JPH0566849U - クリック付き多段シーソースイッチ - Google Patents

クリック付き多段シーソースイッチ

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JPH0566849U
JPH0566849U JP1371492U JP1371492U JPH0566849U JP H0566849 U JPH0566849 U JP H0566849U JP 1371492 U JP1371492 U JP 1371492U JP 1371492 U JP1371492 U JP 1371492U JP H0566849 U JPH0566849 U JP H0566849U
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雅彦 藤田
和明 原田
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帝国通信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3段階のスイッチのオンオフができ、いずれ
のスイッチをオンするときもクリック感覚が生じるクリ
ック付き多段シーソースイッチを提供すること。 【構成】 中心軸を中心として左右に揺動可能に軸支さ
れ該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押圧部
23,25を設けたキートップ20と、キートップ20
の下側に配置されキートップ20の2つの押圧部23,
25に対向する位置にスイッチ接点351,353を設
け且つスイッチ接点351,353上にクリック板5
1,55を取り付けさらにその下面の所定位置に押圧部
318を設けた第1の基板30と、第1の基板30の下
側に配置され第1の基板30の押圧部318に対向する
位置にスイッチ接点451を設け且つスイッチ接点45
1上にクリック板46,47を取り付けた第2の基板4
0とを具備する。第1の基板30はその両端が自由端と
なるようにその中央部を第2の基板40上に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多段シーソースイッチに関し、特にいずれのスイッチをオンすると きもクリック感覚が生ずるクリック付き多段シーソースイッチに関するものであ る。
【0002】
【従来技術】
従来、シーソースイッチの中には、シーソー状に揺動可能なキートップの端部 を押圧するとまず1段目のスイッチがオンとなりさらに強い力で押圧すると2段 目のスイッチがオンとなる構造の2段シーソースイッチがある。
【0003】 この種の2段シーソースイッチは、例えばビデオカメラのズーム用スイッチと して使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら従来、2段目のスイッチがオンした後にさらにキートップを押圧 することで3段目のスイッチがオンとなる構造の3段シーソースイッチはなかっ た。この種の3段シーソースイッチは、例えばビデオカメラのズーム速度を3段 階に切り替えるために、その開発が要望されていた。
【0005】 また従来の2段シーソースイッチにおいては、1段目のスイッチをオンすると きと2段目のスイッチをオンするときのいずれの場合にもクリック感覚が生ずる ように構成されたものはなく、いずれのスイッチをオンするときもクリック感覚 が生じるような多段シーソースイッチの出現が要望されていた。
【0006】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、3段階のスイッチのオンオフ ができ、しかもいずれのスイッチをオンするときもクリック感覚が生じるクリッ ク付き多段シーソースイッチを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ 10は、中心軸を中心として左右に揺動可能に軸支され該中心軸の少なくとも一 方の側の下面に2つの押圧部23,25(24,26)を設けたキートップ20 と、該キートップ20の下側に配置され該キートップ20に設けた2つの押圧部 23,25(24,26)に対向する位置にスイッチ接点351,353(35 2,354)を設け且つ該それぞれのスイッチ接点351,353(352,3 54)上にクリック板51,55(53,57)を取り付けさらにその下面の所 定位置に押圧部318(319)を設けた第1の基板30と、該第1の基板30 の下側に配置され該第1の基板30に設けた押圧部318(319)に対向する 位置にスイッチ接点451(453)を設け且つ該スイッチ接点451(453 )上にクリック板46,47を取り付けた第2の基板40とを具備し、前記第1 の基板30はその両端が自由端となるようにその略中央部を前記第2の基板40 上に固定して構成した。
【0008】 また本考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ60は、中心軸を中心 として左右に揺動可能に軸支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの 押圧部73,75(74,76)を設けたキートップ70と、該キートップ70 の下側に配置され該キートップ70の2つの押圧部73,75(74,76)の 内の一方の押圧部73(74)に対向する位置にスイッチ接点81(82)を設 け且つ該スイッチ接点81(82)上にクリック板85(86)を取り付けた第 1の基板80と、該第1の基板80の下側に配置され該第1の基板80に設けた スイッチ接点81(82)の真下の位置と前記キートップ70のもう一方の押圧 部75(76)の真下の位置にそれぞれスイッチ接点951,953(952, 954)を設け且つ該スイッチ接点951,953(952,954)上にそれ ぞれクリック板96,98(97,99)を取り付けた第2の基板90とを具備 せしめて構成した。
【0009】
【作用】
キートップ20の一端部を押圧すると、キートップ20の内側押圧部23(2 4)がクリック板51(53)の押圧部511(531)を押圧してクリック感 覚を生じながらスイッチ接点351(352)をオンする。さらにキートップ2 0を押圧すると、キートップ20は第1の基板30自体を押圧してこれをたわめ 、その押圧部318(319)がクリック板46(47)を押圧してこれを反転 させ、クリック感覚を生じさせるとともにスイッチ接点451(453)をオン する。さらにキートップ20を強く押圧すると、キートップ20がさらに揺動し て、その外側押圧部25(26)がクリック板55(57)を押圧してこれを反 転させクリック感覚を生じさせながらスイッチ接点353(354)をオンする 。
【0010】 またキートップ70の一端部を押圧すると、該キートップ70の内側押圧部7 3(74)がクリック板85(86)の押圧部851(861)を押圧してクリ ック感覚を生じながらスイッチ接点81(82)上に当接してこれをオンする。 さらにキートップ70を強く押圧すると、キートップ70はさらに揺動し、内側 押圧部73(74)によって押圧されるクリック板85(86)の押圧部851 (861)がスイッチ接点81(82)を設けた第1の基板80自体を押圧して その真下に位置するクリック板96(97)がクリック感覚を生じながら反転し てスイッチ接点951(952)をオンする。さらにキートップ70を強く押圧 すると、キートップ70がさらに揺動して外側押圧部75(76)がクリック板 98(99)を押圧してこれを反転させクリック感覚を生じさせるとともにスイ ッチ接点953(954)をオンする。
【0011】
【実施例】
以下、本願にかかる第1考案と第2考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明 する。
【0012】 〔第1考案〕 図2は本願の第1考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ10を示す 図であり、同図(a)は概略平面図、同図(b)は概略側断面図である。同図に 示すようにこのクリック付き3段シーソースイッチ10は、2つのクリック板4 6,47を取り付けた第2の基板40上に、4つのクリック板51,53,55 ,57を取り付けた第1の基板30を配置し、その上に左右に揺動可能なキート ップ20を配置して構成されている。
【0013】 そして例えばキートップ20の右端を矢印C方向に押圧すれば、該キートップ 20が揺動して該キートップ20下面に設けた内側押圧部23がクリック板51 を押圧し第1の基板30上に設けたスイッチ接点351(同図には図示せず)を オンし、さらに該キートップ20を押圧すれば第1の基板30が立設板311, 313を支点として傾いてその下面に設けた押圧部318がクリック板46を押 圧して第2の基板40上に設けたスイッチ接点451(同図には図示せず)をオ ンし、さらにキートップ20を押圧すればキートップ20が揺動して該キートッ プ20下面に設けた外側押圧部25がクリック板55を押圧し第1の基板30上 に設けたスイッチ接点353(同図には図示せず)をオンするものである。以下 各構成部品について説明する。
【0014】 図1はこのクリック付き3段シーソースイッチ10の分解斜視図である。 同図に示すように、キートップ20は略長方形状の箱体の下面を開放した形状 に構成され、その両側面の中央部からは支持棒21,22が突設されている。ま た該キートップ20の下面の両側中央には円筒状の2つの内側押圧部23,24 が下方向に向かって突設され、さらに該キートップ20の両端の下面からは外側 押圧部25,26が突設されている。
【0015】 第1の基板30は、合成樹脂からなる平板状の基台31上にフレキシブル基板 35を取り付けて構成されている。
【0016】 ここで図3は基台31の側面図である。図1及び図3に示すように、基台31 は、その両側部中央に立設板311,313を立設し、且つ該立設板311,3 13の両側に貫通溝315,315,317,317を設け、該立設板311, 313の下面から2つずつの突起321(図1,図3には立設板311側の突起 は図示していない)を突出している。ここで該立設板311,313の下端辺は 図3に示すように、基台31の下面よりも所定距離Lだけ下方向に突出しており 、また前記立設板311,313にはそれぞれ貫通穴312,314が設けられ ている。またこの基台31の下面の両端近傍には押圧部318,319が突設さ れている。
