JPH06107604A - 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 - Google Patents
光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法Info
- Publication number
- JPH06107604A JPH06107604A JP26041892A JP26041892A JPH06107604A JP H06107604 A JPH06107604 A JP H06107604A JP 26041892 A JP26041892 A JP 26041892A JP 26041892 A JP26041892 A JP 26041892A JP H06107604 A JPH06107604 A JP H06107604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optically active
- mol
- ethylamine
- halogenophenyl
- resolving agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工業的に実用化可能な光学活性1−(4−ハ
ロゲノフェニル)エチルアミンの製造法を提供する。 【構成】 (RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エ
チルアミンを、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタ
ミン酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学
活性フェニルコハク酸および光学活性酒石酸アニリド誘
導体から選ばれた化合物を分割剤として用いて光学分割
することを特徴とする光学活性1−(4−ハロゲノフェ
ニル)エチルアミンの製造法。 【効果】 化学的に安定で、工業的に供給可能な分割剤
を用い、高収率、高純度の1−(4−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンが得られる。
ロゲノフェニル)エチルアミンの製造法を提供する。 【構成】 (RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エ
チルアミンを、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタ
ミン酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学
活性フェニルコハク酸および光学活性酒石酸アニリド誘
導体から選ばれた化合物を分割剤として用いて光学分割
することを特徴とする光学活性1−(4−ハロゲノフェ
ニル)エチルアミンの製造法。 【効果】 化学的に安定で、工業的に供給可能な分割剤
を用い、高収率、高純度の1−(4−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(RS)−1−(4−
ハロゲノフェニル)エチルアミンから光学分割法によ
り、農薬の中間体として、また塩基性光学分割剤として
有用な光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミンの製造法に関する。
ハロゲノフェニル)エチルアミンから光学分割法によ
り、農薬の中間体として、また塩基性光学分割剤として
有用な光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性な1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンの製造法としては、(RS)−1
−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンを光学分割す
る方法が知られている。たとえば、(1) L−酒石酸を分
割剤とする光学分割方法(Journal of Ch
emical Society(B),2418,(1
971))、(2) テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
を分割剤とする光学分割方法(特開平1−216962
号公報)などが知られている。
ェニル)エチルアミンの製造法としては、(RS)−1
−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンを光学分割す
る方法が知られている。たとえば、(1) L−酒石酸を分
割剤とする光学分割方法(Journal of Ch
emical Society(B),2418,(1
971))、(2) テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
を分割剤とする光学分割方法(特開平1−216962
号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法のうち、(1) は純粋な光学活性体を得るためには何回
かの再結晶を繰返す必要があり、実用化可能なレベルで
はなく、また(2) は光学活性なテトラヒドロフラン−2
−カルボン酸が比較的高価であり、工業的には必ずしも
よい分割方法とはいえない。
法のうち、(1) は純粋な光学活性体を得るためには何回
かの再結晶を繰返す必要があり、実用化可能なレベルで
はなく、また(2) は光学活性なテトラヒドロフラン−2
−カルボン酸が比較的高価であり、工業的には必ずしも
よい分割方法とはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
工業的に実用化可能な光学活性1−(4−ハロゲノフェ
ニル)エチルアミンの製造法を確立することを目的とし
て鋭意検討した。その結果、この目的は特定の光学活性
化合物を分割剤として用いて光学分割することにより達
成されることが判った。
工業的に実用化可能な光学活性1−(4−ハロゲノフェ
ニル)エチルアミンの製造法を確立することを目的とし
て鋭意検討した。その結果、この目的は特定の光学活性
化合物を分割剤として用いて光学分割することにより達
成されることが判った。
【0005】すなわち、本発明は次の一般式(I)
【化3】 (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表す。)で表さ
れる(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミンを、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性
フェニルコハク酸および次の一般式(II)
れる(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミンを、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性
フェニルコハク酸および次の一般式(II)
【化4】 (式中、Rは塩素原子、メトキシ基またはニトロ基を表
す。)で表される光学活性酒石酸アニリド誘導体から選
ばれた化合物を分割剤として用いて光学分割することを
特徴とする光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチ
ルアミンの製造法である。
す。)で表される光学活性酒石酸アニリド誘導体から選
ばれた化合物を分割剤として用いて光学分割することを
