JPH03167172A - 5―アルコキシ―置換(±)―1,3―ジメチルオキシンドリルエチルアミンの化学的分割方法 - Google Patents

5―アルコキシ―置換(±)―1,3―ジメチルオキシンドリルエチルアミンの化学的分割方法

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JPH03167172A
JPH03167172A JP2246409A JP24640990A JPH03167172A JP H03167172 A JPH03167172 A JP H03167172A JP 2246409 A JP2246409 A JP 2246409A JP 24640990 A JP24640990 A JP 24640990A JP H03167172 A JPH03167172 A JP H03167172A
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    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/30Indoles; Hydrogenated indoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の背景) 本発明は、立体異性体の化学的分離方法に関する。より
詳細には本発明は(+)−フィゾスチグミンおよび(−
)−フィゾスチグミンの合成に有用な第一級アミンの対
掌体混合物の分割にキラール(chiral)酸を用い
ることに関する。
コリン在勤性ニューロン系は中枢神経系(CNS)、自
律神経系および骨格運動系に認めることができる。アセ
チルコリン(ACh)はすべての神経節、神経筋接合部
、およびコリン作動性神経系の神経節後シナプスにおけ
る神経伝達物質である。アセチルコリンは通常ニコチン
およびムスカリン受容体に結合する興奮性神経伝達物質
である。
アセチルコリンエステラーゼ(AChE)は受容体に結
合した後AChを加水分解しまたそれによって失活させ
る酵素である。この酵素はすべての末梢および中枢接合
部位、および体の一部の細胞に存在する。
状況によってはアセチルコリン受容体を刺激することが
望ましいことがある。一つの方法はAChEによるAC
hの加水分解を阻害する間接的アゴニスト例えば抗コリ
ンエステラーゼ薬の使用を伴う。抗コリンエステラーゼ
薬がAChEをブロックしそして遊離^chの分解を阻
害すると神経伝達物質レベルが高まりまた生物学的応答
が増大する。カラパル豆の種子から単離され得るアルカ
ロイドのフィゾスチグミンは抗コリンエステラーゼ薬と
して特に有効であることが分かつている。フィゾスチグ
ミンは高いAChE親和性を有し、まl;長時にわたり
AChEを阻害することができる。
CNSにおけるコリン在勤性経路の変性およびその結果
上じるニューロン配列の明らかな不規則さがアルツハイ
マー型老人性癲呆症の主因ではないかとされている。こ
の病気は記憶および学習機能の進行性退行を招く。人口
の平均年令が増加途上にあることから、アルツハイマー
病の頻度が増加しておりその対処が緊要のこととなって
いる。
コリン作動性アゴニスト例えば抗コリンエステラーゼ薬
がアルツハイマー病の治療に有用であると示唆されてい
る。にもかかわらず、抗コリンエステラーゼ薬による薬
物治療は十分満足し得るものとはなっていない。すなわ
ちこの技術分野においてはこの病気の治療のための新し
い形の薬が必要とされている。
フィゾスチグミンの対掌体はアルツハイマー病の治療を
目的として試験されている。最高の薬効を有するフィゾ
スチグミン対掌体の必要性を満たすためにそれら対掌体
の製造方法がこの技術分野において必要とされている。
詳細には、対字体(−)フィゾスチグミンに対し現在関
心が高まっており、フィゾスチグミンの製造方法はいろ
いろ提案されてはいるが(S)−または(−)−型を製
造するための立体選択的方法がこの技術分野で必要とさ
れている。
化合物1.3−ジメチル−5−メチキシオキシンドリル
エチルアミンは最近見出された(−)−フィゾスチグミ
ン合成方法における重要な中間体であることが見出され
ている。このアミンは常法を用いて製造できるが、ラセ
ミ体混合物が通常形成される。ラセミ体アミン混合物を
そのRおよびS成分に分割すれば(+)−フィゾスチグ
ミンおよび(−)−フィゾスチグミン合成が可能となろ
う。
しかしながら対掌体混合物の分割は極めて試行錯誤を要
する課題である。経験ある研究者でさえ、一部の化合物
は分割剤および反応条件の多くの組合せのいずれによる
化学的分割に抵抗すること認める。一般に、立体異性体
分離技術分野の研究者は過去において類似化合物の分割
に成功したことがわかっている試剤および条件を用いる
ことにより検討を開始する。
化合物1.3−ジメチル−5−ニドキシンドリルエチル
メチルアミンのラセミ体混合物がこの技術分野において
知られている。そのラセミ体混合物はd−カン7オー(
ca■phor)−スルホン酸およびd−W石酸を順次
作用させることにより分割されている(Julian 
at al、、  J、 Chew。
Soc、、 (1935)、 755”757)−この
化合物が(±)−フィゾスチグミン合成に用いられる中
間体である1、3−ジメチル−5−メトキシインドリル
エチルアミンに構造類似しているにもかかわらず、それ
と同じやり方をフィゾスチグミンのラセミ体混合物に適
用してもうまくいかず、従って化学的分割法の予見不可
能性が確認されている。
このように、フィゾスチグミン対掌体の立体選択的製造
