JPH09176115A - 光学活性なn−ベンジル−3−アミノピロリジンの製造方法 - Google Patents

光学活性なn−ベンジル−3−アミノピロリジンの製造方法

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JPH09176115A
JPH09176115A JP35316295A JP35316295A JPH09176115A JP H09176115 A JPH09176115 A JP H09176115A JP 35316295 A JP35316295 A JP 35316295A JP 35316295 A JP35316295 A JP 35316295A JP H09176115 A JPH09176115 A JP H09176115A
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benzyl
optically active
aminopyrrolidine
tartaric acid
acid derivative
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Toshito Sakai
俊人 酒井
Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
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Koei Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温にて、光学純度の良好な光学活性なN−
ベンジル−3−アミノピロリジンを光学分割により良好
な化学収率で製造する方法を提供する。 【解決手段】 RS−N−ベンジル−3−アミノピロリ
ジンを下記一般式(1)または(2)で表される光学活
性な酒石酸誘導体を分割剤として用いて光学分割するこ
とを特徴とする光学活性なN−ベンジル−3−アミノピ
ロリジンの製造方法。 一般式(1): 【化1】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
ニル基を示す) 一般式(2): 【化2】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
ニル基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はRS−N−ベンジル
−3−アミノピロリジンから光学分割法により光学活性
なN−ベンジル−3−アミノピロリジンを製造する方法
に関する。光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリ
ジンは、主に農薬や医薬のような生理活性物質の構成要
素として用いられる光学活性な3−アミノピロリジンの
有用な合成原料である。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性なN−ベンジル−3−ア
ミノピロリジンを製造する方法としては、(1)N−ベ
ンジル−3−ピロリンの不斉ヒドロホウ素化による3位
への水酸基の立体選択的導入、続くメシル化と求核置換
反応によりアジド基を導入し、これを還元する方法〔J.
Med.Chem., 31, 1586(1988) 〕、(2)L−アスパラギ
ン酸のアミノ基の保護とカルボキシル基の還元による水
酸基への変換、続く水酸基の保護と環化、最後に脱保護
して目的物を得る方法(USP−5,177,217お
よび特表平7−506110)(3)D−およびL−酒
石酸、L−(+)−マンデル酸、またはL−(−)−ピ
ログルタミン酸などの光学活性なカルボン酸を分割剤と
して用いて光学分割する方法(特開平2−218664
号)が知られている。しかしながら、上記(1)及び
(2)の光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリジ
ンの不斉合成は多段階であり、ト−タルの収率と手間を
考えれば必ずしも良い方法とはいえない。また、上記
(3)の光学分割法では室温で晶析させると光学活性な
N−ベンジル−3−アミノピロリジンの化学収率が20
〜24%、氷冷下で晶析させても37%であり、必ずし
も満足しうる方法であるとはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
にて、化学純度および光学純度の何れも良好な光学活性
なN−ベンジル−3−アミノピロリジンをRS−N−ベ
ンジル−3−アミノピロリジンの光学分割により良好な
化学収率で製造する方法、並びにそれに使用した分割剤
の簡便な回収方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、RS−N
−ベンジル−3−アミノピロリジンの光学分割について
鋭意検討した結果、下記一般式(1)または(2)で表
される光学活性な酒石酸誘導体を分割剤として用いるこ
とにより、光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリ
ジンの製造方法に係る上記課題が達成されることを見出
し本発明を完成するに至った。
【0005】一般式(1):
