JP4911054B2 - シート体収容トレイ、及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、堆積されたシート体を1枚ずつ分離して画像処理部に給送する給紙トレイ等のシート体収容トレイ及びそれを備えた画像処理装置に関するものである。
従来から、画像処理装置には、上面が開放されたケースに多数枚のシート体を堆積して収容したシート体収容トレイが備えられている。シート体収容トレイは画像処理装置の画像処理部にシート体を供給する原稿トレイや給紙トレイとして用いられるほか、画像処理部を経て排出されるシート体を保持する排紙トレイとして用いられる。画像処理装置としては各種プリンタやファクシミリ、スキャナ等があり、これら画像処理装置における画像処理部としては、シート体に画像を記録する記録部やシート体に形成された画像を読み取る読取部がある。以下、シート体収容トレイを代表して給紙カセットを取り上げる。画像記録装置には給紙カセット(シート体収容トレイ)から給紙ローラの回転によりシート体(以下、単に用紙という)を1枚ずつ分離して画像記録部側へ給送する給紙装置が備えられている。
そして、この種の給紙カセットでは、ケース内に収容する用紙のサイズに応じて、その用紙給送方向と直交する方向(用紙幅方向)にスライド可能な1つまたは左右一対の(用紙ガイド)位置決め手段が備えられている。この一対の位置決め手段にて用紙の左右両側縁の位置が規定される。また、用紙が斜行するのを確実に防止するために位置固定するための構成(ロック手段)が備えられている。
例えば、特許文献1に開示されているように、供給トレイ(シート体収容トレイ)では、用紙の給送方向に延びる左右両側板より内側の底板上に左右一対の位置決め手段が左右(シートが搬送される方向と直交する方向)に互いに間隔を隔てて設けられている。各位置決め手段は、それぞれ、用紙の底面を支持するスライダ部(支持部)と、スライダ部から立設して用紙の側縁に当接する当接板(当接部)と、この当接板から延びる、ラック歯が形成されたリニアガイドバー(ラック杆)とを有し、左右一対のラック杆がトレイ本体の底板に回転可能に設けられたピニオンに噛み合っており、一方の当接板を移動させると、他方の当接板も同じ量だけスライドするように構成されている。なお、トレイ本体の底板には、各当接板を直線的に案内するためのガイド溝が設けられている。
特開2005−247542号公報(図3、図4参照)
ところで、位置決め手段における各当接板(当接部)が用紙給送方向と平行状に保持されていないと用紙の斜行現象が発生するので、その現象を起こさないために、特許文献1の構成では、スライダ部の下面のブロック体(スライド部材)の側面がトレイ本体の底板に穿設されたガイド溝に密に摺接するように寸法精度などを厳密にする必要がある。そうすると、ブロック体と、ガイド溝との摺動抵抗が大きくなり、給紙トレイや位置決め手段におけるブロック体が合成樹脂製であると、ガイド溝の表面やブロック体の側面が削られ、樹脂屑がガイド溝とブロック体の側面との隙間に詰まり、益々摺動負荷が大きくなり、円滑に位置決め手段を構成する当接板を移動することができなくなるという問題があった。
本発明は、上記課題を解消するものであり、ガイド溝とブロック体との隙間に潤滑材を塗布できるようにすること及び、潤滑材の塗布位置が安定すること、さらに、潤滑材で用紙(被記録媒体)が汚れないように工夫した簡単な構成にて、位置決め手段の当接部を軽快且つ安定して移動できる給紙トレイ及び画像記録装置の提供を目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明の給紙トレイは、複数のシート体を堆積収容可能なケースの底板を上下に貫通するガイド溝と、前記底板に沿ってスライド可能であって、シート体を支持する支持面を有する支持体と、前記支持体の前記支持面とは反対側の面に設けられ、前記ガイド溝に沿ってスライド移動する一対のスライド部材と、前記スライド部材の移動方向に、前記ケースのシート体が載置される位置を挟んで設けられ、前記支持体の前記支持面から立設され、前記スライド部材に対応してこのスライド部材の移動に伴って前記ケースの底板に対してスライド可能に設けられ、且つシート体の端部に当接可能な一対の当接部と、各当接部側から、それぞれ他の当接部の方向に延びるラック杆と、前記ケースの底板に対して回動自在に設けられて前記両ラック杆に噛合うピニオンと、前記一対の支持体の一方または前記一対の当接部の一方