方法が必要とされるほかに、その立体選択的方法に用い
るための中間体の製造方法もこの技術分野において必要
とされている。その方法は高い光学的純度の状態で中間
体を得ることを可能にすべきである。更にその方法は実
施しやすいものとすべきであり、また入手しやすい試剤
を用いるべきである。
(発明の概要) 従って本発明は、第一級アミン、例えば1.3−ジメチ
ル−5−メトキシオキシンドリルエチルアミン、例えば
1.3−ジメチル−5−メトキシオキシンドリルエチル
アミンをキラール酸で処理して対掌体の一方をその混合
物から沈殿させる方法を提供することによりこの技術分
野における必要性の充足を助けるものである。
本発明方法は、次式 (式中R’lま1〜3個の炭素原子を有する直鎖状また
は分校鎖状アルキル基、またはベンジルである) で示される対字体の混合物より本質的に成る溶液を提供
することより成る。その対掌体の混合物をジベンゾイル
−〇−酒石酸、ジベンゾイル−し−酒石酸、ジトルオイ
ルーD−酒石酸およびジトルオイルーL−酒石酸より成
る群より選択されるキラール酸と前記対掌体の一方との
塩を優先的に沈殿させるのに十分な量の該キラール酸と
接触させる。
本発明の方法において形成される沈殿は立体特異型のフ
ィゾスチグミンおよびフィゾスチグミン様化合物の合成
に用いることができる。特にS−型の1.3−ジメチル
−5−メトキシオキシンドリルエチルアミン(以下アミ
ン1aと記す)は(−)−フィゾスチグミンの製造に有
用な沈殿として得られる。この化合物のR−型はアミン
lbと記す。
(好ましい態様の詳細な説明) 本発明の方法は1.3−ジメチル−5−アルフキジオキ
シンドリルエチルアミン −ジメチル−5−メトキシオキシンドリルエチルアミ、
ンなとの対掌体混合物の分割に有用である.以下第一級
アミンである1.3−ジメチル−5−メトキシオキシン
ドリルエチルアミンについての言及がしばしばなされる
が、以下の詳細な説明が本発明の方法において用いられ
る他の第一級アミン対掌体にも等しくあてはまることは
理解されるであろう。
対掌体混合物中の対掌体は両方の対字体を一対のジアス
テレオマー塩に変えることによって分割される。溶解度
特性の相違により一方の塩を優先的に単離することが可
能となる。より詳細には、両方の対掌体を溶解含有する
反応混合物を酒石酸の光学活性誘導体と相互作用させる
その反応混合物中で塩が沈殿を容易に形成する。
光学的に精製された状態の対掌体は鉱塩基で処理するこ
とによりその沈殿から回収できる。
本発明を詳述するにあたり、次の命名法および約束を用
いる.本明細書において“分割する”および“分割“と
いう用語は5−アルコキシ−置換1.3−ジメチル−イ
ンドリルエチルアミンの二つの対掌体の完全または部分
的な分離を包含するものである。すなわち、それら用語
は対掌体のうちの一方だけが純粋な状態で得られる分離
を包含するものである。更に、それらの用語は対字体は
ある程度分離するがいずれの対掌体も他方を完全に不含
の状態では得られない場合も包含する。本発明方法によ
る対掌体の分離は定量的である場合もあれば、ない場合
もある。
本発明方法は対掌体の有機溶媒中の溶液から対掌体を分
離するのに有用である。その溶液は各対字体を同数また
はほぼ同数の分子を含むことができ、その場合その溶液
はラセミ体混合物またはラセミ型(racamic m
odification)である。
本発明は溶存している各対掌体の分子数が等しくないた
め一方の対掌体が優先する溶液に対し用いることもでき
る。
本明細書に用いる“対掌体混合物”および“対掌体の混
合物“という表現は対掌体ラセミ型を言及するために交
換可能に用いられる。それら表現は両方の対掌体を含む
溶液をも包含し、その場合、それら溶液は偏光計を用い
て観察し測定すると(+)または(−)いずれかの施光
度を示す。
本明細書に記載の式中、くさび形の太線−はそのくさび
が出ている環系の平均面より上方に置換分があることを
示している。くさび形の太い破線層−一はその置換分が
環系の平均面よりも下方にあることを示している。第一
級アミンの式において、3位のメチル基はインドール環
の平均面より上方にあり、他方アミノエチル基はその環
の平均面の下方にある。すなわち、メチル基とアミノエ
チル基とは環の平均面に関し相互にトランスである。
前述の如く、フィゾスチグミンの好ましい対掌体は(S
)または(−)−型である。何故ならばこの化合物は抗
コリンエステラーゼ薬として高い活性を示すからである
。化合物(−)−フイゾスチグミンは1.3−ジメチル
−5−メトキシオキシンドリルエチルアミンのS一対掌
体から製造することができる。より詳細には、アミンを
メチルクロロホルメートで処理すると相当するカルバメ
ートが得られるが、これは水素化アルミニウムリチウム
を用いてエセルメトール(esermeLhole)に
還元的に環化することができる(0. YuおよびA、
 Brossi、 Heterocycles、 27
:1709〜1712 (1988))。=臭化ホウ素
を用いて脱メチル化するとエセロリンが得られ、これを
メチルイソシアネートと反応させると(−)−フィゾス
チグミンが得られる(Takano、  et al、
Tetrahedron Letters、 2641
〜2643 (1982))。
第一級アミンlaは(=)−フィゾスチグミンの重要な
製造中間体である。第一級アミンは高収率で(−)−型
のフィゾスチグミンを得るためになるべく高純度の形の
光学異性体として入手されるべきである。
第一級アミンのラセミ体混合物は常法によ、り製造する
ことができる。例えば式 で示されるオキシンドールはp−アニシジンの−NH!
