JP2515839Y2 - クリック付き多段シーソースイッチ - Google Patents

クリック付き多段シーソースイッチ

Info

Publication number
JP2515839Y2
JP2515839Y2 JP1991113667U JP11366791U JP2515839Y2 JP 2515839 Y2 JP2515839 Y2 JP 2515839Y2 JP 1991113667 U JP1991113667 U JP 1991113667U JP 11366791 U JP11366791 U JP 11366791U JP 2515839 Y2 JP2515839 Y2 JP 2515839Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
click
key top
switch
elastic plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991113667U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0555430U (ja
Inventor
修 野村
和明 原田
雅彦 藤田
Original Assignee
帝国通信工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝国通信工業株式会社 filed Critical 帝国通信工業株式会社
Priority to JP1991113667U priority Critical patent/JP2515839Y2/ja
Publication of JPH0555430U publication Critical patent/JPH0555430U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515839Y2 publication Critical patent/JP2515839Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tumbler Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多段シーソースイッチ
に関し、特にいずれのスイッチがオンするときもクリッ
ク感覚が生ずるクリック付き多段シーソースイッチに関
するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】従来、シ
ーソースイッチの中には、シーソー状に揺動可能なキー
トップの端部を押圧するとまず1段目のスイッチがオン
となりさらに強い力で押圧すると2段目のスイッチがオ
ンとなる構造の2段シーソースイッチがある。この種の
2段シーソースイッチは、例えばビデオカメラのズーム
用スイッチとして使用されている。
【0003】しかしながら従来の2段シーソースイッチ
にあっては、その構造が複雑であり、製造コストが高く
なるばかりか、その厚みが厚くなってしまうという問題
点があった。また従来の2段シーソースイッチにおいて
は、1段目のスイッチをオンするときと2段目のスイッ
チをオンするときのそれぞれの場合にクリック感覚が生
ずるように構成されたものはなく、このようなクリック
付きシーソースイッチの出現が要望されていた。
【0004】また従来、2段目のスイッチがオンした後
にさらにキートップを押圧することで3段目のスイッチ
がオンとなる構造の3段シーソースイッチはなく、例え
ばビデオカメラのズーム速度を3段階に切り替えるため
に、その開発が要望されていた。
【0005】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、多段階のスイッチのオンオフがで
き、いずれのスイッチをオンするときもクリック感覚が
生じ、しかも構造が簡単で薄型化が図れるクリック付き
多段シーソースイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案にかかるクリック付き多段シーソースイッチ1
0は、中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸支され該
中心軸の少なくとも一方の側に押圧部34(35)を設
けたキートップ30と、弾性を有する板であってその一
端が自由端となるように前記キートップ30に設けられ
その所定位置に押圧部41(42)を設けた弾性板40
と、前記キートップ30の下側に配置され該キートップ
30に設けた押圧部34(35)と弾性板40に設けた
押圧部41(42)に対向する位置にそれぞれスイッチ
接点23,21(24,22)を設けた基板20と、該
