JPH06107833A - 易接着性ポリエステルフイルム - Google Patents
易接着性ポリエステルフイルムInfo
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- JPH06107833A JPH06107833A JP4258235A JP25823592A JPH06107833A JP H06107833 A JPH06107833 A JP H06107833A JP 4258235 A JP4258235 A JP 4258235A JP 25823592 A JP25823592 A JP 25823592A JP H06107833 A JPH06107833 A JP H06107833A
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- JP
- Japan
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- acid
- polyester
- aqueous
- mol
- polyester film
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着性、耐ブロッキング性に優れた易接着性
ポリエステルフイルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少くとも片面にフェ
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸成分と多価ヒドロキシ化合物成分からなる水性ポ
リエステル(1)と水性アクリル系樹脂(2)とを主成
分とする塗布層を設けていることを特徴とする易接着性
ポリエステルフイルム。
ポリエステルフイルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少くとも片面にフェ
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸成分と多価ヒドロキシ化合物成分からなる水性ポ
リエステル(1)と水性アクリル系樹脂(2)とを主成
分とする塗布層を設けていることを特徴とする易接着性
ポリエステルフイルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は易接着性ポリエステルフ
イルムに関し、更に詳しくは印刷インキや磁気塗料に対
して高い耐熱接着力を示すポリエステルフイルムに関す
る。
イルムに関し、更に詳しくは印刷インキや磁気塗料に対
して高い耐熱接着力を示すポリエステルフイルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルムに易接着性を付与
する塗付剤としては水系のポリエステル樹脂やアクリル
系樹脂が知られている。さらにポリエステル樹脂とアク
リル系樹脂の混合系についても、特開昭58―1246
51号で知られている。しかし、このポリエステル樹脂
は耐熱性が低いため、耐ブロッキング性が劣る。そのた
め、該ポリエステル樹脂を塗設した、厚み20μm以下
の薄いポリエステルフイルムは、長尺品を巻いたときブ
ロッキングを引き起し、実用上問題が多かった。
する塗付剤としては水系のポリエステル樹脂やアクリル
系樹脂が知られている。さらにポリエステル樹脂とアク
リル系樹脂の混合系についても、特開昭58―1246
51号で知られている。しかし、このポリエステル樹脂
は耐熱性が低いため、耐ブロッキング性が劣る。そのた
め、該ポリエステル樹脂を塗設した、厚み20μm以下
の薄いポリエステルフイルムは、長尺品を巻いたときブ
ロッキングを引き起し、実用上問題が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、接着
性、耐ブロッキング性に優れた易接着性ポリエステルフ
イルムを提供することである。
性、耐ブロッキング性に優れた易接着性ポリエステルフ
イルムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエステルフイルムの少くとも片面にフェ
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸成分と多価ヒドロキシ化合物成分からなる水性ポ
リエステル(1)と水性アクリル系樹脂(2)とを主成
分とする塗布層を設けていることを特徴とする易接着性
ポリエステルフイルムによって達成される。
によれば、ポリエステルフイルムの少くとも片面にフェ
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸成分と多価ヒドロキシ化合物成分からなる水性ポ
リエステル(1)と水性アクリル系樹脂(2)とを主成
分とする塗布層を設けていることを特徴とする易接着性
ポリエステルフイルムによって達成される。
【0005】本発明において塗布層を形成する第一成分
の水性ポリエステルは、フェニルインダンジカルボン酸
を5モル%以上含む多価カルボン酸成分と多価ヒドロキ
シ化合物成分からなる水性ポリエステルであり、該フェ
ニルインダンジカルボン酸成分は全酸成分に対し20モ
ル%以上、さらに40モル%以上であることが好まし
い。そしてフェニルインダンジカルボン酸成分は100
モル%であることもできる。フェニルインダンジカルボ
ン酸成分の割合が5モル%未満になると、耐熱性が低下
し、耐ブロッキング性が劣るようになり、好ましくな
い。
の水性ポリエステルは、フェニルインダンジカルボン酸
を5モル%以上含む多価カルボン酸成分と多価ヒドロキ
シ化合物成分からなる水性ポリエステルであり、該フェ
ニルインダンジカルボン酸成分は全酸成分に対し20モ
ル%以上、さらに40モル%以上であることが好まし
い。そしてフェニルインダンジカルボン酸成分は100
モル%であることもできる。フェニルインダンジカルボ
ン酸成分の割合が5モル%未満になると、耐熱性が低下
し、耐ブロッキング性が劣るようになり、好ましくな
い。
【0006】フェニルインダンジカルボン酸としては、
下記式
下記式
【0007】
【化1】
【0008】(ただし、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ水
素または低級アルキルである)で表わされる化合物が挙
げられる。前記低級アルキルとしてはメチル、エチル、
プロピル等が挙げられる。好ましい具体例としては、
1,1,3―トリメチル―3―フェニルインダン―
4′,5―ジカルボン酸が挙げられる。
素または低級アルキルである)で表わされる化合物が挙
げられる。前記低級アルキルとしてはメチル、エチル、
プロピル等が挙げられる。好ましい具体例としては、
1,1,3―トリメチル―3―フェニルインダン―
4′,5―ジカルボン酸が挙げられる。
【0009】フェニルインダンジカルボン酸以外の多価
カルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、4,4′―ビ
フェニルジカルボン酸、1,4―シクロヘキサンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸等を
例示することができる。さらにこれら成分と共にマレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩基酸
やp―ヒドロキシ安息香酸等の如きヒドロキシカルボン
酸を小割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分や
ヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好
ましくは5モル%以下である。
カルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、4,4′―ビ
フェニルジカルボン酸、1,4―シクロヘキサンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸等を
例示することができる。さらにこれら成分と共にマレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩基酸
やp―ヒドロキシ安息香酸等の如きヒドロキシカルボン
酸を小割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分や
ヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好
ましくは5モル%以下である。
【0010】また、多価ヒドロキシ化合物成分としては
エチレングリコール、1,4―ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,6―ヘキサンジオール、1,4―シ
クロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ジ
メチロールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール等を例示するこ
とができる。これらは2種以上を用いることができる。
エチレングリコール、1,4―ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,6―ヘキサンジオール、1,4―シ
クロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ジ
メチロールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール等を例示するこ
とができる。これらは2種以上を用いることができる。
【0011】上記多価カルボン酸成分及び多価ヒドロキ
シ化合物成分の中でポリマーに親水性を付与する化合物
を少くとも一種併用することで水性ポリエステルとする
ことができる。かかる化合物としては5―Na―スルホ
イソフタル酸、5―K―スルホイソフタル酸、ジメチロ
ールプロピオン酸ソーダ、トリメリット酸アンモニウ
ム、ポリエチレングリコール等を例示することができ
る。
シ化合物成分の中でポリマーに親水性を付与する化合物
を少くとも一種併用することで水性ポリエステルとする
ことができる。かかる化合物としては5―Na―スルホ
イソフタル酸、5―K―スルホイソフタル酸、ジメチロ
ールプロピオン酸ソーダ、トリメリット酸アンモニウ
ム、ポリエチレングリコール等を例示することができ
る。
【0012】本発明における水性ポリエステルは、フェ
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸またはそのエステル形成性誘導体と多価ヒドロキ
シ化合物とを反応させることで製造することができる。
この多価カルボン酸のエステル形成性誘導体としては、
低級アルキルエステル、特にメチルエステルが好まし
い。また前記反応は常法によって行うことができ、分子
量も任意に調節することができる。ポリマーの数平均分
子量(DSC法)は5,000以上であることが好まし
い。
ニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む多価カル
ボン酸またはそのエステル形成性誘導体と多価ヒドロキ
シ化合物とを反応させることで製造することができる。
この多価カルボン酸のエステル形成性誘導体としては、
低級アルキルエステル、特にメチルエステルが好まし
い。また前記反応は常法によって行うことができ、分子
量も任意に調節することができる。ポリマーの数平均分
子量(DSC法)は5,000以上であることが好まし
い。
【0013】かくして得られる水性ポリエステルの結晶
化特性は、多価カルボン酸成分及び多価ヒドロキシ化合
物成分の種類、組合せによって変化するが、実質的に結
晶化しうる特性から非晶性まで任意にとることができ
る。フェニルインダンジカルボン酸の化学構造が特有の
かさ高構造(非平面的な構造)をとるため、該フェニル
インダンジカルボン酸の割合が大きくなるほどポリマー
の結晶特性は弱くなり、非晶性が強くなるが、二次転移
点はより高くなりポリマーの剛直性も強くなる。
化特性は、多価カルボン酸成分及び多価ヒドロキシ化合
物成分の種類、組合せによって変化するが、実質的に結
晶化しうる特性から非晶性まで任意にとることができ
る。フェニルインダンジカルボン酸の化学構造が特有の
かさ高構造(非平面的な構造)をとるため、該フェニル
インダンジカルボン酸の割合が大きくなるほどポリマー
の結晶特性は弱くなり、非晶性が強くなるが、二次転移
点はより高くなりポリマーの剛直性も強くなる。
【0014】水性ポリエステルの水性液としては、水溶
液と水分散体とがあるが、いずれでもよい。水分散体の
調製は、先ず水性ポリエステルを極性溶媒に溶解し、こ
れに水を加えて微分散化し、その後該極性溶媒を除去す
る方法で行うのが好ましい。
液と水分散体とがあるが、いずれでもよい。水分散体の
調製は、先ず水性ポリエステルを極性溶媒に溶解し、こ
れに水を加えて微分散化し、その後該極性溶媒を除去す
る方法で行うのが好ましい。
【0015】本発明において塗布層を形成する第二成分
の水性アクリル系樹脂としては、例えばメチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2―ヒドロ
キシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
2―エチルヘキシルアクリレート、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリル酸、アクリル酸ソーダ、メタ
クリル酸、イタコン酸等のアクリル系モノマーの(共)
重合体や、これらのモノマーと他のモノマーとの共重合
体を挙げることができる。他のモノマーとしては、スチ
レン、アクリルニトリル、酢酸ビニル、ビニルスルホン
酸ソーダ、メタリルスルホン酸カリ等を例示することが
できる。
の水性アクリル系樹脂としては、例えばメチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2―ヒドロ
キシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
2―エチルヘキシルアクリレート、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリル酸、アクリル酸ソーダ、メタ
クリル酸、イタコン酸等のアクリル系モノマーの(共)
重合体や、これらのモノマーと他のモノマーとの共重合
体を挙げることができる。他のモノマーとしては、スチ
レン、アクリルニトリル、酢酸ビニル、ビニルスルホン
酸ソーダ、メタリルスルホン酸カリ等を例示することが
できる。
【0016】かかる水性アクリル系樹脂は前記モノマー
を常法によって重合させることで製造することができ、
特に水性液として製造することができる。
を常法によって重合させることで製造することができ、
特に水性液として製造することができる。
【0017】本発明において水性ポリエステルと水性ア
クリル系樹脂の混合比は80/20〜20/80(重量
比)が好ましい。これらの混合は任意の方法で行うこと
ができるが、それぞれの水性液を調製し、これを混合す
るのが簡便で好ましい。
クリル系樹脂の混合比は80/20〜20/80(重量
比)が好ましい。これらの混合は任意の方法で行うこと
ができるが、それぞれの水性液を調製し、これを混合す
るのが簡便で好ましい。
【0018】本発明における塗布層の形成は、水性ポリ
エステル及び水性アクリル系樹脂を含む水性塗液をポリ
エステルフイルムの少くとも片面に塗布し、乾燥させる
ことで行うが、該水性塗液には所望により、帯電防止
剤、有機微粒子、無機微粒子、界面活性剤、等を添加す
ることができる。水性塗液の固形分濃度は1〜20重量
%、特に1.5〜6重量%が好ましい。また塗布方法は
任意に選ぶことができ、例えばロールコート法、グラビ
アコート法、スプレーコート法、エアナイフコート法等
の方法を適用することができる。塗布量は任意に決め得
るが、0.001〜2μmの層厚みとなる量が好まし
い。
エステル及び水性アクリル系樹脂を含む水性塗液をポリ
エステルフイルムの少くとも片面に塗布し、乾燥させる
ことで行うが、該水性塗液には所望により、帯電防止
剤、有機微粒子、無機微粒子、界面活性剤、等を添加す
ることができる。水性塗液の固形分濃度は1〜20重量
%、特に1.5〜6重量%が好ましい。また塗布方法は
任意に選ぶことができ、例えばロールコート法、グラビ
アコート法、スプレーコート法、エアナイフコート法等
の方法を適用することができる。塗布量は任意に決め得
るが、0.001〜2μmの層厚みとなる量が好まし
い。
【0019】水性塗液を塗布するポリエステルフイルム
は二軸延伸フイルムでもよいが、インラインコーティン
グ法、すなわち塗布後更に延伸処理を行う方法が適用で
きる未延伸フイルム、一軸延伸フイルム等が好ましい。
例えば、一軸延伸ポリエステルフイルムに水性塗液を塗
布し、次いで乾燥、延伸、熱固定処理を行って二軸延伸
ポリエステルフイルムとする、のが好ましい。
は二軸延伸フイルムでもよいが、インラインコーティン
グ法、すなわち塗布後更に延伸処理を行う方法が適用で
きる未延伸フイルム、一軸延伸フイルム等が好ましい。
例えば、一軸延伸ポリエステルフイルムに水性塗液を塗
布し、次いで乾燥、延伸、熱固定処理を行って二軸延伸
ポリエステルフイルムとする、のが好ましい。
【0020】本発明においてポリエステルフイルムを構
成するポリエステルとしては、芳香族ポリエステル例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6
―ナフタレート、ポリアリレート、共重合芳香族ポリエ
ステル等が好ましく、特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン―2,6―ナフタレートが好ましい。
成するポリエステルとしては、芳香族ポリエステル例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6
―ナフタレート、ポリアリレート、共重合芳香族ポリエ
ステル等が好ましく、特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン―2,6―ナフタレートが好ましい。
【0021】かかるポリエステルフイルムは、従来から
知られ或は使用されている方法、条件等で製造すること
ができる。
知られ或は使用されている方法、条件等で製造すること
ができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、例中の各特性は下記の方法によって測定し
た。
る。なお、例中の各特性は下記の方法によって測定し
た。
【0023】1.接着性 (A)磁性塗料 サンプルフイルムに評価塗料をマイヤーバーで乾燥後の
厚さが約4μmになるように塗布し、100℃で3分間
乾燥する。この後60℃で2時間エージングし、次いで
スコッチテープ No.600(3M社製)巾12.7m
m、長さ15cmを気泡の入らないように粘着し、この
上をJIS C2701(1975)記載の手動式荷重
ロールでならし密着させ、テープ巾に切り出す。これを
180°剥離した時の強力を測定する。
厚さが約4μmになるように塗布し、100℃で3分間
乾燥する。この後60℃で2時間エージングし、次いで
スコッチテープ No.600(3M社製)巾12.7m
m、長さ15cmを気泡の入らないように粘着し、この
上をJIS C2701(1975)記載の手動式荷重
ロールでならし密着させ、テープ巾に切り出す。これを
180°剥離した時の強力を測定する。
【0024】[評価用塗料]固形分換算で、 ウレタン樹脂 ニッポラン2304 (日本ポリウレタン製) 25重量部 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA (積水化学製) 50重量部 分散剤 レシオンP (理研ビタミン製) 1重量部 磁性剤 CTX―860 (戸田化学製) 500重量部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混
合溶剤に溶解して40%液とし、サンドグライダーで2
時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25重量部
(固形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得
る。
合溶剤に溶解して40%液とし、サンドグライダーで2
時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25重量部
(固形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得
る。
【0025】(B)UVインキ サンプルの非被覆面に厚さ250μmのポリエステルフ
イルムを接着剤で貼りつける。プライマー被覆面の上に
紫外線硬化型印刷インキ(東洋インキ製フラッシュドラ
イFDO紅APN)をRIテスター(明製作所製)によ
り印刷した後、中圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日
本電池製)UVキュア装置でキュアリングを行い、厚み
7.0μmのUVインキ層を形成する。このUVインキ
層を爪で引っかき、その欠落の程度を5段階で表示する
(良:5……1:悪)。
イルムを接着剤で貼りつける。プライマー被覆面の上に
紫外線硬化型印刷インキ(東洋インキ製フラッシュドラ
イFDO紅APN)をRIテスター(明製作所製)によ
り印刷した後、中圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日
本電池製)UVキュア装置でキュアリングを行い、厚み
7.0μmのUVインキ層を形成する。このUVインキ
層を爪で引っかき、その欠落の程度を5段階で表示する
(良:5……1:悪)。
【0026】2.耐ブロッキング性 ポリエステルフイルムの表面と裏面を合わせてから10
cm×15cm角に切り、これに50℃×70%RHの
雰囲気中で17時間、6kg/cm2 の加重をかけ、次
いでこの5cm巾の剥離強度を測定する。このときの剥
離スピードは100mm/分である。
cm×15cm角に切り、これに50℃×70%RHの
雰囲気中で17時間、6kg/cm2 の加重をかけ、次
いでこの5cm巾の剥離強度を測定する。このときの剥
離スピードは100mm/分である。
【0027】
【実施例1】 下記式(I)
【0028】
【化2】
【0029】で表わされるフェニルインダンジカルボン
酸75mol%、テレフタル酸21mol%、5―Na
―スルホイソフタル酸4mol%、エチレングリコール
30mol%、ネオペンチルグリコール50mol%、
ビスフェノールAのエチレンオキシド(2mol)付加
物5mol%、1,4―ブタンジオール15mol%か
らなる水性ポリエステル(A―1)(数平均分子量19
500、GPC法)4%水分散液60重量部に、メチル
メタクリレート60mol%―エチルアクリレート20
mol%―グリシジルメタクリレート10mol%―ア
クリル酸ソーダ5mol%―メタクリルアミド5mol
%からなる水性アクリル系樹脂(A―2)の4%水性液
30重量部、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル(ニッサンノニオンNS240:日本油脂製)4
%水溶液10重量部を配合して水性塗液(A)を調製し
た。
酸75mol%、テレフタル酸21mol%、5―Na
―スルホイソフタル酸4mol%、エチレングリコール
30mol%、ネオペンチルグリコール50mol%、
ビスフェノールAのエチレンオキシド(2mol)付加
物5mol%、1,4―ブタンジオール15mol%か
らなる水性ポリエステル(A―1)(数平均分子量19
500、GPC法)4%水分散液60重量部に、メチル
メタクリレート60mol%―エチルアクリレート20
mol%―グリシジルメタクリレート10mol%―ア
クリル酸ソーダ5mol%―メタクリルアミド5mol
%からなる水性アクリル系樹脂(A―2)の4%水性液
30重量部、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル(ニッサンノニオンNS240:日本油脂製)4
%水溶液10重量部を配合して水性塗液(A)を調製し
た。
【0030】固有粘度0.61のポリエチレンテレフタ
レートを20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出
して未延伸フイルムとし、これを機械軸方向に3.5倍
延伸し、次いで上記塗液(A)をロールコーティングし
た。次いで横方向に120℃で3.6倍延伸し、220
℃で熱処理して厚み14μmのプライマー被覆二軸配向
ポリエステルフイルムを得た。塗布厚みは0.03μm
であった。
レートを20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出
して未延伸フイルムとし、これを機械軸方向に3.5倍
延伸し、次いで上記塗液(A)をロールコーティングし
た。次いで横方向に120℃で3.6倍延伸し、220
℃で熱処理して厚み14μmのプライマー被覆二軸配向
ポリエステルフイルムを得た。塗布厚みは0.03μm
であった。
【0031】このフイルムの特性を表1に示す。
【0032】
【比較例1】塗液(A)を塗布しない以外は実施例1と
