JP2823679B2 - 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 - Google Patents
光学活性2―メチルピペラジンの製造方法Info
- Publication number
- JP2823679B2 JP2823679B2 JP2284676A JP28467690A JP2823679B2 JP 2823679 B2 JP2823679 B2 JP 2823679B2 JP 2284676 A JP2284676 A JP 2284676A JP 28467690 A JP28467690 A JP 28467690A JP 2823679 B2 JP2823679 B2 JP 2823679B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methylpiperazine
- acid
- optically active
- substituted
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
に関するものである。
に関するものである。
<従来の技術> 光学活性2−メチルピペラジンはキノロン系抗菌剤な
どの医薬品の中間体として有用な化合物であるが、化学
的に合成された2−メチルピペラジンは、RS体であるの
で前記合成中間体とするには光学分割して光学活性なも
のにしなければならない。2−メチルピペラジンの光学
分割方法として、酒石酸を用いる方法(特開平1−1497
75号公報)、市販されている包接化合物キラルホストエ
ースを用いる方法(Chem.Lett.p513−516(1988))な
どが知られている。
どの医薬品の中間体として有用な化合物であるが、化学
的に合成された2−メチルピペラジンは、RS体であるの
で前記合成中間体とするには光学分割して光学活性なも
のにしなければならない。2−メチルピペラジンの光学
分割方法として、酒石酸を用いる方法(特開平1−1497
75号公報)、市販されている包接化合物キラルホストエ
ースを用いる方法(Chem.Lett.p513−516(1988))な
どが知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、前記の酒石酸を用いる方法は、2−メチルピ
ペラジンの光学純度を68%ee以上に上げることができな
い。また、包接化合物を用いる方法は、包接化合物が非
常に高価であるので工業的に実用化可能ではない。そこ
で、本発明者らは光学活性2−メチルピペラジンの実用
的な製造法の確立を目的として鋭意検討をかさねた。
ペラジンの光学純度を68%ee以上に上げることができな
い。また、包接化合物を用いる方法は、包接化合物が非
常に高価であるので工業的に実用化可能ではない。そこ
で、本発明者らは光学活性2−メチルピペラジンの実用
的な製造法の確立を目的として鋭意検討をかさねた。
<課題を解決するための手段> その結果、上記目的は次の一般式(I) (式中、nは1〜2の整数であり、n=1のときRはア
セチル基、ベンゾイル基またはp−トルエンスルホニル
基を表わし、n=2のときRはベンゾイル基を表わ
す。) で示される光学活性N−置換ジカルボン酸を光学分割剤
として、(RS)−2−メチルピペラジンを光学分割する
ことによって達成されることがわかった。
セチル基、ベンゾイル基またはp−トルエンスルホニル
基を表わし、n=2のときRはベンゾイル基を表わ
す。) で示される光学活性N−置換ジカルボン酸を光学分割剤
として、(RS)−2−メチルピペラジンを光学分割する
ことによって達成されることがわかった。
すなわち、本発明は次の一般式(I) (式中、nは1〜2の整数であり、n=1のときRはア
セチル基、ベンゾイル基またはp−トルエンスルホニル
基を表わし、n=2のときRはベンゾイル基を表わ
す。) で示される光学活性N−置換ジカルボン酸を光学分割剤
として、(RS)−2−メチルピペラジンを光学分割する
ことを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造
方法である。
セチル基、ベンゾイル基またはp−トルエンスルホニル
基を表わし、n=2のときRはベンゾイル基を表わ
す。) で示される光学活性N−置換ジカルボン酸を光学分割剤
として、(RS)−2−メチルピペラジンを光学分割する
ことを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造
方法である。
以下、本発明の構成を詳しく説明する。
本発明で用いる分割剤は前記式(I)で示される光学
活性N−置換ジカルボン酸であり、そのD体およびL体
のいずれも用いることができる。
活性N−置換ジカルボン酸であり、そのD体およびL体
のいずれも用いることができる。
本発明で用いられるN−置換ジカルボン酸は、N−置
換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン酸であ
り、前記式(I)で示される化合物である。N−置換ジ
カルボン酸の具体例としては、N−ベンゾイルグルタミ
ン酸、N−アセチルアスパラギン酸、N−ベンゾイルア
スパラギン酸、N−p−トルエンスルホニルアスパラギ
ン酸を挙げることができる。
換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン酸であ
り、前記式(I)で示される化合物である。N−置換ジ
カルボン酸の具体例としては、N−ベンゾイルグルタミ
ン酸、N−アセチルアスパラギン酸、N−ベンゾイルア
スパラギン酸、N−p−トルエンスルホニルアスパラギ
ン酸を挙げることができる。