特徴とする光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチ
ルアミンの製造法である。
【0006】以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0007】本発明で用いる分割剤は、光学活性N−ベ
ンゼンスルホニルグルタミン酸、光学活性N−ホルミル
フェニルグリシン、光学活性フェニルコハク酸および上
記式(II)で表される光学活性酒石酸アニリド誘導体から
選ばれた化合物であり、そのD体、L体を目的に応じて
使い分けることができる。
ンゼンスルホニルグルタミン酸、光学活性N−ホルミル
フェニルグリシン、光学活性フェニルコハク酸および上
記式(II)で表される光学活性酒石酸アニリド誘導体から
選ばれた化合物であり、そのD体、L体を目的に応じて
使い分けることができる。
【0008】すなわち、本発明で用いる分割剤の具体例
としては、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルグリシン、光学活性フェニル
コハク酸、光学活性o−クロロ−酒石酸アニリド、光学
活性m−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性p−クロロ
−酒石酸アニリド、光学活性o−ニトロ−酒石酸アニリ
ド、光学活性m−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性p
−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性o−メトキシ−酒
石酸アニリド、光学活性m−メトキシ−酒石酸アニリ
ド、光学活性p−メトキシ−酒石酸アニリドなどが挙げ
られる。
としては、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルグリシン、光学活性フェニル
コハク酸、光学活性o−クロロ−酒石酸アニリド、光学
活性m−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性p−クロロ
−酒石酸アニリド、光学活性o−ニトロ−酒石酸アニリ
ド、光学活性m−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性p
−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性o−メトキシ−酒
石酸アニリド、光学活性m−メトキシ−酒石酸アニリ
ド、光学活性p−メトキシ−酒石酸アニリドなどが挙げ
られる。
【0009】光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミ
ン酸はグルタミン酸の塩基性水溶液にベンゼンスルホニ
ルクロリドを加えて反応させた後、酸析することにより
高収率で得ることができる。
ン酸はグルタミン酸の塩基性水溶液にベンゼンスルホニ
ルクロリドを加えて反応させた後、酸析することにより
高収率で得ることができる。
【0010】また、光学活性酒石酸アニリド誘導体は、
たとえば、酒石酸に無水酢酸を反応させて得られるジア
セチル酒石酸無水物に置換アニリンを反応させた後、加
水分解することにより高収率で得ることができる。もち
ろん、これら以外の方法で製造したものであっても何ら
問題ない。
たとえば、酒石酸に無水酢酸を反応させて得られるジア
セチル酒石酸無水物に置換アニリンを反応させた後、加
水分解することにより高収率で得ることができる。もち
ろん、これら以外の方法で製造したものであっても何ら
問題ない。
【0011】本発明で用いられる分割剤は、いずれも非
常に安定な化合物であり、分割回収の際に、分解、ラセ
ミ化することはほとんどない。
常に安定な化合物であり、分割回収の際に、分解、ラセ
ミ化することはほとんどない。
【0012】本発明において、原料として用いられる1
−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンは上記式(I)
で表される化合物であって、ハロゲン原子としては、好
ましくは塩素原子または臭素原子である。上記式(I) で
表される化合物の具体例としては、1−(4−クロロフ
ェニル)エチルアミン、1−(4−ブロモフェニル)エ
チルアミンなどが挙げられる。
−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンは上記式(I)
で表される化合物であって、ハロゲン原子としては、好
ましくは塩素原子または臭素原子である。上記式(I) で
表される化合物の具体例としては、1−(4−クロロフ
ェニル)エチルアミン、1−(4−ブロモフェニル)エ
チルアミンなどが挙げられる。
【0013】本発明において、原料として用いられる
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
は4−ハロゲノ−アセトフェノンの還元的アミノ化によ
り製造され、工業的に入手可能である。本発明において
原料として用いられる(RS)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンは(R)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンと(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンととを等量含むラセミ型混合物だ
けでなく、いずれか一方の光学異性体を等量以上に含む
混合物も包含する。
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
は4−ハロゲノ−アセトフェノンの還元的アミノ化によ
り製造され、工業的に入手可能である。本発明において
原料として用いられる(RS)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンは(R)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンと(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンととを等量含むラセミ型混合物だ
けでなく、いずれか一方の光学異性体を等量以上に含む
混合物も包含する。
【0014】(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)
エチルアミンの光学分割は次の手順と条件で行う。
エチルアミンの光学分割は次の手順と条件で行う。
【0015】まず、光学活性N−ベンゼンスルホニルグ
ルタミン酸もしくは光学活性フェニルコハク酸を分割剤
とする場合は、溶媒中で(RS)−1−(4−ハロゲノ
フェニル)エチルアミン1モルに対して0.15〜0.
75モル、好ましくは0.20〜0.65モル、さらに
好ましくは0.25〜0.55モルの分割剤を接触させ
てジアステレオマー塩をつくる。この時、塩酸、硫酸、
りん酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢酸などの有機酸を共
存させてもよい。鉱酸、有機酸の使用量は、分割剤と合
せて(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミン1モルに対して0.15〜0.75モル、好ましく
は0.20〜0.65モル、さらに好ましくは0.25
〜0.55モル量である。
ルタミン酸もしくは光学活性フェニルコハク酸を分割剤
とする場合は、溶媒中で(RS)−1−(4−ハロゲノ
フェニル)エチルアミン1モルに対して0.15〜0.
