JP3325953B2 - シート保持装置 - Google Patents

シート保持装置

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JP3325953B2
JP3325953B2 JP11741893A JP11741893A JP3325953B2 JP 3325953 B2 JP3325953 B2 JP 3325953B2 JP 11741893 A JP11741893 A JP 11741893A JP 11741893 A JP11741893 A JP 11741893A JP 3325953 B2 JP3325953 B2 JP 3325953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幅および長さがそれぞ
れ異なる2種類以上のシートを保持して、たとえばプリ
ンタや複写機などの給紙装置や排紙装置として好適に使
用されるシート保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタや複写機に使用される記
録媒体として、寸法がそれぞれ異なる多種類のシート、
たとえばA4サイズ、レターサイズ、B5サイズの記録
紙、を使用する場合、1つのカセットで任意の種類のシ
ートを装填することができる、いわゆるユニバーサルカ
セットと称される給紙装置がしばしば用いられている。
このようなユニバーサルカセットにおいて、寸法が異な
るシートをそれぞれどのように位置決めするかが問題と
なる。
【0003】図14は、従来の給紙装置の一例を示す斜
視図である。上方に開口を有する箱状の給紙装置本体1
00は、積み重ねられた多数のシート101を収納する
ことが可能であり、さらにシート101の幅方向の収納
位置を規制するための側端規制ガイド102,103が
設けられ、シート101の長手方向の収納位置を規制す
るための後端規制ガイド104が設けられている。側端
規制ガイド102は、シート101の側端と当接するガ
イド板102aを備えており、シート101の幅を変更
した場合、給紙装置本体100の底面に穿設された長孔
105に沿って、直線変位することができる。同様に、
側端規制ガイド103も、長孔106に沿って直線変位
可能なように取付けられている。側端規制ガイド102
に固定されたラック107と側端規制ガイド103に固
定されたラック108とが対向するようにピニオン10
9に嵌み合っており、使用者がたとえば一方の側端規制
ガイド102を把持してシート101の幅方向に変位し
た場合、側端規制ガイド103も同じ変位量だけ移動す
るため、シート101の種類が変わってもシート中心は
常に一定位置に保たれる。
【0004】一方、後端規制ガイド104は、シート1
01の長さが変わる毎に、長孔110に沿って直線変位
することが可能であり、給紙装置本体100の底面に穿
設された孔111a,111b,112a,112bに
後端規制ガイド104の底面に設けられた突起(図示せ
ず)が係合することによって、位置決めされる。
【0005】さらに、他の先行技術として、特開昭54
−47659号公報に開示された排紙台は、左右の用紙
規制部材および後端規制部材が、それぞれ独立のカム機
構やソレノイド機構により直線変位することによって、
用紙サイズの変更に対処している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示す従来の給紙装置では、左右の側端規制ガイド10
2,103は連動しているが、後端規制ガイド104は
側端規制ガイド102,103に対して独立して取り付
けられているため、シートの種類変更の際の作業が繁雑
であり、しかも一方の規制ガイドの位置調整後に他方の
規制ガイドの位置調整を忘れるなど人為的ミスが避けら
れないという課題がある。
【0007】また、後者の排紙台では、3つの規制部材
を独立にカム機構やソレノイド機構で制御しているた
め、構造が複雑化し、部品点数の増加を招くという課題
がある。
【0008】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、簡単な構造で、シートの両側端および後端の位置
決めを迅速かつ高精度に行うことができるシート保持装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、幅および長さ