本発明において、原料として用いられる(RS)−2−
メチルピペラジンは、(R)−2−メチルピペラジンと
(S)−2−メチルピペラジンとを等量含むラセミ型混
合物のみならず、いずれか一方の光学異性体を等量以上
に含む混合物をも包含するものである。
メチルピペラジンは、(R)−2−メチルピペラジンと
(S)−2−メチルピペラジンとを等量含むラセミ型混
合物のみならず、いずれか一方の光学異性体を等量以上
に含む混合物をも包含するものである。
(RS)−2−メチルピペラジンの光学分割は次の手順
と条件で行う。
と条件で行う。
まず、溶媒中で(RS)−2−メチルピペラジン1モル
に対して0.1〜2.0モル、好ましくは0.3〜1.0モル量のN
−置換−D−アスパラギン酸もしくはN−置換−L−ア
スパラギン酸、あるいはN−置換−D−グルタミン酸も
しくはN−置換−L−グルタミン酸を接触させる。ま
た、この時、塩酸、硫酸、りん酸などの鉱酸あるいは酢
酸などの有機酸を共存させてもよい。鉱酸あるいは有機
酸の使用量は分割剤と合わせて(RS)−2−メチルピペ
ラジン1モルに対して0.1〜1.5モル、好ましくは0.2〜
1.1モル、さらに好ましくは0.3〜1.0モル量である。
に対して0.1〜2.0モル、好ましくは0.3〜1.0モル量のN
−置換−D−アスパラギン酸もしくはN−置換−L−ア
スパラギン酸、あるいはN−置換−D−グルタミン酸も
しくはN−置換−L−グルタミン酸を接触させる。ま
た、この時、塩酸、硫酸、りん酸などの鉱酸あるいは酢
酸などの有機酸を共存させてもよい。鉱酸あるいは有機
酸の使用量は分割剤と合わせて(RS)−2−メチルピペ
ラジン1モルに対して0.1〜1.5モル、好ましくは0.2〜
1.1モル、さらに好ましくは0.3〜1.0モル量である。
ここで使用する溶媒としては、2−メチルピペラジン
とN−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン
酸を溶解するとともに溶液中でこれらの化合物を化学的
に変質せしめることなく、かつジアステレオマー塩を析
出せしめるものであればよく、たとえば、水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、アセトン、アセトニト
リルなどの溶媒またはこれらの混合溶媒を用いることが
できる。好ましい溶媒は水、メタノール、エタノールで
ある。
とN−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン
酸を溶解するとともに溶液中でこれらの化合物を化学的
に変質せしめることなく、かつジアステレオマー塩を析
出せしめるものであればよく、たとえば、水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、アセトン、アセトニト
リルなどの溶媒またはこれらの混合溶媒を用いることが
できる。好ましい溶媒は水、メタノール、エタノールで
ある。
(RS)−2−メチルピペラジンに前記分割剤を接触さ
せる方法としては、上記した溶媒中に(RS)−2−メチ
ルピペラジンおよび分割剤を別個に溶解して混合しても
よいし、また溶媒中にそれらを順次溶解してもよい。さ
らにあらかじめ(RS)−2−メチルピペラジンと分割剤
とからつくった塩を該溶媒中に添加溶解してもよい。
せる方法としては、上記した溶媒中に(RS)−2−メチ
ルピペラジンおよび分割剤を別個に溶解して混合しても
よいし、また溶媒中にそれらを順次溶解してもよい。さ
らにあらかじめ(RS)−2−メチルピペラジンと分割剤
とからつくった塩を該溶媒中に添加溶解してもよい。
次に、接触によって得られた溶液を冷却および/ある
いは濃縮する。すると、難溶性のジアステレオマー塩が
晶析する。難溶性のジアステレオマー塩を分割溶媒から
析出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の
範囲であればよく目的に応じて適宜決められるが、通常
0℃から100℃の範囲で十分である。
いは濃縮する。すると、難溶性のジアステレオマー塩が
晶析する。難溶性のジアステレオマー塩を分割溶媒から
析出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の
範囲であればよく目的に応じて適宜決められるが、通常
0℃から100℃の範囲で十分である。
難溶性のジアステレオマー塩の結晶は、過、遠心分
離などの通常の固液分離法によって容易に分離すること
ができる。
離などの通常の固液分離法によって容易に分離すること
ができる。
一方、難溶性のジアステレオマー塩を分離した残りの
母液をそのまま、または濃縮および/あるいは冷却して
易溶性のジアステレオマー塩を析出せしめ、これを分離
することもできる。
母液をそのまま、または濃縮および/あるいは冷却して
易溶性のジアステレオマー塩を析出せしめ、これを分離
することもできる。
かくして得られる各ジアステレオマー塩を適当な方法
で分解することによって、分割剤と(R)−2−メチル
ピペラジンまたは(S)−2−メチルピペラジンを分離
・採取することができる。
で分解することによって、分割剤と(R)−2−メチル
ピペラジンまたは(S)−2−メチルピペラジンを分離
・採取することができる。
ジアステレオマー塩の分解方法は任意であり、たとえ
ば水性溶媒中酸またはアルカリで処理する方法などが適
用できる。すなわち、たとえばジアステレオマー塩水溶
液または懸濁液に分解剤として水酸化ナトリウムを添加
し、あるいはジアステレオマー塩の水アルコール溶液ま
たは懸濁液にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シドなどのようなアルカリを分解剤として添加して、析
出する分割剤のナトリウム塩を除去し、液を濃縮蒸留
することによって、または硫酸あるいは塩酸酸性水溶液
にジアステレオマー塩を逐次添加し、不溶物である分割
剤を別したのち、あるいは分割剤をn−ブタノール、
酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出したのち、液に水酸
化ナトリウムを加えてアルカリ性とし、トルエン、ベン
ゼンなどの有機溶媒で抽出するか、あるいはそのまま濃
縮蒸留することによって、容易に(R)−2−メチルピ
ペラジンまたは(S)−2−メチルピペラジンを得るこ
とができる。また液をそのまま濃縮晶析すれば(R)
−2−メチルピペラジンまたは(S)−2−メチルピペ
ラジンの硫酸塩、塩酸塩が得られる。あるいは陽イオン
交換樹脂、陰イオン交換樹脂を用いて分割剤と分離し、
濃縮蒸留あるいは逆浸透膜などによっても光学活性2−
メチルピペラジンを得ることができる。
ば水性溶媒中酸またはアルカリで処理する方法などが適
用できる。すなわち、たとえばジアステレオマー塩水溶
液または懸濁液に分解剤として水酸化ナトリウムを添加
し、あるいはジアステレオマー塩の水アルコール溶液ま
たは懸濁液にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シドなどのようなアルカリを分解剤として添加して、析
出する分割剤のナトリウム塩を除去し、液を濃縮蒸留
することによって、または硫酸あるいは塩酸酸性水溶液
にジアステレオマー塩を逐次添加し、不溶物である分割
剤を別したのち、あるいは分割剤をn−ブタノール、
酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出したのち、液に水酸
化ナトリウムを加えてアルカリ性とし、トルエン、ベン
ゼンなどの有機溶媒で抽出するか、あるいはそのまま濃
縮蒸留することによって、容易に(R)−2−メチルピ
ペラジンまたは(S)−2−メチルピペラジンを得るこ
とができる。また液をそのまま濃縮晶析すれば(R)
−2−メチルピペラジンまたは(S)−2−メチルピペ
ラジンの硫酸塩、塩酸塩が得られる。あるいは陽イオン
交換樹脂、陰イオン交換樹脂を用いて分割剤と分離し、
濃縮蒸留あるいは逆浸透膜などによっても光学活性2−
メチルピペラジンを得ることができる。
<実施例> 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中、光学純度は次のように測定したもの
を示す。
を示す。
光学純度: 2−メチルピペラジン0.7mgに10%トルエチルアミン
のクロロホルム溶液0.1mlと(R)モッシャー試薬
((R)−α−メトキシ−α−(トリフロオロメチル)
フェニル酢酸2gを塩化チオニルで酸クロライドとし、ク
ロロホルムで50mlに希釈した溶液)0.3mlを加えて、室
温で20分反応させた後、クロロホルムを留去し、メタノ
ール0.1mlを添加して、サンプル溶液とする。このサン
プルを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、次
の条件で分析し、アミンの光学純度(%ee)を求めた。
のクロロホルム溶液0.1mlと(R)モッシャー試薬
((R)−α−メトキシ−α−(トリフロオロメチル)
フェニル酢酸2gを塩化チオニルで酸クロライドとし、ク
ロロホルムで50mlに希釈した溶液)0.3mlを加えて、室
温で20分反応させた後、クロロホルムを留去し、メタノ
ール0.1mlを添加して、サンプル溶液とする。このサン
プルを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、次
の条件で分析し、アミンの光学純度(%ee)を求めた。
HPLC条件: カラム :μ−Bondasphere 5μC18−100Å 3.9×15
0mm 移動相 :0.05%H3PO4/アセトニトリル=50/50 1.0ml/
min カラムT :30℃ UV :254nm 保持時間: (S)−2−メチルピペラジンの(R)−α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸化合物4
1.0min (R)−2−メチルピペラジンの(R)−α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸化物46.4
min 実施例1 (RS)−2−メチルピペラジン10.0gとN−ベンゾイ
ル−L−アスパラギン酸23.5gとを水40mlとエタノール1
00mlの混合溶媒に65℃で加熱溶解した。ゆっくり撹拌し
ながら冷却し、6時間後25℃で析出結晶を別、乾燥し
て9.6gの白色の(R)−2−メチルピペラジン・N−ベ
ンゾイル−L−アスパラギン酸塩を得た。(R)−2−
メチルピペラジンに対して収率57%であった。この結晶
を水20mlとエタノール40mlの混合溶媒で2回再結晶して
5.0gの(R)−2−メチルピペラジン・N−ベンゾイル
−L−アスパラギン酸塩を得た。この結晶に40%水酸化
ナトリウム水溶液を加え、ベンゼン15mlで2回抽出し
た。ベンゼン層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留
去すると残渣結晶として(R)−2−メチルピペラジン
が得られ、このものの光学純度は92%eeであった。
0mm 移動相 :0.05%H3PO4/アセトニトリル=50/50 1.0ml/
min カラムT :30℃ UV :254nm 保持時間: (S)−2−メチルピペラジンの(R)−α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸化合物4
1.0min (R)−2−メチルピペラジンの(R)−α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸化物46.4
min 実施例1 (RS)−2−メチルピペラジン10.0gとN−ベンゾイ
ル−L−アスパラギン酸23.5gとを水40mlとエタノール1
00mlの混合溶媒に65℃で加熱溶解した。ゆっくり撹拌し
ながら冷却し、6時間後25℃で析出結晶を別、乾燥し
て9.6gの白色の(R)−2−メチルピペラジン・N−ベ
ンゾイル−L−アスパラギン酸塩を得た。(R)−2−
メチルピペラジンに対して収率57%であった。この結晶
を水20mlとエタノール40mlの混合溶媒で2回再結晶して
5.0gの(R)−2−メチルピペラジン・N−ベンゾイル
−L−アスパラギン酸塩を得た。この結晶に40%水酸化
ナトリウム水溶液を加え、ベンゼン15mlで2回抽出し
た。ベンゼン層を乾燥後、常圧で濃縮してベンゼンを留
去すると残渣結晶として(R)−2−メチルピペラジン
が得られ、このものの光学純度は92%eeであった。
実施例2 (RS)−2−メチルピペラジン10.0gとN−p−トル
エンスルホニル−L−アスパラギン酸28.7gとを水450ml
に85℃で加熱溶解した。ゆっくり撹拌しながら冷却し、
10時間後25℃で析出結晶を別、乾燥して23.0gの白色
の(S)−2−メチルピペラジン・N−p−トルエンス
ルホニル−L−アスパラギン酸塩を得た。この結晶を水
400mlで再結晶して、14.1gの(S)−2−メチルピペラ
ジン・N−p−トルエンスルホニル−L−アスパラギン
酸塩を得た。(S)−2−メチルピペラジンに対して収
率73%であった。実施例1と同様にジアステレオマー塩
を分解をすると(S)−2−メチルピペラジン2.92gが
得られ、光学純度は99%eeであった。
エンスルホニル−L−アスパラギン酸28.7gとを水450ml
に85℃で加熱溶解した。ゆっくり撹拌しながら冷却し、
10時間後25℃で析出結晶を別、乾燥して23.0gの白色
の(S)−2−メチルピペラジン・N−p−トルエンス
ルホニル−L−アスパラギン酸塩を得た。この結晶を水
400mlで再結晶して、14.1gの(S)−2−メチルピペラ
ジン・N−p−トルエンスルホニル−L−アスパラギン
酸塩を得た。(S)−2−メチルピペラジンに対して収
率73%であった。実施例1と同様にジアステレオマー塩
を分解をすると(S)−2−メチルピペラジン2.92gが
得られ、光学純度は99%eeであった。
<発明の効果> かくして、本発明によれば、(RS)−2−メチルピペ
ラジンをきわめて簡単な方法で安価に収率よく、高い光
学純度で光学分割することができる。また、分割剤の光
学活性N−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタ
ミン酸はジアステレオマー塩を酸、アルカリで処理する
ことにより容易に回収でき、さらに回収された光学活性
N−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン酸
は再使用が可能である。
ラジンをきわめて簡単な方法で安価に収率よく、高い光
学純度で光学分割することができる。また、分割剤の光
学活性N−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタ
ミン酸はジアステレオマー塩を酸、アルカリで処理する
ことにより容易に回収でき、さらに回収された光学活性
N−置換アスパラギン酸もしくはN−置換グルタミン酸
は再使用が可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−149775(JP,A) 特開 昭60−25959(JP,A) 特公 昭48−39948(JP,B1) 特公 昭49−19252(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(1) (式中、nは1〜2の整数であり、n=1のときRはア
セチル基、ベンゾイル基またはp−トルエンスルホニル
基を表わし、n=2のときRはベンゾイル基を表わ
す。) で示される光学活性N−置換ジカルボン酸を光学分割剤
として(RS)−2−メチルピペラジンを光学分割するこ
とを特徴とする光学活性2−メチルピペラジンの製造方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-119496 | 1990-05-08 | ||
JP11949690 | 1990-05-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04128270A JPH04128270A (ja) | 1992-04-28 |
JP2823679B2 true JP2823679B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=14762707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2284676A Expired - Fee Related JP2823679B2 (ja) | 1990-05-08 | 1990-10-22 | 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2823679B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3665976B2 (ja) * | 1995-06-29 | 2005-06-29 | 東レ・ファインケミカル株式会社 | 光学分割剤およびそれを用いた光学活性N−tert−ブチル−2−ピペラジンカルボキシアミドの製造法 |
FR2870537A1 (fr) * | 2004-05-19 | 2005-11-25 | Servier Lab | Nouveau procede de synthese du (1s)-4,5-dimethoxy-1-(methyl aminomethyl-)-benzocyclobutane et de ses sels d'addition, et application a la synthese de l'ivabradine et de ses sels d'addition a un acide pharmaceutiquement acceptable |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5238215B2 (ja) * | 1971-09-23 | 1977-09-28 | ||
JPS4919252A (ja) * | 1972-05-13 | 1974-02-20 | ||
JPS6025959A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | Ajinomoto Co Inc | Dl―アミノ酸の光学分割法 |
JPH01149775A (ja) * | 1987-12-07 | 1989-06-12 | Kawaken Fine Chem Co Ltd | 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法 |
-
1990
- 1990-10-22 JP JP2284676A patent/JP2823679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04128270A (ja) | 1992-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2268617B1 (en) | Process for the resolution of isoquinoline derivatives | |
EP3653607B1 (en) | Process for the preparation of enantiomerically enriched 3-aminopiperidine | |
JP2823679B2 (ja) | 光学活性2―メチルピペラジンの製造方法 | |
JP2884703B2 (ja) | 光学活性2―メチルピペラジンの製造法 | |
JP2830364B2 (ja) | 光学活性1―ベンジル―3―ヒドロキシピロリジンの製造方法 | |
JP3716376B2 (ja) | 光学分割剤およびそれを用いた光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造法 | |
JPH02306942A (ja) | 光学活性フェニルエチルアミン誘導体の製造法 | |
JPH05503718A (ja) | 光学異性ヒダントインの分割方法 | |
JP3304419B2 (ja) | 光学活性1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンの製造法 | |
JPH07330732A (ja) | 光学活性な3−アミノ−1−ベンジルピペリジン誘導体 | |
JP2616211B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製法 | |
JP2917495B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製造法 | |
JP3284608B2 (ja) | 光学活性1−フェニルエチルアミン誘導体の製造法 | |
KR100235374B1 (ko) | 2-아미노나프티리딘 유도체의 광학 이성질체 제조 방법 | |
WO1998029398A1 (fr) | Procede servant a preparer des derives d'acide 2-piperazinecarboxylique presentant une efficacite optique | |
JP2551216B2 (ja) | 光学活性1―(p―クロルフェニル)―1―(2―ピリジル)―3―ジメチルアミノプロパンの製法 | |
JP2917497B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製造方法 | |
JP2712669B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製法 | |
JP3284605B2 (ja) | 光学活性1−(1−ナフチル)エチルアミンの製造法 | |
JPH0470304B2 (ja) | ||
JP2917464B2 (ja) | 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法 | |
JP3288109B2 (ja) | 光学異性体分離法 | |
JP2576598B2 (ja) | 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製法 | |
JPH10218863A (ja) | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法 | |
JPH0232046A (ja) | 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |