JPH06107603A - 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH06107603A
JPH06107603A JP26042492A JP26042492A JPH06107603A JP H06107603 A JPH06107603 A JP H06107603A JP 26042492 A JP26042492 A JP 26042492A JP 26042492 A JP26042492 A JP 26042492A JP H06107603 A JPH06107603 A JP H06107603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
phenylethylamine
derivative
phenylethylamine derivative
diastereomer salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26042492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3284608B2 (ja
Inventor
Sakie Nakai
佐喜恵 中井
Haruyo Satou
治代 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP26042492A priority Critical patent/JP3284608B2/ja
Publication of JPH06107603A publication Critical patent/JPH06107603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284608B2 publication Critical patent/JP3284608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に実用化可能な光学活性1−フェニル
エチルアミン誘導体の製造法を提供する。 【構成】 (RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体
を光学活性N−ホルミルフェニルグリシン、光学活性酒
石酸アニリド誘導体から選ばれた化合物を分割剤として
用いて光学分割することを特徴とする光学活性1−フェ
ニルエチルアミン誘導体の製造法。 【効果】 化学的に安定で、工業的に供給可能な分割剤
を用い、高収率、高純度の1−フェニルエチルアミン誘
導体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(RS)−1−フェニ
ルエチルアミン誘導体から光学分割法により農薬の中間
体として、また、塩基性光学分割剤として有用な光学活
性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性な1−フェニルエチルア
ミンの製造法としては、(RS)−1−フェニルエチル
アミン誘導体を光学分割する方法が知られている。たと
えば、(1) L−酒石酸を分割剤とする光学分割方法(J
ournal of Chemical Societ
y (B),2418,(1971))、(2) 光学活性
2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸で光
学分割する方法(特開昭64−52741号公報)など
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法のうち(1) は、その操作が繁雑で、純粋な光学活性体
を得るためには何回かの再結晶を繰返す必要があり実用
化可能なレベルではなく、(2) は、光学活性テトラヒド
ロフラン−2−カルボン酸や光学活性2−(6−メトキ
シ−2−ナフチル)プロピオン酸が比較的高価であり、
工業的には必ずしもよい分割剤方法とはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
工業的に実用化可能な光学活性1−フェニルエチルアミ
ン誘導体の製造法を確立することを目的として鋭意検討
した。その結果、この目的は特定の光学活性化合物を分
割剤として用いて光学分割することにより達成されるこ
とが判った。
【0005】すなわち、本発明は次の一般式(I)
【化3】 (式中、R1 はメチル基またはメトキシ基を表す。)で
表される(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体を
光学活性N−ホルミルフェニルグリシンおよび次の一般
式(II)
【化4】 (式中、R2 は塩素原子またはニトロ基を表す。)で表
される光学活性酒石酸アニリド誘導体から選ばれた化合
物を分割剤として用いて光学分割することを特徴とする
光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法であ
る。
【0006】以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0007】本発明で用いる分割剤は、光学活性なN−
ホルミルフェニルグリシンおよび上記式(II)で表される
光学活性酒石酸アニリド誘導体から選ばれた化合物であ
り、そのD体、L体を目的に応じて使い分けすることが
できる。
【0008】すなわち、本発明で用いる分割剤の具体例
としては、光学活性N−ホルミルグリシン、光学活性o
−クロロ−酒石酸アニリド、光学活性m−クロロ−酒石
酸アニリド、光学活性p−クロロ−酒石酸アニリド、光
学活性o−ニトロ−酒石酸アニリド、光学活性m−ニト
ロ−酒石酸アニリド、光学活性p−ニトロ−酒石酸アニ
リドなどが挙げられる。
【0009】光学活性酒石酸アニリド誘導体は、たとえ
ば、酒石酸に無水酢酸を反応させて得られるジアセチル
酒石酸無水物に置換アニリンを反応させた後、加水分解
することにより高収率で得ることができる。もちろん、
これら以外の方法で製造したものであっても何ら問題な
い。
【0010】本発明で用いられる分割剤は、いずれも非
常に安定な化合物であり、分割回収の際に、分解、ラセ
ミ化することはほとんどない。
【0011】本発明において、原料として用いられる1
−フェニルエチルアミン誘導体は上記式(I) で表される
化合物であって、上記式(I) で表される化合物の具体例
としては、1−(4−メチルフェニル)エチルアミン、
1−(4−メトキシフェニル)エチルアミンなどが挙げ
られる。
【0012】本発明において、原料として用いられる
(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体は4−置換
アセトフェノンの還元的アミノ化により製造され容易に
入手可能である。
【0013】本発明において、原料として用いられる
(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体は、(R)
−1−フェニルエチルアミン誘導体と(S)−1−フェ
ニルエチルアミン誘導体とを等量含むラセミ型混合物だ
けでなく、いずれか一方の光学異性体を等量以上に含む
混合物も包含する。
【0014】(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導
体の光学分割は次の手順と条件で行う。
【0015】まず、溶媒中で(RS)−1−フェニルエ
チルアミン誘導体1モルに対して0.3〜1.5モル、
好ましくは0.5〜1.2モルの分割剤を接触させてジ
アステレオマー塩をつくる。この時、塩酸、硫酸、りん
酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢酸などの有機酸を共存さ
せてもよい。鉱酸、有機酸の使用量は、分割剤と合せて
(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体1モルに対
して0.3〜1.5モル、好ましくは0.5〜1.2モ
ル量である。
【0016】ここで、使用する溶媒としては、(RS)
−1−フェニルエチルアミン誘導体と分割剤を溶液中で
化学的に変質せしめることなく、かつ、ジアステレオマ
ー塩を析出せしめるものであればよい。たとえば、水、
メタノール、エタノール、プロパノールなどのプロトン
溶媒、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、トルエンなどの有機溶媒またはこれらの混合溶
媒を用いることができる。好ましい溶媒は水、エタノー
ルまたはこれらの混合溶媒であり、特に工業的には水が
好ましい。
【0017】(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導
体に分割剤を接触させる方法としては、前記溶媒中に
(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体および分割
剤を一挙に加えてもよいし、それらを順次加えてもよ
い。さらにあらかあじめ(RS)−1−フェニルエチル
アミン誘導体と分割剤からつくった塩を、前記溶媒中に
溶解あるいは懸濁させてもよい。また、鉱酸や有機酸を
共存させる場合も同様に、一挙に加えてもよいし、それ
らを順次加えてもよい。
【0018】次に、かくして得られたジアステレオマー
塩を含む溶液を冷却および/あるいは濃縮すると、難溶
性のジアステレオマー塩が溶液から晶析してくる。
【0019】難溶性のジアステレオマー塩が溶液から析
出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の範
囲であればよく、目的に応じて適宜決められるが、通常
は0℃から100℃の範囲で十分である。
【0020】難溶性のジアステレオマー塩の結晶は、瀘
過、遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分
離することができる。
【0021】一方、難溶性のジアステレオマー塩を分離
した残りの母液を冷却および/あるいは濃縮し、易溶性
のジアステレオマー塩を析出せしめた後、これを分離す
ることもできる。
【0022】また、鉱酸や有機酸を共存させる場合には
母液を冷却および/あるいは濃縮すれば鉱酸塩や有機酸
塩が析出してくるので、これも分離することができる。
【0023】かくして得られる各ジアステレオマー塩を
適当な方法で分解することによって、(R)−1−フェ
ニルエチルアミン誘導体または(S)−1−フェニルエ
チルアミン誘導体と分割剤を分離・採取することができ
る。
【0024】ジアステレオマー塩の分解方法は任意であ
り、たとえば水性溶媒中、酸またはアルカリで処理する
方法などが適用できる。たとえば、ジアステレオマー塩
を水中に溶解または分散させた中に水酸化ナトリウムな
どのアルカリ水溶液を添加し、これをトルエン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテルなどの有機
溶媒で抽出すると(R)−1−フェニルエチルアミン誘
導体または(S)−1−フェニルエチルアミン誘導体が
有機溶媒層に抽出されてくるので、抽出後溶媒を留出す
ることによって容易に光学活性1−フェニルエチルアミ
ン誘導体を得ることができる。
【0025】さらに抽残水層に硫酸や塩酸などの鉱酸を
添加すれば水に難溶性の分割剤が析出する。また、分割
剤として酒石酸アニリド誘導体を用いる場合には、たと
えばジアステレオマー塩を水中に溶解または分散させた
中に硫酸、塩酸などの鉱酸を添加すると水に難溶性の酒
石酸アニリド誘導体が析出し、(R)−1−フェニルエ
チルアミン誘導体または(S)−1−フェニルエチルア
ミン誘導体の鉱酸塩の水溶液が得られる。この水溶液中
に水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液を添加し、こ
れをトルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチ
ルエーテルなどの有機溶媒で抽出すると(R)−1−フ
ェニルエチルアミン誘導体または(S)−1−フェニル
エチルアミン誘導体が有機溶媒層に抽出されてくるの
で、抽出後溶媒を留出することによって容易に光学活性
1−フェニルエチルアミン誘導体を得ることもできる。
【0026】本発明で用いる分割剤はいずれも水に難溶
性であり、ジアステレオマー塩溶液から高収率で回収す
ることができ、しかも回収過程で分解、ラセミ化するこ
とはほとんどない。
【0027】つまり、この分割剤は光学活性が保持され
ているので再使用して光学分割を行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0029】なお、実施例中1−フェニルエチルアミン
誘導体の光学純度(%ee)は、ジ−p−トルオイル−
L−酒石酸無水物(L−PTAN)と反応させた後、高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)により次の条件
下で分析を行った。
【0030】カラム:CAPCELL PAK SG1
20(資生堂)4.6mmφ×150mm 溶離液:0.05%リン酸/メタノール=35/65 流速:1.0ml/min 検出:UV 254nm 保持時間:(R)−1−(4−メチルフェニル)エチル
アミンとL−PTANとの反応物11.8分、(S)−
1−(4−メチルフェニル)エチルアミンとL−PTA
Nとの反応物14.3分、(R)−1−(4−メトキシ
フェニル)エチルアミンとL−PTANとの反応物8.
0分、(S)−1−(4−メトキシフェニル)エチルア
ミンとL−PTANとの反応物9.6分
【0031】実施例1 (RS)−1−(4−メチルフェニル)エチルアミン
(以下、1−(4−メチルフェニル)エチルアミンを
“MePA”と略記する)4.0g(0.030モ
ル)、N−ホルミル−D−フェニルグリシン5.3g
(0.029モル)に水100mlを加え、約55℃で加
熱溶解した後ゆっくり冷却した。28℃で3時間攪拌し
た後、析出した結晶を瀘過し、白色結晶2.5g(0.
008モル)を得た。(S)−MePAに対する晶析率
は54%、光学純度は45%eeであった。
【0032】この塩に2N水酸化ナトリウム4mlを加え
ジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することによ
り、1.05gの(R)−MePAを得た。
【0033】実施例2 (RS)−1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン
(以下、(RS)−MeOPAと略記する)4.4g
(0.029モル)、N−ホルミル−D−フェニルグリ
シン5.3g(0.029モル)に水100mlを加え、
約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で
5時間攪拌した後、析出した結晶を瀘別し、白色結晶
2.9g(0.009モル)を得た。(R)−MeOP
Aに対する晶析率は60%、光学純度は68%eeであ
った。
【0034】この塩に2N水酸化ナトリウム5mlを加え
ジチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、
1.30gの(S)−MeOPAを得た。
【0035】実施例3 (RS)−MePA2.0g(0.015モル)、m−
クロロ−L−酒石酸アニリド3.9g(0.015モ
ル)に水300mlを加え、約70℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。28℃で3時間攪拌した後、析出した
結晶を瀘別し、白色結晶1.9g(0.005モル)を
得た。(R)−MePAに対する晶析率は64%、光学
純度は97%eeであった。
【0036】この塩に2N塩酸7mlを加えて、析出した
m−クロロ−L−酒石酸アニリド1.2gを回収した後
2N水酸化ナトリウム水溶液4mlを加えジエチルエーテ
ルで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去することにより、0.65gの
(R)−MePAを得た(光学純度は97%ee)。
【0037】実施例4 (RS)−MePA3.9g(0.029モル)、o−
ニトロ−L−酒石酸アニリド7.8g(0.029モ
ル)に水200mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。28℃で3時間攪拌した後、析出した
結晶を瀘別し、黄色結晶4.9g(0.012モル)を
得た。(R)−MePAに対する晶析率は83%、光学
純度は56%eeであった。
【0038】実施例5 (RS)−MeOPA2.4g(0.016モル)、m
−クロロ−L−酒石酸アニリド4.0g(0.015モ
ル)に水300mlを加え、約80℃で加熱溶解した後ゆ
っくり冷却した。30℃で5時間攪拌した後、析出した
結晶を瀘別し、白色結晶1.1g(0.003モル)を
得た。(R)−MeOPAに対する晶析率は34%、光
学純度は48%eeであった。
【0039】
【発明の効果】
(1) 本発明で使用する分割剤は、安価な原料から高収率
で得られるため、工業的に供給可能である。 (2) 本発明で使用する分割剤は、化学的に非常に安定な
ため、ジアステレオマー塩溶液から高収率でラセミ化す
ることなく回収することができ、分割剤の再使用が可能
である。 (3) 本発明方法は、収率および光学純度においても優れ
ている。 (4) 従って、本発明によれば工業的に実用化可能な光学
活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法が提供で
きる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性な1−フェニルエチルア
ミン誘導体の製造法としては、(RS)−1−フェニル
エチルアミン誘導体を光学分割する方法が知られてい
る。たとえば、(1) L−酒石酸を分割剤とする光学分割
方法(Journal of Chemical So
ciety (B),2418,(1971))、(2)
光学活性2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオ
ン酸で光学分割する方法(特開昭64−52741号公
報)などが知られている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法のうち(1) は、その操作が繁雑で、純粋な光学活性体
を得るためには何回かの再結晶を繰返す必要があり実用
化可能なレベルではなく、(2) は、光学活性2−(6−
メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸が比較的高価で
あり、工業的には必ずしもよい分割方法とはいえない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導
体に分割剤を接触させる方法としては、前記溶媒中に
(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体および分割
剤を一挙に加えてもよいし、それらを順次加えてもよ
い。さらにあらかじめ(RS)−1−フェニルエチルア
ミン誘導体と分割剤からつくった塩を、前記溶媒中に溶
解あるいは懸濁させてもよい。また、鉱酸や有機酸を共
存させる場合も同様に、一挙に加えてもよいし、それら
を順次加えてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】この塩に2N水酸化ナトリウム4mlを加え
ジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去することによ
り、1.05gの()−MePAを得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】実施例2 (RS)−1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン
(以下、(RS)−MeOPAと略記する)4.4g
(0.029モル)、N−ホルミル−D−フェニルグリ
シン5.3g(0.029モル)に水100mlを加え、
約70℃で加熱溶解した後ゆっくり冷却した。30℃で
5時間攪拌した後、析出した結晶を瀘別し、白色結晶
2.9g(0.009モル)を得た。()−MeOP
Aに対する晶析率は60%、光学純度は68%eeであ
った。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】この塩にN塩酸7mlを加えて、析出した
m−クロロ−L−酒石酸アニリド1.2gを回収した後
2N水酸化ナトリウム水溶液4mlを加えジエチルエーテ
ルで抽出し、有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去することにより、0.65gの
(R)−MePAを得た(光学純度は97%ee)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は、メチル基またはメトキシ基を表す。)
    で表される(RS)−1−フェニルエチルアミン誘導体
    を光学活性N−ホルミルフェニルグリシンおよび次の一
    般式(II) 【化2】 (式中、R2 は塩素原子またはニトロ基を表す。)で表
    される光学活性酒石酸アニリド誘導体から選ばれた化合
    物を分割剤として用いて光学分割することを特徴とする
    光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法。
JP26042492A 1992-09-30 1992-09-30 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法 Expired - Fee Related JP3284608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26042492A JP3284608B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26042492A JP3284608B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06107603A true JPH06107603A (ja) 1994-04-19
JP3284608B2 JP3284608B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=17347746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26042492A Expired - Fee Related JP3284608B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284608B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1066434C (zh) * 1997-06-09 2001-05-30 吉林大学 (±)-1-芳基乙胺的拆分

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1066434C (zh) * 1997-06-09 2001-05-30 吉林大学 (±)-1-芳基乙胺的拆分

Also Published As

Publication number Publication date
JP3284608B2 (ja) 2002-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4546201A (en) Process for the optical resolution of (±)2-(6'methoxy-2'-naphthyl)-propionic acid
JP3209041B2 (ja) 光学分割剤およびそれを用いた光学活性テトラヒドロフランカルボン酸類の製造法
JP3304419B2 (ja) 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法
JPH06107603A (ja) 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法
JP2830364B2 (ja) 光学活性1―ベンジル―3―ヒドロキシピロリジンの製造方法
JPH09176115A (ja) 光学活性なn−ベンジル−3−アミノピロリジンの製造方法
JPH05229986A (ja) 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸の光学分割方法
JP3284605B2 (ja) 光学活性1−(1−ナフチル)エチルアミンの製造法
JPH09124595A (ja) 光学分割剤およびそれを用いた光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造法
EP0174358A1 (en) Novel diastereomer salts of phenylalanine and n-acyl derivatives thereof and process for the separation of optically active phenylalanine and n-acyl derivatives thereof
JPH07330732A (ja) 光学活性な3−アミノ−1−ベンジルピペリジン誘導体
JPH05279325A (ja) 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法
JP2671572B2 (ja) 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製造方法
JPH0816084B2 (ja) 光学活性フェニルエチルアミン誘導体の製造法
JP2551216B2 (ja) 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製法
JP2823679B2 (ja) 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法
JP3284607B2 (ja) 光学活性1−フェニルエチルアミンの製造法
JPH05279326A (ja) 光学活性3−ヒドロキシピロリジンの製法
JP3157118B2 (ja) アシルアミノ酸を用いるピペリジン誘導体の光学分割方法
JP2884703B2 (ja) 光学活性2―メチルピペラジンの製造法
JP3663643B2 (ja) 光学活性1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの製造法
JP3157117B2 (ja) ピペリジン誘導体の光学分割方法
JP2819800B2 (ja) 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製造法
JP3738470B2 (ja) 光学活性 1−(ジクロロ置換フェニル) エチルアミン類の製造方法
JP2574254B2 (ja) 光学分割法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees