JPH07314806A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
- Publication number
- JPH07314806A JPH07314806A JP10813694A JP10813694A JPH07314806A JP H07314806 A JPH07314806 A JP H07314806A JP 10813694 A JP10813694 A JP 10813694A JP 10813694 A JP10813694 A JP 10813694A JP H07314806 A JPH07314806 A JP H07314806A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platen
- platens
- thermal head
- head
- thermal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Common Mechanisms (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一列に配列した二本のプラテンにサーマルヘ
ッドを均一に圧接させて印字濃度を均一にするととも
に、記録紙の斜行を防止する。 【構成】 一列に配列した二本のプラテン２Ｌ，２Ｒの
傾きをプラテン傾斜調整機構１１によって調整すること
により、二本のプラテン２Ｌ，２Ｒの軸心の位置や外径
が異なったとしてもそれらのプラテン２Ｌ，２Ｒのサー
マルヘッド４側の外周面を同一平面上に位置させ、この
ときに二本のプラテン２Ｌ，２Ｒが水平に維持されてい
なくても、プラテン２Ｌ，２Ｒに対する接離方向に遊動
自在に保持されたサーマルヘッド４を付勢部材１０によ
りプラテン２Ｌ，２Ｒの傾斜に応じて変位させるように
する。
ッドを均一に圧接させて印字濃度を均一にするととも
に、記録紙の斜行を防止する。 【構成】 一列に配列した二本のプラテン２Ｌ，２Ｒの
傾きをプラテン傾斜調整機構１１によって調整すること
により、二本のプラテン２Ｌ，２Ｒの軸心の位置や外径
が異なったとしてもそれらのプラテン２Ｌ，２Ｒのサー
マルヘッド４側の外周面を同一平面上に位置させ、この
ときに二本のプラテン２Ｌ，２Ｒが水平に維持されてい
なくても、プラテン２Ｌ，２Ｒに対する接離方向に遊動
自在に保持されたサーマルヘッド４を付勢部材１０によ
りプラテン２Ｌ，２Ｒの傾斜に応じて変位させるように
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラテンとサーマルヘ
ッドとの間に挿通された記録紙に印字し、プラテンの回
転により記録紙を搬送するサーマルプリンタに関する。
ッドとの間に挿通された記録紙に印字し、プラテンの回
転により記録紙を搬送するサーマルプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】まず、従来のサーマルプリンタの構造を
図６に示す。図６においては片側しか図示しないが、相
対向する側板１には、プラテン２の両端の軸部３が回転
自在に支承されているとともに、サーマルヘッド４を支
持するヘッド支持体５が支軸６により回動自在に取り付
けられている。サーマルヘッド４は、多数の発熱素子
（図示せず）がプラテン２の軸方向に沿って形成された
基板７とこの基板７を保持するベース８とよりなり、こ
のベース８の両側は支軸９によりヘッド支持体５に回動
自在に保持されている。また、ヘッド支持体５の内面と
ベース８の両側との間には複数の圧縮ばね１０が介装さ
れている。なお、ヘッド支持体５は、図示しないがプリ
ンタの開閉カバーにより上方への動きが阻止され、この
状態で、サーマルヘッド４は圧縮ばね１０の付勢力によ
りプラテン２に圧接される。したがって、プラテン２と
サーマルヘッド４との間に図示しないが記録紙とインク
リボンとを挿通し、サーマルヘッド４の所望の発熱素子
を発熱させることにより、インクリボンのインクが記録
紙に転写される。
図６に示す。図６においては片側しか図示しないが、相
対向する側板１には、プラテン２の両端の軸部３が回転
自在に支承されているとともに、サーマルヘッド４を支
持するヘッド支持体５が支軸６により回動自在に取り付
けられている。サーマルヘッド４は、多数の発熱素子
（図示せず）がプラテン２の軸方向に沿って形成された
基板７とこの基板７を保持するベース８とよりなり、こ
のベース８の両側は支軸９によりヘッド支持体５に回動
自在に保持されている。また、ヘッド支持体５の内面と
ベース８の両側との間には複数の圧縮ばね１０が介装さ
れている。なお、ヘッド支持体５は、図示しないがプリ
ンタの開閉カバーにより上方への動きが阻止され、この
状態で、サーマルヘッド４は圧縮ばね１０の付勢力によ
りプラテン２に圧接される。したがって、プラテン２と
サーマルヘッド４との間に図示しないが記録紙とインク
リボンとを挿通し、サーマルヘッド４の所望の発熱素子
を発熱させることにより、インクリボンのインクが記録
紙に転写される。
【０００３】また、図７に示すように、製造上のバラツ
キによりプラテン２が傾斜している場合には、プラテン
２の両端においてサーマルヘッド４の圧接力が異なり、
これにより、記録紙の両側で印字の濃淡差が生ずるの
で、プラテン２の傾きを調整するプラテン傾斜調整機構
（図示せず）を具備している。
キによりプラテン２が傾斜している場合には、プラテン
２の両端においてサーマルヘッド４の圧接力が異なり、
これにより、記録紙の両側で印字の濃淡差が生ずるの
で、プラテン２の傾きを調整するプラテン傾斜調整機構
（図示せず）を具備している。
【０００４】さらに、図８に示すように、一列に２本の
プラテン２Ｌ，２Ｒを配列し、これらのプラテン２Ｌ，
２Ｒに一本のサーマルヘッド４を圧接するようにしたサ
ーマルプリンタがある。この場合、サーマルヘッド４の
支持構造は図６及び図７に示した構造と同様である。こ
の構造では、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒは駆動部から回
転力を受けるために互いに近接する内方端部にギヤ（図
示せず）を有しているため、プラテン２Ｌ，２Ｒの傾斜
を調整するプラテン傾斜調整機構はプラテン２Ｌ，２Ｒ
の外方端部に配置されている。
プラテン２Ｌ，２Ｒを配列し、これらのプラテン２Ｌ，
２Ｒに一本のサーマルヘッド４を圧接するようにしたサ
ーマルプリンタがある。この場合、サーマルヘッド４の
支持構造は図６及び図７に示した構造と同様である。こ
の構造では、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒは駆動部から回
転力を受けるために互いに近接する内方端部にギヤ（図
示せず）を有しているため、プラテン２Ｌ，２Ｒの傾斜
を調整するプラテン傾斜調整機構はプラテン２Ｌ，２Ｒ
の外方端部に配置されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】一列に二本のプラテン
２Ｌ，２Ｒを配列するサーマルプリンタにおいて、例え
ば、図８に示すように、製造上のバラツキにより左方の
プラテン２Ｌが左上がりに傾斜している場合には、プラ
テン２Ｌの左端を仮想線に示すように下げることにより
水平度を調整することができる。しかし、サーマルヘッ
ド４の傾斜角を調整することができないため、右方のプ
ラテン２Ｒにサーマルヘッド４を圧接させることはでき
ても、左方のプラテン２Ｌにサーマルヘッド４を圧接さ
せることはできない場合がある。逆に右方のプラテン２
Ｒにサーマルヘッド４を圧接させることができない場合
もある。これにより、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の記
録紙に印字の濃淡差が生ずる。
２Ｌ，２Ｒを配列するサーマルプリンタにおいて、例え
ば、図８に示すように、製造上のバラツキにより左方の
プラテン２Ｌが左上がりに傾斜している場合には、プラ
テン２Ｌの左端を仮想線に示すように下げることにより
水平度を調整することができる。しかし、サーマルヘッ
ド４の傾斜角を調整することができないため、右方のプ
ラテン２Ｒにサーマルヘッド４を圧接させることはでき
ても、左方のプラテン２Ｌにサーマルヘッド４を圧接さ
せることはできない場合がある。逆に右方のプラテン２
Ｒにサーマルヘッド４を圧接させることができない場合
もある。これにより、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の記
録紙に印字の濃淡差が生ずる。
【０００６】また、図９に示すように、左右のプラテン
２Ｌ，２Ｒの軸心が同軸上で水平に維持されていても、
両者の外径が一致していない場合もある。このような場
合においても、サーマルヘッド４の傾斜角を調整するこ
とができないため、細い方のプラテン（この場合２Ｌ）
とサーマルヘッド４との間に隙間が生ずる。この場合
も、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の記録紙に印字の濃淡
差が生ずる。
２Ｌ，２Ｒの軸心が同軸上で水平に維持されていても、
両者の外径が一致していない場合もある。このような場
合においても、サーマルヘッド４の傾斜角を調整するこ
とができないため、細い方のプラテン（この場合２Ｌ）
とサーマルヘッド４との間に隙間が生ずる。この場合
も、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の記録紙に印字の濃淡
差が生ずる。
【０００７】さらに、図１０に示すように、左右のプラ
テン２Ｌ，２Ｒの外径が等しく、且つ軸心が同軸上で水
平に維持されていても、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の
記録紙の厚さを変えて印字する場合には、左右のプラテ
ン２Ｌ，２Ｒ上の記録紙に対するサーマルヘッド４の圧
接力に差が生じるため、印字に濃淡差が生ずる。
テン２Ｌ，２Ｒの外径が等しく、且つ軸心が同軸上で水
平に維持されていても、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒ上の
記録紙の厚さを変えて印字する場合には、左右のプラテ
ン２Ｌ，２Ｒ上の記録紙に対するサーマルヘッド４の圧
接力に差が生じるため、印字に濃淡差が生ずる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、相対向する側
板に回転自在に支承されて一列に配列された二本のプラ
テンと、前記プラテンに対して接近及び離反自在に保持
されたヘッド支持体と、このヘッド支持体に前記プラテ
ンに対する接離方向に遊動自在に保持された一本のサー
マルヘッドと、このサーマルヘッドを前記プラテン側に
付勢する複数の付勢部材と、前記プラテンの一端の軸部
と前記サーマルヘッドとの間隔を調整するプラテン傾斜
調整機構とにより構成したサーマルプリンタである。
板に回転自在に支承されて一列に配列された二本のプラ
テンと、前記プラテンに対して接近及び離反自在に保持
されたヘッド支持体と、このヘッド支持体に前記プラテ
ンに対する接離方向に遊動自在に保持された一本のサー
マルヘッドと、このサーマルヘッドを前記プラテン側に
付勢する複数の付勢部材と、前記プラテンの一端の軸部
と前記サーマルヘッドとの間隔を調整するプラテン傾斜
調整機構とにより構成したサーマルプリンタである。
【０００９】
【作用】本発明によれば、一列に配列した二本のプラテ
ンの傾きをプラテン傾斜調整機構によって調整すること
により、それらのプラテンのサーマルヘッド側の外周面
を同一平面上に位置させることができ、このときに二本
のプラテンが水平に維持されていなくても、プラテンに
対する接離方向に遊動自在に保持されたサーマルヘッド
を付勢部材によりプラテンの傾斜に応じて変位させるこ
とができるため、二本のプラテンの外周面にサーマルヘ
ッドを均一に圧接させることが可能となる。
ンの傾きをプラテン傾斜調整機構によって調整すること
により、それらのプラテンのサーマルヘッド側の外周面
を同一平面上に位置させることができ、このときに二本
のプラテンが水平に維持されていなくても、プラテンに
対する接離方向に遊動自在に保持されたサーマルヘッド
を付勢部材によりプラテンの傾斜に応じて変位させるこ
とができるため、二本のプラテンの外周面にサーマルヘ
ッドを均一に圧接させることが可能となる。
【００１０】
【実施例】本発明の一実施例を図１ないし図５に基づい
て説明する。図６ないし図１０において説明した従来例
と同一部分は同一符号を用いて説明する。図１に示すよ
うに、相対向する二組の側板１によって二本のプラテン
２Ｌ，２Ｒが一列に保持されている。両外側に位置する
側板１には、プラテン２Ｌ，２Ｒの外方端から突出する
軸部３とサーマルヘッド４との間隔を調整するプラテン
傾斜調整機構１１が設けられている。これらのプラテン
傾斜調節機構１１は、外周の中心に対してプラテン２
Ｌ，２Ｒの軸部３を偏心させて保持する偏心ブッシュ１
２と、この偏心ブッシュ１２に一体に形成されたレバー
１３と、側板１に形成されてレバー１３の先端が選択的
に係止されるディテント１４とを有している。また、両
外側の側板１には、偏心ブッシュ１２の上下方向（サー
マルヘッド４に対して接近及び離反する方向）の動きを
規制するがその規制方向と直交する方向の動きを許容す
る小判型の嵌合壁１５が形成されている。
て説明する。図６ないし図１０において説明した従来例
と同一部分は同一符号を用いて説明する。図１に示すよ
うに、相対向する二組の側板１によって二本のプラテン
２Ｌ，２Ｒが一列に保持されている。両外側に位置する
側板１には、プラテン２Ｌ，２Ｒの外方端から突出する
軸部３とサーマルヘッド４との間隔を調整するプラテン
傾斜調整機構１１が設けられている。これらのプラテン
傾斜調節機構１１は、外周の中心に対してプラテン２
Ｌ，２Ｒの軸部３を偏心させて保持する偏心ブッシュ１
２と、この偏心ブッシュ１２に一体に形成されたレバー
１３と、側板１に形成されてレバー１３の先端が選択的
に係止されるディテント１４とを有している。また、両
外側の側板１には、偏心ブッシュ１２の上下方向（サー
マルヘッド４に対して接近及び離反する方向）の動きを
規制するがその規制方向と直交する方向の動きを許容す
る小判型の嵌合壁１５が形成されている。
【００１１】また、両外側の側板１にはヘッド支持体５
が支軸６により回動自在に保持され、このヘッド支持体
５の両側には複数の角孔１６が形成されている。そし
て、サーマルヘッド４のベース８の両側には、角孔１６
から突出する舌片１７と、下方に切欠１８を有する折曲
片１９とが形成され、両外側の側板１の内面には切欠１
８に係合するピン２０が形成されている。この場合、角
孔１６の高さは、付勢部材である圧縮ばね１０の付勢力
によりサーマルヘッド４のベース８をプラテン２Ｌ，２
Ｒに対する接離方向に余裕をもって遊動させ得る十分な
高さを有する。
が支軸６により回動自在に保持され、このヘッド支持体
５の両側には複数の角孔１６が形成されている。そし
て、サーマルヘッド４のベース８の両側には、角孔１６
から突出する舌片１７と、下方に切欠１８を有する折曲
片１９とが形成され、両外側の側板１の内面には切欠１
８に係合するピン２０が形成されている。この場合、角
孔１６の高さは、付勢部材である圧縮ばね１０の付勢力
によりサーマルヘッド４のベース８をプラテン２Ｌ，２
Ｒに対する接離方向に余裕をもって遊動させ得る十分な
高さを有する。
【００１２】さらに、両外側の側板１には、図３，図４
に示すように、前記プラテン２Ｌ，２Ｒの外方端から突
出する前記軸部３の横方向への動きを規制するがその規
制方向と直交する上下方向の動きを許容する長孔２１が
形成されている。また、両内側に位置する側板１には、
図４に示すように、プラテン２ｌ，２Ｒの内方端から突
出する軸部３を回転自在に支承する軸受２２がその軸心
を傾ける方向に変位自在に保持され、これらの軸受２２
から突出する軸部３にはモータ（図示せず）に駆動され
る駆動ギヤ２３に噛合する従動ギヤ２４が固定的に嵌合
されている。
に示すように、前記プラテン２Ｌ，２Ｒの外方端から突
出する前記軸部３の横方向への動きを規制するがその規
制方向と直交する上下方向の動きを許容する長孔２１が
形成されている。また、両内側に位置する側板１には、
図４に示すように、プラテン２ｌ，２Ｒの内方端から突
出する軸部３を回転自在に支承する軸受２２がその軸心
を傾ける方向に変位自在に保持され、これらの軸受２２
から突出する軸部３にはモータ（図示せず）に駆動され
る駆動ギヤ２３に噛合する従動ギヤ２４が固定的に嵌合
されている。
【００１３】このような構成において、まず、図３を参
照してプラテン２Ｒの傾斜角を調整する操作について説
明する。偏心ブッシュ１２を回動すると、プラテン２Ｒ
の軸部３はその軸心が偏心ブッシュ１２の外周の中心の
回りを移動するように変位する。この場合、軸部３は長
孔２１により横方向の動きが規制されているが上下方向
の動きが許容され、偏心ブッシュ１２は嵌合壁１５によ
り上下方向の動きが規制されているが横方向の動きが許
容されるため、プラテン２Ｒの軸部３は横方向には変位
せずに上下方向（サーマルヘッド４に対する接離方向）
に変位する。左方のプラテン２Ｌの傾斜角調整も同様の
操作によってなされる。
照してプラテン２Ｒの傾斜角を調整する操作について説
明する。偏心ブッシュ１２を回動すると、プラテン２Ｒ
の軸部３はその軸心が偏心ブッシュ１２の外周の中心の
回りを移動するように変位する。この場合、軸部３は長
孔２１により横方向の動きが規制されているが上下方向
の動きが許容され、偏心ブッシュ１２は嵌合壁１５によ
り上下方向の動きが規制されているが横方向の動きが許
容されるため、プラテン２Ｒの軸部３は横方向には変位
せずに上下方向（サーマルヘッド４に対する接離方向）
に変位する。左方のプラテン２Ｌの傾斜角調整も同様の
操作によってなされる。
【００１４】このように、プラテン２Ｌ，２Ｒは記録紙
の搬送方向に沿う方向の位置が長孔２１により規制され
た状態でサーマルヘッド４に対する接離方向の傾斜角が
調整される。また、ヘッド支持体５を閉じた状態では、
プラテン２Ｌ，２Ｒとの相対位置が側板１上で定められ
易いピン２０に屈曲片１９の切欠１８が係合するため、
サーマルヘッド４の発熱素子の配列ライン上にプラテン
２Ｌ，２Ｒを接触させることができる。
の搬送方向に沿う方向の位置が長孔２１により規制され
た状態でサーマルヘッド４に対する接離方向の傾斜角が
調整される。また、ヘッド支持体５を閉じた状態では、
プラテン２Ｌ，２Ｒとの相対位置が側板１上で定められ
易いピン２０に屈曲片１９の切欠１８が係合するため、
サーマルヘッド４の発熱素子の配列ライン上にプラテン
２Ｌ，２Ｒを接触させることができる。
【００１５】一方、サーマルヘッド４は、そのベース８
の両側の舌片１７がヘッド支持体５の角孔１６により上
下方向に遊動自在に支持されているため、圧縮ばね１０
の付勢力により自由に傾斜することが可能である。この
ため、例えば、図４に示すように、左右のプラテン２
Ｌ，２Ｒの軸心が同一軸心上に位置するが、左方のプラ
テン２Ｌの外径が右方のプラテン２Ｒの外径よりも小さ
い場合には、左方のプラテン２Ｌの左端と右方のプラテ
ン２Ｒの右端とに当接した状態でサーマルヘッド４は左
下がりに傾斜する。
の両側の舌片１７がヘッド支持体５の角孔１６により上
下方向に遊動自在に支持されているため、圧縮ばね１０
の付勢力により自由に傾斜することが可能である。この
ため、例えば、図４に示すように、左右のプラテン２
Ｌ，２Ｒの軸心が同一軸心上に位置するが、左方のプラ
テン２Ｌの外径が右方のプラテン２Ｒの外径よりも小さ
い場合には、左方のプラテン２Ｌの左端と右方のプラテ
ン２Ｒの右端とに当接した状態でサーマルヘッド４は左
下がりに傾斜する。
【００１６】この図４に示した状態では、前述したプラ
テン傾斜調整機構１１の操作により、図５に示すよう
に、右方のプラテン２Ｒを右方上がりに調整し、左方の
プラテン２Ｒを左方下がりに調整することにより、プラ
テン２Ｌ，２Ｒの外周とサーマルヘッド４とを均一に圧
接させることができる。
テン傾斜調整機構１１の操作により、図５に示すよう
に、右方のプラテン２Ｒを右方上がりに調整し、左方の
プラテン２Ｒを左方下がりに調整することにより、プラ
テン２Ｌ，２Ｒの外周とサーマルヘッド４とを均一に圧
接させることができる。
【００１７】このように、左右のプラテン２Ｌ，２Ｒの
外径が異なる場合でもサーマルヘッド４に均一に接触さ
せることができると言うことは、プラテン２Ｌ，２Ｒに
よって使用する記録紙の厚さが異なる場合でも、記録紙
の厚さを含めてプラテン２Ｌ，２Ｒの外径として考えて
左右のプラテン傾斜調整機構１１を操作することによ
り、記録紙にサーマルヘッド４を均一に圧接することが
できる。これにより、印字の濃淡差が生ずることがな
く、また、記録紙の斜行を防止することができる。
外径が異なる場合でもサーマルヘッド４に均一に接触さ
せることができると言うことは、プラテン２Ｌ，２Ｒに
よって使用する記録紙の厚さが異なる場合でも、記録紙
の厚さを含めてプラテン２Ｌ，２Ｒの外径として考えて
左右のプラテン傾斜調整機構１１を操作することによ
り、記録紙にサーマルヘッド４を均一に圧接することが
できる。これにより、印字の濃淡差が生ずることがな
く、また、記録紙の斜行を防止することができる。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、一列に配列した二本の
プラテンの傾きをプラテン傾斜調整機構によって調整す
ることにより、二本のプラテンの軸心の位置や外径が異
なったとしてもそれらのプラテンのサーマルヘッド側の
外周面を同一平面上に位置させることができ、このとき
に二本のプラテンが水平に維持されていなくても、プラ
テンに対する接離方向に遊動自在に保持されたサーマル
ヘッドを付勢部材によりプラテンの傾斜に応じて変位さ
せることができるため、二本のプラテンの外周面にサー
マルヘッドを均一に圧接させることができ、したがっ
て、サーマルヘッドの位置の違いに関係なく印字濃度を
均一にすることができるとともに、記録紙の搬送に際し
て斜行の発生を防止することができ、さらに、プラテン
の片側の軸部のみの位置を変位させて傾斜角を調整する
だけで、後はサーマルヘッドを自動的に変位させること
で、調整作業を容易にすることができる。
プラテンの傾きをプラテン傾斜調整機構によって調整す
ることにより、二本のプラテンの軸心の位置や外径が異
なったとしてもそれらのプラテンのサーマルヘッド側の
外周面を同一平面上に位置させることができ、このとき
に二本のプラテンが水平に維持されていなくても、プラ
テンに対する接離方向に遊動自在に保持されたサーマル
ヘッドを付勢部材によりプラテンの傾斜に応じて変位さ
せることができるため、二本のプラテンの外周面にサー
マルヘッドを均一に圧接させることができ、したがっ
て、サーマルヘッドの位置の違いに関係なく印字濃度を
均一にすることができるとともに、記録紙の搬送に際し
て斜行の発生を防止することができ、さらに、プラテン
の片側の軸部のみの位置を変位させて傾斜角を調整する
だけで、後はサーマルヘッドを自動的に変位させること
で、調整作業を容易にすることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図２】その縦断正面図である。
【図３】そのプラテン傾斜調整機構の正面図である。
【図４】そのサーマルヘッドに対するプラテンの角度を
調整していない状態を示す正面図である。
調整していない状態を示す正面図である。
【図５】そのサーマルヘッドに対するプラテンの角度を
調整した状態を示す正面図である。
調整した状態を示す正面図である。
【図６】従来例を示す縦断正面図である。
【図７】その縦断側面図である。
【図８】他の従来例を示す側面図である。
【図９】そのプラテンとサーマルヘッドとの接触状態の
一例を示す側面図である。
一例を示す側面図である。
【図１０】そのプラテンとサーマルヘッドとの接触状態
の一例を示す側面図である。
の一例を示す側面図である。
１ 側板 ２Ｌ，２Ｒ プラテン ３ 軸部 ４ サーマルヘッド ５ ヘッド支持体 １０ 付勢部材 １１ プラテン傾斜調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｊ 25/312 25/316
Claims (1)
- 【請求項１】 相対向する側板に回転自在に支承されて
一列に配列された二本のプラテンと、前記プラテンに対
して接近及び離反自在に保持されたヘッド支持体と、こ
のヘッド支持体に前記プラテンに対する接離方向に遊動
自在に保持された一本のサーマルヘッドと、このサーマ
ルヘッドを前記プラテン側に付勢する複数の付勢部材
と、前記プラテンの一端の軸部と前記サーマルヘッドと
の間隔を調整するプラテン傾斜調整機構とよりなること
を特徴とするサーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10813694A JPH07314806A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10813694A JPH07314806A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | サーマルプリンタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07314806A true JPH07314806A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14476853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10813694A Pending JPH07314806A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07314806A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000032404A1 (fr) * | 1998-12-02 | 2000-06-08 | Societe A.P.S. Engineering S.A.R.L. | Dispositif d'impression thermique a fermeture facile |
| JP2002113887A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-16 | Nidec Copal Corp | サーマルヘッドの角度調節機構 |
| JP2005212368A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷結果検査装置および画像形成装置 |
| JP2006306566A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Brother Ind Ltd | シート状媒体搬送装置 |
| EP1900531A1 (en) * | 2006-09-15 | 2008-03-19 | Seiko Instruments Inc. | Thermal printer |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10813694A patent/JPH07314806A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000032404A1 (fr) * | 1998-12-02 | 2000-06-08 | Societe A.P.S. Engineering S.A.R.L. | Dispositif d'impression thermique a fermeture facile |
| FR2786727A1 (fr) * | 1998-12-02 | 2000-06-09 | A P S Engineering | Dispositif d'impression thermique a fermeture rapide |
| JP2002113887A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-16 | Nidec Copal Corp | サーマルヘッドの角度調節機構 |
| JP2005212368A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷結果検査装置および画像形成装置 |
| JP4665401B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2011-04-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷結果検査装置および画像形成装置 |
| JP2006306566A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Brother Ind Ltd | シート状媒体搬送装置 |
| EP1900531A1 (en) * | 2006-09-15 | 2008-03-19 | Seiko Instruments Inc. | Thermal printer |
| US7561173B2 (en) | 2006-09-15 | 2009-07-14 | Seiko Instruments Inc. | Thermal printer |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO1999032301A1 (en) | Adjustable printhead mounting mechanism | |
| US6068415A (en) | Printer with floating print head with alignment surfaces to position printhead | |
| JPH07314806A (ja) | サーマルプリンタ | |
| JPH04135769A (ja) | ピンチローラとキャリッジガイドを組み合わせてなるプリンタ | |
| JP4084700B2 (ja) | 記録装置用プラテン支持装置 | |
| US5456540A (en) | Paper feed mechanism for interior drum type printer | |
| USRE38473E1 (en) | Printer with floating print head with alignment surfaces to position printhead | |
| JP2004034305A (ja) | 印字装置 | |
| JP3249008B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
| JP2761443B2 (ja) | 印字装置 | |
| JPH08156366A (ja) | サーマルヘッド支持装置 | |
| US5015107A (en) | Type-wheel cassette positioner for printer | |
| JPS6229263Y2 (ja) | ||
| JP2003118153A (ja) | サーマルプリンタ | |
| JP2854510B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
| JP2999915B2 (ja) | 印字ギャップ調整装置 | |
| JPS62152773A (ja) | 印字装置の印字間隙調整機構 | |
| JP4524925B2 (ja) | プリンタ | |
| JP2549016Y2 (ja) | 記録装置 | |
| JP2938318B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
| JPS6229262Y2 (ja) | ||
| JP2546670Y2 (ja) | サーマルヘッド印字調整装置 | |
| JPH0753973Y2 (ja) | プリンタ | |
| JPH04277156A (ja) | 紙送り装置 | |
| JPH05270019A (ja) | ラインサーマルプリンタ |