がそれぞれ異なる2種類以上のシートを保持するための
シート保持装置において、シート側端の位置を規制する
ための側端規制部材およびシート後端の位置を規制する
ための後端規制部材を有するシート規制手段と、シート
の各種類毎に予め定められた基準位置の隅部を通る円の
中心点を回転中心として回動するとともに前記シート規
制手段と係合して、前記円の円周に沿って、前記シート
規制手段を移動させるための案内手段とを備えることを
特徴とするシート保持装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、側端規制部材がシート側端の
位置を規制し、かつ後端規制部材がシート後端の位置を
規制し、これらの側端規制部材および後端規制部材を有
するシート規制手段が変位可能なように取付けられ、さ
らにシートの各種類毎に予め定められた基準位置の隅部
を通る円の中心点を回転中心として回動するとともに前
記シート規制手段と係合して、前記円の円周に沿って当
該シート規制手段が変位可能なように案内手段が設けら
れることによって、シートの種類を変更する際に、シー
ト規制手段を案内手段に従って変位させるという簡単な
作業で、側端規制部材の規制位置および後端規制部材の
規制位置が正確に定まる。また本発明に従えば、案内手
段の回動によって、その案内手段に係合するシート規制
手段が変位するので、案内手段およびシート規制手段の
摩耗をできるだけ抑制することができ、材料選択の自由
度が広がる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例であるシート保
持装置を示す全体斜視図である。このシート保持装置
は、上方に開口を有し、多種類のシート25、たとえば
A4サイズ(幅210mm×長さ297mm)、レター
サイズ(幅215.9mm×長さ279.4mm)または
B5サイズ(幅182mm×長さ257mm)のシート
25を収納する箱状の装置本体1と、シート25の一方
の側端の位置を規制するための側端規制板4およびシー
ト25の後端の位置を規制するための後端規制板8を有
するシート規制部材2と、シート25の他方の側端の位
置を規制するための側端規制板5およびシート25の後
端の位置を規制するための後端規制板9を有するシート
規制部材3と、シート規制部材2が中心点10cの回り
を所定半径で角変位するように案内するための案内円板
10aと、シート規制部材3が中心点11cの回りを所
定半径で角変位するように案内するための案内円板11
aと、案内円板10aと一体的に回転する歯車10b
と、案内円板11aと一体的に回転する歯車11bと、
歯車10bと歯車11bとを連結するための、中心点1
2cの回りを回転する歯車12および中心点13cの回
りを回転する歯車13などで構成されてる。
【0012】側端規制板5には、シート25の長手方向
に遊動可能で、かつ鉛直方向に揺動可能な揺動部材61
が取付けられており、揺動部材61の自由端にはシート
25の前端隅部を軽く押圧するための分離爪61aが設
けられ、さらに装置本体1の底板にシート25の幅方向
に沿って形設された溝69と摺動する案内片63が設け
られる。側端規制板4にも、同様な揺動部材62が取付
けられ、その自由端には分離爪62aおよび案内片64
(図2参照)が設けられる。
【0013】図2は、図1のシート保持装置の側端規制
板4,5付近の構造を示す部分斜視図である。図3は、
側端規制板4と案内円板10aおよび歯車12,13の
構造を示す部分斜視図である。図4は、図3中D−D線
に沿った断面図である。側端規制板5は、平板部5aの
両側に、広がり弾性を有する断面凸状の板ばね部5b,
5cがそれぞれ設けられており、板ばね部5b,5cの
各陵線がシート25の側端を軽く押圧することによっ
て、シート25の側端位置を整えている。同様に、側端
規制板4にも平板部4aの両側に板ばね部4b,4cが
それぞれ設けられ、シート25の側端位置を整えてい
る。
【0014】また、シート規制部材3の底面には、円柱
状の台座32が設けられ、台座32から突出したスリッ
ト入りの突出部の先端に抜け防止用の係合爪33が形設
されている。図3および図4に示すように、シート規制
部材2の底面にも同様な台座22および係合爪23が形
設されており、この係合爪23は装置本体1の底面に回