75モル、好ましくは0.20〜0.65モル、さらに
好ましくは0.25〜0.55モルの分割剤を接触させ
てジアステレオマー塩をつくる。この時、塩酸、硫酸、
りん酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢酸などの有機酸を共
存させてもよい。鉱酸、有機酸の使用量は、分割剤と合
せて(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミン1モルに対して0.15〜0.75モル、好ましく
は0.20〜0.65モル、さらに好ましくは0.25
〜0.55モル量である。
【0016】また、光学活性N−ホルミルフェニルグリ
シンもしくは光学活性酒石酸アニリド誘導体を分割剤と
する場合においては、(RS)−1−4−(ハロゲノフ
ェニル)エチルアミン1モルに対して0.3〜1.5モ
ル、好ましくは0.5〜1.2モルの分割剤を接触させ
てジアステレオマー塩をつくる。同様に、塩酸、硫酸、
りん酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢酸などの有機酸を共
存させてもよく、その酸の使用量は、分割剤と合せて
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
1モルに対して0.3〜1.5モル、好ましくは0.5
〜1.2モル量である。
シンもしくは光学活性酒石酸アニリド誘導体を分割剤と
する場合においては、(RS)−1−4−(ハロゲノフ
ェニル)エチルアミン1モルに対して0.3〜1.5モ
ル、好ましくは0.5〜1.2モルの分割剤を接触させ
てジアステレオマー塩をつくる。同様に、塩酸、硫酸、
りん酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢酸などの有機酸を共
存させてもよく、その酸の使用量は、分割剤と合せて
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
1モルに対して0.3〜1.5モル、好ましくは0.5
〜1.2モル量である。
【0017】ここで、使用する溶媒としては、(RS)
−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤
を、溶液中で化学的に変質せしめることなく、かつ、ジ
アステレオマー塩を析出せしめるものであればよい。た
とえば、水、メタノール、エタノール、プロパノールな
どのプロトン溶媒、アセトン、アセトニトリル、酢酸エ
チル、クロロホルム、トルエンなどの有機溶媒またはこ
れらの混合溶媒を用いることができる。好ましい溶媒は
水、エタノール、メタノールまたはこれらの混合溶媒で
あり、特に工業的には水が好ましい。
−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤
を、溶液中で化学的に変質せしめることなく、かつ、ジ
アステレオマー塩を析出せしめるものであればよい。た
とえば、水、メタノール、エタノール、プロパノールな
どのプロトン溶媒、アセトン、アセトニトリル、酢酸エ
チル、クロロホルム、トルエンなどの有機溶媒またはこ
れらの混合溶媒を用いることができる。好ましい溶媒は
水、エタノール、メタノールまたはこれらの混合溶媒で
あり、特に工業的には水が好ましい。
【0018】(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)
エチルアミンに分割剤を接触させる方法としては、前記
溶媒中に(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチ
ルアミンおよび分割剤を一挙に加えてもよいし、それら
を順次加えてもよい。さらにあらかじめ(RS)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤とから
つくった塩を、前記溶媒中に溶解させてもよい。また、
鉱酸や有機酸を共存させる場合も同様に、一挙に加えて
もよいし、それらを順次加えてもよい。
エチルアミンに分割剤を接触させる方法としては、前記
溶媒中に(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチ
ルアミンおよび分割剤を一挙に加えてもよいし、それら
を順次加えてもよい。さらにあらかじめ(RS)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤とから
つくった塩を、前記溶媒中に溶解させてもよい。また、
鉱酸や有機酸を共存させる場合も同様に、一挙に加えて
もよいし、それらを順次加えてもよい。
【0019】次に、かくして得られたジアステレオマー
塩を含む溶液を冷却および/あるいは濃縮すると、難溶
性のジアステレオマー塩が溶液から晶析してくる。
塩を含む溶液を冷却および/あるいは濃縮すると、難溶
性のジアステレオマー塩が溶液から晶析してくる。
【0020】難溶性のジアステレオマー塩が溶液から析
出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の範
囲であればよく、目的に応じて適宜決められるが、通常
は0℃から100℃の範囲で十分である。
出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の範
囲であればよく、目的に応じて適宜決められるが、通常
は0℃から100℃の範囲で十分である。
【0021】難溶性のジアステレオマー塩の結晶は、濾
過、遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分
離することができる。
過、遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分
離することができる。
【0022】一方、難溶性のジアステレオマー塩を分離
した残りの母液を冷却および/あるいは濃縮し、易溶性
のジアステレオマー塩を析出せしめた後、これを分離す
ることもできる。
した残りの母液を冷却および/あるいは濃縮し、易溶性
のジアステレオマー塩を析出せしめた後、これを分離す
ることもできる。
【0023】また、鉱酸や有機酸を共存させる場合には
母液を冷却および/あるいは濃縮すれば鉱酸塩や有機酸
塩が析出してくるので、これも分離することができる。
母液を冷却および/あるいは濃縮すれば鉱酸塩や有機酸
塩が析出してくるので、これも分離することができる。
【0024】かくして得られる各ジアステレオマー塩を
適当な方法で分解することによって、(R)−1−(4
−ハロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤を分離
・採取することができる。
適当な方法で分解することによって、(R)−1−(4
−ハロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンと分割剤を分離
・採取することができる。
【0025】ジアステレオマー塩の分解方法は任意であ
り、たとえば水性溶媒中、酸またはアルカリで処理する
方法などが適用できる。たとえばジアステレオマー塩を
水中に溶解または分散させた中に水酸化ナトリウムなど
のアルカリ水溶液を添加し、これをトルエン、クロロホ
ルムなどの有機溶媒で抽出すると(R)−1−(4−ハ
ロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−1−(4
−ハロゲノフェニル)エチルアミンが有機溶媒層に抽出
されてくるので、抽出後溶媒を留出することによって容
易に光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミ
ンを得ることができる。さらに抽残水層に硫酸や塩酸な
どの鉱酸を添加すれば水に難溶性の分割剤が析出する。
また、分割剤として酒石酸アニリド誘導体を用いる場合
には、たとえばジアステレオマー塩を水中に溶解または
分散させた中に硫酸、塩酸などの鉱酸を添加すると水に
難溶性の酒石酸アニリド誘導体が析出し、(R)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−
1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの鉱酸塩の
水溶液が得られる。この水溶液中に水酸化ナトリウムな
どのアルカリ水溶液を添加し、これをトルエン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテルなどの有機
溶媒で抽出すると(R)−1−(4−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンまたは(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンが有機溶媒層に抽出されてくるの
で、抽出後溶媒を留出することによって容易に光学活性
1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン誘導体を得
ることもできる。
り、たとえば水性溶媒中、酸またはアルカリで処理する
方法などが適用できる。たとえばジアステレオマー塩を
水中に溶解または分散させた中に水酸化ナトリウムなど
のアルカリ水溶液を添加し、これをトルエン、クロロホ
ルムなどの有機溶媒で抽出すると(R)−1−(4−ハ
ロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−1−(4
−ハロゲノフェニル)エチルアミンが有機溶媒層に抽出
されてくるので、抽出後溶媒を留出することによって容
易に光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミ
ンを得ることができる。さらに抽残水層に硫酸や塩酸な
どの鉱酸を添加すれば水に難溶性の分割剤が析出する。
また、分割剤として酒石酸アニリド誘導体を用いる場合
には、たとえばジアステレオマー塩を水中に溶解または
分散させた中に硫酸、塩酸などの鉱酸を添加すると水に
難溶性の酒石酸アニリド誘導体が析出し、(R)−1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンまたは(S)−
1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの鉱酸塩の
水溶液が得られる。この水溶液中に水酸化ナトリウムな
どのアルカリ水溶液を添加し、これをトルエン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテルなどの有機
溶媒で抽出すると(R)−1−(4−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンまたは(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンが有機溶媒層に抽出されてくるの
で、抽出後溶媒を留出することによって容易に光学活性
1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン誘導体を得
ることもできる。
【0026】本発明で用いる分割剤はいずれも水に難溶
性であり、ジアステレオマー塩溶液から高収率で回収す
ることができ、しかも回収過程で分解、ラセミ化するこ
とはほとんどない。
性であり、ジアステレオマー塩溶液から高収率で回収す
ることができ、しかも回収過程で分解、ラセミ化するこ
とはほとんどない。
【0027】つまり、この分割剤は光学活性が保持され
ているので再使用して光学分割を行うことができる。
ているので再使用して光学分割を行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0029】なお、実施例中1−(4−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンの光学純度(%ee)は、ジ−p−ト
ルオイル−L−酒石酸無水物(L−PTAN)と反応さ
せた後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によ
り次の条件下で分析を行った。
ル)エチルアミンの光学純度(%ee)は、ジ−p−ト
ルオイル−L−酒石酸無水物(L−PTAN)と反応さ
せた後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によ
り次の条件下で分析を行った。
【0030】カラム:CAPCELL PAK SG1
20(資生堂)4.6mmφ×150mm 溶離液:0.05%リン酸/メタノール=35/65 流速:1.0ml/min 検出:UV 254nm 保持時間:(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル
アミンとL−PTANとの反応物15.8分、(S)−
1−(4−クロロフェニル)エチルアミンとL−PTA
Nとの反応物19.0分、(R)−1−(4−ブロモフ
ェニル)エチルアミンとL−PTANとの反応物17.
7分、(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミ
ンとL−PTANとの反応物21.5分。
20(資生堂)4.6mmφ×150mm 溶離液:0.05%リン酸/メタノール=35/65 流速:1.0ml/min 検出:UV 254nm 保持時間:(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル
アミンとL−PTANとの反応物15.8分、(S)−
1−(4−クロロフェニル)エチルアミンとL−PTA
Nとの反応物19.0分、(R)−1−(4−ブロモフ
ェニル)エチルアミンとL−PTANとの反応物17.
7分、(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミ
ンとL−PTANとの反応物21.5分。
【0031】実施例1 (RS)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミン
(以下、1−(4−クロロフェニル)エチルアミンを
“CPA”と略記する)6.5g(0.042モル)、
N−ベンゼンスルホニル−L−グルタミン酸6.0g
(0.021モル)に水300mlを加え、約70℃で加
熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌し
た後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.7g(0.
006モル)を得た。(R)−CPAに対する晶析率は
59%、光学純度は89%eeであった。
(以下、1−(4−クロロフェニル)エチルアミンを
“CPA”と略記する)6.5g(0.042モル)、
N−ベンゼンスルホニル−L−グルタミン酸6.0g
(0.021モル)に水300mlを加え、約70℃で加
熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌し
た後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.7g(0.
006モル)を得た。(R)−CPAに対する晶析率は
59%、光学純度は89%eeであった。
【0032】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液7ml
を加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去するこ
とにより、1.8g(0.011モル)の(R)−CP
Aを得た((R)−CPAに対する収率は52%、光学
純度は88%ee)。
を加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去するこ
とにより、1.8g(0.011モル)の(R)−CP
Aを得た((R)−CPAに対する収率は52%、光学
純度は88%ee)。
【0033】実施例2 (RS)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミン
(以下、1−(4−ブロモフェニル)エチルアミンを
“BPA”と略記する)5.9g(0.029モル)、
N−ベンゼンスルホニル−L−グルタミン酸4.3g
(0.015モル)に水250mlを加え、約80℃で加
熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌し
た後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.8gを得
た。(R)−BPAに対する晶析率は75%、光学純度
は87%eeであった。
(以下、1−(4−ブロモフェニル)エチルアミンを
“BPA”と略記する)5.9g(0.029モル)、
N−ベンゼンスルホニル−L−グルタミン酸4.3g
(0.015モル)に水250mlを加え、約80℃で加
熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌し
た後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.8gを得
た。(R)−BPAに対する晶析率は75%、光学純度
は87%eeであった。
【0034】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液6ml