同様に行った。
同様に行った。
【0033】このフイルムの特性を表1に示す。
【0034】
【実施例2】実施例1における水性ポリエステルを構成
するフェニルインダンジカルボン酸成分の量を75mo
l%から85mol%に、かつテレフタル酸成分の量を
21mol%から11mol%に変更した水性ポリエス
テル(B―1)(数平均分子量21000)を用いる以
外は実施例1と同様に行った。
するフェニルインダンジカルボン酸成分の量を75mo
l%から85mol%に、かつテレフタル酸成分の量を
21mol%から11mol%に変更した水性ポリエス
テル(B―1)(数平均分子量21000)を用いる以
外は実施例1と同様に行った。
【0035】このフイルムの特性を表1に示す。
【0036】
【比較例2】水性ポリエステルとしてイソフタル酸60
mol%、セバシン酸6mol%、テレフタル酸80m
ol%、5―Na―スルホイソフタル酸4mol%かる
なるポリエステル樹脂(C―1)(数平均分子量205
00)を用いる以外は実施例1と同様に行った。
mol%、セバシン酸6mol%、テレフタル酸80m
ol%、5―Na―スルホイソフタル酸4mol%かる
なるポリエステル樹脂(C―1)(数平均分子量205
00)を用いる以外は実施例1と同様に行った。
【0037】このフイルムの特性を表1に示す。
【0038】
【実施例3〜9】水性ポリエステルと水性アクリル系樹
脂の混合比率を表1に示すように変える以外は実施例
1,2と同様に行った。
脂の混合比率を表1に示すように変える以外は実施例
1,2と同様に行った。
【0039】フイルムの特性を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、接着性、耐ブロッキン
グ性に優れ、特に磁気テープ、磁気ディスク、磁気カー
ド、メンブレン、印画紙、製版フイルム等に有用な易接
着性ポリエステルフイルムを提供することができる。
グ性に優れ、特に磁気テープ、磁気ディスク、磁気カー
ド、メンブレン、印画紙、製版フイルム等に有用な易接
着性ポリエステルフイルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 7016−4F
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少くとも片面
に、フェニルインダンジカルボン酸を5モル%以上含む
多価カルボン酸成分と多価ヒドロキシ化合物成分からな
る水性ポリエステル(1)と水性アクリル系樹脂(2)
とを主成分とする塗布層を設けていることを特徴とする
易接着性ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258235A JPH06107833A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 易接着性ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258235A JPH06107833A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 易接着性ポリエステルフイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107833A true JPH06107833A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17317404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4258235A Pending JPH06107833A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 易接着性ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107833A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7944678B2 (en) | 2008-09-11 | 2011-05-17 | Robertshaw Controls Company | Low voltage power supply for spark igniter and flame sense |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4258235A patent/JPH06107833A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7944678B2 (en) | 2008-09-11 | 2011-05-17 | Robertshaw Controls Company | Low voltage power supply for spark igniter and flame sense |
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