転可能なように取付けられた案内円板10aの係合孔2
4に摺動可能なように挿入される。同様に、図2におい
て、シート規制部材3の係合爪33も案内円板11aの
係合孔(図示せず)に摺動可能なように挿入される。し
たがって、シート規制部材2,3が移動する場合、案内
円板10a,11aの角変位に従ってそれぞれ案内され
ることになる。
【0015】装置本体1の底板には、シート規制部材
2,3と案内円板10a,11aとの連結を妨げないよ
うに、円弧状の長孔14,15が穿設されており、さら
にシートの種類に対応して、シート規制部材2,3が設
定されるべき位置を示す黒三角マークおよびシートサイ
ズを示すマークが印字されている。各マークの近傍に
は、凹み70,71,72が形設されており、シート規
制部材3の底面に形設された突起73と嵌り合うことに
よって、位置決め精度および作業性の向上を図ってい
る。なお、シート規制部材2,3の底面に設けられた台
座22,32および係合爪23,33と長孔14,15
とは接触しないため、長孔14,15の摩耗が回避さ
れ、装置本体1の材料選択の自由度が広がる。
【0016】分離爪61aを有する揺動部材61には、
シート規制部材5に固定されたピン65の首部より幅広
であって、頭部より狭い長孔67が穿設されており、こ
れによって揺動部材61が遊動可能に取り付けられる。
同様に、揺動部材62にもシート規制部材4に固定され
たピン66の首部より幅広であって、頭部より狭い長孔
68が穿設されている。
【0017】図5は、図1に示したシート保持装置にリ
フト板74を取付けた状態を示す、図1中E−E線に沿
った断面図である。装置本体1の底板1aの上に、シー
ト25の前端を浮かすように支持するためのリフト板7
4が取付けられ、シート25の後端から長さの約1/3
近傍に設けられた軸74aによって軸支されている。リ
フト板74と底板1aの間には、リフト板74を上方へ
押圧するためのコイルばね75が取付けられており、シ
ート25の積み重ね枚数が変化してもシート25の最上
面が分離爪61a,62aに接触するように保持され
る。こうしてシート25が積み重ねられて収納されたシ
ート保持装置をプリンタや複写機に装着することによっ
て、シート25の最上面にプリンタ等の給紙ローラが接
触して、この給紙ローラの回転によってシート25が1
枚ずつ前方へ搬送されることになる。
【0018】以上のように構成されたシート保持装置に
おいて、寸法が異なるシート25を収納する場合の動作
について説明する。図6は、シート規制部材2,3の円
軌道を求める方法を示す説明図である。寸法が異なるシ
ートとして、A4サイズ(実線で示す)レター(LT
R)サイズ(2点鎖線で示す)、B5サイズ(破線で示
す)の3種類のシートを使用し、各シートの前端位置お
よび中心位置が一致する基準位置に設定する場合を例に
とって説明すると、B5サイズとレターサイズの幅の差
は片側で約17mmとなり、A4サイズとレターサイズ
の幅の差は片側で約3mmとなる。また、B5サイズと
レターサイズの長さの差は23mmとなり、レターサイ
ズとA4サイズの長さの差は約17mmとなる。そこ
で、各シートの基準位置の隅部に注目して、B5サイズ
の隅部α1、レターサイズの隅部β1およびA4サイズ
の隅部γ1の3点によって円周Q1が特定される。同様
に、他方の各隅部α2,β2,γ2の3点によって円周
Q2が特定される。
【0019】図7は、図6で求めた円周Q1,Q2に沿
って、各シート規制部材2,3を案内する機構の説明図
である。図1〜図4に示したように、シート規制部材2
の係合爪23が案内円板10aの係合孔24と係合して
いるため、中心点10cの回りの円周Q1に沿って角変
位するように案内される。同様に、シート規制部材3の
係合爪33が案内円板11aによって中心点11cの回
りの円周Q2に沿って角変位する。案内円板10aがた
とえば時計回りに角変位すると、歯車10bも時計回り
に角変位し、さらに歯車12は反時計回りに、歯車13
は時計回りに、歯車11bは反時計回りにそれぞれ角変
位するため、案内円板11aは反時計回りに角変位する
ことになる。さらに、歯車10bと歯車11bとの間の
減速比を等倍に設定しているため、一方のシート規制部
材2の変位量と他方のシート規制部材3の変位量とが等
しくなる。
【0020】ここで、図1および図2に示したようなレ