【0017】 一方フレキシブル基板35は2枚の可撓性を有するシート上に回路パターン及 び接点パターンを形成し、該パターンを設けた面を内側にして重ねあわせ、両シ ート上の接点パターンの対向する部分をスイッチ接点351,352,353, 354として構成されている。
【0018】 ここでスイッチ接点351,352上にはクリック板51,53が取り付けら れ、スイッチ接点353,354上にはクリック板55,57が取り付けられる 。クリック板51,53は弾性ゴム製であり、連結板52によって連結され、そ の断面形状は、図2(b)に示すように、いずれもお碗を伏せた形状で、その中 央には押圧部511,531を設けて構成されている。一方クリック板55,5 7は弾性金属板をお皿を伏せた形状にして構成されている。
【0019】 図1に示すように、クリック板51,53上には2つの穴551,553を設 けたケース55が被せられる。
【0020】 第2の基板40は、基台41上にフレキシブル基板45を取り付けて構成され ている。ここで基台41は金属製であり、その両側中央に前記基台31の4つの 突起321を挿入する4つの穴411,411,411,411を設けて構成さ れている。
【0021】 一方、フレキシブル基板45は、前記フレキシブル基板35と同様に、2枚の 可撓性を有するシートを重ね合わせてスイッチ接点451,453を設けて構成 されている。そしてスイッチ接点451,453上にはクリック板46,47が 取り付けられている。このクリック板46,47は前記クリック板55,57と 同一のものである。
【0022】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ10の組み立て方について説明す る。
【0023】 まず図1に示すように、フレキシブル基板45上にクリック板46,47を取 り付けたものを、基台41上に載置して第2の基板40を組み立てる。
【0024】 一方、フレキシブル基板35上に2つのクリック板55,57を取り付けたも のを基台31上に取付け、その上にクリック板51,53を載置し、該クリック 板51,53上にケース55を被せてこれを図示しない固定手段でフレキシブル 基板35上に固定する。
【0025】 次に基台31の4つの突起321を、それぞれ基台41の4つの穴411に挿 入してその先端を熱かしめして、第1の基板30と第2の基板40を一体化する 。
【0026】 そして第1の基板30上からキートップ20を被せてその支持棒21,22を 立設板311,313の貫通穴312,314に挿入すれば、図2に示すクリッ ク付き3段シーソースイッチ10が完成する。
【0027】 これによってキートップ20は第1の基板30上に揺動可能に軸支され、また 第1の基板30は立設板311,313によって所定の隙間Lを介して第2の基 板40上に固定される。またこのとき図2に示すように、キートップ20の内側 押圧部23,24はそれぞれクリック板51,53の押圧部511,531の上 にほぼ接するように対向し、また外側突起25,26はそれぞれクリック板55 ,57の上に所定間隔を置いて対向し、さらに基台31の下面に設けた押圧部3 18,319はそれぞれクリック板46,47の上にほぼ接するように対向する 。
【0028】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ10の動作を説明する。ここで図 4(a),(b),(c)はキートップ20の右端を矢印C方向に押圧したとき の動作を説明するための図である。
【0029】 まず図2(b)に示す状態からキートップ20を矢印C方向に押圧すると、該 キートップ20は支持棒21,22(図1参照)を中心として揺動して該キート ップ20の内側押圧部23がクリック板51の押圧部511を押圧して図4(a )に示すようにクリック板51の側壁513が変形して押圧部511が下方向に 移動する。このときクリック感覚を生ずるとともに、クリック板51の突起51 2はフレキシブル基板35のスイッチ接点351を押圧してこれをオンする。な おこのときキートップ20の外側押圧部25はクリック板55の上面に近接する 。
【0030】 次にキートップ20をさらに強く押圧すると、キートップ20の内側押圧部2 3はクリック板51を介して第1の基板30自体を押圧することとなり、図4( b)に示すように、該第1の基板30が立設板311,313を中心にして矢印 C方向にたわみ、その押圧部318がクリック板46を押圧してこれを反転させ 、クリック感覚を生じさせるとともにスイッチ接点451をオンする。なお第1 の基板30の基台31には、図1に示すように貫通溝315,315,317, 317が設けられているので、たわみ易い。
【0031】 次にさらにキートップ20を強く押圧すると、図4(c)に示すように、キー トップ20のみがさらに揺動して、その外側押圧部25がクリック板55を押圧 してこれを反転させ、クリック感覚を生じさせるとともにスイッチ接点353を オンする。
【0032】 このときクリック板51は内側押圧部23によってさらに押圧されるが、該ク リック板51は弾性ゴムで構成されているので、図4(c)に示すようにスイッ チ接点351を押圧したままさらに押し潰されるだけで何ら問題は生じない。特 にこの実施例においては、クリック板51の押圧部511は円筒状に構成され、 該押圧部511の下面に設けた突起512は該円筒の中央部に設けられているの で(特にこの実施例においては押圧部511の内径を突起512の外径よりも大 きくしているので)、図4(c)に示すように、クリック板51を過剰に押し潰 したときに押圧部511は外側に向かってたわみ易く、また突起512の上端部 は押圧部511の内部にめり込み易くなる。つまりこのクリック板51を押し潰 す押圧力は適当なものとすることができ、3段目のスイッチをオンするときの押 圧力を適当なものとすることができる。
【0033】 なお基台31の長さや厚みを調整してこれを湾曲させる力を調整したり、クリ ック板51,53を構成する弾性ゴムの弾性力を変更することで、2段目にクリ ック板55の方を反転させ、3段目にクリック板46を反転させるようにするこ ともできる。
【0034】 そして該キートップ20への押圧を解除すれば、図4(c)の状態から逆に同 図(b),同図(a),図2(b)の状態に復帰して行き、それぞれの段階でオ ンしたスイッチがオフし、同時にそれぞれの段階でクリック感覚が生じる。
【0035】 なお上記実施例においては第1基板30に用いるフレキシブル基板35と第2 の基板40に用いるフレキシブル基板45を別々に構成したが、これらは一体に 形成しても良い。図5はその実施例を示す図である。同図(a)に示すように1 枚のフレキシブルシート58を用意し、その上面に所定の回路パターン(同図に は接点パターンA以外は図示せず)を設ける。該フレキシブルシート58にはこ れを4つの面a,b,c,dに仕切る3つの切り溝581,582,583を設 ける。次に同図(b)に示すように、面a,dをそれぞれ面b,c上に折り畳む 。これによって各接点パターンA同士が対向して、同図(b)に示すように、ス イッチ接点351,352,353,534を具備するフレキシブル基板35と 、スイッチ接点451,453を具備するフレキシブル基板45が構成される。 そして同図(c)に示すように、それぞれに図1に示す基台31,41を固定し てこれらをさらに2つに折り畳めば、同図(d)の状態となるのである。
【0036】 〔第2考案〕 図7は本願の第2考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ60を示す 図であり、同図(a)は概略平面図、同図(b)は概略側断面図である。同図に 示すようにこのクリック付き3段シーソースイッチ60は、4つのクリック板9 6,97,98,99を取り付けた第2の基板90上に、2つのクリック板85 ,86を取り付けた第1の基板80を配置し、その上に左右に揺動可能なキート ップ70を配置して構成されている。
【0037】 そして例えばキートップ70の右端を矢印D方向に押圧すれば、該キートップ 70が揺動して該キートップ70下面に設けた内側押圧部73がクリック板85 の押圧部851を押圧し第1の基板80上に設けたスイッチ接点81(同図には 図示せず)をオンし、さらにキートップ70を押圧すればクリック板85の押圧 部851が第2の基板90に設けたクリック板96を押圧しその真下のスイッチ 接点951(同図には図示せず)をオンし、さらにキートップ70を押圧すれば キートップ70の外側押圧部75がクリック板98を押圧しその真下のスイッチ 接点953(同図には図示せず)をオンする。以下各構成部品について説明する 。
【0038】 図6はこのクリック付き3段シーソースイッチ60の分解斜視図である。 同図に示すように、キートップ70は略長方形状の箱体に構成され、その両側 面から幅方向外側に向かって支持棒71,72が突設されている。また該キート ップ70の下面の両側中央には円筒状の2つの内側押圧部73,74が下方向に 向かって突設され、該キートップ70の両端の下面からは外側押圧部75,76 が突設されている。
【0039】 第1の基板80は、フレキシブルシートで構成され、その上面には2つの接点 パターンを近接させたスイッチ接点81,82を設け、また該スイッチ接点81 ,82から引き出された回路パターンは図示しないスルーホールを介して裏面側 に引き出され、3つのスイッチ接点83に集められている。またこの第1の基板 80には2つの穴84が設けられている。
【0040】 ここでスイッチ接点81,82上にはそれぞれクリック板85,86が取り付 けられる。クリック板85,86は弾性ゴム製であり、連結板87によって連結 され、その断面形状は、図7(b)に示すように、お碗を伏せた形状で、その中 央に設けた押圧部851,861を薄い側壁853,863によって支持するよ うに構成されている。ここでこの押圧部851,861の下面全面には導電ゴム が貼付られている。また図6に示すように、連結板87の中央には下記する弾発 部材77を挿通する穴871が設けられている。クリック板85,86上には穴 881,883を設けたケース88が被せられる。また該ケース88の下面中央 部には弾性金属板をフ字状に折り曲げて構成された弾発部材77が固定されてい る。
