JP2585278Y2 - クリック付き多段シーソースイッチ - Google Patents

クリック付き多段シーソースイッチ

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JP2585278Y2
JP2585278Y2 JP1371492U JP1371492U JP2585278Y2 JP 2585278 Y2 JP2585278 Y2 JP 2585278Y2 JP 1371492 U JP1371492 U JP 1371492U JP 1371492 U JP1371492 U JP 1371492U JP 2585278 Y2 JP2585278 Y2 JP 2585278Y2
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雅彦 藤田
和明 原田
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多段シーソースイッチ
に関し、特にいずれのスイッチをオンするときもクリッ
ク感覚が生ずるクリック付き多段シーソースイッチに関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来、シーソースイッチの中には、シーソ
ー状に揺動可能なキートップの端部を押圧するとまず1
段目のスイッチがオンとなりさらに強い力で押圧すると
2段目のスイッチがオンとなる構造の2段シーソースイ
ッチがある。
【0003】この種の2段シーソースイッチは、例えば
ビデオカメラのズーム用スイッチとして使用されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来、2
段目のスイッチがオンした後にさらにキートップを押圧
することで3段目のスイッチがオンとなる構造の3段シ
ーソースイッチはなかった。この種の3段シーソースイ
ッチは、例えばビデオカメラのズーム速度を3段階に切
り替えるために、その開発が要望されていた。
【0005】また従来の2段シーソースイッチにおいて
は、1段目のスイッチをオンするときと2段目のスイッ
チをオンするときのいずれの場合にもクリック感覚が生
ずるように構成されたものはなく、いずれのスイッチを
オンするときもクリック感覚が生じるような多段シーソ
ースイッチの出現が要望されていた。
【0006】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、3段階のスイッチのオンオフができ、しかもいず
れのスイッチをオンするときもクリック感覚が生じるク
リック付き多段シーソースイッチを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ1
0は、中心軸を中心として左右に揺動可能に軸支され該
中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押圧部2
3,25(24,26)を設けたキートップ20と、該
キートップ20の下側に配置され該キートップ20に設
けた2つの押圧部23,25(24,26)に対向する
位置にスイッチ接点351,353(352,354)
を設け且つ該それぞれのスイッチ接点351,353
(352,354)上にクリック板51,55(53,
57)を取り付けさらにその下面の所定位置に押圧部3
18(319)を設けた第1の基板30と、該第1の基
板30の下側に配置され該第1の基板30に設けた押圧
部318(319)に対向する位置にスイッチ接点45
1(453)を設け且つ該スイッチ接点451(45
3)上にクリック板46,47を取り付けた第2の基板
40とを具備し、前記第1の基板30はその両端が自由
端となるようにその略中央部を前記第2の基板40上に
固定して構成した。
【0008】また本考案にかかるクリック付き3段シー
ソースイッチ60は、中心軸を中心として左右に揺動可
能に軸支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2
つの押圧部73,75(74,76)を設けたキートッ
プ70と、該キートップ70の下側に配置され該キート
ップ70の2つの押圧部73,75(74,76)の内
の一方の押圧部73(74)に対向する位置にスイッチ
接点81(82)を設け且つ該スイッチ接点81(8
2)上にクリック板85(86)を取り付けた第1の基
板80と、該第1の基板80の下側に配置され該第1の
基板80に設けたスイッチ接点81(82)の真下の位
置と前記キートップ70のもう一方の押圧部75(7
6)の真下の位置にそれぞれスイッチ接点951,95
3(952,954)を設け且つ該スイッチ接点95
1,953(952,954)上にそれぞれクリック板
96,98(97,99)を取り付けた第2の基板90
とを具備せしめて構成した。
【0009】
【作用】キートップ20の一端部を押圧すると、キート