ターサイズの基準位置からA4サイズの基準位置に変更
する場合、たとえば一方のシート規制部材2を把持し
て、装置本体1の底板に印字されたマークと一致させる
ように、中心点10cの反時計回りに角変位させると、
シート規制部材2の台座22の中心が図7中、点16位
置から点18の位置へ移動する。すると、図6に示すよ
うに、シート規制部材2の側端規制板4の規制位置が内
方へ約3mm変位するとともに、その後端規制板8の規
制位置が後方へ約17mm変位する。同様に、シート規
制部材3が、歯車10b,12,13,11bの連結に
よって変位し、その台座32の中心が図7中の点17の
位置から点19の位置へ移動し、その側端規制板5の規
制位置が内方へ約3mm変位するとともに、その後端規
制板9の規制位置が後方へ約17mm変位する。このよ
うにして、シート規制部材2,3が互いに連動してA4
サイズの基準位置に決定される。なお、図1のシート規
制部材2,3の後方は自由端となっているため、首振り
自在であるが、A4サイズのシート25を多数枚積み重
ねて収納することによって、シート規制部材2,3とシ
ート25とが整合するように位置決めされる。
【0021】次に、A4サイズの基準位置からB5サイ
ズの基準位置に変更する場合を説明すると、たとえば一
方のシート規制部材2を把持して、装置本体1の底板の
マークとを一致させるように、中心点10cの時計回り
に角変位させると、シート規制部材2の台座22の中心
が図7中の点18の位置から点20の位置へ移動する。
すると、図6に示すように、シート規制部材2の側端規
制板4の規制位置が内方へ約(17mm−3mm)=1
4mm変位するとともに、その後端規制板8の規制位置
が前方へ約(17mm+23mm)=40mm変位す
る。同様に、シート規制部材3が歯車10b,12,1
3,11bの連結によって、その台座32の中心が図7
中の点19の位置から点21の位置へ移動し、その側端
規制板5の規制位置が内方へ約14mm変位するととも
に、その後端規制板9の規制位置が前方へ約40mm変
位する。このようにして、シート規制部材2,3が互い
に連動して、B5サイズの基準位置に決定される。その
後、B5サイズのシート25を収納することによって、
シート規制部材2,3とシート25とが整合するように
位置決めされる。なお、側端規制板4,5と後端規制板
8,9とをそれぞれ一体成形することによって、部品点
数の削減を図ることができる。
【0022】図8は、本発明の第2実施例であるシート
保持装置を示す全体斜視図であり、図9は図8中のF−
F線に沿った断面図である。本実施例におけるシート保
持装置は、図1〜図7で説明したものと同様であるが、
各シート規制部材2,3の底面に設けられた円柱状の突
起28,29と装置本体1の底板に設けられた円弧状の
長孔26,27とが互いに摺動するように挿入されてい
る点が相違する。
【0023】長孔26,27の形状は、長孔14,15
の形状と同様であって、案内円板10a,11aがシー
ト規制部材2,3を案内する円周と同一の形状であり、
この円周形状に沿って突起28,29の直径と略嵌合す
る開口が形成されている。このような構成によって、各
シート規制部材2,3が変位すると、案内円板10a,
11aおよび長孔26,27によって案内されることに
なり、後端規制板8,9の首振り状態が解消されるた
め、各シート規制部材2,3を互いに平行な状態で変位
し、位置決めすることができる。したがって、シート規
制部材2,3の位置決め精度が向上して、シート25の
位置決め精度を向上させることができる。
【0024】図10は、本発明の第3実施例であるシー
ト保持装置を示す全体斜視図である。本実施例における
シート保持装置は、図1〜図7で示したものと同様であ
るが、案内円板10aと案内円板11aとが棒状の連結
部材40で互いに反対方向に角変位するように連結され
ている点が相違する。なお、理解容易のため、図10に
おいて、図1に示した分離爪61a,62aをそれぞれ
有する揺動部材61,62および装置本体1の底板に設
けられた溝69の表示を省略している。
【0025】シート規制部材2を案内する案内円板10
aは、中心点10cの回りを角変位可能なように軸支さ
れており、一方、シート規制部材3を案内する案内円板
11aは、中心点11cの回りを角変位可能なように軸
支される。さらに、案内円板10aの前方側に連結部材
