JP2597476Y2 - 多方向押圧型スイッチ - Google Patents

多方向押圧型スイッチ

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JP2597476Y2
JP2597476Y2 JP1993074812U JP7481293U JP2597476Y2 JP 2597476 Y2 JP2597476 Y2 JP 2597476Y2 JP 1993074812 U JP1993074812 U JP 1993074812U JP 7481293 U JP7481293 U JP 7481293U JP 2597476 Y2 JP2597476 Y2 JP 2597476Y2
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真仁 須山
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、略板状のキートップ板
を揺動させることによってその下に配置したスイッチ接
点をオンオフする構造の多方向押圧型スイッチに関する
ものである。
【0002】
【従来技術】従来、ビデオやゲーム機、車載用ナビゲー
タシステム、各種O.A機器等を操作するデバイスとし
て、円板状のキートップ板を具備する多方向押圧型スイ
ッチが開発され使用されている。
【0003】図11は従来の多方向押圧型スイッチの基
本構成を示す概略図であり、同図(a)は概略側断面
図、同図(b)は概略平面図である。同図に示すように
この多方向押圧型スイッチは、円周状に等間隔に8つの
スイッチ接点203(同図には2か所のみ示しており、
またその上にはクリックバネ202が取り付けられてい
る。)を設けた基板201の上に、8つの押圧部213
を設けた略円板状のキートップ板211を配置して構成
されている。
【0004】ここでキートップ板211は図示しない支
持部材によって点Oを中心に揺動自在に支持されてい
る。
【0005】そして例えばキートップ板211の右端を
矢印a方向に押圧すれば、点Oを中心にキートップ板2
11が揺動して該押圧した部分の下の押圧部213が対
向するスイッチ接点203をオンする。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
の種の多方向押圧型スイッチにおいては以下のような問
題点があった。キートップ板211を押圧したときの
キートップ板211の揺動角度が大きいと、操作者は確
かにキートップ板211を押圧したという感触を得られ
て好適である。このため図11に示すキートップ板21
1の揺動角度θを大きくしようとすると、図12に示す
ようにキートップ板211を基板201から離さなけれ
ばならないが、このようにするとキートップ板211の
押圧部213とスイッチ接点203間の間隔が大きく開
き、キートップ板211を揺動させたときにその押圧部
213が半径方向内側に入り込む。このため押圧部21
3の位置をスイッチ接点203の真下(点線で示す)で
はなく、それよりも半径方向外側にずらして設けなけれ
ばならなくなる。
【0007】しかしながらこのように構成すると、キー
トップ板211の外径が大きくなってしまい、多方向押
圧型スイッチの小型化が図れない。
【0008】図11(b)に矢印bで示すように、キ
ートップ板211上面の外周近傍を連続に押圧してい
き、2つの押圧部213の中間点(例えば点c部分)を
押圧したとき、この多方向押圧型スイッチにおいては、
その構造上、該点cの両側のスイッチ接点203が同時
にオンすることとなる。
【0009】しかしながら装置によっては、2つの押圧
部213の中間点(例えば点c)を押圧したときに、そ
の両側のスイッチ接点203がいずれもオフになること
が必要なものもあり、従来はその要望に応えられなかっ
た。
【0010】従来の多方向押圧型スイッチにおいて
は、その機構上、キートップ板211の周囲を連続して
押圧していった場合に、スムーズに押圧できるものがな
かった。
【0011】また従来の多方向押圧型スイッチにおい
ては、その機構上、キートップ板211の中心軸上に揺
動中心点Oがあり、キートップ板211の揺動角度θを
あまり大きくできなかった。特に薄型化を図った場合
は、揺動角度θが小さくなり、操作感覚上問題であっ
た。
【0012】図11には多方向押圧型スイッチの基本