【化5】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
ニル基を示す)
【0006】一般式(2):
【化6】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
ニル基を示す)
【0007】さらに、光学分割に使用した上記分割剤の
回収方法についても鋭意検討した結果、光学分割する際
に得られる光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリ
ジンと光学活性な酒石酸誘導体との塩を、水中でアルカ
リ処理し、得られる水層を有機溶媒で抽出したのち、水
層に鉱酸を添加すれば、分割剤が定量的に析出すること
を見出し本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明はRS−N−ベンジル−
3−アミノピロリジンを前記一般式(1)または(2)
で表される光学活性な酒石酸誘導体を分割剤として用い
て光学分割することを特徴とする光学活性なN−ベンジ
ル−3−アミノピロリジンの製造方法、およびRS−N
−ベンジル−3−アミノピロリジンと分割剤としての前
記一般式(1)または(2)で表される光学活性な酒石
酸誘導体とから光学活性なN−ベンジル−3−アミノピ
ロリジンと光学活性な酒石酸誘導体との塩を形成し、当
該塩から光学活性な酒石酸誘導体を回収するに当たり、
当該塩を水中でアルカリ処理し、得られる水層を有機溶
媒で抽出したのち、水層に鉱酸を添加して光学活性な酒
石酸誘導体を析出せしめることを特徴とする光学活性な
酒石酸誘導体の回収方法に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の分割剤である一般式
(1)または(2)で表される光学活性な酒石酸誘導体
とは、D−ジアセチル酒石酸、L−ジアセチル酒石酸、
D−ジベンゾイル酒石酸、L−ジベンゾイル酒石酸、D
−ジトルオイル酒石酸およびL−ジトルオイル酒石酸で
ある。また、これらの分割剤は安定な化合物であり、分
割回収の際に分解やラセミ化が起こることはほとんどな
い。
【0010】本発明に於いて、原料として用いられるR
S−N−ベンジル−3−アミノピロリジンは、例えばN
−ベンジル−3−ピロリドンの還元アミノ化により高収
率で得ることができる。もちろん、これ以外の方法で製
造したものであっても何ら問題はない。
【0011】また、この原料は、R−N−ベンジル−3
−アミノピロリジンとS−N−ベンジル−3−アミノピ
ロリジンとを等量含むラセミ型混合物(すなわち、ラセ
ミ体、およびラセミ体以外に他の化合物も含有する混合
物)だけではなく、いずれか一方の光学異性体を等量以
上に含む混合物をも包含する。
【0012】RS−N−ベンジル−3−アミノピロリジ
ンの光学分割は通常、以下の手順と条件で行う。
【0013】まず、RS−N−ベンジル−3−アミノピ
ロリジンとその1モルに対して0.5〜1.5モル、好
ましくは0.75〜1.25モルの光学活性な酒石酸誘
導体を溶媒中にて0〜100℃で混合して反応させ、光
学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリジンと光学活
性な酒石酸誘導体との塩(すなわち2種類のジアステレ
オマ−塩)を形成させる。使用する溶媒は、これらの化
合物を化学的に変質せしめることなく、且つ、形成され
た2種類のジアステレオマ−塩の一方を析出せしめるも
のが好ましい。例えば、水、メタノ−ルやエタノ−ルな
どのアルコ−ル、水とメタノ−ルやエタノ−ルなどのア
ルコ−ルとの混合溶媒、酢酸エステル(これらの中で好
適なものとしては酢酸ブチル及び酢酸エチルが挙げられ
る。)などが使用できる。溶媒として、RS−N−ベン
ジル−3−アミノピロリジン、光学活性な酒石酸誘導体
およびジアステレオマ−塩を化学的に変質させないがジ
アステレオマ−塩を析出できないものであっても上記反
応に使用できるけれども、この溶媒は、反応液から2種
類のジアステレオマ−塩の混合物を分離しこの混合物を
上記水、アルコ−ル、水とアルコ−ルとの混合溶媒、酢
酸エステル等に溶解させる必要があり操作が煩雑となる
ので、好ましくない。
【0014】溶媒の使用量は通常、2種類のジアステレ
オマ−塩の濃度が10〜50重量%、好ましくは15〜
30重量%になる量である。
【0015】RS−N−ベンジル−3−アミノピロリジ
ンと光学活性な酒石酸誘導体との溶媒中での反応は、予
め光学活性な酒石酸誘導体が溶解した溶媒中にRS−N
−ベンジル−3−アミノピロリジンを一挙に加えて行っ
てもよく、滴下などの方法で順次加えながら行ってもよ
い。
【0016】次に、かくして得られたジアステレオマ−
塩を含む溶液に難溶性のジアステレオマ−塩の種結晶を
添加した後、必要であれば、該ジアステレオマ−塩の溶
解性が低い溶媒を混合し、攪拌および/または放置す
る。すると、難溶性のジアステレオマ−塩が溶液から晶
析してくる。
【0017】難溶性のジアステレオマ−塩を溶液から析
出させる際の温度は目的に応じて適宜決められるが、通
常は0℃から100℃の範囲で十分である。
【0018】難溶性のジアステレオマ−塩の結晶は、濾
過や遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分