基板20のそれぞれのスイッチ接点23,21(24,
22)上に取り付けられるクリック板28,26(2
9,27)とを具備し、前記キートップ30を揺動した
ときに前記弾性板40に設けた押圧部41(42)が前
記クリック板26(27)を介して1つ目のスイッチ接
点21(22)をオンするとともに、さらにキートップ
30を揺動したときに前記キートップ30に設けた押圧
部34(35)が前記クリック板28(29)を介して
2つ目のスイッチ接点23(24)をオンするようにキ
ートップ30の押圧部34(35)と弾性板40の押圧
部41(42)の位置を設定した。
【0007】また本考案にかかるクリック付き多段シー
ソースイッチ50は、中心軸を中心にして左右に揺動可
能に軸支され該中心軸の少なくとも一方の側に少なくと
も2つの押圧部85,87(86,88)を設けたキー
トップ80と、弾性を有する板であってその一端が自由
端となるように所定の静止部材(ケース)90に設けら
れその所定位置に押圧部95(96)を設け且つその上
面の所定位置が前記キートップ80に設けた押圧部87
(88)によって押圧されるように配設される弾性板9
3(94)と、前記キートップ80と弾性板93(9
4)の下側に配置され該キートップ80の押圧部85
(86)に対向する位置と前記弾性板93(94)の押
圧部95(96)に対向する位置にそれぞれスイッチ接
点69,67(70,68)を設けた基板60と、該基
板60のそれぞれのスイッチ接点69,67(70,
68)上に取り付けられるクリック板65,63(6
6,64)とを具備し、前記キートップ80を揺動した
ときに該キートップ80に設けた一方の押圧部87(8
8)が前記弾性板93(94)を押圧して該弾性板93
(94)に設けた押圧部95(96)が前記クリック板
63(64)を介して1つ目のスイッチ接点67(6
8)をオンし、さらにキートップ80を揺動したときに
前記キートップ80に設けた他の押圧部85(86)が
前記クリック板65(66)を介して2つ目のスイッチ
接点69(70)をオンするようにキートップ80の押
圧部85,87(86,88)と弾性板93(94)の
押圧部95(96)の位置を設定した。また本考案にか
かるクリック付き多段シーソースイッチ50は、中心軸
を中心にして左右に揺動可能に軸支され該中心軸の少な
くとも一方の側に3つの押圧部83,85,87(8
4,86,88)を設けたキートップ80と、弾性を有
する板であってその一端が自由端となるように所定の静
止部材(ケース)90にけられその所定位置に押圧部
95(96)を設け且つその上面の所定位置が前記キー
トップ80に設けた押圧部87(88)によって押圧さ
れるように配設される弾性板93(94)と、前記キー
トップ80及び弾性板93(94)の下側に配置され前
記キートップ80の2つの押圧部83,85(84,8
6)に対向する位置と前記弾性板93(94)の押圧部
95(96)に対向する位置にそれぞれスイッチ接点7
1,69,67(72,70,68)を設けた基板60
と、該スイッチ接点71,69,67(72,70,6
8)上に取り付けられるクリック板76,65,63
(77,66,64)とを具備し、前記基板60上の1
つのクリック板76(77)は略お碗を付せた形状であ
って上からの押圧力によってその側壁76c(77c)
が変形する際にクリック感覚を生ずるゴム材製のクリッ
ク板76(77)であり、前記キートップ80を揺動し
たときに該キートップ80の1つの押圧部83(84)
が前記ゴム材製のクリック板76(77)を介して1つ
目のスイッチ接点71(72)をオンし、さらにキート
ップ80を揺動したときにキートップ80の別の押圧部
87(88)が弾性板93(94)を押圧して該弾性板
93(94)の押圧部95(96)が他のクリック板6
3(64)を介して2つ目のスイッチ接点67(68)
をオンし、さらにキートップ80を揺動したときにキー
トップ80のさらに他の押圧部85(86)がさらに他
のクリック板65(66)を介して3つ目のスイッチ接
点69(70)をオンするように、キートップ80の押
圧部83,85,87(84,86,88)と弾性板9
3(94)の押圧部95(96)の位置を設定した。
【0008】
【作用】上記の如くクリック付き多段シーソースイッチ
10を構成して例えばキートップ30の一方の端部を押
圧すれば、該キートップ30は揺動してまず弾性板40
の押圧部42がクリック板27を押圧してこのクリック
板27を反転し、フレキシブル基板20のスイッチ接点
22をオンする。次にキートップ30をさらに強く押圧
して該キートップ30をさらに揺動させれば、押圧部3
5がクリック板29を押圧してこのクリック板29も反
転されそのスイッチ接点24もオンされる。このとき弾