構成のみを示しているが、実際の多方向押圧型スイッチ
においてはその構造が複雑で製造も容易ではなかった。
【0013】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、構造が簡単で、小型化が図れ、また
操作感覚が良く、揺動角度も大きく取れ、キートップ板
を押圧する位置によってはいずれのスイッチ接点もオン
しないようにすることのできる多方向押圧型スイッチを
提供することにある。
【0014】 [課題を解決するための手段] 上記問題点を解決するため本考案にかかる多方向押圧型
スイッチは、略円周状に配置した複数個のスイッチ接点
と、上面に凹部を形成した基体を有しその外周から半径
方向にヒンジ部を伸ばしてその所定位置に押圧部を設け
た押圧体と、その下面に押圧辺を設けるとともに該押圧
辺の内側に支持台を設けた揺動板と、弾発手段とを具備
し、前記押圧体の各押圧部を各スイッチ接点上に対向せ
しめ、該押圧体の凹部内に前記揺動板の支持台を挿入し
てその押圧辺を前記押圧体の各押圧部上に対向せしめ、
さらに前記揺動板を前記弾発手段によって前記押圧体方
向に付勢せしめて構成した。
【0015】
【作用】揺動板は、支持台の下面外周であって押圧した
点に最も近い点を中心にして揺動する。そして揺動板の
押圧辺が対向する押圧体の押圧部を押圧し、その下のス
イッチ接点をオンする。このとき揺動板の揺動中心は、
揺動板の中心軸よりも押圧した側に寄る。従ってその揺
動半径が短くなり、スイッチを薄型化しても揺動板の揺
動角度が大きく取れる。該押圧を解除すれば、弾発手段
の弾発力によってもとの位置に復帰する。
【0016】一方、スイッチ接点と揺動板の押圧辺の間
には押圧体の押圧部が介在されているので、揺動板の揺
動角度を大きくするためにスイッチ接点と揺動板の間隔
を大きくしても、揺動板の押圧辺が押圧体の押圧部の上
面のいずれかに当接するように構成しておくだけでスイ
ッチ接点は確実にオンされる。
【0017】揺動板の支持台と押圧体の凹部を円形とし
た場合は、揺動板を円周方向に連続に揺動させていった
とき、揺動板の支持台は押圧体の凹部内を転がり接触運
動する。従ってその操作感覚はスムーズである。
【0018】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本考案の1実施例にかかる多方向
押圧型スイッチの全体構成を示す概略側断面図である。
なお説明の都合上、場所によっては異なる断面位置を示
している。また図2はこの多方向押圧型スイッチの分解
斜視図である。
【0019】両図に示すようにこの多方向押圧型スイッ
チは、ケース10内に、フレキシブルスイッチ基板25
と、押圧体35と、シャフト50と、揺動板60と、コ
イルバネ70を収納してその上にカバー75を被せ、そ
の上にキートップ板90を取り付けて構成されている。
以下各構成部品について説明する。
【0020】ケース10は、図2に示すように、上面が
開放された箱型に成型され、その底面11の中央に4つ
の貫通孔13を設けるとともに、その周囲に8つの位置
決め用突起15を設け、またその側壁17の各角部には
それぞれ固定用穴19が設けられ、さらに各側壁17の
中央には切欠き21が設けられている。また1つの固定
用穴19の下方には、下記するフレキシブル基板25の
フラットケーブル33を挿通する切欠き孔23が設けら
れている。
【0021】次にフレキシブルスイッチ基板25は、ス
イッチパターンを印刷した2枚の合成樹脂シートを、そ
の印刷面を内側としてスペーサ層を介在して折り畳み、
これによって上下シートのスイッチパターンの対向した
部分をスイッチ接点とし、各スイッチ接点上にそれぞれ
クリックバネ27を取り付けて構成されている。ここで
各スイッチ接点(及びクリックバネ27)は、円周上に
等間隔に8つ設けられており、またその中心部にも1つ
設けられている。
【0022】またこのフレキシブルスイッチ基板25の
前記ケース10の4つの貫通孔13に対応する位置には
それぞれ貫通孔29が設けられており、また前記ケース
10の8つの位置決め用突起15に対応する位置にもそ
れぞれ貫通孔31が設けられている。
【0023】またこのフレキシブルスイッチ基板25か
らは、帯状のフラットケーブル33が引き出されてい
る。
【0024】次に図3は押圧体35を示す図であり、同
図(a)は平面図、同図(b)は裏面図、同図(c)は
