダ41から垂直に立設して用紙Pの幅方向の側縁に当接するものである。ブロック体44は、スライダ41の下面に設けられ、底板3aに用紙Pの幅方向に沿って(換言すると、用紙Pの給送方向と直交する方向に延びるように)形成されたガイド溝43に摺接する。各ロック部材46は、スライダ41の下面に設けられ、底板3aの上面に形成された複数の係合歯45に対して選択的に係脱可能に変位可能である。
また、各スライダ41の下面にて上記ブロック体44に連接されたラック杆50の片面にはラック歯51が形成されている。そして、左右一対のラック杆50は底板3aに凹み形成された左右一対の平行状のガイド溝43内に沿って、互いに他方のサイドガイドユニットに向かうように延び、左右一対のラック杆50の各ラック歯51が第1給紙トレイ3の底板3aのうち幅方向の中心線位置に配置された回転自在なピニオン52に噛合うように構成されている。その結果、一対のサイドガイドユニット40R,40Lにより、第1給紙トレイ3の幅方向(用紙Pの給送方向と直交する方向)の中心線と用紙Pの幅方向の中心線とが一致するように、いわゆるセンター位置合わせすることができる。
ガイド溝43のうち、ピニオン52から左右両側に離れた側(第1給紙トレイ3の左右両側板3cに近い側)にはブロック体44が摺動するための摺動案内部43aが形成されている(図8(b)参照)。他方、右側のサイドガイドユニット40Rにおけるブロック体44には、3箇所の摺接突起55a,55b,55cが設けられ、2つの摺接突起55a,55bは摺動案内部43aにおける用紙Pの給送方向の下流側に位置し、1つの摺接突起55cは摺動案内部43aにおける用紙Pの給送方向の上流側に位置する(図8(b)、図9(b)、図13、図14(a)及び図14(b)参照)。これらの摺接突起55a,55b,55cは請求項にいう摺接部に相当する。また、左側のサイドガイドユニット40Lのブロック体44にも、3箇所の摺接突起55a,55b,55cが設けられているが、摺動案内部43aにおける用紙Pの給送方向の下流側と対面する箇所に1つ、上流側と対面する箇所に2つとしている。これらの摺接突起55a,55b,55cは、実質的に水平に対向する摺動案内部43aとの隙間が極僅かである。このため、摺動案内部43aに沿って左右に移動するときのブロック体44は傾いたりせず、結果的に一対のサイドガイドユニット40R,40Lにおける左右両当接板42が用紙Pの給送方向と平行状に保持されて、給送される用紙Pが斜行しない。
ロック部材46は、第1摘み部47に加えられたユーザーの指による力で弾性変形可能になるように、底板部であるスライダ41から当接板42にわたって設けられたものである。ロック部材46は、ガイド溝43の延びる方向と平行な一対の切欠き溝53の間に形成された断面L形のもので、ロック部材46の下面には、2列の帯状に形成された複数の係合歯45に対して選択的に係脱可能となる係止爪54が一体的に下向きに突設されている(図10、図12参照)。これにより、一対のサイドガイドユニット40R,40Lが幅方向に移動した位置にて、第1給紙トレイ3の底板3aの表面に形成されたラック帯状の対応する位置の係合歯45に噛み合ってセット(いち保持)できるのである。
本発明では、ロック部材46が係合歯45に対して係合解除され、且つ一対のサイドガイドユニット40R,40Lの幅方向の間隔を狭める方向に右側のサイドガイドユニット40Rを移動させるため、両摘み部47、49を摘むときの力による回転モーメントM1の方向が、ガイド溝43に対するブロック体44の摺動抵抗を軽減する方向となるように、第1摘み部47の摘み作用位置47aと第2摘み部49の摘み作用位置49aとがガイド溝43の幅方向における中心線O1に対して差異を有するように構成されている。
第1実施形態では、第1摘み部47における摘み作用位置47a及び第2摘み部49における摘み作用位置49aが、ガイド溝43の位置よりも、用紙Pの給送方向の上流側に設けられているときであって、ガイド溝43の幅方向(用紙Pの給送方向と直交する方向、矢印A方向)における中心線O1に対する摘み作用位置47aの偏倚量l2(エル2)が、同じく中心線O1に対する摘み作用位置49aの偏倚量l3(エル3)よりも小さくなるように設定することにより、両摘み部47、49を摘むときの力による回転モーメントM1は反時計回りとなる(図7及び図13参照)。
そして、一対のサイドガイドユニット40R,40Lを幅方向に移動させるために、右側のサイドガイドユニット40Rにおける第1摘み部47と第2摘み部49とをユーザーの指で摘んで力Foを上記移動方向に加える。そのときの各部における力の様子を詳述する。図13において、第1摘み部47における摘み作用位置47aに上記力Foを上記移動方向(左方向)に加えるとき、第2摘み部49における摘み作用位置49aには力Foより小さい力F1が移動方向と反対向き(右方向)に作用している。結果として、(Fo−F1)の力が右側のサイドガイドユニット40Rを移動方向(左方向)に動かす力となる。その場合、第1摘み部47における摘み作用位置47a及び第2摘み部49における摘み作用位置49aは、ガイド溝43の幅方向(用紙Pの給送方向と直交する方向、矢印A方向)における中心線O1(図7及び図13参照)に対して適宜距離だけ偏倚した位置に設けられているので、摘み作用位置47a及び摘み作用位置49aを摘んだ力により、反時計回りの回転モーメントM1が作用する。
そして、例えば、ユーザー(作業者)が一対のサイドガイドユニット40R,40Lの間隔を狭めるために、右側のサイドガイドユニット40Rに、上記偶力による反時計回りの回転モーメントM1を作用させながら、左方向への移動のためのガイド溝43の延びる方向と平行な方向への外力(Fo−F1)を作用させたとすると、ガイド溝43における摺動案内部43aに対してブロック体44は、図13において反時計回りに傾く力が働く。その結果、摺動案内部43aにおける用紙Pの給送方向の下流側と対面する1つの摺接突起55bのみが摺動案内部43aに強く押し付けられて、摺動摩擦抵抗が生じるが、他の摺接突起55a,55cは摺動案内部43aから離れる傾向にあり、摺動摩擦抵抗は殆ど発生しない。従って、摺接突起55bの箇所の摺動摩擦抵抗力が上記右側のサイドガイドユニット40Rを移動させるのに必要な外力(Fo−F1)よりもはるかに小さくなる程度に上記力による回転モーメントM1を作用させることにより、2つの摺接突起55b,55cの箇所で摺動案内部43aに対するこじれが発生せず、従来の、時計方向への回転モーメントが作用する場合に比べて、一対のサイドガイドユニット40R,40Lを軽い力で軽快に移動させることができるのである。
別の表現でいえば、右側のサイドガイドユニット40Rを移動させるのに必要な摘み作用位置47aでの初期外力Foと、摺接突起55bの箇所の初期摩擦抵抗力との大きさが等しく、且つ両力の方向が反対で、ガイド溝43の延びる方向と平行であることにより、図13で反時計回りの偶力が発生して(Fo×l2(エル2))の回転モーメントで反時計回りにサイドガイドユニット40Rが回転しようとする。しかしながら、上記中心線O1から摘み作用位置47aまでの距離l2(エル2)より、摘み作用位置49aまでの距離l3(エル3)が大きいため、摘み作用位置49aで上記初期外力Foと方向が反対で大きさの等しい反力(支え力、−F0)による大きな回転モーメント(−F0×l3(エル3))で打ち消されることになり、摺動案内部43aの下流側と上流側とで斜めに位置する2つの摺接突起55a,55cが摺動案内部43aに押し付けられる(食いつく)ことが無くなる。その結果、上記初期外力Foが小さくても、サイドガイドユニット40Rを円滑に移動させることができるという効果を奏するのである。
なお、一対のサイドガイドユニット40R,40Lの間隔を広げるために、右側のサイドガイドユニット40Rを図13の右方向に移動させるときには、摘み作用位置49aでのガイド溝43の延びる方向と平行な初期外力よる回転モーメントは図13で時計回りとなるが、これによる右側のサイドガイドユニット40Rの傾きは、ピニオン52に近い側のガイド溝43の側面にラック杆50が当接して規制される結果、摺動するブロック体44における3箇所の摺接突起55a,55b,55cが摺動案内部43aに強く押し付けられることがなく、右側のサイドガイドユニット40Rを円滑に広げ移動させることができる。
図15は、第1摘み部47及び第2摘み部49の第2実施形態を示す平面図である。この実施形態によれば、ユーザー(作業者)の人指し指U1と親指U2とが第1摘み部47の摘み作用位置47a及び第2摘み部49の摘み作用位置49aにセットできるように平面視で凹湾曲部が形成されているものである。この第2実施形態によっても、摘み作用位置47aと摘み作用位置49aとを、第1実施形態と同様に用紙Pの給送方向にずらせることが確実にできる。なお第1実施形態と同じ構成、部品については同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
また、上記両実施形態において、図2、図4及び図6に示すように、第1給紙トレイ3の上にて第2給紙トレイ30が用紙Pの給送方向の下流側端部材30cを介して、第1給紙トレイ3の左右両側板3cに対して進退動可能に連結されているため、下流側端部材30cの移動範囲内に上記第1摘み部47及び第2摘み部49を設けると、上記進退動に際して下流側端部材30cと第1摘み部47及び第2摘み部49とが干渉し合い邪魔になる。また、後述するように、給送手段6を昇降させるためのカム部57が第1給紙トレイ3における一方の側板3cの給送方向の下流側に近い部位に設けられているため(図2及び図4参照)、このカム部57の近傍に第1摘み部47及び第2摘み部49を設けると干渉してしまう。さらに、下流側端部材30cに設けられた上下回動可能な連結部(枢支部)を介して第2給紙トレイ30は、その後端側を第1給紙トレイ3の上面に対して大きく上方に回動させることが可能に構成されているため、この大きく開いた状態で、第1給紙トレイ3に用紙Pを補給するとき、上記第1摘み部47及び第2摘み部49を動かす必要がある。従って、第2給紙トレイ30を後退させた位置(待機位置)にあるときにも、上記第1摘み部47及び第2摘み部49が下流側端部材30cの位置よりも上流側に配置することにより、両摘み部47、49の操作が容易となるように構成している。しかも、第1給紙トレイ3における左右両側板3cに、下向きに切欠きした凹所56を設けることにより(図2及び図4参照)、ユーザー(作業者)の指が第1摘み部47に届き易い(接近し易い)のである。
なお、第1給紙トレイ3及び第2給紙トレイ30をハウジング2の底部に挿入・外脱するときは、第1給紙トレイ3の先端側に第2給紙トレイ30を押し込んだ状態で一体的に挿入する。その場合、アーム体6cが自動的に昇降し、アーム体6cにおける第1、第2給紙ローラ6a、6bが、傾斜分離板8の上方を乗り越えた後、第2給紙トレイ30上に堆積された用紙P1の最上面に当接するよう下降動する構成について説明する。
実施形態では、合成樹脂製のアーム体6cから一体的に突出するほぼ平板状のカムフォロア部材(図示せず)は、駆動軸39と平行状に延び、軸受部46を介して駆動軸39に回動自在に支持されている。そして、カムフォロア部材は第2給紙トレイ30における一方の上面に形成された高さ方向に高低差のある補助カム部58及び第1給紙トレイ3の一方の側板3cの上面に凹み形成されたカム部57の上方にまで延びている(図2、図4参照)。
上記の構成によれば、ハウジング2の前面の開口部2aから第1給紙トレイ3及び第2給紙トレイ30を一体的に差し込み、カムフォロア部材の下面が補助カム部58及びカム部57の始端側に当接されると、第2給紙トレイ30の前進動に従ってカムフォロア部材45は押し上げられ、これと一体的にアーム体6cひいては第1、第2給紙ローラ6a、6bが上向き回動し、これらの給紙ローラ6a、6b及びアーム体6cは傾斜分離板8の上方を越えることができる。
カムフォロア部材の下面は補助カム部58及びカム部57の最も低い部位には当接せずそれに応じて下向きに付勢されているアーム体6cひいては第1、第2給紙ローラ6a、6bも下向き回動する。そして、第2給紙ローラ6bは第2給紙トレイ30の底板30aに堆積している用紙P1の最上層に当接できる。
第1給紙トレイ3をハウジング2に最も奥まで前進させた位置(セット状態)で、且つ第2給紙トレイ30を後退させると、カムフォロア部材が、補助カム部58に沿って摺接し、ついに第2給紙トレイ30からカムフォロア部材が外れると、第2給紙トレイ30の底板30aが第2給紙ローラ6bから退避した位置(非給紙位置、待機位置)では、第1給紙ローラ6aが第1給紙トレイ3の底部に当接可能で給紙動作可能となる。
このようにして、第1給紙トレイ3と第2給紙トレイ30とを一体的に出し入れ動作するのに応じて給送手段6が自動的に昇降でき、操作が簡単になる。なお、第1給紙トレイ3の側板3cにおけるカム部57により、第1給紙トレイ3をハウジング2に対して挿抜するときに、アーム体6cの先端の第1給紙ローラ6aが傾斜分離板8の上を乗り越えることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、一対のサイドガイドユニット40R,40Lのうち左側のサイドガイドユニット40Lに、上記ロック部材46及び第1摘み部47、第2摘み部49を設けるようにしても良い。その場合、上記各実施形態と左右方向に対称状に形成されることになる。また、第2給紙トレイ30を省略した実施形態に適用しても良い。さらに、用紙(被記録媒体)の片方の側縁は給紙トレイの側板に沿わせ、他方の側縁のみを1つのサイドガイドユニットの移動より当接させて規制する、いわゆる片寄せタイプのサイドガイドユニットに適用することも可能である。
以上、本発明の構成を有する給紙トレイを備えた画像記録装置では、給紙トレイに対する被記録媒体(用紙)のサイズに合わせて、サイドガイドユニットを移動させることが円滑、且つ軽快に行え、画像記録操作を迅速に実行することができる。