【0041】 第2の基板90は、硬質合成樹脂からなる平板状の基台91上にフレキシブル 基板95を取り付けて構成されている。ここで基台91は、その両側部中央に立 設板911,913を立設し、且つ一方の立設板911の両端部に貫通溝915 ,915を設け、また該立設板911,913にそれぞれ貫通穴912,914 を設けて構成されている。
【0042】 一方フレキシブル基板95は2枚の可撓性を有するシート上に回路パターン及 び接点パターンを形成し、該パターンを設けた面を内側にして重ねあわせ、両シ ート上の接点パターン同士の対向する部分をスイッチ接点951,952,95 3,954として構成されている。また該フレキシブル基板95の中央部には、 上側のシートに穴を開け下側のシート上に設けた3つの接点パターン94を露出 せしめている。
【0043】 そしてスイッチ接点951,952,953,954上にはそれぞれクリック 板96,97,98,99が取り付けられる。これらクリック板は弾性金属板を 皿を伏せた形状にして構成されている。
【0044】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ60の組み立て方について説明す る。
【0045】 まず図6に示すように、フレキシブル基板95上にクリック板96,97,9 8,99を取り付けたものを、基台91上に取り付けて第2の基板90を組み立 てる。
【0046】 次に該第2の基板90上に第1の基板80を載置する。このときフレキシブル 基板95の接点パターン94と第1の基板80の接点パターン83が対向すると ともに、該フレキシブル基板95のクリック板96,97上に第1の基板80の 接点パターン81,82が位置する。
【0047】 次に第1の基板80のスイッチ接点81,82上にクリック板85,86を載 置し、その上からケース88を被せる。このケース88の下面には6本の突起8 86,887,888,889,891,892(889は図示せず)が設けら れており、その内の2本の突起886,887は連結板87の穴871を介して それぞれ第1の基板80に設けた2つの穴84と、フレキシブル基板95に設け た2つの穴100と基台91に設けた2つの穴917に貫通されその先端が熱か しめされる。また4本の突起888,889,891,892はそれぞれフレキ シブル基板95に設けた4つの穴101と基台91に設けた4つの穴918に貫 通されその先端が熱かしめされる。
【0048】 そしてケース88上からキートップ70を被せてその支持棒71,72を立設 板911,913の貫通穴912,914に挿入すれば、図7に示すクリック付 き3段シーソースイッチ60が完成する。なおこのとき立設板911の両側には 貫通溝915が設けられているので外側に開き易く、容易に支持棒71,72を スナップインできる。
【0049】 これによってキートップ70は揺動可能に軸支される。またこのとき図7に示 すように、キートップ70の内側押圧部73,74はそれぞれクリック板85, 86の押圧部851,861上にほぼ接するように対向し、外側押圧部75,7 6はそれぞれクリック板98,99の上に所定間隔を置いて対向し、またクリッ ク板85,86の下にはクリック板96,97が位置する。
【0050】 また弾発部材77は連結板87の穴871を介して第1の基板80をフレキシ ブル基板95に押し付け、これによって第1の基板80の3つの接点パターン8 3(図6参照)をフレキシブル基板95の3つの接点パターン94(図6参照) にそれぞれ圧接して導通させる。
【0051】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ60の動作を説明する。 まず図7(b)に示す状態からキートップ70を矢印D方向に押圧すると、該 キートップ70は支持棒71,72(図6参照)を中心として揺動して該キート ップ70の内側押圧部73がクリック板85の押圧部851を押圧する。これに よってクリック板85の側壁853が変形してクリック感覚を生じながら押圧部 851が下方向に移動してその下面を第1の基板80のスイッチ接点81上に当 接する。スイッチ接点81は図6に示すように、2つの接点パターンを近接せし めた構造であり、且つ押圧部851の下面には導電ゴムが貼付られているので、 該スイッチ接点81はオンする。
【0052】 次にキートップ70を強く押圧すると、キートップ70はさらに揺動し、内側 押圧部73によって押圧されるクリック板85の押圧部851がさらに押圧され 、その真下に位置するクリック板96がクリック感覚を生じながら反転し、同時 にその真下にあるスイッチ接点951(図6参照)がオンする。なおこのときキ ートップ70の外側押圧部75はクリック板98の上面に近接する。
【0053】 次にさらにキートップ70を強く押圧すると、キートップ70がさらに少し揺 動して、その外側押圧部75がクリック板98を押圧してこれを反転させ、クリ ック感覚を生じさせるとともにその真下にあるスイッチ接点953(図6参照) をオンする。
【0054】 このときクリック板85の押圧部851は内側突起73によってさらに押圧さ れるが、該クリック板85は弾性ゴムで構成されているので、何ら問題は生じな い。
【0055】 そして該キートップ70への押圧を解除すれば、クリック板98,96,85 が押圧時と逆の順番で復帰してオフして行き、それぞれの段階でクリック感覚が 生じる。
【0056】 以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこれに限定されず、例えば以下の ような変形が可能である。 上記各実施例においては、基板として基台上にフレキシブル基板を載置した 例を示したが、本考案はこれに限定されず、基板は硬質基板上に直接スイッチ接 点パターンを設けた構造のものを用いても良い。
【0057】 上記各実施例においては、クリック板をスイッチ接点の上に配置した例を示 したが、該クリック板自体をスイッチ接点の一方の接点、即ち可動接点板として 用いても良い(即ち第2考案のクリック板85,86のように用いてもよい)。 即ち要は、上側から押圧することでクリック感覚を生じるクリック板(可動接点 板を含む)であればよいのである。
【0058】 また上記各実施例においては、キートップの支持棒の両側にそれぞれ本考案 にかかる3段スイッチを設けたが、この3段スイッチは該キートップの支持棒の 一方の側にのみ設けても良い。
【0059】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかるクリック付き多段シーソースイッ チによれば、以下のような優れた効果を有する。 押圧力に応じて3段階のスイッチがオンオフできる。しかもその構造が簡単 で部品点数が少なく、薄型化が図れ、その組み立ても容易である。
【0060】 1段目のスイッチ,2段目のスイッチ,3段目のスイッチを押圧してオンす るときのいずれの場合にもクリック感覚が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリック付き3段シーソースイッチ10の分解
斜視図である。
【図2】クリック付き3段シーソースイッチ10を示す
図である。
【図3】基台31の側面図である。
【図4】クリック付き3段シーソースイッチ10の動作
を説明するための図である。
【図5】フレキシブル基板35とフレキシブル基板45
を一体に形成した実施例を示す図である。
【図6】クリック付き3段シーソースイッチ60の分解
斜視図である。
【図7】クリック付き3段シーソースイッチ60を示す
図である。
【符号の説明】
10,60 クリック付き3段シーソースイッチ 20,70 キートップ 23,24,25,26,73,74,75,76,3
18,319 押圧部 351,352,353,354,451,453,8
1,82,951,952,953,954 スイッチ
接点 51,53,55,57,46,47,85,86,9
6,97,98,99クリック板 30,80 第1の基板 40,90 第2の基板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を中心として左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押
    圧部を設けたキートップと、 該キートップの下側に配置され該キートップに設けた2
    つの押圧部に対向する位置にスイッチ接点を設け且つ該
    それぞれのスイッチ接点上にクリック板を取り付けさら
    にその下面の所定位置に押圧部を設けた第1の基板と、 該第1の基板の下側に配置され該第1の基板に設けた押
    圧部に対向する位置にスイッチ接点を設け且つ該スイッ
    チ接点上にクリック板を取り付けた第2の基板とを具備
    し、 前記第1の基板はその両端が自由端となるようにその略
    中央部が前記第2の基板上に固定されたことを特徴とす
    るクリック付き多段シーソースイッチ。
  2. 【請求項2】 中心軸を中心として左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に2つの押
    圧部を設けたキートップと、 該キートップの下側に配置され該キートップの2つの押
    圧部の内の一方の押圧部に対向する位置にスイッチ接点
    を設け且つ該スイッチ接点上にクリック板を取り付けた
    第1の基板と、 該第1の基板の下側に配置され該第1の基板に設けたス
    イッチ接点の真下の位置と前記キートップのもう一方の
    押圧部の真下の位置にそれぞれスイッチ接点を設け且つ
    該スイッチ接点上にそれぞれクリック板を取り付けた第
    2の基板とを具備することを特徴とするクリック付き多
    段シーソースイッチ。
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