同図(a)のA−A断側面図である。同図及び図2に示
すように、押圧体35は、基体37の外周側面から半径
方向に2本1組のヒンジ部39を伸ばしてその先端中央
に押圧部41を設けて構成されている。
【0025】ここでこの押圧部41は、その上面41a
が前記ヒンジ部39の上面よりも上に突出し、またその
下面41bはヒンジ部39の下面よりも下方に突出して
いる。
【0026】また基体37の上面には円形凹部43が設
けられており、その中央には2本のヒンジ45によって
保持された押圧突部46が設けられている。円形凹部4
3の内周側面43a(図3(c)参照)は、下に向かう
に従ってその径が徐々に小さくなるテーパー面となって
いる。また該基体37の内周側面43aには、4つのガ
イド突起47が内側に向かって突出している。さらに基
体37の下面には4本の固定用突起49が突設されてい
る。
【0027】次に図4はシャフト50を示す平面図であ
る。同図及び図2に示すようにシャフト50は、円板状
の基台51の上面から円柱状のシャフト部53を突出し
て構成されており、また該基台51の外周側面には等間
隔に4つのガイド突起55が突出している。
【0028】次に図5は揺動板60を示す図であり、同
図(a)は側面図、同図(b)は側断面図、同図(c)
は裏面図である。同図に示すように揺動板60は略円板
状のつば部61の中央から上方向に向かって円筒状の規
制軸62を突出して構成されている。規制軸62の内部
には貫通孔64が設けられている。またこの揺動板60
のつば部61上面には、コイルバネ70のバネ受け溝6
3が設けられており、また該つば部61下面の前記押圧
体35の押圧部41に対向する位置には円周状の押圧辺
65が設けられている。
【0029】また該つば部61下面の押圧辺65の内側
には前記押圧体35の円形凹部43の内径よりも若干小
さい外径の円筒状の円形支持台67が設けられている。
この円形支持台67には、前記押圧体35のガイド突起
47と前記シャフト50のガイド突起55を挿入・ガイ
ドする4つの切欠き溝69が設けられている。
【0030】次に図6はカバー75の側断面図である。
同図及び図2に示すようにカバー75は、略平板状に成
型され、その中央には円形孔77が設けられ、その外周
4角には貫通孔79が設けられ、さらにその外周4辺下
面には、前記ケース10の切欠き21に係合する突起8
1が設けられている。
【0031】ここで円形孔77の内周側面77aは、下
方に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように
テーパー状に形成されている。またカバー75下面の円
形孔77の周囲にはコイルバネ70のバネ受け溝83が
設けられている。
【0032】次に図7はキートップ板90を示す図であ
り、同図(a)は側断面図、同図(b)は底面図であ
る。同図及び図2に示すようにキートップ板90は、略
円板状に成型され、その下面中央には前記シャフト50
のシャフト部53を嵌合する嵌合穴91が設けられてい
る。
【0033】次にこの多方向押圧型スイッチの組立て方
法を説明する。まず図2に示すように、ケース10内に
フレキシブルスイッチ基板25を収納する。このときフ
レキシブルスイッチ基板25のフラットケーブル33を
ケース10の切欠き孔23から引き出す。またケース1
0に設けた位置決め用突起15をフレキシブルスイッチ
基板25に設けた貫通孔31に挿入し、その位置決めを
行う。
【0034】次にフレキシブルスイッチ基板25上に押
圧体35を載置するが、このとき押圧体35下面に設け
た4本の固定用突起49(図3参照)を、フレキシブル
スイッチ基板25の4つの貫通孔29とケース10の4
つの貫通孔13に挿入して、ケース10の下面に突出さ
せ、その先端を熱かしめする。これによってケース10
とフレキシブルスイッチ基板25と押圧体35は一体に
固定される。またこのとき押圧体35の円周状に配置さ
れた各押圧部41と中央の押圧突部46は、それぞれク
リックバネ27上に位置する。
【0035】次に、シャフト50のシャフト部53を揺
動板60の貫通孔64内に挿入し、この状態で、該揺動
板60を押圧体35上に載置する。このとき揺動板60
の下面に設けた円形支持台67(図5参照)は、押圧体
35の円形凹部43内に収納される。またこのときシャ
フト50の4つのガイド突起55は、揺動板60の円形
支持台67に設けた4つの切欠き溝69(図5参照)内
に挿入されガイドされる。同時に、該円形支持台67の
4つの切欠き溝69内には押圧体35の円形凹部43内
に設けた4つのガイド突起47も挿入されガイドされ
る。
【0036】つまりシャフト50のガイド突起55と押
圧体35のガイド突起47はいずれも揺動板60の切欠
き溝69に係合・ガイドされており、これは即ち各ガイ
ド突起47の内側に各ガイド突起55が位置してそれぞ
れ半径方向同一直線上にあることを意味している。なお
これによってシャフト50は揺動板60に対して回動せ
ず、また揺動板60は押圧体35に対して回動しなくな
る。
【0037】次に揺動板60の上にコイルバネ70を載
置してその上にカバー75を取り付け、該カバー75の
4つの貫通孔79とケース10の4つの固定用穴19の
位置合わせをし、該4つの貫通孔79上から図示しない
ネジを螺合させて上記各部材を一体化する。
【0038】そして揺動板60の貫通孔64から突出し
たシャフト50のシャフト部53を、キートップ板90
の嵌合穴91(図7参照)に嵌合する。
【0039】以上のようにして組み立てた多方向押圧型
スイッチは、図1に示すように、その押圧体35の各押
圧部41と押圧突部46がクリックバネ27に当接して
おり、また各押圧部41の上面41a上には所定の隙間
をあけて揺動板60の押圧辺65が対向している。また
揺動板60はコイルバネ70によってその円形支持台6
7の下面が押圧体35の円形凹部43の底面に面接触し
て中立状態となっている。
【0040】そしてこの状態でキートップ板90の中央
を矢印D方向に押圧すれば、シャフト50が下降してそ
の底面が押圧突部46を押圧してフレキシブルスイッチ
基板25上のクリックバネ27を反転させそのスイッチ
接点をオンする。
【0041】一方このキートップ板90の右側部を矢印
E方向に押圧すれば、点Fを中心にして、キートップ板
90とシャフト50と揺動板60が一体に揺動し、図8
に示すように、揺動板60の押圧辺65が右端の押圧部
41を押圧し、その下のクリックバネ27を反転させて
そのスイッチ接点をオンする。該押圧を解除すれば、キ
ートップ板90は図1に示す中立位置に復帰する。
【0042】本考案は上述のように揺動板60の押圧辺
65でフレキシブルスイッチ基板25のスイッチ接点を
直接押圧するのではなく、その間に押圧体35の押圧部
41を介在させている。従って揺動板60(即ちキート
ップ板90)の揺動角度を大きくした場合でも、前記図
12の従来例のように、キートップ板211の径を大き
くしなくても、問題なくスイッチ接点をオンできる。何
故なら、図9にその極端な例を示すが、押圧辺65とス
イッチ接点kの間に押圧部41を介在させれば、たとえ
揺動板60(即ちキートップ板90)が矢印gで示すよ
うに大きく揺動して押圧辺65がスイッチ接点kに直接
当接しない場合であっても、この押圧辺65が押圧部4
1の上面41aのいずれかに当接するように構成してお
けば、必ずスイッチ接点kはオンされるからである。つ
まり押圧部41の形状を工夫するだけで、スイッチ接点
kの位置と押圧辺65の位置を自由に調整できる。
【0043】ところでこの実施例においては、図8に示
すように、キートップ板90を揺動させたとき、揺動板
60の規制軸62の外周側面が、カバー75の円形孔7
7の内周側面77aに当接することによってその揺動が
規制される。そしてこの実施例においては、揺動させた
ときの揺動板60の押圧辺65の位置が、ヒンジ部39
の上面よりも上になるように設計されている。
【0044】このように設計しておけば、キートップ板
90の2つのスイッチ接点の中間点に対応する部分を押
圧したとき、図10(a),(b)に示すように、揺動
板60の押圧辺65はヒンジ部39の上面に触れること
はない。従ってその両側のスイッチ接点はいずれもオフ
となる。
【0045】なお逆にキートップ板90の2つのスイッ
チ接点の中間点に対応する部分を押圧したときに、該2
つのスイッチ接点をオンさせたいような場合は、ヒンジ
部39の押圧辺65に対向する部分の肉圧を厚くしてそ
の上面の高さを押圧辺65に触れて押圧される程度まで
高めておけばよい。
【0046】ところでこの多方向押圧型スイッチのキー
トップ板90の上面外周近傍を円弧状に連続して押圧し
ていったとき、図8に示す点Fにおいて、このキートッ
プ板90と一体に揺動する揺動板60の円形支持台67
は、押圧体35の円形凹部43内でころがり接触運動を
行うので、キートップ板90の連続した揺動運動がスム
ーズに行える。
【0047】またキートップ板90の揺動中心は、図8
に示す点Fであり、キートップ板90の中心軸よりも押
圧した側に寄っているので、その揺動半径が短い。この
ため同じストロークだけ押圧したときでもキートップ板
90の揺動角度は大きく取れる。
【0048】なお図1に示すように、キートップ板90
が中立位置にあるときは、揺動板60の円形支持台67
の底面と押圧体35の円形凹部43の面は面接触してい
るので安定しており、従ってキートップ板90の中心軸
は中立状態のとき確実に垂直上方を向く。
【0049】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる多方向押圧型スイッチによれば、以下のような優れ
た効果を有する。スイッチ接点と揺動板の押圧辺の間
に押圧体の押圧部を介在させたので、揺動板(又はこれ
に取り付けたキートップ板)の揺動角度を大きくして
も、その外径寸法を何ら大きくしなくて良く、小型化が
図れる。
【0050】また押圧体の押圧部及びヒンジ部の形状
を工夫するだけで、揺動板を円周方向に連続に揺動して
いった場合に、その押圧点が2つのスイッチ接点の中間
の部分となったとき、該両スイッチ接点をいずれもオフ
とすることも、オンとすることも容易に行える。
【0051】揺動板の支持台と押圧体の凹部を円形と
した場合は、揺動板を円周方向に連続に揺動していった
とき、揺動板の支持台は押圧体の凹部内を転がり接触運
動するので、その操作感覚がスムーズとなる。
【0052】揺動板(又はこれに取り付けたキートッ
プ板)の揺動中心は、揺動板(又はこれに取り付けたキ
ートップ板)の中心軸よりも押圧した側に寄っているの
で、その揺動半径が短く、このためこのスイッチを薄型
化しても、揺動板(又はこれに取り付けたキートップ
板)の揺動角度が大きく取れる。
【0053】薄型にもかかわらず、構造が簡単で組立
ても容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる多方向押圧型スイッ
チの全体構成を示す概略側断面図である。
【図2】多方向押圧型スイッチの分解斜視図である。
【図3】押圧体35を示す図であり、同図(a)は平面
図、同図(b)は裏面図、同図(c)は同図(a)のA
−A断側面図である。
【図4】シャフト50を示す平面図である。
【図5】揺動板60を示す図であり、同図(a)は側面
図、同図(b)は側断面図、同図(c)は裏面図であ
る。
【図6】カバー75の側断面図である。
【図7】キートップ板90を示す図であり、同図(a)
は側断面図、同図(b)は底面図である。
【図8】多方向押圧型スイッチの動作状態を示す概略側
断面図である。
【図9】揺動板60の動作状態を示す要部概略側断面図
である。
【図10】図10(a),(b)は揺動板60の動作状
態を示す要部概略側断面図である。
【図11】従来の多方向押圧型スイッチの基本構成を示
す概略図であり、同図(a)は概略側断面図、同図
(b)は概略平面図である。
【図12】図11に示すキートップ板211の揺動角度
θを大きくした例を示す概略側断面図である。
【符号の説明】
10 ケース 25 フレキシブルスイッチ基板 35 押圧体 37 基体 39 ヒンジ部 41 押圧部 43 円形凹部 50 シャフト 60 揺動板 65 押圧辺 67 円形支持台 70 コイルバネ 75 カバー 90 キートップ板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円周状に配置した複数個のスイッチ接
    点と、 上面に凹部を形成した基体を有しその外周から半径方向
    にヒンジ部を伸ばしてその所定位置に押圧部を設けた押
    圧体と、 その下面に押圧辺を設けるとともに該押圧辺の内側に
    持台を設けた揺動板と、弾発手段とを具備し、 前記押圧体の各押圧部を各スイッチ接点上に対向せし
    め、 該押圧体の凹部内に前記揺動板の支持台を挿入してその
    押圧辺を前記押圧体の各押圧部上に対向せしめ、 さらに前記揺動板を前記弾発手段によって前記押圧体方
    向に付勢せしめたことを特徴とする多方向押圧型スイッ
    チ。
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