JPH0611528B2 - 複合化粧板 - Google Patents

複合化粧板

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JPH0611528B2
JPH0611528B2 JP60068208A JP6820885A JPH0611528B2 JP H0611528 B2 JPH0611528 B2 JP H0611528B2 JP 60068208 A JP60068208 A JP 60068208A JP 6820885 A JP6820885 A JP 6820885A JP H0611528 B2 JPH0611528 B2 JP H0611528B2
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board
adhesive
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cork
sample
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寛 三俣
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Hokusan Co Ltd
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Hokusan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合化粧板に係り、特にコルク基材上に板
(化粧単板)を粘着一体化した、柔軟性を有する天然銘
木複合化粧板に関する。
(従来の技術) 従来、音響ホールの壁、天井等には多孔質構造を有する
吸音板が用いられて来ており、また最近に至りコルクの
多孔質を利用して、コルク板自体をこの種の壁材あるい
は天井材として使用する例がみられている。しかしなが
ら、コルク自体は通常の木材と異なり軟質であり比較的
柔軟性を有する一方、その破損も生じ易く、そのため一
般家庭の内装材としてはあまり利用されておらず、上記
の如く特殊建築物の内装材としてのみ使用されているの
が現状でもあった。
一方室内装飾の一手段として、壁板の下部に別に取り付
ける板、すなわち幅木(もしくは廻り縁)を施こすこと
が壁板の保護のために採用されているが、この種の幅木
は挽材を用いたのに着色したものや通常のベニヤ板を基
材としてそこへ化粧単板を接着させた複合化粧板等が主
流を占めている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記の如き幅木にあっては、幅木自体に柔軟性が乏し
く、したがってその施工に際しては例えば凹凸のある壁
板下部への取り付けは比較的複雑なものとなっていたの
である。
また、幅木に限らず、壁板保護手段として壁板に保護材
を接着する方法も認められるが、素人でも簡易に接着し
得る保護材の開発が望まれていたのである。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者は、上述の要望を満足するある程度柔軟
性を有する特に幅木に使用し得る複合化粧板を開発すべ
く検討を行ない、コルク材自体の柔軟性に着目し、水性
ビニルウレタン樹脂系接着剤を使用して板をコルク基
材上に貼着して化粧板に仕上げると、その化粧板は、幅
木等に求められる高い柔軟性を有し、その上接着力が高
くかつ表面平滑性にも優れたものになることを新規に見
出し、本発明を完成したのである。
すなわち本発明は、 1ないし5mm厚のコルク基材上に、水性ビニルウレタン
樹脂系接着剤を介して板を粘着一体化した、柔軟性を
有する複合化粧板に関するものであり、更に本発明は、 1ないし5mm厚のコルク基材上に、それぞれ水性ビニル
ウレタン樹脂系接着剤を介して順次紙または不織布およ
び板を粘着一体化した、柔軟性を有する複合化粧板に
関するものである。
(作用) 本発明は特に1ないし5mm厚のコルク基材柔軟性を利用
し、水性ビニルウレタン樹脂系接着剤を使用して、その
基材上に板を貼着するかあるいは基材と板の間に更
に紙または不織布を介在させたものであって、積層体た
る化粧板全体について高い柔軟性が得られ、これ故取扱
いが大変容易なものであり、例えばカッターナイフ等で
所望の幅、長さにたやすく切断することができる。その
上、上記接着剤の使用により、板と基材等との間につ
いて他の接着剤の場合と比べて格段に高い接着力が得ら
れ、かつ、化粧板製品の表面平滑性も相対的により良好
になる。
(実施例) 以下に本発明の複合化粧板を図面をもって更に詳細に説
明する。
第1図は本発明の一実施例に基づく複合化粧板の断面図
を示したものである。
すなわち本発明の複合化粧板1は、1ないし5mm厚のコ
ルク基材2上に、水性ビニルウレタン樹脂系接着剤3を
介し板4を粘着一体化したものである。
この場合のコルク基材2としては、天然コルクより得た
コルク板あるいは小粒状コルクを通常手段で圧縮成形し
たものが使用され、その厚さとしては柔軟性確保のため
に1ないし5mm厚のものが良い。
一方、 板4は各種の銘木、例えば桧、楢、欅、桜、楡
等の国産材、チーク、ローズウッド、ウォールナット、
マホガニー、ゼブラウッド等の輸入材を、例えば0.15〜
0.40mm厚程度に薄く切削した化粧単板である。なお、こ
の場合の化粧単板は集成(人工杢)単板であってもよ
い。
接着剤3は、それ自体が単板表面に滲み出さないように
配合されたところの水性ビニルウレタン樹脂系接着剤で
あれば良い。第2図は本発明の複合化粧板の他の実施例
に基づく断面図である。
すなわち本発明の複合化粧板1の別の実施例にあって
は、1ないし5mm厚のコルク基材2上に水性ビニルウレ
タン樹脂系接着剤3を介し紙または不織布5を接着し、
その上に更に同接着剤3を介し板4を粘着一体化した
ものである。
この第2図におけるコルク基材2、接着剤3および板
4は第1図に示すものと同一のものが使用される。
なお、紙あるいは不織布5としては、例えば和紙、クラ
フト紙、薄葉紙等の紙類あるいはポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、レーヨン等の不織布が挙げられ、その厚さ
は20〜100μであることが好ましい。
本発明の複合化粧板1は上記のような積層構造を有する
ものであるが、具体的には以下の製造法により製造され
る。すなわち、コルク基材2上に接着剤5を塗布し、こ
れに板4を積層するか、あるいは紙または不織布5を
積層し更に接着剤3を塗布したのち板4を積層し、こ
の積層物を例えば圧締圧力2kg/cm2、圧締時間30分
で冷圧することにより製造することができる。
以上のようにして製造された本発明の複合化粧板1は、
更に板4の表面上に塗料を塗布することができるので
ある。
(試験例) 1.供試材料 (i)コルク基材:3mm厚のコルク (ii)板: 0.2mm厚のチーク単板 (iii)接着剤: (a)水性ビニルウレタン樹脂系接着剤 大鹿振興(株)製、ピーアイボンド 127 (b)ラテックス (SBR)系樹脂接着剤 三井東圧化学(株)製、ストラクトボンド1128 (c)ユリア樹脂接着剤 三井東圧化学(株)製、ユーロイド 120 (d)酢酸ビニル樹脂系接着剤 (株)コニシ製、CH-8 2.試料の製造 試料a:板を接着剤(a) を介してコルク基材の上に積
層し、 2kg・f/cm2の圧力で1時間冷圧締することによ
り、常温硬化せしめて試料とした。
試料b:板を接着剤(b) を介してコルク基材の上に積
層し、 110℃の温度で 2kg・f/cm2の圧力で2分間熱圧締
することにより、加熱硬化せしめて試料とした。
試料c:板を接着剤(c) を介してコルク基材の上に積
層し、 110℃の温度で 2kg・f/cm2の圧力で2分間熱圧締
することにより、加熱硬化せしめて試料とした。
試料d:板を接着剤(d) を介してコルク基材の上に積
層し、 2kg・f/cm2の圧力で1時間冷圧締することによ
り、常温硬化せしめて試料とした。
試料e:板を貼着しないコルク単体のものを試料とし
た。
3.試験項目 (i)柔軟性試験 各試料より、幅20mm、長さ 120mmの試料片を12個切り出
した。試料片は、表面の板の繊維方向が試料片の長さ
方向に対して平行であるものと直交するものと各々 6個
づつ作成した。
試料片を平行に並ぶ二つの丸軸の上に掛け渡し(両軸間
の距離10cm)、試料片の両軸間の中央の位置に 20gの荷
重を置き、その際に生じる撓み量(mm)を測定する。
−柔軟性の評価基準− 試料e(コルク単体)における撓み量を 100とし、これ
に基づく相対比で以てその他の試料における撓み量を各
々表わすこととした。撓み率はその相対比を指す。
(ii)接着力試験 JAS タイプII浸漬剥離試験に準じて、各試料について 3
枚の試料片(75mm×75mm)を各々、温度70±3 ℃の温水
に 2時間浸漬し、その後温度60±3 ℃にて乾燥した。
−接着力の評価基準− 試料片の各側面部のいずれについても剥離していない部
分が50mm以上である場合には、「剥離ない」と評価し、
そして各側面部のいずれかについて剥離している部分が
25mm以上である場合には、「剥離あり」と評価した。
(iii)平滑性試験 各試料の試料片( 300mm×300mm )について斜光線を当
てて表面の凹凸の程度を目視により観察し、以下の基準
で評価した。
◎:平滑 〇:やや平滑 ×:凹凸あり 4.試験の結果 (i)柔軟性試験の結果を以下の表1に示す。
この表において、‘平行’とは、表面の板の繊維方向
が試料片の長さ方向に対して平行である試料片を指し、
また‘直角’とは、表面の板の繊維方向が試料片の長
さ方向に対して直交する試料片を指す。
‘平均’は、6個の試料片についての撓み量の平均値(m
m)を表わす。
撓み率は、試料eの場合を 100とした相対比を表わす。
の付いた数値は、‘平行’の試料片の撓み率と‘直
角’の試料片の撓み率との平均値を表わす。
上記の表より、水性ビニルウレタン樹脂系接着剤を用い
た複合化粧板は、柔軟性がコルク単体の場合よりも劣る
が、他の接着剤を用いた場合と比較して大変高い柔軟性
をなお保持し得ることがわかる。
(ii)接着力試験および平滑性試験の各結果を以下の表2
に示す。
この表より、水性ビニルウレタン樹脂系接着剤を用いた
複合化粧板は、接着力および表面の平滑性がともに優れ
ていることがわかる。また、ラテックス系樹脂接着剤お
よびユリア樹脂接着剤を用いた化粧板は平滑性が劣り、
一方酢酸ビニル樹脂系接着剤を用いた化粧板は接着力が
著しくが劣ることがわかる。
(発明の効果) 以上のような本発明の複合化粧板は、特に基材としてコ
ルク基材を使用し、かつ接着剤として水性ビニルウレタ
ン樹脂系接着剤を使用して、コルク基材へ板を粘着一
体化するか、もしくはその間に紙または不織布を介在さ
せたものであって、コルク基材の有する柔軟性がそのま
ま確保され、カッターナイフ等で所望の大きさに切断す
ることができ、更に接着施工が非常に容易に行なえるも
のである。
その上、板と基材等との間について高い接着力が得ら
れ、また、製品の表面平滑性も優れている。
したがって、例えば両面接着テープ等でも容易に接着施
工し得る化粧板であり、凹凸を有する壁材の幅木として
も有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合化粧板の一実施例の断面図、 第2図は他の実施例の断面図である。 図中、 1……複合化粧板、2……コルク基材 3……接着剤、4……板 5……紙または不織布

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ないし5mm厚のコルク基材上に、水性ビ
    ニルウレタン樹脂系接着剤を介して板を貼着一体化し
    た、柔軟性を有する複合化粧板。
  2. 【請求項2】1ないし5mm厚のコルク基材上に、それぞ
    れ水性ビニルウレタン樹脂系接着剤を介して順次紙また
    は不織布および板を貼着一体化した、柔軟性を有する
    複合化粧板。
JP60068208A 1985-03-30 1985-03-30 複合化粧板 Expired - Lifetime JPH0611528B2 (ja)

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JP60068208A JPH0611528B2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30 複合化粧板

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JPS61227044A JPS61227044A (ja) 1986-10-09
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JPS58175009U (ja) * 1982-05-17 1983-11-22 東洋フロンテ株式会社 建装材に適したコルク合板
JPS615915U (ja) * 1984-06-18 1986-01-14 東南産業株式会社 銘木化粧シ−ト

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Title
「技術シリーズ・接着」P.29〜30朝倉書店(昭56,6,20)

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