基をアルキル化して相当する一NH−CHI基を形成す
ることにより製造できる。この化合物およびJulia
n eL、 al、に開示された合成スキーム(J、 
Che+a、 Soc、、 1935: 563〜56
6および755〜757)を用いてオキシンドールを合
成することができる。オキシンドールの製造手順も米国
特許第4,791.107号に記載されている。
前記オキシンドールはアキラル(achiral)相転
移触媒を用いて対掌体混合物に変えることができる。対
掌体の混合物へのオキシンドールの転化のための好まし
い触媒の一例はトリカプロイルメチルアンモニウムクロ
ライドであり、これはALIQUAT”336の商標名
でHenke ICorporat ion社またはA
ldrich Che+aical CoIIIpa−
ny社から商業的に入手し得る。他のアキラル相転移触
媒、例えばトリブチルアンモニウムハイドロジエンサル
フェートなどを用いることもできる。
本発明の実施に用いられる対掌体の混合物の給源は一般
に本発明の実施の成功にとって重要ではない。すなわち
、前述の記載にかかわらず、対掌体の混合物は様々な既
知方法のいずれによっても形成できることは理解されよ
う。例えば、その混合物は対掌体を等量ずつ、または等
しくない量で用いて混合することにより、あるいは対称
性分子まt;はラセミ型から出発して、光学活性剤また
は触媒または対称的物理的影響を用いまたは用いずに非
対称性分子を合成することにより得ることができる。本
発明の対掌体分割法は以下より詳細に説明する。
第一級アミンの対掌体混合物はキラール酸を用いて分割
できることを見出した。この結果は驚くべきことであっ
た。何故ならば慣用試剤であるd−カンフ1−−スルホ
ン酸およびd−酒石酸を用いたのでは第一級アミン1a
および1bの対掌体を選択的に分割することができなか
ったからである。
より詳細には、本発明の対掌体の混合物の分割方法は、
ジベンゾイル−D−酒石酸、ジベンゾイル−L−酒石酸
、ジトルオイルD−酒石酸またはジトルオイルーL−酒
石酸より成る群より選択されるキラール酸を用いて行わ
れる。これらの酸は商業的に入手でき、あるいはそれら
は常法を用いて製造することが、できる。
本発明方法に用いるのに好ましいキラール酸はジベンゾ
イル−〇−酒石酸である。何故ならば、l、3−ジメチ
ル−5−メトキシオキシンドリルエチルアミンのS一対
掌体はこの酸との対掌体混合物から比較的高い光学的純
度で選択的に沈殿させることができる。この試剤は容易
に製造でき、あるいは比較的低コストで商業的に入手し
得る。更に、この酸は分割完了後、容易にそしてほぼ定
量的に回収することができる。
原則として、分割されるべき対掌体は、ジアステレオマ
ーの単なる結晶化または沈殿によっては、分割剤の光学
的純度より高い光学的純度の状態で得ることはできない
。従って、本発明方法において分割剤として用いられる
キラール酸を実質的に光学的に純粋な状態のものとする
ことが好ましい。とはいえ、完全な分割を達成する必要
のない場合は光学的に純粋な酸を用いる必要はない。部
分的分割の場合、その対掌体を更に下記の如く再結晶に
より精製することができる。
形成される対掌体の性質は、使用されるキラール酸の配
置、核酸の量、および溶媒中の対掌体の濃度に依存する
ことになろう。以下、本発明方法に関するこれらおよび
他の要因をより詳細Jこ説明する。
対字体1aを優先的に沈殿させるにはD−型のキラール
酸を用いることができ、対掌体1bを優先的に沈殿させ
るにはL−型のキラール酸を用いることができることを
見出した。従って本発明によれば、分割剤として用いら
れるキラール酸を適切に選択することにより、対掌体混
合物を二つの対字体がいずれか一方jこついて濃縮しそ
して該混合物から一方の対掌体を分離することができる
本発明の濃縮方法に用いられるキラール酸の量は、一般
に、第一級アミン1当量あたり約0.5〜約11好まし
くは約0.6〜約0.7当量の酸である6分割剤として
用いられるキラール酸の量が優先的に沈殿する第一級ア
ミンの対掌体が何であるかに影響するこ七があることを
見出しI;。例えば、ラセミ体アミンlaおよびlbを
適当な溶媒、例えばアセトニトリル、中で1当量以上の
ジベンゾイル−D−酒石酸で処理すると、R一対字体1
bに相当するジアステレオマー塩が優先的に沈殿する。
一方、−当量よりも少量のジベンゾイル−D−酒石酸を
用いるとS一対掌体1aに相当するジアステレオマー塩
が優先的に沈殿する。本発明の濃縮方法を実施するのに
好ましい方法においては、対掌体1aを、laとlbの
ラセミ体混合物からジベンゾイル−〇−酒石酸を第一級