を加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去するこ
とにより、2.0g(0.010モル)の(R)−BP
Aを得た((R)−BPAに対する収率は69%、光学
純度は87%ee)。
を加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去するこ
とにより、2.0g(0.010モル)の(R)−BP
Aを得た((R)−BPAに対する収率は69%、光学
純度は87%ee)。
【0035】実施例3 (RS)−CPA6.5g(0.042モル)、N−ベ
ンゼンスルホニル−L−グルタミン酸3.6g(0.0
13モル)に水100mlを加え、約70℃で加熱した後
ゆっくり冷却し、濃塩酸3.5g(0.034モル)を
添加してさらに25℃まで冷却した。25℃で3時間撹
拌した後、析出した結晶を濾別し、白色結晶5.0g
(0.008モル)を得た。(R)−CPAに対する晶
析率は76%、光学純度は90%eeであった。
ンゼンスルホニル−L−グルタミン酸3.6g(0.0
13モル)に水100mlを加え、約70℃で加熱した後
ゆっくり冷却し、濃塩酸3.5g(0.034モル)を
添加してさらに25℃まで冷却した。25℃で3時間撹
拌した後、析出した結晶を濾別し、白色結晶5.0g
(0.008モル)を得た。(R)−CPAに対する晶
析率は76%、光学純度は90%eeであった。
【0036】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液10
mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.4g(0.015モル)の(R)−C
PAを得た((R)−CPAに対する収率は71%、光
学純度は91%ee)。
mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.4g(0.015モル)の(R)−C
PAを得た((R)−CPAに対する収率は71%、光
学純度は91%ee)。
【0037】実施例4 (RS)−CPA4.7g(0.030モル)、N−ホ
ルミル−D−フェニルグリシン5.5g(0.030モ
ル)に水150mlを加えて約60℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で4時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶3.3g(0.010モル)を
得た。(S)−CPAに対する晶析率は67%、光学純
度は88%eeであった。
ルミル−D−フェニルグリシン5.5g(0.030モ
ル)に水150mlを加えて約60℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で4時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶3.3g(0.010モル)を
得た。(S)−CPAに対する晶析率は67%、光学純
度は88%eeであった。
【0038】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液6ml
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、1.5g(0.009モル)の(R)−C
PAを得た((S)−CPAに対する収率は60%、光
学純度は89%ee)。
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、1.5g(0.009モル)の(R)−C
PAを得た((S)−CPAに対する収率は60%、光
学純度は89%ee)。
【0039】実施例5 (RS)−BPA5.9g(0.029モル)、N−ホ
ルミル−D−フェニルグリシン5.3g(0.029モ
ル)に水150mlを加え、約60℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。28℃で3時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶5.2g(0.014モル)を
得た。(S)−BPAに対する晶析率は93%、光学純
度は68%eeであった。
ルミル−D−フェニルグリシン5.3g(0.029モ
ル)に水150mlを加え、約60℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。28℃で3時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶5.2g(0.014モル)を
得た。(S)−BPAに対する晶析率は93%、光学純
度は68%eeであった。
【0040】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液7ml
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.6g(0.013モル)の(R)−B
PAを得た((S)−BPAに対する収率は90%、光
学純度は69%ee)。
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.6g(0.013モル)の(R)−B
PAを得た((S)−BPAに対する収率は90%、光
学純度は69%ee)。
【0041】実施例6 (RS)−CPA4.7g(0.030モル)、N−ホ
ルミル−D−フェニルグリシン3.4g(0.019モ
ル)に水70mlを加えて約60℃で加熱溶解し、次い
で、濃塩酸1.3g(0.012モル)を添加した後ゆ
っくり冷却した。20℃で3時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶4.0g(0.012モル)を
得た。(S)−CPAに対する晶析率は80%、光学純
度は90%eeであった。
ルミル−D−フェニルグリシン3.4g(0.019モ
ル)に水70mlを加えて約60℃で加熱溶解し、次い
で、濃塩酸1.3g(0.012モル)を添加した後ゆ
っくり冷却した。20℃で3時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶4.0g(0.012モル)を
得た。(S)−CPAに対する晶析率は80%、光学純
度は90%eeであった。
【0042】実施例7 (RS)−CPA6.2g(0.040モル)、(R)
−フェニルコハク酸3.9g(0.020モル)に水3
00mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却
した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶を濾別
し、白色結晶2.3gを得た。(R)−CPAに対する
晶析率は45%、光学純度は73%eeであった。
−フェニルコハク酸3.9g(0.020モル)に水3
00mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却
した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶を濾別
し、白色結晶2.3gを得た。(R)−CPAに対する
晶析率は45%、光学純度は73%eeであった。
【0043】得られた塩2.1gを水100mlで再結晶
して1.1gの塩を得た。この塩に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液5mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、0.6g(0.011モル)の
(R)−CPAを得た。光学純度は95%eeであっ
た。
して1.1gの塩を得た。この塩に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液5mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、0.6g(0.011モル)の
(R)−CPAを得た。光学純度は95%eeであっ
た。
【0044】実施例8 (RS)−CPA3.2g(0.021モル)、m−ク
ロロ−L−酒石酸アニリド5.4g(0.021モル)
に水400mlを加え、約90℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で3時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.7g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は86%、光学純度