に設けられ、前記当接部をシート体のサイズに対応した位置にロック可能なロック部材と、前記ロック部材の設けられた前記支持体又は前記当接部に設けられ、ロック解除のために操作される操作部と、を有する、シート体を前記ケースに対して位置決め可能な位置決め手段を備え、前記操作部は、前記スライド部材の移動方向と直交する方向において、前記ピニオンと異なる位置に設けられ、前記スライド部材は、前記ガイド溝に摺接する壁板を、前記スライド部材の移動方向と直交する方向に一対備え、前記一対の壁板には、前記スライド部材と前記ガイド溝との間に潤滑材を注入するための注入部がそれぞれ設けられ、潤滑材溜まりの凹部が、前記注入部が設けられた前記壁板を挟んで双方に設けられているものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙トレイにおいて、前記注入部は前記壁板に切欠き溝状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシート体収容トレイと、前記シート体収容トレイから給送されたシート体に対して画像処理を施す画像処理部とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項1に記載の発明によれば、複数のシート体を堆積収容可能なケースの底板を上下に貫通するガイド溝と、前記底板に沿ってスライド可能であって、シート体を支持する支持面を有する支持体と、前記支持体の前記支持面とは反対側の面に設けられ、前記ガイド溝に沿ってスライド移動する一対のスライド部材と、前記スライド部材の移動方向に、前記ケースのシート体が載置される位置を挟んで設けられ、前記支持体の前記支持面から立設され、前記スライド部材に対応してこのスライド部材の移動に伴って前記ケースの底板に対してスライド可能に設けられ、且つシート体の端部に当接可能な一対の当接部と、各当接部側から、それぞれ他の当接部の方向に延びるラック杆と、前記ケースの底板に対して回動自在に設けられて前記両ラック杆に噛合うピニオンと、前記一対の支持体の一方または前記一対の当接部の一方に設けられ、前記当接部をシート体のサイズに対応した位置にロック可能なロック部材と、前記ロック部材の設けられた前記支持体又は前記当接部に設けられ、ロック解除のために操作される操作部と、を有する、シート体を前記ケースに対して位置決め可能な位置決め手段を備え、前記操作部は、前記スライド部材の移動方向と直交する方向において、前記ピニオンと異なる位置に設けられ、前記スライド部材は、前記ガイド溝に摺接する壁板を、前記スライド部材の移動方向と直交する方向に一対備え、前記一対の壁板には、前記スライド部材と前記ガイド溝との間に潤滑材を注入するための注入部がそれぞれ設けられているものである。
従って、ガイド溝とスライド部材(実施例のブロック体に相当)との隙間に潤滑材を塗布する際に、潤滑材の塗布位置が安定するという効果を奏することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記底板に沿ってスライド可能であって、シート体を支持する支持面を有する支持体を備え、この支持体の前記支持面とは反対側の面には、一対のスライド部材が配置されているものであるから、スライド部材に注入された潤滑材がスライダ(請求項の支持体に相当)に載るシート体に直接触れることがなく、シート体が汚れない。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも一方の位置決め手段におけるスライド部材に注入部が設けられているので移動の負荷が少なくできる。
請求項1に記載の発明によれば、前記スライド部材は、前記ガイド溝に摺接する壁板を、前記スライド部材の移動方向と直交する方向に一対備え、前記一対の壁板には、前記スライド部材と前記ガイド溝との間に潤滑材を注入するための注入部がそれぞれ設けられているものである。そして、潤滑材溜まりの凹部が、前記注入部が設けられた前記壁板を挟んで双方に設けられているものであるから、長期にわたって潤滑性能を保持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記注入部は前記壁板に切欠き溝状に形成されているものである。従って、壁板のほぼ全面がガイド溝と少しの隙間を介して摺接するような構成でも、切欠き状の注入部が壁板に形成されていると、給紙トレイの底板に対して、位置決め手段を予め組み付けた後、注入部を介して上記少しの隙間に潤滑材を注入(供給)することができる。
