JP3721251B2 - 多方向スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケースより突出する操作レバーを所定方向に傾倒することによって、ケース内の複数個のスイッチ素子を選択的にオンさせる多方向スイッチに係わり、特に、車など振動の加わる箇所に搭載されて用いられるのに好適な多方向スイッチに関する。
【従来の技術】
【0002】
この種の従来の多方向スイッチについては、実開平1ー111433号公報に記載されているものがある。この構成は、板バネの可撓弾性力を利用してスイッチングをする多方向スイッチであって、以下、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、従来の多方向スイッチを示す平面図、図7は、図6のA−A線に沿う断面図、図8は、従来の多方向スイッチを示す分解斜視図である。
【0003】
図6〜図8に示すように、金属板を箱形に折り曲げ形成したケース11の天板部には、90度の等間隔で4つの切り欠き12aを有する開口12が穿設されており、各切り欠き12aは、天板部における各辺の中央に向けて延出している。ケース11の天板部上面には、合成樹脂製のカバー部材13が載置されており、該カバー部材13には、環状の膨出壁14が設けられ、膨出壁14の周縁には前記切り欠き12aに対応して4つの切り欠き13aが等間隔(例えば90度)で穿設されている。また、膨出壁14には、四隅に規制部14aを有する透孔15が形成されている。中央に開口17を有する板バネ16には、四隅に押圧部16aが折り曲げ形成されると共に、取付孔16bが穿設されている。この板バネ16は、ケース11の天板部下面に配置され、カバー部材13の四隅に垂設した各突起13bをケース11の天板部に穿設した孔11aを挿通して取付孔16bにかしめ付けることにより、カバー部材13と板バネ16とは、ケース11の天板部上下両面にそれぞれ固着されている。
【0004】
また、プリント基板18の中心には、円錐状の支持部材19がかしめ固定されており、さらに支持部材19の周囲には、4個のプッシュスイッチ20が、90度の等間隔で搭載されている。プリント基板18は、ケース11の側壁の脚片11bにより、ケース11の下部に固着されている。
また、操作レバー21の上部にはつまみ21aが、その基部には四角柱状の規制壁21bが、さらにその下方には半球状部21cが形成されている。この半球状部21cの周面には4本の横断面が矩形の駆動部22が周方向に等間隔をもって放射状に突設されると共に、その下方位置において、同じく4本のばね受部23が駆動部22に対して45度ずれた状態で90度の等間隔をもって放射状に突設されている。
【0005】
操作レバー21の底面には円錐状の凹部21dが形成されており、凹部21dの中心が前記支持部材19と係合することにより、操作レバー21は支持部材19に揺動可能に支承されている。この状態において、つまみ21aは膨出部14の透孔15を挿通して外部に突出しており、規制壁21bは透孔15内に位置し、その四隅が微小間隔(クリアランス)を存して各規制部14aと対向している(図6参照)。また、各駆動部22は、それぞれプッシュスイッチ20の操作部20aの上方に位置し、さらに各ばね受部23の上面には、板バネ16の押圧部16aがそれぞれ弾接しており、これら押圧部16aのばね力によって操作レバー21は中立(起立)状態に保たれる。この中立状態では、駆動部22は、切り欠き12a内に、所定のクリアランスを存して対向している。
【0006】
次に、前述の如く構成された多方向スイッチの動作について説明する。
操作レバー21のつまみ21aを4本の駆動部22のうちの任意の方向に傾倒すると、操作レバー21は支持部材19を支点として、例えば図7の矢印B方向に回動する。これにより傾倒された側の駆動部22がその下方のプッシュスイッチ20の操作部20aを押圧し、4個のプッシュスイッチ20のうちのひとつがオン状態となる。このとき操作レバー21の駆動部22のうち、矢印B方向と直交する方向に配置された駆動部22は、操作レバー21の中心軸と直交する方向に回動される。この駆動部22が回動するには、駆動部22が矩形であることから、切り欠き12aとの間で必然的に所定のクリアランスが設けられていなければ成らない。
【0007】
ここで、つまみ21aに対する上記押圧力を除去すると、操作レバー21は先に撓められた押圧部16aの復元力によって図7の中立状態に戻る。この場合、各ばね受部23には各押圧部16aの均一なばね力が作用するため、操作レバー21は中立状態が維持される。また、この中立状態において、各駆動部22は切り欠き12a内に位置し、これによって操作レバー21の周方向の回動が防止されている。
【0008】
操作レバー21は、上記方向以外にも図6の紙面の上・下並びに左方向の合計4方向に傾倒することができ、この傾倒方向を選択することにより、4個のプッシュスイッチ20のうちのひとつをオンさせることができる。ただし、操作レバー21を上記4方向以外に押圧すると、規制壁21bの各コーナ(角部)が傾倒された方向に位置する規制部14aのひとつと衝突し、操作レバー21の揺動が規制されるため、ふたつのプッシュスイッチ20が同時にオンされることはない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構成の多方向スイッチでは、中立位置において操作レバー21の規制壁21bは、カバー部材13に配置された膨出部14の規制部14aとは係合していないので、中立位置でのつまみ21aの軸線を軸とした回転方向の規制は、もっぱら操作レバー21の駆動部22の側面が、ケース11の切り欠き12aの側壁で規制されることで行われている。ところが、操作レバー21を傾動させたときには、四つある駆動部22の内、ふたつは切り欠き12aの中で回転することになるが、断面が矩形の駆動部22が切り欠き12aの中で引っかかることなく回転するように構成するためには、駆動部22の幅寸法と切り欠き12aの幅寸法とは、十分なクリアランスを取る必要がある。このように構成すると、中立位置におけるつまみ21aの回転方向の規制が十分に行えず、操作者がつまみ21aを摘んだときに、つまみ21aが回転方向にカタカタと動き得るので、操作者に不安定な感触を与える。
【0010】
また、つまみ21aを操作して、操作レバー21を傾動させるときには、操作レバー21の規制壁21bが、カバー部材13に配置された膨出部14の規制部14aと係合していない状態から、操作レバー21を操作して規制壁21bを規制部14aに係合させ、更に規制壁21bを規制部14aに沿って移動させることになるが、前述の如くつまみ21aとケース11とは、つまみ21aの軸線を軸とした回転方向にガタが大きく、従って、つまみ21aと一体の規制壁21bと、ケース11に取り付けられているカバー部材13に設けられた規制部14aとの間にも当然ガタが大きくならざるを得ず、操作レバー21の傾動の初期に、規制壁21bが、規制部14aの端部に衝突し易く、操作感を著しく阻害するという問題があった。
本発明は上記の問題点に解決を与えるもので、その目的は、操作感の良好な多方向スイッチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、多方向スイッチは、基板上に搭載された複数個のスイッチ素子と、該各スイッチ素子の上方に配置され、該各スイッチ素子を選択的に駆動する操作レバーと半球状の基部とを有する操作部材と、該操作部材の基部を覆うカバー部を有するケースと、半円状の上端部を有し前記操作レバーの下方に位置し該操作レバーを支持する支持部を有する保持部材とを備え、前記基部の外周面に、前記操作レバーの中心軸に直交する平面上となる4個の円柱状又は半円柱状の突部を略等間隔で形成し、前記ケースのカバー部の内壁に4個のガイド溝を形成し、該ガイド溝に前記突部をそれぞれ挿入し、前記操作レバーの操作によって、前記基部は前記支持部の半円状の上端部を回動し、又前記カバーの内周面に摺接されながら移動させ、一方の対向する一対の前記突部が一方の一対の前記ガイド溝に沿うように摺動して、前記スイッチ素子を選択的にオンさせ、他方の一対の前記突部は他方の一対の前記ガイド溝が軸受けとなり、該ガイド溝内にて回動するようにしたことである。
【0012】
また、本発明では、基板と操作部材との間に保持部材を配置し、保持部材に保持された押圧部材を操作部材とスイッチ素子との間に介在させ、突部を円弧面が上方を向くように半円形状に形成し突部の下面を押圧部材に当接させて、操作レバーの操作によって操作部材が押圧部材を介してスイッチ素子を選択的にオンさせたことである。
また、本発明では、突部の下面に操作レバーの中心軸に向かって傾斜する傾斜部を設けたことである。
また、本発明では、スイッチ素子がゴムスイッチからなり、ゴムの弾性力により、操作部材を復帰させたことである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態の多方向スイッチについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の多方向スイッチを示す分解斜視図、図2は、本発明の実施の形態の多方向スイッチを示す断面図、図3は、本発明の実施の形態の多方向スイッチの操作部材を示す側面図、図4は、本発明の実施の形態の多方向スイッチのケースを示す断面図である。
【0014】
図1、図2に示すように、絶縁基板からなるプリント基板1には、図示していないが、印刷配線パターンによって形成された一対の固定接点が放射状に等間隔(例えば90度)で4組設けられている。
ゴムなどの弾性材料から成るスイッチ素子としてのプッシュスイッチ2は、上方に突出する押圧部2aと、該押圧部2aに連設された保持部2bとを備え、押圧部2aの内部には可動接点2cが配設されている。このプッシュスイッチ2の可動接点2cは、前記プリント基板1上に4個配置された固定接点上に対向する位置に配置されている。これらプッシュスイッチ2は、上面から突出する押圧部2aを押圧することによって、内部に設けられた可動接点2cがクリック感を伴って、例えばプリント基板上に形成された固定接点に接触し、前記押圧力を除去すると、可動接点が自身の復元力によって固定接点から離間する公知のものであって、ゴムスイッチと称されている。
【0015】
成形材料から成る押圧部材としてのスライダ3は、下端部に円板状の鍔部3aと、鍔部3aの中央部から上方に延びる円柱状の棒状部3bとから構成されている。また、このスライダ3は、4個配置されている。
【0016】
成形材料からなる保持部材としてのホルダ4は、中心部に横断面が十字状の支持部4aと、該支持部4aから放射状に所定の等間隔(例えば90度)に横方向に延びる橋絡部4bと、該橋絡部4bの各先端部にそれぞれ設けられた4個の筒部4cとを備えている。また該筒部4cの外周部は、四方を囲む側壁4dによって連結されており、筒部4cの下端の側方には凸部4eがそれぞれ外方に突出配置されている。また、支持部4aの上端部は、半円状に形成されており、且つ筒部4cの上端部から上方に突出し、支持部4aの下端部は、筒部4cの下端部から下方に突出している。
【0017】
図3に示すように、成形材料からなる操作部材5は、略半球状の基部5aと、該基部5aから上方に突出された円柱状の操作レバー5bと、基部5aの下端部の近傍に所定の等間隔(例えば90度)に放射状に外方に突出された略半円柱状であって、略半円柱状の円弧面が上方に向いて設けられた例えば4個の突部5cとを備えている。また、該突部5cの中心軸は、前記操作レバー5bの中心軸と直交する方向で、且つ、前記半球状の基部5aの中心を横切る平面上に配置されている。なお、基部5aの下端部の端面から突部5cの下面にかけて、操作レバー5bの中心軸に向かって傾斜する傾斜部5fとなっている。
また、基部5aの略半球状の内部空間の内壁には、対向配置された前記突部5cの間を結ぶように十字状にクロスして設けられた壁5dが形成され、更に、十字状の壁5dの中央部分には、凹部5eが設けられている。
なお、前記突部5cは、略半円柱状のもので説明したが、円柱状であっても良い。
【0018】
図4に示すように、成形材料からなるケース6は、平板状のベース部6aと、該ベース部6aから上方に突出する略ドーム状のカバー部6bとから構成され、該カバー部6bの上端部には、円形状の孔6cが形成されている。また、カバー部6bは、円弧状の上壁部6fと略筒状の側壁部6gとから成り、該上壁部6fの内壁の下方には、等間隔(例えば90度)に設けられた4個のガイド溝6dが上下(経線)方向に途中まで延びて形成され、また、側壁部6gの内壁であって、ガイド溝6dの下方にそれぞれ連設される横断面が略円弧状の凹部6eが外壁を膨らますように形成されている。ガイド溝6dの横幅寸法は、前記操作部材5の突部5cの直径寸法とほぼ等しく形成され、略半円柱状の突部5cの回動時の軸受けを兼ねた構成となっている。
【0019】
次に、上述の如き構成の多方向スイッチの組立について説明する。
まず、ケース6を逆さまにして、ベース部6aを上にし、カバー部6bの孔6cを下にして、所定の組立治具(図示せず)に保持する。そして、ケース6のカバー部6bによって形成された内部の空間部に操作部材5を挿通するとともに、前記孔6cの中央部に操作部材5の操作レバー5bを挿通して、操作レバー5bを孔6cから外方(下方)に突出させる。このとき操作部材5の突起5cは、ケース6のガイド溝6dにほぼクリアランス(ガタ)のない状態で係合・保持される。
【0020】
次に、前記空間部にホルダ4を支持部4aの半円上の先端部を下に向けて挿入・配置する。このときケース6の凹部6eにホルダ4の筒部4cがそれぞれ挿入されるとともに、ホルダ4の支持部4aの先端部が、操作部材5の基部5aの下面に設けられた凹部5eの中央部分に当接される。この状態の時、ホルダ4の凸部4eの上端部は、ケース6のベース部6aの下面側に当接されている。
【0021】
次に、ホルダ4の筒部4cにスライダ3の棒状部3bを筒部4cの下端面側から挿通して、スライダ3の鍔部3aの上面が筒部4cの下端面に当接される。この状態の時、棒状部3bの先端部は操作部材5の突起5cの下端部とそれぞれ当接している。
次に、プリント基板1上に設けられたプッシュスイッチ2の押圧部2aを下方に向けた状態で、スライダ3の鍔部3aの下面に当接するように配置する。
次に、プリント基板1に設けられた孔(図示せず)とケース6のベース部6aに設けられたネジ孔(図示せず)とが対向された状態で、ネジ(図示せず)によってケース6とプリント基板1とが固定される。この状態で組み立てられた多方向スイッチの上下を戻すと、ケース6とプリント基板1との固定によって、ホルダ4の支持部4aの下端は、プリント基板1上に配置され、支持部4aの上端に操作部材5の操作レバー5bの下端が当接され、そして操作レバー5bがケース6の孔6cから上方に突出配置される。
【0022】
なお、ホルダ4及びスライダ3を用いた理由は、操作部材5からプッシュスイッチ2までの間隔を所定の寸法に確保するためのもので、例えば、この多方向スイッチを他のスイッチと組み合わせてユニットスイッチとして用いるときホルダ4とスライダ3の寸法を調整して他のスイッチの高さ寸法と容易に高さ寸法を合わせることができる。
【0023】
次に、本発明の多方向スイッチの動作について説明する。
図5に示すように、操作部材5の操作レバー5bを、例えば左側の方向(矢印A方向)に押圧力を加えて傾倒すると、操作レバー5bは、ホルダ4の支持部4aの半円状の上端部を、左側の方向に回動する。この操作レバー5bの回動は、図面の紙面の左右方向に延びて設けられた一対の突部5cが、ガイド溝6dの内部を溝に沿って、左方向の突部5cは下方に摺動し、右方向の突部5cは上方に摺動する。このとき、操作部材5の基部5aの外周面は、ケース6のカバー部6bの内周面に、摺接されながら移動する。そして、この突部5cのガイド溝6d内の上下方向への摺動は、突部5cの直径寸法が、ガイド溝6dの溝幅寸法とほぼ同一であることから、ガタ付き無く行うことができる。一方、操作部材5の図面の紙面を貫く方向に延びて設けられた一方の一対の突部5cが、ケース6のガイド溝6dに挿通した状態で回動し、突部5cが半円柱状であることからガイド溝6dが突部5cの回転時の軸受けとして機能する。
【0024】
これにより傾倒された左側の操作部材5の突部5cはスライダ3の棒状部3bの上端部を下方に押し下げ、この押し下げによってスライダ3の鍔部3aが、プッシュスイッチ2の押圧部2aを下方に押し下げ、対応するプッシュスイッチ2が確実にオンされる。なお、突部5cの傾斜部5fによる棒状部3bの上端部の押し下げは、安定して行われる。
前記操作レバー5bへの押圧力を除去すると、プッシュスイッチ2の保持部2bの復元力によって、操作レバー5bは中立位置に復帰するように動作する。
また、この操作レバー5bが中立位置にある時、ガイド溝6d内に係合されている突部5cは、ガイド溝6d内にクリアランス無く係止されていることから周方向への回動はなく、安定したスイッチング操作を行うことが出来る。
【0025】
操作レバー5bは、前記方向以外にも図5の紙面の前・後方向並びに右方向の合計4方向に傾倒することができ、この傾倒方向を選択することにより、4個のプッシュスイッチ2の中のひとつをオンさせることができる。ただし、操作レバー5bを前記4方向以外の方向に傾倒すると、各突起5cの外周面がガイド溝6dの内壁と当接し、操作レバー5bの傾倒が規制される。このことから、操作レバー5bの傾倒方向は、操作部材5の突部5cが、ケース6のカバー部6bの内壁に設けられたガイド溝6dに案内されることにより、各プッシュスイッチ2が位置する4方向のみに規制されているため、誤って2つのプッシュスイッチ2が同時にオンされることはない。
【0026】
さらに、4個のプッシュスイッチ2の保持部2bの弾発力によってスライダ3は上方に押し上げられ、スライダ3の上端部は、操作部材5の突部5cの外周面に安定して当接されている。
このことから、本発明の実施の形態の多方向スイッチに振動が加えられても、この振動によって、上述の各構成部材が個別に振動することはないことから、振動音が生じるという問題は解消出来る。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の多方向スイッチは、前記基部の外周面に、前記操作レバーの中心軸に直交する平面上となる4個の円柱状又は半円柱状の突部を略等間隔で形成し、前記ケースのカバー部の内壁に4個のガイド溝を形成し、該ガイド溝に前記突部をそれぞれ挿入し、前記操作レバーの操作によって一方の対向する一対の前記突部が一方の一対の前記ガイド溝に沿うように摺動して、前記スイッチ素子を選択的にオンさせ、他方の一対の前記突部は他方の一対の前記ガイド溝が軸受けとなり、該ガイド溝内にて回動するようにしたことであるから、中立位置においても、又傾動時においても、前記突部とガイド溝とのクリアランスは、ほとんど変わらず、且つ少ないクリアランスでよいことから、中立位置において操作レバーのガタは、極小に押さえられ、また、操作レバーの傾動開始時も引っかかり感の無いスムーズな動作を実現することが出来、極めて良好な操作感を得ることが出来るという効果を奏する。
【0028】
また、本発明の多方向スイッチは、基板と操作部材との間に保持部材を配置し、保持部材に保持された押圧部材を操作部材とスイッチ素子との間に介在させたことによって、保持部材と押圧部材との寸法の調整で、操作部材からスイッチ素子までの間隔を所定の寸法に容易に設定することが出来るという効果を奏する。
【0029】
また、本発明の多方向スイッチは、スイッチ素子はゴムスイッチからなり、ゴムの弾性力により操作部材を復帰させたことから、各ゴムスイッチの弾性力によって操作部材5が上方に付勢されているので、従来の多方向スイッチの板バネなど別部材を用いることなく、操作レバー5bは中立位置にガタ付きなく、安定して保持されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の多方向スイッチを示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の多方向スイッチを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の多方向スイッチの操作部材を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の多方向スイッチのケースを示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の多方向スイッチの動作を説明するための説明図である。
【図6】従来の多方向スイッチを示す平面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】従来の多方向スイッチを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
2 プッシュスイッチ(スイッチ素子)
3 スライダ(押圧部材)
3b 棒状部
4 ホルダ(保持部材)
4a 支持部
4c 筒部
5 操作部材
5a 基部
5b 操作レバー
5c 突部
6 ケース
6b カバー部
6c 孔
6d ガイド溝(軸受け)
6e 凹部
Claims (4)
- 基板上に搭載された複数個のスイッチ素子と、該各スイッチ素子の上方に配置され、該各スイッチ素子を選択的に駆動する操作レバーと半球状の基部とを有する操作部材と、該操作部材の基部を覆うカバー部を有するケースと、半円状の上端部を有し前記操作レバーの下方に位置し該操作レバーを支持する支持部を有する保持部材とを備え、前記基部の外周面に、前記操作レバーの中心軸に直交する平面上となる4個の円柱状又は半円柱状の突部を略等間隔で形成し、前記ケースのカバー部の内壁に4個のガイド溝を形成し、該ガイド溝に前記突部をそれぞれ挿入し、前記操作レバーの操作によって、前記基部は前記支持部の半円状の上端部を回動し、又前記カバーの内周面に摺接されながら移動させ、一方の対向する一対の前記突部が一方の一対の前記ガイド溝に沿うように摺動して、前記スイッチ素子を選択的にオンさせ、他方の一対の前記突部は他方の一対の前記ガイド溝が軸受けとなり、該ガイド溝内にて回動するようにしたことを特徴とする多方向スイッチ。
- 前記基板と前記操作部材との間に前記保持部材を配置し、前記保持部材に保持された押圧部材を前記操作部材と前記スイッチ素子との間に介在させ、前記突部を円弧面が上方を向くように半円形状に形成し該突部の下面を前記押圧部材に当接させて、前記操作レバーの操作によって前記操作部材が前記押圧部材を介して前記スイッチ素子を選択的にオンさせたことを特徴とする請求項1記載の多方向スイッチ。
- 前記突部の下面に前記操作レバーの中心軸に向かって傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする請求項2記載の多方向スイッチ。
- 前記スイッチ素子がゴムスイッチからなり、ゴムの弾性力により、操作部材を復帰させたことを特徴とする請求項1又は2記載の多方向スイッチ。
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