JP2999915B2 - 印字ギャップ調整装置 - Google Patents

印字ギャップ調整装置

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JP2999915B2
JP2999915B2 JP1607694A JP1607694A JP2999915B2 JP 2999915 B2 JP2999915 B2 JP 2999915B2 JP 1607694 A JP1607694 A JP 1607694A JP 1607694 A JP1607694 A JP 1607694A JP 2999915 B2 JP2999915 B2 JP 2999915B2
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英和 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタに利
用される印字ギャップ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の一例を図8に基づいて説明
する。1は印台としての円筒形のプラテンである。この
プラテン1と対向する印字ヘッド2が搭載されたキャリ
ア3がキャリアシャフト4に摺動自在に保持されてい
る。このキャリアシャフト4の両端にはレバー50が嵌
合され、相対向する側板(図示せず)にはキャリアシャ
フト4をプラテン1に対して接近及び離反させる方向に
摺動自在に保持する長孔51が形成されている。また、
左右の側板にはピン52が立設され、このピン52に係
止される複数の係止凹部53がキャリアシャフト4の中
心からの距離が順次変化するように配列されて前記レバ
ー50に形成されている。そして、トーションスプリン
グ54によりレバー50をピン52に当接し、レバー5
0を回動させてピン52に係止させる係止凹部53を変
えることにより、キャリアシャフト4の位置が調整さ
れ、この結果、プラテン1と印字ヘッド2との間の印字
ギャップが調整されることになる。
【0003】次に、従来例の他の例を図9及び図10に
基づいて説明する。なお、プラテン1、印字ヘッド2、
キャリア3については図8において説明したものと同様
であるので説明を省略する。相対向する側板55,56
に軸受部57が設けられ、これらの軸受部57に回動自
在に嵌合される偏心ブッシュ58,59がキャリアシャ
フト4の両端に固定的に嵌合されている。すなわち、キ
ャリアシャフト4の両端は断面形状がD字形をなすよう
に形成され、これに対応して偏心ブッシュ58,59の
孔の形状もD字形の断面形状を有する(図10(a)
(b)参照)。右方の偏心ブッシュ59は、ギャップ調
整レバー60に一体に形成されている。
【0004】ここで、図10に示すように、前記偏心ブ
ッシュ58,59は、外周の半径の中心に対して孔の中
心、すなわち、キャリアシャフト4の軸心が偏心されて
いる。また、前記軸受部57も外周の半径の中心に対し
て偏心ブッシュ58,59を保持する孔の中心が偏心さ
れている。これらの軸受部57の一端にはレバー57a
が一体に形成されている。さらに、前記ギャップ調整レ
バー60には突起61と係止爪62とが一体に形成され
ている。そして、前記側板56には、突起61に係止さ
れる複数の係止孔63と、係止爪62が係止される弧状
の長孔64とが形成されている。
【0005】このような従来の構成においては、レバー
57aを把持して軸受部57を回動させると、側板5
5,56に嵌合された軸受部57は、外周の半径の中心
が定位置に位置した状態で回動するため、偏心ブッシュ
58,59が嵌合された孔の中心は変位する。これによ
り、偏心ブッシュ58,59及びキャリアシャフト4の
中心も変位する。したがって、左右の軸受部57の何れ
か一方又は両方を任意の方向に任意角度回動させること
により、プラテン1に対するキャリアシャフト4の平行
度を調整することができる。なお、軸受部57は図示し
ないディテントにより、回動方向の任意位置に保持され
るものである。