性板40もさらに揺動して押圧部42によってクリック
板27とスイッチ接点22を過剰な押圧力で押圧しよう
とするが、弾性板40には弾性力があるので該弾性板4
0はその過剰な揺動角度分だけ上方向に湾曲し、これに
よって該クリック板27の過剰な押圧が防止される。
【0009】一方上記の如くクリック付き多段シーソー
スイッチ50を構成して例えばキートップ80の一方の
端部を押圧すれば、該キートップ80が揺動してまず押
圧部84がクリック板77を押圧し、クリック感覚を生
ずるとともにスイッチ接点72を押圧しこれをオンす
る。次にキートップ80をさらに強く押圧すれば、押圧
部88が弾性板94を下方向に押圧してこれを下方向に
曲げ、これによって弾性板94の押圧部96がクリック
板64を押圧してこれを反転する。このときクリック感
覚が生ずるとともにスイッチ接点68がオンする。この
ときクリック板77は押圧部84によってさらに押し潰
される。次にキートップ80をさらに強く押圧すれば、
押圧部86がクリック板66を押圧してこれを反転し、
スイッチ接点70をオンする。このとき弾性板94もさ
らに揺動して押圧部96によってクリック板64を過剰
に押圧しようとするが、弾性板94には弾性力があるの
で該弾性板94は過剰な揺動角度分だけ傾き、これによ
ってクリック板64の過剰な押圧が防止される。一方こ
のときクリック板77はさらに押し潰される。
【0010】
【実施例】〔第1考案〕 図1は本願の第1考案にかかるクリック付き2段シーソ
ースイッチ10を示す分解斜視図である。また図2はこ
のクリック付き2段シーソースイッチ10を組み立てた
ときの図1に示すA−A線上断面図である。
【0011】両図に示すようにこのクリック付き2段シ
ーソースイッチ10は、基台15上に可撓性を有するフ
レキシブル基板20を載置し、該フレキシブル基板20
上に4つのクリック板26,27,28,29を載置
し、その上にキートップ30を配置して構成されてい
る。なおキートップ30の下面には弾性板40の中央部
が固定されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】基台15は合成樹脂製の平板で構成されて
いる。
【0013】フレキシブル基板20は、可撓製を有する
2枚の合成樹脂フイルムにそれぞれ回路パターン(図示
せず)を形成し、該回路パターンを設けた面を内側にし
てスペーサ層(図示せず)を介して重ね合わせて構成さ
れている。そして両回路パターンの所定位置に設けた接
点パターン(図示せず)同士を対向して4つのスイッチ
接点21,22,23,24が形成されている。
【0014】クリック板26,27,28,29はいず
れも弾性金属板で構成され、円板状の皿を付せた形状に
形成されている。
【0015】キートップ30は合成樹脂製であり略長方
形状の箱体の下面を開放した形状に形成され、その中央
の両側面から幅方向外側に向かってはそれぞれ支持棒3
1,31が突出している。また該キートップ30の一方
の側面からは三角板状の2つの突出板32,33が突設
され、その下面からは突起状の押圧部34,35が突出
している。なおこれら押圧部34,35は前記スイッチ
接点23,24に対向する位置に設けられている。
【0016】弾性板40は合成樹脂製の薄板を長尺にし
て形成され、その両端の下面にはそれぞれ前記スイッチ
接点21,22を押圧するための突起状の押圧部41,
42が設けられている。またその中央には2つの貫通穴
43,44が設けられている。この貫通穴43,44
は、図2に示すように、キートップ30の下面中央から
下方向に向かって突出する2つの突起36,36(但し
一方の突起36は図示せず)に挿入される。そして該突
起36,36の先端を熱かしめすることによって、弾性
板40はキートップ30の下面に固定される。つまりこ
の弾性板40は、中央部が固定され両端が自由端とされ
た状態となる。
【0017】次にこのクリック付き2段シーソースイッ
チ10を組み立てるには、図1に示すようにまず基台1
5上にクリック板26,27,28,29を取り付けた
フレキシブル基板20を載置する(クリック板の固定に
は粘着テープを用いるが図示していない)。次に該フレ
キシブル基板20上に弾性板40を固定したキートップ
30を載置する。そして該キートップ30上にケース
(図示せず)を被せ、該ケースに設けた支持部(図示せ
ず)にキートップ30の支持軸31,31を揺動自在に
取り付ければその組立作業は完了する。
【0018】これによって押圧部41,42,34,3
5はそれぞれクリック板26,27,28,29上に配
置される。なお組立後の押圧部34,35とクリック板
28,29の間の隙間が、押圧部41,42とクリック