40の一端がピン42によって軸支されており、一方、
案内円板11aの後方側に連結部材40の他端がピン4
1によって軸支されている。このような構成によって、
シート規制部材2を時計回りに角変位させると、案内円
板10aが時計回りに角変位して、この変位量が連結部
材40に伝達して、さらに案内円板11aが反時計回り
に角変位し、シート規制部材3が中心点11cの回りを
反時計回りに角変位する。このようにして、各シート規
制部材2,3の変位を互いに連動させることが可能とな
る。
【0026】図11は、本発明の第4実施例であるシー
ト保持装置を示す破断斜視図である。本実施例における
シート保持装置は、図1〜図7で説明したものと同様で
あるが、各シート規制部材2,3を円周方向に案内する
ピニオン51,52と直線運動するラック50とが噛合
している点が相違する。なお、理解容易のため、図11
において、図1に示した分離爪61a,62aをそれぞ
れ有する揺動部材61,62および装置本体1の底板に
設けられた溝69の表示を省略している。
【0027】ピニオン52は、中心点10cの回りを角
変位可能なように軸支されており、図6で示した円周Q
1に沿ってシート規制部材2を案内する。一方、ピニオ
ン51は、同様に、中心点11cの回りを角変位可能な
ように軸支されており、図6で示した円周Q2に沿って
シート規制部材3を案内する。これらのピニオン51,
52と噛合するラック50の中央部に、直線移動方向と
平行な長孔53が穿設されており、装置本体1の底板に
形成された突起54と摺動可能なように係合している。
ラック50の直線移動は、ラック50と一体的に形成さ
れた把持部55を変位させることによって行われる。把
持部55は、装置本体1の底板に穿設された開口56を
通って装置本体1の内部へ突出しており、底板に印字さ
れたマークの位置と一致するように位置決めすること
で、ピニオン51,52の角変位位置が決まり、さらに
シート規制部材2,3の位置も決定される。このように
して、把持部55を操作することによって、各シート規
制部材2,3の変位を互いに連動させることが可能にな
る。
【0028】図12は、本発明の第5実施例であるシー
ト保持装置を示す平面図である。本実施例におけるシー
ト保持装置は、図1〜図7で説明したものと比べて、種
類の異なるシートの基準位置を片方の側端に揃えるため
に、固定された側端規制部材4と案内円板81で案内さ
れるシート規制部材3とでシート25の位置決めを行う
点が相違する。
【0029】このシート保持装置は、上方に(紙面手
前)開口を有し、多種類のシート25を収納する箱状の
装置本体1と、シート25の一方の側端の位置を規制す
るための側端規制板4と、シート25の他方の側端の位
置を規制するための側端規制板5およびシート25の後
端を規制するための後端規制板9を有するシート規制部
材3と、シート規制部材3が中心点81cの回りを所定
半径で角変位するように案内するための案内円板81
と、シート25の上面を押さえるための分離爪61a,
62aを持つ揺動部材61,62などから構成されてい
る。なお、揺動部材61の自由端には、図1および図2
で示したような案内片63が設けられ、装置本体1の底
板に形設された溝69と摺動する。また、装置本体1の
後方には、最大の長さを持つシート25の後端を規制す
るための固定規制部材84が設けられる。
【0030】シート規制部材3の底面には、円柱状の台
座32が設けられ、そこから突出する係合爪が、装置本
体1の底面に回転可能なように取付けられた案内円板8
1の係合孔に摺動可能なように挿入されている。装置本
体1の底板には、シート規制部材3と案内円板81との
連結を妨げないように、円弧状の長孔82が穿設されて
おり、さらにシートの種類に対応したマークが印字され
ている。各マークの近傍には、凹み70,71,72が
形設されており、シート規制部材3の底面に形設される
突起と嵌り合うことによって、位置決めが容易になって
いる。
【0031】図13は、図12のシート保持装置におい
て、シート規制部材3の円軌道を求める方法を示す説明
図である。寸法が異なるシートとして、A4サイズ(実
線)、レター(LTR)サイズ(2点鎖線)、B5サイ
ズ(破線)の3種類のシートを使用し、各シートの前端
位置および左方の側端位置が同じになる基準位置に決定
する場合を例にとって説明すると、B5サイズとレター
サイズの幅の差は、約34mmとなり、A4サイズとレ
ターサイズの幅の差は約6mmとなる。また、B5サイ
ズとレターサイズの長さの差は約23mmとなり、レタ
ーサイズとA4サイズの長さの差は約17mmとなる。
そこで、B5サイズの隅部α3、レターサイズの隅部β
3およびA4サイズの隅部γ3の3点によって円周Q3
が特定される。
【0032】このようにして決定された円周Q3に沿っ
て、図12の案内円板81がシート規制部材3を案内す
るとともに、各シートの隅部α3,β3,γ3に対応す
る位置に位置決めすることによって、シート25の種類
に対応した基準位置を容易に設定することができる。
【0033】なお、以上の各実施例において、各シート
規制部材2,3を案内する円周が、3種類のシート基準
位置の隅部3点で決まる場合を説明したが、2種類のシ
ート基準位置の隅部2点を通る任意の半径をもつ円周で
あっても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、シ
ートの種類を変更する場合、シート規制手段を案内手段
に従って変位させるという簡単な作業で、側端規制部材
の規制位置および後端規制部材の規制位置が正確に定ま
るため、シート変更作業の簡便化およびシート位置決め
精度の向上を図ることができる。また本発明によれば、
案内手段の回動によって、その案内手段に係合するシー
ト規制手段が変位するので、案内手段およびシート規制
手段の摩耗をできるだけ抑制することができ、材料選択
の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるシート保持装置を示
す全体斜視図である。
【図2】図1のシート保持装置の側端規制板4,5付近
の構造を示す部分斜視図である。
【図3】側端規制板4と案内円板10aおよび歯車1
2,13の構造を示す部分斜視図である。
【図4】図3中D−D線に沿った断面図である。
【図5】図1に示したシート保持装置にリフト板74を
取付けた状態を示す図1中E−E線に沿った断面図であ
る。
【図6】シート規制部材2,3の円軌道を求める方法を
示す説明図である。
【図7】図6で求めた円周Q1,Q2に沿って、各シー
ト規制部材2,3を案内する機構の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例であるシート保持装置を示
す全体斜視図である。
【図9】図8中F−F線に沿った断面図である。
【図10】本発明の第3実施例であるシート保持装置を
示す全体斜視図である。
【図11】本発明の第4実施例であるシート保持装置を
示す破断斜視図である。
【図12】本発明の第5実施例であるシート保持装置を
示す平面図である。
【図13】図12のシート保持装置において、シート規
制部材3の円軌道を求める方法を示す説明図である。
【図14】従来の給紙装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2,3 シート規制部材 4,5 側端規制板 8,9 後端規制板 10a,11a 案内円板 10b,11b,12,13 歯車 10c,11c,12c,13c, 中心点 14,15,26,27 長孔 22,32 台座 23,33 係合爪 25 シート 28,29 突起 40 連結部材 41,42 ピン 50 ラック 51,52 ピニオン 55 把持部 61,62 揺動部材 61a,62a 分離爪 63,64 案内片 65,66 ピン 69 溝 67,68 長孔 74 リフト板 75 コイルばね

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅および長さがそれぞれ異なる2種類以
    上のシートを保持するためのシート保持装置において、 シート側端の位置を規制するための側端規制部材および
    シート後端の位置を規制するための後端規制部材を有す
    るシート規制手段と、 シートの各種類毎に予め定められた基準位置の隅部を通
    る円の中心点を回転中心として回動するとともに前記シ
    ート規制手段と係合して、前記円の円周に沿って、前記
    シート規制手段を移動させるための案内手段とを備える
    ことを特徴とするシート保持装置。
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