【0006】印字に際しては、使用する用紙の厚さによ
ってプラテン1と印字ヘッド2との間のギャップを調整
する必要がある。この調整は、ギャップ調整レバー60
を任意角度回動させる操作によってなされる。すなわ
ち、この操作によって偏心ブッシュ59がキャリアシャ
フト4及び偏心ブッシュ58と共に回動する。これらの
偏心ブッシュ58,59は外周が軸受部57により保持
されているため、外周の半径の中心に対してキャリアシ
ャフト4を保持する孔の中心が変位する。したがって、
プラテン1に対するキャリアシャフト4の軸心の位置が
変化し、これにより、プラテン1と印字ヘッド2との間
の印字ギャップが調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来例にお
いては、プラテン1に対する接離方向(X方向)と直交
する上下方向(Y方向)の印字ヘッド2の位置を調整す
ることができないので、プラテン1の中心と印字ヘッド
2の中心との高さ方向の位置がずれている場合には、そ
のずれを調整することはできない。これにより、断面が
円形のプラテン1を使用した場合には、プラテン1の中
心より印字ヘッド2の中心が下がると、印字した文字の
下縁の印字濃度が薄くなり、プラテン1の中心より印字
ヘッド2の中心が上がると、印字した文字の上縁の印字
濃度が薄くなる。
【0008】また、図9及び図10に示す従来例におい
ては、用紙の種類に対応して印字ヘッド2とプラテン1
との間のギャップを調整する場合、偏心ブッシュ58,
59は外周面を基準として回動し、これらの偏心ブッシ
ュ58,59の外周面の半径の中心の回りをキャリアシ
ャフト4の中心が変位する。すなわち、キャリアシャフ
ト4はプラテン1に対して接近又は離反する方向(図8
を参照すればX方向)に変位するだけでなく、上下方向
(図8を参照すればY方向)にも変位することになる。
この結果、印字ヘッド2がプラテン1の径方向の中心か
ら上下方向にずれ、図8に示した従来例の場合と同様
に、印字した文字の上縁又は下縁の印字濃度が薄くな
り、印字品質が損なわれる。
【0009】さらに、偏心ブッシュ58,59を保持す
る一対の軸受部57を独立的に回動させることにより、
プラテン1に対するキャリアシャフト4の平行度を調整
することはできるが、プラテン1に対する接離方向(図
8を参照すればX方向)と、その接離方向と直交する方
向(図8を参照すればY方向)とに分けてキャリアシャ
フト4の平行度を調整することはできないので、図11
に示すように、製造上のバラツキにより、印字ギャップ
調整方向と直交する上下方向におけるプラテン1とキャ
リアシャフト4との平行度が保たれていない場合には、
プラテン1の中心aに対して印字ヘッド2の移動軌跡b
が傾斜する。
【0010】図11に示す状態では、プラテン1の左端
では印字ヘッド2の中心がプラテン1の中心1aより下
がるため印字した文字の下縁の印字濃度が薄くなり、プ
ラテン1の右端では印字ヘッド2の中心がプラテン1の
中心1aより上がるため印字した文字の上縁の印字濃度
が薄くなる。また、プラテン1の中央、右端のそれぞれ
において、プラテン1と印字ヘッド2との間の印字ギャ
ップが変化してしまう。印字ギャップの広い部分に注目
して全体的に印字ギャップを狭めると、図11に示す状
態では、印字ヘッド2がプラテン1の中央部に位置する
ときに印字ギャップが狭すぎることになるため、プラテ
ン1と印字ヘッド2との間で用紙やインクリボンが引っ
掛かり、印字汚れやジャムが発生し易くなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、印台に対向す
る印字ヘッドが搭載されたキャリアを設け、このキャリ
アを摺動自在に保持するキャリアシャフトとの両端部に
そのキャリアシャフトと同一軸心上に位置する一対の第
一の円周部とこれらの第一の円周部に対して偏心された
一対の第二の円周部とを固定的に配設し、前記キャリア
シャフトの端部にそのキャリアシャフトの回動方向の静
止位置を調整するギャップ調整操作部を連結し、相対向
する側板のそれぞれに前記第一の円周部を前記印台に対
する接離方向にのみ摺動自在に保持する第一の案内部が
形成された一対の可動案内部材を前記印台に対する接離
方向と直交する方向に位置調節自在に設け、前記第二の
円周部のそれぞれの外周面を前記印台に対する接離方向
と直交する方向にのみ摺動自在に保持する一対の第二の
案内部を設け、これらの第二の案内部の少なくとも一方
を前記印台に対する接離方向に変位させる変位手段を設
けた印字ギャップ調整装置である。
【0012】
【作用】本発明によれば、キャリアシャフトを回動させ
たときに、第二の円周部を第二の案内部に沿わせて移動
させながら第一の円周部を第一の案内部により印台に対
する接離方向にのみ変位させることができ、これによ
り、キャリアシャフトを印台に対する接離方向にのみ変
位させて印字ギャップを調整することができる。また、
一対の第二の案内部の少なくとも一方を変位手段により
印台に対する接離方向に変位させることにより、印台に
対する接離方向における左右の第二の案内部の相対位置
を調整することができ、これにより、印台に対する接離
方向に限定して印台とキャリアシャフトとの平行度を調
整することができる。さらに、印台に対する接離方向と
直交する方向に可動案内部材を変位させることにより、
印台に対する接離方向と直交する方向において、キャリ
アシャフトの軸心位置を調整することができる。さら
に、一対の可動案内部材の一方又は両方を独立的に変位
させることにより、印台に対する接離方向と直交する方
向に限定して、印台とキャリアシャフトとの平行度を調
整することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図7に基づい
て説明する。図8ないし図11において説明した従来構
造と同一構造の部分は同一符号を用い説明も省略する。
図1に示すように、キャリアシャフト4の両端には、外
周の半径の中心がキャリアシャフト4の軸心上に位置す
る第一の円周部5と断面がD字形の突部6とが形成さ
れ、これらの突部6には前記第一の円周部5の軸心に対
して偏心された第二の円周部としての偏心ブッシュ7が
嵌合されている。すなわち、これらの偏心ブッシュ7
は、外周の半径の中心に対して前記突部6に嵌合される
孔の中心が偏心されているものである。前記キャリアシ
ャフト4の左端の突部6はギャップ調整操作部であるギ
ャップ調整レバー8に嵌合されている。このギャップ調
整レバー8と右方の偏心ブッシュ7とは、図2に示すよ
うに、キャリアシャフト4の両端に螺合された螺子9の
頭部によりスラスト方向の動きが固定されている。な
お、偏心ブッシュ7に代わる第二の円周部をキャリアシ
ャフト4に一体に形成してもよいものである。
【0014】図1に示すように、相対向する側板10に
は、プラテン1に対する接離方向(以下X方向と称す
る)と直交する方向(以下Y方向と称する)にのみ変位
自在に保持された一対の可動案内部材11と、これらの
可動案内部材11に回動自在に保持された回動案内部材
12とが設けられている。すなわち、側板10には、可
動案内部材11に形成された摺動面13をY方向にのみ
摺動自在に保持する縦長の案内孔14と、調整輪15の
外周面を回動自在及びX方向にのみ変位自在に保持する
案内孔16とが形成されている。これらの調整輪15
は、可動案内部材11の外周面17に回動自在に嵌合さ
れた内周面18と、前記案内孔16に嵌合された外周面
19と、摘み20とを有し、この摘み20の内面から突
出する突部21が弾発的に噛合される鋸歯状のディテン
ト22が前記側板10の外側面に形成されている。な
お、調整輪15の内周面18の半径の中心と外周面19
の半径の中心とは偏心されている。
【0015】また、前記可動案内部材11には、前記キ
ャリアシャフト4の両端の前記第一の円周部5をX方向
にのみ摺動自在に案内する第一の案内部23と、前記回
動案内部材12の外周面を回動自在に嵌合させる嵌合孔
24とが形成されている。この嵌合孔24の半径の中心
は外周面17の半径の中心に対して偏心されている。さ
らに、前記回動案内部材12には、前記偏心ブッシュ7