ップ20の内側押圧部23(24)がクリック板51
(53)の押圧部511(531)を押圧してクリック
感覚を生じながらスイッチ接点351(352)をオン
する。さらにキートップ20を押圧すると、キートップ
20は第1の基板30自体を押圧してこれをたわめ、そ
の押圧部318(319)がクリック板46(47)を
押圧してこれを反転させ、クリック感覚を生じさせると
ともにスイッチ接点451(453)をオンする。さら
にキートップ20を強く押圧すると、キートップ20が
さらに揺動して、その外側押圧部25(26)がクリッ
ク板55(57)を押圧してこれを反転させクリック感
覚を生じさせながらスイッチ接点353(354)をオ
ンする。
【0010】またキートップ70の一端部を押圧する
と、該キートップ70の内側押圧部73(74)がクリ
ック板85(86)の押圧部851(861)を押圧し
てクリック感覚を生じながらスイッチ接点81(82)
上に当接してこれをオンする。さらにキートップ70を
強く押圧すると、キートップ70はさらに揺動し、内側
押圧部73(74)によって押圧されるクリック板85
(86)の押圧部851(861)がスイッチ接点81
(82)を設けた第1の基板80自体を押圧してその真
下に位置するクリック板96(97)がクリック感覚を
生じながら反転してスイッチ接点951(952)をオ
ンする。さらにキートップ70を強く押圧すると、キー
トップ70がさらに揺動して外側押圧部75(76)が
クリック板98(99)を押圧してこれを反転させクリ
ック感覚を生じさせるとともにスイッチ接点953(9
54)をオンする。
【0011】
【実施例】以下、本願にかかる第1考案と第2考案の実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】〔第1考案〕 図2は本願の第1考案にかかるクリック付き3段シーソ
ースイッチ10を示す図であり、同図(a)は概略平面
図、同図(b)は概略側断面図である。同図に示すよう
にこのクリック付き3段シーソースイッチ10は、2つ
のクリック板46,47を取り付けた第2の基板40上
に、4つのクリック板51,53,55,57を取り付
けた第1の基板30を配置し、その上に左右に揺動可能
なキートップ20を配置して構成されている。
【0013】そして例えばキートップ20の右端を矢印
C方向に押圧すれば、該キートップ20が揺動して該キ
ートップ20下面に設けた内側押圧部23がクリック板
51を押圧し第1の基板30上に設けたスイッチ接点3
51(同図には図示せず)をオンし、さらに該キートッ
プ20を押圧すれば第1の基板30が立設板311,3
13を支点として傾いてその下面に設けた押圧部318
がクリック板46を押圧して第2の基板40上に設けた
スイッチ接点451(同図には図示せず)をオンし、さ
らにキートップ20を押圧すればキートップ20が揺動
して該キートップ20下面に設けた外側押圧部25がク
リック板55を押圧し第1の基板30上に設けたスイッ
チ接点353(同図には図示せず)をオンするものであ
る。以下各構成部品について説明する。
【0014】図1はこのクリック付き3段シーソースイ
ッチ10の分解斜視図である。同図に示すように、キー
トップ20は略長方形状の箱体の下面を開放した形状に
構成され、その両側面の中央部からは支持棒21,22
が突設されている。また該キートップ20の下面の両側
中央には円筒状の2つの内側押圧部23,24が下方向
に向かって突設され、さらに該キートップ20の両端の
下面からは外側押圧部25,26が突設されている。
【0015】第1の基板30は、合成樹脂からなる平板
状の基台31上にフレキシブル基板35を取り付けて構
成されている。
【0016】ここで図3は基台31の側面図である。図
1及び図3に示すように、基台31は、その両側部中央
に立設板311,313を立設し、且つ該立設板31
1,313の両側に貫通溝315,315,317,3
17を設け、該立設板311,313の下面から2つず
つの突起321(図1,図3には立設板311側の突起
は図示していない)を突出している。ここで該立設板3
11,313の下端辺は図3に示すように、基台31の
下面よりも所定距離Lだけ下方向に突出しており、また
前記立設板311,313にはそれぞれ貫通穴312,
314が設けられている。またこの基台31の下面の両
端近傍には押圧部318,319が突設されている。
【0017】一方フレキシブル基板35は2枚の可撓性
を有するシート上に回路パターン及び接点パターンを形
成し、該パターンを設けた面を内側にして重ねあわせ、
両シート上の接点パターンの対向する部分をスイッチ接
点351,352,353,354として構成されてい
る。
【0018】ここでスイッチ接点351,352上には
クリック板51,53が取り付けられ、スイッチ接点3
53,354上にはクリック板55,57が取り付けら
れる。クリック板51,53は弾性ゴム製であり、連結
板52によって連結され、その断面形状は、図2(b)
に示すように、いずれもお碗を伏せた形状で、その中央
には押圧部511,531を設けて構成されている。一
方クリック板55,57は弾性金属板をお皿を伏せた形
状にして構成されている。
【0019】図1に示すように、クリック板51,53
上には2つの穴551,553を設けたケース55が被
せられる。
【0020】第2の基板40は、基台41上にフレキシ
ブル基板45を取り付けて構成されている。ここで基台
41は金属製であり、その両側中央に前記基台31の4
つの突起321を挿入する4つの穴411,411,4
11,411を設けて構成されている。
【0021】一方、フレキシブル基板45は、前記フレ
キシブル基板35と同様に、2枚の可撓性を有するシー
トを重ね合わせてスイッチ接点451,453を設けて
構成されている。そしてスイッチ接点451,453上
にはクリック板46,47が取り付けられている。この
クリック板46,47は前記クリック板55,57と同
一のものである。
【0022】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ10の組み立て方について説明する。
【0023】まず図1に示すように、フレキシブル基板
45上にクリック板46,47を取り付けたものを、基
台41上に載置して第2の基板40を組み立てる。
【0024】一方、フレキシブル基板35上に2つのク
リック板55,57を取り付けたものを基台31上に取
付け、その上にクリック板51,53を載置し、該クリ
ック板51,53上にケース55を被せてこれを図示し
ない固定手段でフレキシブル基板35上に固定する。
【0025】次に基台31の4つの突起321を、それ
ぞれ基台41の4つの穴411に挿入してその先端を熱
かしめして、第1の基板30と第2の基板40を一体化
する。
【0026】そして第1の基板30上からキートップ2
0を被せてその支持棒21,22を立設板311,31
3の貫通穴312,314に挿入すれば、図2に示すク
リック付き3段シーソースイッチ10が完成する。
【0027】これによってキートップ20は第1の基板
30上に揺動可能に軸支され、また第1の基板30は立
設板311,313によって所定の隙間Lを介して第2
の基板40上に固定される。またこのとき図2に示すよ
うに、キートップ20の内側押圧部23,24はそれぞ
れクリック板51,53の押圧部511,531の上に
ほぼ接するように対向し、また外側突起25,26はそ
れぞれクリック板55,57の上に所定間隔を置いて対
向し、さらに基台31の下面に設けた押圧部318,3
19はそれぞれクリック板46,47の上にほぼ接する
ように対向する。
【0028】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ10の動作を説明する。ここで図4(a),(b),
(c)はキートップ20の右端を矢印C方向に押圧した
ときの動作を説明するための図である。
【0029】まず図2(b)に示す状態からキートップ
20を矢印C方向に押圧すると、該キートップ20は支
持棒21,22(図1参照)を中心として揺動して該キ
ートップ20の内側押圧部23がクリック板51の押圧
部511を押圧して図4(a)に示すようにクリック板
51の側壁513が変形して押圧部511が下方向に移
動する。このときクリック感覚を生ずるとともに、クリ
ック板51の突起512はフレキシブル基板35のスイ
ッチ接点351を押圧してこれをオンする。なおこのと
きキートップ20の外側押圧部25はクリック板55の
上面に近接する。
【0030】次にキートップ20をさらに強く押圧する
と、キートップ20の内側押圧部23はクリック板51
を介して第1の基板30自体を押圧することとなり、図
4(b)に示すように、該第1の基板30が立設板31
1,313を中心にして矢印C方向にたわみ、その押圧
部318がクリック板46を押圧してこれを反転させ、
クリック感覚を生じさせるとともにスイッチ接点451
をオンする。なお第1の基板30の基台31には、図1
に示すように貫通溝315,315,317,317が
設けられているので、たわみ易い。
【0031】次にさらにキートップ20を強く押圧する
と、図4(c)に示すように、キートップ20のみがさ
らに揺動して、その外側押圧部25がクリック板55を
押圧してこれを反転させ、クリック感覚を生じさせると
ともにスイッチ接点353をオンする。
【0032】このときクリック板51は内側押圧部23
によってさらに押圧されるが、該クリック板51は弾性
ゴムで構成されているので、図4(c)に示すようにス
イッチ接点351を押圧したままさらに押し潰されるだ
けで何ら問題は生じない。特にこの実施例においては、
クリック板51の押圧部511は円筒状に構成され、該
押圧部511の下面に設けた突起512は該円筒の中央
部に設けられているので(特にこの実施例においては押
圧部511の内径を突起512の外径よりも大きくして
いるので)、図4(c)に示すように、クリック板51
を過剰に押し潰したときに押圧部511は外側に向かっ
てたわみ易く、また突起512の上端部は押圧部511
の内部にめり込み易くなる。つまりこのクリック板51
を押し潰す押圧力は適当なものとすることができ、3段
目のスイッチをオンするときの押圧力を適当なものとす
ることができる。
【0033】なお基台31の長さや厚みを調整してこれ
を湾曲させる力を調整したり、クリック板51,53を
構成する弾性ゴムの弾性力を変更することで、2段目に
クリック板55の方を反転させ、3段目にクリック板4
6を反転させるようにすることもできる。
【0034】そして該キートップ20への押圧を解除す
れば、図4(c)の状態から逆に同図(b),同図
(a),図2(b)の状態に復帰して行き、それぞれの
段階でオンしたスイッチがオフし、同時にそれぞれの段
階でクリック感覚が生じる。
【0035】なお上記実施例においては第1基板30に
用いるフレキシブル基板35と第2の基板40に用いる
フレキシブル基板45を別々に構成したが、これらは一
体に形成しても良い。図5はその実施例を示す図であ
る。同図(a)に示すように1枚のフレキシブルシート
58を用意し、その上面に所定の回路パターン(同図に
は接点パターンA以外は図示せず)を設ける。該フレキ
シブルシート58にはこれを4つの面a,b,c,dに
仕切る3つの切り溝581,582,583を設ける。
次に同図(b)に示すように、面a,dをそれぞれ面
b,c上に折り畳む。これによって各接点パターンA同
士が対向して、同図(b)に示すように、スイッチ接点
351,352,353,534を具備するフレキシブ
ル基板35と、スイッチ接点451,453を具備する
フレキシブル基板45が構成される。そして同図(c)
に示すように、それぞれに図1に示す基台31,41を
固定してこれらをさらに2つに折り畳めば、同図(d)
の状態となるのである。
【0036】〔第2考案〕 図7は本願の第2考案にかかるクリック付き3段シーソ
ースイッチ60を示す図であり、同図(a)は概略平面
図、同図(b)は概略側断面図である。同図に示すよう
にこのクリック付き3段シーソースイッチ60は、4つ
のクリック板96,97,98,99を取り付けた第2
の基板90上に、2つのクリック板85,86を取り付
けた第1の基板80を配置し、その上に左右に揺動可能
なキートップ70を配置して構成されている。
【0037】そして例えばキートップ70の右端を矢印
D方向に押圧すれば、該キートップ70が揺動して該キ
ートップ70下面に設けた内側押圧部73がクリック板
85の押圧部851を押圧し第1の基板80上に設けた
スイッチ接点81(同図には図示せず)をオンし、さら
にキートップ70を押圧すればクリック板85の押圧部
851が第2の基板90に設けたクリック板96を押圧
しその真下のスイッチ接点951(同図には図示せず)
をオンし、さらにキートップ70を押圧すればキートッ
プ70の外側押圧部75がクリック板98を押圧しその
真下のスイッチ接点953(同図には図示せず)をオン
する。以下各構成部品について説明する。
【0038】図6はこのクリック付き3段シーソースイ
ッチ60の分解斜視図である。同図に示すように、キー
トップ70は略長方形状の箱体に構成され、その両側面
から幅方向外側に向かって支持棒71,72が突設され
ている。また該キートップ70の下面の両側中央には円
筒状の2つの内側押圧部73,74が下方向に向かって
突設され、該キートップ70の両端の下面からは外側押
圧部75,76が突設されている。
【0039】第1の基板80は、フレキシブルシートで
構成され、その上面には2つの接点パターンを近接させ
たスイッチ接点81,82を設け、また該スイッチ接点
81,82から引き出された回路パターンは図示しない
スルーホールを介して裏面側に引き出され、3つのスイ
ッチ接点83に集められている。またこの第1の基板8
0には2つの穴84が設けられている。
【0040】ここでスイッチ接点81,82上にはそれ
ぞれクリック板85,86が取り付けられる。クリック
板85,86は弾性ゴム製であり、連結板87によって
連結され、その断面形状は、図7(b)に示すように、
お碗を伏せた形状で、その中央に設けた押圧部851,
861を薄い側壁853,863によって支持するよう
に構成されている。ここでこの押圧部851,861の
下面全面には導電ゴムが貼付られている。また図6に示
すように、連結板87の中央には下記する弾発部材77
を挿通する穴871が設けられている。クリック板8
5,86上には穴881,883を設けたケース88が
被せられる。また該ケース88の下面中央部には弾性金
属板をフ字状に折り曲げて構成された弾発部材77が固
定されている。
【0041】第2の基板90は、硬質合成樹脂からなる
平板状の基台91上にフレキシブル基板95を取り付け
て構成されている。ここで基台91は、その両側部中央
に立設板911,913を立設し、且つ一方の立設板9
11の両端部に貫通溝915,915を設け、また該立
設板911,913にそれぞれ貫通穴912,914を
設けて構成されている。
【0042】一方フレキシブル基板95は2枚の可撓性
を有するシート上に回路パターン及び接点パターンを形
成し、該パターンを設けた面を内側にして重ねあわせ、
両シート上の接点パターン同士の対向する部分をスイッ
チ接点951,952,953,954として構成され
ている。また該フレキシブル基板95の中央部には、上
側のシートに穴を開け下側のシート上に設けた3つの接
点パターン94を露出せしめている。
【0043】そしてスイッチ接点951,952,95
3,954上にはそれぞれクリック板96,97,9
8,99が取り付けられる。これらクリック板は弾性金
属板を皿を伏せた形状にして構成されている。
【0044】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ60の組み立て方について説明する。
【0045】まず図6に示すように、フレキシブル基板
95上にクリック板96,97,98,99を取り付け
たものを、基台91上に取り付けて第2の基板90を組
み立てる。
【0046】次に該第2の基板90上に第1の基板80
を載置する。このときフレキシブル基板95の接点パタ
ーン94と第1の基板80の接点パターン83が対向す
るとともに、該フレキシブル基板95のクリック板9
6,97上に第1の基板80の接点パターン81,82
が位置する。
【0047】次に第1の基板80のスイッチ接点81,
82上にクリック板85,86を載置し、その上からケ
ース88を被せる。このケース88の下面には6本の突
起886,887,888,889,891,892
(889は図示せず)が設けられており、その内の2本
の突起886,887は連結板87の穴871を介して
それぞれ第1の基板80に設けた2つの穴84と、フレ
キシブル基板95に設けた2つの穴100と基台91に
設けた2つの穴917に貫通されその先端が熱かしめさ
れる。また4本の突起888,889,891,892
はそれぞれフレキシブル基板95に設けた4つの穴10
1と基台91に設けた4つの穴918に貫通されその先
端が熱かしめされる。
【0048】そしてケース88上からキートップ70を
被せてその支持棒71,72を立設板911,913の
貫通穴912,914に挿入すれば、図7に示すクリッ
ク付き3段シーソースイッチ60が完成する。なおこの
とき立設板911の両側には貫通溝915が設けられて
いるので外側に開き易く、容易に支持棒71,72をス
ナップインできる。
【0049】これによってキートップ70は揺動可能に
軸支される。またこのとき図7に示すように、キートッ
プ70の内側押圧部73,74はそれぞれクリック板8
5,86の押圧部851,861上にほぼ接するように
対向し、外側押圧部75,76はそれぞれクリック板9
8,99の上に所定間隔を置いて対向し、またクリック
板85,86の下にはクリック板96,97が位置す
る。
【0050】また弾発部材77は連結板87の穴871
を介して第1の基板80をフレキシブル基板95に押し
付け、これによって第1の基板80の3つの接点パター
ン83(図6参照)をフレキシブル基板95の3つの接
点パターン94(図6参照)にそれぞれ圧接して導通さ
せる。
【0051】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ60の動作を説明する。まず図7(b)に示す状態か
らキートップ70を矢印D方向に押圧すると、該キート
ップ70は支持棒71,72(図6参照)を中心として
揺動して該キートップ70の内側押圧部73がクリック
板85の押圧部851を押圧する。これによってクリッ
ク板85の側壁853が変形してクリック感覚を生じな
がら押圧部851が下方向に移動してその下面を第1の
基板80のスイッチ接点81上に当接する。スイッチ接
点81は図6に示すように、2つの接点パターンを近接
せしめた構造であり、且つ押圧部851の下面には導電
ゴムが貼付られているので、該スイッチ接点81はオン
する。
【0052】次にキートップ70を強く押圧すると、キ
ートップ70はさらに揺動し、内側押圧部73によって
押圧されるクリック板85の押圧部851がさらに押圧
され、その真下に位置するクリック板96がクリック感
覚を生じながら反転し、同時にその真下にあるスイッチ
接点951(図6参照)がオンする。なおこのときキー
トップ70の外側押圧部75はクリック板98の上面に
近接する。
【0053】次にさらにキートップ70を強く押圧する
と、キートップ70がさらに少し揺動して、その外側押
圧部75がクリック板98を押圧してこれを反転させ、
クリック感覚を生じさせるとともにその真下にあるスイ
ッチ接点953(図6参照)をオンする。
【0054】このときクリック板85の押圧部851は
内側突起73によってさらに押圧されるが、該クリック
板85は弾性ゴムで構成されているので、何ら問題は生
じない。
【0055】そして該キートップ70への押圧を解除す
れば、クリック板98,96,85が押圧時と逆の順番
で復帰してオフして行き、それぞれの段階でクリック感
覚が生じる。
【0056】以上本考案の実施例を説明したが、本考案
はこれに限定されず、例えば以下のような変形が可能で
ある。 上記各実施例においては、基板として基台上にフレキ
シブル基板を載置した例を示したが、本考案はこれに限
定されず、基板は硬質基板上に直接スイッチ接点パター
ンを設けた構造のものを用いても良い。
【0057】上記各実施例においては、クリック板を
スイッチ接点の上に配置した例を示したが、該クリック
板自体をスイッチ接点の一方の接点、即ち可動接点板と
して用いても良い(即ち第2考案のクリック板85,8
6のように用いてもよい)。即ち要は、上側から押圧す
ることでクリック感覚を生じるクリック板(可動接点板
を含む)であればよいのである。
【0058】また上記各実施例においては、キートッ
プの支持棒の両側にそれぞれ本考案にかかる3段スイッ
チを設けたが、この3段スイッチは該キートップの支持
棒の一方の側にのみ設けても良い。
【0059】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かるクリック付き多段シーソースイッチによれば、以下
のような優れた効果を有する。 押圧力に応じて3段階のスイッチがオンオフできる。
しかもその構造が簡単で部品点数が少なく、薄型化が図
れ、その組み立ても容易である。
【0060】1段目のスイッチ,2段目のスイッチ,
3段目のスイッチを押圧してオンするときのいずれの場
合にもクリック感覚が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリック付き3段シーソースイッチ10の分解
斜視図である。
【図2】クリック付き3段シーソースイッチ10を示す
図である。
【図3】基台31の側面図である。
【図4】クリック付き3段シーソースイッチ10の動作
を説明するための図である。
【図5】フレキシブル基板35とフレキシブル基板45
を一体に形成した実施例を示す図である。
【図6】クリック付き3段シーソースイッチ60の分解
斜視図である。
【図7】クリック付き3段シーソースイッチ60を示す
図である。
【符号の説明】
10,60 クリック付き3段シーソースイッチ 20,70 キートップ 23,24,25,26,73,74,75,76,3
18,319 押圧部 351,352,353,354,451,453,8
1,82,951,952,953,954 スイッチ
接点 51,53,55,57,46,47,85,86,9
6,97,98,99クリック板 30,80 第1の基板 40,90 第2の基板

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を中心として左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押
    圧部を設けたキートップと、 該キートップの下側に配置され該キートップに設けた2
    つの押圧部に対向する位置にスイッチ接点を設け且つ該
    それぞれのスイッチ接点上にクリック板を取り付けさら
    にその下面の所定位置に押圧部を設けた第1の基板と、 該第1の基板の下側に配置され該第1の基板に設けた押
    圧部に対向する位置にスイッチ接点を設け且つ該スイッ
    チ接点上にクリック板を取り付けた第2の基板とを具備
    し、 前記第1の基板はその両端が自由端となるようにその略
    中央部が前記第2の基板上に固定されたことを特徴とす
    るクリック付き多段シーソースイッチ。
  2. 【請求項2】 中心軸を中心として左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押
    圧部を設けたキートップと、 該キートップの下側に配置され該キートップの2つの押
    圧部の内の一方の押圧部に対向する位置にスイッチ接点
    を設け且つ該スイッチ接点上にクリック板を取り付けた
    第1の基板と、 該第1の基板の下側に配置され該第1の基板に設けたス
    イッチ接点の真下の位置と前記キートップのもう一方の
    押圧部の真下の位置にそれぞれスイッチ接点を設け且つ
    該スイッチ接点上にそれぞれクリック板を取り付けた第
    2の基板とを具備することを特徴とするクリック付き多
    段シーソースイッチ。
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