アミン1当量あたり酸約0.6〜約0.7当量という量
で用いて優先的に沈殿させる。
本発明方法は、対字体とキラール酸を含む溶液中で行わ
れる。その溶液は、対字体とキラール酸が可溶であるが
対掌体の酒石酸塩の一方が不溶であるため対掌体の塩の
一方が優先的に沈殿するような有機溶媒を用いて調製さ
れる。
溶媒は典型的には液状有機化合物、例えば環式または非
環式の置換炭化水素である。エーテル、例えばジエチル
エーテル、ジオキサン、およびテトラしドロフランなど
を用いることができる。適切なハロゲン化溶媒の例はメ
チレンクロライドおよびクロロホルムである。前記有機
化合物は芳香族化合物、例えばトルエンまたはキシレン
などであってよい。脂肪族ニトリル、例えばアセトニト
リルおよびプロピオニトリルなどを用いることができる
本発明に用いるのに好ましい溶媒は個々の十分に結晶化
した塩が形成され得る媒質を提供する溶媒である。対掌
体の塩の溶解度が十分区別される溶媒も好ましい。更に
、分子複合体例えば対掌体の複塩などが実質的jこ形成
されない溶媒が好ましい。本発明方法に用いるのに好ま
しい溶媒はアセトニトリルである。何故ならこの溶媒は
これらの基準を満たすからである。
分割される混合物中の溶媒容量二対掌体量比は比較的広
い範囲にわたり変えることができる。
溶媒量二対本体量比は典型的には約5:l〜約15:1
とすることができる(ここで前記比は溶媒容量:溶媒中
の対掌体の重量として表わされている)。好ましくはこ
の比は約8:l〜約12:1である。本発明の好ましい
実施方法において、溶媒容fk二対掌体重量比は約lO
:1である。
対字体を含有する溶液は対掌体混合物を溶媒に溶解する
ことにより調製することができる。
溶解は典型的には約り℃〜約60℃の温度で行うことが
できるが、一般には約り8℃〜約22℃の室温で行われ
ることとなろう。同様に、キラール酸を、一般に対字体
混合物に用いられt;溶媒と同一溶媒である溶媒に溶解
することができる。
対掌体を溶解しそしてキラール酸を溶解するのに用いる
べき有機溶媒量を決めるに際しては、対字体量に対する
溶媒の合計量が前述の溶媒:対掌体比の範囲内となるよ
うに留意すべきである。本発明の一態様において、溶媒
がアセトニトリルである場合には溶媒容量の半分を対字
体の溶解に使用でき、そして溶媒容量の他の半分を分割
剤の溶解に使用できることを見出した。
試剤の溶解に用いられる溶媒の相対量は臨界的ではない
ことを見出しており、そして各試剤を有機溶媒に実質的
に完全に溶解してから試剤の溶液を混ぜ合わすのであれ
ば様々な相対的割合を用いることができる。
溶媒の混合順序は臨界的ではないことを見出した。キラ
ール酸溶液を対掌体の溶液に徐々に添加することができ
、あるいは添加順序を逆にすることができる。実験室規
模では、分割剤の溶液を対掌体の溶液に流加するのが好
ましい。
分割剤を対掌体の溶液に添加後、得られた溶液を、選択
的に沈殿するキラール酸と対掌体の塩より成る沈殿を形
成する条件下に熟成させる。
熟成は典型的には約り℃〜約30℃の温度で行われる。
塩は一般に低温はど溶媒への溶解性が低下するので、こ
の範囲の下限内の温度を用いると一般に沈殿形成が促進
され収率が増加することとなろう。一方、この範囲の上
限内の温度を用いると一般に選択性が高まるであろう、
すなわち対掌体の塩の一方の形成の方が他方の塩よりも
優先するであろう。
本発明方法は反応媒質の撹拌を伴ってまたは伴わずに行
うことができる。撹拌の程度は臨界的でないことを見出
したが、試剤が混合されつつある間および熟成段階で反
応媒質を穏やかに撹拌すると好ましい結果が得られるこ
とを見出し Iこ 。
本発明方法が一方の対掌体の塩を沈殿として、過剰の他
方の対字体を溶解状態に含有する母液中に生成すること
は理解されよう。本発明の好ましい!I39においては
、優先的に沈殿する対字体の塩を再結晶により更に精製
する。例えば、これはその沈殿を過剰量の有機溶媒に溶
解することにより行うことができる。再結晶溶媒にはア
セトニトリルとメチルエチルケトンの混合物または水性
アセトニトリルが包含される。塩は再結晶溶媒の沸点で
またはその近くで溶解する。
溶解完了後、溶液を室温に放冷し次いで0°Cで更に熟
成させて酒石酸塩を再結晶させる。この手順に従うと、
単一の再結晶段階で、アミンlaの塩とアミン1bの塩
を83=17の重量比で含む初期収穫物をそれらアミン
塩を98=2の重量比で含む再結晶混合物まで濃縮する
ことができる。
(1)選択的に沈殿させた対掌体の更なる(付加的な)
量を回収するために、あるいは(2)沈殿によりそれま
でに除去されていない対掌体を優先的に回収するために
母液を更に処理することができる。例えば、laおよび
lbの等景況合物を1等量より少量のジベンゾイル−D
−酒石酸にさらすことによりS一対掌体1aをまず沈殿
させる場合には、母液にはR一対掌体lbが濃縮するよ
うになる。ここで母液を付加的なジベンゾイル−D−酒
石酸で処理するとR一対掌体が優先的に沈殿する。付加
的な量のS一対掌体1aを得るための一つの方法は過剰
R一対掌体を除きそしてその手順を繰り返すことである
あるいはまI;、最初に選択的に沈殿させなかった対字
体を母液から除去することができる。
例えば最初に用いられたキラール酸を反応媒質を塩基性
化することにより核酸の水溶性の塩を形成することがで
きる。その反応媒質を水で抽出して、有機溶媒中の第一
級アミンの対掌体より体質的に成る母液とすることがで
きる。次にその母液を異なるキラール酸で、あるいは母
液中に過剰に存在する対掌体を沈殿させる量の最初のキ
ラール酸で処理することができる。すなわち例えば化学
量論的に欠乏しているジベンゾイル−D−酒石酸を用い
て反応媒質からS一対掌体1aを除去できる。次にその
母液をジベンゾイル−し−酒石酸で処理してR一対掌体
1bを優先的に沈殿させることができる。別の一例とし
て、R一対掌体1bを優先的に沈殿させることができ、
次いでその母液をS一対掌体1aを選択的に沈殿させる
条件下に処理することができる。
このように本発明は対掌体混合物を分割する上で広範な
柔軟性を有する濃縮方法を提供する。
本発明による対掌体の分割により一方の対掌体の沈殿を
酒石酸の塩の形で与える。その酒石酸塩は常法により相
当する遊離塩基に変えることができる。例えば酒石酸塩
を水に溶解することができ、そして得られる溶液を実質
的に中性の混合物を与えるのに十分な量の非毒性無機塩
基を含む水性溶液で処理することができる。適当な塩基
の例には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウムおよび炭酸カリウムが包含される。アミンは有機
溶媒でその水性溶液から抽出される。有機溶媒、例えば
メチレンクロライド、酢酸エチル、ジエチルエーテルま
たはトルエンなど、をこの目的に用いることができる。
その有機相は、水性相から分離することができる。有機
相から溶媒を蒸発させると遊離塩基の形のアミンが得ら
れるが、これは一般にそれ以上精製することなく用いる
ことができる。
酒石酸塩の相当する遊離塩基への転化は周囲温度で行う
ことができる。
対字体の混合物は本発明方法により分割して比較的光学
的純度の高い状態の個々の対掌体とすることができる。
光学的純度は反応生成物中の当該対掌体の過剰分を当初
溶液中の全対掌体に対する百分率として表わすことがで
きる。優先的に沈殿した対掌体の量は便宜的に“%ea
”と略記される対掌体過剰率(%)として表わされる。
対字体過剰率は次のようにして算出できる:(rA)−
rB]) (式中(A)は一方の対掌体の濃度であり、そしてCB
)は他方の濃度である)。パーセントee(%ee)は
沈殿した生成物について測定する。完全に分割されt;
物質においては、対掌体過剰分は全物質と同じ重量であ
り、従って%as、すなわち光学的純度、は100%で
ある。もちろん、各対掌体の濃度は同じ基準で表わされ
、また重量またはモル基準で表現することができる。何
故ならば対掌体は同じ分子量を有しているからである。
本発明方法により得られる%eeとして表わされる光学
的密度は典を的には少なくとも約50%となろう。それ
以上再結晶精製することなく約50%ee〜約80%e
eの光学的純度を得ることができる。この光学的密度の
レベルは単一の再結晶段階により約96%にまで、また
二回の再結晶段階により99%eeまでにさえも高める
ことができる。最小限の実験で最適濃縮レベルを達成す
ることができる。
前述のとおり、本発明方法において優先的に沈殿する対
掌体の量は対掌体混合物含有溶液中の分割剤量および溶
媒容量に依存することを見出した。より詳細には、様々
な量のジベンゾイル−D−酒石酸を分割剤として、また
アセトニトリルを溶媒として用いてラセミ型1aおよび
lbを処理することにより形成されI;S一対掌体1a
の%eeを測定した。結果を法要にまとめる。
47.4 63.1 88.7 66.4 88.2 1b(R−型) la(S−型) la(S−型) la(S−型) la(S−型0 第1表の結果は、混合物中の対字体に対し化学量論的量
よりも少量のキラール酸を用いるとS一対掌体1aの形
成が優先することを示している。化学量論酌量のキラー
ル酸を用いるが、まI;はキラール酸を化学量論的に過