の外周面25をY方向にのみ摺動自在に案内する第二の
案内部26と、摘み27とが形成され、この摘み27の
内面から突出する突部28が弾発的に噛合される鋸歯状
のディテント29が前記側板10の外側面に形成されて
いる。
【0016】このような構成において、プラテン1と印
字ヘッド2との間の印字ギャップを調整する操作につい
て説明する。図3(a)(b)において、CはY方向と
平行で第二の案内部26の中心を通る垂直線で、回動案
内部材12を回動させない限り、偏心ブッシュ7の回動
中心はこの垂直線C上を上下することはあっても垂直線
CからX方向にずれることはない。ここで、偏心ブッシ
ュ7の外周の半径の中心が第一の円周部5の軸心に対し
て偏心されているので、図3に示すように、ギャップ調
整レバー8によりキャリアシャフト4を偏心ブッシュ7
とともに時計方向に回すと、第一の円周部5の半径の中
心は偏心ブッシュ7の外周の半径の中心の回りを変位し
ようとするが、偏心ブッシュ7が垂直の第二の案内部2
6に沿って移動させることが可能なため、第一の円周部
5は上下方向の動きを第一の案内部23に規制されてX
方向にのみ変位する。すなわち、図3(b)において、
キャリアシャフト4の中心(第一の円周5の外周の半径
の中心)は垂直線C上の点PCからX方向右側に寄った
点PRに変位する。この点PC,PR間の距離Aに対応
してプラテン1と印字ヘッド2との間の印字ギャップG
(図3(a)参照)が狭められる。
【0017】図4(a)(b)はキャリアシャフト4を
反時計方向に回動させた場合で、その動作は図3の場合
とは動作方向が異なるだけで原理は同じである。この場
合には、図4(b)に示すように、キャリアシャフト4
の中心(第一の円周5の外周の半径の中心)は垂直線C
上の点PCからX方向左側に寄った点PLに変位する。
このPC,PL間の距離Aに対応してプラテン1と印字
ヘッド2との間の印字ギャップG(図4(a)参照)が
広げられる。
【0018】このようにキャリアシャフト4をY方向に
は変位させずにX方向にのみ変位させることができるた
め、印字ヘッド2の先端の中心とプラテン1の径方向の
中心との高さを変えることなく両者間の印字ギャップを
用紙の種類に応じて調整することができる。
【0019】次に、X方向におけるプラテン1とキャリ
アシャフト4との平行度を調整する操作について説明す
る。図5(a)(b)において、ディテント29の任意
の歯に回動案内部材12の突部28を噛合させてこの回
動案内部材12を中立位置に保持した状態においては、
第一の円周部5の外周面の半径の中心は、前述したよう
に垂直線C上の点PCに位置する。また、回動案内部材
12の外周の半径の中心も点PCに位置する。このと
き、第二の案内部26で両側が挾持された偏心ブッシュ
6の外周の半径の中心は、垂直線C上において点PCよ
りも下方に位置する点pcに位置する。
【0020】この状態から摘み27を把持して回動案内
部材12を反時計方向に回動すると、図5(a)に示す
ように、回動案内部材12の中心線CLは傾斜する。こ
のとき、偏心ブッシュ7の外周の半径の中心は点PCを
中心として弧の軌跡をもって右上方に変位しようとする
が、その上方への動きは第一の円周部5が第一の案内部
23によりX方向への動きしか許容されていないので制
限される。これにより、偏心ブッシュ7は第二の案内部
26の中で中心線CLに沿って僅かに下降することによ
り、第一の円周部5のX方向右側への動きを許容する。
すなわち、偏心ブッシュ7の外周の半径の中心は点pc
から点prに変位し、第一の円周部5の外周の半径の中
心は点prを通る垂直線上の点PRである。
【0021】逆に、図5(b)に示すように、回動案内
部材12を時計方向に回動すると、回動案内部材12の
中心線CRは傾斜する。このとき、偏心ブッシュ7の外
周の半径の中心は点PCを中心として弧の軌跡をもって
左上方に変位しようとするが、その上方への動きは第一
の円周部5が第一の案内部23によりX方向への動きし
か許容されていないので制限される。これにより、偏心
ブッシュ7は第二の案内部26の中で中心線CRに沿っ