板26,27の間の隙間よりも大きくなるように各部品
寸法を定めておく。
【0019】次にこのクリック付き2段シーソースイッ
チ10の動作を説明する。ここで図3は図2に示すキー
トップ30の右端を矢印B方向に押圧したときの動作を
示す図である。
【0020】まず図2に示す状態からキートップ30を
矢印B方向に押圧して該キートップ30を揺動すると、
図3(a)に示すように、まず弾性板40の押圧部42
がクリック板27を押圧してこのクリック板27が反転
し、フレキシブル基板20のスイッチ接点22がオンす
る。即ち1段目のスイッチがオンする。このとき図示は
しないが図1に示す押圧部35はクリック板29上に近
接している。
【0021】次に該キートップ30を矢印B方向にさら
に強く押圧して該キートップ30をさらに揺動させれ
ば、前記図1に示す押圧部35はクリック板29を押圧
してこのクリック板29も反転し、フレキシブル基板2
0のスイッチ接点24もオンする。即ち2段目のスイッ
チがオンする。このとき、図3(b)に示すように、キ
ートップ30はさらに所定角度だけ揺動して弾性板40
の押圧部42がクリック板27をさらに強い力で過剰に
押圧しようとするが、本考案においては該弾性板40に
弾性を設けているので、該弾性板40はその過剰な揺動
角度θ分だけ上方向に湾曲し、これによってクリック板
27の過剰な押圧が防止され、また2段目のスイッチを
押圧する押圧力を適当なものとすることができる。また
この実施例においては1段目のスイッチと2段目のスイ
ッチのいずれにも同一形状の金属板からなるクリック板
27,29を用いたので、いずれのスイッチをオンする
ときもそのクリック感覚は同様となる。
【0022】そして該キートップ30へのB方向への押
圧を解除すれば、図3(b)の状態から逆に図3
(a),図2の状態に復帰する。なおこのときも各段階
でクリック感覚が生じる。
【0023】図2に示すキートップ30の反対側の端部
を押圧した場合も上記の場合と同様である。
【0024】なお上記実施例において、キートップ30
の押圧部34,35とスイッチ接点23,24の配置位
置をスイッチ接点21,22を結ぶ直線上の外側にしな
かったのは、このクリック付き2段シーソースイッチ1
0の長手方向の寸法を小さくするためである。
【0025】ところで上記実施例においては、弾性板4
0を1枚だけキートップ30の下面に固定することで2
段式シーソースイッチを構成したが、該弾性板の数を増
やすことによってさらに多段のシーソースイッチが構成
できる。
【0026】即ち例えばキートップの下面に弾性力の異
なる2枚の弾性板(弾性力を異ならせるには弾性板の長
さを変えたり厚みや幅を変えたりすれば良い)を取り付
け、それぞれの先端に押圧部を設け、該それぞれの弾性
板の下のフレキシブル基板上にそれぞれスイッチ接点と
クリック板を取り付ければ、このシーソースイッチを3
段シーソースイッチとすることができる。この場合はキ
ートップを揺動すればまず弾性力の弱い方の弾性板の押
圧部が第1のスイッチ接点をオンし、次に弾性力の強い
方の弾性板の押圧部が第2のスイッチ接点をオンし、最
後にキートップに直接設けた押圧部が第3のスイッチ接
点をオンすることとなる。
【0027】〔第2考案〕 図4は本願の第2考案にかかるクリック付き3段シーソ
ースイッチ50を示す分解斜視図である。同図に示すよ
うにこのクリック付き3段シーソースイッチ50は、基
台55上に可撓性を有するフレキシブル基板60を載置
し、該フレキシブル基板60上に6つのクリック板7
6,77,63,64,65,66とケース90を取り
付け、その上にキートップ80を配設して構成されてい
る。以下各構成部品について説明する。
【0028】基台55は合成樹脂製の平板で構成され、
その両側辺中央部の上面上には支持板56,57が立設
され、該支持板56,57には穴58,59が設けられ
ている。
【0029】キートップ80は略長方形状の箱体の下面
を開放した形状に形成され、その中央部から幅方向に向
かっては支持棒81,82が突出している。一方該キー
トップ80の下面の両側中央部にはそれぞれ下方向に向
かって突出する押圧部83,84が設けられ、また該キ
ートップ80の長手方向の両端辺の下面には下方向に向
かって突出する押圧部85,86が設けられ、さらに該
キートップ80の一側辺の下面には下方向に向かって突
出する押圧部87,88が設けられている。
【0030】ここで図5はフレキシブル基板60上にク
リック板76,77,63,64,65,66とケース
90を取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【0031】同図において、フレキシブル基板60は前
記図1に示すフレキシブル基板20と同様の構造に構成