請求項3に記載の発明によれば、本発明に係る給紙トレイと、前記給紙トレイから給送されたシート体に画像を記録するための画像記録部とを備えたことを特徴とする画像記録装置であるので、給紙トレイに対するシート体のサイズに合わせて、当接部を移動させることが円滑、且つ軽快に行え、画像記録操作を迅速に実行することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に適用された画像記録装置としての多機能装置(複合機)の前方から見た斜視図、図2は第1給紙トレイ上の第2給紙トレイを待機位置に後退させた状態の斜視図、図3は第1給紙トレイへの第1給紙ローラによる給送状態を示す側断面図、図4(A)は第1給紙トレイ上の一対のサイドガイド手段(位置決め手段)を大きく開いた状態の上面側から見た斜視図、図4(B)は同じく下面側から見た斜視図、図5は一対のサイドガイド手段のみの下面側から見た斜視図、図6(A)の要部拡大斜視図、は図6(B)は図6(A)のVIB −VIB 線断面図、図7はロック部、摘み部の等の拡大断面図、図8は他の実施形態の拡大断面図である。
[画像記録装置の基本的構成]
本実施形態の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1に示すように、画像記録装置1における合成樹脂製の記録装置本体としての合成樹脂製の射出成形品からなるハウジング2の底部には、その前側の開口部2aから挿抜可能な第1給紙トレイ3が配置されている。この第1給紙トレイ3の上面には、第2給紙トレイ30が進退動可能に連結または載置されている。なお、以下の記述において、開口部2aが存在する側を画像記録装置1における前部または前側若しくは前端と称し、開口部2aから最も遠い側を後部または後側若しくは後端と称する。
ハウジング2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置12が配置されている。この画像読取装置12は図示しない枢軸部を介してハウジング2の一側端に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置12の後端に対してを中心に上下回動可能に装着されている。
ハウジング2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14が設けられている。そして、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板が設けられ、その下側に原稿読取り用の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor) が主走査方向(図1におけるY軸方向)に延びるガイドシャフトに沿って往復移動可能に設けられている。
図1において、ハウジング2の前面右側には、図示しないインク貯蔵部にインクカートリッジを出し入れするための扉2bが設けられている。
インク貯蔵部には、フルカラー記録のための4色のインクを各々収容したほぼ矩形箱状のインクカートリッジ(個別の色、即ち、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用インクのカートリッジ)を、Y軸線方向に沿って一列状に収容でき、前方から着脱可能となるように構成されている。
そして、各インクカートリッジからインクジェット式の記録ヘッド4に複数本(実施形態では4本)のインク供給管(インクチューブ)を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクカートリッジをインク貯蔵部に収容可能に構成すれば良いし、インク供給管もインクカートリッジの数に合わせて増やせばよい。
記録部7は、図3に示すように、上面が開放された箱型のメインフレーム(図示せず)とその左右一対の側板にて支持され、Y軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状の第1及び第2ガイド部材22、23との間に形成される。記録部7における記録ヘッド4が下面側に搭載されたキャリッジ5は、用紙搬送方向の上流側の第1ガイド部材22及び下流側の第2ガイド部材23に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能となっている。