剰に用いるとR一対掌体1bの形成が優先する。
第1表は、溶媒容量は幾分増加するかもしれないが分割
剤量を低下させることにより%eeを増加できることを
示している。(%ee= 88.7の酸および溶媒量を
%ee−63−1のものと対比されたい)。
第1表の結果は更に対掌体過剰率が溶媒容量により影響
され得ることを示している。例えば、酸の量を0.6当
量で一定としておいて溶媒容量を95mffから65m
Qに減らすと、%eeは88.7%から66.4%に低
下した。
第1表の最終行は溶媒容量および分割剤量が比較的少量
であっても高い対字体過剰率(%ee)を達成できるこ
とを示している。
本発明の濃縮方法における酒石酸塩の収率は最小限の実
験で最適化することができる。酒石酸塩の収率は一般に
少くとも約39%、好ましくは少なくとも約72%とな
ろう。少くとも約77%の収率は溶媒容量および分割剤
量を最適化することにより容易に得られることができる
(1)I!−級アミンを(−)−メチルクロロホルメー
トで処理し次いで相当するジアステレオマーカルバメー
トをHPLC分析することにより、あるいは(2)前記
アミンを(+)−カンフオースルホニルクロライドで処
理し次いで相当するスルホンアミドをHPLC分析する
ことにより混合物中の対字体濃度を測定することができ
る。対字体の混合物の相当組成はHPLCクロマトグラ
ムにおけるジアステレオマーに相当するピークの下側面
積により与えられる。
対字体の絶対立体配置はアミンを絶対立体配置が確立さ
れている既知化合物に変えることにより付与される。例
えば、第一級アミンの10位炭素の絶対立体配置は希N
aOHで中和することによりアミンlaまたはlbの酒
石酸塩を相当する光学的に純粋な第一級アミンlaまた
はlbに変えることによって測定することができる。得
られた光学的に純粋な第一級アミンは、そのアミンをn
−ブタノール中で過剰のナトリウム金属の存在下に還流
することにより、高収率で還元的に環化することができ
る。次いで生成物を(S)−(−)−、−メチルベンジ
ルイソシアネートで誘導体に導くことができる。得られ
た生成物の光学的純度はSchonenbergerお
よびBrossi (Helv。
Chim、 Acta、 、 69 : 1486(1
986))の方法に従って)IPLcにより確認するこ
とができる。
本発明は以下の実施例を参酌することにより十分に理解
されよう。以下の実施例において部、割合、比および%
は特に示されていなければ重量による。
A、対掌体混合物の製造 実施例 1 (±)−シアノメチル−5−メトキシ−1,3−ジメチ
ルオキシンドールの製造 50gの5−メトキシ−1,3−ジメチルオキシンドー
ル、lO,57gのA11quat 366 ()シェ
フ3フ5m12中)および100tQの50%NaOH
を含む混合物に、21.73gのクロロアセトニトリル
を125rnQのトルエン中に含有する溶液を30分か
けて窒素下に流加した。やや発熱的反応が続いた(50
℃)。その反応混合物を更に10分間撹拌した後lO℃
に冷却した。この冷却反応混合物に400rx(tの氷
冷水を添加した。反応混合物を分液漏斗に移した。
層を分離し、そして有機層を3 N HCQ(2X 2
50m12)および水(I X 250m+2)で抽出
した。トルエン抽出液を減圧濃縮しそして得られI;暗
色油様物を3%メタノール−メチレンクロライド混合物
で溶出しつつシリカゲル(5009)を通して濾過した
。溶出液(2Q)を濃縮すると目的化合物が油様物(5
4,61g; 91%収率)として得られたが、これは
結晶種を入れると徐々に結晶化した。この物質は十分純
粋であり、それ以上精製することなく(±)−1,3−
ジメチル−5−メトキシ−オキシンドリルエチルアミン
に還元した。少量試料の(±)−シアノメチル−5−メ
トキシ−1,3−ジメチルオキシンドールをイソプロピ
ルエーテルから再結晶した。m、p、 = 75.5〜
76℃(文献値ニア5〜76°C) 実施例 2 (±)−1,3−ジメチル−5−メトキシオキシンドリ
ルエチルアミンの製造 18.59の実施例1で得た(±)−シアノメチル−5
−メトキシ−1,3−ジメチルオキシンドール、27m
Qf)濃HCnおよび1.85gノPt0zを185m
4ノメタノール中に含む混合物を45ps iの水素下
にParrm盪装置を用いて水素添加した、反応の進行
はHPLCにより監視することができる。1.5時間後
、反応は完了した。反応混合物を濾過し、そして炉液を
減圧濃縮した。残留物を氷冷水(20012)に溶解し
、50%Na0H(15凋Q)で処理し、次いでメチレ
ンクロライド(2x 100m4 ; l x 5Q+
IQ)で抽出した。合一抽出液を乾燥しくNazSO<
)、そして減圧濃縮して(±)−1,3−ジメチル−5
−メトキシ−オキシンドリルエチルアミンを濃密油、様
物(thick oilX17.81g; 95%)と
して得lこ 。
B、濃縮方法 (±)−1,3−ジメチル−5−メトキシ−オキシンド
リルエチルアミンの化学的分割 実施例 3 8.74yの実施例2で得た(±)−1,3−ジメチル
−5−メトキシ−オキシンドリルエチルアミンを45凋
Qのアセトニトリル中に含む撹拌溶液に、室温で窒素下
に、8.42g(0.6当量)の酸、ジベンゾイルD−
酒石酸を40raQのアセトニトリル中に含む溶液を添
加した。その反応混合物を一夜撹拌後、生じた沈殿を濾
過して5.50gの白色固体を得た。これは5.199
のジアステレオマー塩:(2a) および0.319のジアステレオマー塩:(2b) の混合物であることを示すことができる。前記混合物の
組成は次のようにして測定した:固体混合物0.61g
試料を50+iffの1%NaOH混合物に溶解し、そ
して10I+IQのメチレンクロライドで抽出した。有
機抽出液を乾燥しくNa5Oa)そして0.15rnQ
のトリエチルアミンおよび0−20−2lの(−)−メ
ンチルクロロホルメートを用いて0℃で15分間、次い
で室温で1時間処理した。その反応混合物を、What
mann Partisil PXS 10/ 25カ
ラムでのHPLCにかけ10%アセトニトリル/メチレ
ンクロライドで溶出して分析した(2mff/分; 2
54nm検出)。
実施例 4 8、lOgの(±)−1,3−ジメチル−5−メトキシ
−オキシンドリルエチルアミンを65mgのアセトニト
リル中に含む撹拌溶液に窒素下に7.81g(0,6当
量)の酸、ジベンゾイル−D−酒石酸を1回で添加した
。その混合物を1.5時間撹拌し、そして生じた沈殿を
濾過すると9.7(hの白色固体(m、p、= 130
〜136℃)が得られた。これは8.079のジアステ
レオマー塩2aおよび1.639のジアステレオマー塩
2bを含む混合物であることを示すことができる。前記
固体混合物の組成は、(−)−メンチルクロロホルメー
トで誘導体に誘導されたアミンlaおよびIbをCyc
lobond IカラムでのHPLCにかけ50150
 水/メタノール混合物で溶出して分析した(0.6m
(2/分; 254nm検出)ほかは実施例3と同様に
して測定した。
実施例 5 7.209の(±)−1,3−ジメチル−5−メトキシ
−オキシンドリルエチルアミンを90mQのアセトニリ
ル中に含む撹拌溶液に窒素下に8.lOg(0,7当量
)の酸、ジベンゾイル−〇−酒石酸を1回で添加した。
生じた沈殿を濾過すると9.429の白色固体が得られ
た。これは実施例3に記載の方法により7.68gのジ
アステレオマー塩28および1.74gのジアステレオ
マー塩2bを含む混合物であることを示すことができる
実施例 6 3.72gの(±)−1,3−ジメチル−5−メトキシ
−オキシンドリルエチルアミンを30mQのアセトニト
リル中に含む撹拌溶液に窒素下に2.99g(0,5当
Ji )の酸、ジベンゾイル−D−酒石酸を1回で添加
した。2.059の白色固体を得ることができるがこれ
は実施例3に記載の方法により1.93gのジアステレ
オマー塩2aおよび0.129のジアステレオマー塩2
bを含む混合物であることを示すことができる。
実施例 7 3.92gの(±)−1,3−ジメチル−5−メトキシ
−オキシンドリルエチルアミンを2QtQのアセトニト
リル中に含む撹拌溶液に室温で窒素下に6.3h(1,
0当量)の酸、ジベンゾイル−D−酒石酸を3(hrQ
のアセトニトリル中に含む溶液を添加した。生じた沈殿
を濾過すると4.199の白色固体が得られたが、これ
は実施例3に記載の方法により1.119のジアステレ
オマー塩2bおよび3.08gのジアステレオマー塩2
aを含む混合物であることを示すことができる。数時間
後、その炉液から沈殿が析出しt;。これを濾過して得
られた4 、 339の白色固体は実施例3に記載の方
法により3.14gのジアステレオマー塩2aおよび1
.19pのジアステレオマー塩2bを含む混合物である
ことを示された。
C9再結晶方法 実施例 8 実施例4で得た固体混合物9.09を54mQのlO%
水/アセトニトリルから再結晶して得られI;6、Og
の白色針状晶(+n、p、 −136〜137.5°C
)は、(−)−メンチルクロロホルメートを用いて誘導
体に導いた後実施例4と同様にしてHPLC分析を行う
ことにより、98%を超えるジアステレオマー塩2aを
含むことを示すことができる。
実施例 9 実施例7で得た2a*縮混合物の試料4.0gを751
+4の2−ブタノン/アセトニトリルの50/ 50混
合物から更に再結晶して得られた2、30gの白色固体
は95%を超えるジアステレオマー塩2aヲ含むことが
示された。
実施例 10 (2a)濃縮(〉80%ee)ジアステレオマー塩の試
料10.389を60m12のlθ%水/アセトニトリ
ルから再結晶して7.86gの白色針状晶Cra、p−
136〜137℃)を得Iこ。この固体は、(+)−力
ンフォースルホニルクロライドで誘導体に導いた後その
スルホンアミドをCyclobond  Iカラムにか
け50150メタノール/水混金物で溶出してHPLC
分析を行うC0,6rsQ/分; 254no+検出)
ことにより、本質的に純粋な(〉99%)化合物である
ことが示された。
D、対掌体1bの単離 実施例 11 実施例3で得られた母液を減圧濃縮し、そして残留物を
loo+*ffの2%NaOH溶液にとった。その水性
混合物をメチレンクロライドで抽出した。
濃縮後、残留物(6,63g)をアセトニトリル中でジ
ベンゾイル−し−酒石酸(10,659)で処理した。
白色固体(11,829)を析出させた。この物質の試
料10gを225m12のメチルエチルケトンおよび2
001112のアセトニトリルから再結晶して得られる
6、09の固体は、中和しそして(−)−メンチルクロ
ロホルメートで誘導体に誘導した後実施例3に記載の方
法によるHPLC分析を行うことにより、少くとも95
%の対掌体1bを含むことを示すことができる。
*** 要約すると、本発明は比較的低廉な商業的に入手し得る
試剤を用いて第一級アミン、例えば1.3−ジメチル−
5−メトキシオキシンドリルエチルアミン、の対掌体を
高収率で化学的分割するための簡単な方法を提供するも
のである。
それら異性体は高い対掌体過剰率で得ることができ、ま
たそれら異性体は周知の再結晶方法を用いて更に一段と
精製することができる。更に、生成物収率を高めるため
に、あるいは他方の対掌体を母液から回収するために、
第一収穫物が対字体の溶液から回収された後に残留する
母液に対して前記方法を繰り返すことができる。得られ
る精製された化合物はフィゾスチグミンおよび薬学的に
活性なフィゾスチグミン様化合物の製造に有用である(
例えば米国特許第4.791,107号参照)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(A)次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1は1〜3個の炭素原子を有する直鎖状また
    は分枝鎖状アルキル基、またはベンジルである) で示される対掌体の混合物より本質的に成る溶液を用意
    し; (B)その混合物をキラール酸と前記対掌体の一方との
    塩を優先的に沈殿させるのに十分な量の該キラール酸と
    接触させ; (C)得られた沈殿を回収し;そして (D)得られた酒石酸塩を所望により塩基性化して相当
    する遊離塩基を形成することより成り、 そして前記キラール酸はジベンゾイル−D−酒石酸、ジ
    ベンゾイル−L−酒石酸、ジトルオイル−D−酒石酸、
    およびジトルオイル−L−酒石酸より成る群より選択さ
    れる、前記対掌体の混合物から一方の対掌体を沈殿させ
    るための前記混合物の処理方法。 2)沈殿を対掌体を含む母液から回収し、その母液を前
    記キラール酸のうちの一つと接触させて該酸と一方の対
    掌体との塩より成る第二沈殿を優先的に形成させる、請
    求項1記載の方法。 3)キラール酸が対掌体1当量あたり酸約0.5〜約1
    当量という量で用いられる、請求項1または2記載の方
    法。 4)対掌体の混合物がラセミ体混合物である、請求項1
    、2または3記載の方法。 5)キラール酸がジベンゾイル−D−酒石酸またはジト
    ルオイル−D−酒石酸である、請求項1、2、3または
    4記載の方法。 6)対掌体の混合物が次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 1a ▲数式、化学式、表等があります▼ 1b で示される、請求項1、2、3、4または5記載の方法
    。 7)沈殿が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 2a で示される塩より成る、請求項1、2、3、4、5また
    は6記載の方法。
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