は95%eeであった。
ロロ−L−酒石酸アニリド5.4g(0.021モル)
に水400mlを加え、約90℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で3時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.7g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は86%、光学純度
は95%eeであった。
【0045】この塩に1N塩酸12mlを加えて、析出し
たm−クロロ−L−酒石酸アニリド2.2gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液6mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
3g(0.008モル)の(R)−CPAを得た
((R)−CPAに対する収率は79%、光学純度は9
5%ee)。
たm−クロロ−L−酒石酸アニリド2.2gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液6mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
3g(0.008モル)の(R)−CPAを得た
((R)−CPAに対する収率は79%、光学純度は9
5%ee)。
【0046】実施例9 (RS)−CPA3.2g(0.021モル)、p−ニ
トロ−L−酒石酸アニリド5.6g(0.021モル)
に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、淡黄色結晶3.8g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は86%、光学純度
は92%eeであった。
トロ−L−酒石酸アニリド5.6g(0.021モル)
に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、淡黄色結晶3.8g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は86%、光学純度
は92%eeであった。
【0047】この塩に1N塩酸12mlを加えて、析出し
たp−ニトロ−L−酒石酸アニリド2.3gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液6mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
3g(0.008モル)の(R)−CPAを得た
((R)−CPAに対する収率は76%、光学純度は9
3%ee)。
たp−ニトロ−L−酒石酸アニリド2.3gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液6mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
3g(0.008モル)の(R)−CPAを得た
((R)−CPAに対する収率は76%、光学純度は9
3%ee)。
【0048】実施例10 (RS)−CPA6.2g(0.040モル)、m−ク
ロロ−L−酒石酸アニリド5.1g(0.020モル)
に水450mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶5.2g(0.013モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は65%、光学純度
は99%eeであった。
ロロ−L−酒石酸アニリド5.1g(0.020モル)
に水450mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶5.2g(0.013モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は65%、光学純度
は99%eeであった。
【0049】実施例11 (RS)−CPA3.1g(0.020モル)、p−ク
ロロ−L−酒石酸アニリド5.2g(0.020モル)
に水450mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.9g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は94%、光学純度
は69%eeであった。
ロロ−L−酒石酸アニリド5.2g(0.020モル)
に水450mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.9g(0.009モル)を得
た。(R)−CPAに対する晶析率は94%、光学純度
は69%eeであった。
【0050】析出結晶3.6gを水200mlで再結晶し
て2.2gの結晶を得た(光学純度は99.0%e
e)。
て2.2gの結晶を得た(光学純度は99.0%e
e)。
【0051】実施例12 (RS)−CPA3.2g(0.020モル)、m−メ
トキシ−L−酒石酸アニリド5.1g(0.020モ
ル)に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で6時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶4.0g(0.010モル)を
得た。(R)−CPAに対する晶析率は97%、光学純
度は91%eeであった。
トキシ−L−酒石酸アニリド5.1g(0.020モ
ル)に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で6時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶4.0g(0.010モル)を
得た。(R)−CPAに対する晶析率は97%、光学純
度は91%eeであった。
【0052】実施例13 (RS)−CPA4.6g(0.030モル)、m−メ
トキシ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.015モ
ル)に水70mlとエタノール10mlを加え、約50℃で
加熱溶解した後ゆっくり冷却した。25℃で3時間撹拌
した後、析出した結晶を濾別し、白色結晶4.2g
(0.010モル)を得た。(R)−CPAに対する晶
析率は68%、光学純度は99%eeであった。
トキシ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.015モ
ル)に水70mlとエタノール10mlを加え、約50℃で
加熱溶解した後ゆっくり冷却した。25℃で3時間撹拌
した後、析出した結晶を濾別し、白色結晶4.2g
(0.010モル)を得た。(R)−CPAに対する晶
析率は68%、光学純度は99%eeであった。
【0053】実施例14 (RS)−CPA1.6g(0.010モル)、p−メ
トキシ−L−酒石酸アニリド2.5g(0.010モ
ル)に水100mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で6時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶1.9g(0.005モル)を
得た。(R)−CPAに対する晶析率は97%、光学純
度は68%eeであった。
トキシ−L−酒石酸アニリド2.5g(0.010モ
ル)に水100mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で6時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶1.9g(0.005モル)を
得た。(R)−CPAに対する晶析率は97%、光学純
度は68%eeであった。
【0054】析出結晶1.3gを水50mlで再結晶して
0.8gの結晶を得た(光学純度は99.3%ee)。
0.8gの結晶を得た(光学純度は99.3%ee)。
【0055】実施例15 (RS)−BPAと略記する2.9g(0.015モ
ル)、m−クロロ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.
015モル)に水500mlを加え、約80℃で加熱溶解
した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌した後、
析出した結晶を濾別し、白色結晶2.7g(0.006
モル)を得た。(R)−BPAに対する晶析率は78
%、光学純度は97%eeであった。
ル)、m−クロロ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.
015モル)に水500mlを加え、約80℃で加熱溶解
した後ゆっくり冷却した。30℃で5時間撹拌した後、
析出した結晶を濾別し、白色結晶2.7g(0.006
モル)を得た。(R)−BPAに対する晶析率は78
%、光学純度は97%eeであった。
【0056】この塩に2N塩酸4mlを加えて、析出した
p−クロロ−L−酒石酸アニリド1.5gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液5mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
0g(0.005モル)の(R)−BPAを得た
((R)−BPAに対する収率は67%、光学純度は9
7.3%ee)。
p−クロロ−L−酒石酸アニリド1.5gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液5mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
0g(0.005モル)の(R)−BPAを得た
((R)−BPAに対する収率は67%、光学純度は9
7.3%ee)。
【0057】実施例16 (RS)−BPA3.1g(0.015モル)、p−ク
ロロ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.015モル)
に水600mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.2g(0.007モル)を得
た。(R)−BPAに対する晶析率は93%、光学純度
は88%eeであった。
ロロ−L−酒石酸アニリド3.8g(0.015モル)
に水600mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆっく
り冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶
を濾別し、白色結晶3.2g(0.007モル)を得
た。(R)−BPAに対する晶析率は93%、光学純度
は88%eeであった。
【0058】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液7ml
と水15mlを添加してジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、1.3g(0.007モル)の
(R)−BPAを得た((R)−BPAに対する収率は
87%、光学純度は87%ee)。
と水15mlを添加してジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、1.3g(0.007モル)の
(R)−BPAを得た((R)−BPAに対する収率は
87%、光学純度は87%ee)。
【0059】実施例17 (RS)−BPA3.1g(0.015モル)、m−メ
トキシ−L−酒石酸アニリド3.9g(0.015モ
ル)に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶2.0g(0.004モル)を
得た。(R)−BPAに対する晶析率は59%、光学純
度は97.7%eeであった。
トキシ−L−酒石酸アニリド3.9g(0.015モ
ル)に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で5時間撹拌した後、析出した
結晶を濾別し、白色結晶2.0g(0.004モル)を
得た。(R)−BPAに対する晶析率は59%、光学純
度は97.7%eeであった。
【0060】実施例18 (RS)−BPA3.1g(0.015モル)、m−メ
トキシ−L−酒石酸アニリド2.0g(0.008モ
ル)に水80mlと酢酸0.5gを加え、約80℃で加熱
溶解した後ゆっくり冷却した。20℃で2時間撹拌した
後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.2g(0.0
07モル)を得た。(R)−BPAに対する晶析率は9
3%、光学純度は95%eeであった。
トキシ−L−酒石酸アニリド2.0g(0.008モ
ル)に水80mlと酢酸0.5gを加え、約80℃で加熱
溶解した後ゆっくり冷却した。20℃で2時間撹拌した
後、析出した結晶を濾別し、白色結晶3.2g(0.0
07モル)を得た。(R)−BPAに対する晶析率は9
3%、光学純度は95%eeであった。
【0061】
(1) 本発明で使用する分割剤は、安価な原料から高収率
で得られるため、工業的に供給可能である。 (2) 本発明で使用する分割剤は、化学的に非常に安定な
ため、ジアステレオマー塩溶液から高収率でラセミ化す
ることなく回収することができ、分割剤の再使用が可能
である◎ (3) 本発明方法は、収率および光学純度においても優れ
ている。 (4) 従って、本発明によれば工業的に実用化可能な光学
活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造
法が提供できる。
で得られるため、工業的に供給可能である。 (2) 本発明で使用する分割剤は、化学的に非常に安定な
ため、ジアステレオマー塩溶液から高収率でラセミ化す
ることなく回収することができ、分割剤の再使用が可能
である◎ (3) 本発明方法は、収率および光学純度においても優れ
ている。 (4) 従って、本発明によれば工業的に実用化可能な光学
活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造
法が提供できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、本発明で用いる分割剤の具体例
としては、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性
フェニルコハク酸、光学活性o−クロロ−酒石酸アニリ
ド、光学活性m−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性p
−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性o−ニトロ−酒石
酸アニリド、光学活性m−ニトロ−酒石酸アニリド、光
学活性p−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性o−メト
キシ−酒石酸アニリド、光学活性m−メトキシ−酒石酸
アニリド、光学活性p−メトキシ−酒石酸アニリドなど
が挙げられる。
としては、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性
フェニルコハク酸、光学活性o−クロロ−酒石酸アニリ
ド、光学活性m−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性p
−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性o−ニトロ−酒石
酸アニリド、光学活性m−ニトロ−酒石酸アニリド、光
学活性p−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性o−メト
キシ−酒石酸アニリド、光学活性m−メトキシ−酒石酸
アニリド、光学活性p−メトキシ−酒石酸アニリドなど
が挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明において、原料として用いられる
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
は4−ハロゲノ−アセトフェノンの還元的アミノ化によ
り製造され、工業的に入手可能である。本発明において
原料として用いられる(RS)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンは(R)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンと(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンとを等量含むラセミ型混合物だけ
でなく、いずれか一方の光学異性体を等量以上に含む混
合物も包含する。
(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン
は4−ハロゲノ−アセトフェノンの還元的アミノ化によ
り製造され、工業的に入手可能である。本発明において
原料として用いられる(RS)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンは(R)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンと(S)−1−(4−ハロゲノフ
ェニル)エチルアミンとを等量含むラセミ型混合物だけ
でなく、いずれか一方の光学異性体を等量以上に含む混
合物も包含する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液6ml
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、1.5g(0.009モル)の(S)−C
PAを得た((S)−CPAに対する収率は60%、光
学純度は89%ee)。
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、1.5g(0.009モル)の(S)−C
PAを得た((S)−CPAに対する収率は60%、光
学純度は89%ee)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】この塩に2N水酸化ナトリウム水溶液7ml
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.6g(0.013モル)の(S)−B
PAを得た((S)−BPAに対する収率は90%、光
学純度は69%ee)。
を添加してジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2.6g(0.013モル)の(S)−B
PAを得た((S)−BPAに対する収率は90%、光
学純度は69%ee)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】実施例7 (RS)−CPA6.2g(0.040モル)、(S)
−フェニルコハク酸3.9g(0.020モル)に水3
00mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却
した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶を濾別
し、白色結晶2.3gを得た。(R)−CPAに対する
晶析率は45%、光学純度は73%eeであった。
−フェニルコハク酸3.9g(0.020モル)に水3
00mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却
した。30℃で5時間撹拌した後、析出した結晶を濾別
し、白色結晶2.3gを得た。(R)−CPAに対する
晶析率は45%、光学純度は73%eeであった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】得られた塩2.1gを水100mlで再結晶
して1.1gの塩を得た。この塩に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液5mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、0.6gの(R)−CPAを得
た。光学純度は95%eeであった。
して1.1gの塩を得た。この塩に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液5mlを加えてジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒
を留去することにより、0.6gの(R)−CPAを得
た。光学純度は95%eeであった。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】この塩に2N塩酸4mlを加えて、析出した
m−クロロ−L−酒石酸アニリド1.5gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液5mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
0g(0.005モル)の(R)−BPAを得た
((R)−BPAに対する収率は67%、光学純度は9
7.3%ee)。
m−クロロ−L−酒石酸アニリド1.5gを回収した
後、2N水酸化ナトリウム水溶液5mlを添加してジクロ
ロメタンで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、1.