キャリッジ5を往復移動させるために、用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置された第2ガイド部材23の上面には、主走査方向(Y軸方向)に延びるように配置されたタイミングベルトがプーリに巻回されており、そのタイミングベルトを駆動するCR(キャジッジ)モータ(共に図示せず)は第2ガイド部材23の下面に固定されている。
キャリッジ5における記録ヘッド4の下面と対峙するようにY軸方向に延びる扁平状のプラテン26は、前記両ガイド部材22、23の間であって、メインフレームの底板の上方に固定されている。
また、プラテン26を挟んで搬送上流側には、用紙Pを記録ヘッド4の下面に送るためのレジストローラ(搬送ローラ)対27が配置されており、プラテン26の下流側には記録済みの用紙Pを、第2給紙トレイ30の上面に設けられた排紙トレイ31上に搬送するための排紙ローラ対28が配置されている(図3参照)。
[給紙装置]
次に、給紙装置の構成について詳述する。実施形態では、多数枚の用紙Pを堆積収容可能な収容部3bを備え、この収容部3b内の用紙Pを1枚ずつ、給送手段6により記録部7に給送するための第1給紙トレイ3と、この第1給紙トレイ3の収容部3b上にて、第1給紙トレイ3及び給送手段6に対して進退動可能に配置され、第1給紙トレイ3における用紙Pと異なるサイズ(小さいサイズであり、葉書または写真のL版等)の複数枚(少なくとも1枚以上)の用紙(図示せず)を収容部30bに堆積収容可能な第2給紙トレイ30とが備えられている(図2〜図3参照)。補助給紙トレイとしての第2給紙トレイ30を第1給紙トレイ3に対して給送方向(X軸方向)と反対側(図3の矢印C方向参照)に後退させたとき、その第2給紙トレイ30の用紙の給送方向の上流側端部が第1給紙トレイ3の用紙の給送方向の上流側端部とほぼ同じ後位置になるように形成されている(図2及び図3参照)。
第1給紙トレイ3のケース(本体部)は、底板3aと左右両側板3cにより構成されている。第1給紙トレイ3は、例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ等の大きいサイズにカットされた用紙Pをその短辺がY軸方向(主走査方向)に延びるようにして多数枚積載(堆積)させて収容できる形態とする。第1給紙トレイ3の収容部3bへの用紙Pの最大堆積量は、実施形態では普通紙で100枚程度、堆積高さはほぼ10mm程度とする。
また、第1給紙トレイ3の先端(給送方向の下流側、図2〜図4参照)には、用紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。そして、給送手段6における第1給紙ローラ6aまたは第2給紙ローラ6bと、傾斜分離板8の幅方向(Y方向)の中央部の内面(表面)側に設けられた分離手段としての弾性分離体8a(実施形態では金属板バネ製である)とにより、第1給紙トレイ3または第2給紙トレイ30に堆積されたシート体である用紙Pを一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙Pは上横向きのUターンパス(給紙搬送路)用の搬送路体9を介して第1給紙トレイ3より上側(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。そして、記録部7にて記録された用紙Pがその記録面を上向きにして開口部2aに連通する排紙トレイ31上に排出される。なお、第1給紙ローラ6aと第2給紙ローラ6bとの設置位置関係は、図3及び図5に示すように、第1給紙トレイ3上の用紙Pを給送するときには、第1給紙ローラ6aのみが用紙Pの最上面に当接し、第2給紙トレイ30上の用紙を給送するときには、第2給紙ローラ6bのみが用紙の最上面に当接するように設定されている。なお、第2給紙ローラ6bを省略して、1給紙トレイ3及び第2給紙トレイ30上の用紙を、第1給紙ローラ6aのみにて給送するように構成しても良い。
傾斜分離板8の表面は、用紙Pの給送方向と直交する方向(Y方向、用紙Pの幅方向)において、この用紙Pの幅方向の中央側に位置する分離手段としての鋸歯状の弾性分離体8aに近い部分で、用紙Pの幅方向の中央側の先端縁に接近し、この用紙Pの幅方向の両端部側に行くに従って、当該用紙Pの先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されている。このように、傾斜分離板8の表面が凸湾曲面であることにより、給送された用紙Pの幅方向の両端部側が傾斜分離板8の表面に当接する前に、当該用紙Pの幅方向の中央側の先端縁が確実に弾性分離体8aに摺接して用紙Pの分離作用を受けることができるのである。
第2給紙トレイ30は、その先端側(用紙の給送方向の下流側)の底板(載置部)30aの先端に上向き鉤状等の一対の係止片34が前向きに突設されている(図2参照)。この係止片34は、第2給紙トレイ30を給紙位置まで押し込んだ(前進させた)とき、第1給紙トレイ3における傾斜分離板8に穿設された一対の位置決め溝35にそれぞれ係合し、第2給紙トレイ30が左右上下にずれないようにすると共に、第2給紙トレイ30を給紙位置まで押し込んだ状態を保持できるように、係止片34が位置決め溝35に係止されている(図2参照)。従って、第2給紙トレイ30の給紙位置での上下方向及び用紙の給送方向と平行に保持する姿勢が確保でき、用紙の分離・給送作用を確実、且つ安定させることができるという効果を奏する。
また、第2給紙トレイ30の底板(載置部)30a上には、第1給紙トレイ3に堆積する用紙Pのサイズよりも小さいサイズ(例えば、葉書もしくは写真のL版用紙等)の用紙P1を多数枚堆積させて収容することができる。また、サイズのみならず、第1給紙トレイ3に一般的に堆積収容される用紙Pとは種類の異なる用紙、即ちインクジェットプリンタ専用紙や写真画質用光沢紙のように種類の異なる用紙を多数枚堆積させることができる。さらに、第2給紙トレイ30についても、第1給紙トレイ3と同様の用紙Pの給送方向と平行な側縁を案内し、且つ位置決めするためのサイドガイド手段30eが設けられている。図2に示すように、第2給紙トレイ30は、用紙の給送方向の下流側端部材30cを介して、第1給紙トレイ3の左右両側板3cに対して進退動可能に連結されている。さらに、下流側端部材30cに設けられた上下回動可能な連結部(枢支部)を介して第2給紙トレイ30は、その後端側を第1給紙トレイ3の上面に対して大きく上方に回動させることが可能である。この状態で第2給紙トレイ30を外すことなく、第1給紙トレイ3における収容部3b内に所定のサイズの用紙Pを補給することが可能となる。
[サイドガイド手段]
次に、図4〜図7を参照しながら、第1給紙トレイ3の収容部3b内の用紙Pの給送方向と平行な側縁を案内し、且つ位置決めするための一対のサイドガイド手段(位置決め手段)40R、40Lについて説明する。合成樹脂製の一対のサイドガイド手段40R、40Lは、第1給紙トレイ3の左右両側板3cの間の底板3a上にて用紙Pの給送方向と直交する方向に広狭移動(広狭スライド)可能に設けられている。各サイドガイド手段40R、40Lは、底板3a上に沿って移動可能なスライダ41(スライド部材)と、このスライダ41から垂直に立設する当接板(当接部)42と、ロック部材46と、ロック部材46を係脱方向に変位させるためのロック部材46の上部に設けられた第1摘み部(第1操作部)47と、第1摘み部47と前記幅方向の内側に適宜離間した当接板42の上部に設けられた第2摘み部49とを備えている。各ロック部材46は、スライダ41の下面に設けられ、底板3aの上面に形成された複数の係合歯45に対して選択的に係脱可能に変位可能である。
各スライダ41は、底板3aの上面に沿ってスライド可能で、収容される用紙Pの下面を支持する。各当接板42は、スライダ41から垂直に立設して用紙Pの幅方向の側縁に当接するものである。ブロック体44はスライダ41の下面に一体的に形成されている。また、各スライダ41の下面にて上記ブロック体44に連接されたラック杆50の片面にはラック歯51が形成されている。そして、左右一対のラック杆50は底板3aに凹み形成された左右一対の平行状のガイド溝43内に沿って、互いに他方のサイドガイド手段に向かうように延び、左右一対のラック杆50の各ラック歯51が第1給紙トレイ3の底板3aのうち幅方向の中心線位置に配置された回転自在なピニオン52に噛合うように構成されている。その結果、一対のサイドガイド手段40R、40Lにより、第1給紙トレイ3の幅方向(用紙Pの給送方向と直交する方向)の中心線と用紙Pの幅方向の中心線とが一致するように、いわゆるセンター位置合わせすることができる。
ブロック体44は底板3aに用紙Pの幅方向に沿って(換言すると、用紙Pの給送方向と直交する方向に延びるように)形成されたガイド溝43の一対の案内壁43aに摺接する。
ガイド溝43のうち、ピニオン52から左右両側に離れた側(第1給紙トレイ3の左右両側板3cに近い側)にはブロック体44が摺動するための摺動案内部としての案内壁43aが形成されている(図6(B)参照)。
他方、右サイドガイド手段40Rにおけるブロック体44には、3箇所の摺接突起55a、55b、55cが設けられ、2つの摺接突起55a、55bは一対の案内壁43aのうち用紙Pの給送方向の下流側における案内壁43aの外面に摺接し、1つの摺接突起55cは用紙Pの給送方向の上流側における案内壁43aの外面に摺接する(図4(B)及び図5参照、但し、図4(B)及び図5はサイドガイド手段40R、40Lの裏面側を見せているので、左右逆になっている。)また、左サイドガイド手段40Lにも、3箇所の摺接突起55a、55b、55cが設けられている。但し、摺接突起55a、55cが上流側で、摺接突起55bは下流側に位置している。
[潤滑材の注入部]
ガイド溝43における一対の案内壁43aと対面するブロック体44の壁板44aには潤滑材の注入部が設けられている。実施形態では、潤滑材としてのグリースを注入するためのディスペンサー60の注入針60aの先端部分の高さ位置を規定する切欠き部61が、本発明の「潤滑材の注入部」に該当する(図6(A)及び図6(B)参照)。この注入部としての切欠き部61は、左右両サイドガイド手段40R、40L若しくは片方のブロック体44に設けられている。
また、ガイド溝43における一対の案内壁43aと対面するブロック体44の壁板44aは、各案内壁43aと若干の隙間を隔てて形成され、これにより、注入されたグリースが溜まるグリース溜部62(凹部)となる(図6(A)及び図6(B)参照)。従って、ブロック体44がガイド溝43に沿って移動するとき、対の摺接突起55b、55cが案内壁43aと摺接するので、ブロック体44は傾いたりせず、結果的に一対のサイドガイド手段40R、40Lにおける左右両当接板42が用紙Pの給送方向と平行状に保持されて、給送される用紙Pが斜行しない。また、グリース溜部62内のグリースが摺接突起55a、55b、55cと案内壁43aとの隙間に薄いグリース層63として介在することになり、樹脂どうしの摺接突起55a、55b、55cと案内壁43aとが削られることがなく、ブロック体44がガイド溝43に対して円滑に移動できる。
なお、図8に示すように、ブロック体44における壁板44aとガイド溝43における一対の案内壁43aとの対面する個所に、上下の隙間部64の間に、ガイド溝43の長手方向に沿う水平状のグリース溜部65(凹部)を設けると共に、壁板44aに形成された切欠き部61がグリース溜部65の一部に連通するように設ける。これにより、ディスペンサー60の注入針60aの位置が規定され、且つ注入針60aからのグリースが切欠き部61を介してグリース溜部65に確実に注入され得る。グリース溜部65(凹部)は壁板44a及び案内壁43aのいずれか一方若しくは双方に設けられていても良い。
なお、ブロック体44における壁板44aに上述の摺接突起が存在せず、壁板44aのほぼ全面が案内壁43bと少しの隙間を介して摺接するような構成でも、切欠き部61が壁板44aに形成されていると、給紙トレイ3の底板3aに対して、左右両サイドガイド手段40R、40Lを予め組み付けた後、切欠き部61を介して上記少しの隙間にグリースを注入(供給)することができる。
ロック部材46は、第1摘み部47に加えられたユーザーの指による力で弾性変形可能になるように、底板部であるスライダ41から当接板42にわたって設けられたものである。ロック部材46の下面には、2列の帯状に形成された複数の係合歯45に対して選択的に係脱可能となる係止爪54が一体的に下向きに突設されている。これにより、一対のサイドガイド手段40R、40Lが幅方向に移動した位置にて、第1給紙トレイ3の底板3aの表面に形成されたラック帯状の対応する位置の係合歯45に噛み合ってセット(位置保持)できるのである。
本発明では、ロック部材46が係合歯45に対して係合解除され、且つ一対のサイドガイド手段40R、40Lの幅方向の間隔を狭める方向に右側のサイドガイド手段40Rを移動させるときの、両摘み部47、49を摘むときの力による回転モーメントにて、ブロック体44における壁板44aまたは摺接突起とガイド溝43の案内壁43bとの間の隙間が少なくなり、摺動抵抗が増大するような構成の場合に、その摺動抵抗を潤滑材(グリース)にて軽減することが確実にできる。
また、本発明では、サイドガイド手段40R、40Lにおけるスライダ41の下面にブロック体44が位置し、このブロック体44にグリースの注入部である切欠き部61が形成されているので、用紙Pがスライダ41に載っているから、直接グリースが用紙Pに触れず、汚染されることがない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、一対のサイドガイド手段40R,40Lのうち、いずれか一方のみのブロック体44に切欠き部61を設けても良い。また、第2給紙トレイ30におけるサイドガイド手段に、本実施形態を適用しても良い。さらに、用紙(シート体)の片方の側縁は給紙トレイの側板に沿わせ、他方の側縁のみを1つのサイドガイド手段の移動より当接させて規制する、いわゆる片寄せタイプのサイドガイド手段に適用することも可能である。
以上、本発明の構成を有する給紙トレイを備えた画像記録装置では、給紙トレイに対するシート体(用紙)のサイズに合わせて、サイドガイド手段を移動させることが円滑、且つ軽快に行え、画像記録操作を迅速に実行することができる。
画像記録装置の全体斜視図である。 第1給紙トレイ上の第2給紙トレイを待機位置に後退させた状態の斜視図である。 第1給紙トレイへの第1給紙ローラによる給送状態を示す側断面図である。 (A)は一対のサイドガイド手段を大きく開いた状態の上面側から見た斜視図、(B)は同じく下面側から見た斜視図である。 は一対のサイドガイド手段のみの下面側から見た斜視図である。 (A)は第1給紙トレイの下面側から見た注入部の斜視図、(B)は図6(A)のVIB −VIB 線矢視断面図、(C)は図6(A)のVIC −VIC 線矢視断面図である。 右側のサイドガイド手段の摘み部を示す拡大断面図である。 注入部の他の実施形態を示す断面図である。
1画像記録装置
3第1給紙トレイ
3a底板
3c側板
6給送手段
30第2給紙トレイ
40R,40Lサイドガイド手段
41スライダ
42当接板
43ガイド溝
43a案内壁
44ブロック体
44a壁板
45係合歯
46ロック部材
47第1摘み部
49第2摘み部(第2操作部)
50ラック杆
52ピニオン
55a、55b、55c摺接突起
60ディスペンサー
60a注入針
61注入部としての切欠き部
62、65グリース溜部
63グリース層
64a、64b隙間

Claims (3)

  1. 複数のシート体を堆積収容可能なケースの底板を上下に貫通するガイド溝と、
    前記底板に沿ってスライド可能であって、シート体を支持する支持面を有する支持体と、前記支持体の前記支持面とは反対側の面に設けられ、前記ガイド溝に沿ってスライド移動する一対のスライド部材と、
    前記スライド部材の移動方向に、前記ケースのシート体が載置される位置を挟んで設けられ、前記支持体の前記支持面から立設され、前記スライド部材に対応してこのスライド部材の移動に伴って前記ケースの底板に対してスライド可能に設けられ、且つシート体の端部に当接可能な一対の当接部と、
    各当接部側から、それぞれ他の当接部の方向に延びるラック杆と、
    前記ケースの底板に対して回動自在に設けられて前記両ラック杆に噛合うピニオンと、
    前記一対の支持体の一方または前記一対の当接部の一方に設けられ、前記当接部をシート体のサイズに対応した位置にロック可能なロック部材と、
    前記ロック部材の設けられた前記支持体又は前記当接部に設けられ、ロック解除のために操作される操作部と、を有する、シート体を前記ケースに対して位置決め可能な位置決め手段を備え、
    前記操作部は、前記スライド部材の移動方向と直交する方向において、前記ピニオンと異なる位置に設けられ、
    前記スライド部材は、前記ガイド溝に摺接する壁板を、前記スライド部材の移動方向と直交する方向に一対備え、
    前記一対の壁板には、前記スライド部材と前記ガイド溝との間に潤滑材を注入するための注入部がそれぞれ設けられ、
    潤滑材溜まりの凹部が、前記注入部が設けられた前記壁板を挟んで双方に設けられていることを特徴とするシート体収容トレイ。
  2. 前記注入部は前記壁板に切欠き溝状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート体収容トレイ。
  3. 請求項1または2に記載のシート体収容トレイと、前記シート体収容トレイから給送されたシート体に対して画像処理を施す画像処理部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
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