JP4090274B2 - 多方向押圧型スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キートップを多方向に揺動させることによってその下に配置したスイッチ接点をオンオフする構造の多方向押圧型スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車載用ナビゲーションシステム,コンピュータ,各種OA機器,ゲーム機等を操作するデバイスとして、略板状のキートップの外周の各部を押し下げて揺動させたり、キートップの中央を真下に押し下げたりすることで、押し下げた部分の下にあるスイッチ接点をオンする構造の多方向押圧型スイッチが開発され使用されている。
【0003】
この種の多方向押圧型スイッチは、電子機器の小形・薄型化の要請に伴って、さらなる小型・薄型化が要求される一方で、各スイッチ接点がそれぞれ確実にオンオフ動作することが要求されている。
【0004】
しかしながら多方向押圧型スイッチの薄型化を図ると同時に、各スイッチ接点の確実なオンオフ動作を確保することは従来困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、薄型化が図れると同時に、各スイッチ接点の確実なオンオフ動作が行える多方向押圧型スイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明にかかる多方向押圧型スイッチは、基部と基部の外周にあるヒンジとを有する連結部材と、前記連結部材の少なくともヒンジ上に配置されるキートップと、前記キートップ又はヒンジに設けた揺動動作をもって揺動する押圧部と該押圧部に対向する位置にスイッチ接点を設けたスイッチ接点形成部材とを具備し、前記連結部材の基部と前記キートップには、それぞれキートップの揺動中心を囲むような外周当接面と内周当接面とを対向させて設け、前記基部に設けた外周当接面とキートップに設けた内周当接面とを摺接させながらキートップを揺動することで、下降した押圧部によって対向するスイッチ接点をオンすることを特徴とする。
【0007】
また本発明にかかる多方向押圧型スイッチは、中央のスイッチ接点と中央のスイッチ接点を囲む周囲のスイッチ接点とを設けたスイッチ接点形成部材と、前記スイッチ接点形成部材の中央のスイッチ接点上に位置する基部と基部の外周にあるヒンジとを有する連結部材と、前記連結部材の基部及びヒンジ上に配置されるキートップとを具備し、前記キートップに前記基部を貫通して前記中央のスイッチ接点を押圧動作によって押圧する中央押圧部を設けるとともに、前記キートップ又はヒンジに前記周囲のスイッチ接点を揺動動作をもって押圧する周囲押圧部を設け、前記連結部材の基部と前記キートップには、それぞれキートップの揺動中心を囲むような外周当接面と内周当接面とを対向させて設け、前記キートップをヒンジとともに揺動して前記基部に設けた外周当接面とキートップに設けた内周当接面とを摺接させながら下降した周囲押圧部によって該周囲押圧部に対向するスイッチ接点をオンするとともに、前記キートップを押圧動作にて下降して前記基部の外周当接面の外周側にキートップの内周当接面の部分を挿入しながらキートップの中央押圧部によって対向する中央のスイッチ接点をオンすることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記基部の外周当接面とキートップの内周当接面の少なくとも何れか一方の面を球面状に形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第一実施形態〕
図1は本発明の第一実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ1の平面図、図2(a)は図1のA−A断面図、図2(b)は図1のB−B断面図である。両図に示すようにこの多方向押圧型スイッチ1は、スイッチ接点形成部材(以下「スイッチ基板」という)10上に、連結部材30と2つのキートップ50,70とを取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0010】
図3はスイッチ基板10を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。同図に示すようにスイッチ基板10は合成樹脂板製の硬質板11上にフレキシブルスイッチ基板21を載置して構成されている。フレキシブルスイッチ基板21は例えば二枚のフレキシブルシートを重ね合わせることで構成されており、その上面に中央の反転板25とこの反転板25を囲む周囲の四つの反転板27を取り付け、また中央の反転板25の周囲に四つの開口23を設けている。各反転板25,27の真下にはスイッチ接点が配設されており、反転板25,27を押圧することでこれが反転するとスイッチ接点がオンする構造となっている。なお反転板は可動接点板として構成しても良いし、クリック板として構成しても良い。一方硬質板11の前記四つの開口23に対向する位置には、それぞれ貫通孔13が設けられている。
【0011】
図4は連結部材30を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のC−C断面図、図4(c)は図4(a)のD−D断面図である。同図に示すように連結部材30は、中央に略円板状の基部31を設け、その外周から四組のヒンジ39を張り出すように突出して設けて構成されている。
【0012】
基部31の中央には下記するキートップ(以下「中央キートップ」と呼ぶ)50の押圧部53を上下動自在に挿入する挿入部33を設け、またその左右両側には下記する中央キートップ50の係止爪55,55を係止する係止部35,35を設けている。そして基部31の外周側面の上側部分には球面状に形成された外周当接面37を設けている。この外周当接面37の曲率半径は、下記するキートップ70の揺動中心(基部31の略中心)からこの外周当接面37までの距離を半径とする曲率半径で構成されている。また基部31の下面外周部分の前記フレキシブルスイッチ基板21の四つの開口23にそれぞれ対向する位置にはこれら開口23に挿入される突起状の固定部38が設けられている。
【0013】
ヒンジ39は薄板をリング状にしてその両端を基部31の外周側面に接続する形状に構成されており、基部31と一体成形されるものである。そして各ヒンジ39の中央には固定部41が設けられており、固定部41には上下に貫通する穴43が設けられている。穴43は円形部分431と円形部分431の両側から直線状に突出する固定部分433,433とによって構成されている。
【0014】
中央キートップ50は図1,図2に示すように、円板状のキートップ本体51の下面中央から柱状の押圧部53を突出し、また押圧部53の左右両側から係止爪55,55を突出して構成されている。
【0015】
図5はキートップ70を示す図であり、図5(a)は側断面図(図5(b)のE−E部分の断面)、図5(b)は裏面図である。同図に示すようにキートップ70は合成樹脂をリング状に成形して形成されており、中央に開口71を設け、またその下面には等間隔に4つの突起状の押圧部73を設け、前記開口71の周縁部には下方向に向けて突出するガイド部(以下「突出部」という)75を設けている。そして突出部75の内周側面を内周当接面77としている。この内周当接面77は前記連結部材30の外周当接面37の曲率半径とほぼ同じ曲率半径となるように球面状に形成されている。またこの突出部75には4つの切り欠き部79が設けられ、これら切り欠き部79内に前記4組のヒンジ39を通すように構成されている。押圧部73はその両外周側面に一対ずつの固定部74,74を設けている。固定部74は四角柱状であって、押圧部73の高さよりも少し低く形成されている。前記連結部材30の穴43はこれら押圧部73と固定部74,74の両者を嵌合する寸法形状に形成されている。
【0016】
そしてこの多方向押圧型スイッチ1を組み立てるには、まず連結部材30の基部31の上に中央キートップ50を載置し、中央キートップ50の押圧部53を基部31に設けた挿入部33に挿入すると同時に、中央キートップ50の係止爪55,55を基部31に設けた係止部35,35に挿入してその先端の爪の部分を係止部35,35の下面に係止してその抜けを防止する。これによって中央キートップ50は基部31に上下動自在に取り付けられる。
【0017】
次に連結部材30のヒンジ39の上にキートップ70を載置し、キートップ70の四つの押圧部73及び固定部74,74を連結部材30の各穴43に挿入する。そして各穴43から反対側に突出した各固定部74,74の部分だけを図6に示すように熱カシメによって潰し、これによってキートップ70の連結部材30への固定を完了する。このとき中央キートップ50はキートップ70の開口71内に挿入されている。
【0018】
そしてキートップ50,70を取り付けた連結部材30を、図1,図2に示すようにスイッチ基板10上に載置し、その際連結部材30の基部30に設けた各固定部38をスイッチ基板10の各開口23,13内に挿入して硬質板11の下面で各固定部38の先端を熱カシメすることで潰して固定すれば、この多方向押圧型スイッチ1が完成する。このとき図2に示すように、中央キートップ50の押圧部53は中央の反転板25上に当接又は接近しており、キートップ70の各押圧部73も周囲の反転板27上に当接又は接近している。同時に基部31に設けた外周当接面37にはキートップ70に設けた内周当接面77が略面接触するように当接している。外周当接面37と内周当接面77とは、キートップ70の揺動中心を囲むように対向している。
【0019】
そして図7に示すように、中央キートップ50の上面を矢印F方向に押圧すれば、中央キートップ50が下降してその押圧部53が反転板25を押圧してこれを反転し、そのスイッチ接点がオンする。中央キートップ50への押圧を解除すれば中央キートップ50は反転板25の弾発復帰力によって元の位置に自動復帰しそのスイッチ接点はオフする。
【0020】
一方図8に示すようにキートップ70の左側の上面を矢印G方向に押圧すれば、ヒンジ39が撓むことで左側の押圧部73が下降してその下に位置する反転板27が押圧されて反転し、反転した反転板27のスイッチ接点がオンする。このときキートップ70はその内周当接面77が連結部材30の外周当接面37上を摺動しながら回動することで、キートップ70の揺動動作(回転動作)がスムーズに行える。即ち内周当接面77と外周当接面37が形成する球面の中心を中心としてキートップ70は回動する。従って反対側の押圧部73は上昇し、それに対向するスイッチ接点がオンすることはない。キートップ70への押圧を解除すれば、キートップ70は反転板27の弾発復帰力の他、ヒンジ39の弾発復帰力によって確実に元の中立位置に自動復帰する。
【0021】
以上のようにこの多方向押圧型スイッチ1によれば、キートップ70をヒンジ39を具備する連結部材30によって固定したので、キートップ70を確実に元の中立位置に自動復帰させることができる。
【0022】
またこの多方向押圧型スイッチ1によれば、連結部材30の外周当接面37とキートップ70の内周当接面77とを摺接させながらキートップ70をヒンジ39とともに揺動するように構成したので、構造が簡単で薄型化を図ることができるばかりか、キートップ70の一方の部分を押圧した際に他方の部分が下がらずに上昇し、キートップ70のスムーズな揺動動作を行うことができると同時にスイッチ接点の確実なオンオフ動作を行える。
【0023】
さらに本実施形態によれば、ヒンジ39は基部31から略リングを描くように突出し、その中間部分にキートップ70を固定する構造なので、ヒンジ39の長さをこれを所定の弾発力で撓めるために十分な長さにすることができ、さらに好適である。
【0024】
またこの実施形態の場合、ヒンジ39にキートップ70を固定する構造として、押圧部73の部分に直接設けた固定部74,74の部分をヒンジ39に固定することとしたので、ヒンジ39の他の部分に別途熱カシメをする部分を設ける必要がなく構造が簡素化され、この点からも多方向押圧型スイッチ1の小型化が図れる。
【0025】
なおこの実施形態では中央に中央キートップ50を設置したが、本発明ではこの中央キートップ50は必ずしも必要ない。
【0026】
〔第二実施形態〕
図9は本発明の第二実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ101の平面図、図10(a)は図9のH−H断面図、図10(b)は図9のI−I断面図である。両図に示すようにこの多方向押圧型スイッチ101は、スイッチ接点形成部材(以下「スイッチ基板」という)110上に、連結部材130とキートップ170とを取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0027】
図11はスイッチ基板110を示す図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は側面図である。同図に示すようにスイッチ基板110は合成樹脂成形板製の硬質板111上にフレキシブルスイッチ基板121を載置して構成されている。フレキシブルスイッチ基板121は、その上面中央に反転板125を取り付け、また反転板125を囲む周囲に四つの反転板127を取り付け、また四つの反転板127の間に四つの開口123を設けている。各反転板125,127の真下にはスイッチ接点が設けられており、反転板125,127を押圧反転することでスイッチ接点がオンする構造となっている。なお反転板は可動接点板として構成しても、クリック板として構成しても良い。一方硬質板111の前記四つの開口123に対向する位置には、それぞれ開口113が設けられている。
【0028】
図12は連結部材130を示す図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は図12(a)のJ−J断面図、図12(c)は図12(a)のK−K断面図である。同図に示すように連結部材130は、中央に略円板状の基部131を設け、その外周から四組のヒンジ139を張り出すように突出して設け、さらにヒンジ139の外側を囲む囲み部145を設け、基部131と囲み部145間を4本の連結部147によって連結して構成されている。
【0029】
基部131の中央には下記するキートップ170の中央押圧部173を上下動自在に挿入する挿入部133を設けている。挿入部133は下端の内径よりも上端の内径の方が大きくなるようにテーパ状に形成されている。そして基部131の外周側面の上側部分には球面状に形成された外周当接面137を設けている。この外周当接面137の曲率半径は、下記するキートップ170の揺動中心(基部131の略中心)からこの外周当接面137までの距離を半径とする曲率半径で構成されている。
【0030】
ヒンジ139は薄板をリング状にしてその両端を基部131の外周側面に接続する形状に構成されており、基部131と一体成形されるものである。そして各ヒンジ139の中央には、固定部141が設けられており、固定部141には上下に貫通する穴143が設けられている。穴143は円形部分431と円形部分431から直線状に突出する固定部分433とによって構成されている。また囲み部145下面の前記フレキシブルスイッチ基板121の四つの開口123にそれぞれ対向する位置にはこれら開口123に挿入される突起状の固定部138が設けられている。
【0031】
図13はキートップ170を示す図であり、図13(a)は側断面図(図13(b)のL−L部分の断面)、図13(b)は裏面図である。同図に示すようにキートップ170は円板状に形成され、キートップ本体171の下面中央から柱状の中央押圧部173を突出し、また周囲4ヵ所にも等間隔に突起状の周囲押圧部175を設け、さらに前記中央押圧部173を囲む位置に全体として略円筒状に突出する四片からなるガイド部(以下「突出部」という)177を設け、各突出部177の下端辺内周側面を内周当接面179として構成している。中央押圧部173の下端は周囲の周囲押圧部175の下端よりも少し低く形成され、また中央押圧部173の下端面は球面状に形成されている。内周当接面179は前記連結部材130の外周当接面137の曲率半径とほぼ同じ曲率半径となるように形成されている。また各突出部177の間に設けられた4つの切り欠き部178は、この切り欠き部178内に前記四つの連結部147を通すためのものである。周囲押圧部175は前記実施形態の固定部74,74と同様に、その両外周側面に周囲押圧部175よりもその高さの低い一対ずつの固定部176,176を設けている。
【0032】
そしてこの多方向押圧型スイッチ101を組み立てるには、まず連結部材130の上にキートップ170を載置し、キートップ170の中央押圧部173を基部131に設けた挿入部133に挿入すると同時に、各周囲押圧部175を穴143に挿入し、各穴143から反対側に突出した各固定部176,176の部分だけを熱カシメによって潰し、これによってキートップ170の連結部材130への固定を完了する。
【0033】
次にキートップ170を取り付けた連結部材130を、図9,図10に示すようにスイッチ基板110上に載置し、その際連結部材130の囲み部145に設けた各固定部138をスイッチ基板110の各開口123,113内に挿入して硬質板111の下面で各固定部138の先端を熱カシメすることで潰して固定すれば、この多方向押圧型スイッチ101が完成する。このとき図10に示すように、キートップ170の中央押圧部173は中央の反転板125上に当接又は接近しており、一方各周囲押圧部175は周囲の反転板127上に所定距離離間して配置されている。
【0034】
図14は多方向押圧型スイッチ101の基部131に設けた外周当接面137とキートップ170に設けた内周当接面179との関係を示す要部拡大断面図である。同図に示すように基部131の外径Oは、突出部177の内径Pよりも少し小さく形成されている。また外周当接面137と内周当接面179とは少しずれて配置されている。また図10に示すように、外周当接面137と内周当接面179とは、キートップ170の揺動中心を囲むように対向している。
【0035】
そして図15に示すように、キートップ170の上面中央を矢印Q方向に押圧すれば、キートップ170全体がそのまま下降して中央押圧部173が中央の反転板125を押圧してそのスイッチ接点をオンする。このとき図16に示すように、突出部177の内側に基部131の外周が入り込み、基部131がキートップ170の直線的な上下動をガイドする。キートップ170への押圧を解除すればキートップ170は反転板125の弾発復帰力によって元の位置に自動復帰しそのスイッチ接点はオフする。
【0036】
一方図17に示すようにキートップ170の左側の上面を矢印R方向に押圧すると、ヒンジ139が撓むことで左側の周囲押圧部175が下降してその下に位置する反転板127が押圧されて反転し、反転した反転板127のスイッチ接点がオンする。このとき図18に示すように、キートップ170の押圧しない側(右側)の内周当接面179は少し上昇して内側(押圧した側)に移動するので、連結部材130の外周当接面137とキートップ170の内周当接面179が当接し、キートップ170は外周当接面137上を摺動しながら回動し、これによってキートップ170の揺動動作(回転動作)がスムーズに行える。キートップ170への押圧を解除すれば、キートップ170は反転板127の弾発復帰力の他、ヒンジ139の弾発復帰力によって確実に元の中立位置に自動復帰する。
【0037】
以上のようにこの多方向押圧型スイッチ101によっても、キートップ170をヒンジ139を具備する連結部材130によって固定したので、キートップ170を確実に元の中立位置に自動復帰させることができる。
【0038】
またこの多方向押圧型スイッチ101によれば、キートップ170を揺動して基部131に設けた外周当接面137とキートップ170に設けた内周当接面179とを摺接させながらヒンジ139とともに揺動することで下降した位置にある周囲押圧部175によって対向するスイッチ接点をオンするとともに、キートップ170中央を下降して基部131の外周当接面137内にキートップ170の内周当接面179を挿入しながらキートップ170の中央押圧部173によって対向する中央のスイッチ接点をオンするように構成したので、一つのキートップ170で押圧動作と揺動動作とを行う多方向押圧型スイッチ101であっても、構造が簡単で薄型化を図ることができるばかりか、キートップ170のスムーズな揺動動作を行うことができスイッチ接点の確実なオンオフ動作を確保できる。
【0039】
さらに本実施形態によれば、ヒンジ139は基部131から略リングを描くように突出し、その中間部分にキートップ170を固定する構造なので、ヒンジ139の長さをこれを所定の弾発力で撓めるために十分な長さにすることができ、さらに好適である。またヒンジ139にキートップ170を固定する構造として、押圧部175の部分に直接設けた固定部176,176の部分をヒンジ139に固定することとしたので、ヒンジ139の他の部分に別途熱カシメをする部分を設ける必要がなく構造が簡素化され、この点からも多方向押圧型スイッチ101の小型化が図れる。
【0040】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【0041】
例えば上記実施形態では基部の外周当接面とキートップの内周当接面の両者を球面状に形成したが、何れか一方だけを球面状に形成しても、キートップのスムーズな揺動動作を行える。もちろん両者を球面状にするほうがよいことは言うまでもない。
【0042】
またスイッチ接点は必ずしも基板上に設ける必要はなく、基板以外の各種部材上に直接スイッチ接点を設けたものでもよい。要はスイッチ接点形成部材上にスイッチ接点を設けるものであれば良い。またスイッチ接点形成部材に設けるスイッチ接点の数は上記実施形態に限定されない。
【0043】
また上記実施形態ではキートップ70(170)に設けた押圧部73(175)をヒンジ39(139)を貫通させることで反転板27(127)、即ちスイッチ接点に対向したが、本発明はこの実施形態に限定されず、例えばキートップ70(170)の代わりにヒンジ39(139)に直接押圧部を設けこれをスイッチ接点に対向させても良い。但しキートップ70(170)に押圧部73(175)を設けた場合は、押圧するキートップ70(170)が直接反転板27(127)等を押圧するので、押圧感覚が良くなる。
【0044】
上記実施形態ではスイッチ接点上に反転板を取り付けたが、反転板は必ずしも必要なく、スイッチ接点の上に直接押圧部を配置しても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。▲1▼キートップをヒンジを具備する連結部材によって固定したので、キートップを確実に元の中立位置に自動復帰させることができる。
【0046】
▲2▼連結部材の基部の外周に外周当接面を設けると共にキートップの内周に内周当接面を設け、これらの面を摺接させながらキートップをヒンジとともに揺動するように構成したので、構造が簡単で薄型化を図ることができると同時に、キートップのスムーズな揺動動作を行うことができてスイッチ接点の確実なオンオフ動作を確保できる。
【0047】
▲3▼またキートップを揺動して基部に設けた外周当接面とキートップに設けた内周当接面とを摺接させながらヒンジとともに揺動することで下降した周囲押圧部によって対向するスイッチ接点をオンするとともに、キートップを押圧動作にて下降して基部の外周当接面内にキートップの内周当接面を挿入しながらキートップの中央押圧部によって対向する中央のスイッチ接点をオンするように構成したので、一つのキートップで押圧動作と揺動動作とを行う多方向押圧型スイッチであっても、構造が簡単で薄型化を図ることができるばかりか、キートップのスムーズな揺動動作を行うことができスイッチ接点の確実なオンオフ動作を確保できる。
【0048】
▲4▼特に基部の外周当接面とキートップの内周当接面の少なくとも何れか一方の面を球面状に形成した場合は、キートップの一方の部分を押圧した際に他方の部分が下がらずに上昇し、さらにキートップのスムーズな揺動動作を行うことができてスイッチ接点の確実なオンオフ動作を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ1の平面図である。
【図2】図2(a)は図1のA−A断面図、図2(b)は図1のB−B断面図である。
【図3】スイッチ基板を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【図4】連結部材30を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のC−C断面図、図4(c)は図4(a)のD−D断面図である。
【図5】キートップ70を示す図であり、図5(a)は側断面図(図5(b)のE−E部分の断面)、図5(b)は裏面図である。
【図6】キートップ70の押圧部73及び固定部74,74の部分の連結部材30への固定構造を示す要部拡大断面図である。
【図7】多方向押圧型スイッチ1の動作説明図である。
【図8】多方向押圧型スイッチ1の動作説明図である。
【図9】本発明の第二実施形態にかかる多方向押圧型スイッチ101の平面図である。
【図10】図10(a)は図9のH−H断面図、図10(b)は図9のI−I断面図である。
【図11】スイッチ基板110を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【図12】連結部材130を示す図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は図12(a)のJ−J断面図、図12(c)は図12(a)のK−K断面図である。
【図13】キートップ170を示す図であり、図13(a)は側断面図(図13(b)のL−L部分の断面)、図13(b)は裏面図である。
【図14】多方向押圧型スイッチ101の基部131に設けた外周当接面137とキートップ70に設けた内周当接面179との関係を示す要部拡大断面図である。
【図15】多方向押圧型スイッチ101の動作説明図である。
【図16】図15に示す状態のときの連結部材130の外周当接面137とキートップ170の内周当接面179の状態を示す要部拡大断面図である。
【図17】多方向押圧型スイッチ101の動作説明図である。
【図18】図17に示す状態のときの連結部材130の外周当接面137とキートップ170の内周当接面179の状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 多方向押圧型スイッチ
10 スイッチ基板(スイッチ接点形成部材)
11 硬質板
21 フレキシブルスイッチ基板
25,27 反転板
30 連結部材
31 基部
35 係止部
37 外周当接面
38 固定部
39 ヒンジ
50 中央キートップ
51 キートップ本体
53 押圧部
70 キートップ
73 押圧部
75 突出部(ガイド部)
77 内周当接面
101 多方向押圧型スイッチ
110 スイッチ基板(スイッチ接点形成部材)
111 硬質板
121 フレキシブルスイッチ基板
125,127 反転板
130 連結部材
131 基部
137 外周当接面
139 ヒンジ
145 囲み部
147 連結部
170 キートップ
171 キートップ本体
173 中央押圧部
175 周囲押圧部
177 突出部(ガイド部)
179 内周当接面
Claims (3)
- 基部と基部の外周にあるヒンジとを有する連結部材と、
前記連結部材の少なくともヒンジ上に配置されるキートップと、
前記キートップ又はヒンジに設けた揺動動作をもって揺動する押圧部と該押圧部に対向する位置にスイッチ接点を設けたスイッチ接点形成部材とを具備し、
前記連結部材の基部と前記キートップには、それぞれキートップの揺動中心を囲むような外周当接面と内周当接面とを対向させて設け、
前記基部に設けた外周当接面とキートップに設けた内周当接面とを摺接させながらキートップを揺動することで、下降した押圧部によって対向するスイッチ接点をオンすることを特徴とする多方向押圧型スイッチ。 - 中央のスイッチ接点と中央のスイッチ接点を囲む周囲のスイッチ接点とを設けたスイッチ接点形成部材と、
前記スイッチ接点形成部材の中央のスイッチ接点上に位置する基部と基部の外周にあるヒンジとを有する連結部材と、
前記連結部材の基部及びヒンジ上に配置されるキートップとを具備し、
前記キートップに前記基部を貫通して前記中央のスイッチ接点を押圧動作によって押圧する中央押圧部を設けるとともに、前記キートップ又はヒンジに前記周囲のスイッチ接点を揺動動作をもって押圧する周囲押圧部を設け、
前記連結部材の基部と前記キートップには、それぞれキートップの揺動中心を囲むような外周当接面と内周当接面とを対向させて設け、
前記キートップをヒンジとともに揺動して前記基部に設けた外周当接面とキートップに設けた内周当接面とを摺接させながら下降した周囲押圧部によって該周囲押圧部に対向するスイッチ接点をオンするとともに、前記キートップを押圧動作にて下降して前記基部の外周当接面の外周側にキートップの内周当接面の部分を挿入しながらキートップの中央押圧部によって対向する中央のスイッチ接点をオンすることを特徴とする多方向押圧型スイッチ。 - 前記基部の外周当接面とキートップの内周当接面の少なくとも何れか一方の面を球面状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の多方向押圧型スイッチ。
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