離することができる。
【0019】一方、難溶性のジアステレオマ−塩を分離
した残りの母液を冷却および/または濃縮し、易溶性の
ジアステレオマ−塩を分離することもできる。
【0020】さらに、このようにして分離された各ジア
ステレオマ−塩を適当な方法でR−N−ベンジル−3−
アミノピロリジンまたはS−N−ベンジル−3−アミノ
ピロリジンと分割剤とに分解する。
【0021】ジアステレオマ−塩の分解方法は、例えば
水性溶媒中、アルカリ(例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)で処理する方法が適用できる。このアル
カリ処理方法の一実施態様としては、ジアステレオマ−
塩を水中に溶解または分散させた中に分割剤1当量に対
して1〜2当量の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウ
ム水溶液を添加し10〜40℃で攪拌する方法が挙げら
れる。水の使用量は水酸化ナトリウムまたは水酸化カリ
ウムの濃度が5〜20重量%になる量である。
【0022】このようにしてアルカリ処理すると、光学
活性な酒石酸誘導体ナトリウムまたはカリウム塩および
R−N−ベンジル−3−アミノピロリジンまたはS−N
−ベンジル−3−アミノピロリジンを含有する水層とR
−N−ベンジル−3−アミノピロリジンまたはS−N−
ベンジル−3−アミノピロリジンの有機層との2層に分
離する。
【0023】また、このようにして得られた有機層と水
層をそれぞれに分離する。水層はそれに含まれるR−N
−ベンジル−3−アミノピロリジンまたはS−N−ベン
ジル−3−アミノピロリジンを回収するために有機溶媒
(例えばトルエンやキシレン等の芳香族炭化水素、炭素
数5ないし12の鎖状、分枝状または環状のアルカンな
どの炭化水素)で抽出する。上記有機層および抽出層を
冷却および/または濃縮すれば、R−N−ベンジル−3
−アミノピロリジンまたはS−N−ベンジル−3−アミ
ノピロリジンを単離することができる。
【0024】抽出後の水層に、例えば、塩酸や硫酸など
の鉱酸を添加すると、水に難溶性の光学活性な酒石酸誘
導体が析出する。鉱酸の使用量がアルカリ処理に使用し
たアルカリ1当量に対して1当量であれば、光学活性な
酒石酸誘導体はほぼ定量的に回収できる。光学活性な酒
石酸誘導体は濾過や遠心分離などの一般的な操作によっ
て、容易に分離することができる。更に、水洗すれば副
生する鉱酸塩を容易に除去することができる。
【0025】難溶性のジアステレオマ−塩を濾別して得
られた濾液についても一連の同様の操作を行うことによ
り、分割剤を回収できる。
【0026】本発明で分割剤として用いる光学活性な酒
石酸誘導体は、ジアステレオマ−塩から高収率で回収す
ることができ、しかも回収の過程で分解やラセミ化が起
こることはほとんどない。つまり、分割剤は光学活性が
保持されているので、再使用して光学分割を行うことが
できる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0028】なお、実施例中N−ベンジル−3−アミノ
ピロリジンの光学純度(%ee)は、光学異性体分離用
カラムを用いて液体クロマトグラフィ−により分析を行
った。また、化学純度はガスクロマトグラフィ−により
分析を行った。
【0029】液体クロマトグラフィ−:カラム;CHI
RALCEL WH,溶離液;0.5mM−CuSO4
水溶液/メタノ−ル=70/30,温度;35℃,検出
波長;254nm,保持時間;S体=30.8分,R体
=36.1分
【0030】ガスクロマトグラフィ−:CBP−1(n
arrow bore,25m),温度;100→30
0℃(10℃/min),キャリア−ガス;ヘリウム,
保持時間;12.3分
【0031】実施例1 メタノ−ルと水を1:2の容量比で混合した溶媒100
mlにD−ジベンゾイル酒石酸7.2g(0.02モ
ル)を加えた後、50℃に加熱して完全に溶解させた。
RS−N−ベンジル−3−アミノピロリジン3.5g
(0.02モル)をゆっくりと滴下した後、20℃まで
ゆっくり冷却した。種結晶を添加して、4時間攪拌した
後、更に20時間静置した。析出した結晶を濾別し、白
色結晶4.8gを得た(化学収率45%)。この結晶を
メタノ−ルと水との混合溶媒(組成は上記に同じ)で1
回再結晶して、S−N−ベンジル−3−アミノピロリジ
ンのD−ジベンゾイル酒石酸塩4.1gを得た(再結収
率85.4%)。
【0032】再結晶して得られた結晶を10重量%水酸
化ナトリウム水溶液3.7gに懸濁させ攪拌すると、結
晶が溶解して溶液が2層に分離した。上層の有機層を分
離した。下層の水層をトルエン3g/回を用いて3回抽
出した。有機層とトルエン層を混合し濃縮してS−N−
ベンジル−3−アミノピロリジン1.34gを得た(化
学収率38.3%、化学純度99.8%、光学純度99
%ee)。
【0033】次に、水層を3.5重量%塩酸9.5gで
中和すると、D−ジベンゾイル酒石酸の白色結晶が析出
した。30分攪拌した後に濾過し、結晶を水洗して乾燥
し、D−ジベンゾイル酒石酸2.73gを回収した(回
収率99.1%)。
【0034】実施例2 分割剤としてL−ジベンゾイル酒石酸を使用した以外
は、実施例1と同じ方法で行った。R−N−ベンジル−
3−アミノピロリジン1.19gを得た(化学収率34
%、化学純度99.5%、光学純度99%ee)。ま
た、L−ジベンゾイル酒石酸の回収率は99.5%であ
った。
【0035】実施例3 溶媒としてエタノ−ルと水を1:2の容量比で混合した
溶媒を使用した以外は、実施例1と同じ方法で行った。
S−N−ベンジル−3−アミノピロリジン1.05gを
得た(化学収率30.0%、化学純度99.5%、光学
純度99%ee)。また、D−ジベンゾイル酒石酸の回
収率は99.0%であった。ee)。また、D−ジベン
ゾイル酒石酸の回収率は99.0%であった。
【0036】実施例4 L−ジベンゾイル酒石酸3.6g(0.01モル)を酢
酸n−ブチル200mlに加えて攪拌溶解した後、RS
−N−ベンジル−3−アミノピロリジン1.75g
(0.01モル)を滴下し、20℃まで冷却した。種結
晶を添加して、4時間攪拌した後、更に20時間静置し
た。析出した結晶を濾別し、白色結晶2.65gを得た
(化学収率49.5%)。この結晶を酢酸n−ブチルで
1回再結晶して、S−N−ベンジル−3−アミノピロリ
ジンのL−ジベンゾイル酒石酸塩2.41gを得た(再
結収率90.9%)。
【0037】再結晶して得られた結晶を10重量%水酸
化ナトリウム水溶液2.2gに懸濁させ攪拌すると、結
晶が溶解して溶液が2層に分離した。上層の有機層を分
離した。下層の水層をトルエン3g/回を用いて3回抽
出した。有機層とトルエン層を混合し濃縮してS−N−
ベンジル−3−アミノピロリジン0.78gを得た(化
学収率44.6%、化学純度99.6%、光学純度95
%ee)。
【0038】次に、水層を11重量%塩酸1.8gで中
和すると、L−ジベンゾイル酒石酸の白色結晶が析出し
た。30分攪拌した後に濾過し、結晶を水洗して乾燥
し、L−ジベンゾイル酒石酸1.56gを回収した(回
収率97.2%)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RS−N−ベンジル−3−アミノピロリ
    ジンを下記一般式(1)または(2)で表される光学活
    性な酒石酸誘導体を分割剤として用いて光学分割するこ
    とを特徴とする光学活性なN−ベンジル−3−アミノピ
    ロリジンの製造方法。 一般式(1): 【化1】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
    ニル基を示す) 一般式(2): 【化2】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
    ニル基を示す)
  2. 【請求項2】 光学分割する際に得られる光学活性なN
    −ベンジル−3−アミノピロリジンと光学活性な酒石酸
    誘導体との塩を、水、アルコ−ル、水とアルコ−ルとの
    混合溶媒および酢酸エステルから選ばれる少なくとも1
    種の溶媒の存在下でRS−N−ベンジル−3−アミノピ
    ロリジンと前記一般式(1)または(2)で表される光
    学活性な酒石酸誘導体から形成することを特徴とする請
    求項1記載の光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロ
    リジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)または(2)で表され
    る光学活性な酒石酸誘導体がD−酒石酸誘導体であっ
    て、溶媒が、水とアルコ−ルとの混合溶媒である請求項
    2記載の光学活性なN−ベンジル−3−アミノピロリジ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)または(2)で表され
    る光学活性な酒石酸誘導体がL−酒石酸誘導体であっ
    て、溶媒が酢酸エステルである請求項2記載の光学活性
    なN−ベンジル−3−アミノピロリジンの製造方法。
  5. 【請求項5】 光学活性なN−ベンジル−3−アミノピ
    ロリジンと光学活性な酒石酸誘導体との塩を水中でアル
    カリ処理した後に、得られる水層を有機溶媒で抽出する
    ことを特徴とする請求項2記載の光学活性なN−ベンジ
    ル−3−アミノピロリジンの製造方法。
  6. 【請求項6】 RS−N−ベンジル−3−アミノピロリ
    ジンと分割剤としての下記一般式(1)または(2)で
    表される光学活性な酒石酸誘導体とから光学活性なN−
    ベンジル−3−アミノピロリジンと光学活性な酒石酸誘
    導体との塩を形成し、当該塩から光学活性な酒石酸誘導
    体を回収するに当たり、当該塩を水中でアルカリ処理
    し、得られる水層を有機溶媒で抽出したのち、水層に鉱
    酸を添加して光学活性な酒石酸誘導体を析出せしめるこ
    とを特徴とする光学活性な酒石酸誘導体の回収方法。 一般式(1): 【化3】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
    ニル基を示す) 一般式(2): 【化4】 (式中、Rはメチル基、フェニル基又はp−メチルフェ
    ニル基を示す)
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