JPH06114427A - 圧延機の自動板厚制御方法 - Google Patents

圧延機の自動板厚制御方法

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Publication number
JPH06114427A
JPH06114427A JP4271683A JP27168392A JPH06114427A JP H06114427 A JPH06114427 A JP H06114427A JP 4271683 A JP4271683 A JP 4271683A JP 27168392 A JP27168392 A JP 27168392A JP H06114427 A JPH06114427 A JP H06114427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
control
rolling stand
influence coefficient
sheet thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP4271683A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Tanaka
一 田中
Tatsuo Toyofuku
達生 豊福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板の材質、圧延状態等に応じて自動板厚制
御のループゲインを補正することにより、各種の外乱発
生時においても板厚精度を高精度に確保できるようにし
た冷間圧延機の自動板厚制御方法を提供する。 【構成】 フィードフォワード制御出力に基いて圧延ス
タンドのミルモータを制御する冷間圧延機の自動板厚制
御方法において、上流側の圧延スタンドのフィードフォ
ワード制御により板厚に影響を与える影響係数を求め、
その圧延スタンドに対して下流の圧延スタンドのフィー
ドフォワード制御系のループゲインをその影響係数によ
り補正する。制御系の誤差が自動的に補正され、鋼板の
硬さ変動や圧延条件の変化によって生じる外乱に対して
も、最適な制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷間圧延機及び熱間圧延
機の自動板厚制御方法、特にフィードフォワード制御系
のループゲインの補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延機又は冷間圧延機において目標
板厚を一定にして操業する時には、長手方向の板厚変動
は定常部では通常±0.5〜1.0%であるが、鋼板内
での材質変動があると板厚変動が±3%と悪くなる。ま
た、圧延速度等の変化により圧延状況が変化すると±
0.3%程度悪くなる。以下、冷間圧延機を主体に述べ
る。
【0003】従来冷間圧延機の自動板厚制御方法として
は、圧延速度及び鋼板の材質により自動板厚制御のルー
プゲインを変更し安定したゲイン選択を行う方法が知ら
れている。この制御方法では図4に示すように鋼板の材
質がコイル内で安定している場合は安定した板厚精度を
得ることができるが、材質が変動する場合や圧延状況が
変化した場合には最適なループゲインの設定ができな
い。そのため、ループゲインのアンマッチ量がそのまま
板厚変動にあらわれ板厚精度が悪くなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解決するためになされたものであり、鋼
板の材質、圧延状態等に応じて自動板厚制御のループゲ
インを補正することにより、各種の外乱発生時において
も板厚精度を高精度に確保できるようにした圧延機の自
動板厚制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の圧延機の自動板
厚制御方法は、フィードフォワード制御出力に基いて圧
延スタンドのミルモータを制御する冷間圧延機の自動板
厚制御方法において、上流側の圧延スタンドのフィード
フォワード制御出力により板厚に影響を与える影響係数
をリアルタイムで逐次求め、その圧延スタンドに対して
下流の圧延スタンドのフィードフォワード制御系のルー
プゲインをその影響係数により補正する。そして、圧延
機として冷間圧延機を使用した場合には、影響係数α及
びフィードフォワード制御出力ΔVはそれぞれ次式によ
り求められる。
【0006】
【数2】
【0007】
【作用】本発明においては、上流側のフィードフォワー
ド制御の出力よる板厚に及ぼす影響係数がリアルタイム
に逐次求められ、鋼板の外乱変化による影響係数により
下流側のフィードフォワード制御系のループゲインに補
正がかけられているので、制御系の誤差が自動的に補正
され、鋼板の硬さ変動や圧延条件の変化によって生じる
外乱に対しても、最適な制御を行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の冷間圧延機の自動
板厚制御方法を実施する制御装置及びその関連設備の構
成を示すブロック図である。ここで、圧延スタンド#1
〜#5はワークロール8A〜8Eとバックアップロール
1A〜1Eとから構成され、被圧延材3は図の左方から
送り出されるものとする。
【0009】図2は圧延スタンド#2〜#5のフィード
フォワード制御装置(以下FFという)5A〜5Dの処
理を示すフローチャートである。圧延スタンド#1の出
側の板厚偏差12A(Δh)は、厚み計2Aによって検
出され、圧延スタンド#2のFF5Aに入力される(S
1)。圧延スタンド#2のFF5Aは、厚み計2Aで検
出した板厚偏差12Aをプログラマブルコントローラ
(以下PCという)10Aから送られてくるトラッキン
グ信号9Aに基いてトラッキングを行い(S2)、その
測定個所が圧延スタンド#2のワークロール8Bの真下
に到達すると(S3)、圧延スタンド#2のFF5Aは
圧延スタンド#1のミルモータ4Aを制御すべく制御信
号7Aを出力する(S4)。この制御信号7Aは次式に
より表される。
【0010】
【数3】
【0011】この△Vは圧延スタンド#1のミルモータ
4Aに対する制御出力であり、Hは圧延スタンド#1の
厚み計目標値、△hは圧延スタンド#1の厚み計偏差
(12A)、Gは計算機6から送られてくるゲイン11
Aである。
【0012】圧延スタンド#3のFF5Bは、圧延スタ
ンド#2のワークロール8Bに到達した板厚偏差12A
とその制御量7Aとを圧延スタンンド#2の厚み計2B
まで、トラッキング信号9Bに基いてトラッキングを行
う(S5,S6)。そして、圧延スタンド#3のFF5
Bは、厚み計2Bで測定した板厚偏差12Bに基いて板
厚に及ぼす影響係数αを次式により計算する(S7)。
【0013】
【数4】
【0014】ここで、このH+1は圧延スタンド#2の
厚み計目標値であり、Rは圧延スタンド#2の圧下率
である。圧延スタンド#3のFF5Bは、圧延スタンド
#2の板厚偏差12Bと影響係数αとをトラッキング信
号9Bに基いて圧延スタンド#3のワークロール8Cの
真下までトラッキングを行い(S8,S9)、圧延スタ
ンド#2のミルモータ4Bを制御すべく制御信号7Bを
出力する。この制御信号7Bは次式により表される。
【0015】
【数5】
【0016】圧延スタンド#3のミルモータ4C及び圧
延スタンド#4のミルモータ4Dも同様にして圧延スタ
ンド#4のFF5C及び圧延スタンド#5のFF5Dに
より上述の処理(S5)〜(S10)がそれぞれ繰り返
され、全圧延スタンドの処理が終了すると、この制御は
終了する。
【0017】図3は前記実施例による板厚精度を示す特
性図であり、この図を図4と比較すると、板厚精度が格
段に向上していることが分かる。なお、本発明は同様な
考え方で熱間圧延機の制御にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上流側の
圧延スタンドのフィードフォワード機能による板厚に及
ぼす響係数を求め、その影響係数により下流側のフィー
ドフォワード制御のループゲインに補正をかけているの
で、鋼板の材質及び圧延状態に合ったループゲインの設
定が可能となり、鋼板内で材質が変化しても、圧延状況
が変わっても、実用上十分な高精度の板厚精度を制御す
ることができる。従って、本発明の実施により板厚精度
が格段に向上し、従来の電磁鋼板材、SC材板厚シビァ
ー材等の歩留りが大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用される冷間圧延機の自
動板厚制御装置の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】圧延スタンド#2〜#5のFF5A〜5Dの処
理を示すフローチャートである。
【図3】前記実施例による板厚精度を示す特性図であ
る。
【図4】従来の制御方法による板厚精度を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
1A〜1E バックアップロール 2A〜2D 厚み計 3 被圧延材料 4A〜4E ミルモータ 5A〜5D FF 6 計算機 7A〜7D FF制御信号(モータ修正信号) 8A〜8D ワークロール 9A〜9D トラッキング信号 10 PC 11A〜11D 制御ゲイン 12A〜12D 板厚偏差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードフォワード制御出力に基いて圧
    延スタンドのミルモータを制御する圧延機の自動板厚制
    御方法において、 上流側の圧延スタンドのフィードフォワード制御出力に
    より板厚に影響を与える影響係数を求め、前記圧延スタ
    ンドに対して下流の圧延スタンドのフィードフォワード
    制御系のループゲインをその影響係数により補正する圧
    延機の自動板厚制御方法。
  2. 【請求項2】 圧延機として冷間圧延機が用いられ、影
    響係数α及びフィードフォワード制御出力ΔVはそれぞ
    れ次式により求められる請求項1記載の圧延機の自動板
    厚制御方法。 【数1】
JP4271683A 1992-10-09 1992-10-09 圧延機の自動板厚制御方法 Pending JPH06114427A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4271683A JPH06114427A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 圧延機の自動板厚制御方法

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JP4271683A JPH06114427A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 圧延機の自動板厚制御方法

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JPH06114427A true JPH06114427A (ja) 1994-04-26

Family

ID=17503413

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JP4271683A Pending JPH06114427A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 圧延機の自動板厚制御方法

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