0g(0.005モル)の(R)−BPAを得た
((R)−BPAに対する収率は67%、光学純度は9
7.3%ee)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】
【発明の効果】 (1) 本発明で使用する分割剤は、安価な原料から高収率
で得られるため、工業的に供給可能である。 (2) 本発明で使用する分割剤は、化学的に非常に安定な
ため、ジアステレオマー塩溶液から高収率でラセミ化す
ることなく回収することができ、分割剤の再使用が可能
である。 (3) 本発明方法は、収率および光学純度においても優れ
ている。 (4) 従って、本発明によれば工業的に実用化可能な光学
活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造
法が提供できる。
で得られるため、工業的に供給可能である。 (2) 本発明で使用する分割剤は、化学的に非常に安定な
ため、ジアステレオマー塩溶液から高収率でラセミ化す
ることなく回収することができ、分割剤の再使用が可能
である。 (3) 本発明方法は、収率および光学純度においても優れ
ている。 (4) 従って、本発明によれば工業的に実用化可能な光学
活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造
法が提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表す。)で表さ
れる(RS)−1−(4−ハロゲノフェニル)エチルア
ミンを、光学活性N−ベンゼンスルホニルグルタミン
酸、光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性
フェニルコハク酸および次の一般式(II) 【化2】 (式中、Rは塩素原子、メトキシ基またはニトロ基を表
す。)で表される光学活性酒石酸アニリド誘導体から選
ばれた化合物を分割剤として用いて光学分割することを
特徴とする光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチ
ルアミンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26041892A JP3304419B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26041892A JP3304419B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107604A true JPH06107604A (ja) | 1994-04-19 |
JP3304419B2 JP3304419B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=17347665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26041892A Expired - Fee Related JP3304419B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3304419B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0688760A1 (en) * | 1994-06-21 | 1995-12-27 | Ajinomoto Co., Inc. | Addition salts of acyl-amino acids and alpha-aryl-amines and process for the optical resolution of alpha-arylamines |
EP0776883A1 (en) * | 1995-11-29 | 1997-06-04 | Ajinomoto Co., Inc. | Adduct salts of substituted benzylamine and a process for optically resolving them |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26041892A patent/JP3304419B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0688760A1 (en) * | 1994-06-21 | 1995-12-27 | Ajinomoto Co., Inc. | Addition salts of acyl-amino acids and alpha-aryl-amines and process for the optical resolution of alpha-arylamines |
US5629450A (en) * | 1994-06-21 | 1997-05-13 | Ajinomoto Co., Inc. | Addition salt of acyl-amino acid and α-aryl amine and process for optical resolution of α-arylamine |
EP0845455A1 (en) * | 1994-06-21 | 1998-06-03 | Ajinomoto Co., Inc. | Addition salts of acyl-amino acids and alpha-arylamines and process for the optical resolution of alpha-arylamines |
EP0776883A1 (en) * | 1995-11-29 | 1997-06-04 | Ajinomoto Co., Inc. | Adduct salts of substituted benzylamine and a process for optically resolving them |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3304419B2 (ja) | 2002-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3209041B2 (ja) | 光学分割剤およびそれを用いた光学活性テトラヒドロフランカルボン酸類の製造法 | |
JP3088777B2 (ja) | 新規光学分割剤及びそれを用いる光学活性アミンの製造方法 | |
JPH0546332B2 (ja) | ||
JPH06107604A (ja) | 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 | |
EP0906906B1 (en) | Process for preparing optically active 2-piperazinecarboxylic acid derivatives | |
US4045450A (en) | Optical resolution of DL-pantolactone | |
JPH09176115A (ja) | 光学活性なn−ベンジル−3−アミノピロリジンの製造方法 | |
JP2830364B2 (ja) | 光学活性1―ベンジル―3―ヒドロキシピロリジンの製造方法 | |
JPH06107603A (ja) | 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法 | |
JPH07330732A (ja) | 光学活性な3−アミノ−1−ベンジルピペリジン誘導体 | |
JP3284605B2 (ja) | 光学活性1−(1−ナフチル)エチルアミンの製造法 | |
JP3157118B2 (ja) | アシルアミノ酸を用いるピペリジン誘導体の光学分割方法 | |
JP3663643B2 (ja) | 光学活性1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの製造法 | |
JPH05279325A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JP2823679B2 (ja) | 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 | |
JPH05279326A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法 | |
JPH05271169A (ja) | 新規な光学活性tert−ロイシン・1−(4−置換フェニル)エタンスルホン酸塩およびその製造法 | |
JP3288109B2 (ja) | 光学異性体分離法 | |
JP3157117B2 (ja) | ピペリジン誘導体の光学分割方法 | |
JP3284607B2 (ja) | 光学活性1−フェニルエチルアミンの製造法 | |
JP3738470B2 (ja) | 光学活性 1−(ジクロロ置換フェニル) エチルアミン類の製造方法 | |
JP2917495B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製造法 | |
JP3084577B2 (ja) | 光学活性なアトロラクチン酸の製造方法および製造の中間体 | |
JPH0143731B2 (ja) | ||
JP2574254B2 (ja) | 光学分割法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |