JPH0610587Y2 - スイッチ構造 - Google Patents

スイッチ構造

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JPH0610587Y2
JPH0610587Y2 JP1630189U JP1630189U JPH0610587Y2 JP H0610587 Y2 JPH0610587 Y2 JP H0610587Y2 JP 1630189 U JP1630189 U JP 1630189U JP 1630189 U JP1630189 U JP 1630189U JP H0610587 Y2 JPH0610587 Y2 JP H0610587Y2
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JP1630189U
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宏幸 井上
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔概要〕 スイッチのオン、オフ用の接点が操作ボタンの中心から
ずれて配置されている場合に、この操作ボタンを揺動可
能に支持するための支持部本体を設け、かつ上記接点か
ら遠方側の支持部の弾性力を、上記接点の近傍側の支持
部の弾性力よりも大きく設定してなるスイッチ構造であ
って、操作ボタンの押圧時のフィーリングが改善され
る。
〔産業上の利用分野〕
本考案は接点を押圧してオン、オフするための操作ボタ
ンを有するスイッチの構造に関する。
さらに詳しく言えば、本考案は、上記操作ボタンを良好
なフィーリングにて押圧することができるような機能を
備えたスイッチの構造に関するものである。
〔従来の技術〕
第5A図および第5B図は従来のスイッチ構造を示す図
であり、第5A図はその斜視図、第5B図は第5A図の
A−A断面図である。なお、第5A図においては前面部
の前面板6を省略する。また、電装品等の前面部には、
通常、多数のスイツチ1が配置されているが、ここで
は、そのうちの一個を代表して示す。
第5A図および第5B図においては、スイッチ1の主要
部は、基板7に設けられた接点2と、前面板6に組み込
まれ、上記接点2を押圧するための操作ボタン3とから
構成される。さらに、この操作ボタン3において上記接
点2と接触する位置に押圧部30を形成していた。ここ
で、ユーザが操作ボタン3の操作面を押圧すれば、押圧
部30が移動して接点2がオンとなり、ユーザの選択に
よりスイッチ操作がなされる。さらに、押圧時に上記操
作ボタン3をスムーズに移動させたり押圧後に速やかに
元の位置に復帰させたりすることができるように、操作
ボタン3の側面に、弾性を有する部材からなる支持部本
体44を形成していた。この支持部本体44は、多数の
スイッチ1を連結するために前面板6に固定された連結
部5と接続しており、操作ボタン3を押圧すれば上記支
持部本体44のみが容易に弾性変形して上記操作ボタン
3が前方に移動する。すなわち、この操作ボタン3は、
支持部本体44および連結部5を介して前面板6に揺動
可能に支持される。さらに、ユーザが上記操作ボタン3
の操作面の中心からずれた位置を押圧した場合でも、操
作ボタン3が前面板6に対してほぼ平行な状態で移動す
ることができるように、支持部本体44として、操作ボ
タン3の押圧面と略平行に、かつほぼ左右対称の位置に
同じ形状の2つの支持片(ヒンジとも称される)4を形
成していた。すなわち、同じ形状の支持片4においては
その弾性力も同等なので、操作ボタン3が左右のバラン
スを保ちながら移動して良好な押圧フィーリングが得ら
れると考えられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のとおり、従来は、操作ボタン3の押圧時のフィー
リングを良好にするために、操作ボタン3の押圧面と略
平行に同形状の複数個の支持片4を設けていた。この場
合、接点2および押圧部30が操作ボタン3の押圧面の
ほぼ中心に位置していれば特に問題はない。しかし、一
般に、操作ボタン3の操作面の中心付近にはスイッチ機
能表示用の文字等(例えばFM)が形成されている。こ
れらの文字等を夜間でもはっきりと読み取るために、基
板7上にランプ8(第5B図)等を搭載して操作ボタン
3の押圧面から上記の文字等を照明する必要がある。こ
のため、第5A図および第5B図に示すように、接点2
および押圧部30を、文字照明の妨げにならないように
操作ボタン3の押圧面の中心からずれた場所に配置する
ケースが多く見受けられる。このケースにおいて、ユー
ザが操作ボタン3を押圧した場合は、押圧部30が接点
2に接触すると同時にこの接点2から上記押圧部30の
押圧力に対抗する応力が発生するので、上記操作ボタン
3において接点2および押圧部30と反対側の部分(第
5A図および第5B図では左側)のみが大幅に変位して
しまう。この結果、操作ボタン3が大きくねじれながら
移動するので、押圧フィーリングが悪くなるという不都
合が生ずる。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、接点
が操作ボタンの押圧面の中心からずれて配置されている
場合において、ユーザに良好な押圧フィーリングを与え
るようなスイッチ構造を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、接点2を押圧するための操作ボタン3と、こ
の操作ボタン3を揺動可能に支持するための支持部本体
とを有し、上記接点2が上記操作ボタン3の押圧面の中
心からずれて配置されるスイッチ構造において、上記支
持部本体の上記接点2から遠方側の支持部の弾性力を、
上記接点2の近傍側の支持部の弾性力よりも大きく設定
することを特徴としている。
〔作用〕
本考案のスイッチ構造においては、接点2および押圧部
30から遠方側の支持部の弾性力を、接点2および押圧
部30の近傍側の支持部の弾性力よりも大きくし、両者
の弾性力に差を持たせている。ここで、ユーザが操作ボ
タン3を押圧して、接点2に押圧力を与えた場合にこの
接点2から上記押圧力に対抗する応力が発生しても、こ
の応力が上記の弾性力の差に等しければ、両者が相殺さ
れて操作ボタン3の両サイド間で力のアンバランスは生
じない。したがって、操作ボタン3は前面板6に対して
ねじれることなくほぼ平行に移動する。
かくして、本考案では、接点が操作ボタンの中心からず
れて配置されている場合において良好な押圧フィーリン
グが得られる。
〔実施例〕
第1A図および第1B図は本考案の第1実施例を示す図
であり、第1A図はその斜視図、第1B図は第1A図の
B−B断面図である。なお、第1A図においては前面板
6(第1B図)を省略する。また、前述した構成要素と
同様のものについては、同一の参照番号を付して表す。
ここでは、支持部本体40として、操作ボタン3の押圧
面と略平行に、互いに断面の幅が異なる2つの支持片2
4,14′を予め形成している。この場合、接点2から遠
方の支持辺14′における断面の幅を、接点2の近傍の
支持片14における断面の幅よりも大きくしている。こ
のようにすれば、両支持片14,14′において操作ボタン
3の押圧時に発生する弾性力に差が生じ、上記操作ボタ
ン3には反時計回りの曲げモーメントが作用する。また
一方で、接点2を押圧したときにこの接点2の内部のバ
イアスにより発生する応力により操作ボタン3には時計
回りの曲げモーメントが作用する。ここで、上記の両者
の曲げモーメントが釣り合うように両支持片14,14′の
幅を予め設定しておけば、操作ボタン3のねじれを抑制
することができるので、良好な押圧フィーリングが得ら
れる。なお、支持部本体40は、弾性に富む樹脂等を専
用の金型に流し込むことにより操作ボタン3および連結
部5と一体化して成形することが可能なので、上記支持
部本体40を設けるための手間および工数が増大するこ
とはない。
第2A図および第2B図は本考案の第1実施例の変形例
を示す図であり、第2A図はその斜視図、第2B図は第
2A図のC−C断面図である。ここでは、接点2から遠
方の支持片14′における断面の肉厚を、接点2の近傍
の支持片14における断面の肉厚よりも厚くしている。
これらの支持片14,14′の弾性力は主に断面積により決
定されるので、この場合も、前記第1実施例(第1A図
および第1B図)における各々の支持片とほぼ同等の断
面積を有する支持片14,14′をそれぞれ形成すれば、良
好な押圧フィーリングが得られる。
第3A図および第3B図は本考案の第2実施例を示す図
であり、第3A図はその斜視図、第3B図は第3A図の
D−D断面図である。ここでは、支持部本体40とし
て、接点2から遠方の位置に、互いに近接した複数の小
支持片(第3A図および第3B図では一対の小支持片14
-1,14-2)からなる支持片14′を形成している。さら
に、接点2の近傍の位置に単一の支持片14を形成して
いる。この場合も、接点2から遠方に位置する一対の小
支持片14-1,14-2の断面積の合計が接点2の近傍に位置
する支持片14の断面積よりも大きいので、第1A図〜
第2B図と同様に押圧時の操作ボタン3のねじれを抑制
して良好な押圧フィーリングを維持することができる。
なお、上記第2実施例(第3A図および第3B図)にお
いても、支持部本体40を、操作ボタン3および連結部
5と一体化して成形することが可能である。
第4A図および第4B図は本考案の第3実施例を示す図
であり、第4A図はその斜視図、第4B図は第4A図の
E−E断面図である。前述の実施例において支持部本体
40は支持片14,14′により構成されるものであるが、
第3実施例では、支持部本体40において接点2の遠方
に位置する支持部、すなわち端部142側の厚みを接点2
の近傍に位置する支持部、すなわち端部141側の厚みよ
りも厚くしたものである。
このようにしても前述の実施例と同様の効果を奏するこ
とが可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、接点が操作ボタン
の中心からずれて配置される場合において良好な押圧フ
ィーリングが得られるようなスイツチが実現される。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案の第1実施例を示す斜視図、 第1B図は第1A図のB−B断面図、 第2A図は本考案の第1実施例の変形例を示す斜視図、 第2B図は第2A図のC−C断面図、 第3A図は本考案の第2実施例を示す斜視図、 第3B図は第3A図のD−D断面図、 第4A図は本考案の第3実施例を示す斜視図、 第4B図は第4A図のE−E断面図、 第5A図は従来のスイッチ構造を示す斜視図 第5B図は第4A図のA−A断面図である。 図において、 1……シーソースイッチ、2……接点、 3……操作ボタン、14,14′……支持片、 30……押圧部、40……支持部本体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】接点(2)を押圧するための操作ボタン
    (3)と、該操作ボタン(3)を揺動可能に支持するた
    めの支持部本体とを有し、前記接点(2)が前記操作ボ
    タン(3)の押圧面の中心からずれて配置されるスイッ
    チ構造において、 前記支持部本体の前記接点(2)から遠方側の支持部の
    弾性力を、前記接点(2)の近傍側の支持部の弾性力よ
    りも大きく設定することを特徴とするスイッチ構造。
JP1630189U 1989-02-16 1989-02-16 スイッチ構造 Expired - Lifetime JPH0610587Y2 (ja)

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JP1630189U JPH0610587Y2 (ja) 1989-02-16 1989-02-16 スイッチ構造

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JP1630189U JPH0610587Y2 (ja) 1989-02-16 1989-02-16 スイッチ構造

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JPH02108221U JPH02108221U (ja) 1990-08-28
JPH0610587Y2 true JPH0610587Y2 (ja) 1994-03-16

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