て僅かに下降することにより、第一の円周部5のX方向
左側への動きを許容する。すなわち、偏心ブッシュ7の
外周の半径の中心は点pcから点plに変位し、第一の
円周部5の外周の半径の中心は点plを通る垂直線上の
点PLである。
【0022】このときの点PC,PR間の距離A或いは
点PC,PL間の距離AがX方向におけるキャリアシャ
フト4の中心の変位量である。したがって、左右両側の
回動案内部材12の一方又は両方を選択的に任意方向に
任意角度回動させることにより、X方向においてプラテ
ン1とキャリアシャフト4との平行度を調整することが
できる。これにより、プラテン1の全長にわたって印字
ギャップを均一に調整することができ、したがって、用
紙の両側の間で印字の濃淡差が生ずることはない。この
ような作用は、第二の案内部26をX方向に変位させる
ことによるもので、この第二の案内部26をX方向に変
位させる変位手段は、第二の案内部26を有する回動案
内部材12により実現される。
【0023】さらに、Y方向において、プラテン1とキ
ャリアシャフト4との高さ位置及び平行度を調整する操
作について説明する。図6(a)(b)において、調整
輪15の突部21をディテント22の所定の歯に噛合さ
せてその調整輪15を中立位置に保持した状態では、調
整輪15の内周面18に嵌合された可動案内部材11の
中心は点Pに位置する。調整輪15を回すと、可動案内
部材11が嵌合された調整輪15の内周面18と外周面
19との半径の中心が偏心されているので、調整輪15
の内周面18の半径の中心及び可動案内部材11の中心
は、調整輪15の外周面19の半径の中心の回りを相対
的に変位するが、調整輪15は案内孔16により回動運
動とX方向の直線運動のみが許容され、可動案内部材1
1はY方向のみの動きが許容されているため、調整輪1
5はX方向に変位しながら可動案内部材11をX方向に
のみ変位させる。すなわち、可動案内部材11の外周面
17の半径の中心がY方向にのみ変位する。
【0024】可動案内部材11の外周面17の半径の中
心が上下何れの方向に変位するかは、調整輪15の外周
面19と内周面18との半径の中心の偏心方向にもよる
が、本実施例の場合には、図6(a)に示すように、調
整輪15を中立位置から反時計方向に回した場合は点P
から上方の点PUに変位し、図6(b)に示すように、
調整輪15を時計方向に回した場合は点Pから下方の点
PDに変位する。これに伴い、第一の円周部5の半径の
中心をキャリアシャフト4の軸心とともにY方向にのみ
変位させることができる。すなわち、印字ヘッド2の中
心の高さをキャリアシャフト4の軸心を通る水平面上に
位置させることができる。
【0025】また、調整輪15により左右一対の可動案
内部材11の一方又は両方を、時計方向又は反時計方向
に任意角度回動させることにより、Y方向(上下方向)
に限定してプラテン1とキャリアシャフト4との平行度
を調整することができる。したがって、図11に示した
従来例のように、プラテン1の中心aに対して印字ヘッ
ド2の移動軌跡bが傾斜するようなことはなく、プラテ
ン1の全長にわたって印字ギャップを均一に調整するこ
とができ、印字品質を高めるとともに、用紙やインクリ
ボンが引っ掛かるような事態を未然に防止することがで
きる。
【0026】さらに、図7に示すように、印台として前
面が平な平型プラテン30を用いたプリンタにおいて、
平型プラテン30とキャリアシャフト4とのY方向にお
ける平行度が保たれている場合でも、トラクタ等の用紙
送り装置31の取付け上のバラツキにより、平型プラテ
ン30と直交する方向に対して用紙32が傾斜して搬送
される場合がある。この場合には、用紙32の前縁32
aと平行な直線33に対して、印字ライン34がθなる
角度をもって傾斜する。
【0027】しかし、平型プラテン30は前面が平であ
るため、その幅の中に印字ヘッド2の先端が位置すれば
平型プラテン30の上下方向の位置によって印字ギャッ
プが変化することはない。したがって、前述したよう
に、調整輪15により左右一対の可動案内部材11の一
方又は両方を、時計方向又は反時計方向に任意角度回動
させることにより、Y方向(上下方向)において、キャ
リアシャフト4をプラテン1にに対して傾斜させて印字
ライン34を用紙32の前縁32aと平行にすることも
できる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、キャリアシャフトを回
動させたときに、第二の円周部を第二の案内部に沿わせ
て移動させながら第一の円周部を第一の案内部により印
台に対する接離方向にのみ変位させることができ、これ
により、キャリアシャフトを印台に対して接離する方向
のみに変位させて両者間の印字ギャップを調整すること
ができ、また、一対の第二の案内部の少なくとも一方を
変位手段によりを印台に対する接離方向に変位させるこ
とにより、印台に対する接離方向における左右の第二の
案内部の相対位置を調整することができ、これにより、
印台に対する接離方向に限定して印台とキャリアシャフ
トとの平行度を調整することができ、さらに、印台に対
する接離方向と直交する方向に可動案内部材を変位させ
ることにより、印台に対する接離方向と直交する方向に
おいて、キャリアシャフトの軸心位置を調整することが
でき、さらに、一対の可動案内部材の一方又は両方を独
立的に変位させることにより、印台に対する接離方向と
直交する方向に限定して、印台とキャリアシャフトとの
平行度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】縦断正面図である。
【図3】(a)は印字ギャップを狭めた状態を示す側面
図、(b)は印字ギャップを狭める操作を示す側面図で
ある。
【図4】(a)は印字ギャップを広げた状態を示す側面
図、(b)は印字ギャップを広げる操作を示す側面図で
ある。
【図5】X方向におけるプラテンとキャリアシャフトと
の平行度を調整する操作を示す側面図である。
【図6】Y方向におけるキャリアシャフトの位置及びプ
ラテンに対する平行度を調整する操作を示す縦断正面図
である。
【図7】印台として平型プラテンを用いた状態を示す側
面図である。
【図8】従来例を示す側面図である。
【図9】他の従来例を示す縦断正面図である。
【図10】(a)は図9におけるA−A線部の縦断側面
図、(b)は図9におけるB−B線部の縦断側面図であ
る。
【図11】Y方向におけるプラテンとキャリアシャフト
との関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1 印台 2 印字ヘッド 3 キャリア 4 キャリアシャフト 5 第一の円周部 7 第二の円周部 8 ギャップ調整操作部 11 可動案内部材 12 変位手段 23 第一の案内部 26 第二の案内部 30 印台

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印台に対向する印字ヘッドが搭載された
    キャリアを設け、このキャリアを摺動自在に保持するキ
    ャリアシャフトとの両端部にそのキャリアシャフトと同
    一軸心上に位置する一対の第一の円周部とこれらの第一
    の円周部に対して偏心された一対の第二の円周部とを固
    定的に配設し、前記キャリアシャフトの端部にそのキャ
    リアシャフトの回動方向の静止位置を調整するギャップ
    調整操作部を連結し、相対向する側板のそれぞれに前記
    第一の円周部を前記印台に対する接離方向にのみ摺動自
    在に保持する第一の案内部が形成された一対の可動案内
    部材を前記印台に対する接離方向と直交する方向に位置
    調節自在に設け、前記第二の円周部のそれぞれの外周面
    を前記印台に対する接離方向と直交する方向にのみ摺動
    自在に保持する一対の第二の案内部を設け、これらの第
    二の案内部の少なくとも一方を前記印台に対する接離方
    向に変位させる変位手段を設けたことを特徴とする印字
    ギャップ調整装置。
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