され、その所定位置にはそれぞれ6つのスイッチ接点6
7,68,69,70,71,72が形成されている。
【0032】クリック板76,77は長方形状の弾性を
有するゴム板75の両端部にこれと一体に形成され、そ
の形状はいずれもお碗を付せた形状である。ここで図6
は該ゴム板75のC−C線上断面図である。同図に示す
ようにこれらクリック板76,77は、それぞれその上
面に円筒状の押圧部76a,77aが設けられ、また該
押圧部76a,77aの下面中央部に円柱状の突起76
b,77bが設けられている。ここでこの実施例におい
ては押圧部76a,77aの内径は突起76b,77b
の外径よりも若干大きく構成されている。またクリック
板76,77の側壁76c,77cは、湾曲可能に薄く
構成されている。なおクリック板63,64,65,6
6は、前記図1に示すクリック板26等と同じものであ
る。
【0033】次にケース90は合成樹脂製であり、その
面にはクリック板76,77を貫通する2つの円形穴9
1,92が設けられるとともに、その1側面にはその略
中央部から突出して長手方向反対側に伸びる2本の弾性
板93,94が該ケース90と一体に形成されている。
弾性板93,94の下面には下方向に向かって突出する
押圧部95,96が設けられている。また弾性板93,
94の先端は自由端とされている。
【0034】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ50を組み立てるには、図5に示すようにまずフレキ
シブル基板60上の各スイッチ接点67,68,69,
70上に各々クリック板63,64,65,66を載置
し固定する(クリック板の固定には粘着テープを用いる
が図示はしていない)。次にスイッチ接点71,72上
にそれぞれクリック板76,77が位置するようにゴム
板75を載置し、その上にケース90を被せ、該ケース
90を図示しない所定の固定手段によってフレキシブル
基板60上に固定する。これによって弾性板93,94
の押圧部95,96はそれぞれクリック板63,64上
に配設される。
【0035】次に図4に示すように、フレキシブル基板
60を基台55上に載置する。そしてケース90を覆う
ようにキートップ80を被せ、その支持軸81,82を
基台55の穴58,59に挿入すればこのクリック付き
3段シーソースイッチ50が完成する。
【0036】図7は組み立てられたクリック付き3段シ
ーソースイッチ50を示す図であり、同図(a)は概略
平面図(但し各クリック板とケース90とキートップ8
0の関係のみを示している)、同図(b)は一部断側面
図(断面は同図(a)のD−D線上断面)である。同図
に示すように、キートップ80の押圧部83,84はそ
れぞれクリック板76,77上に近接して位置し、押圧
部87,88はそれぞれ弾性板93,94の先端近傍の
上部に所定間隔離れて位置し、押圧部85,86はそれ
ぞれクリック板65,66上に前記押圧部87,88と
弾性板93,94の離間距離よりも大きい離間距離だけ
離れて位置している。
【0037】次にこのクリック付き3段シーソースイッ
チ50の動作を説明する。ここで図8は図7(b)に示
すキートップ80の右端を押圧したときの動作を示す図
であり、同図(a),(b),(c)はそれぞれ1,
2,3段目のスイッチがオンしたときの状態を示す要部
側面図である。また図9(a),(b),(c)はそれ
ぞれ1,2,3段目のスイッチがオンしたときのクリッ
ク板77の状態を示す要部側断面図である。
【0038】図7(b)に示す状態からキートップ80
を矢印E方向に押圧すると、図8(a)に示すように該
キートップ80が揺動してまず押圧部84がゴム製のク
リック板77を押圧し、図9(a)に示すように、クリ
ック板77の側壁77cが変形して押圧部77aを下方
向に移動させる。このときクリック感覚が生ずるととも
に、クリック板77の突起77bはフレキシブル基板6
0のスイッチ接点72を押圧しオンする。なおこのとき
図8(a)に示すようにキートップ80の押圧部88は
弾性板94の先端近傍の上面に近接している。
【0039】次にキートップ80をさらに強く押圧すれ
ば、その押圧部88が弾性板94の先端近傍を下方向に
押圧してこれを下方向に曲げ、これによって同図(b)
に示すように、弾性板94の押圧部96がクリック板6
4を押圧してこれを反転する。このときクリック感覚が
生ずるとともに、クリック板64の下面はスイッチ接点
68(図5参照)を押圧し、これをオンする。
【0040】このとき図9(b)に示すように、クリッ
ク板77は押圧部84によってさらに押圧されるが、該
クリック板77は弾性ゴムで構成されているので、スイ
ッチ接点72をオンしたままさらに押し潰された状態と
なる。特にこの実施例においては、クリック板77の押
圧部77aは円筒状に構成され、該押圧部77aの下面
に設けた突起77bは該円筒の中央部に設けられている
ので(特にこの実施例においては押圧部77aの内径を
突起77bの外径よりも大きくしているので)、クリッ
ク板77を押し潰したときに押圧部77aは外側に向か
ってたわみ易く、また突起77bの上端部は押圧部77
aの内部にめり込み易くなる。つまりこのクリック板7
7を押し潰す押圧力は適当なものとすることができ、過
剰な押圧力が加わってもこのスイッチ部分が破壊される
ことはない。
【0041】次にキートップ80をさらに強く押圧すれ
ば、図8(c)に示すように、押圧部86がクリック板
66を押圧してこれを反転し、スイッチ接点70(図5
参照)をオンする。このとき、弾性板94に弾性力がな
いとすると、その押圧部96はさらに揺動してクリック
板64を強い力で過剰に押圧し、これを破壊してしま
う。しかしながら本考案においても該弾性板94には弾
性があるので、図8(c)に示すように、該弾性板94
はその押圧部96から先端に至る部分のみが押圧方向に
傾き、これによって該クリック板64への過剰な押圧が
防止される。一方このときクリック板77はさらに押し
潰されることとなるが、図9(c)に示すように、該ク
リック板77は容易にさらに押し潰される。従ってこの
3段目のスイッチをオンするときの押圧力も適当なもの
とすることができる。
【0042】そして該キートップ80への押圧を解除す
れば、図8(c)の状態から逆に図8(b),図8
(a),図7(b)の状態に復帰する。なおこのときも
各段階でクリック感覚が生じる。
【0043】以上本願の第1,第2考案にかかるクリッ
ク付き多段シーソースイッチの実施例について説明した
が、本考案はこれらに限られず、例えば以下のような変
形が可能である。 上記各考案の実施例においては、基板としてフレキシ
ブル基板を用いたが、該基板としては硬質基板上に直接
スイッチ接点を設けた構造のものを用いても良い。
【0044】また上記各考案の実施例においては、キ
ートップの支持軸の両側にそれぞれ多段スイッチを設け
たが、この多段スイッチは該キートップの支持軸の一方
の側にのみ設けても良い。
【0045】また上記各考案の実施例においては、ク
リック板をスイッチ接点の上に配置した例を示したが、
該クリック板自体をスイッチ接点の一方の接点、即ち可
動接点板として用いても良い。即ち要は、上側から押圧
するとクリック感覚を生ずるクリック板又は可動接点付
きクリック板であればよいのである。
【0046】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かるクリック付き多段シーソースイッチによれば、以下
のような優れた効果を有する。
【0047】押圧力に応じて多段階のスイッチがオン
オフでき、しかも各段階においていずれもクリック感覚
を生じる。
【0048】その構造が簡単で部品点数が少なく、そ
の薄型化が図れる。本考案においては2段シーソースイッチの場合は1段
目のスイッチを押圧する部材として弾性板を用い、また
3段シーソースイッチの場合は2段目のスイッチを押圧
する部材として弾性板を用いているが、この弾性板は弾
性を有する板であり、その一端を自由端としてたわむよ
うに構成されているので、容易にキートップの押圧スト
ロークを長くすることができる。つまり1段目(3段シ
ーソースイッチの場合は2段目)のスイッチがオンした
後、更にキートップを押圧しても1段目(3段シーソー
スイッチの場合は2段目)のスイッチに印加される更な
る力はこの弾性板によって吸収され、キートップの押圧
ストロークを長くしても1段目(3段シーソースイッチ
の場合は2段目)のスイッチを破壊しないで2段目(3
段シーソースイッチの場合は3段目)のスイッチを容易
にオンさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1考案にかかるクリック付き2段シー
ソースイッチ10を示す分解斜視図である。
【図2】クリック付き2段シーソースイッチ10を組み
立てたときの図1に示すA−A線上断側面図である。
【図3】図2に示すキートップ30の右端を矢印B方向
に押圧したときの動作を示す図である。
【図4】本願の第2考案にかかるクリック付き3段シー
ソースイッチ50を示す分解斜視図である。
【図5】フレキシブル基板60上にクリック板76,7
7,63,64,65,66とケース90を取り付ける
状態を示す分解斜視図である。
【図6】ゴム板75のC−C線上断面図である。
【図7】クリック付き3段シーソースイッチ50を示す
図である。
【図8】キートップ80の動作を示す図である。
【図9】1,2,3段目のスイッチがオンしたときのク
リック板77の状態を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
10 クリック付き2段シーソースイッチ 20 基板 21,22,23,24 スイッチ接点 26,27,28,29 クリック板 30 キートップ 34,35, 押圧部 40 弾性板 41,42 押圧部 50 クリック付き3段シーソースイッチ 60 基板 63,64,65,66,76,77 クリック板 67,68,69,70,71,72 スイッチ接点 80 キートップ 83,84,85,86,87,88 押圧部 93,94 弾性板 95,96 押圧部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側に押圧部を設けた
    キートップと、 弾性を有する板であってその一端が自由端となるように
    前記キートップに設けられその所定位置に押圧部を設け
    た弾性板と、 前記キートップの下側に配置され該キートップに設けた
    押圧部と弾性板に設けた押圧部に対向する位置にそれぞ
    れスイッチ接点を設けた基板と、 該基板のそれぞれのスイッチ接点上に取り付けられるク
    リック板とを具備し、前記キートップを揺動したときに前記弾性板に設けた押
    圧部が前記クリック板を介して1つ目のスイッチ接点を
    オンするとともに、さらにキートップを揺動したときに
    前記キートップに設けた押圧部が前記クリック板を介し
    て2つ目のスイッチ接点をオンするようにキートップの
    押圧部と弾性板の押圧部の位置を設定した ことを特徴と
    するクリック付き多段シーソースイッチ。
  2. 【請求項2】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側に少なくとも2つ
    の押圧部を設けたキートップと、 弾性を有する板であってその一端が自由端となるように
    所定の静止部材に設けれその所定位置に押圧部を設け
    且つその上面の所定位置が前記キートップに設けた押圧
    部の内の1つによって押圧されるように配設される弾性
    板と、 前記キートップと弾性板の下側に配置され該キートップ
    の弾性板を押圧しない押圧部に対向する位置と前記弾性
    板の押圧部に対向する位置にそれぞれスイッチ接点を設
    けた基板と、 該基板のそれぞれのスイッチ接点上に取り付けられるク
    リック板とを具備し、 前記キートップを揺動したときに該キートップに設けた
    一方の押圧部が前記弾性板を押圧して該弾性板に設けた
    押圧部が前記クリック板を介して1つ目のスイッチ接点
    をオンし、さらにキートップを揺動したときに前記キー
    トップに設けた他の押圧部が前記クリック板を介して2
    つ目のスイッチ接点をオンするようにキートップの押圧
    部と弾性板の押圧部の位置を設定したことを特徴とする
    クリック付き多段シーソースイッチ。
  3. 【請求項3】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側に3つの押圧部を
    設けたキートップと、弾性を有する板であってその一端が自由端となるように
    所定の静止部材に設けられその所定位置に押圧部を設け
    且つその上面の所定位置が前記キートップに設た押圧
    部の内の1つによって押圧されるように配設される弾性
    板と、 前記キートップ及び弾性板の下側に配置され前記キート
    ップの弾性板を押圧しない2つの押圧部に対向する位置
    と前記弾性板の押圧部に対向する位置にそれぞれスイッ
    チ接点を設けた基板と、 該基板のそれぞれのスイッチ接点上に取り付けられるク
    リック板とを具備し、前記基板上の前記弾性板の押圧部に対向しない位置にあ
    る2つのクリック板の内の1つは略お碗を付せた形状で
    あって上からの押圧力によってその側壁が変形する際に
    クリック感覚を生ずるゴム材製のクリック板であり、 前記キートップを揺動したときに該キートップの1つの
    押圧部が前記ゴム材製のクリック板を介して1つ目のス
    イッチ接点をオンし、さらにキートップを揺動したとき
    にキートップの別の押圧部が弾性板を押圧して該弾性板
    の押圧部が他のクリック板を介して2つ目のスイッチ接
    点をオンし、さらにキートップを揺動したときにキート
    ップのさらに他の押圧部がさらに他のクリック板を介し
    て3つ目のスイッチ接点をオンするように、キートップ
    の押圧部と弾性板の押圧部の位置を設定したこと を特徴
    とするクリック付き多段シーソースイッチ。
JP1991113667U 1991-12-27 1991-12-27 クリック付き多段シーソースイッチ Expired - Lifetime JP2515839Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991113667U JP2515839Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 クリック付き多段シーソースイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991113667U JP2515839Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 クリック付き多段シーソースイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0555430U JPH0555430U (ja) 1993-07-23
JP2515839Y2 true JP2515839Y2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=14618114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991113667U Expired - Lifetime JP2515839Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 クリック付き多段シーソースイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515839Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806315B2 (ja) * 2006-05-12 2011-11-02 株式会社フジクラ スイッチ装置
JP2013251235A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Denso Corp シーソー式入力装置
CN209515524U (zh) * 2019-02-01 2019-10-18 陈策 磁吸跷板式墙壁开关

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6035411U (ja) * 1983-08-18 1985-03-11 関東電気工事株式会社 螢光灯器具回転台の固定機構
JPS63102134U (ja) * 1986-12-23 1988-07-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0555430U (ja) 1993-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6399904B1 (en) Multiple contact input device
JP2515839Y2 (ja) クリック付き多段シーソースイッチ
JP2001185004A (ja) 多方向押圧型スイッチ
JP3480559B2 (ja) キーボード装置
JPH10106401A (ja) 複合スイッチの構造
JP4090274B2 (ja) 多方向押圧型スイッチ
JP3710668B2 (ja) 多接点入力装置
JP2001196207A (ja) クリック付回転型電気部品
JP2515827Y2 (ja) クリック付き2段シーソースイッチ
JP2006179397A (ja) 多方向押圧型スイッチ
JP3751876B2 (ja) 多段シーソースイッチ
JPH0716269Y2 (ja) クリック付き3段シーソースイッチ
JP4251703B2 (ja) 多方向押圧型スイッチ
JP2585278Y2 (ja) クリック付き多段シーソースイッチ
JPH0711731U (ja) 多方向押圧型スイッチ
JPH0323625Y2 (ja)
JP3790384B2 (ja) 多方向スイッチ
JPH07272592A (ja) スライド式スイッチ
JP2001351479A (ja) 多方向押圧型スイッチ
JP2000353449A (ja) 二段スイッチ
JP2007048617A (ja) 押圧型スイッチ
JP2592935Y2 (ja) スイッチ装置
JP2002270058A (ja) スイッチ機構
JP3112410B2 (ja) ラバーコンタクトスイッチ
JPH10112240A (ja) 二段押圧スイッチ及び脚付き可動板

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term